マカオ観光/リゾート気分で癒されるモデルコース

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

マカオはリゾート地ですから、ホテルライフも充実しています。日々の喧騒から離れ、時間を忘れて何もしない贅沢を楽しむのもおすすめです。

ホテルのプールやスパ、アフタヌーンティーやバーでゆったりとした時間を過ごしましょう。

 

▼リゾート気分で癒されるための観光モデルコース

時間 場所 見どころ
午前10時 ギャラクシーマカオ 大型リゾートプール
午後3時 ギャラクシーマカオ アフタヌーンティー
午前9時 ウィンマカオ プールサイドバー

 

【午前10時】ホテルのプールでリゾート気分を満喫

マカオに来たなら、プールでのんびり過ごすのもおすすめです。マカオでは、4月から9月いっぱいまで泳げます。

多くのリゾートホテルには屋外プールがありますが、中でもマカオで最も大きなリゾートプールを有するのが「ギャラクシー・マカオ」です。

 

▼ギャラクシー・マカオ

by Ming-yen Hsu Some rights reserved

 

海と違って体がベタベタしませんし、更衣室やシャワーも完備されています。

プールは基本的に宿泊客のみ利用できますが、ギャラクシーはビジター料金の設定もあり、宿泊客以外でも大型リゾートプールを楽しむことができます。

 

※(2019年4月現在)

ビジターは468マカオパタカ(約6,550円)で大人1人と6歳以下の子ども1人の入場料に、マッサージや映画の鑑賞券とレストランの割引などの特典などがつくチケットがあります。土日やマカオの祝日は料金が割高になります。プールの営業時間は午前9時から午後6時までです。

 

▼ギャラクシー・マカオのプールを満喫「グランド・リゾート・デッキ」

 

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75,000平米の広大なプールエリアには大小13のプールがあり、ウォータースライダーなどのアトラクションや子供用のプールも充実しているので、若者から家族連れまで満喫できます。

575mの流れるプールは世界一の長さを誇り、途中で水をかぶる演出があったり、ただ流れるだけではないサプライズが楽しめるプールです。

また150mにわたる白い砂浜と、最大1.5mの波が出るプールの人工ビーチも見どころです。流れるプールで使うための浮き輪などは無料でレンタルできます。

敷地内には熱帯の植物が各所に配置され、リゾート感たっぷりです。

 

▼ギャラクシーマカオのイメージ映像(プールは0:44頃から)

 

【午後3時】優雅にアフタヌーンティーを楽しむ

▲マカオのアフタヌーンティー

 

午前中プールでしっかり遊んだら、午後は優雅にアフタヌーンティーがおすすめです。

マカオでは午後に軽食やおやつを食べる習慣があり、ローカルの小さな喫茶店でも必ずアフタヌーンティーセットがあります。

各ホテルのカフェでは、趣向をこらしたオリジナルのアフタヌーンティーセットを提供しており、「ギャラクシー・マカオ」にはおしゃれに敏感な女子に人気のアフタヌーンティーができるお店があります。

 

▼おしゃれ女子を引き付けてやまない「CHA BEI(チャベイ)」

 

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インスタ映えばっちりの華やかな雰囲気の店内は、いつも女子でいっぱいです。宝石箱に入ったような、かわいいアフタヌーンティーセットがおすすめです。

 

▼極上のサービスで優雅なひとときを過ごす「ザ・リッツカールトン・カフェ」

(出典:ギャラクシー・マカオ内ザ・リッツカールトン・カフェHP https://www.galaxymacau.com/en/dining/restaurants/the-ritz-carlton-cafe/)

 

落ち着いた雰囲気のリッツカールトン・カフェでは、アフタヌーンティーセットにシャンパンを合わせることもできますよ。ゆったりとした大人の時間が過ごせます。

 

【午後9時】プールサイドバーでゆったり流れる時間を楽しむ

▲ウィンマカオ by jgmarcelino

▼ウィンマカオ紹介映像(公式)

 

日が落ちたらバーへ繰り出しましょう。マカオはホテルのバーが手頃でおしゃれな雰囲気で、旅の思い出を語り合うのにおすすめです。

 

■癒されるスタイリッシュなリゾート空間「Cinne Bar(シネ・バー)」

(出典:https://www.wynnmacau.com/jp/restaurants-n-bars/bar-n-lounges/cinne-bar)

 

落ち着いてのんびりとしたリゾート気分を味わうなら、「ウィン・マカオ」内「シネ・バー」の、屋外プールサイドにある席がおすすめです。

 

 

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きらめく水面を眺めながら、おいしいお酒を傾けつつ、リラックス気分で明日への英気を養えますよ。

BGMも静かで客層も落ち着いているので、女性だけでも安心です。平日は深夜1時、週末とマカオの祝前日は深夜2時まで営業しています。

ウィン・マカオのロビー前では、ライトアップや炎の演出が見事な噴水ショーが見られます。3分程度で終わるので、バーに入る前に見ておくのをおすすめします。

 

▼ライトアップと噴水ショー

by 白士 李

 

ショーは日曜日から金曜日までは午後9時45分、土曜日とマカオの祝前日は午後10時45分まで15分ごとです。

お酒を飲み終えたら酔い覚ましがてら、ホテルロビーを出てすぐある人造湖沿いの遊歩道を歩いてみるのもおすすめです。

マカオタワーや新旧リスボアの夜景が目の前に広がり、ロマンチックです。

 

▼中央奥にそびえるのがリスボアホテル

 

以上、リゾート気分でのんびりとできるマカオのモデルコースのご紹介でした。

 

マカオ在住10年のツアーガイド越宮椿氏による『読むマカオ観光ツアー』お楽しみいただけましたでしょうか?読むだけでも楽しめるマカオ。日本から交通の便も良いので是非次の旅行先候補としてみてはいかがでしょうか!

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マカオ観光/ローカルでディープなモデルコース

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マカオの活気やのどかさを感じることのできる、マカオをもっと深く知るためのローカルでディープな観光コースへご案内します。通りいっぺんの観光では物足りない方に、マニアックで楽しいマカオの魅力をご紹介します。

 

▼ディープなマカオを感じる観光モデルコース

時間 場所 見どころ
午前9時 義字街 市場の活気
午前9時半 カモンエス公園 のんびりとした雰囲気
午前10時 果欄街 ココナッツアイス

 

【午前9時】「義字街」で市場の活気を感じる

▲義字街街市

 

マカオ半島北部のローカルエリア「紅街市(Red Market)」は、街の台所としてよくガイドブックに掲載されています。

 

 

この近くにある「義字街街市(イージーガイガイシ)」はエリア一帯が活気あふれる青空市場で、朝から多くの人が買物に訪れます。多くの人が行き交う様子にエネルギーを感じること間違いなしです。

野菜やフルーツから点心、チャーシューなどのおかず、花、乾物、雑貨や服まであらゆるものが手に入ります。新鮮な果物はトロピカルフルーツやライチなど、季節によって日本ではあまり見かけないものも楽しめます。

初夏からはマンゴスチンやランブータン、竜眼(りゅうがん)、ライチなどがおすすめです。1個からバラ売りをしているので、朝食やビタミン補給に少し買っていくのもいいですね。

小腹が空いたら点心をつまみながら街歩きするのもオツですよ。

 

▼ランブータン

▼竜眼

 

【午前9時半】カモンエス公園で小鳥の鳴き声を愛でる

 

続いてマカオ半島を南下していきます。義字街から10分ほど歩いたところに「カモンエス公園」があります。ここはマカオ最古の公園の1つです。

 

 

明の時代(1368-1644年)からフェニックスの木があり、フェニックス・ヒルとも呼ばれています。

ここは世界遺産の「マカオ歴史市街地区」で、周辺に「カモンエス広場」「カーザ庭園」「プロテスタント墓地」「聖アントニオ教会」といった見どころがあります。※マカオ歴史市街地区は第1章で紹介!

