プロが教えるマカオのおすすめグルメとお店

Webon紹介目次著者

マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!

読むマカオ観光ツアー ~在住10年、旅行のプロが伝えるマカオ~(全10ページ)はこちらから!

著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

お問い合わせはこちらから

 

『読むマカオ観光ツアー』目次へ  (全10ページ)

 

著者プロフィール

マカオ在住10年のツアーガイド。

現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

 

マカオは2017年にユネスコの「食文化創造都市」に登録されました。

 

食文化創造都市

2004年からユネスコが採用しているプロジェクト。食文化以外には文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアートの部門がある。日本では山形県鶴岡市が食文化創造都市に認定されている。

 

マカオには外せない美食がたくさんあります。食べ歩きやおやつにぴったりな軽食からマカオ名物のポルトガル料理、広東料理の飲茶まで、必食のおすすめグルメを紹介します。

 

1 必食!エッグタルト食べ比べ

ポルトガル風 広東風
葡撻/蛋撻 広東語 蛋撻
パイ生地 生地 タルト
プリンのよう クリーム 固め
ロード・ストウズ・ベーカリー おすすめ店 南屏雅叙(ナンペン・カフェ)
見た目

 

マカオのスイーツと言えば、エッグタルトです。

マカオではポルトガル風と広東風の2種類が楽しめますので、食べ比べてみるのもおすすめです。

ポルトガル風エッグタルト(葡撻:ぽうたっ、蛋撻:だんたっ)は、サクサクのパイ生地に焼きプリンのような焼き色のついたクリームが詰まっているのが特徴です。

 

▼ポルトガル風エッグタルト

 

甘さ控えめでクリーミーなカスタードが、ぷるぷるして絶品です。専門店にはシナモンが置いてあるので、お好みで少しかけるといい香りでさらにおいしさが引き立ちます。

ポルトガル風のエッグタルトには、コーヒーを合わせるのがおすすめです。エスプレッソマシンを持つお店も多く、おいしいヨーロッパ式のコーヒーが飲めます。

広東風エッグタルト(蛋撻:だんたっ)は、タルト生地に焼き色のついていない少し固めのクリームがつまっています。

 

▼広東風エッグタルト

 

ほろりと口の中で崩れるタルト生地がおいしく、卵の旨みが濃厚です。

広東風エッグタルトに合わせるドリンクは、マカオ名物「鴛鴦茶(いんよんちゃ)」がおすすめです。

 

▼鴛鴦茶

By OhanaUnitedTalk page投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

 

マカオのレトロな喫茶店「茶餐廳(ちゃーちゃんてん)」の定番メニューで、コーヒーと紅茶を足して、エバミルクを加えたドリンクです。

 

▼茶餐廳の一つ

by Peggy (Pei-Yi) Chen Some rights reserved

エバミルク

牛乳を濃縮して作った加工製品。無糖練乳とも言われる。

 

香港マカオ特有の、ひときわ濃い紅茶の味と香りはコーヒーに引けを取らず、無糖練乳(エバミルク)がコーヒーと紅茶の風味を包み込んでうまくまとまっている、癖になる味です。

 

【著者に聞きました!】どちらの方が好き?

Q.(Webon編集部) ポルトガル風と広東風のエッグタルト、どちらの方が越宮氏はお好きでしょうか?

A.(越宮氏) どちらもおいしいですが、私のおすすめはポルトガル風です!また、食べるならポルトガル風のおすすめ店は「ロード・ストウズ・ベーカリー」、広東風のおすすめ店は「南屏雅叙(ナンペン・カフェ)」です。

 

2 大航海時代の味「ポルトガル料理・マカオ料理」

 

マカオに来たらぜひ食べてほしいのがポルトガル料理です。

日本ではあまり食べられないレアな料理であることも魅力の1つです。スペイン料理やイタリア料理に似ており、シーフードを多く用いることから、日本人の口によく合います。

 

バカリャウ(干しタラ)を使ったメニューは、ポルトガル料理の定番です。保存のきくタラの塩漬けは、大航海時代の船旅にも重宝されました。

「バカリャウのコロッケ(馬加休球:まかやうかう、Bacalhau ball:バカリャウボール)」は、タラのすり身をコロッケに混ぜて揚げた一口大のスナックです。

 

▼バカリャウのコロッケ

 

塩気のバランスが絶妙で、ついつい何個でも食べたくなる味です。

前菜やおつまみによく食べられます。ビールによく合うので、ポルトガルビールやマカオビールに合わせるのがおすすめです。

 

