マカオ観光/リゾート気分で癒されるモデルコース

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

読むマカオ観光ツアー ~在住10年、旅行のプロが伝えるマカオ~(全10ページ)はこちらから!

著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

マカオはリゾート地ですから、ホテルライフも充実しています。日々の喧騒から離れ、時間を忘れて何もしない贅沢を楽しむのもおすすめです。

ホテルのプールやスパ、アフタヌーンティーやバーでゆったりとした時間を過ごしましょう。

 

▼リゾート気分で癒されるための観光モデルコース

時間 場所 見どころ
午前10時 ギャラクシーマカオ 大型リゾートプール
午後3時 ギャラクシーマカオ アフタヌーンティー
午前9時 ウィンマカオ プールサイドバー

 

【午前10時】ホテルのプールでリゾート気分を満喫

マカオに来たなら、プールでのんびり過ごすのもおすすめです。マカオでは、4月から9月いっぱいまで泳げます。

多くのリゾートホテルには屋外プールがありますが、中でもマカオで最も大きなリゾートプールを有するのが「ギャラクシー・マカオ」です。

 

▼ギャラクシー・マカオ

by Ming-yen Hsu Some rights reserved

 

海と違って体がベタベタしませんし、更衣室やシャワーも完備されています。

プールは基本的に宿泊客のみ利用できますが、ギャラクシーはビジター料金の設定もあり、宿泊客以外でも大型リゾートプールを楽しむことができます。

 

※(2019年4月現在)

ビジターは468マカオパタカ(約6,550円)で大人1人と6歳以下の子ども1人の入場料に、マッサージや映画の鑑賞券とレストランの割引などの特典などがつくチケットがあります。土日やマカオの祝日は料金が割高になります。プールの営業時間は午前9時から午後6時までです。

 

▼ギャラクシー・マカオのプールを満喫「グランド・リゾート・デッキ」

 

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75,000平米の広大なプールエリアには大小13のプールがあり、ウォータースライダーなどのアトラクションや子供用のプールも充実しているので、若者から家族連れまで満喫できます。

575mの流れるプールは世界一の長さを誇り、途中で水をかぶる演出があったり、ただ流れるだけではないサプライズが楽しめるプールです。

また150mにわたる白い砂浜と、最大1.5mの波が出るプールの人工ビーチも見どころです。流れるプールで使うための浮き輪などは無料でレンタルできます。

敷地内には熱帯の植物が各所に配置され、リゾート感たっぷりです。

 

▼ギャラクシーマカオのイメージ映像(プールは0:44頃から)

 

【午後3時】優雅にアフタヌーンティーを楽しむ

▲マカオのアフタヌーンティー

 

午前中プールでしっかり遊んだら、午後は優雅にアフタヌーンティーがおすすめです。

マカオでは午後に軽食やおやつを食べる習慣があり、ローカルの小さな喫茶店でも必ずアフタヌーンティーセットがあります。

各ホテルのカフェでは、趣向をこらしたオリジナルのアフタヌーンティーセットを提供しており、「ギャラクシー・マカオ」にはおしゃれに敏感な女子に人気のアフタヌーンティーができるお店があります。

 

▼おしゃれ女子を引き付けてやまない「CHA BEI(チャベイ)」

 

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インスタ映えばっちりの華やかな雰囲気の店内は、いつも女子でいっぱいです。宝石箱に入ったような、かわいいアフタヌーンティーセットがおすすめです。

 

▼極上のサービスで優雅なひとときを過ごす「ザ・リッツカールトン・カフェ」

(出典:ギャラクシー・マカオ内ザ・リッツカールトン・カフェHP https://www.galaxymacau.com/en/dining/restaurants/the-ritz-carlton-cafe/)

 

落ち着いた雰囲気のリッツカールトン・カフェでは、アフタヌーンティーセットにシャンパンを合わせることもできますよ。ゆったりとした大人の時間が過ごせます。

 

【午後9時】プールサイドバーでゆったり流れる時間を楽しむ

▲ウィンマカオ by jgmarcelino

▼ウィンマカオ紹介映像(公式)

 

日が落ちたらバーへ繰り出しましょう。マカオはホテルのバーが手頃でおしゃれな雰囲気で、旅の思い出を語り合うのにおすすめです。

 

■癒されるスタイリッシュなリゾート空間「Cinne Bar(シネ・バー)」

(出典:https://www.wynnmacau.com/jp/restaurants-n-bars/bar-n-lounges/cinne-bar)

 

落ち着いてのんびりとしたリゾート気分を味わうなら、「ウィン・マカオ」内「シネ・バー」の、屋外プールサイドにある席がおすすめです。

 

 

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きらめく水面を眺めながら、おいしいお酒を傾けつつ、リラックス気分で明日への英気を養えますよ。

BGMも静かで客層も落ち着いているので、女性だけでも安心です。平日は深夜1時、週末とマカオの祝前日は深夜2時まで営業しています。

ウィン・マカオのロビー前では、ライトアップや炎の演出が見事な噴水ショーが見られます。3分程度で終わるので、バーに入る前に見ておくのをおすすめします。

 

▼ライトアップと噴水ショー

by 白士 李

 

ショーは日曜日から金曜日までは午後9時45分、土曜日とマカオの祝前日は午後10時45分まで15分ごとです。

お酒を飲み終えたら酔い覚ましがてら、ホテルロビーを出てすぐある人造湖沿いの遊歩道を歩いてみるのもおすすめです。

マカオタワーや新旧リスボアの夜景が目の前に広がり、ロマンチックです。

 

▼中央奥にそびえるのがリスボアホテル

 

以上、リゾート気分でのんびりとできるマカオのモデルコースのご紹介でした。

 

マカオ在住10年のツアーガイド越宮椿氏による『読むマカオ観光ツアー』お楽しみいただけましたでしょうか?読むだけでも楽しめるマカオ。日本から交通の便も良いので是非次の旅行先候補としてみてはいかがでしょうか!

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マカオ観光/ローカルでディープなモデルコース

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マカオの活気やのどかさを感じることのできる、マカオをもっと深く知るためのローカルでディープな観光コースへご案内します。通りいっぺんの観光では物足りない方に、マニアックで楽しいマカオの魅力をご紹介します。

 

▼ディープなマカオを感じる観光モデルコース

時間 場所 見どころ
午前9時 義字街 市場の活気
午前9時半 カモンエス公園 のんびりとした雰囲気
午前10時 果欄街 ココナッツアイス

 

【午前9時】「義字街」で市場の活気を感じる

▲義字街街市

 

マカオ半島北部のローカルエリア「紅街市(Red Market)」は、街の台所としてよくガイドブックに掲載されています。

 

 

この近くにある「義字街街市(イージーガイガイシ)」はエリア一帯が活気あふれる青空市場で、朝から多くの人が買物に訪れます。多くの人が行き交う様子にエネルギーを感じること間違いなしです。

野菜やフルーツから点心、チャーシューなどのおかず、花、乾物、雑貨や服まであらゆるものが手に入ります。新鮮な果物はトロピカルフルーツやライチなど、季節によって日本ではあまり見かけないものも楽しめます。

初夏からはマンゴスチンやランブータン、竜眼(りゅうがん)、ライチなどがおすすめです。1個からバラ売りをしているので、朝食やビタミン補給に少し買っていくのもいいですね。

小腹が空いたら点心をつまみながら街歩きするのもオツですよ。

 

▼ランブータン

▼竜眼

 

【午前9時半】カモンエス公園で小鳥の鳴き声を愛でる

 

続いてマカオ半島を南下していきます。義字街から10分ほど歩いたところに「カモンエス公園」があります。ここはマカオ最古の公園の1つです。

 

 

明の時代(1368-1644年)からフェニックスの木があり、フェニックス・ヒルとも呼ばれています。

ここは世界遺産の「マカオ歴史市街地区」で、周辺に「カモンエス広場」「カーザ庭園」「プロテスタント墓地」「聖アントニオ教会」といった見どころがあります。※マカオ歴史市街地区は第1章で紹介!

