利尻島・昆布干しバイトの魅力 【実践編】

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利尻島に住んでいた主婦が伝える「利尻島観光」入門の決定版!利尻島へ行く予定の方も旅行先を迷っている方も、これを読めば利尻観光が楽しみになる・行きたくなる!

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著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

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第3章では利尻島の利尻昆布の魅力をお伝えしています。このページでは利尻島のリゾートバイトである「昆布干しバイト」の魅力、具体的にどのような事をするのかについて紹介しています。

知れば利尻島の昆布の見方も変わり、より利尻島観光を楽しめると思います。

 

利尻昆布の種類

▲利尻昆布

 

前のページでも解説しましたが昆布干しのアルバイトは、6月~9月の間で行われます。

昆布を干す作業自体は同じなのですが、利尻昆布には「養殖」と「天然」があり、それぞれの昆布漁のスタートする『時期』と漁の開始『時間』が違うのです。

 

【編集部コラム】養殖と天然で時期をずらす理由
養殖をする場所のイメージが生簀(いけす)のような場所をイメージされていて、時期が一緒でも問題が無いのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし「養殖」と言っても昆布の養殖は生け簀(いけす)のような場所ではなく海でします。そして採った昆布を干す場所も必要です。

さらに以下で解説するような天然と養殖の取れ高や価格変動率の違いによって時期をずらす事で漁師さんたちは経済的安定などを得られるようにしているのです。

 

「天然昆布」は利尻昆布の中でも最も高値となる稼ぎ頭ですが、自然のものなのでその年によって採れる量に変動がありハイリスクハイリターンでもあります。

そこで、安定性のある「養殖昆布」の人気が高まりました。

養殖昆布は天然昆布より価格は下がるといっても、利尻昆布自体が高級品なので稼げることに変わりはありません。

養殖昆布の場合は『採れる量が安定する』という、心理的にも経済的にもメリットがあります。

 

 

このような理由から天然昆布と養殖昆布を併用している猟師さんも多く「天然」と「養殖」を採る時期が重複しないように逆算して「養殖昆布」の種付けを行っています。

その為「養殖」は6月~7月「天然」は7月中旬~9月ごろというのが収穫の目安ですが、条件が揃った日でなければ昆布漁はできません。

時化(しけ)や悪天候が続くとその分遅れが出ます。

 

 

「養殖昆布」は50mまたは100mのロープに種付けして育てるのですが、その年に採る量をロープの本数でそれぞれ設定し、その本数を採り終えるまでは終われません。

 

そのため「養殖」が終わらないうちに「天然昆布漁」が始まってしまい、重複する年もよくあります。

 

採る時期が重複することをふまえて「養殖」は早朝3時頃、「天然」は5時頃が漁の開始時間となるのでバイトもその時間からスタートします。

 

 

「養殖」と「天然」を掛け持ちでやって、がっちりと稼ぐバイトさんもたくさんいますよ。

 

昆布干しバイトってどんなことをするの?

▲昆布干しの様子

 

養殖昆布でも天然昆布でも、開始時間こそ違いますが、昆布を干すまでの流れはほぼ同じです。

 

【昆布を干す】

①猟師の親方が船に昆布をのせて船着場に戻ってくるので、昆布をトラックに積み込み。

 

 

②トラックで昆布を干し場に運び、手作業で1本1本昆布の表に太陽があたるようにして並べて干し、風で飛ばないようにネットをかけて終了。

 

▼干されている昆布

 

③ここで食事になります。その家によって違いますが、手作りのお弁当が多くウニのおにぎりやオードブルのような豪華なおかずを用意してくれる家もあるようです。

 

【昆布を取り込む】

①15時ごろから(天気が崩れそうな場合は臨機応変に)干した昆布を回収し、親方の家の倉庫へ運んで終了。

 

 

大抵のバイトでは「干して、天日で完全に乾かして取り込む」までがワンセットですね。

 

船からトラックへ昆布を積み込む作業は基本的に男性がやります。

手伝う人の数によってもどこからの作業を手伝うのかは変わります。

 

水をたっぷり含んだ昆布はかなりの重さがあり、昆布を干す作業は何往復も歩いたり、中腰の姿勢も多くあります。

その為個人差もありますが、慣れないうちはキツイ作業だと思います。

 

それでも身体中がびしょびしょになるくらい汗をかいて、澄み切った青空と美しい利尻富士の元で食べるご飯の美味しさは、言葉にできないほど。

夏の利尻でしか味わうことのできない風景贅沢な経験なのです。

 

▼利尻山と利尻昆布

 

 

住み込みバイトの場合、昆布干し~取り込みの他に「倉庫内で昆布の体裁を整えて、製品化する」という仕事をする場合もあります。

 

時給・条件

 

利尻町で募集をしている条件をみてみましょう。(引用:利尻町役場サイト

 

◆年齢

18歳以上の男女 (高校生不可) 大学生歓迎

◆賃金

① 昆布干しおよび回収作業 :時給1000円~1600円

② 昆布の製品作り     :時給800円

◆労働時間

晴天日

○昆布干し(天日乾燥)作業(4:00頃から7:00頃まで)

○回収作業(14:00頃から16:00頃まで)

