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バリ島を訪れた事がある方もまだの方も。「バリ島ってどんなところ?」から「おすすめ観光コース」までご紹介。読めばバリ島に興味が出る事間違い無し。
佐藤ひより氏による『バリ島観光入門 ~初心者の楽しみ方完全版~』はこちらから
著者:佐藤ひより
日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629
『バリ島観光入門』目次へ (全18ページ)
初心者の為のバリ島1日観光のモデルコース。今回はウルワツ・ジンバランエリアをそれぞれ分けてご紹介します。どちらも素敵なエリアなので行けば必ず満足できるはずです!
ウルワツエリアの観光モデルコース
まずはウルワツエリアの観光モデルコースをご紹介。
ウルワツは、バリ島の中でも少し地味で印象が薄いエリア。しかし、ここでは他の観光地では感じられない自然体のバリ島らしさに触れられます。
ウルワツ最大の観光地といえば、ウルワツ寺院。
このウルワツ寺院に参拝するためだけに、他エリアからウルワツへ訪れる観光客は少なくありません。(ウルワツ寺院詳細は後述します)
▼ウルワツ寺院の様子
photo by Deni Saputra
ウルワツにはウルワツ寺院以外に有名な観光スポットはないものの、この土地特有の田舎っぽさが残る空気感は一定の層からの人気を集めています。
ウルワツは、その独特の地形から崖の上に立つホテルやレストランが多いのが特徴。
そのため宿泊先のホテルや食事中のレストランから絶景を眺めることができます。
ウルワツに関する情報はインターネット上には少なく、これから旅行する人の中にも「実際、ウルワツってどんなところなの?」と疑問に思っている人も多いです。
そんな人に向けて、ここではウルワツの初心者も楽しめる1日観光モデルコースを紹介したいと思います!
ウルワツエリア1日観光モデルコースの流れ
午前中~ |
ウルワツビーチでプライベート感を味わおう! |
午後~ |
ウルワツ寺院へ行こう! |
夕方~ |
1日の締めはケチャックダンス! |
午前中~ ウルワツビーチでプライベート感を味わおう
午前中~ |
ウルワツビーチでプライベート感を味わおう! |
午後~ |
ウルワツ寺院へ行こう! |
夕方~ |
1日の締めはケチャックダンス! |
世界有数のビーチリゾートバリ島で有名なビーチと言えば、クタやスミニャック、ヌサドゥアなどを思い浮かべる人がほとんど。
バリ島のビーチと言えば?と聞かれて、「ウルワツ」と答える人はなかなかいないのではないでしょうか。
クタ
バリ島デンパサールのングラライ空港(デンパサール国際空港)から北に広がるエリア。バリ島一の歓楽街で、ショッピング・スパ・グルメ・ビーチなどを楽しむことができます。
ヌサドゥア
インドネシア政府によって開発された高級リゾートエリア。
バリ島デンパサールのングラライ空港から車で20分ほど南に走り、セキュリティゲートをくぐった先にあります。
ヌサドゥアエリアの観光モデルコースは前のページで紹介!
スミニャック
バリ島南部にあるビーチリゾート。おしゃれなアイテムや綺麗なホテルなどが多くあるエリア。
そんなウルワツにあるウルワツビーチは、実はサーフィンの大会が行われるほどのサーフスポットなのです。
ただ、上級者向けのスポットが多く、サーフィン初心者が楽しむには少しレベルが高いのが難点。
また、このウルワツビーチの魅力は、観光客が少なく海が綺麗なこと。
バリ島の有名な観光地であるクタやレギャン、スミニャックのビーチは海岸沿いに飲食店やサーフショップが多いのが魅力ですが、人が多く海の周りにゴミが落ちていることもしばしば。
しかし、ウルワツビーチは観光客自体あまり多くないため、海や砂浜が比較的綺麗に保たれているのです。
▼ウルワツにあるビーチの様子
photo by coffeefloat
またウルワツのビーチ沿いにそびえ立つウルワツ寺院は、ウルワツ最大の観光スポット。
夕暮れ時に夕陽と寺院が交差する瞬間は、1度見たら忘れられないほどの絶景です。
海で寝そべってボーッと夕陽を眺めるひとときは、まさに至福の瞬間。
▼夕陽とウルワツ寺院のある崖
photo by Vin Crosbie Some rights reserved
ぜひプライベート感溢れるウルワツビーチで、まったりとした時間を過ごしてくださいね。
午後~ ウルワツ寺院へ行こう!