ポルトガル人やイギリス人など西洋人の生活の拠点だった場所ですが、現在では地元の人の憩いの場として愛されており、その東西文化の交流の歴史が世界遺産の見どころに指定されています。

カモンエス広場では、一日中公園や年配の方がおしゃべりに興じており、ローカル感たっぷりののんびりとした雰囲気です。

カモンエス(1524-1580年)は、ポルトガルの有名な詩人です。

 

▼カモンエス(カモンイスとも呼ばれる)

By フランソワ・ジェラールhttp://www.allposters.com/-sp/Luiz-Vaz-De-Camoes-Posters_i1584671_.htm, パブリック・ドメイン, Link

 

公園内には彼の胸像や、彼がマカオを訪れた後に出版した、航海の哀愁を描いた一大叙情詩「ウズ・ルジアダス」をモチーフにした絵柄の石畳があります。

 

▼カモンエスの胸像

 

元々カモンエス公園はポルトガルの豪商マヌエル・ペレイラの邸宅で、現在のカーザ庭園の一部でした。

 

カーザ庭園

マカオの有名な観光名所の一つ。かつて東インド会社も借り入れていたという庭園。

by Tomoaki INABA Some rights reserved

 

朝は公園内で太極拳をするグループや、運動器具を利用してエクササイズをする人々に出会います。

また愛鳥家たちが鳥かごに入った小鳥を持ち寄ってさえずりの美しさを競わせているのもよく見かけます。

さわやかな鳥の鳴き声にのどかなマカオの朝の風景を堪能することができます。熱帯の植物が生い茂る丘を歩いて、新鮮な空気を吸うと森林浴のように気持ちがいいですよ。

 

【午前10時】果欄街とココナッツアイス

 

カモンエス公園から4~5分歩くと「果欄街(グォーランガイ)」があります。ここは古物商が多い通りで、昔ながらの長屋が立ち並んでいます。

薄暗いショーウインドウを眺めるともなく歩いていると、長屋の扉の向こうから麻雀をする音やテレビの音が聞こえてきます。まるで時間が止まったような雰囲気の、ローカルの生活感たっぷりのエリアです。

 

■絶妙な甘みのヘルシーな天然素材を使ったココナッツアイス

ここには「洪馨椰子(ホンヘンイエジー)」という、1869年創業の無添加ココナッツアイスの専門店があります。アイスクリームの原料はココナッツミルク100%、お店で手作りをしています。

 

▼ココナッツアイスとお店「洪馨椰子」

 

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一口含むと、甘いココナッツの香りがお口に広がります。さっぱりとした自然な甘さが、なめらかな植物性のジェラートのようです。

ヘルシーなのにコクがあって、思わずお代わりしたくなるおいしさです。出来立てのアイスが味わえる午前中が、柔らかくて特におすすめです。

いかにも問屋という飾り気のない店構えですから、うっかり見逃さないように気をつけてください。

 

以上、ローカルでディープなマカオを楽しめる観光モデルコースでした。次のページではエキサイティングなマカオを楽しめる観光モデルコースを紹介します。

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マカオ観光/エキサイティングなモデルコース

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

マカオでは、胸躍るドキドキも体験することができます。息が止まるようなアトラクションから手に汗握る経験まで、日頃刺激が足りないあなたやもっと熱くなりたいあなたに、最適なプランをご紹介します。

 

▼エキサイティングなマカオを感じる観光コース

時間 場所 見どころ
午前11時 マカオタワー バンジージャンプ
午後2時 コタイ地区 カジノ
午後8時 シティ・オブ・ドリームス ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター

 

【午前11時】マカオタワーで世界最高のジャンプに挑戦

 

マカオタワーのバンジージャンプは、世界最高のバンジージャンプとしてギネスブックに登録されました。

地上61階233m地点から行われ、最高時速120㎞で200mを一気に落下する、最高に刺激的なアトラクションです。強いGがかかり、挑戦者のほとんどは声も出せません。

ジャンプは建物につけられた定点カメラと、手首につけるアクションカメラで記録され、臨場感のあるエキサイティングな映像が残せます。

 

▼バンジージャンプの様子

by Luiz Eduardo 

 

ここではバンジージャンプの他、速度を調整しながら17秒で一気に下まで降りるスカイジャンプや、展望台の外を色々なポーズを取りながらぐるりと一周するスカイウォークなどのアトラクションが楽しめます。

スカイジャンプは2人で一緒に飛ぶタンデムライド(2人乗り)もあり、スカイウォークは家族や仲間たちとグループで挑戦できますよ。

 

▼スカイウォーク

by Ming-yen Hsu Some rights reserved

 

刺激の強いアトラクションはどうも苦手という方には、展望台がおすすめです。展望台は58階と61階の2層で、58階は足元がガラス張りになっている部分が見どころです。

下までのぞき込んで、ちょっとしたスリルを味わえます。

 

▼58階のガラス張り

By 投稿者 – 投稿者自身による撮影, パブリック・ドメイン, Link

 

61階はバンジージャンプなどアトラクションの出発地点で、外の風が入る半屋外デッキです。スカイウォークの挑戦者の様子などがガラス越しに見られます。

 

【マカオ在住ツアーガイドの著者に聞く!】マカオタワーとバンジージャンプ

Q.(Webon編集部) マカオタワーとバンジージャンプのリアルな感想を聞きたいです!

A.(越宮氏) マカオタワーの展望台は360°のパノラマで、コタイ地区から中国本土までよく見えます。天気の良い日はとても気持ちがいいです。

また、ハラハラドキドキのアトラクションを目の当たりにすることができるのでそれらを見ているだけでもスリル満点です。

私がバンジージャンプをした時はとにかくすごいGがかかって、目を開けているだけで精一杯で、声も出ませんでした。一度バウンドした後は足を留めている部分を外して、腰のハーネスでブランコのように安定した状態でゆっくり下ろすので、遊園地のようです。

マカオ最高の圧巻の眺めを楽しめますよ。

 

【午後2時】カジノで一獲千金を狙う

 

マカオと言えばカジノです。カジノ売上は2006年にラスベガスを抜き、世界一になりました。カジノは24時間営業なので、どのタイミングでも遊ぶことができます。

カジノは21歳未満の入場と場内の写真撮影が禁止されていますので、注意しましょう。

 

カジノは香港ドルのみ利用可能です。スロットマシンは10香港ドル(約140円)から、テーブルゲームはテーブルによって最低賭け金が異なり、台によって200香港ドル(約2800円)程度から遊べます。

テーブルゲームには、トランプを使った「バカラ」「ブラックジャック」「ポーカー」などのゲーム、中国独特のサイコロを使ったゲーム「大小(シクボー)」、ボールを転がしてどの目に入るかを当てる「ルーレット」などがあります。

 

カジノゲームに関するWebon

当サイトWebonではカジノの大人気ゲーム「テキサスホールデムポーカー」をゼロから学べる「テキサスホールデム入門」があります。カジノに興味のある方は是非当サイトでテキサスホールデムポーカーを学んでいただければと思います。

▼こちらからどうぞ(会員の方は「後で読む」登録もできます)

 

中でもマカオで人気が高いのはトランプゲームの「バカラ」です。勝負が早く、中国人が大好きなゲームの1つです。マカオのカジノ売上の半分以上はバカラのテーブルから出ています。

また初心者にも人気なのは「大小」です。

いずれも、時にはテーブルに人だかりができるほどのにぎわいをみせています。ギャンブルは苦手という方は、見ているだけでも興味深いですよ。日本ではなかなか味わえない、悲喜こもごものリアルな人間模様を目の当たりにすることができます。

 

【マカオ在住ツアーガイドの著者に聞く!】カジノゲームはどれが好き?