ポルトガル人やイギリス人など西洋人の生活の拠点だった場所ですが、現在では地元の人の憩いの場として愛されており、その東西文化の交流の歴史が世界遺産の見どころに指定されています。

カモンエス広場では、一日中公園や年配の方がおしゃべりに興じており、ローカル感たっぷりののんびりとした雰囲気です。

カモンエス(1524-1580年)は、ポルトガルの有名な詩人です。

 

▼カモンエス(カモンイスとも呼ばれる)

By フランソワ・ジェラールhttp://www.allposters.com/-sp/Luiz-Vaz-De-Camoes-Posters_i1584671_.htm, パブリック・ドメイン, Link

 

公園内には彼の胸像や、彼がマカオを訪れた後に出版した、航海の哀愁を描いた一大叙情詩「ウズ・ルジアダス」をモチーフにした絵柄の石畳があります。

 

▼カモンエスの胸像

 

元々カモンエス公園はポルトガルの豪商マヌエル・ペレイラの邸宅で、現在のカーザ庭園の一部でした。

 

カーザ庭園

マカオの有名な観光名所の一つ。かつて東インド会社も借り入れていたという庭園。

by Tomoaki INABA Some rights reserved

 

朝は公園内で太極拳をするグループや、運動器具を利用してエクササイズをする人々に出会います。

また愛鳥家たちが鳥かごに入った小鳥を持ち寄ってさえずりの美しさを競わせているのもよく見かけます。

さわやかな鳥の鳴き声にのどかなマカオの朝の風景を堪能することができます。熱帯の植物が生い茂る丘を歩いて、新鮮な空気を吸うと森林浴のように気持ちがいいですよ。

 

【午前10時】果欄街とココナッツアイス

 

カモンエス公園から4~5分歩くと「果欄街(グォーランガイ)」があります。ここは古物商が多い通りで、昔ながらの長屋が立ち並んでいます。

薄暗いショーウインドウを眺めるともなく歩いていると、長屋の扉の向こうから麻雀をする音やテレビの音が聞こえてきます。まるで時間が止まったような雰囲気の、ローカルの生活感たっぷりのエリアです。

 

■絶妙な甘みのヘルシーな天然素材を使ったココナッツアイス

ここには「洪馨椰子(ホンヘンイエジー)」という、1869年創業の無添加ココナッツアイスの専門店があります。アイスクリームの原料はココナッツミルク100%、お店で手作りをしています。

 

▼ココナッツアイスとお店「洪馨椰子」

 

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一口含むと、甘いココナッツの香りがお口に広がります。さっぱりとした自然な甘さが、なめらかな植物性のジェラートのようです。

ヘルシーなのにコクがあって、思わずお代わりしたくなるおいしさです。出来立てのアイスが味わえる午前中が、柔らかくて特におすすめです。

いかにも問屋という飾り気のない店構えですから、うっかり見逃さないように気をつけてください。

 

以上、ローカルでディープなマカオを楽しめる観光モデルコースでした。次のページではエキサイティングなマカオを楽しめる観光モデルコースを紹介します。

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知っていると楽しい!マカオの歴史を知れるおすすめスポット

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街に隠されたマカオの歴史を知る

マカオは東西文化の交流地点であったことから、大航海時代の世界にまつわる逸話が数多く残る場所です。

 

大航海時代

15世紀から17世紀まで続いた、主にポルトガルとスペインによる大規模な航海が多く行われた時代。アフリカ・アメリカ・アジアがヨーロッパ人などによって発見された。

 

観光地を訪れる際、その場所にどんな歴史があり、どんな物語が隠れているのかを知ることは、旅をより味わい深いものにしてくれます。

マカオの世界遺産は特に規模が小さいので、知らないと通り過ぎてしまうこともありますが知った後は、気づきや発見が生まれます。

知識や前情報がなければ写真を撮るのみで終わってしまう場所も、案内や知識があれば在りし日の暮らしに思いをはせることができ、面白味を感じます。

「やっぱりこういう場所はガイドさんが色々説明してくれる方がいいね」とおっしゃるお客様も多いです。街歩きをしながら、マカオの成り立ちや歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

このページでは観光地の中心から近く、比較的簡単に行ける場所をメインに紹介します。

 

 

1 マカオと日本のつながり

 

マカオには日本人に関する面白い逸話がいくつも残っています。

マカオ観光の定番スポット「聖ポール天主堂跡」は、アジア最大の教会であり、カトリックの極東(東アジア諸国)宣教の拠点でした。

 

▼聖ポール天主堂跡

By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Chensiyuanだと推定されます(著作権の主張に基づく) – CC 表示-継承 3.0Link

 

このファサード(建物の正面)には、日本の職人が手がけたと言われる精巧な彫刻がきれいに残っています。禁教令により迫害された日本人キリシタン達が、クリスチャン・シティであるマカオを目指してはるばる海を渡ってきました。

ここには聖母マリアに踏みつけられた7つの頭の竜の彫刻があり、「龍頭踏聖母」という漢字が刻まれています。

 

 

ドラゴンは西洋で悪魔の使いを意味しますが、これは日本でキリスト教を弾圧した徳川家康を描いたものだと伝えられています。

世界遺産セナド広場から徒歩5分ほど、新八佰伴(ニューヤオハン)デパート前の広場には、1513年に初めて中国に上陸したポルトガル人の船乗りで商人だった「ジョルジュ・アルヴァレス」の像があります。

 

▼ジョルジュ・アルヴァレス像

 

彼はフランシスコ・ザビエルと日本人を引き合わせ、ザビエルが日本へ向かうきっかけを作りました。

彼がいなければ、日本のキリスト教の歴史は異なったものになったでしょう。

 

フランシスコ・ザビエル(1506-1552)

キリスト教カトリック教会の宣教師。世界中を渡り歩いてカトリック普及に努めた。日本に初めてキリスト教を伝えたことでも知られる。

▼フランシスコ・ザビエル

 

2 ポルトガル人がマカオに住み始めた時代

 

ポルトガル人がマカオに定住を始めた16世紀、この地は「マカオ」と呼ばれるようになり、次第に東西文化の交流が始まりました。

世界遺産でマカオ最大のパワースポットとして知られる定番の観光地「媽閣廟」(マー コ ミュウ)は、「マカオ」の語源になった場所です。

 