○その他昆布作業全般

雨天日

○製品作り作業(8:00頃より17:00頃まで)

※天候などにより労働時間の変更や作業ができない日があります。

◆休日

4週4休 ※不定休(応募時に説明いたします)

※4週4休とは「4週間に4回休み」という事

 

と書かれています。

基本的に親方の自宅に住み込みになるので、家賃や光熱費はかかりませんし三食もバッチリついているのでとにかく稼ぎたい人にはぴったり

 

上記の例では利尻町が募集をしていますが役場は窓口の役割で、実際に雇い主になるのは配属される猟師の家の親方です。

※リゾートバイトサイトや自主サイトでの募集もあります。詳しくは前のページで紹介しています。

 

 

どの家に配属されるかで印象は変わると思いますが、猟師さんにとっては利尻まで来てくれた大切な働き手です。

地元の猟師さんは口調は少々荒いのですが、面倒見の良い人が多いのできっと楽しい時間を過ごすことができると思います。

 

 

以上、簡単に利尻昆布や昆布干しのアルバイトについてまとめてみましたが、利尻島のリゾートバイトの良さはまだまだ語り尽くせません。

利尻島の夏の風景は極上です。

そして、観光だけではわからない島民の温かさがあります。

昆布干しバイトならその2つを身を持って知ることができます。

その経験はきっと人生を豊かにしてくれるよ、と元島民の私は伝えたいのです。

 

以上、第3章「利尻昆布の魅力」でした。次のページからは第4章。第4章では利尻島のおすすめ観光スポット15選をご紹介。自然の景色から誰でも楽しめる体験スポットまで。是非利尻島を楽しんでいただければと思います。

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利尻昆布の魅力とおすすめレシピ

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このページから第3章。第3章では利尻島の名産の一つである「利尻昆布」をご紹介。これを読むことで、利尻昆布の魅力や美味しさを引き出す方法がわかっていただけると思います。

まずこのページでは「利尻昆布の魅力」「調理方法」を解説していきます。

 

利尻昆布の魅力

▲利尻昆布

 

利尻昆布の説明に入る前に「昆布」について少し解説をしておきます。

昆布は、葉の厚み大きさで等級が決まります。

昆布の葉幅が広く肉厚のものから1等級→4等級となるそうですが、形や光沢などの要素も加わり等級が決められます。

また、昆布には「天然(天然で採れる昆布)」と「養殖(人工的に造られる昆布)」がありますが、天然物の1等級はその多くが京都の一流料亭で使用されるため市場にほとんど出回ることはありません。

 

 

このように一口に「昆布」と言ってもピンからキリまで様々あるのです。

そんな「昆布」の中でも「利尻昆布」はとても美味しく作られています。以下では利尻昆布が美味しくなる理由をお伝えしていきます。

これを読めば利尻昆布を食べる時により美味しく食べる事ができるでしょう。

 

美味しさの秘密

▲利尻昆布

 

利尻島近郊の海には日本海を北上する暖かい対馬海流が流れこんでいます。その暖流が、粘りととろみの強い昆布を育てているのです。

 

【著者に聞きました!】なぜ暖流がとろみの強い昆布を育てる?
Q. 利尻島の上を流れる暖かい対馬海流。その対馬海流が「粘りととろみの強い昆布」を育てるという事ですがなぜ暖流はそのような昆布を作るのでしょうか?

A. 猟師さんに教えてもらった話なので学術的にどうかまではわかりませんが、利尻島近郊には寒流も流れ込んでいて、そこに日本海からの暖流が流れこみ2つの海流が混ざり合うため、2つの海流の豊富な栄養素をしっかりとることができ、他の昆布よりも粘りやとろみが強くなるとのことです。

▼イメージ

 

また、利尻島の山である「利尻山」の山頂に降り注いだ雪や雨は20~30年かけて山の内部へ浸み込み、長い年月をかけてミネラルを蓄え湧き出し、海へと流れ出します。(山の内部にはミネラルの元となる成分があります)

このように利尻昆布が採れる海域の海水には豊富なミネラルが含まれているので、その海で育つ利尻昆布は当然ミネラルたっぷりで栄養豊富に育つというわけです。

 

 

採れる場所

 

「利尻昆布」という名称は品種名で、昆布のブランド名のようなものです。

実は利尻島以外に礼文島・稚内・オホーツク海沿岸で採れた昆布も「利尻昆布」と呼ばれています。

ただ同じ「利尻昆布」でも採れる海域によって個性があり、利尻島沿岸で採れたものはミネラル豊富で、甘みとコクが強く最高級の品質を誇ります。

 

 

希少性と「透明に澄んだ上品な出汁」「濃厚なのにクセがない風味豊かな味わい」という品質の高さが、利尻昆布の特徴・魅力であり『最高級』と言われる理由なのです。

 

利尻昆布の出汁

 

利尻昆布の良さを最高に引き出す使い方として、ここでは京都の料亭風の出汁(だし)のとり方を紹介します。

 

実際の京都の料亭では、業務用の大きな釜にたっぷりと水をはり、お湯の温度を60度以上にあげないようにしっかりと温度管理をして1時間程度で出汁をとります。

この手法だと、利尻昆布の風味を最大に引き出した上質な出汁ができあがるのですが、家庭で同じように行うのは難しいと思います。

 