▲ウルワツ寺院の入り口
午前中~ |
ウルワツビーチでプライベート感を味わおう! |
午後~ |
ウルワツ寺院へ行こう! |
夕方~ |
1日の締めはケチャックダンス! |
ウルワツ最大の観光スポットと言えば、ウルワツ寺院。
ここへ参拝するために、毎年多くの観光客がウルワツへ訪れます。
ウルワツ寺院は敷地が広いため全て回るのは大変ですが、ところどころに絶景ポイントがちりばめられているので、疲れすぎない程度に少し歩き回ってみるのがおすすめ。
このウルワツ寺院はバリ島のパワースポットとして知られていて、バリ・ヒンドゥー教を信仰する人々にとっては神聖な場所。
ここへ参拝するのであれば、露出の激しい格好で訪れるのは控えてください。
バリ・ヒンドゥー教
インドから伝わってきたヒンドゥー教や仏教と、もともとインドネシアで信仰されていた土着宗教(その土地に定着している宗教)が融合されてできた、バリ島独自の宗教。
バリ島では、約90%の人々が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しており、「イダ・サン・ヤン・ウィディ・ワソ」と呼ばれる唯一神に対し、祈りを捧げます。
▼ウルワツ寺院へ参拝に訪れる人々
photo by Arian Zwegers
もしうっかりと露出度の高い格好でウルワツ寺院に訪れてしまったら、ウルワツ寺院入り口付近でサロンと呼ばれる布を渡されるはず。
この布を腰に巻いて肌を隠さなければ、敷地内に入場することはできません。
その他にも、女性であれば「生理中」や「出産直後」は参拝することができないなど、細かな決まりがあります。
基本的には露出が激しくない格好をしていれば係員に止められることはありませんが、不安な人は事前に少し調べておくと良いかもしれませんね。
バリ島の他のパワースポットはこちらでも紹介!(別Webon)
このウルワツ寺院最大の魅力と言えば、美しい夕陽が見えること。
断崖絶壁の上に建てられたウルワツ寺院からは、何にも遮られないまん丸の夕陽を眺めることができます。
これは、バリ島屈指の絶景スポットと言われるほどの代物。
▼ウルワツ寺院の崖
photo by eGuide Travel
ウルワツ旅行の際は、ぜひこのウルワツ寺院でオレンジ色の夕陽を目に焼き付けてくださいね。
夕方~ 1日の締めはケチャックダンス!
▲ケチャックダンスの様子 photo by View author information CC BY-SA 3.0
午前中~ |
ウルワツビーチでプライベート感を味わおう! |
午後~ |
ウルワツ寺院へ行こう! |
夕方~ |
1日の締めはケチャックダンス! |
夕陽が沈むのと同じ時間帯にウルワツ寺院で始まるのが、ケチャックダンスの公演。
ケチャックダンスとは、レゴンダンスやバロンダンスに並ぶバリ島3大舞踊の1つ。
バリ島3大舞踊
レゴン・ダンス、バロン・ダンス、ケチャック・ダンスがバリ島3大舞踊と言われる。
▼レゴン・ダンス…きらびやかな衣装で女性ダンサーが躍る
photo by Tiomax80
▼バロン・ダンス…舞踊に物語があり、「バロン」という獅子舞のような被り物などが躍る
photo by Walter Lim
▼ケチャック・ダンス…大勢の男性が「チャッ、チャッ、チャッ」という掛け声で踊る
photo by Brian Jeffery Beggerly