Q.(Webon編集部) 著者はどのゲームが一番好きか聞きたいです!

A.(越宮氏) わたし自身がカジノでゲームをプレイすることはほとんどないですが、「大小」はルールも単純明快でわかりやすいので好きです。人気があるので、いつ行ってもにぎわっている台があり、アジアの鉄火場マカオの雰囲気を味わえるのも魅力です。

 

【午後8時】刺激的なショーを楽しむ

 

マカオでぜひ体験してほしいのは、一流のエンターテイメントです。コタイ地区のカジノリゾートには常設劇場があり、世界レベルのショーを体験できます。

「シティ・オブ・ドリームス」には専用の常設劇場があり、世界一のショーと名高い水のショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」を上演しています。

 

▼ダンシング・ウォーター

by Roderick Eime Some rights reserved

▼解説とダイジェスト映像(中国語)

 

シルク・ド・ソレイユの元演出家、フランコ・ドラゴーヌ氏率いるベルギーの劇団「ドラゴーヌ」の公演です。

オリンピックレベルの飛び込み選手を多数起用したレベルの高い水中の演技や、息をもつかせぬバイクのスタントなど見どころが盛りだくさんです。満足度が高く、2010年の開幕より長きに渡り好評を得ています。

 

【マカオ在住ツアーガイドの著者に聞く!】ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター

Q.(Webon編集部) 「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」のリアルな感想が聞きたいです!

A.(越宮氏) 「ハウス・オブ・ダンシングウォーター」はまさに息をもつかせぬ興奮の連続で、疾走感のあるショーです。また特別に造られた専用劇場は驚きの構造で、一瞬で海の底に沈んだかと思えば、一瞬でからりと乾いてバイクのスタントが見られる演出も。一見の価値ありですよ。

 

また、2019年に始まった最新のショーが、「マカオ・スタジオ・シティ」で上演されている「エレクロン」です。

 

▼エレクロン

(出典:http://www.elekronshow.com/en/index.html)

▼エレクロン(ELEKRON)メイキング映像(中国語)

 

電気自動車や電動バイクと炎を使った最先端のスタントは手に汗握る大迫力で、世界一スリルのあるショーだと称されます。大興奮のショーながら、エコで環境に優しいのは面白いですね。

 

以上、興奮するエキサイティングなマカオを楽しめる観光モデルコースでした。次のページではリゾート気分で癒されるマカオの観光モデルコースをお伝えします。

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プロが教えるマカオのおすすめグルメとお店

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マカオは2017年にユネスコの「食文化創造都市」に登録されました。

 

食文化創造都市

2004年からユネスコが採用しているプロジェクト。食文化以外には文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアートの部門がある。日本では山形県鶴岡市が食文化創造都市に認定されている。

 

マカオには外せない美食がたくさんあります。食べ歩きやおやつにぴったりな軽食からマカオ名物のポルトガル料理、広東料理の飲茶まで、必食のおすすめグルメを紹介します。

 

1 必食!エッグタルト食べ比べ

ポルトガル風 広東風
葡撻/蛋撻 広東語 蛋撻
パイ生地 生地 タルト
プリンのよう クリーム 固め
ロード・ストウズ・ベーカリー おすすめ店 南屏雅叙(ナンペン・カフェ)
見た目

 

マカオのスイーツと言えば、エッグタルトです。

マカオではポルトガル風と広東風の2種類が楽しめますので、食べ比べてみるのもおすすめです。

ポルトガル風エッグタルト(葡撻:ぽうたっ、蛋撻:だんたっ)は、サクサクのパイ生地に焼きプリンのような焼き色のついたクリームが詰まっているのが特徴です。

 

▼ポルトガル風エッグタルト

 

甘さ控えめでクリーミーなカスタードが、ぷるぷるして絶品です。専門店にはシナモンが置いてあるので、お好みで少しかけるといい香りでさらにおいしさが引き立ちます。

ポルトガル風のエッグタルトには、コーヒーを合わせるのがおすすめです。エスプレッソマシンを持つお店も多く、おいしいヨーロッパ式のコーヒーが飲めます。

広東風エッグタルト(蛋撻:だんたっ)は、タルト生地に焼き色のついていない少し固めのクリームがつまっています。

 

▼広東風エッグタルト

 

ほろりと口の中で崩れるタルト生地がおいしく、卵の旨みが濃厚です。

広東風エッグタルトに合わせるドリンクは、マカオ名物「鴛鴦茶(いんよんちゃ)」がおすすめです。

 

▼鴛鴦茶

By OhanaUnitedTalk page投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

 

マカオのレトロな喫茶店「茶餐廳(ちゃーちゃんてん)」の定番メニューで、コーヒーと紅茶を足して、エバミルクを加えたドリンクです。

 

▼茶餐廳の一つ

by Peggy (Pei-Yi) Chen Some rights reserved

エバミルク

牛乳を濃縮して作った加工製品。無糖練乳とも言われる。

 

香港マカオ特有の、ひときわ濃い紅茶の味と香りはコーヒーに引けを取らず、無糖練乳(エバミルク)がコーヒーと紅茶の風味を包み込んでうまくまとまっている、癖になる味です。

 

【著者に聞きました!】どちらの方が好き?

Q.(Webon編集部) ポルトガル風と広東風のエッグタルト、どちらの方が越宮氏はお好きでしょうか?

A.(越宮氏) どちらもおいしいですが、私のおすすめはポルトガル風です!また、食べるならポルトガル風のおすすめ店は「ロード・ストウズ・ベーカリー」、広東風のおすすめ店は「南屏雅叙(ナンペン・カフェ)」です。

 

2 大航海時代の味「ポルトガル料理・マカオ料理」

 

マカオに来たらぜひ食べてほしいのがポルトガル料理です。

日本ではあまり食べられないレアな料理であることも魅力の1つです。スペイン料理やイタリア料理に似ており、シーフードを多く用いることから、日本人の口によく合います。

 

バカリャウ(干しタラ)を使ったメニューは、ポルトガル料理の定番です。保存のきくタラの塩漬けは、大航海時代の船旅にも重宝されました。

「バカリャウのコロッケ(馬加休球:まかやうかう、Bacalhau ball:バカリャウボール)」は、タラのすり身をコロッケに混ぜて揚げた一口大のスナックです。

 

▼バカリャウのコロッケ

 

塩気のバランスが絶妙で、ついつい何個でも食べたくなる味です。

前菜やおつまみによく食べられます。ビールによく合うので、ポルトガルビールやマカオビールに合わせるのがおすすめです。

 

▼ポルトガルビールの例(Super Bock)

by Maéva Pensivy Some rights reserved

▼マカオビールの例(Macau Beer)

by mroach Some rights reserved

 

バカリャウのコロッケはどこでもハズレがありません!あえてポルトガル料理店をおすすめするなら「リトラル」です。

 

ポルトガル料理に中国料理のエッセンスを加えたものをマカオ料理と呼びます。

マカオ料理には独自の「ポルトガルソース(葡汁:ぽうじゃっぷ)」という、甘口のココナッツカレーソースがあります。

 

▼ポルトガルソース

 