そこで、自宅でカンタンにできる「水出し」という方法を紹介します。

じっくり時間をかけて漬けおく「水出し」なら、家庭でも京都の料亭風の出汁を再現することができるのです。

 

出汁のとり方

 

① お水を準備します。

京都のお水の硬度は平均で「42mg/l」程度といわれているので同程度の硬度のものが理想です。難しい場合は水道水を沸騰させ、しっかり冷ましたものを使いましょう。

 

▼42mg/lの水の例

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② タッパーなどの容器にお水と利尻昆布を入れ、冷蔵庫で一晩置く。

 

 

荒熱が取れたら密封容器に入れて、冷蔵庫で2~3日。

これで美しく澄んだ甘みのある昆布出汁が完成します。

すぐに使わない場合は、製氷皿などに入れて冷凍保存も可能。基本的に出汁は2週間を目安に使い切りましょう。

 

切り込みについて

 

昆布は切り込みを多く入れるほど、たくさんの出汁が出ますが同時にぬめりの原因となる「海藻の臭み(えぐみ)」も一緒に出ます。

このぬめりの中には、フコイダンやアルギン酸という身体に良い成分がたっぷり含まれているので、多少の海藻臭さがあっても気にならない調理法の場合や、急いで出汁を作りたい時には切り込みを多めに入れるのが良いということですね。

 

特に利尻昆布は他の昆布に比べて繊維質が固いので、濃厚な出汁をとるのに時間や手間がかかります。

急いで出汁をとりたい時には、切り目を多めに入れてみましょう。

 

 

出汁をとった後の利尻昆布おすすめレシピ2選

1 佃煮

 

利尻昆布は厚みがあって硬いので、出汁をとった後の昆布も佃煮にして美味しく食べることができます。

・出汁をとった昆布を食べやすい大きさに切ります。

・鍋に昆布10グラムが隠れる程度のお水をいれます。

・酒・しょうゆ・みりん・砂糖を各大さじ2の目安で、弱火でコトコト煮詰めます。

☆少量のお酢を加えると早く柔らかくなります。調味料はお好みで調整してみてください。

 

2 昆布チップス

 

しっかりと水分をとってから、4~5センチくらいの食べやすい大きさに切って、軽く揚げるだけ。

油はオリーブオイルを使うとヘルシー。

揚げたての昆布に、白ゴマや塩・砂糖などをお好みでからめて完成。

パリパリの身体に良くてとっても美味しいおやつができあがります。

 

おすすめ利尻昆布通販

 

利尻でとれた「利尻昆布」であればどこでも大きな差はないと思います。(利尻以外でとれた「利尻昆布」もあるので)

 

島で直販をしているところで私が知っているのは

 

「利尻こんぶ生産者直売所」(こちらがわりと有名です)

公式サイト:http://www.rishirikonbu.com/

「利尻昆布商 マル光利尻」

公式サイト:https://maruko-rishiri.com/?pid=80571042

「利尻漁業共同組合」でも電話注文が可能です。

公式サイト:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ske/osazu/oz06gok/gok064.htm

 

その他、直販はありませんが地元で有名な畑宮商店というお土産屋さんの利尻昆布が複数のサイトでオンライン購入できます。

畑宮商店取り扱いサイトの例:http://shojiki-genteisha.aispr.jp/ic/hatamiya

 

 

使ってわかる利尻昆布の魅力

 

このページでは利尻昆布の魅力とレシピについてお話してきましたが、利尻昆布の本当の魅力を伝えるのには百の言葉を並べるよりも一度、上質の利尻昆布を使ってみて味わっていただくのが一番だと思います。

 

面倒でも、一手間をかけて丁寧に出汁をとってみてください。

その出汁を使ったお吸いもの、本当に感動します。

胃腸に優しく栄養が豊富。本当に美味しいものを口にすると気持ちまで安らぎます。

利尻昆布の魅力をぜひ、堪能してみてください。

 

 

次のページでは利尻島の名産である利尻昆布を干すアルバイトをご紹介。知ればさらに利尻島・利尻昆布について興味が湧くはずです。

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目次著者

著者:そらゆか

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利尻島のおすすめ観光スポット15選 【体験編①】

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第4章ではおすすめの観光スポット15選を紹介。とても楽しめるものばかりですので是非利尻島へ行った際は足を運んでいただければと思います。このページから2ページにわたり「体験」できるおすすめ観光スポットをご紹介します。

 

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【体験編】

▼体験編で紹介する施設の場所と料金表

名称 施設 料金
ウニの秘密を知るガイドツアー ウニ種苗生産センター 無料
利尻昆布お土産づくり体験 神居海岸パーク 1500円
海藻押し葉クラフト体験 利尻 島の駅 1100円
利尻十六景スタンプラリー 海の駅or島の駅 200円
利尻町立博物館 利尻町立博物館 200円

 

11 ウニの秘密を知るガイドツアー

(出典:りしぷら

~基本情報~

場所 「ウニ種苗生産センター」

〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形種富町102

営業時間 10:00~(1日1回):通年
所用時間 約30分
料金 無料
公式HP https://www.rishiri-plus.jp/shima-taiken/291/