▼ポルトガルビールの例(Super Bock)

by Maéva Pensivy Some rights reserved

▼マカオビールの例(Macau Beer)

by mroach Some rights reserved

 

バカリャウのコロッケはどこでもハズレがありません!あえてポルトガル料理店をおすすめするなら「リトラル」です。

 

ポルトガル料理に中国料理のエッセンスを加えたものをマカオ料理と呼びます。

マカオ料理には独自の「ポルトガルソース(葡汁:ぽうじゃっぷ)」という、甘口のココナッツカレーソースがあります。

 

▼ポルトガルソース

 

ポルトガルから東南アジアを経て、マカオへたどり着く船旅の中で手に入れた香辛料を使った、エキゾチックな味わいです。スーパーでもレトルトのポルトガルソースが買えるので、自宅で簡単にマカオの味が再現できますよ。

 

3 大満足間違いなし!定番の飲茶

 

マカオは広東料理の本場です。広東料理は中国四大料理の1つで、中でもおすすめしたいのが飲茶(ヤムチャ)です。

多くの中華料理店で、昼に出来立ての点心を提供しています。夜は点心を出さないお店が多いので、注意しましょう。

 

▼飲茶

 

飲茶に欠かせないのが中国茶です。定番の烏龍茶は「鉄観音(てっくんやむ)」が人気です。

そのほか華やかな花の香りが人気の「ジャスミンティー(香片:ひょんぴん)」や、脂を流す「プーアル茶(普洱:ぽうれい)」も有名です。

花茶には「菊花茶(ごくふぁーちゃ)」という菊の花のお茶があり、中国風カモミールティーのような香り高い飲み口でおすすめです。

お茶は飲み放題です。急須のお湯がなくなったらふたをずらしておけば、気づいた店員さんがお湯を足してくれます。忙しくてなかなか気づいてもらえない場合は、遠慮なく頼みましょう。

私は中国茶の中では菊花茶が好きです。カモミールティーのような華やかな香りと、ノンカフェインのところが気に入っています。花そのものがたくさん急須に入っているところもかわいいです。

 

▼菊花茶

 

◾️ぷりぷりのエビ蒸しギョーザ

点心のおすすめは、蒸しエビギョーザ(蝦餃:はーがう)です。透き通った弾力のある皮に、ぷりぷりのエビがたっぷり詰まっていて絶品です。

 

▼蒸しエビギョーザ

By sfllaw of Flickrhttps://www.flickr.com/photo_zoom.gne?id=245032119&size=lCC BY-SA 2.0链接

 

◾️蒸したて熱々のシュウマイ

本場のシュウマイ(焼賣:しうまい)をぜひ食べてみてください。

エビやイカなどの魚介が入った弾力のあるシュウマイが多いです。海鮮の旨みたっぷりでおいしいですよ。

 

▼シュウマイ

by Person Lin Some rights reserved

 

チャーシューまん(叉焼包:ちゃーしうばお)は、甘いチャーシューがゴロゴロとたっぷり入った中華まんです。地元の人からも高い人気を得ています。

 

▼叉焼包

By Kent WangKent Wang, CC 表示-継承 2.0, Link

 

飲茶を食べるならスターワールドホテルとギャラクシーリゾート内にある「丹桂軒(ローレル)」がおすすめです。

 

マカオは美食の宝庫です。今回ご紹介した以外にも、おいしいものがまだまだたくさんあります。

食事のおいしさはマカオの楽しみの1つです。旅の思い出とともに五感で味わい、新しいけれどどこか懐かしいマカオだけの美食に舌鼓を打ちましょう。

次のページではローカルでディープなマカオを知りたい方におすすめする観光モデルコースをご紹介します。

『読むマカオ観光ツアー』目次へ  (全10ページ)



スポンサーリンク

目次著者

著者:越宮椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。

お問い合わせはこちらから

ベトナム・ホーチミンで愛されるスイーツ8選

Webon紹介目次著者
日本での生活に疲れていませんか?外に目を向ければ様々な世界があります。ベトナム・ホーチミン在住の著者も日本を飛び出して海外移住を決めたその一人。是非ホーチミンの暮らしぶりを読んでみてください。

『ベトナム・ホーチミン生活入門 ~日本の生活に疲れた方へ~』はこちらから!

