バリ島を訪れた事がある方もまだの方も。「バリ島ってどんなところ?」から「おすすめ観光コース」までご紹介。読めばバリ島に興味が出る事間違い無し。
佐藤ひより氏による『バリ島観光入門 ~初心者の楽しみ方完全版~』はこちらから
第1章 バリ島ってどんなところ?
第2章 バリ島「1日観光」モデルコース
第3章 バリ島でお土産を買おう!
第4章 バリ島に行く前に
第5章 バリ島のリスク・安全対策
著者:佐藤ひより
日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
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『バリ島観光入門』目次へ (全18ページ)
グループ旅行はもちろん、一人旅でも満喫できるのがバリ島。
バリ島独特のゆったりとした空気感、エキゾチックな雰囲気、そしてバリ人の温厚な性格は日本にはない安らぎを私たちに与えてくれます。
しかし、そうはいってもバリ島も海外であるということを忘れてはいけません。
前のページで触れた通り、バリ島含む海外を旅行するのにはそれなりのリスクがつきもの。
バリ島では殺人や強盗のような重大事件はめったに起きないものの、観光客とローカルの間でちょっとしたトラブルが起こりがちです。
バリ島旅行にはどんなリスクが存在するのか?あらかじめこれを知っておくことで、不要なトラブルを避けることができますよね。
このページでは、前のページに引き続き私の経験も踏まえたうえでお伝えしたいバリ島旅行の6つのリスクを紹介します。
特に初めて海外旅行へ行く人に読んで頂けたら嬉しいです!
4 ポーターとのトラブルリスク
旅行の出だし、空港に着いてから気を付けてほしいのが、無防備にポーターに荷物を預けないということです。
空港に到着し、入国ゲートを潜り抜ける。そして自分の預け荷物を確保し、さあいよいよ空港を出発しよう!
このタイミングで、ポーターに話しかけられる観光客が多いはず。
ポーターとは、いわゆる『運搬』を仕事にする人のこと。観光客の代わりに荷物を運んでくれようとします。
彼らは、「大きな荷物だね!重たくない?荷物を運ぶのを手伝うよ。」なんて気軽に話しかけてきます。
今までバリ島を旅行したことのない人は、ポーターに話しかけられると「なんて優しい人なんだ!せっかくだし荷物を持ってもらおうかな。」と、ついつい自分の荷物を手渡してしまうかもしれません。
しかし、ここでポーターに荷物を手渡すと、トラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
お金を請求される
トラブルの事例1つ目としては、荷物を運んでもらった後にお金を請求されるということがあるということ。
ただの善意で荷物を運んでくれていると思いきや、後々ちゃっかりとお金を請求されることが多々あるのです。
日本のように、何でも無料で対応してくれるお国柄はそうそうありません。
日本人特有の物事をはっきりと断れない気質は世界でも有名ですので、そこに付け込んでお金を騙しとろうとする悪い人も中には存在します。
こういったトラブルに巻き込まれないためには、そもそもポーターに荷物を預けないというのが大切です。
しかし荷物が多すぎたりして、どうしてもポーターに荷物を預けたい場合もあるかもしれません。
そんな時はあらかじめ、「いくらで荷物を運んでくれるのか。」これを確認するようにしましょう。
荷物を持ち逃げされる
トラブルの2つ目としては、ポーターが荷物をもってそのままどこかへ消えてしまうというケースです。
そんな大胆なことする人、本当にいるの?そう思う人もいるかもしれませんが、バリ島ではそのような暴挙に出る人も存在します。
ポーターに荷物を預けた後、「俺はここで待っているから、トイレでも行ってきたらどうだ?」など、他の場所へ行くよう促してくる手口が有名。
目を離した瞬間、荷物をもって逃亡する危険性が高いので気を付けてください。