 

近年スタートした利尻島の新しい体験企画。

利尻島では「育てる漁業」として、ウニの中でも最高級とされる『エゾバフンウニ』の養殖にも力を入れているのですが、その拠点となっているのが「ウニ種苗生産センター」(地元では「ウニセンター」と呼ばれています)。

 

 

ちなみにこのセンターは2018年に利尻島を訪問された天皇・皇后両陛下が見学された事でも有名になりました。

 

▼天皇・皇后両陛下

 

施設の中には大きな水槽がズラリと並び、利尻のウニの主食である利尻昆布にはエゾバフンウニの赤ちゃん(稚ウニ(ちうに))がたくさん張り付いています。

 

徹底した温度管理の下ですくすくと成長し、2cmになった時点で近海へと放流されます。

 

 

ガイドツアーではウニの秘密を学んだり、稚ウニをはじめとした利尻の海にいるナマコやヒトデなどの生き物を見て楽しむことができます。

 

▼ナマコ

▼ヒトデ

by User:K.lee CC 表示 2.5

 

直径2cm以下の小さなエゾバフンウニは、ミニチュアのようで本当に可愛らしいです。

 

ウニが採れる地域はたくさんありますが、ウニの赤ちゃんを至近距離で見て楽しめる施設はそう多くはないと思います。

ウニの一生についても教えてもらえるので知識が増えることもおすすめのポイントです。

 

12 利尻昆布お土産づくり体験

▲利尻昆布お土産づくり体験の様子 (出典:りしぷら

~基本情報~

場所 「神居海岸パーク」

〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形字神居149-2

営業時間 9:00/10:00/11:00/13:00/14:00/15:00(開始時間が決まっています)

6月~10月

所用時間 約30分
料金 1500円
公式HP https://www.rishiri-plus.jp/shima-taiken/239/

 

例年6月~9月までウニ採り体験を行っている「神居海岸パーク」の施設内で、利尻昆布を使ってお土産を作る体験ができます。所要時間は30分~40分程度で、体験料金は1500円。

 

▼神居海岸パーク

(出典:りしぷら

 

この「昆布お土産づくり体験」は本州を中心としたパッケージツアーのオプションにも含まれているので、ハイシーズンには団体の予約がかなり入っています。

そのため実際に体験を受ける場合は、事前に予約状況を確認することをおすすめします。

 

体験では、はじめに利尻昆布への理解を深めるための短いお話があり、続いて1本の長い利尻昆布から3種類のお土産をつくる工程に入ります。

この体験でつくるのはどのようなお土産なのか、具体的に1つ1つ説明していきますね。

 

① 花折昆布(はなおりこんぶ)


▲花折昆布のイメージ

 

「花折昆布」とは昆布の形状のことで、昆布の根元と耳(昆布の両サイドのひだひだの部分)をカットして、綺麗に折りたたんだものです。

 

体験では実際にハサミを使って昆布の耳を切り、花折昆布を入れる透明な袋の大きさに合わせて3つ折にします。

利尻らしい風景写真の裏に、昆布の使い方が書かれた紙を同封し真空パックにします。

「市販品」かと間違えるくらいにきちんとした作品が出来上がります!

 

② おしゃぶり昆布

▲おしゃぶり昆布の例

 

「花折昆布」を作る際、昆布の長さを揃えるため余った部分をカットしています。

その余りの昆布を、食べやすい大きさにカットしたものが「おしゃぶり昆布」です。

 

体験では昆布の切り方は特に指定されず、お願いされるのは「りしりん」の袋に入る大きさにしてもらうことだけ。

イカやタコなどの海の生物やトランプのマークなど、自由にカットします。お互いどんなものを作っているか見せ合ったりして、かなり盛りあがります。

 

▼カットする様子

(出典:りしぷら

 

利尻町のマスコットキャラクターである「りしりん」の可愛い袋に入れて、真空パック。

 

▼左の緑色のキャラクターが「りしりん」

(出典:りしぷら

 

とにかく可愛い「りしりん」の袋は、利尻以外では手に入りません。

 

③ 昆布だしパック

▲だしパックのイメージ

 

「だしパック」作りでは、「花折昆布」作成時に切り落とした「みみ」の部分を使います。

細かく切り過ぎるとだしが出過ぎてしまうので、1~2㎝くらいが目安です。切った昆布の耳を市販のお茶パックに入れて「だしパック」の完成。

透明な袋に入れ真空パックにします。

 

 

最後に「りしりん」の可愛い袋に、お土産3点を入れて終了。子供からシニアの方まで、幅広い世代に喜ばれる体験となっています。

 

▼左から「おしゃぶり昆布」「花折昆布」「昆布だしパック」

(出典:りしぷら

 

私は神居海岸パークの体験スタッフだったので実際に「昆布お土産づくり体験」の講師の経験もあるのですが、体験中には本当にたくさんの笑顔に出会うことができました。

 

利尻を訪ねることがあれば、ぜひ試して頂きたい、おすすめの体験のひとつです。

 