著者:五百井飛鳥

2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。

お問い合わせはこちらから

 

『ホーチミン生活入門』目次へ  (全10ページ)

 

第3章ではベトナムの地元グルメを紹介しています。このページではベトナムで愛されるスイーツを一挙公開!是非ベトナム・ホーチミンでスイーツを楽しんでいただければと思います。

 

第3章「ホーチミンの地元グルメ」
料理
スイーツ】(当ページ)
コーヒー

 

おすすめスイーツ8選

 

ベトナムの庶民スイーツを楽しみましょう!

優しい素朴な甘さでとっても美味しいのが、ベトナムの庶民スイーツです。

庶民スイーツは、市場や路上におかれたプラスチックの小さいイスに座って食べるのがベトナム流。もちろん、テイクアウトも全然OKです。

こちらでご紹介するのは、いずれも下町などで買うことのできる庶民スイーツ、お洒落なカフェやレストランではメニューにないものばかりです。

是非ホーチミンの下町にも足を踏み入れて、庶民の味を楽しんでください。

 
“ベトナム・ホーチミンで愛されるスイーツ8選” の続きを読む

利尻島のウニの魅力 【おすすめウニレシピ3選】

Webon紹介目次著者
利尻島に住んでいた主婦が伝える「利尻島観光」入門の決定版!利尻島へ行く予定の方も旅行先を迷っている方も、これを読めば利尻観光が楽しみになる・行きたくなる!

『利尻島観光入門』はこちらから!

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【北海道 塩うに 利尻】 北海道利尻島産の蝦夷 バフンウニ 塩うに 一夜漬け 粒雲丹 瓶詰め 60g
価格:3598円(税込、送料別) (2019/2/9時点)

 

このページから第2章。3ページにわたり利尻島の名産である「ウニ」についてご紹介していきます。読めばもっとウニを美味しく食べられるはずです。

 

利尻島のウニの魅力とおすすめウニレシピ

(出典:りしぷら

 

「ウニは好きですか?」こう聞かれたときに、みなさんはなんと答えるでしょうか。

 

3年前の私の答えは

「嫌いです。一生食べなくてもいい。何が美味しいのか全然わからない」

でした。

そして、今ならこう答えます。

「利尻のウニは大好きです」と。

 

このページでは私のウニ嫌いを変えた、利尻のウニの魅力についてご紹介したいと思います。

 

利尻島のウニの魅力

▲利尻島でとれたウニ

 

ウニの味は、ウニが何を食べて成長したかで決まります。

「美味しいものを食べた分だけ、ウニは大きくなり味も良くなる」というシンプルな図式ですね。

 

 

利尻山の内部に浸透した雪や雨は、長い年月をかけてミネラルを豊富に蓄えた
湧水となり、島周辺の海に流れ込みます。(山の地中の成分がミネラルの元になっています)

そのため他の海域に比べてもミネラルの含有量が多いのです。

 

ミネラル
5大栄養素のひとつとして数えられ、人間にとって重要な栄養素。カルシウム、鉄、マグネシウムもミネラルの一種。ミネラルが不足すると病気につながる可能性があると言われている。

 

その海で育った利尻昆布なので、当然カルシウムやカリウムなどのミネラルがたっぷりなのです。

 

▼利尻昆布

(出典:りしぷら

 

他にも利尻昆布には各種ビタミンや食物繊維、ヨウ素、フコイダンなども豊富に含まれていて、栄養の宝庫。

 

フコイダン
昆布やワカメに含まれるぬめり成分。「抗がん作用」「コレステロール低下作用」「血圧低下作用」「抗ウイルス作用」などがあると言われている。

 

そんな栄養たっぷりの「利尻昆布」を利尻のウニは食べて成長しています。だから利尻島のウニは、甘みと旨みがたっぷりつまった極上の味になるのです。

 

 

ウニの食感やクセが苦手だった私ですが、利尻島に来てはじめて新鮮なウニを口にしてその甘さとまろやかさにノックアウトされました。

「ウニってこんなに美味しかったんだなー」と、感動すら覚えるほど。

その魅力に完全敗北でした。

 

 

利尻島民はウニを食べまくれる?

 

島への転勤が決まった時、周りから「ウニがいっぱい食べられるね。良かったね。」と、よく言われました。

その頃の私はまだウニ嫌いだったので嬉しくなかったのですが、一般的には「島民=ウニがたくさん食べられる」というイメージがあると思います。

 

ところが、実際にはそうではありません。

島民であっても他の方と同様にその日に決められた価格(市場に出る価格)で購入しなければいけません。

もちろん漁師さんの関係者であれば多少の恩恵はあるかもしれませんが、高値で販売される商品なのでそうそう気軽に食べられるわけではないのです。

 

 

地元民の絶品おすすめウニ料理レシピ3選

▲利尻島の海岸

 

1 ウニのお味噌汁

 

ウニでお味噌汁を作ると聞いたとき最初に思ったのは

「えー、もったいない。」

でした。

せっかくのウニの美味しさが薄れてしまう、と思ったんですね。でも実際に食べてみると美味しいのです。

 

お味噌汁だけではなく、お吸い物にしても美味しくいただけます。作り方は簡単。

① 利尻昆布でしっかりダシをとり

② 長ネギとウニをいれます。

野菜はアクセント程度なので玉ねぎやニラでも良いと思います。

 

③ あとは塩やしょうゆで味を整えてお吸い物にするか、ウニの風味を逃がさない程度にほんのり味噌を加えお味噌汁にするかお好みで。

 

 

利尻昆布から出る美味しいダシに、ウニの甘みと風味が加わった、何とも贅沢な一品なのです。

 

利尻昆布については第3章で紹介!(現在第2章) 利尻昆布については第3章で紹介!(現在第2章)

 

2 ウニの炊き込みご飯

 

ウニの風味がしっかりとしみこんだ絶品ご飯です。

米1合に対し利尻昆布でとったダシ汁180cc、しょうゆ(薄口がおすすめ)・酒、大匙(おおさじ)各1杯を目安に、お好みで味を整え炊飯器で炊くだけ。

ウニは通常売ってる瓶詰めのウニが30グラム~40グラムなので、そのくらい入れれば十分風味がでます。

もちろん多ければ多いほど風味たっぷりですが、何といってもお高いので!

 

 

ご飯が炊き上がり炊飯器のふたを開けた瞬間ふわーっと良い香りがたちこめ、幸せな気持ちになれます。

香りから美味しくて、食べると風味と甘みがあってやさしくて美味しい。

それが「ウニの炊き込みご飯」なのです。

 

3 ウニの天ぷら

 

ウニの天ぷらに蒸しウニではなく、生ウニを使うと聞いて最初はびっくりしたのですが、全然大丈夫でした。(「生の状態だと衣がつきにくく溶けやすいのではないか」と思い、驚きました)

生ウニを海苔で巻いて、衣をつけてさっと揚げるだけ。

 

 

お好みで塩やわさび醤油をつけても良いのですが、私はそのまま食べていました。

揚げたウニは旨みが凝縮するので、それだけで立派な味付けになります。揚げたては絶品中の絶品。

一度食べたら忘れられない、極上の味なのです。

 

 

利尻島のウニを使った地元民のレシピは、ウニ本来の甘みや旨みを壊すことなく、その美味しさをさらに引き出す魅力的なものばかりでした。

ぜひ一度お試しを。

 

【編集部コラム】利尻島のウニが食べたい!

利尻島以外で「利尻島のウニを食べたい」と思った場合、利尻島の自社サイトで通販をやっているお店は無いそうです。(著者調べ)

20グラム2000円などで通販サイト(楽天など)にて売っていますのでそちらで体験するのももちろん一つの手です。

取れたて鮮度抜群の生うにを一晩熟成させました!北海道利尻町★米田商店 利尻島産一夜漬純粒うに / キタムラサキウニ

ただしやはり採れたてのウニは格別の味だそうなのでウニを食べたい方は是非利尻島へ足を運んでいただければと思います!!

 

次のページでは利尻島で採れるウニの種類や値段の決まり方について解説!知ればもっとウニをより美味しく食べてもらえると思います!

 

 

目次著者

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

ブラジルの定番おすすめ料理・グルメ

ブラジルのことを知りたいならこの一冊!内容充実!当サイト編集部が作成したブラジル入門の決定版です!!
タイトル:あなたの知らない本当のブラジル 在住17年主婦が語る「あり得ない」話が面白い!
価格:680円 Kindle Unlimitedで読み放題

ブラジルの料理・グルメの概要

 

ご飯(アロス)に、豆の煮物(フェイジャン)をかけ、キャッサバ(イモの一種)の粉(ファロッファ)、肉や魚、副菜を合わせて食べるのがブラジルの一般的な家庭料理です。

でも、ブラジルには頻繁には食べないが伝統的な料理や一部の地域を代表するような特殊な料理も多くあります。まずはブラジルについて軽く紹介しましょう。

 

ブラジルは1500年にポルトガル人によって発見されました。

先住民インディオとポルトガル、その後奴隷として入ったアフリカ系の人種、そしてイタリア・スペイン・ドイツ・ポーランド・レバノン、シリアのアラブ系・日本などのアジア系の移民によってなるブラジルはいろんな国の影響を受けて独自の食文化を培ってきました。

また、日本の25倍という面積を持つブラジルでは、それぞれの地方の特色を生かした料理が生まれています。

 

ここからはブラジルを代表する伝統料理について、おすすめ順に紹介していきますね。

 

1 フェイジョアーダ


photo by Vinicius Pinheiro Some rights reserved

 

エネルギッシュなブラジル人の元気の源となっているのはやはりこれのおかげ、ボリューム満点の黒インゲン豆の煮込み料理です。

 

豆を、豚の耳・しっぽ・足、干し肉・生ソーセージやベーコンなど普段使わないようなお肉と一緒に煮込んだものです。

ご飯(アロス)にかけて、ケール(ブロッコリーの葉)の千切りの炒めもの、ファロッファ、オレンジのスライスと一緒に食べます。

 

ファロッファ
キャッサバ粉を油炒めしたもの。お肉のソテーなどの付け合わせとしてブラジルの食卓では良くみる料理。

▼ファロッファの例

photo by Miriam Kato

▼ファロッファを体験してみよう!

 

 

奴隷の食事として、主人が食べない部位の肉や安上がりの食材を活用して作ったのが始まりと言われています。

塩が効いているのも炎天下で働く奴隷たちの塩分補給を兼ねているからだそうです。リオで発祥し、300年以上も続くブラジルを代表するグルメです。調理に時間がかかるので週末に食べられることが多いです。

 

2 シュハスコ(シュラスコ)


photo by Sebástian Freire Some rights reserved

 

ブラジル料理として認知度が一番高いのはこの料理かもしれません。

肉のいろいろな部位を塊で串焼きにして、粗塩をふり炭火で焼き、食べたい焼き加減・量のお肉を切り落として食べます。

 

牧畜業が盛んなブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州が発祥地で、牛革が売れ牛肉を消費する必要性から様々な調理法が考えられた結果生まれたのです。

 

休日に家族や友達で集まってするお祝いパーティーの場や、談笑したりテレビでスポーツ観戦しながらまったり過ごす時に食べられます。

 

3 ムケッカ

 

ポルトガルの魚の煮込み料理が、ブラジルの風土やアフリカの影響を受けて独自の料理になったのがムケッカです。

ブラジルには

「ムケッカ・カピシャーバ」

「ムケッカ・バイアーナ」の2種類があります。

 

▼ムケッカ・カピシャーバ

ムケッカ・カピシャーバは南東のエスピリットサント州が発祥で、魚・エビ・カニ・ロブスターなどをカピシャーバ鍋(黒土とマングローブの樹液から作られる)と呼ばれる土鍋で煮込みます。

オリーブオイル、にんにく、玉ねぎ、トマト、パクチー、ネギ、ベニノキの色素(入れるとスープが鮮やかな赤色になる)などで味付けした海鮮シチューです。魚介類と野菜から出る水分だけで長時間煮込み、水分は加えません。

 

▼ムケッカ・バイアーナ

 

ムケッカ・バイアーナの方は黒人が多く入国した港町サルバドールがあるバイア州(ブラジル北東に位置する)で発祥しました。

 

こちらはアフリカの影響をかなり受け、オリーブオイルの代わりにパーム油(アブラヤシの果実から得られる植物油)が用いられたり、ココナッツミルクが加えられます。パーム油を用いるときれいなオレンジ色になり、独特の香りがします。

▼パーム油の例

 

パーム油は少しきついので好き嫌いがあると言われますが、私は大好きです。

ご飯にかけて頂きます。シチューというよりスープに近い感じですが、このスープを鍋にかけ、アツアツの所にキャッサバの粉を混ぜていくとトロミのついた状態になります。これがピランです。

 

キャッサバ粉自体には特に味がないのでスープと同じ味ですが、また違った感触になり二度楽しむことができるのです。寄せ鍋の後の雑炊みたいに楽しいのでおすすめです。

 

たまに家族が集まる時に作ったり、久しぶりに食べたいという時にレストランに行く程度で、日常食べられているわけではありませんが、時々無性に食べたくなるブラジルのグルメです。

 

4 アカラジェ


photo by Stephanie

 

こちらもバイア州でよく食べられる揚げ物です。

料理というよりは軽食で、出店や屋台で主に売られています。

バイア州では至る所に民族衣装を着たアフリカ系の女性がアカラジェを売っているのを目にすることができますが、それ以外の地域でアカラジェを見かけるのはまれで、味も本場のものには劣ります。

 

アカラジェとは、つぶした豆・玉ねぎ・塩をまとめた生地をパーム油で揚げ、塩辛く味付けたエビや、ビナグレッチと呼ばれるサラダ(トマト、玉ねぎ、ピーマン、パクチーを細かく切って塩と酢で混ぜ合わせたもので、シュラスコの付け合わせとしてもよく食べられる)、バタパと呼ばれるペーストを挟んで食べる軽食です。

 

バタパはココナッツミルクとすりつぶした豆を練ったペーストです。そこにピメンタと呼ばれる唐辛子のソースをお好みでかけて食べます。

 

バイアの屋台に行ってアカラジェを注文すると、必ず「熱い(Quente)のがいい?寒い(Frio)のがいい?」と聞かれます。

揚げ物は当然熱い方がいい!熱い方!と答えてしまうと後悔することもあるので気をつけてください!実は食べ物の温度を聞いているのではなく、辛いのがいいかを聞くジョークなのです。

ピメンタはタバスコのように辛いので、挑戦する場合、水の用意を忘れないでくださいね。

 

ブラジルグルメに欠かせない食材「キャッサバ」


▲キャッサバ

 

こうしてブラジルのグルメについて見てくると、ブラジル料理にどうしても欠かせない食材があったのにお気づきでしょうか?

豆類も頻繁に出てきますが、

ずばりキャッサバです!

キャッサバとはイモの一種ですが、さまざまに形を変えてブラジルの食卓に並んでいます。

 

ポンデケージュもパンという名前がついていますが実際小麦粉は使用せず、かわりにキャッサバのでんぷん粉で作られています。

▼ポン・デ・ケージュ

photo by Sitenl CC BY-SA 3.0

 

タピオカも、ファロッファも、ピランもキャッサバなしには作れません。

▼ファロッファの例

photo by Miriam Kato

 

もちろん茹でるだけでも、さつまいものようにもっちりした触感で、バターや肉などと一緒に食べるとおいしいですし、フライにしても美味です。

また、グルテンフリーのため健康食品としても注目されており、バイオ燃料としての注目度も高いと言われています。

バイオ燃料
再生可能な生物由来のバイオマスを原料によって作られた燃料のこと。

ブラジルはこのキャッサバの生産量が世界トップ5に入るのですから、国民の消費量が多いのも当然ですね。

 

地域によってアイピン、マカシェイラ、マンジョッカなどと呼び方も違っています。

 

ブラジルで一番美味しい料理は何か?

 

さて、それではブラジルで一番おいしい料理は何でしょう?

残念ながら多様性に富むブラジルではいろんな人がいるのでこれと言って決められないものかもしれません。

日本料理に興味のあるブラジル人から見ると、日系社会を発祥とした焼きそば(あんかけ焼きそばに近く、肉が豊富)が一番のグルメになるかもしれません。

 


photo by Juliana Dacoregio

 

また内陸地方では新鮮な魚介類の入手が困難なので、生牡蠣やロブスターがごちそうになりますね。

私個人としてはムケッカのスープや、肉の煮込みスープ、それらから作られるピランが大好きなのですが、あなたにとっての一番のブラジルグルメは何でしょう?

ぜひ色々食べてみて、探してみてくださいね。

 

おすすめブラジル料理一覧

 

写真 料理名 特徴

photo by Vinicius Pinheiro Some rights reserved
フェイジョアーダ ブラジルを代表するグルメ。調理に時間がかかるので、週末に食べられることが多い。

photo by Leonardo Sakaki CC BY-SA 4.0

シュハスコ(シュラスコ) 牛革が売れ、牛肉を消費する必要性に迫られ考えられた料理。休日のお祝いパーティーの時などに食べられる。
ムケッカ ポルトガルの魚の煮込み料理が、ブラジルの風土やアフリカの影響で独自の料理になったもの。

photo by Stephanie
アカラジェ 料理というよりは軽食で、出店や屋台で主に売られている。ビメンタよ呼ばれる唐辛子ソースをお好みでかけて食べる。

 

ブラジルのリアルな食生活を知りたい方は別Webon「ブラジル生活入門」より