ポルトガルから東南アジアを経て、マカオへたどり着く船旅の中で手に入れた香辛料を使った、エキゾチックな味わいです。スーパーでもレトルトのポルトガルソースが買えるので、自宅で簡単にマカオの味が再現できますよ。

 

3 大満足間違いなし!定番の飲茶

 

マカオは広東料理の本場です。広東料理は中国四大料理の1つで、中でもおすすめしたいのが飲茶(ヤムチャ)です。

多くの中華料理店で、昼に出来立ての点心を提供しています。夜は点心を出さないお店が多いので、注意しましょう。

 

▼飲茶

 

飲茶に欠かせないのが中国茶です。定番の烏龍茶は「鉄観音(てっくんやむ)」が人気です。

そのほか華やかな花の香りが人気の「ジャスミンティー(香片:ひょんぴん)」や、脂を流す「プーアル茶(普洱:ぽうれい)」も有名です。

花茶には「菊花茶(ごくふぁーちゃ)」という菊の花のお茶があり、中国風カモミールティーのような香り高い飲み口でおすすめです。

お茶は飲み放題です。急須のお湯がなくなったらふたをずらしておけば、気づいた店員さんがお湯を足してくれます。忙しくてなかなか気づいてもらえない場合は、遠慮なく頼みましょう。

私は中国茶の中では菊花茶が好きです。カモミールティーのような華やかな香りと、ノンカフェインのところが気に入っています。花そのものがたくさん急須に入っているところもかわいいです。

 

▼菊花茶

 

◾️ぷりぷりのエビ蒸しギョーザ

点心のおすすめは、蒸しエビギョーザ(蝦餃:はーがう)です。透き通った弾力のある皮に、ぷりぷりのエビがたっぷり詰まっていて絶品です。

 

▼蒸しエビギョーザ

By sfllaw of Flickrhttps://www.flickr.com/photo_zoom.gne?id=245032119&size=lCC BY-SA 2.0链接

 

◾️蒸したて熱々のシュウマイ

本場のシュウマイ(焼賣:しうまい)をぜひ食べてみてください。

エビやイカなどの魚介が入った弾力のあるシュウマイが多いです。海鮮の旨みたっぷりでおいしいですよ。

 

▼シュウマイ

by Person Lin Some rights reserved

 

チャーシューまん(叉焼包:ちゃーしうばお)は、甘いチャーシューがゴロゴロとたっぷり入った中華まんです。地元の人からも高い人気を得ています。

 

▼叉焼包

By Kent WangKent Wang, CC 表示-継承 2.0, Link

 

飲茶を食べるならスターワールドホテルとギャラクシーリゾート内にある「丹桂軒(ローレル)」がおすすめです。

 

マカオは美食の宝庫です。今回ご紹介した以外にも、おいしいものがまだまだたくさんあります。

食事のおいしさはマカオの楽しみの1つです。旅の思い出とともに五感で味わい、新しいけれどどこか懐かしいマカオだけの美食に舌鼓を打ちましょう。

次のページではローカルでディープなマカオを知りたい方におすすめする観光モデルコースをご紹介します。

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著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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「マカオ市民の素顔」を知れるおすすめスポット&お菓子

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

旅先で現地の文化や人に触れると、思い出がさらに味わい深く温かみのあるものになります。

カジノの街のギラギラしたイメージとは違う、「本当のマカオ」と言えるかもしれないのどかで素朴なマカオ市民の生活を舌で、雰囲気で、歴史で感じられるポイントを紹介します。

 

 

1 名物お菓子に垣間見るマカオ市民の素朴さ

マカオ名物のお菓子は、マカオ市民が長く慣れ親しんできたレトロで素朴なものです。

メイドインマカオの昔なつかしい味わいは、おばあちゃんの家に来たようにほっと安心させてくれます。有名お土産店などで試食ができますので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。

 

▼杏仁餅

 

杏仁餅(アーモンドクッキー)はアーモンドを細かく粉状にしたものを、木枠に入れて固めた、優しい味のクッキーです。きなこを固めたような、ちんすこうに似た食感です。

 

ちんすこう

沖縄の伝統的なお菓子。お土産などでよく購入される。

 

種類が豊富で、アーモンドの粒やゴマが入っているものもあります。アーモンドクッキーは手作りしている店が多く、そんなお店の前を通るとアーモンドの甘く香ばしい香りがしますよ。

続いて蛋捲(エッグロール)。蛋捲は薄焼きクレープをくるっと巻いた、シガレットクッキーです。思わず顔がほころぶような素朴な味わいが魅力で、老若男女に愛されています。

 

▼蛋捲

 

日本にもラングドシャクッキーを巻いた有名なお菓子がいくつかありますが、マカオのものはバターが入った洋風のリッチなものではありません。

シンプルでありながら、サクサクほろりと崩れる食感や絶妙な甘みが、多くの人を虜にしています。

ちなみにツアーガイドもしている私の1番好きなマカオのお菓子はエッグロールです。サクッとした食感と、優しい素朴な甘みが飽きのこない美味しさがその理由ですので是非お試しください。

 

2 マカオ市民の憩いの場

 

マカオには小さな公園がいくつもあります。その静かな雰囲気や行き交う人々の歩みを見ると、ここでは時間がゆっくり流れていることを実感します。

ロウリムイオック公園はマカオでは数少ない中国風の公園です。奇岩や池、そこにかかる橋と、ポルトガル風の美しい建物の対比がマカオらしい場所です。

 

▼ロウリムイオック公園

 

住宅地にあり、学校に隣接しているため、老若男女がこの公園に集います。地元の人のお散歩コースになっており、のどかな雰囲気に癒されます。

季節ごとに公園が花で彩られるのも見逃せません。

中でも素晴らしいのは、初夏の蓮です。5月半ばから6月にかけて、池を始め公園内の随所にマカオのシンボルである蓮が咲き誇ります。

続いて聖フランシスコ公園。聖フランシスコ公園はマカオのランドマーク「グランドリスボアホテル」のすぐ近くにある、可愛らしいピンク色の公園です。

 

▼聖フランシスコ公園

グランドリスボアホテル

マカオの象徴的なホテル。カジノリゾートの中に建っていてカジノ施設としても有名。

▼グランドリスボアホテル

By Bjørn Christian Tørrissen – Own work by uploader, http://bjornfree.com/, CC 表示-継承 4.0, Link

※第1章のこちらのページでグランドリスボアの見どころを紹介!

 

観光地から近い割に人の少ない穴場で、夢の国のようなロマンチックな色合いの空間に現実感が薄れるようです。学校や託児所がすぐ近くにあるため、午後は小さい子どもたちがよく遊んでいます。

ここは隣に立つ「陸軍倶楽部(ミリタリークラブ)」や、その裏手の「聖フランシスコ兵舎」と合わせてピンク色の1つの大きな複合施設であり、要塞としてマカオの安全を見守ってきました。

 

▼陸軍倶楽部(ミリタリークラブ)

 By lienyuan lee, CC BY 3.0, Link

▼聖フランシスコ兵舎

 CC BY-SA 3.0, 链接

 

兵舎側には大砲台も残っています。マカオの土地は現在埋め立てにより大きくなりましたが、かつてはすぐ近くに海があったことを物語る、歴史ある公園です。

 

3 争いを避け住み分けた寛容の精神

 

マカオはポルトガルに侵略されたわけでも割譲されたわけでもありません。

ポルトガル人は中國に貸借賃料を支払い、争いを避けて住み分けを行ってきました。

世界遺産「聖ポール天主堂跡」の裏手にある「ナーチャ廟」は、世界で唯一教会の真横に建てられたお寺です。道教の神様ナーチャを祀っています。

 