次のページでもおすすめ体験観光スポットをご紹介していきます。どれもとても楽しい観光となると思いますので是非。

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利尻島・昆布干しバイトの魅力 【概要編】

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第3章では利尻島の利尻昆布の魅力をお伝えしています。このページから2ページに渡り、利尻島のリゾートバイトである「昆布干しバイト」の魅力について紹介していきます。

知れば利尻島の昆布の見方も変わり、より利尻島観光を楽しめると思います。

 

▲昆布干しの様子 (出典:りしぷら

~利尻島「昆布干しバイト」基本情報~

賃金 ① 昆布干しおよび回収作業:時給1000円~1600円

② 昆布の製品作り:時給800円

年齢 18歳以上の男女 (高校生不可) 大学生歓迎
労働時間  晴天日:○昆布干し(天日乾燥)作業(4:00頃から7:00頃まで)○回収作業(14:00頃から16:00頃まで)○その他昆布作業全般 雨天日:○製品作り作業(8:00頃より17:00頃まで)

※天候などにより労働時間の変更や作業ができない日があります。

休日 4週4休 ※不定休(応募時に説明いたします)

(引用:2018年度利尻町役場サイトより) ※4週4休=4週間に4回休み

※応募は役場・インターネットサイト・自主サイトなど複数あり。詳しくは下で解説しています。

 

昆布干しバイトの概要

 

利尻島の夏のリゾートバイトの1つが「昆布干し」アルバイト。

アルバイトのできる期間は、例年6月~8月頃。バイト期間中は猟師さんの家に住み込みで働くのが一般的です。

6月に入るとウニ漁と昆布漁が解禁になり、島がもっとも忙しい季節を迎えます。(利尻島はウニと昆布が名産。利尻のウニについては第2章で解説しています。現在のページは第3章。)

6月からは観光シーズンにもなるので、とにかく島中で働き手が不足します。文字通り”猫の手も借りたい”くらい。

 

 

当然、島の人間だけでは足りないので「滞在型のアルバイト」という形で、北海道内外問わず募集をします。

 

募集の方法は複数あり

1 利尻町役場サイトにて募集

2 リゾートバイトを扱う派遣会社のサイトにて募集

3 個人のサイトで募集

このいずれかのルートがほとんどです。

中には利尻島に親族・友人・知人がいて直接声をかけられるケースもあるようです。

 

だいたい春頃からぽつぽつと各サイトに募集が掲載されはじめるので(利尻町役場サイトは例年5月上旬)興味がある方は、春先になったら早めにチェックしておくことをおすすめします。

 

利尻町役場サイト http://www.town.rishiri.hokkaido.jp/rishiri/1070.htm
派遣会社サイトの例 https://www.rizoba.com/area/hokkaido/rishiri/
個人サイトの例 http://rishirinow.com/kombuhosi/

 

実際、シーズン中の始めから終わりまで働くつもりで来島しても昆布バイトのキツさや住み込み生活が合わずにリタイアするケースもあります。

そのため実際にはシーズン通して人手は足りないのですが、シーズン途中でバイトを追加募集するというケースはほとんどないようです。

 

なぜ追加募集しないかと言えば、募集にはコストも手間もかかるので残日数を考えても正式な募集をかける方がムダになることが挙げられます。

またシーズン後半になると早くその年のノルマを達成した猟師さんやその家のアルバイトさんがヘルプに入ってくれるから、という理由もあるそうです。

 

昆布干しバイトの魅力

▲昆布干しの様子 (出典:りしぷら

 

猟師さんによって昆布漁の規模には大小があるのですが、大量に昆布漁を行う猟師さんの家では大量のアルバイトが雇われるので本当に色々な人と知り合うことができます。

 

全国のリゾバ(リゾートバイト)巡りをしている人、

日本一周中の資金稼ぎの人、

島暮らしを検討している人、

夏休みを利用してきた学生、

毎年常連の元気なおじいちゃん達・・・

など、全国各地から様々な目的で、年齢の性別も関係なくたくさんの人が働いています。

 

 

夫が利尻島に転勤になって最初に驚いたことは、慣例として「昆布干しバイト」が夫の仕事としてセットになっていたこと。(夫の会社は役場と連携の強い企業です)

つまり会社が強制する公的な「副業」なのです。

会社が社員へこのような事をさせるのは、島の基幹産業のひとつであり人手がいつも不足している「利尻昆布干しバイト」を「地域貢献活動」の一環としているからだそうです。

 

夫の勤める会社は北海道内に20以上の事業所があるのですが、転勤にもれなく「昆布干しバイト」がついているのはもちろん利尻だけ。

同じような転勤組である警察官、学校や病院の先生も「昆布干しバイト」が当たり前。

 

【著者に聞きました!】転勤族の皆さんは強制で昆布干しバイト?
Q. 利尻島へ転勤した方は皆さん強制で昆布干しバイトをおこなうのでしょうか?