▼媽閣廟

 

ポルトガル人が初めてマカオに足を踏み入れたのが、媽閣廟周辺でした。

船でたどり着いたポルトガル人が、水先案内人に「ここはどこだ」と尋ねました。

お寺のことを聞かれたと思った中国人が「マーコウ」と答えたことから、この地が「マカオ」と呼ばれるようになったのです。

また「リラウ広場」は媽閣廟から10分弱歩いた場所にある、穴場の世界遺産です。

 

▼リラウ広場

 

ここには伝説の井戸があり、そのことを歌ったポルトガルの詩が現在でも残っています。

「リラウの水を飲む者は マカオを決して忘れない

あるいはマカオで結婚し あるいはマカオに帰るだろう」

現在この井戸水を飲むことはできませんが、この貴重な水源がポルトガル人にとって特別なものだったことを物語る詩です。

マカオは海に囲まれているので、真水は当時貴重でした。この場所はポルトガル人が初めてマカオに住み始めた地域なので、望郷や哀愁が相まって伝説を生んだものだと思います。

 

3 大航海時代の面影

 

マカオには大航海時代には欠かせなかったモチーフが今でも残っています。そのモチーフがある場所と、意味するものを紹介します。

定番の観光地、世界遺産「セナド広場」の噴水には、地球儀のようなモチーフが飾られています(写真奥)。

 

▼セナド広場

 

これは「天球儀」と言い、星座をもとに距離や方角を測る、航海には欠かせない道具でした。セナド広場は誰もが知っている観光地ですが、これが天球儀だと知っている人は少ないです。

セナド広場に隣接する有名観光地、世界遺産「市政署」の中庭は中央に丸い花壇があります。

 

▼市政署

By WiNG投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, Link

▼花壇

 

ここには地球のモチーフ(花壇写真奥)があり、日付変更線に似たラインが入っています。これは「教皇子午線」と言い、大航海時代にローマ教皇が設定したスペインとポルトガルの植民地の境界線です。

ヨーロッパの2大海運国が、当時世界でいかに幅をきかせていたかを物語っています。

 

以上、あまり知られていないマカオの歴史的側面が観られる穴場スポットでした。次のページではマカオ市民の素顔を知る事ができるスポットをご紹介します。

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マカオの穴場インスタ映えスポット

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マカオにポルトガル人が定住を始めてから、500年あまりです。

ノスタルジック(=郷愁・懐かしい)な街並みはマカオ歴史市街地区として世界遺産に登録され、東西文化の交流地点として栄えた歴史を今に伝えています。

現在でもマカオにはヨーロッパ風の建物が数多く残り、そのカラフルな色合いは人々の目を楽しませています。

マカオにはインスタ映えする可愛らしい建物がいくつもあります。

このページではおすすめのロマンチックなパステルカラーの街並みをピックアップしてご紹介します。

 

▼マカオ主要観光地域

 

1 マカオで1番インスタ映えする「ラザロ地区」

▲ラザロ地区

 

立っているだけで絵になる写真が撮れる「ラザロ地区」は、世界遺産・聖ポール天主堂跡から徒歩10分弱の場所にあります。

 

▼聖ポール天主堂跡

 By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Chensiyuanだと推定されます(著作権の主張に基づく) – CC 表示-継承 3.0, Link

 

その街並みの美しさから、よく映画や雑誌、ミュージックビデオの撮影に使われます。

カラフルな建物が立ち並び、可愛らしくポップですが、ここにある建造物は歴史的価値のあるものが多いです。

 

▼仁慈堂婆仔屋

 

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「仁慈堂婆仔屋」はかつての老人ホームでした。現在はレストランやショップに加えアートギャラリーを有し、芸術の中心地として盛んな活動を行っています。

季節ごとにイベントが開催され、個性的なデコレーションを楽しめます。

 

▼聖ミカエル墓地

 

ペパーミントグリーンが美しい「聖ミカエル墓地」は、マカオに眠るカトリック教徒のお墓です。

悪魔を退治したといわれる大天使ミカエルの名前を冠しており、礼拝堂の主祭壇には悪魔を足蹴にする聖ミカエル像が祀ってあります。

 

大天使ミカエル

キリスト教・ユダヤ教の旧約聖書、キリスト教・イスラム教の新約聖書などに登場する天使。これら3大宗教においては最も偉大な天使の1人とされている。

▼ミカエル

 

花が咲き乱れ十字架や天使の像が並び、にぎやかな雰囲気です。

 

「ラザロ地区」インスタ映えスポット

ラザロ地区では、ラザロ教会と仁慈堂婆仔屋をつなぐ道がベストスポットです。石畳と左右のポルトガル風の建物が綺麗で、よく撮影に使われています。

 

2 おしゃれなスポット「恋愛巷」

▲恋愛坂

 

「恋愛坂」と呼ばれる小さな路地は、その先にマカオで1番の観光地・聖ポール天主堂跡を臨むインスタグラムなどの撮影に最適のスポットです。

ピンクや黄色の美しい建物に季節の花が彩りを添え、誰でも絵はがきのような写真が撮れます。

ピンク色の建物は、2017年より宿泊施設とミニシアターとして利用されています。

この「恋愛巷」という場所に以下の「恋愛七號旅館」と「恋愛・電影館」があります。

 

▼恋愛七號旅館 Love Lane 7 Inn

(出典:https://www.lovelane7.com/

 

全7室の小さなゲストハウスです。

ポルトガルのタイル、アズレージョを用いるなど内装にもこだわりが見えます。

 

アズレージョ

ポルトガル・スペインで生産される典型的な焼きタイル。ポルトガルでは教会や家庭などどこでも見る事ができる。温度管理機能もある。

▼タイルのイメージ

By I, Alvesgaspar, CC 表示 2.5, Link

 

ピンク色のヨーロッパ風の建物は全長50m。

築80年の歴史を持ちます。

 

 

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▼恋愛・電影館 Cinematheque・Passion

 

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地元マカオ市民の監督作品から欧米の作品まで、洋の東西を問わずおしゃれな単館系映画を上映するミニシアターです。

マカオ国際映画祭の会場としても利用されました。

映画資料室を併設しており、マカオの映画作品や映画に関する書籍、雑誌などを収めています。

 

「恋愛巷」インスタ映えスポット

恋愛巷はあまり奥に進み過ぎず、右手に黄色、左手にピンクの建物が入り、聖ポール天主堂跡がちらりと見えるあたりがベストスポットです。

 

 

3 リゾート感たっぷり「聖オーガスティン広場」

▲聖オーガスティン広場

 

「聖オーガスティン広場」は、マカオの中心「セナド広場」に面する市政署から徒歩5分ほどの穴場です。

 

▼セナド広場

 By Сура at ru.wikipedia, CC 表示 2.5, Link

 

坂を上り切った場所にあり、到着すると達成感と開放感を覚えます。小さな広場ですが世界遺産エリア「マカオ歴史市街地区」内にあり、周辺の建物の多くが世界遺産の見どころです。

ポルトガル風の石畳に趣があります。

 

