King Gnu常田大希の紹介① 【人間性】

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King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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この章ではKing Gnuのメンバーのギター・ボーカル・作詞・作曲担当の常田大希さんという人物を【人間性】【文学性】【音楽性】に分けて3ページにわたって紹介いたします。現代のカリスマと呼ばれる理由が伝われば幸いです。

音楽の楽しみ方には「見た目やファッションがイケてる」「性格が好み」「生き方が格好いい」などを理由にファンになる、人間性重視の聴き方もあるのでは?と考えています。

歌詞やメロディー、サウンドよりも「人間性重視」をした聴き方をしている方が最も多いのではないかとも思っております。

そこではまずは「人間性を重視した聴き方」をより楽しめるように、このページでは基本情報や略歴とともに常田さんの人間性についてお伝えします。

(しかし常田さん自身はとにかく音楽重視の方であり「人間性重視の聴き方」についてあまり関心がないかもしれません。)

 

常田大希の基本情報

名前 常田大希(つねた だいき)
生年月日 1992年5月15日
出身地 長野県伊那市
血液型 O型
学歴 伊那市立東部中学校→長野県伊那北高等学校→東京藝術大学 音楽学部 器楽科 弦楽専攻(チェロ専攻)中退
担当 ギター/ボーカル/シンセサイザー/チェロ/作詞・作曲・プログラミング
音楽遍歴 ストラヴィンスキー/プロコフィエフ/マイルス・デイヴィス/ジミ・ヘンドリックス/レッド・ツェッペリン/ニルヴァーナ/レディオヘッド/オアシス/ブランキー・ジェット・シティ/ミッシェル・ガン・エレファント/ゴリラズ/フライング・ロータス/サンダーキャット/アークティック・モンキーズ/ケンドリック・ラマー/ロバート・グラスパー/フランク・オーシャン/ジェイムス・ブレイク/マック・ミラー/サンファ/ザ・ウィークエンド/FKAツイッグス/キング・クルー/ブロックハンプトン/ドリアン・コンセプト/井上陽水/山下達郎/玉置浩二/ミスター・チルドレン/クラシック~ジャズ~ロック~ブラックミュージック
使用楽器 ・DAWソフト:Logic Pro X
・ギター:Fano Guitars Alt de Facto RB6(色:Bull Black)
・ギター:Fender Alternate Reality The Sixty-Six(色:3-Color Sunburs)
・ワウペダル:Xotic Wah
・シンセサイザー:Studiologic Sledge Black Edition
・エレクトリックピアノ:Fender Rhodes Stage Piano

 

略歴 ~音楽一色の経歴~

 

長野県伊那市ご出身の常田さん。

お父様は“ロボットのエンジニア”兼ジャズのピアノ演奏者、お母様は先生としてクラシックのピアノ演奏者、お兄様はバイオリンを演奏されます。

楽器と音楽にあふれたご家庭で、小学生の頃からご近所のチェロ教室に通われていました。

 

中学

 

中学時代には合唱部に所属され、『NHK全国学校音楽コンクール』(中学校の部)に出場。アフリカのサバンナをイメージしたという自由曲で、マリンバの伴奏を担当されました。どうやらこの合唱部には1学年下のKing Gnuのメンバーの井口理(いぐち さとる)さんも所属。既にKing Gnu?と驚かされます。

MTRを使って、作曲を始めたのも中学時代。

▼MTR(マルチトラックレコーダー:録音機器)

 

クラシックやジャズと並行して、60~70年代のサイケデリックロック(幻覚作用を体現したかのようなロック)や90年代のオルタナティブロック(流行に左右されないアンダーグラウンド精神を持つ音楽)も好んで聴いていたそうです。

大好きなのは荒々しいギターが特徴的なロック。

中学1年生でギターの背面弾きを披露し、職員室で“クソガキ”と騒がれるほど尖っていた……という逸話もあるとか。

 

大学

 

肩書という箔をつけて多くの人に聴いてもらうため、オーケストラの音が好きだから、音楽の基礎を学ぶため、東京藝術大学でチェロを専攻されますが、1年足らずで中退。

『小澤征爾音楽塾』に2年ほどチェロ奏者として参加され、ラヴェル(1875-1937。フランスの作曲家)や武満徹さん(1930-1996。日本を代表する現代音楽家)などの曲を演奏されました。