さすがに海外旅行先で、知らない外国人に荷物を預けたままその場を離れる人はいないと思いますが、ついつい目を離さないように注意してください。
空港は、海外旅行で最初に私たちが通る場所。
長時間飛行機に揺られてやっと到着した空港では、少し気が緩んでしまうかもしれません。
やっとバリ島に着いた!という嬉しさで油断してしまう気持ちもわかりますが、空港には観光客狙いの怪しい人物が潜んでいる可能性があります。十分気を付けましょう。
5 タクシーでのリスク
公共交通機関が発達していないバリ島では、タクシー移動をする機会が多くなるはず。
主要観光地には観光客向けの巡回バスが走っているものの、初めてバリ島に訪れる人はそれを乗りこなすのは少し難しいのではないかと個人的には思います。
バリ島では、よっぽどの田舎でなければそこら中にタクシーが走っています。
タクシー会社の数も多く、ぱっと見ただけではそれぞれのタクシー会社の違いがわからないことでしょう。
特に、観光客を乗せてガッポリ稼ぎたいと考えているタクシードライバーはたくさんいますので、あまりにもいろいろなドライバーに「うちの車に乗りなよ!」と声をかけられて、混乱してしまう可能性もあります。
そんな時は、ブルーバードというタクシー会社を使うのがおすすめ。
(ブルーバード日本語公式HP:https://bluebird-hg.jp/)
ブルーバードのタクシーは、車に青い鳥のロゴがついているため一目見てすぐにわかるはず。
ブルーバードは、バリ島だけではなくインドネシア国内でシェアの高いタクシー会社です。
インドネシア内にあるどんなタクシー会社よりも信頼がおけると言われ、長い間国民に愛されて続けています。
ドライバーの教育もしっかりしていて、愛想の良いドライバーが多いのが特徴。
バリ島でタクシードライバーをする人の中には、メーターの距離をごまかして多めにお金をとろうとする人が存在します。
しかしブルーバードのドライバーに限っては、そういった悪質な人は限りなく少ないと言っても過言ではありません。
反対に、ブルーバード以外の国に認可されていない個人タクシーに乗るのは、少なからずトラブルの危険性を秘めていると考えて良いでしょう。
残念ながら、このような知識を持っていてもブルーバードの名前を騙って多めにお金を取るタクシー会社もあります。「ブルーバードを使ったのに、あまりサービスが良くなかった」と悲しい気持ちにならないためにも、ブルーバードの公式アプリ「My Blue Bird Taxi」を利用することがおすすめ!
「My Blue Bird Taxi」を利用することで間違えて他社のタクシーに乗ることも減りますし、事前に運行ルートとタクシー運賃の目安も分かるので安心です。
ドライバーの顔写真と車のナンバーの確認もできるので、間違いがないです。
「My Blue Bird Taxi」を利用するには、事前にアカウント登録やクレジットカード登録が必要になります。渡航前にダウンロードして、現地でスムーズにブルーバードタクシーを呼びましょう!
数年前、私自身まだまだバリ島に慣れていない頃の話。
ブルーバードの以外のタクシーに乗り、通常の倍以上の運賃を取られた経験があります。
その頃はバリ島でのタクシー運賃の相場を理解していなかったため、あっさりとお金を払ってしまいました。
自分が騙されたという事実には後々気づいて、とても悔しい思いをした記憶があります。
また、タクシー以外で言えば最近はUberなんかも流行っています。
(U-ber公式HP:https://www.uber.com/ja-JP/)
近年はバリ島だけではなく世界的にUberの波がきつつあるので、知っている人も多いのではないでしょうか?
Uberはアメリカで開発された運行システムで、アプリをダウンロードしてタップすればすぐに車が迎えに来てくれます。
価格もブルーバードと比べると比較的安く、使い勝手が良いシステムだと観光客の間でも人気が高まりつつあります。
初めてのバリ島でいきなりUberを使うのは不安かもしれませんが、慣れてきたら一度チャレンジしてみても良いかもしれませんね!
