「マカオ市民の素顔」を知れるおすすめスポット&お菓子

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

読むマカオ観光ツアー ~在住10年、旅行のプロが伝えるマカオ~(全10ページ)はこちらから!

著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

旅先で現地の文化や人に触れると、思い出がさらに味わい深く温かみのあるものになります。

カジノの街のギラギラしたイメージとは違う、「本当のマカオ」と言えるかもしれないのどかで素朴なマカオ市民の生活を舌で、雰囲気で、歴史で感じられるポイントを紹介します。

 

 

1 名物お菓子に垣間見るマカオ市民の素朴さ

マカオ名物のお菓子は、マカオ市民が長く慣れ親しんできたレトロで素朴なものです。

メイドインマカオの昔なつかしい味わいは、おばあちゃんの家に来たようにほっと安心させてくれます。有名お土産店などで試食ができますので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。

 

▼杏仁餅

 

杏仁餅(アーモンドクッキー)はアーモンドを細かく粉状にしたものを、木枠に入れて固めた、優しい味のクッキーです。きなこを固めたような、ちんすこうに似た食感です。

 

ちんすこう

沖縄の伝統的なお菓子。お土産などでよく購入される。

 

種類が豊富で、アーモンドの粒やゴマが入っているものもあります。アーモンドクッキーは手作りしている店が多く、そんなお店の前を通るとアーモンドの甘く香ばしい香りがしますよ。

続いて蛋捲(エッグロール)。蛋捲は薄焼きクレープをくるっと巻いた、シガレットクッキーです。思わず顔がほころぶような素朴な味わいが魅力で、老若男女に愛されています。

 

▼蛋捲

 

日本にもラングドシャクッキーを巻いた有名なお菓子がいくつかありますが、マカオのものはバターが入った洋風のリッチなものではありません。

シンプルでありながら、サクサクほろりと崩れる食感や絶妙な甘みが、多くの人を虜にしています。

ちなみにツアーガイドもしている私の1番好きなマカオのお菓子はエッグロールです。サクッとした食感と、優しい素朴な甘みが飽きのこない美味しさがその理由ですので是非お試しください。

 

2 マカオ市民の憩いの場

 

マカオには小さな公園がいくつもあります。その静かな雰囲気や行き交う人々の歩みを見ると、ここでは時間がゆっくり流れていることを実感します。

ロウリムイオック公園はマカオでは数少ない中国風の公園です。奇岩や池、そこにかかる橋と、ポルトガル風の美しい建物の対比がマカオらしい場所です。

 

▼ロウリムイオック公園

 

住宅地にあり、学校に隣接しているため、老若男女がこの公園に集います。地元の人のお散歩コースになっており、のどかな雰囲気に癒されます。

季節ごとに公園が花で彩られるのも見逃せません。

中でも素晴らしいのは、初夏の蓮です。5月半ばから6月にかけて、池を始め公園内の随所にマカオのシンボルである蓮が咲き誇ります。

続いて聖フランシスコ公園。聖フランシスコ公園はマカオのランドマーク「グランドリスボアホテル」のすぐ近くにある、可愛らしいピンク色の公園です。

 

▼聖フランシスコ公園

グランドリスボアホテル

マカオの象徴的なホテル。カジノリゾートの中に建っていてカジノ施設としても有名。

▼グランドリスボアホテル

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By Bjørn Christian Tørrissen – Own work by uploader, http://bjornfree.com/, CC 表示-継承 4.0, Link

※第1章のこちらのページでグランドリスボアの見どころを紹介!

 

観光地から近い割に人の少ない穴場で、夢の国のようなロマンチックな色合いの空間に現実感が薄れるようです。学校や託児所がすぐ近くにあるため、午後は小さい子どもたちがよく遊んでいます。

ここは隣に立つ「陸軍倶楽部(ミリタリークラブ)」や、その裏手の「聖フランシスコ兵舎」と合わせてピンク色の1つの大きな複合施設であり、要塞としてマカオの安全を見守ってきました。

 

▼陸軍倶楽部(ミリタリークラブ)

 By lienyuan lee, CC BY 3.0, Link

▼聖フランシスコ兵舎

 CC BY-SA 3.0, 链接

 

兵舎側には大砲台も残っています。マカオの土地は現在埋め立てにより大きくなりましたが、かつてはすぐ近くに海があったことを物語る、歴史ある公園です。

 

3 争いを避け住み分けた寛容の精神

 

マカオはポルトガルに侵略されたわけでも割譲されたわけでもありません。

ポルトガル人は中國に貸借賃料を支払い、争いを避けて住み分けを行ってきました。

世界遺産「聖ポール天主堂跡」の裏手にある「ナーチャ廟」は、世界で唯一教会の真横に建てられたお寺です。道教の神様ナーチャを祀っています。

 

▼ナーチャ廟

 

お寺が建てられたのは教会が焼失した50年ほど後です。

しかし世界では宗教の対立が争いに発展していることを考えれば、2つの異なる宗教施設が隣り合うことを自然に受け入れるマカオの人々は、極めて寛容で平和的です。

 

「極めて寛容で平和的なマカオ」の例

・教会とお寺が隣り合わせに建っていること

・ポルトガル人/中国人を排除しようと争わなかったこと

・レストランでオーダーと違うものが来ても、文句を言わずに黙って出されたものを食べる(基本的にクレームを言いたがらない)

・家電の修理やウォーターサーバーの水など、頼んだ物や人が時間通りに来なくても、ドタキャンされても怒らない

 

市営バスに乗るのもおすすめ

▲マカオの市営バス By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、KAMSAND23だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示-継承 2.5, Link

 

市営バスに乗ると、優先席に限らず多くの人が老人や子ども連れに席を譲っている光景を見ます。

日本ではあまり見かけない行動ですが、マカオではこれが一般的です。日本人も見習いたい習慣の1つです。

マカオ市民はせっかちな香港市民とも、大陸的な中国人とも気質が違います。鷹揚(おうよう:ゆったりして上品)でのんびりした性格のマカオ市民の暮らしを見て感じて、日本や周辺地域との文化の違いに触れるのも旅の楽しみです。

 

以上、マカオ市民の素顔を知る事のできるおすすめスポットでした。

私自身マカオ市民の素顔を知ってからは、日本にいたときのように気を張らなくてもいいんだなと、のびのびとした気分になりました。マカオは思っていたより危ないところでもないし、みんな頑張らない。

キラキラしているようで実は市民の暮らしは素朴なものとわかり、肩の力が抜けました。マカオに来てから、実際友人に「憑き物が落ちたような顔をしている」と言われたほどです。

次のページではマカオのグルメを紹介します。

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マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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