▼ナーチャ廟

 

お寺が建てられたのは教会が焼失した50年ほど後です。

しかし世界では宗教の対立が争いに発展していることを考えれば、2つの異なる宗教施設が隣り合うことを自然に受け入れるマカオの人々は、極めて寛容で平和的です。

 

「極めて寛容で平和的なマカオ」の例

・教会とお寺が隣り合わせに建っていること

・ポルトガル人/中国人を排除しようと争わなかったこと

・レストランでオーダーと違うものが来ても、文句を言わずに黙って出されたものを食べる(基本的にクレームを言いたがらない)

・家電の修理やウォーターサーバーの水など、頼んだ物や人が時間通りに来なくても、ドタキャンされても怒らない

 

市営バスに乗るのもおすすめ

▲マカオの市営バス By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、KAMSAND23だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示-継承 2.5, Link

 

市営バスに乗ると、優先席に限らず多くの人が老人や子ども連れに席を譲っている光景を見ます。

日本ではあまり見かけない行動ですが、マカオではこれが一般的です。日本人も見習いたい習慣の1つです。

マカオ市民はせっかちな香港市民とも、大陸的な中国人とも気質が違います。鷹揚(おうよう:ゆったりして上品)でのんびりした性格のマカオ市民の暮らしを見て感じて、日本や周辺地域との文化の違いに触れるのも旅の楽しみです。

 

以上、マカオ市民の素顔を知る事のできるおすすめスポットでした。

私自身マカオ市民の素顔を知ってからは、日本にいたときのように気を張らなくてもいいんだなと、のびのびとした気分になりました。マカオは思っていたより危ないところでもないし、みんな頑張らない。

キラキラしているようで実は市民の暮らしは素朴なものとわかり、肩の力が抜けました。マカオに来てから、実際友人に「憑き物が落ちたような顔をしている」と言われたほどです。

次のページではマカオのグルメを紹介します。

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知っていると楽しい!マカオの歴史を知れるおすすめスポット

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街に隠されたマカオの歴史を知る

マカオは東西文化の交流地点であったことから、大航海時代の世界にまつわる逸話が数多く残る場所です。

 

大航海時代

15世紀から17世紀まで続いた、主にポルトガルとスペインによる大規模な航海が多く行われた時代。アフリカ・アメリカ・アジアがヨーロッパ人などによって発見された。

 

観光地を訪れる際、その場所にどんな歴史があり、どんな物語が隠れているのかを知ることは、旅をより味わい深いものにしてくれます。

マカオの世界遺産は特に規模が小さいので、知らないと通り過ぎてしまうこともありますが知った後は、気づきや発見が生まれます。

知識や前情報がなければ写真を撮るのみで終わってしまう場所も、案内や知識があれば在りし日の暮らしに思いをはせることができ、面白味を感じます。

「やっぱりこういう場所はガイドさんが色々説明してくれる方がいいね」とおっしゃるお客様も多いです。街歩きをしながら、マカオの成り立ちや歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

このページでは観光地の中心から近く、比較的簡単に行ける場所をメインに紹介します。

 

 

1 マカオと日本のつながり

 

マカオには日本人に関する面白い逸話がいくつも残っています。

マカオ観光の定番スポット「聖ポール天主堂跡」は、アジア最大の教会であり、カトリックの極東(東アジア諸国)宣教の拠点でした。

 

▼聖ポール天主堂跡

By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Chensiyuanだと推定されます(著作権の主張に基づく) – CC 表示-継承 3.0Link

 

このファサード(建物の正面)には、日本の職人が手がけたと言われる精巧な彫刻がきれいに残っています。禁教令により迫害された日本人キリシタン達が、クリスチャン・シティであるマカオを目指してはるばる海を渡ってきました。

ここには聖母マリアに踏みつけられた7つの頭の竜の彫刻があり、「龍頭踏聖母」という漢字が刻まれています。

 

 

ドラゴンは西洋で悪魔の使いを意味しますが、これは日本でキリスト教を弾圧した徳川家康を描いたものだと伝えられています。

世界遺産セナド広場から徒歩5分ほど、新八佰伴(ニューヤオハン)デパート前の広場には、1513年に初めて中国に上陸したポルトガル人の船乗りで商人だった「ジョルジュ・アルヴァレス」の像があります。

 

▼ジョルジュ・アルヴァレス像

 

彼はフランシスコ・ザビエルと日本人を引き合わせ、ザビエルが日本へ向かうきっかけを作りました。

彼がいなければ、日本のキリスト教の歴史は異なったものになったでしょう。

 

フランシスコ・ザビエル(1506-1552)

キリスト教カトリック教会の宣教師。世界中を渡り歩いてカトリック普及に努めた。日本に初めてキリスト教を伝えたことでも知られる。

▼フランシスコ・ザビエル

 

2 ポルトガル人がマカオに住み始めた時代

 

ポルトガル人がマカオに定住を始めた16世紀、この地は「マカオ」と呼ばれるようになり、次第に東西文化の交流が始まりました。

世界遺産でマカオ最大のパワースポットとして知られる定番の観光地「媽閣廟」(マー コ ミュウ)は、「マカオ」の語源になった場所です。

 

▼媽閣廟

 

ポルトガル人が初めてマカオに足を踏み入れたのが、媽閣廟周辺でした。

船でたどり着いたポルトガル人が、水先案内人に「ここはどこだ」と尋ねました。

お寺のことを聞かれたと思った中国人が「マーコウ」と答えたことから、この地が「マカオ」と呼ばれるようになったのです。

また「リラウ広場」は媽閣廟から10分弱歩いた場所にある、穴場の世界遺産です。

 

▼リラウ広場

 

ここには伝説の井戸があり、そのことを歌ったポルトガルの詩が現在でも残っています。

「リラウの水を飲む者は マカオを決して忘れない

あるいはマカオで結婚し あるいはマカオに帰るだろう」

現在この井戸水を飲むことはできませんが、この貴重な水源がポルトガル人にとって特別なものだったことを物語る詩です。

マカオは海に囲まれているので、真水は当時貴重でした。この場所はポルトガル人が初めてマカオに住み始めた地域なので、望郷や哀愁が相まって伝説を生んだものだと思います。

 

3 大航海時代の面影

 

マカオには大航海時代には欠かせなかったモチーフが今でも残っています。そのモチーフがある場所と、意味するものを紹介します。

定番の観光地、世界遺産「セナド広場」の噴水には、地球儀のようなモチーフが飾られています(写真奥)。

 

▼セナド広場

 

これは「天球儀」と言い、星座をもとに距離や方角を測る、航海には欠かせない道具でした。セナド広場は誰もが知っている観光地ですが、これが天球儀だと知っている人は少ないです。

セナド広場に隣接する有名観光地、世界遺産「市政署」の中庭は中央に丸い花壇があります。

 

▼市政署

By WiNG投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, Link

▼花壇

 

ここには地球のモチーフ(花壇写真奥)があり、日付変更線に似たラインが入っています。これは「教皇子午線」と言い、大航海時代にローマ教皇が設定したスペインとポルトガルの植民地の境界線です。

ヨーロッパの2大海運国が、当時世界でいかに幅をきかせていたかを物語っています。

 

以上、あまり知られていないマカオの歴史的側面が観られる穴場スポットでした。次のページではマカオ市民の素顔を知る事ができるスポットをご紹介します。

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マカオの穴場インスタ映えスポット

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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マカオにポルトガル人が定住を始めてから、500年あまりです。