Uberは、会社に属しているタクシードライバーではなく自家用車を持っている一般のドライバーを配車してくれるサービスです。タクシーの平均運賃より割安なので、海外旅行の強い味方になってくれます。
こちらもアプリを利用して登録した位置情報まで運んでくれる上に、ドライバーの評価をチェックすることができるので安心!大人数で乗車する場合は、収容人数をきちんと確認してから利用しましょう。
注意点として、車が来ないなどのトラブルが起きた場合はドライバーに直接問い合わせる必要があります。そのため、日常レベルの英会話スキルが必要になるので注意してください。
6 両替でのトラブルリスク
バリ島では、インドネシアルピアという通貨が流通しています。
そのためバリ島でショッピングや食事をする際には、日本円をルピアに交換する必要があります。
ほとんどのショッピングモールやホテル、レストランではクレジットカードを使うことができるものの、露店や個人経営店などの小さなお店ではまだまだクレジットカードが普及していません。
バリ島で外貨を両替しようとした時、両替商を見つけるのはそう難しくありません。
観光地であるバリ島には、町中のいたるところに両替商がいます。
しかし見つけるのは難しくないものの、信頼できる両替商を選ばないとトラブルに巻き込まれてしまうことも。
特にクタやレギャンなどの繁華街にある両替商には気を付ける必要があります。
バリ島デンパサールのングラライ空港(デンパサール国際空港)から北に広がるエリア。バリ島イチの歓楽街で、ショッピング・スパ・グルメ・ビーチなどを楽しむことができます。
クタやレギャンには個人経営の洋服屋や雑貨屋がたくさんあり、そういった店舗が副業として両替も行っている場合があります。
正直なところ、こういった『本業の片手間で両替ビジネスをしている』店舗で両替することはおすすめしません。
初めてバリ島へ訪れるのであれば、銀行やショッピングモールなど信頼できる場所で両替するのがトラブルに巻き込まれることも少なくて安心です。
しかしどうしてもルピアが必要な時に、なかなか銀行やショッピングモールが見つからないということもあるかもしれません。
そんな時は、自分でもしっかり札束の枚数を確認するようにしてください。
ルピアはゼロの桁数が多いためつい見間違いしそうになりますが、お札を1枚1枚自分で数えて本当に正しい金額が両替されているのかを確認を怠ってはいけません。
また手の込んだ詐欺の方法だと、両替の際に使う電卓を細工しているパターンも存在するようです。
両替商のスタッフに電卓を見せられても、その金額を鵜呑みのするのではなく、自分でももう一度再計算すると確実です。
あとは自分でもできる対策のコツとしては、一気に高額な金額を両替しないということ。
一度に数万円単位で両替してしまうと、自分でも正しい金額がわからなくなるだけではなく、両替商側もお札の枚数をごまかしやすくなります。
少し面倒に思えるかもしれませんが、数千円ずつ両替することで両替の際の詐欺トラブルのリスクを軽減することができます。
私は両替で詐欺にあった経験はないのですが、「日本人はお金持ちだ」と思っているローカルの人も多く、日本人は両替詐欺のターゲットになりやすいという話をよく聞きます。
せっかくの旅行で不愉快な思いをしないためにも、自分のお金は自分で守るのが大切です。
ここは日本ではないということを理解する
以上、ここではバリ島を旅行する際のリスクについてお伝えしました。
冒頭でもお伝えしましたが、リスクにさえ気をつけておけばバリ島は危険な場所ではありません。
世界各国どこを探しても、日本より安全な国はない。
この事実を念頭に置いておくだけで、面倒なトラブルを回避することができます。
『バリ島観光入門』目次へ (全18ページ)
はじめに
第1章 バリ島ってどんなところ?
第2章 バリ島「1日観光」モデルコース
第3章 バリ島でお土産を買おう!
第4章 バリ島に行く前に
第5章 バリ島のリスク・安全対策
著者:佐藤ひより
日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
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