ケチャックダンスの演出はかなり特殊で、一度観たら絶対に忘れないほどのインパクトがあります。
上半身裸の男性たちが円陣を組み、ひたすら「チャチャチャ」と声を揃えて舞踊を盛り上げます。
この「チャチャチャ」というかけ声以外に台詞はなく、このかけ声だけで物語が構成されていくのが面白いです。
私自身ウルワツ寺院でこのケチャックダンスを観たことがありますが、言葉ではなく声そのものや体の動きだけでもストーリーを理解できるのが不思議だなあと感じました。
日本人が海外で舞台を観るときに気になるのが言語の壁だと思いますが、ケチャックダンスはそもそも台詞がない舞踊なので、視覚だけで誰でも楽しめるのが魅力です。
ウルワツ寺院で演じられるケチャックダンスの舞踊は観光客向けにアレンジされているため、ローカル向けのものとは少し演出が異なります。
そのため通常より少し大げさにアレンジが加えられたり、パフォーマーがわざと面白おかしく踊ったりといったような、観光客でも楽しめる仕様になっています。
本場のケチャックダンスを観たい人には少し物足りないかもしれませんが、旅を盛り上げるイベントとして取り入れてみるのがおすすめです。
<ウルワツ寺院>
住所:Pecatu, Kuta Sel., Kabupaten Badung, Bali
ジンバランエリアの観光モデルコース
バリ島でカップルにおすすめのエリアと言えば、ジンバラン。
結婚式やハネムーン、大切な人とのデートなど、ロマンティックな演出が必要な時にジンバランは最高の場所です。
先述したクタやレギャンのように遊ぶ場所が多いわけではなく、ヌサドゥアやブノアのようにラグジュアリーな体験ができるわけでもない。
しかし、それでもジンバランが長年観光客からの人気を集める理由はいったい何なのか。
今回はジンバランが人気の理由を、1日観光モデルコースの紹介とともに紐解いていこうと思います!
ジンバランエリア1日観光モデルコースの流れ
午前中~ |
ジンバラン市場を散策しよう! |
午後~ |
お土産を買う!ジェンガラ・ケラミック本店 |
夕食 |
ジンバランビーチで極上のシーフードBBQ! |
午前中~ ジンバラン市場を散策しよう!
▲バリ島のパサールの様子 photo by Jos Dielis
午前中~ |
ジンバラン市場を散策しよう! |
午後~ |
お土産を買う!ジェンガラ・ケラミック本店 |
夕食 |
ジンバランビーチで極上のシーフードBBQ! |
バリ島内にはたくさんの市場がありますが、ジンバランにあるPasar Jimbaran(パサール ジンバラン)という市場は観光にぴったり。(パサール=市場 という意味に)
ここはジンバランビーチからすぐ近くにある市場で、観光客だけではなくロカールのインドネシア人にも人気です。
市場で販売されているシーフードも比較的安価ですので、旅行中の予算に余裕がない人でも心配はいりません!
このジンバラン市場の魅力はなんといっても、活気があること。
観光地ではなかなか見られない、現地ならではの生活感を垣間見ることができます。
ジンバランはバリ島の中でも魚介がよく獲れるエリアで、このジンバラン市場で獲れる魚介は新鮮で食べ応えが抜群。
この市場で魚やエビ、イカなどを購入した後は、近くのお店で焼いたりして調理することが可能です。
朝ご飯にはikan bakar(イカン・バカール)という、インドネシアの焼き魚をぜひ堪能してください!