ノスタルジック(=郷愁・懐かしい)な街並みはマカオ歴史市街地区として世界遺産に登録され、東西文化の交流地点として栄えた歴史を今に伝えています。

現在でもマカオにはヨーロッパ風の建物が数多く残り、そのカラフルな色合いは人々の目を楽しませています。

マカオにはインスタ映えする可愛らしい建物がいくつもあります。

このページではおすすめのロマンチックなパステルカラーの街並みをピックアップしてご紹介します。

 

▼マカオ主要観光地域

 

1 マカオで1番インスタ映えする「ラザロ地区」

▲ラザロ地区

 

立っているだけで絵になる写真が撮れる「ラザロ地区」は、世界遺産・聖ポール天主堂跡から徒歩10分弱の場所にあります。

 

▼聖ポール天主堂跡

 By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Chensiyuanだと推定されます(著作権の主張に基づく) – CC 表示-継承 3.0, Link

 

その街並みの美しさから、よく映画や雑誌、ミュージックビデオの撮影に使われます。

カラフルな建物が立ち並び、可愛らしくポップですが、ここにある建造物は歴史的価値のあるものが多いです。

 

▼仁慈堂婆仔屋

 

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「仁慈堂婆仔屋」はかつての老人ホームでした。現在はレストランやショップに加えアートギャラリーを有し、芸術の中心地として盛んな活動を行っています。

季節ごとにイベントが開催され、個性的なデコレーションを楽しめます。

 

▼聖ミカエル墓地

 

ペパーミントグリーンが美しい「聖ミカエル墓地」は、マカオに眠るカトリック教徒のお墓です。

悪魔を退治したといわれる大天使ミカエルの名前を冠しており、礼拝堂の主祭壇には悪魔を足蹴にする聖ミカエル像が祀ってあります。

 

大天使ミカエル

キリスト教・ユダヤ教の旧約聖書、キリスト教・イスラム教の新約聖書などに登場する天使。これら3大宗教においては最も偉大な天使の1人とされている。

▼ミカエル

 

花が咲き乱れ十字架や天使の像が並び、にぎやかな雰囲気です。

 

「ラザロ地区」インスタ映えスポット

ラザロ地区では、ラザロ教会と仁慈堂婆仔屋をつなぐ道がベストスポットです。石畳と左右のポルトガル風の建物が綺麗で、よく撮影に使われています。

 

2 おしゃれなスポット「恋愛巷」

▲恋愛坂

 

「恋愛坂」と呼ばれる小さな路地は、その先にマカオで1番の観光地・聖ポール天主堂跡を臨むインスタグラムなどの撮影に最適のスポットです。

ピンクや黄色の美しい建物に季節の花が彩りを添え、誰でも絵はがきのような写真が撮れます。

ピンク色の建物は、2017年より宿泊施設とミニシアターとして利用されています。

この「恋愛巷」という場所に以下の「恋愛七號旅館」と「恋愛・電影館」があります。

 

▼恋愛七號旅館 Love Lane 7 Inn

(出典:https://www.lovelane7.com/

 

全7室の小さなゲストハウスです。

ポルトガルのタイル、アズレージョを用いるなど内装にもこだわりが見えます。

 

アズレージョ

ポルトガル・スペインで生産される典型的な焼きタイル。ポルトガルでは教会や家庭などどこでも見る事ができる。温度管理機能もある。

▼タイルのイメージ

By I, Alvesgaspar, CC 表示 2.5, Link

 

ピンク色のヨーロッパ風の建物は全長50m。

築80年の歴史を持ちます。

 

 

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▼恋愛・電影館 Cinematheque・Passion

 

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地元マカオ市民の監督作品から欧米の作品まで、洋の東西を問わずおしゃれな単館系映画を上映するミニシアターです。

マカオ国際映画祭の会場としても利用されました。

映画資料室を併設しており、マカオの映画作品や映画に関する書籍、雑誌などを収めています。

 

「恋愛巷」インスタ映えスポット

恋愛巷はあまり奥に進み過ぎず、右手に黄色、左手にピンクの建物が入り、聖ポール天主堂跡がちらりと見えるあたりがベストスポットです。

 

 

3 リゾート感たっぷり「聖オーガスティン広場」

▲聖オーガスティン広場

 

「聖オーガスティン広場」は、マカオの中心「セナド広場」に面する市政署から徒歩5分ほどの穴場です。

 

▼セナド広場

 By Сура at ru.wikipedia, CC 表示 2.5, Link

 

坂を上り切った場所にあり、到着すると達成感と開放感を覚えます。小さな広場ですが世界遺産エリア「マカオ歴史市街地区」内にあり、周辺の建物の多くが世界遺産の見どころです。

ポルトガル風の石畳に趣があります。

 

▼ドン・ペドロ5世劇場

 

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淡いエメラルドグリーンが美しい「ドン・ペドロ5世劇場」は、19世紀に建てられたアジア最初の西洋式劇場です。内部は見学が可能です。

正面のファサードは迫力があり、広場に面した横壁での撮影もおしゃれです。350席の小さな劇場は、現在でも演劇やコンサートの会場として使用されます。

 

「聖オーガスティン広場」インスタ映えスポット

聖オーガスティン広場は、ドンペドロ5世劇場の壁の前がベストスポットです。

 

4 自然や歴史を楽しめる「タイパ・ハウス・ミュージアム」

 

「タイパビレッジ」(タイパの有名なにぎやかな通りがある街並み)から徒歩5分、「ベネチアン・マカオ」(世界最大のカジノリゾート)西ロビーから徒歩10分程度の場所にある、ミントグリーンの建物群です。

隣接する公園では季節の花が楽しめます。

 

▼タイパ・ハウス・ミュージアム

▼ベネチアン・マカオ

 By [2][1], CC 表示-継承 2.0, Link

 

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「タイパ・ハウス・ミュージアム」は、20世紀初頭にマカオで暮らしていたポルトガル人家庭を再現した住宅博物館です。

マカオが埋め立てされる前の貴重な1912年のマカオ・タイパ2島地図(埋め立て前の地図は数が少ない為貴重です)や、葡中折衷様式(葡=ポルトガル、中=中国)の家具などの見どころがあり、のんびりした当時のポルトガル人の生活の様子がしのばれます。

 

「タイパ・ハウス・ミュージアム」インスタ映えスポット

タイパハウスミュージアムは、建物の前がベストスポットです。

 

昔ながらのヨーロピアンな街並みを歩こう

 

マカオはいたるところにロマンチックなパステルカラーの建物が点在しています。中でも穴場のおすすめスポットをご紹介しました。

いずれも絵になる場所なので、度々撮影クルーに出くわすことがあります。観光ツアーでは立ち寄らなかったり素通りしてしまう場所ですが、マカオは小さいですから自力でも簡単に行けますよ。

 

パステルカラーの街並みは、雨に濡れると一層色合いがはっきりとして艶っぽさを見せます。

気持ちよく晴れた日だけではなく、雨の日も趣があるのがマカオの魅力です。フリータイムや2度目のマカオには、とっておきのパステルカラーの街並みをのんびり散策してみませんか。

 

次のページではマカオの街並みの中でもひときわ美しい「夜景」スポットをご紹介していきます。

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是非見てほしいマカオのレトロ×モダンなおすすめスポット

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時間が止まったようなレトロな古い建物と、新しい建物の対比もマカオの魅力です。有名な観光地である、世界遺産の歴史的建造物は西洋も東洋も趣があり美しいです。

また人々の暮らすローカルエリアの住宅は、内装はリフォームしても外壁は古いものが多く、どこか寂しい佇まいに哀愁を感じます。

 

一方2000年代から建設が始まった大型カジノはピカピカで、見る者の心をワクワクさせてくれます。中でもマカオ半島の「グランドリスボア」と歴史的建築物の古い建物の対比は見事です。