▼ドン・ペドロ5世劇場

 

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淡いエメラルドグリーンが美しい「ドン・ペドロ5世劇場」は、19世紀に建てられたアジア最初の西洋式劇場です。内部は見学が可能です。

正面のファサードは迫力があり、広場に面した横壁での撮影もおしゃれです。350席の小さな劇場は、現在でも演劇やコンサートの会場として使用されます。

 

「聖オーガスティン広場」インスタ映えスポット

聖オーガスティン広場は、ドンペドロ5世劇場の壁の前がベストスポットです。

 

4 自然や歴史を楽しめる「タイパ・ハウス・ミュージアム」

 

「タイパビレッジ」(タイパの有名なにぎやかな通りがある街並み)から徒歩5分、「ベネチアン・マカオ」(世界最大のカジノリゾート)西ロビーから徒歩10分程度の場所にある、ミントグリーンの建物群です。

隣接する公園では季節の花が楽しめます。

 

▼タイパ・ハウス・ミュージアム

▼ベネチアン・マカオ

 By [2][1], CC 表示-継承 2.0, Link

 

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「タイパ・ハウス・ミュージアム」は、20世紀初頭にマカオで暮らしていたポルトガル人家庭を再現した住宅博物館です。

マカオが埋め立てされる前の貴重な1912年のマカオ・タイパ2島地図(埋め立て前の地図は数が少ない為貴重です)や、葡中折衷様式(葡=ポルトガル、中=中国)の家具などの見どころがあり、のんびりした当時のポルトガル人の生活の様子がしのばれます。

 

「タイパ・ハウス・ミュージアム」インスタ映えスポット

タイパハウスミュージアムは、建物の前がベストスポットです。

 

昔ながらのヨーロピアンな街並みを歩こう

 

マカオはいたるところにロマンチックなパステルカラーの建物が点在しています。中でも穴場のおすすめスポットをご紹介しました。

いずれも絵になる場所なので、度々撮影クルーに出くわすことがあります。観光ツアーでは立ち寄らなかったり素通りしてしまう場所ですが、マカオは小さいですから自力でも簡単に行けますよ。

 

パステルカラーの街並みは、雨に濡れると一層色合いがはっきりとして艶っぽさを見せます。

気持ちよく晴れた日だけではなく、雨の日も趣があるのがマカオの魅力です。フリータイムや2度目のマカオには、とっておきのパステルカラーの街並みをのんびり散策してみませんか。

 

次のページではマカオの街並みの中でもひときわ美しい「夜景」スポットをご紹介していきます。

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是非見てほしいマカオのレトロ×モダンなおすすめスポット

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時間が止まったようなレトロな古い建物と、新しい建物の対比もマカオの魅力です。有名な観光地である、世界遺産の歴史的建造物は西洋も東洋も趣があり美しいです。

また人々の暮らすローカルエリアの住宅は、内装はリフォームしても外壁は古いものが多く、どこか寂しい佇まいに哀愁を感じます。

 

一方2000年代から建設が始まった大型カジノはピカピカで、見る者の心をワクワクさせてくれます。中でもマカオ半島の「グランドリスボア」と歴史的建築物の古い建物の対比は見事です。

 

グランドリスボア

マカオにある世界最大のカジノリゾート。マカオを象徴するような施設で、2008年に建築されたリゾート内の新しいホテル「グランドリスボア」は蓮の花をイメージして作られた。

▼グランドリスボア

 By Kroisenbrunner投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

 

マカオのレトロフューチャーな街並み

こういったマカオならではの独特な街並みは、退廃と発展、歴史と進歩など、見るものに相反する感情をもたらします。

これはマカオが「歴史市街地区」という古い世界遺産の街並みを守りながら、カジノで急成長を遂げていることに理由があります。古い部分を残しながらも開発がどんどん進んでいるマカオは、古さと新しさのコントラストが面白い場所です。

レトロフューチャーなマカオの街並みは、マカオの人々の生活の有様を端的に物語っているようで魅力的です。以下ではグランドリスボアを中心に、ぜひ見てほしい、絵になるマカオの魅力を紹介していきます。

 

▼マカオの地域図

 

1 世界遺産×現代マカオの象徴

 

誰もが必ず訪れるマカオの世界遺産から見える「グランドリスボア」は、歴史ある建物とのちぐはぐな感じがマカオの急成長を物語っています。

聖ポール天主堂跡のあたりからは、グランドリスボアがよく見えます。その裏手にある伝統的な寺院であるナーチャ廟、旧城壁の方へ回ってみると、歴史的建造物と異形のカジノホテルが一度に視界に入り、大変面白い構図となります。

 

▼旧城壁から見るグランドリスボア

 

写真の好きな方は、旧城壁の壁の向こうから撮影するのがおすすめです。壁がフレームのような役割を果たし、印象的な写真が取れます。

聖ポール天主堂跡の隣、小高い丘の上にあるモンテの砦はかつての要塞(ようさい:攻撃を防ぐために作られた建物)でした。

 

▼モンテの砦

by William Some rights reserved

 

砦の頂上は開けた回廊になっており、ここからは中国までよく見えます。

マカオは数百年に渡る大規模な埋め立てを行なってきましたが、元々は海岸線がすぐそばにあった大変小さな土地ですから、海からの敵に対応できるようこの砦には大砲が配備されていました。

 

▼13世紀頃のマカオ半島

(出典:マカオ政府文化局© 澳門特別行政區政府文化局 版權所有)

 

ホテルを臨む方向には大砲台のレプリカが数台並べてあり、グランドリスボアを狙うように大砲が設置されています。

遠い昔活躍したであろう大砲と現代のマカオを象徴するカジノホテルの共演は壮観です。

 

▼グランドリスボアを狙う大砲

by Robert Lowe 

 

2 リアルな住宅街×光り輝く異形の建物

マカオ市民が昔から暮らす住宅には、人々の生活が息づいています。マカオは地震がないため古い建物が多く、時に廃墟マニアでなくともときめくような街並みに出会います。

建物自体は古いですが、実際は内装をリフォームしており中は案外きれいということが多いです。

 

ナショナルジオグラフィック(自然・歴史・文化などの記事を掲載する雑誌)の写真コンテストに投稿された作品が話題を呼んだのが、細い道の左右に並んだマンションの間から見える「グランドリスボア」という構図の写真です。

カジノホテルの奇抜な形と住宅地のレトロさのコントラストが、まるでSFのような雰囲気です。夜景も見ごたえがありますよ。

 

▼マンションの間から見えるグランドリスボア

▼見る事ができる場所「東望洋新街」

 

聖ポール天主堂跡から徒歩10分強のこの通りは、「ロイヤルホテル」のすぐ近くにあります。写真が話題になって以来、ここで撮影している人を見る機会が増えました。

ここは細い道ですが、車が結構通ります。背中側から車が来ますので、写真を撮る際にはくれぐれも注意が必要です。

 

3 質屋×サイバーパンク

 

マカオのカジノの近くには質屋があります。

現金の持ち込みが制限されているため、手持ちの現金がなくなったギャンブル好きが、金目のものを質に入れてまた勝負に挑むからだと言われています。

 