A. 夫の会社では「強制」でしたが、他業種の方は「任意」かもしれません。ただ病院の先生や学校の先生何人かに聞いたところみなさん「暗黙の了解で手伝うことが決まってるんだよね~」という回答でした。

ただ転勤族の例外として、北海道庁の出先機関の職員さんだけは以前は同様に昆布干しバイトがセットになっていたものの「副業禁止」の引き締めが強くなった数年前からは行っていないようです。

 

夫の会社の場合、入れ替わりで転勤した人が行っていた雇い主の家にそのまま引継ぎで入るパターンでした。

 

そんなわけで、昆布干しバイトは先ほど述べた様々な目的を持つリゾートバイトさんに加え

雇い主である猟師さん家族、

その親戚や友人知人、

ご近所の方などの地元民、

転勤族の期間限定島民、

で構成されているので色々な立場の人とふれあって知識や見聞を広げる絶好の機会ともいえるのです。

 

 

採用までの流れ

 

昆布干しのバイトは、募集元である利尻町役場や派遣会社の応募要項にそってWeb上での応募や、写真付履歴書の送付からスタートするのが一般的です。

ただ、昆布干しバイトは他のアルバイトに比べ特殊な仕事でもあるのでまずは電話で問い合わせて条件をしっかり確認の上、応募することをおすすめします。

どのようなところが特殊かと言えば、例えば利尻町役場の昆布干しバイト募集の場合「現地採用」という扱いで利尻島までの交通費は自己負担です。

特に遠方からの応募の場合、交通費が自己負担なので、このようにいざ島に来てすぐに「話が違う」となると大問題ですよね。

 

 

採用までの流れは、例えば利尻町役場の募集の場合、必要書類送付後に担当者と電話で面談をして「そのまま採用」となるケースが多いそう。

担当者の方は親切丁寧に色々教えてくれますので、この時点で不安な点はどんどん質問しちゃいましょう。

 

 

とにかく人手が足りないので、応募期間内であれば、よほど条件が合わない方以外は、採用のハードルは高くないとのこと。

島では若くて元気な働き手は大歓迎。

「我こそは」と思う方、ぜひぜひご応募ください。

 

 

次のページでは「昆布干しバイトの実践編」を解説。元島民のリアルな情報をお楽しみに!

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

目次著者

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

利尻島観光入門 ~住んでいたからこそわかる「本当の利尻島」~

著者:そらゆか

夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

北海道にある島「利尻島」。利尻島には利尻富士・利尻昆布・ウニなどの名産が沢山あります。

利尻島へ行く予定のある方も、まだ行ったことが無い方も、既に利尻島が大好き方も。利尻島が大好きな著者が紹介する「利尻島の魅力」を知って利尻島へ行ってみましょう!何倍も楽しめるはずです!

 

はじめに

まずは著者が実際に利尻島へ訪れた時の気持ち、そして住んでみた結果どうだったのかを読んでみてください。利尻島への想いが綴られています。

住んでいたからこそわかる「本当の利尻島」

 

第1章 利尻島観光の基本

利尻島の観光についての基礎知識です!行く前には最低限知っておくといい情報から行ってみたくなる利尻島民のあるあるまでを紹介!

利尻島観光の基本情報

 

第2章 利尻島のウニの魅力

利尻島と言えばウニ!元利尻島民だからこそ語る事ができるウニの魅力と観光で楽しめる「ウニ採り体験」について紹介します。

利尻島のウニの魅力 【おすすめウニレシピ3選】

利尻島のウニの魅力② 【ウニの種類と漁・値段】

利尻島のウニの魅力③ 【ウニ採り体験】

 

第3章 利尻昆布の魅力

利尻島と言えば「利尻昆布」!利尻島へ行った際は食べてみたい利尻昆布の魅力と、利尻島のリゾートバイト「昆布干しバイト」についてご紹介!

利尻昆布の魅力とおすすめレシピ

利尻島・昆布干しバイトの魅力 【概要編】

利尻島・昆布干しバイトの魅力 【実践編】

 

第4章 利尻島のおすすめ観光スポット15選

利尻島観光なら是非訪れてみたいおすすめ観光スポットを元利尻島民の著者が紹介!是非読んで利尻島観光の予定を立ててください!

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【岬編】

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【沼編】

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【そのほか定番編】

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【体験編①】

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【体験編②】

 

利尻島のウニの魅力 【おすすめウニレシピ3選】

Webon紹介目次著者
利尻島に住んでいた主婦が伝える「利尻島観光」入門の決定版!利尻島へ行く予定の方も旅行先を迷っている方も、これを読めば利尻観光が楽しみになる・行きたくなる!

『利尻島観光入門』はこちらから!

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

 

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このページから第2章。3ページにわたり利尻島の名産である「ウニ」についてご紹介していきます。読めばもっとウニを美味しく食べられるはずです。

 

利尻島のウニの魅力とおすすめウニレシピ

(出典:りしぷら

 

「ウニは好きですか?」こう聞かれたときに、みなさんはなんと答えるでしょうか。

 

3年前の私の答えは

「嫌いです。一生食べなくてもいい。何が美味しいのか全然わからない」

でした。

そして、今ならこう答えます。

「利尻のウニは大好きです」と。

 

このページでは私のウニ嫌いを変えた、利尻のウニの魅力についてご紹介したいと思います。

 

利尻島のウニの魅力

▲利尻島でとれたウニ

 