 

グランドリスボア

マカオにある世界最大のカジノリゾート。マカオを象徴するような施設で、2008年に建築されたリゾート内の新しいホテル「グランドリスボア」は蓮の花をイメージして作られた。

▼グランドリスボア

 By Kroisenbrunner投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

 

マカオのレトロフューチャーな街並み

こういったマカオならではの独特な街並みは、退廃と発展、歴史と進歩など、見るものに相反する感情をもたらします。

これはマカオが「歴史市街地区」という古い世界遺産の街並みを守りながら、カジノで急成長を遂げていることに理由があります。古い部分を残しながらも開発がどんどん進んでいるマカオは、古さと新しさのコントラストが面白い場所です。

レトロフューチャーなマカオの街並みは、マカオの人々の生活の有様を端的に物語っているようで魅力的です。以下ではグランドリスボアを中心に、ぜひ見てほしい、絵になるマカオの魅力を紹介していきます。

 

▼マカオの地域図

 

1 世界遺産×現代マカオの象徴

 

誰もが必ず訪れるマカオの世界遺産から見える「グランドリスボア」は、歴史ある建物とのちぐはぐな感じがマカオの急成長を物語っています。

聖ポール天主堂跡のあたりからは、グランドリスボアがよく見えます。その裏手にある伝統的な寺院であるナーチャ廟、旧城壁の方へ回ってみると、歴史的建造物と異形のカジノホテルが一度に視界に入り、大変面白い構図となります。

 

▼旧城壁から見るグランドリスボア

 

写真の好きな方は、旧城壁の壁の向こうから撮影するのがおすすめです。壁がフレームのような役割を果たし、印象的な写真が取れます。

聖ポール天主堂跡の隣、小高い丘の上にあるモンテの砦はかつての要塞(ようさい:攻撃を防ぐために作られた建物)でした。

 

▼モンテの砦

by William Some rights reserved

 

砦の頂上は開けた回廊になっており、ここからは中国までよく見えます。

マカオは数百年に渡る大規模な埋め立てを行なってきましたが、元々は海岸線がすぐそばにあった大変小さな土地ですから、海からの敵に対応できるようこの砦には大砲が配備されていました。

 

▼13世紀頃のマカオ半島

(出典:マカオ政府文化局© 澳門特別行政區政府文化局 版權所有)

 

ホテルを臨む方向には大砲台のレプリカが数台並べてあり、グランドリスボアを狙うように大砲が設置されています。

遠い昔活躍したであろう大砲と現代のマカオを象徴するカジノホテルの共演は壮観です。

 

▼グランドリスボアを狙う大砲

by Robert Lowe 

 

2 リアルな住宅街×光り輝く異形の建物

マカオ市民が昔から暮らす住宅には、人々の生活が息づいています。マカオは地震がないため古い建物が多く、時に廃墟マニアでなくともときめくような街並みに出会います。

建物自体は古いですが、実際は内装をリフォームしており中は案外きれいということが多いです。

 

ナショナルジオグラフィック(自然・歴史・文化などの記事を掲載する雑誌)の写真コンテストに投稿された作品が話題を呼んだのが、細い道の左右に並んだマンションの間から見える「グランドリスボア」という構図の写真です。

カジノホテルの奇抜な形と住宅地のレトロさのコントラストが、まるでSFのような雰囲気です。夜景も見ごたえがありますよ。

 

▼マンションの間から見えるグランドリスボア

▼見る事ができる場所「東望洋新街」

 

聖ポール天主堂跡から徒歩10分強のこの通りは、「ロイヤルホテル」のすぐ近くにあります。写真が話題になって以来、ここで撮影している人を見る機会が増えました。

ここは細い道ですが、車が結構通ります。背中側から車が来ますので、写真を撮る際にはくれぐれも注意が必要です。

 

3 質屋×サイバーパンク

 

マカオのカジノの近くには質屋があります。

現金の持ち込みが制限されているため、手持ちの現金がなくなったギャンブル好きが、金目のものを質に入れてまた勝負に挑むからだと言われています。

 

マカオの現金持ち込み額

マカオでは12万パタカ(約170~180万円)以上の現金持ち込みが禁止されている。また、持ち出しも12万パタカ以上の場合は申告が必要となっている。

 

そんな質屋のレトロな看板は、夜になるとライトアップされます。

猥雑でドキドキするような妖しい光に照らされた街並みは、攻殻機動隊やブレードランナーの世界のような雰囲気です。

 

▼攻殻機動隊

 

中でも「リスボアホテル」の近くには質屋が密集していて、看板の光に誘われて小さなお店の並んだ路地に入ると、異次元に迷い込んだような趣があります。

 

 

以上、おすすめのレトロ×モダンの魅力的なスポットでした。次のページから第2章。第2章では街並み以外のマカオの魅力をお伝えします。

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マカオの魅力的な夜景スポット【カジノホテルは楽しみ方色々!】

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マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

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マカオの魅力は太陽の出ている間だけに留まりません。カジノホテル群は日が落ちると輝き始め、昼とは違う表情を見せます。

カジノは24時間営業で、マカオはまさに眠らない街。夜が明けるまでそのきらめきを放ち続けます。

 

安全なマカオの夜を満喫しよう

マカオのカジノは24時間営業しているため遅くまで開けている店も多く、深夜でも街が明るく人通りが多いです。そのため治安がよく、女性だけの旅行でも安心して夜景を楽しむことができます。

街が小さいので見どころがギュッと凝縮されており、歩いて気軽に夜景スポットを回れるのも魅力です。

カジノの楽しみ方は賭け事だけではありません。夜明けまで続くにぎやかな夜景を眺めながら、マカオならではの建物に込められた風水の意味を読み解いたりするのも楽しいですね。

 

現地バスツアーでも人気のマカオ半島のランドマークと、カジノリゾートが立ち並ぶコタイ地区を代表するおすすめの夜景スポットをご紹介します。

 

 

1 マカオの象徴「リスボア」&「グランドリスボア」

 

「新旧リスボア」は、マカオを代表するランドマークです。

風水をもとに建てられた奇抜な建築デザインと派手なイルミネーションは、他のどの建物とも一線を画しています。

 

▼カジノの元祖「リスボアホテル」

by Tim Wang Some rights reserved

 

「リスボアホテル」はマカオで最初のカジノです。マカオのカジノの歴史はここから始まりました。

円柱形をしていることから通称「鳥かご」と呼ばれ、カジノのお客さんが入りやすく出にくい構造を風水で作ったといわれます。

 

▼マカオの今を体現する「グランドリスボア」

 By Kroisenbrunner投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

 

「グランドリスボア」はマカオのシンボル、蓮の花をイメージしたといわれる一際目立つ建物です。

 

▼蓮の花

 

金ぴかの外壁には、風水で悪いものをはねのけるという意味があります。

高さは216mあり、市街地のどこからでも見え、現在のマカオを象徴するような見応えのある独特の夜景が魅力です。

 

▼「グランド・リスボア」動画

 

2 音と光の噴水ショー「ウィン・マカオ」

 

「ウィン・マカオ」は2001年にカジノ経営権が開放された際、いち早くマカオに参入してきたアメリカ・ラスベガスのカジノリゾートです。

こちらはホテルメインロビー前での噴水ショーが見どころです。音楽に合わせて水が踊る噴水のショーは、昼から午後10時前後まで15分おきに行われています。

おすすめの時間帯は、ライトアップや炎の演出も一段と見映えのする日没後です。

 

噴水は人造湖の南湾湖に面する遊歩道からすぐの場所にあり、遊歩道からは「新旧リスボア」や「マカオタワー」、コタイ地区の「ギャラクシーリゾート」までよく見えます。

 

