King Gnu井口理の紹介③ 【音楽性】

Webon紹介目次著者
King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

お問い合わせはこちらから

『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

この章では3ページにわたってKing Gnuのツインボーカルの片割れであり、フロントマン(バンドの顔となる存在)の井口理(いぐち さとる)さんという人物を【常田大希との関係性】【人間性】【音楽性】に分けて紹介します。

このページでは井口さんの音楽性についてお伝えします。

 

井口理の基本情報 ~音楽遍歴一覧~

名前 井口理(いぐち さとる)
担当 ボーカル/キーボード
生年月日 1993年10月5日
学歴 伊那市立東部中学校→長野県伊那弥生ヶ丘高等学校→東京藝術大学 音楽学部 声楽科
音楽遍歴 七尾旅人/井上陽水/安全地帯/布施明/尾崎紀世彦/オフコース/チューリップ/ブルーハーツ/ZAZEN BOYS/モーニング娘。/ブラックビスケッツ/EGO-WRAPPIN’/ポルノグラフィティ/東京事変/ブルガリア・コスミック・ヴォイセズ合唱団/歌謡曲~J-POP~邦楽ロック

 

井口さんの音楽性

昭和の歌謡曲やJ-POPが中心

 

4人きょうだいの末っ子としてかわいがられて育った井口理さん。

音楽のルーツは、ご両親や年の離れたごきょうだい、それぞれの世代の影響を受け、昭和の歌謡曲やJ-POPが中心だそうです。

もっともリスペクトされているのは七尾旅人さん。

▼七尾旅人(1979年生まれ)『サーカスナイト』

 

さらに玉置浩二さん率いる安全地帯、布施明さん、尾崎紀世彦さん、オフコース、チューリップなど。

井上陽水さんは常田大希さんが注目されてから、改めて聴き直したそうです。

▼井上陽水(1948年生まれ)代表曲の一つ『氷の世界』

 

邦楽ロックではブルーハーツ、ZAZEN BOYS、中学時代はポルノグラフィティ、高校時代は椎名林檎さん率いる東京事変を好んで聴かれたそうです。とくに東京事変に関しては、好きだった女の子が好きなバンドだったから、近づこうと思って頑張って聴かれたとか。

▼東京事変(2003年結成)代表曲の一つ『群青日和』

私自身、はるか昔の中学時代、片想いしていた男子が机にラフィン・ノーズやガーゼ、キャ→など、ハードコアなパンクバンドの落書きをしていて、頑張って聴こうとしたことを思い出しました。当時の親友が片想いしていた男子はモトリー・クルーの大ファンでした。

このように音楽好きな男性の影響で、女性が頑張って(あるいは楽しんで)音楽を聴く……という現象についてはなじみ深いのですが、井口さんの場合は逆。性別を問わず、よくある話のようですね。

スポンサーリンク

 

井口さんが最近聴いている音楽として挙げられていたのは、ブルガリア・コスミック・ヴォイセズ合唱団という倍音(音の高さが倍)が特徴的な民族音楽。

▼ブルガリア・コスミック・ヴォイセズ合唱団

 

『ハッチポッチステーション』の影響


『ハッチポッチステーション』1995年から2005年にNHK教育テレビで放送されていた。

 

洋楽はあまり聴かなかったという井口さん。グラミー賞も受賞しているアリシア・キーズやジェイ・Zを知らず、King Gnuのメンバーに絶句されたこともあるほど。

ただ、井口さんが保育園のときに初めて買ってもらったアルバムはビートルズ。個人的には「出た!ビートルズ」と喜びましたが、さすがに保育園時代というのは早すぎます。

どうやら『ハッチポッチステーション』という子ども番組で、グッチ裕三さんが演じたキャラクターに影響されたとのこと。

本家のビートルズより、グッチ裕三さんによるパロディ「ザ・ビールとす」が先だったわけです。クイーン(QUEEN)ではなく「GUEEN」、ジョン・トラボルタではなく「ジョン・トラボタル」……。

しかも幼少の頃となるとさぞかしインパクトが強かったことでしょう。井口さんの音楽の原点はグッチ裕三さんということになります。

そんなグッチ裕三さんはブラックミュージックの一種であるソウルから音楽活動を始められましたが、モト冬樹さんやウガンダさんらと結成した「ビジーフォー」はコミックバンドでした。結局、井口さんはグッチ裕三さんのエンターテイナーぶりに魅了されたことになるでしょう。

 

さらに井口さんはクイーンの『ドント・ストップ・ミー・ナウ』を人生の転機となった曲として挙げられたこともありますが、こちらも神無月さんの胸毛をむしる物真似に影響を受けたようです。

▼クイーン『ドント・ストップ・ミー・ナウ』

 

ロックの聖地・武道館。バンドマンなら数々のライブを観に行くことで憧れる会場でしょう。ところが井口さんは初めての武道館がなんとKing Gnu自身のライブだったそうです。ワンマンではありませんでしたが、それにしても観るより出るほうが先だったとは驚かされます。

 

King Gnuの中では異質の音楽性

 

音楽遍歴についても「大衆性」を意識されているのか、事実を語るだけでエンターテイメントになってしまうのか、このあたりは定かではありません。少なくともKing Gnuのなかでは1人だけ音楽性が異質。それでもお互いにリスペクトしつつ混ざり合うところがKing Gnuの魅力です。

井口さんの幅広い層に受け入れられる「嫌われない歌声」は天性のものだとしても、歌謡曲・J-POPといったいわゆる歌ものや邦楽ロックを中心に聴いてきたことで「心に刺さる歌い方」になっているところは努力の賜物。

美声を保つために、漢方の響声破笛丸(きょうせいはてきがん)という最終手段も視野に入れながら、喉を大切にされているようです。

 

シャイなのにサービス精神旺盛、エンターテイメント性あふれる人柄だからこそ、King Gnuのサウンドまで大衆に受け入れられるのでしょう。そんな井口さんには、これからますます多方面で活躍されることを期待します。

 

以上、井口理さんについてご紹介しました。

続いて、勢喜遊さんを見ていきましょう。

『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

 

目次著者

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

お問い合わせはこちらから