大学を辞めるのは入学時から考えていたこと。

ただし、ロックをやるにも音楽の地力(ちりょく)をつける必要はあり、たとえばビートルズもアレンジでストリングス(弦楽器)を使っていたという考え方。まるでビートルズの音楽プロデューサー、ジョージ・マーティンのようですね。

趣味で音楽を楽しむ方も多いと思われますが、音楽は学問のひとつでもあります。譜面の読み方・楽器の演奏方法をはじめとする「音楽理論」が存在します。クラシックやロックといったジャンルにかかわらず、音楽家なら「音楽の基礎=音楽の地力」を身につけることは必須でしょう。

さらに「東京藝術大学出身者のいるロックバンド」と言われると「どんな音楽だろう?」と聴いてみたくなる人は増えるかもしれません。

そこまで常田さんの戦略だということ。ただ、そう考えたところで実現できるか?は別問題。ご自身の努力があったから叶ったのでしょう。

 

常田さんの音楽性については後でまとめますが、このざっくりとした経歴だけでも、DNAも育った環境も音楽一色ということがわかります。そもそも天才なのに努力を重ねたので鬼才になってしまった……という“音楽モンスター”です。

生粋の音楽家であり、芸術家。音楽をまともに学んだことがない私からすると、もはや人間というより音楽や芸術そのもの。

音楽が好き!なんて軽々しく言えない……と畏怖の念を抱くほどです。まとめると「音楽エリートすぎて近寄りがたい」ということになりそうですが……。

 

3つのキーワードで知る!常田さんの人間性

① ヒゲを生やす理由

 

ここで常田さんの人柄・人間性について掘り下げてみましょう。

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2019年5月15日が27歳のお誕生日という常田さん。

ヒゲやかつてのロングヘアーについては「さわやかなのが嫌だから」と説明されることもありつつ、実際には面倒で何もせず、勝手に伸びるだけという無頓着ぶり。

わざわざ造形美とか所作の美しさ、ファッションセンスといった言葉を持ち出さなくても、一般的にイケメンでしょう。

「美しすぎるより騒々しいギターの音色が好き」という常田さんの傾向からすると、さわやかな顔立ちが自分好みではなく、無精ヒゲがちょうどいいのかもしれません。

結果的に“クラシック育ちのエリート”というより、“ヤンチャなロック好き”というイメージが強くなっているのではないでしょうか。

そのため異性として、あるいは同性として人間性に惚れる!といった感覚から入る方も多いはず。

 

② 生粋の音楽家

 

ただ、個人的には「本当に20代の若者?」というくらい、音楽中心のストイックな生活をされているイメージです。

ダリほどシュールなヒゲではありませんが、音楽家という表現者として、見た目やファッションなどの日常もアートの一部という認識かもしれません。

▼ダリ

 

容姿やファッションに恋愛感情のようなトキメキを覚える方も多いと思われますが、ご用心を!たとえば常田さんは、ラジオ番組での恋愛相談に対して「興味がない」とバッサリ切り捨てるような、自分に正直な方です。

いや、放送作家さんが考えた台本だし、相談者さんもいるわけだから……といった忖度(そんたく)はありません。

「俗世の“すったもんだ”には関わっている暇なんかない」、そんな本音が見え隠れしつつ「下世話な悩みを聞かないことによって、煩悩を一刀両断」といった鮮やかさ。

ほとんど“悟りきった超人”です。音楽的な才能はもちろんですが、一般大衆が普通に入りやすいはずの人間性のほうが、むしろハードルは高いかもしれません。

 

▼筆者の印象的なTwitterでの発言「俺はひたすらに音楽家として振舞う」

 

③ お茶目な一面

 

ただ、幼なじみの井口理さんをかわいがるご様子は実にお茶目!くだらない冗談でリラックスされる姿に嘘はありません。

井口さんからすると常田さんは「怖い人に思われがちだけど、天然なところもあってかわいい」そうです。

 

出不精なのに閉所恐怖症、モツは苦手だけど海鮮は大好物、犬も猫も大好き、ピリピリしたレコーディング中に犬がいたから場が和んだ……などのエピソードもあります。

イチロー選手のメジャーリーグ時代の動画を見て泣いたり、どんなに忙しくても毎年初詣には出かけたり、目薬をさすのが下手だったり、高校1年生のときにラーメン屋さんでバイトして3日でクビになったり……。

このあたりは常田さんのまわりの方々が語った伝説かもしれません。

 

以上、常田さんの人間性についてご紹介しました。

続いて常田さんの文学性を見ていきましょう。

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著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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