▼遊歩道

 

夕食後にぶらぶら散歩したい、ロマンチックな夜景散策スポットです。

 

▼「ウィン・マカオ」動画

 

3 東洋のラスベガス「コタイストリップ」

 

マカオの巨大なカジノリゾートが数多く立ち並ぶのが、埋め立て地のコタイ地区です。

中でもこのエリアの中心を突っきる1本の道路を、アメリカ・ラスベガスの「ラスベガス・ストリップ」にちなんで「コタイ・ストリップ」と呼びます。

 

ここには「ベネチアン・マカオ」や「シティ・オブ・ドリームス」「サンズ・コタイ・セントラル」「パリジャン・マカオ」「スタジオ・シティ」など個性的な大型カジノリゾートが並んでおり、夜には一層美しいライトアップが見られます。

 

▼コタイ地区で1番派手なライトアップで金運アップ!「シティ・オブ・ドリームス」

by Grand Hyatt Macau Some rights reserved

▼「シティ・オブ・ドリームス」動画

 

中でも「シティ・オブ・ドリームス」の建物群の壁一面に流れるライトアップは、とても派手で見応えがあります。

ここは先ほど紹介したリスボアのオーナー、スタンレー・ホー氏の息子であるローレンス・ホー氏が経営する、水をテーマにしたカジノリゾートです。

 

水は風水で「お金」を表すため、金運の上がるスポットとしても人気があります。

また2018年6月にリゾート内にオープンしたザハ・ハディド氏設計のホテル、「モーフィアス」も必見です。

曲線を多用した、近未来的で幾何学的なデザインが話題を呼んでいます。

 

▼モーフィアス

 

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「パリジャン・マカオ」も見逃せません。

 

▼きらめくエッフェル塔に目を奪われる「パリジャン・マカオ」

 

実物の半分の大きさで作られたエッフェル塔のレプリカは、本物のように美しくきらめき、私たちの目を楽しませてくれます。

パリジャンのショッピングモールから、エッフェル塔に上ることもできますよ。

 

以上、マカオのおすすめ夜景スポットでした。次のページではレトロ×モダンを感じることができるスポットをプロ視点でお伝えします。

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はじめに ~マカオへようこそ!読む観光ツアー~

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マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

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マカオへようこそ!読む観光ツアー

マカオをご存じですか?

マカオは香港のお隣にありますが、香港と比べるとまだまだマイナーな観光地です。

しかしマカオには、ぜひお伝えさせていただきたい独自の魅力がたくさんあります。このWebonではマカオ在住10年現地ツアーガイドが、自宅で出先でスクロールしていくだけで楽しめる、読む観光ツアーにご案内します。

 

著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。

もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

マカオ(澳門)の基本情報

正式名称 中華人民共和国マカオ特別行政区
面積 32.9km²(出典:マカオ特別行政区地図作成及び地籍局)
人口 66万7400人(2018年末)
中華人民共和国
通貨 マカオ・パタカ、香港ドル
言語 広東語、ポルトガル語
地域の旗
主な産業 観光業、織物等
歴史 1999年にポルトガルから中華人民共和国へ返還
主要都市 花地瑪堂区(ファティマどうく)

▼マカオの街並み

▼名物のマカオタワーと花火

▼主要観光地域

 

マカオは香港から船で1時間の距離にあります。

日本からマカオへは飛行機の直行便も運行しており、所要時間は東京から5時間、福岡から3時間ほどです。

 

 

マカオの面積は世界で12番目に小さくおよそ30平方キロメートルと、東京のJR山手線の内側の半分ほどの大きさしかありません。

そのため主要な観光地が大変コンパクトにまとまっていて、観光するのにとても便利です。

 

 

ここに65万人を超える人々が暮らしています。人口密度は1平方キロメートルあたり2万人を超える、大変人口の過密した地域です。

 

▼東京都との人口・人口密度比較

マカオ(2018年12月) 都市 東京(2019年1月)
約66万人 人口 約1385万人
約2万人/㎢ 人口密度 約6千人/㎢

 

マカオのイメージ

 

マカオといえば、どんなイメージをお持ちでしょうか。

多くの方は「カジノ」と「世界遺産」と答えます。

私も聞きかじりのマカオのイメージは「ギラギラしたカジノの街」でした。

 

 

カジノ

マカオは2006年にラスベガスを抜きカジノ売上世界一となりました。

カジノ市場は拡大を続けており、2018年度のカジノ売上は4兆円を超えました。

現在マカオには40個所を超えるカジノがあり、その多くが大型のリゾートホテルに併設されています。24時間営業のカジノが林立するマカオは、まさに眠らない街です。

日常を忘れて没頭できるエンターテイメントが充実しています。

 

▼マカオのカジノの様子

 

世界遺産

2005年「マカオ歴史市街地区」が、ユネスコから世界遺産に登録されました。

 

 

マカオは1999年、ポルトガルから中国に返還されました。現在マカオに残るポルトガル人は、人口の1%あまりです。

中国返還後のマカオは中国本土の多大な影響を受け、ポルトガル統治時代の面影は失われつつあります。

そこで東西文化の交流地点としてのマカオの歴史的足跡を後世に残す目的で、マカオの街並みが世界遺産に登録されました。

 

▼歴史市街地区の様子

By Kounosu – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, Link

 

実際のマカオ

 

しかし実際マカオを訪れてみると、イメージとは少し違いました。人は優しく穏やかで、人々の暮らしは素朴なものでした。

 

のどか

▲マカオののどかな風景(著者撮影)

 

マカオは牧歌的でのんびりしています。時間を忘れてゆっくり過ごす、リゾート地ならではのゆるさがあります。

ラテン系のポルトガル由来の暮らし方は、長崎によく似たのどかな雰囲気です。

肩ひじ張らないマカオ市民の生活は、ほっとする癒しをもたらしてくれます。

 

安全で清潔

▲マカオの街並み by xiquinhosilva Some rights reserved

 

マカオはとても治安がいいです。大金を持ってカジノへ遊びに来る人たちが安心して過ごせるようにと、国を挙げての安全対策に余念がありません。

カジノは24時間営業ですから街は一晩中明るく、女性だけで夜遊びすることもできます。

またマカオは中国ですが、かなり清潔です。道路にごみが落ちていることはほとんどありません。きれい好きの日本人も違和感なく楽しめます。

 

【コラム】マカオの国を挙げての安全対策

マカオは1999年にポルトガルから国返還されて以来、マカオ警察に加えて中国人民解放軍が駐屯しています。これにより治安は向上、維持されています。

またマカオ独自の安全対策として挙げられるのは、「観光警察」の存在です。マカオは観光が主要産業ですから、一般的な警察や交通警察に加えて観光警察がいます。彼らは観光地の安全と秩序を守る存在として活躍しています。

 

マカオの魅力を解説

 

このWebonではマカオの見どころを、定番の観光地からディープなスポットまで、そしてレトロな趣がある場所から最新のエンターテイメントまで、幅広くご紹介します。

10年間多くのお客様をご案内し続け、マカオを歩き倒したツアーガイドが、独自の視点からマカオの面白さを伝えます。

実は日本との関わりも深いマカオの一歩踏み込んだマニアックな知識を、お友達やご家族との会話の中や旅行中うんちくを披露する際ぜひ役立ててください。

マカオをまだ訪れたことがない方もリピーターも、何度でも楽しめるマカオでのおすすめの過ごし方や観光プランの立て方が簡単にわかります。

マカオを旅行するときにも参考になること間違いなしです。

 

次のページではマカオの魅力的な街並みを紹介します。

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