マカオの現金持ち込み額

マカオでは12万パタカ(約170~180万円)以上の現金持ち込みが禁止されている。また、持ち出しも12万パタカ以上の場合は申告が必要となっている。

 

そんな質屋のレトロな看板は、夜になるとライトアップされます。

猥雑でドキドキするような妖しい光に照らされた街並みは、攻殻機動隊やブレードランナーの世界のような雰囲気です。

 

▼攻殻機動隊

 

中でも「リスボアホテル」の近くには質屋が密集していて、看板の光に誘われて小さなお店の並んだ路地に入ると、異次元に迷い込んだような趣があります。

 

 

以上、おすすめのレトロ×モダンの魅力的なスポットでした。次のページから第2章。第2章では街並み以外のマカオの魅力をお伝えします。

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著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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マカオの魅力的な夜景スポット【カジノホテルは楽しみ方色々!】

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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マカオの魅力は太陽の出ている間だけに留まりません。カジノホテル群は日が落ちると輝き始め、昼とは違う表情を見せます。

カジノは24時間営業で、マカオはまさに眠らない街。夜が明けるまでそのきらめきを放ち続けます。

 

安全なマカオの夜を満喫しよう

マカオのカジノは24時間営業しているため遅くまで開けている店も多く、深夜でも街が明るく人通りが多いです。そのため治安がよく、女性だけの旅行でも安心して夜景を楽しむことができます。

街が小さいので見どころがギュッと凝縮されており、歩いて気軽に夜景スポットを回れるのも魅力です。

カジノの楽しみ方は賭け事だけではありません。夜明けまで続くにぎやかな夜景を眺めながら、マカオならではの建物に込められた風水の意味を読み解いたりするのも楽しいですね。

 

現地バスツアーでも人気のマカオ半島のランドマークと、カジノリゾートが立ち並ぶコタイ地区を代表するおすすめの夜景スポットをご紹介します。

 

 

1 マカオの象徴「リスボア」&「グランドリスボア」

 

「新旧リスボア」は、マカオを代表するランドマークです。

風水をもとに建てられた奇抜な建築デザインと派手なイルミネーションは、他のどの建物とも一線を画しています。

 

▼カジノの元祖「リスボアホテル」

by Tim Wang Some rights reserved

 

「リスボアホテル」はマカオで最初のカジノです。マカオのカジノの歴史はここから始まりました。

円柱形をしていることから通称「鳥かご」と呼ばれ、カジノのお客さんが入りやすく出にくい構造を風水で作ったといわれます。

 

▼マカオの今を体現する「グランドリスボア」

 By Kroisenbrunner投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

 

「グランドリスボア」はマカオのシンボル、蓮の花をイメージしたといわれる一際目立つ建物です。

 

▼蓮の花

 

金ぴかの外壁には、風水で悪いものをはねのけるという意味があります。

高さは216mあり、市街地のどこからでも見え、現在のマカオを象徴するような見応えのある独特の夜景が魅力です。

 

▼「グランド・リスボア」動画

 

2 音と光の噴水ショー「ウィン・マカオ」

 

「ウィン・マカオ」は2001年にカジノ経営権が開放された際、いち早くマカオに参入してきたアメリカ・ラスベガスのカジノリゾートです。

こちらはホテルメインロビー前での噴水ショーが見どころです。音楽に合わせて水が踊る噴水のショーは、昼から午後10時前後まで15分おきに行われています。

おすすめの時間帯は、ライトアップや炎の演出も一段と見映えのする日没後です。

 

噴水は人造湖の南湾湖に面する遊歩道からすぐの場所にあり、遊歩道からは「新旧リスボア」や「マカオタワー」、コタイ地区の「ギャラクシーリゾート」までよく見えます。

 

▼遊歩道

 

夕食後にぶらぶら散歩したい、ロマンチックな夜景散策スポットです。

 

▼「ウィン・マカオ」動画

 

3 東洋のラスベガス「コタイストリップ」

 

マカオの巨大なカジノリゾートが数多く立ち並ぶのが、埋め立て地のコタイ地区です。

中でもこのエリアの中心を突っきる1本の道路を、アメリカ・ラスベガスの「ラスベガス・ストリップ」にちなんで「コタイ・ストリップ」と呼びます。

 

ここには「ベネチアン・マカオ」や「シティ・オブ・ドリームス」「サンズ・コタイ・セントラル」「パリジャン・マカオ」「スタジオ・シティ」など個性的な大型カジノリゾートが並んでおり、夜には一層美しいライトアップが見られます。

 

▼コタイ地区で1番派手なライトアップで金運アップ!「シティ・オブ・ドリームス」

by Grand Hyatt Macau Some rights reserved

▼「シティ・オブ・ドリームス」動画

 

中でも「シティ・オブ・ドリームス」の建物群の壁一面に流れるライトアップは、とても派手で見応えがあります。

ここは先ほど紹介したリスボアのオーナー、スタンレー・ホー氏の息子であるローレンス・ホー氏が経営する、水をテーマにしたカジノリゾートです。

 

水は風水で「お金」を表すため、金運の上がるスポットとしても人気があります。

また2018年6月にリゾート内にオープンしたザハ・ハディド氏設計のホテル、「モーフィアス」も必見です。

曲線を多用した、近未来的で幾何学的なデザインが話題を呼んでいます。

 

▼モーフィアス

 

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「パリジャン・マカオ」も見逃せません。

 

▼きらめくエッフェル塔に目を奪われる「パリジャン・マカオ」

 

実物の半分の大きさで作られたエッフェル塔のレプリカは、本物のように美しくきらめき、私たちの目を楽しませてくれます。

パリジャンのショッピングモールから、エッフェル塔に上ることもできますよ。

 

以上、マカオのおすすめ夜景スポットでした。次のページではレトロ×モダンを感じることができるスポットをプロ視点でお伝えします。

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著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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世界にはどんな地域・国がある?

 

 

このページでは海外旅行へ行く前に、まずは世界にどのような地域があって、どのような国があるのかを紹介します。自分が行きたい場所のイメージにピッタリの地域や国を選んでいただければと思います。

 

世界の地域・国

 

まず、海外(世界)は大きく分けると

アジア・オセアニア・ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・南極

の6つに分ける事ができます。(国際連合HP:https://unstats.un.org/unsd/methodology/m49/より)

 

▼世界6つの地域

 

以下、初心者の方が行くことがほとんどない南極以外の地域を解説していきます。

初心者の方が行くとしたらおすすめは「アジア」⇒「オセアニア」⇒「アメリカ」「ヨーロッパ」⇒「アフリカ」の順番です。

 

アジア

 

まずは日本も属しているアジアから紹介します。

アジアは日本のある「東アジア」と呼ばれる地域(日本、中国、韓国など)から「東南アジア」(タイ、ベトナム、インドネシアなど)「南アジア」(インドなど)「中東」(サウジアラビア、UAEなど)まで幅広い地域があります。