ウニの味は、ウニが何を食べて成長したかで決まります。

「美味しいものを食べた分だけ、ウニは大きくなり味も良くなる」というシンプルな図式ですね。

 

 

利尻山の内部に浸透した雪や雨は、長い年月をかけてミネラルを豊富に蓄えた
湧水となり、島周辺の海に流れ込みます。(山の地中の成分がミネラルの元になっています)

そのため他の海域に比べてもミネラルの含有量が多いのです。

 

ミネラル
5大栄養素のひとつとして数えられ、人間にとって重要な栄養素。カルシウム、鉄、マグネシウムもミネラルの一種。ミネラルが不足すると病気につながる可能性があると言われている。

 

その海で育った利尻昆布なので、当然カルシウムやカリウムなどのミネラルがたっぷりなのです。

 

▼利尻昆布

(出典:りしぷら

 

他にも利尻昆布には各種ビタミンや食物繊維、ヨウ素、フコイダンなども豊富に含まれていて、栄養の宝庫。

 

フコイダン
昆布やワカメに含まれるぬめり成分。「抗がん作用」「コレステロール低下作用」「血圧低下作用」「抗ウイルス作用」などがあると言われている。

 

そんな栄養たっぷりの「利尻昆布」を利尻のウニは食べて成長しています。だから利尻島のウニは、甘みと旨みがたっぷりつまった極上の味になるのです。

 

 

ウニの食感やクセが苦手だった私ですが、利尻島に来てはじめて新鮮なウニを口にしてその甘さとまろやかさにノックアウトされました。

「ウニってこんなに美味しかったんだなー」と、感動すら覚えるほど。

その魅力に完全敗北でした。

 

 

利尻島民はウニを食べまくれる?

 

島への転勤が決まった時、周りから「ウニがいっぱい食べられるね。良かったね。」と、よく言われました。

その頃の私はまだウニ嫌いだったので嬉しくなかったのですが、一般的には「島民=ウニがたくさん食べられる」というイメージがあると思います。

 

ところが、実際にはそうではありません。

島民であっても他の方と同様にその日に決められた価格(市場に出る価格)で購入しなければいけません。

もちろん漁師さんの関係者であれば多少の恩恵はあるかもしれませんが、高値で販売される商品なのでそうそう気軽に食べられるわけではないのです。

 

 

地元民の絶品おすすめウニ料理レシピ3選

▲利尻島の海岸

 

1 ウニのお味噌汁

 

ウニでお味噌汁を作ると聞いたとき最初に思ったのは

「えー、もったいない。」

でした。

せっかくのウニの美味しさが薄れてしまう、と思ったんですね。でも実際に食べてみると美味しいのです。

 

お味噌汁だけではなく、お吸い物にしても美味しくいただけます。作り方は簡単。

① 利尻昆布でしっかりダシをとり

② 長ネギとウニをいれます。

野菜はアクセント程度なので玉ねぎやニラでも良いと思います。

 

③ あとは塩やしょうゆで味を整えてお吸い物にするか、ウニの風味を逃がさない程度にほんのり味噌を加えお味噌汁にするかお好みで。

 

 

利尻昆布から出る美味しいダシに、ウニの甘みと風味が加わった、何とも贅沢な一品なのです。

 

利尻昆布については第3章で紹介!(現在第2章) 利尻昆布については第3章で紹介!(現在第2章)

 

2 ウニの炊き込みご飯

 

ウニの風味がしっかりとしみこんだ絶品ご飯です。

米1合に対し利尻昆布でとったダシ汁180cc、しょうゆ(薄口がおすすめ)・酒、大匙(おおさじ)各1杯を目安に、お好みで味を整え炊飯器で炊くだけ。

ウニは通常売ってる瓶詰めのウニが30グラム~40グラムなので、そのくらい入れれば十分風味がでます。

もちろん多ければ多いほど風味たっぷりですが、何といってもお高いので!

 

 

ご飯が炊き上がり炊飯器のふたを開けた瞬間ふわーっと良い香りがたちこめ、幸せな気持ちになれます。

香りから美味しくて、食べると風味と甘みがあってやさしくて美味しい。

それが「ウニの炊き込みご飯」なのです。

 

3 ウニの天ぷら

 

ウニの天ぷらに蒸しウニではなく、生ウニを使うと聞いて最初はびっくりしたのですが、全然大丈夫でした。(「生の状態だと衣がつきにくく溶けやすいのではないか」と思い、驚きました)

生ウニを海苔で巻いて、衣をつけてさっと揚げるだけ。

 

 

お好みで塩やわさび醤油をつけても良いのですが、私はそのまま食べていました。

揚げたウニは旨みが凝縮するので、それだけで立派な味付けになります。揚げたては絶品中の絶品。

一度食べたら忘れられない、極上の味なのです。

 

 

利尻島のウニを使った地元民のレシピは、ウニ本来の甘みや旨みを壊すことなく、その美味しさをさらに引き出す魅力的なものばかりでした。

ぜひ一度お試しを。

 

【編集部コラム】利尻島のウニが食べたい!