▼イカン・バカール
photo by Gunawan Kartapranata CC BY-SA 4.0
ジンバラン市場は閉まるのが早いため、朝7時頃には市場に到着しているのが望ましいです。
ここは魚介以外にも野菜や果物も売っているので、ぜひ散策してみてくださいね。
▼ジンバラン市場の地図
午後~ お土産を買う!ジェンガラ・ケラミック本店
(出典:https://www.jenggala.com/home.php?cat=306&page=1)
午前中~ |
ジンバラン市場を散策しよう! |
午後~ |
お土産を買う!ジェンガラ・ケラミック本店 |
夕食 |
ジンバランビーチで極上のシーフードBBQ! |
バリ島らしいお土産を買うなら、ジェンガラ・ケラミック本店がおすすめです。
ジェンガラ・ケラミックとは、バリ島の伝統的な食器のこと。
ジェンガラ・ケラミック本店はジェンガラ・ケラミックを売っている専門店です。
▼ジェンガラ・ケラミックの例(画像クリックで商品詳細へ)
日本でも高級なレストランやホテル、結婚式の引き出物や大切な日の贈り物によく利用されます。
物価の低いバリ島の中でも、比較的お値段高めなお土産物の1つ。
このジェンガラ・ケラミック製品を専門に扱っているジェンガラ・ケラミック本店は、高級感溢れる雰囲気の良い店舗。
レギャンエリアにもこのジェンガラ・ケラミック系列のお店はありますが、ジンバランの本店ほど高級感はなく店内は少し安っぽい印象。
レギャンエリアのお店の名前はジェンガラ・ファクトリー・アウトレット(JENGGALA FACTORY OUTLET)と言います。
レギャンのジェンガラ・ケラミックで販売されている食器はすべてアウトレット品のため商品価格は安め。
品質に問題がある商品も多く、購入する際には少し注意する必要があります。
ジンバランの本店では商品品質の心配をする必要がないため、安心して高品質の商品をお土産に選ぶことができますよ!
▼ジェンガラ・ケラミック店舗の特徴
場所 |
価格 |
備考 |
ジンバラン本店 |
高め |
高品質 |
レギャン |
安め |
アウトレット |
ジェンガラ・ケラミック食器は緑色や白色の物が多いのですが、ジンバラン本店では赤や黄色など鮮やかな色の商品が多いのが魅力。
店内を歩きながら色々な商品を見ているだけでも楽しめますので、ぜひジンバラン旅行の際は足を運んでくださいね!
ジェンガラ・ケラミック本店はショップだけではなく、カフェも併設されていて、観光に疲れた時そこでふと一息休むことも可能。
もちろんカフェで使われる食器もすべてジェンガラ・ケラミックで、雰囲気は良さげです!
夕食 ジンバランビーチで極上のシーフードBBQ!
午前中~ |
ジンバラン市場を散策しよう! |
午後~ |
お土産を買う!ジェンガラ・ケラミック本店 |
夕食 |
ジンバランビーチで極上のシーフードBBQ! |
クタのような派手さも、ヌサドゥアのようなラグジュアリー感もない。
そんなジンバランが観光客に人気の理由は、群を抜いたビーチの雰囲気の良さでしょう。
ジンバランビーチの最大の特徴と言えば、砂浜に並ぶレストランたち。レストランとは言っても、本格的な店舗の形をしているわけではありません。
夕暮れ時になるとジンバランビーチの砂浜の上に続々とテーブルと椅子が集まり、そこではシーフードバーベキューを楽しめるのです。
▼ジンバランのビーチの様子
photo by っ CC BY-SA 3.0
ジンバランで獲れた海鮮を使ったシーフードバーベキューはまさに絶品。
観光地ということもあり価格は少し高いですが、ボリューム満点で新鮮なシーフードは一度食べる価値があります。
私も何度かジンバランビーチで食事をしたことがありますが、味の美味しさもさることながら、ロマンティックな雰囲気が印象的でした。
ジンバランビーチでは、夕陽が水平線に沈む様子を眺めることができます。
▼ジンバランの夕陽
photo by Maurina Rara
この夕陽が沈む様子はクタやレギャン、スミニャックなど他の地域でも見ることはできるのですが、波打ち際で豪華な食事をしながら夕陽が見られるエリアはなかなかありません。
夕陽が沈んだ後あたりが徐々に暗くなっていくと、テーブルの上には蝋燭の火が灯されます。
それもまた幻想的で、観光客を贅沢な気分にしてくれるのです。
▼蝋燭の灯りとジンバランビーチ
photo by Kevin Poh
夕暮れ時のジンバランビーチは1人で訪れるのも良いですが、家族や友人、恋人など大切な人と一緒に来たくなるような、そんな素敵な場所。
これがジンバランが観光客に人気の理由だと言えるでしょう。
<ジンバランビーチ>
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著者:佐藤ひより
日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629