東アジアや東南アジアは宗教的には仏教国も多く、ヨーロッパなどに比べれば日本に文化的に近いですが気候は東アジア以外(東南アジア・南アジア・中東)は温暖な地域が多くリゾート地も多くあります。

 

▼温暖なリゾート地の代表例:アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ

 

それぞれの特徴を挙げるとキリが無いのでここでは割愛しますが、アジア圏は基本的に植民地だった歴史とそれまで独自の文化が発展してきた歴史を併せ持っている国が多いので旅行へ行けば独特な文化を楽しむことができるでしょう。

 

独特な文化の例

アジアはかなり広いので様々ですが、日本の浮世絵、中国のカンフー、タイのムエタイ、ミャンマーの民族衣装ロンジー、インドのガネーシャ(インド神話の神様)などがあります。

▼ロンジー


By Paul Arps – https://www.flickr.com/photos/slapers/11772966814, CC 表示 2.0, Link 

▼ガネーシャ

 

オセアニア

 

オセアニアはオーストラリアやニュージーランドなど温かい気候が特徴です。フィジー島などのリゾート地として観光に訪れる方も多い地域です。

 

▼フィジー島

 

海外旅行初心者の方が訪れるとしたらまずはオーストラリアが良いでしょう。

オーストラリアはコアラやカンガルーなどの動物を観て楽しんだり、ビーチでのんびりしたり、世界最大級の一枚岩である「エアーズロック」を観て楽しんだりとライトな観光体験がたくさんできるでしょう。

 

▼エアーズロック

 

ヨーロッパ

▼東ヨーロッパと西ヨーロッパの大まかな違い

東ヨーロッパ(東欧) 西ヨーロッパ(西欧)
ロシア・ウクライナ・ベラルーシなど フランス・イギリス・ドイツ・イタリアなど
あまり通じない 英語 通じる
鼻がとても高い 顔立ち 鼻が高い

 

ヨーロッパは東はロシア連邦から西はフランス・スペインなどまで広がっており東と西では雰囲気が大きく異なります。

東はソ連時代に共産主義の影響を受けた国々と、西は華やかな雰囲気のあるフランスやイタリア。東と西では異なる文化が形成されています。

 

【コラム】西と東の印象の違い

共産主義は最終的に貧しくなり、崩壊してしまった歴史があるので暗い雰囲気の国が多いと感じています。フランスやイタリのような資本主義国家は、成功を収めたので豊かになり文化も明るく発展していったもののように感じています。

 

例えば言語にしても東側のロシアに行くと英語はほとんど見る事ができません。(ロシア語ばかりです)

西側のヨーロッパの多くの国では(日本でもそうですが)外国人観光客の為に英語表記がお店や交通機関にありますが、ロシアだとそのような事が無いので「異国に来た感」を感じる事ができます。

また、顔立ちも東欧の国の方は鼻がとても高く(西ヨーロッパの人よりもさらに高く)美しいのでそのようなところでも独特の雰囲気があります。

 

▼ロシアの方の顔立ちの例:スケート選手エフゲニー・プルシェンコ選手


By David W. Carmichael , CC 表示-継承 3.0, Link 

 

西ヨーロッパはフランス・イタリア・ドイツなど日本でもよく名前を聞く国が多いので馴染み深いですがやはり街並みがとてもきれいです。

レンガ調の建築物が古くから残っているので世界史で習った場所(例えばイタリアにあるローマ帝国時代の「コロッセオ」など)を訪れても感動します。

 

▼イタリア:コロッセオ

 

北欧(ノルウェーやスウェーデンなど)もまた違った気候や文化です。

 

▼ノルウェーはオーロラが観られることで有名:オーロラ

 

 

アメリカ

 

アメリカは北米(アメリカ合衆国、カナダなど)と南米(ブラジル・アルゼンチンなど)に大きく分けることができます。

アメリカは日本へ文化的に多く入ってきているのでなんとなくイメージが付くでしょう。

ただ実際にアメリカを訪れると広大な土地が広がっている事を感じる事ができるでしょう。ニューヨークやロサンゼルスなどの栄えた場所もあるのですがアメリカのほとんどは自然です。

 

▼ニューヨーク

 

壮大な自然はアメリカで多く見る事ができて感動するはずです。日本ではなかなか見る事のできない「とにかく大きな滝」「とにかく大きな岩」などを楽しむことができます。

 

▼とにかく大きな滝の例:ナイアガラの滝

▼とにかく大きな岩の例:グランドキャニオン

 

南米は陽気なイメージがあると思います。

もちろん陽気で明るい人たちも多くいますがこちらも自然はみどころです。特にまだあまり人が訪れたことの無い場所も多く残っていて、「ありのままの自然」という感じがします。

例えばベネズエラの”ロストワールド”と言われる「ギアナ高地」を見ていただければその意味が分かるでしょう。

 

▼ギアナ高地(ギアナ地方にある高地)。下記写真の「テーブルマウンテン」を指す。

 

アフリカ

 

アフリカは発展途上で、初心者にはあまり向いていない地域ですがサバンナで野生の動物をみたりするのが旅行の時の楽しみ方です。

 

▼サバンナ

 

他には現地の文化を継続する(首長族などの)民族のいる地域を訪れてみたりするのも楽しみ方の一つです。

 

▼首長族の女性

 

そんな民族もいる一方、ケニアのナイロビなどの都市ではビルが建築されたりしているので近代文明が入り込んでいる地域もあります。

 

アフリカの国の中には内戦が未だに続いているソマリアという国もあり治安は全体的にあまり良くない事もあるので旅行に行きたい場合は下調べをよくしてから行くと良いでしょう。

調べ方は地球の歩き方などのガイドブックを読む、ネットで現地情報を検索する(旅行ブログなど)などがあります。ただ、日本語の情報も限られていますので英語でネット検索して英文を読む(又はグーグル翻訳を駆使して読む)などが良いでしょう。

 

治安の詳しい調べ方は別Webon『バックパッカー初心者旅行』で解説!

 

以上、世界の地域の紹介でした。

上記ではおおまかな分類をして紹介しましたが実際は国によって文化・気候・治安はかなり異なりますのであくまでも旅行先を選ぶ際の大まかな参考程度に考えていただければと思います。

次のページでは海外旅行に行こうと思った時の準備について解説をしていきます。

ホーチミンのおすすめ観光スポット

Webon紹介目次著者
日本での生活に疲れていませんか?外に目を向ければ様々な世界があります。ベトナム・ホーチミン在住の著者も日本を飛び出して海外移住を決めたその一人。是非ホーチミンの暮らしぶりを読んでみてください。

『ベトナム・ホーチミン生活入門 ~日本の生活に疲れた方へ~』はこちらから!

著者:五百井飛鳥

2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。

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『ホーチミン生活入門』目次へ  (全10ページ)

 

ホーチミン市の中心部を歩いていると、外国人の姿を多く見かけます。外国人は住んでいる方や観光客の方。

欧米人の皆さんに日本人をはじめとするアジアの皆さん。更に最近特に目立ってきたのがイスラム文化圏から来られている皆さんです。

ベトナムは観光スポットとしても人気が高いところで、ホーチミン市は代表的なベトナムの都市なので外国人観光客も多いんですよ。

 

ベトナムの観光事情

 

ベトナムには歴史的な世界遺産や素晴らしい自然も多く、見所満載なのですが、一般的に観光の基点とされているのが北部のハノイと南部のホーチミンですね。

 

 

最近では、日本からの直行便も開通した中部のダナンも人気のようです。

 

 

ダナンの周辺にはフエホイアンといった世界遺産もあるので、観光には最高です。

このように「ハノイ」「ダナン」と並んでベトナム3大拠点の1つとなっているのが「ホーチミン」。

その魅力を一つだけ挙げるとすれば、まるでヨーロッパにいるような錯覚さえ覚える街並でしょう。

エキゾチックな雰囲気に包まれて、素敵な時間を過ごすことができます。

 

ホーチミンは東洋のパリと称されるくらいに、フランス風の雰囲気が漂っています。それが目的で来られる方も多いです。

ホーチミンは1850年頃~1950年頃までフランスの統治下に入り、ナポレオン3世の指示により街つくりが行われました。その為街には19~20世紀の建物がたくさん残っています。

当然に文化的なこと(食や言語など)も、大きくフランスの影響を受けて、今に続いているのです。

 

ホーチミンのおすすめ観光スポット3選

① 街並

 

エキゾチック感を醸しだしているのが、フランス統治時代に作られた数々の建物です。

 

フランス統治時代の建物の例

市民劇場(サイゴン・オペラ・ハウス)、サイゴン大教会、サイゴン中央郵便局、ホーチミン人民委員会庁舎、タンディン教会、統一会堂など

 

ほとんどが19世紀~20世紀に作られたもので、当時のフランス文化が色濃く残る建築物となっています。

それらのフランス風の建物が多く残り、ナポレオン3世による都市計画によって作られた街並は、まさに「プチパリ」と称されるだけあって、素敵な香りに包まれています。

 

▼プチパリと称される街並み

 

穏やかな昼下がり、おしゃれなカフェでアフタヌーンティーを楽しみながら、19~20世紀に作られた彫刻が素晴らしいコロニアル様式屋根の建築物を眺めるなんて素敵ですよね。

 

▼現地で撮影された街並み

コロニアル様式

17~18世紀頃のアメリカの植民地で発達した建築様式。大きな窓やベランダがあり、建物の正面には庇(ひさし)がついているのが特徴。(「フレンチコロニアル」とも呼ばれる)

▼アフタヌーンティーのイメージ

 

気分は完全に19~20世紀のヨーロッパにタイムスリップです。

 

② 歴史的建築物

※以下で紹介するスポットはこの地図の「歴史的建築物スポット」エリアに入っています。

 

ホーチミン市内観光のメインとなっているのが、数多くの歴史的な建築物です。

しかし、それらの建物は有名な観光スポットでありながら、未だに現役の建築物として活躍しています。

 

ホーチミン市人民委員会庁舎は、1902年~1908年にかけて当時のサイゴン市庁舎として作られた、フレンチコロニアル(「コロニアル」と同義)様式の美しい建物です。

 

▼ホーチミン市人民委員会庁舎


By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link 

▼ホーチミン市人民委員会庁舎(夜バージョン)


By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

サイゴン中央郵便局は、1886年~1891年に当時のフランス領インドシナの郵便・電信施設として作られました。

 

▼サイゴン中央郵便局の外観


By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

サイゴン中央郵便局の鉄骨を設計したのはあのエッフェルです。この建物は、当時は駅舎だったパリにあるオルセー美術館がモデルとなったそうです。

 

エッフェル

アレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェル( 1832年- 1923年)。フランスのパリにあるエッフェル塔を設計した。

▼エッフェル

▼オルセー美術館の外観


photo by Simon Schoeters

 

サイゴン中央郵便局は現在では、お土産コーナーも充実した観光スポットですが、ホールの周囲にあるカウンターでは、今でも実務が行われています。

 

サイゴン・オペラハウス(ホーチミン市民劇場)は、1897年建築された劇場で、こちらも未だに現役の劇場として使用されています。

 

▼サイゴン・オペラハウス


By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

その他、一般のアパートメントなどもかなりの年代物が残存して、一般の皆さんが使われているんです。

 

▼年代物のアパートメント

 

③ アヘン工場

 

ホーチミン市内中心部、観光客の皆さんのメインストリートともなっているドンコイ通り付近などに、歴史を感じるとっても趣のあるスポットが数カ所点在しています。

 

それらは、その昔アヘン工場だったところ。

一時は取り壊す予定になっていたようなのですが、結局はそのまま残されて、現在はおしゃれな飲食店や物品販売店として利用されています。

※一例「L’Usine」というレストラン

 

【編集部注】アヘンとベトナム

アヘンはアジア諸国がヨーロッパの為に栽培させられていた麻薬というイメージが強い。また、ベトナムがフランスの植民地だったころに体力が無くなったらアヘンを吸って身体を麻痺させて働かされていた、とも言われている。

▼アヘン工場を改装したカフェ

 

歴史を感じる雰囲気に溢れているスポットだということはわかりますが、そこがアヘンの工場だったなんて思いも及びません。

工場の跡地を利用している飲食店の中には、お店の一部を展示スペースとして昔の資料や写真などを保存&公開しているところもあります。

 

ベトナムコーヒーとバインミーもおすすめ

 

パリでのお茶タイムは、カフェオレとクロワッサンが定番。

フランス文化が色濃く残るベトナムにも、パリのお茶タイムが源流となっているのではないかと思われるのが、ベトナムコーヒーとバインミーなんですよ。

 

▼バインミー(東南アジアで食されるサンドイッチ。フランスパンが使用される。)

CC 表示-継承 2.0, Link

 

「ベトナムコーヒー」はベトナム独特のエスプレッソ風のコーヒー。「バインミー」はベトナム独特のフランスパンを使ったサンドイッチです。

ベトナムは世界第2位のコーヒー産出国。

ベトナムの地で育まれて完成したベトナムコーヒーの特徴は、何といっても練乳が入っていることでしょう。

とっても甘くて、初めて飲んだ方はびっくりされます。でも、それが病みつきになってしまうんですよね。

私も自宅で作って、甘いアイスコーヒー(ベトナム語でカフェ・ス・ダー)を楽んでいます。

 

▼ベトナムアイスコーヒー

by Simon Law Some rights reserved

 

ベトナムに来られた際には、是非一度は味わってみてくださいね。

※ベトナムの料理とベトナムコーヒーについて詳しくは第3章のこちらのページで紹介します!

 

次のページではベトナム・ホーチミンでおすすめのローカル市場、タンディン市場にある「ア・モイ」について詳しくご紹介します。

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著者:五百井飛鳥

2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。

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ベトナム・ホーチミン生活入門 ~日本の生活に疲れた方へ~

著者:五百井飛鳥

2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。お問い合わせはこちらから

 

ベトナムのホーチミン。ベトナムと言えばベトナム戦争やベトナムコーヒーと言ったイメージが強いでしょうか?

でももちろんベトナムはそれだけではないのです。ベトナム在住の著者だからこそ知っている生のベトナム・ホーチミン生活入門。旅行先としてベトナムを考えている方も必読です!

 

はじめに

まずはベトナム、そしてホーチミンの基本情報から。日本とは全く違った風景がそこには広がっています・・・

ベトナム・ホーチミンの基本情報 ~日本の生活に疲れた方へ~

 

第1章 ベトナム・ホーチミン生活の基本

ベトナム・ホーチミンの実際の生活をお届けします。一度観光しただけでは分からないホーチミン生活の現実です。

ベトナム・ホーチミン生活の魅力 【活気の理由】

ホーチミンの水・インフラ・買い物

ホーチミンのタクシー相場と安全対策

ベトナム女性の服装と値段 【伝統衣装から普段着まで】

 

第2章 ベトナム・ホーチミン生活を楽しむ

ベトナム・ホーチミンを楽しみましょう。実際に暮らしている著者だから知っている穴場スポットまでを一挙ご紹介。

ホーチミンのおすすめ観光スポット

ホーチミンおすすめタンディン市場「ア・モイ」

 

第3章 ベトナム・ホーチミンの地元グルメ

海外で気になるのはやっぱり「食文化」。地元民が愛する料理・スイーツ・ソウルフード。著者独自のベトナムコーヒーの楽しみ方までどうぞ。

ベトナム・ホーチミンの食事5選&ソウルフード3選

ベトナム・ホーチミンで愛されるスイーツ8選

ベトナムコーヒーの飲み方 【ホーチミンで味わう極上の時間】

はじめに ~マカオへようこそ!読む観光ツアー~

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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マカオへようこそ!読む観光ツアー

マカオをご存じですか?

マカオは香港のお隣にありますが、香港と比べるとまだまだマイナーな観光地です。

しかしマカオには、ぜひお伝えさせていただきたい独自の魅力がたくさんあります。このWebonではマカオ在住10年現地ツアーガイドが、自宅で出先でスクロールしていくだけで楽しめる、読む観光ツアーにご案内します。

 

著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。

もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

マカオ(澳門)の基本情報

正式名称 中華人民共和国マカオ特別行政区
面積 32.9km²(出典:マカオ特別行政区地図作成及び地籍局)
人口 66万7400人(2018年末)
中華人民共和国
通貨 マカオ・パタカ、香港ドル
言語 広東語、ポルトガル語
地域の旗
主な産業 観光業、織物等
歴史 1999年にポルトガルから中華人民共和国へ返還
主要都市 花地瑪堂区(ファティマどうく)

▼マカオの街並み

▼名物のマカオタワーと花火

▼主要観光地域

 

マカオは香港から船で1時間の距離にあります。

日本からマカオへは飛行機の直行便も運行しており、所要時間は東京から5時間、福岡から3時間ほどです。

 

 

マカオの面積は世界で12番目に小さくおよそ30平方キロメートルと、東京のJR山手線の内側の半分ほどの大きさしかありません。

そのため主要な観光地が大変コンパクトにまとまっていて、観光するのにとても便利です。

 

 

ここに65万人を超える人々が暮らしています。人口密度は1平方キロメートルあたり2万人を超える、大変人口の過密した地域です。

 

▼東京都との人口・人口密度比較

マカオ(2018年12月) 都市 東京(2019年1月)
約66万人 人口 約1385万人
約2万人/㎢ 人口密度 約6千人/㎢

 

マカオのイメージ

 

マカオといえば、どんなイメージをお持ちでしょうか。

多くの方は「カジノ」と「世界遺産」と答えます。

私も聞きかじりのマカオのイメージは「ギラギラしたカジノの街」でした。

 

 

カジノ

マカオは2006年にラスベガスを抜きカジノ売上世界一となりました。

カジノ市場は拡大を続けており、2018年度のカジノ売上は4兆円を超えました。

現在マカオには40個所を超えるカジノがあり、その多くが大型のリゾートホテルに併設されています。24時間営業のカジノが林立するマカオは、まさに眠らない街です。

日常を忘れて没頭できるエンターテイメントが充実しています。

 

▼マカオのカジノの様子

 

世界遺産

2005年「マカオ歴史市街地区」が、ユネスコから世界遺産に登録されました。

 

 

マカオは1999年、ポルトガルから中国に返還されました。現在マカオに残るポルトガル人は、人口の1%あまりです。

中国返還後のマカオは中国本土の多大な影響を受け、ポルトガル統治時代の面影は失われつつあります。

そこで東西文化の交流地点としてのマカオの歴史的足跡を後世に残す目的で、マカオの街並みが世界遺産に登録されました。

 

▼歴史市街地区の様子

By Kounosu – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, Link

 

実際のマカオ

 

しかし実際マカオを訪れてみると、イメージとは少し違いました。人は優しく穏やかで、人々の暮らしは素朴なものでした。

 

のどか

▲マカオののどかな風景(著者撮影)

 

マカオは牧歌的でのんびりしています。時間を忘れてゆっくり過ごす、リゾート地ならではのゆるさがあります。

ラテン系のポルトガル由来の暮らし方は、長崎によく似たのどかな雰囲気です。

肩ひじ張らないマカオ市民の生活は、ほっとする癒しをもたらしてくれます。

 

安全で清潔

▲マカオの街並み by xiquinhosilva Some rights reserved

 

マカオはとても治安がいいです。大金を持ってカジノへ遊びに来る人たちが安心して過ごせるようにと、国を挙げての安全対策に余念がありません。

カジノは24時間営業ですから街は一晩中明るく、女性だけで夜遊びすることもできます。

またマカオは中国ですが、かなり清潔です。道路にごみが落ちていることはほとんどありません。きれい好きの日本人も違和感なく楽しめます。

 

【コラム】マカオの国を挙げての安全対策

マカオは1999年にポルトガルから国返還されて以来、マカオ警察に加えて中国人民解放軍が駐屯しています。これにより治安は向上、維持されています。

またマカオ独自の安全対策として挙げられるのは、「観光警察」の存在です。マカオは観光が主要産業ですから、一般的な警察や交通警察に加えて観光警察がいます。彼らは観光地の安全と秩序を守る存在として活躍しています。

 

マカオの魅力を解説

 

このWebonではマカオの見どころを、定番の観光地からディープなスポットまで、そしてレトロな趣がある場所から最新のエンターテイメントまで、幅広くご紹介します。

10年間多くのお客様をご案内し続け、マカオを歩き倒したツアーガイドが、独自の視点からマカオの面白さを伝えます。

実は日本との関わりも深いマカオの一歩踏み込んだマニアックな知識を、お友達やご家族との会話の中や旅行中うんちくを披露する際ぜひ役立ててください。

マカオをまだ訪れたことがない方もリピーターも、何度でも楽しめるマカオでのおすすめの過ごし方や観光プランの立て方が簡単にわかります。

マカオを旅行するときにも参考になること間違いなしです。

 

次のページではマカオの魅力的な街並みを紹介します。

『読むマカオ観光ツアー』目次へ  (全10ページ)



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目次著者

著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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