利尻島以外で「利尻島のウニを食べたい」と思った場合、利尻島の自社サイトで通販をやっているお店は無いそうです。(著者調べ)

20グラム2000円などで通販サイト(楽天など)にて売っていますのでそちらで体験するのももちろん一つの手です。

取れたて鮮度抜群の生うにを一晩熟成させました!北海道利尻町★米田商店 利尻島産一夜漬純粒うに / キタムラサキウニ

ただしやはり採れたてのウニは格別の味だそうなのでウニを食べたい方は是非利尻島へ足を運んでいただければと思います!!

 

次のページでは利尻島で採れるウニの種類や値段の決まり方について解説!知ればもっとウニをより美味しく食べてもらえると思います!

 

 

目次著者

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

住んでいたからこそわかる「本当の利尻島」

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利尻島に住んでいた主婦が伝える「利尻島観光」入門の決定版!利尻島へ行く予定の方も旅行先を迷っている方も、これを読めば利尻観光が楽しみになる・行きたくなる!

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著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

利尻島基本情報

面積 約182㎢ (東京都:約2188㎢)
人口(平成30年10月末) 4,563人 (東京都:約927万人)
名産 昆布・ウニ
最高峰 利尻山(別名:利尻富士)
主なアクセス 稚内からフェリー(約1時間40分)

札幌から飛行機(約50分)

東京から飛行機(約1時間55分)など

▼利尻町公式PR動画

▼利尻富士(利尻山)

▼利尻昆布

(出典:りしぷら

▼利尻島のウニ

 

はじめに

 

みなさんは、北海道の北部にある島「利尻島」を知っていますか。

 

「利尻島」と聞いて「利尻昆布」や「ウニ」をイメージしますか?山に登る方なら、利尻富士(利尻山)の印象が強いかもしれません。

利尻島という名前は知っていても、島の場所はわからない・・という方も多いのではないでしょうか。

 

私は夫の仕事の関係で、つい最近まで利尻島に住んでいました。

それまでは同じ北海道の中でも大きな市に住んでいたのですが、利尻行きの辞令がおりた夜、ショックで号泣したことをよく覚えています。

 

というのも以前、利尻島へ旅行をした時に道中は全て雨、良くてもどんよりと暗い曇天。移動のフェリーは行きも帰りも大揺れで酔いまくりでひどい目にあったからです。

 

観光がメインの小さな島なので、天気が悪いと食事以外することが何もなくただ部屋で時間をつぶしただけの旅でした。

その時の悪い印象がずっと残っていました。

さらに利尻島をネットで調べても、実際に生活している人のリアルな情報は見つからず、友人も知人もいない。

次から次へと不安が押し寄せて最後まで前向きにはなれませんでした。

 

そうして迎えた利尻島民になる日。

絶望的な気持ちでフェリーを降りた私を迎えてくれたのは、遠くまで澄み渡る青空と、まだ雪の残る利尻山が描く一枚の絵のような美しい風景。

 

▼晴天の利尻富士

 

人生で2回目の利尻島は、青空で迎えてくれた。

 

「ああ、私はきっと、この島を好きになる。」

 

直感でそう思いました。

根拠は何もない。

でも、この美しい自然が私を支えてくれる、と。

 

そして3年、私の利尻島での生活にはたくさんの出来事がありました。

辛いことがあったときには、島の人々の温かさや美しい風景が何度も何度も私を助けてくれました。

 

この転勤がなかったら、私の利尻島への印象は一生良くないままだったでしょう。

でも縁があって、良さを知って、好きになった。

 

利尻島との縁は「物事の本当の魅力は表面だけではわからない」ということを教えてくれました。

これは、人生のあらゆることにも通じる学びだったと思っています。

 

本当の魅力を知った今だからこそ、島の魅力を伝えたい

 

離れた今もなお、目を閉じると利尻島での楽しい記憶で胸がいっぱいになるほど、私にとっては大切な島です。

 

だからこそ、利尻島のことをもっともっと多くの方に知ってほしい。

 

そんな気持ちをこめて、島に住んでいたからこその視点で、利尻島の魅力をひとつひとつ丁寧にお伝えしていきたいと思っています。

 

例えば利尻島といえば昆布やウニが有名なので、ネットで検索すると、値段や旬の時期・種類などは調べられますね。

 

でも、ウニの「値段の決まる仕組み」や「具体的な価格」について書かれている記事はほとんどないと思います。なぜなら実際に住んでいるか、関係者でなければわからないからですね。

でも、私なら具体的に書くことができるのです。

 

ちなみに、ウニの値段はその日の取れ高に対して1キロ単位の入札で決まります。

つまり、取れ高が少ない時は高くなり取れ高が多い時は安くなります。その為、昨日1キロ9,500円だったものが次の日16,000円になる、ということも、全然珍しくありません。

 

 

このような仕組みについては、利尻のウニについて解説している第2章で解説します。

利尻のウニについて先に知りたい方は第2章へ!(現在「はじめに」) 利尻のウニについて先に知りたい方は第2章へ!(現在「はじめに」)

 

このようなアプローチの仕方で、リアルな利尻島についてお伝えしていきます。

少しでも興味を持っていただけたら、本当に嬉しいです。

 

次のページから第1章。第1章では利尻島観光の基本情報についてご紹介していきます。まずは利尻島について、どのような島なのかを解説します。

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

目次著者

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから