ブラジルの言語事情を在住歴17年が解説!<公用語・英語・スペイン語事情など>

 

これからブラジルに観光や移住を考えている方は、ブラジルの言語について気になっている方も多いと思います。

このページでは結婚をきっかけにブラジルに移住して17年の著者がリアルなブラジルの言語事情についてお伝えします。

 

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ブラジルの公用語は?

 

南米(南アメリカ)の国々ではスペイン語が公用語となっています。

しかしブラジルは南米で唯一公用語がポルトガル語です。

また、ブラジルで話されるポルトガル語は、一般的なポルトガル語とは一部発音や文法が違うため「ブラジルポルトガル語(ブラポル語)」と呼ばれています。

 

ブラジルに住む前にポルトガル語の習得は必要?

ブラジルではポルトガル語を話します。私はブラジルに移住するまで話すことはできませんでした。

私は主人に出会うまで「ブラジルではブラジル語が話されている」と思っていたぐらいポルトガル語については全く知識がなく、ブラジルの行く時にもほとんどわからない状態でした。

移住する前に初級ポルトガル語の本を1冊読むには読んだんですが、文字だけ見ていても全く頭に入ってこなかったのです。

でも、発音がカタカナ読みに似ているため理解しやすく、同じ言葉を何度も聞くうちに自然に覚えるなどして、基本的なことは比較的早く身についたと思います。

 

どのくらいで会話できるようになる?

現地のブラジル人との接触時間や、話好きかどうかによって変わるでしょうが、1か月から3か月で基本的なことは習得できるのではないでしょうか。

ブラジル人でも間違えて話している人はいっぱいいますし、文語(書き言葉)としてはNGだけど口語(話し言葉)としては普通に受け入れられている表現もあります。

それほど話し言葉には寛大なので、外国人が多少間違えて話しても何ともないわけです。

 

ポルトガル語の難易度は?

ところが、ポルトガル語という言語について見るなら話は変わります。

ポルトガル語には動詞の活用があり、これは英語と比べてもかなり難しいのです。

ラテン語ではすべてそうだと思いますが、時制だけでなく主語によって(私、あなた、彼・彼女、私たち、あなた達、彼・彼女達)動詞の活用が変わってくるので、完璧に言葉を覚えようとするなら英語よりもレベルが高い、難しい言語です。

 

ポルトガル語はガイドブックを見ながらカタコトで通じる?

また、1,2週間という短期で旅行する場合でも、ガイドブックを片手にカタカナ読みで十分通じます。

ポルトガル語の発音は本当に簡単です。

フレンドリーなブラジル人なので、ジェスチャーを交えて意思疎通をはかってくれるでしょう。

もっともポルトガル語を聞いたことがない人にとっては現地人の言っていることは理解しにくいとは思いますが、それはどの言語でも同じですね。

 

英語はどのくらい通じる?

英語は教育レベルの高い人、もしくは観光客の多く集まる空港やホテル、観光スポットなどでしか通じません。

街中で歩いている人に英語で話しかけてもまず通じないと思った方がよいです。

 

英語が通じるところ 観光客の多く集まる空港やホテル、観光スポット
英語が通じないところ 上記以外通じない。街中で歩いている人はまず通じない

 

日本の田舎に外国人がいる感じでしょうか。たまに英語を知っている人に会えばラッキーといった感じです。

ブラジルでも日本と同じように英語の授業がありますが、授業を受けていても話せないというのはどこでも一緒なんです。

また、日本語英語では語尾を「オ」または「ウ」の発音に近づける癖があるのをご存知ですか。Hotはホット、Bookはブック、Parkはパークというように。

ブラジル人はイ」の発音に近づける癖があるんです。Hotはホッチ、Bookはブッキ、Parkはパーキです。

なので、外国人同士が外国語で話しているのを英語圏の人が見たら、さぞかしおもしろい絵図になっているんだろうな、と思うわけです。

ブラジル人のこういう癖を知っておくと助かる状況があるかもしれませんので覚えておくといいでしょう。

 

スペイン語は通じるか?

スペイン語について言えば、英語よりは通じやすいでしょう。

それはブラジル人がスペイン語を勉強しているから、というわけではなく、スペイン語とポルトガル語が似ているからです。

だから、スペイン語で話しかけられたブラジル人は、スペイン語の8割ほどを理解できると言います。ところが、その反対、つまりスペイン語圏の人がポルトガル語をその程度理解するかというとそうではないようです。

 

 

スペイン語の言葉から推測されることをつなげて連想ゲームのようにイメージして理解する感じのようなのですが、ポルトガル語からはその連想が進まないようで、それが通じない原因のようです。

はっきり言って、私や、主人の父(日本人)にとってはスペイン語はポルトガル語とまったく別の言葉です。

なんとなくはわかるようなわからないような、つまりわからないレベルなのですが、ネイティブブラジル人には8割わかる、これは推測のネタになるボキャブラリー数の違い、またスペイン語の発音に慣れているかどうかの違いなのかな、と思います。

だから、スペイン語を勉強して南米旅行に行った場合、ブラジルでスペイン語を使っても理解されるとは思いますが、ブラジル人の言っていることがわからない、ということはあるでしょう。

 

ブラジルポルトガル語とポルトガル語の違い

ブラジルポルトガル語とポルトガルのポルトガル語、これは方言による違い程度です。どちらを勉強しても「どちらかで使えない」ということはありません。

発音がちょっと違い、ブラジル人のほうは明朗でハキハキした感じ、ポルトガル人の方はこもった感じがしますが、慣れれば何ともないレベルでしょう。

 

ブラジルポルトガルの挨拶/よく使われる言葉一覧

以下ではブラジルポルトガル語の挨拶・日常でよく使われる言葉を紹介いたします。

 

挨拶

・Bom dia .(ボン ヂーア)おはよう

・Boa tarde.(ボア タルヂ)こんにちは

・Boa noite .(ボア ノイチ)こんばんは

※午前中は「おはよう」。12時を過ぎたら「こんにちわ」。18時を過ぎたら「こんばんわ」になります。

・Muito prazer.(ムイント プラゼー)はじめまして

・Oi!/Olá!(オイ/オラ)英語で言うと「Hi」にあたる挨拶

・Tchau.(チャウ)さようなら

・Tudo bem? (トゥドゥ ベン)元気ですか?

 

日常でよく使われる言葉

・está bem.(エスター ベン)OK

・Obrigado.(オブリガード)ありがとう(男性が言う場合)

・Obrigada.(オブリガーダ)ありがとう(女性が言う場合)

※男性が言うか、女性が言うかで語尾が変わります。

・Desculpe.(デスクーピ)ごめんなさい

※デスクーピは申し訳ない気持ちを伝える表現。ただし事故などを起こした際に自分が悪くない時にDesculpe.を使うと、罪を認めたことになる可能性があるので不用意に使わない方がよいでしょう。

・Sim.(スィン)はい

・não.(ナオン)いいえ

・Entendi.(エンテンジ)わかりました

・Como?(コモ)なんと言ったのですか?
※相手の言葉が聞き取れない時に使えます。

・Não entendo.(ナゥン エンテンド)分かりません

・Quero este.(ケーロ エスチ)これが欲しいです。

・Quant custa isso?(クアント クスタ イッソ)それはいくらですか?
※Quant custa~?「いくらですか?」

・Onde fica o banheiro?(オンジ フォッカ オバニェイロ)トイレはどこですか?
※Onde~?「どこ」を意味する。場所を尋ねる時に使う表現。

・Por favor. (ポル ファヴォール)お願いします。

・Legal!(レガウ)すごい!

・Meu nome é ◯◯.(メウ・ノーミ・エ ◯◯)私の名前は◯◯です。

 

以上、「ブラジルの言語」の解説でした。

『ブラジル生活入門』ではブラジルの在住歴17年のパパガイオ氏がリアルなブラジルの生活を語っています。さらに詳しくリアルなブラジルを知りたい方は是非ご覧ください。

▼『ブラジル生活入門』(全13ページ)

 

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ブラジルの定番おすすめ料理・グルメ

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ブラジルの料理・グルメの概要

 

ご飯(アロス)に、豆の煮物(フェイジャン)をかけ、キャッサバ(イモの一種)の粉(ファロッファ)、肉や魚、副菜を合わせて食べるのがブラジルの一般的な家庭料理です。

でも、ブラジルには頻繁には食べないが伝統的な料理や一部の地域を代表するような特殊な料理も多くあります。まずはブラジルについて軽く紹介しましょう。

 

ブラジルは1500年にポルトガル人によって発見されました。

先住民インディオとポルトガル、その後奴隷として入ったアフリカ系の人種、そしてイタリア・スペイン・ドイツ・ポーランド・レバノン、シリアのアラブ系・日本などのアジア系の移民によってなるブラジルはいろんな国の影響を受けて独自の食文化を培ってきました。

また、日本の25倍という面積を持つブラジルでは、それぞれの地方の特色を生かした料理が生まれています。

 

ここからはブラジルを代表する伝統料理について、おすすめ順に紹介していきますね。

 

1 フェイジョアーダ


photo by Vinicius Pinheiro Some rights reserved

 

エネルギッシュなブラジル人の元気の源となっているのはやはりこれのおかげ、ボリューム満点の黒インゲン豆の煮込み料理です。

 

豆を、豚の耳・しっぽ・足、干し肉・生ソーセージやベーコンなど普段使わないようなお肉と一緒に煮込んだものです。

ご飯(アロス)にかけて、ケール(ブロッコリーの葉)の千切りの炒めもの、ファロッファ、オレンジのスライスと一緒に食べます。

 

ファロッファ
キャッサバ粉を油炒めしたもの。お肉のソテーなどの付け合わせとしてブラジルの食卓では良くみる料理。

▼ファロッファの例

photo by Miriam Kato

▼ファロッファを体験してみよう!

 

 

奴隷の食事として、主人が食べない部位の肉や安上がりの食材を活用して作ったのが始まりと言われています。

塩が効いているのも炎天下で働く奴隷たちの塩分補給を兼ねているからだそうです。リオで発祥し、300年以上も続くブラジルを代表するグルメです。調理に時間がかかるので週末に食べられることが多いです。

 

2 シュハスコ(シュラスコ)


photo by Sebástian Freire Some rights reserved

 

ブラジル料理として認知度が一番高いのはこの料理かもしれません。

肉のいろいろな部位を塊で串焼きにして、粗塩をふり炭火で焼き、食べたい焼き加減・量のお肉を切り落として食べます。

 

牧畜業が盛んなブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州が発祥地で、牛革が売れ牛肉を消費する必要性から様々な調理法が考えられた結果生まれたのです。

 

休日に家族や友達で集まってするお祝いパーティーの場や、談笑したりテレビでスポーツ観戦しながらまったり過ごす時に食べられます。

 

3 ムケッカ

 

ポルトガルの魚の煮込み料理が、ブラジルの風土やアフリカの影響を受けて独自の料理になったのがムケッカです。

ブラジルには

「ムケッカ・カピシャーバ」

「ムケッカ・バイアーナ」の2種類があります。

 

▼ムケッカ・カピシャーバ

ムケッカ・カピシャーバは南東のエスピリットサント州が発祥で、魚・エビ・カニ・ロブスターなどをカピシャーバ鍋(黒土とマングローブの樹液から作られる)と呼ばれる土鍋で煮込みます。

オリーブオイル、にんにく、玉ねぎ、トマト、パクチー、ネギ、ベニノキの色素(入れるとスープが鮮やかな赤色になる)などで味付けした海鮮シチューです。魚介類と野菜から出る水分だけで長時間煮込み、水分は加えません。

 

▼ムケッカ・バイアーナ

 

ムケッカ・バイアーナの方は黒人が多く入国した港町サルバドールがあるバイア州(ブラジル北東に位置する)で発祥しました。

 

こちらはアフリカの影響をかなり受け、オリーブオイルの代わりにパーム油(アブラヤシの果実から得られる植物油)が用いられたり、ココナッツミルクが加えられます。パーム油を用いるときれいなオレンジ色になり、独特の香りがします。

▼パーム油の例

 

パーム油は少しきついので好き嫌いがあると言われますが、私は大好きです。

ご飯にかけて頂きます。シチューというよりスープに近い感じですが、このスープを鍋にかけ、アツアツの所にキャッサバの粉を混ぜていくとトロミのついた状態になります。これがピランです。

 

キャッサバ粉自体には特に味がないのでスープと同じ味ですが、また違った感触になり二度楽しむことができるのです。寄せ鍋の後の雑炊みたいに楽しいのでおすすめです。

 

たまに家族が集まる時に作ったり、久しぶりに食べたいという時にレストランに行く程度で、日常食べられているわけではありませんが、時々無性に食べたくなるブラジルのグルメです。

 

4 アカラジェ


photo by Stephanie

 

こちらもバイア州でよく食べられる揚げ物です。

料理というよりは軽食で、出店や屋台で主に売られています。

バイア州では至る所に民族衣装を着たアフリカ系の女性がアカラジェを売っているのを目にすることができますが、それ以外の地域でアカラジェを見かけるのはまれで、味も本場のものには劣ります。

 

アカラジェとは、つぶした豆・玉ねぎ・塩をまとめた生地をパーム油で揚げ、塩辛く味付けたエビや、ビナグレッチと呼ばれるサラダ(トマト、玉ねぎ、ピーマン、パクチーを細かく切って塩と酢で混ぜ合わせたもので、シュラスコの付け合わせとしてもよく食べられる)、バタパと呼ばれるペーストを挟んで食べる軽食です。

 

バタパはココナッツミルクとすりつぶした豆を練ったペーストです。そこにピメンタと呼ばれる唐辛子のソースをお好みでかけて食べます。

 

バイアの屋台に行ってアカラジェを注文すると、必ず「熱い(Quente)のがいい?寒い(Frio)のがいい?」と聞かれます。

揚げ物は当然熱い方がいい!熱い方!と答えてしまうと後悔することもあるので気をつけてください!実は食べ物の温度を聞いているのではなく、辛いのがいいかを聞くジョークなのです。

ピメンタはタバスコのように辛いので、挑戦する場合、水の用意を忘れないでくださいね。

 

ブラジルグルメに欠かせない食材「キャッサバ」


▲キャッサバ

 

こうしてブラジルのグルメについて見てくると、ブラジル料理にどうしても欠かせない食材があったのにお気づきでしょうか?

豆類も頻繁に出てきますが、

ずばりキャッサバです!

キャッサバとはイモの一種ですが、さまざまに形を変えてブラジルの食卓に並んでいます。

 

ポンデケージュもパンという名前がついていますが実際小麦粉は使用せず、かわりにキャッサバのでんぷん粉で作られています。

▼ポン・デ・ケージュ

photo by Sitenl CC BY-SA 3.0

 

タピオカも、ファロッファも、ピランもキャッサバなしには作れません。

▼ファロッファの例

photo by Miriam Kato

 

もちろん茹でるだけでも、さつまいものようにもっちりした触感で、バターや肉などと一緒に食べるとおいしいですし、フライにしても美味です。

また、グルテンフリーのため健康食品としても注目されており、バイオ燃料としての注目度も高いと言われています。

バイオ燃料
再生可能な生物由来のバイオマスを原料によって作られた燃料のこと。

ブラジルはこのキャッサバの生産量が世界トップ5に入るのですから、国民の消費量が多いのも当然ですね。

 

地域によってアイピン、マカシェイラ、マンジョッカなどと呼び方も違っています。

 

ブラジルで一番美味しい料理は何か?

 

さて、それではブラジルで一番おいしい料理は何でしょう?

残念ながら多様性に富むブラジルではいろんな人がいるのでこれと言って決められないものかもしれません。

日本料理に興味のあるブラジル人から見ると、日系社会を発祥とした焼きそば(あんかけ焼きそばに近く、肉が豊富)が一番のグルメになるかもしれません。

 


photo by Juliana Dacoregio

 

また内陸地方では新鮮な魚介類の入手が困難なので、生牡蠣やロブスターがごちそうになりますね。

私個人としてはムケッカのスープや、肉の煮込みスープ、それらから作られるピランが大好きなのですが、あなたにとっての一番のブラジルグルメは何でしょう?

ぜひ色々食べてみて、探してみてくださいね。

 

おすすめブラジル料理一覧

 

写真 料理名 特徴

photo by Vinicius Pinheiro Some rights reserved
フェイジョアーダ ブラジルを代表するグルメ。調理に時間がかかるので、週末に食べられることが多い。

photo by Leonardo Sakaki CC BY-SA 4.0

シュハスコ(シュラスコ) 牛革が売れ、牛肉を消費する必要性に迫られ考えられた料理。休日のお祝いパーティーの時などに食べられる。
ムケッカ ポルトガルの魚の煮込み料理が、ブラジルの風土やアフリカの影響で独自の料理になったもの。

photo by Stephanie
アカラジェ 料理というよりは軽食で、出店や屋台で主に売られている。ビメンタよ呼ばれる唐辛子ソースをお好みでかけて食べる。

 

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ブラジルと日本の違い

 

ブラジルに滞在すると日本人の常識では考えられない出来事や物に遭遇し、びっくりすることもあるでしょう。

「思うようにならなくて嫌だなあ」と考えるより、この違いに感動し楽しむようにするとブラジルライフが楽しくなってきますよ!

以下では、私がブラジルに来て驚いた日本との違いについて紹介していきます。

 

1 トイレットペーパーは流してはいけない

 

臭いのでは!

とびっくりしますが

「使用済みのトイレットペーパーはゴミ箱に捨て、トイレへ流してはいけない」

というのがここ(ブラジル)での常識です。

 

だから、どこでも大きなゴミ箱がトイレの横に用意されており、頻繁にごみを取り去らなければなりません。

 

▼トイレの横にゴミ箱が置いてある

 

「トイレに流していいトイレットペーパー」もあるのですが、安くて水に溶けないトイレットペーパーが便器を詰まらせてしまう恐れがあるので普通はトイレに流さないのです。

万一詰まらせてしまうと便器ごと取り外す工事をしなくてはいけないこともあるので気をつけた方がいいですよ。

 

2 家の掃除はホースで洗う

 

タイル張りが一般的なブラジルのお家(大理石やコンクリートむき出しの場合もありますが掃除方法は同じです)では、普段は水ぶきをしますが時々家の中を洗ってきれいにします。

 

▼ブラジルの家の例

photo by # Jorge Brazilian #

 

ホースやバケツで床を水浸しにして、堅めのほうきやブラシでゴシゴシこすり、最後に水を家の外へ押しやるのです。

なんとも豪快!ですよね。

 

壁を洗うこともあります。

ブラジルでは赤土がほこりとして知らぬ間にあり得ないほど入ってくるので、たまにこうして洗うとすっきりするんですよ!

 

3 「壁が重要」な誕生日パーティー

 

家族でケーキを取り囲んで子供のお誕生日を祝う、日本では常識のこの光景ですが、ブラジルでは壁が中心となってきます。

壁に風船やキャラクターの絵、子供の名前などを飾りつけ、その前のテーブルにケーキやお菓子、手土産の品々を並べておきます。

 

バースデーソングを歌う時には壁とテーブルの間に誕生日の子が入り、お祝いする人々の方を向くと写真撮影にピッタリのアングルになる、というわけです。

たくさんの人がお祝いに来てくれるからこそのアイディアですね!

 

▼誕生日会の壁のイメージ

 

4 食べ物を混ぜるのがおいしい

 

ブラジルの食べ物についてはこちらでも紹介しましたが、一皿にいろんなものを盛り付けて食べるのが一般的です。

 

▼ブラジルの一般的な昼食(写真:著者)

 

一皿に盛ってはいても、日本人ならそれぞれの物が別々にどんな味なのかまずは味わってみようと思いますよね。

多くのブラジル人はそんなことはお構いなしでそのまま一緒に食べてしまいます。

全部をかき混ぜて食べる強者までいるのにはびっくり!

 

私の主人(ブラジル人です)も「かき混ぜて食べる派」で、日本風煮物とブラジルの煮豆を混ぜる姿に私は唖然としてしまいますが、おいしいものを組み合わせるとおいしさが増すのだとか、、、

作る側は複雑な気分ですが、、、

まあいろいろ試すのも経験かもしれませんね!

 

 

5 レンタル夫が普通に存在する

 

その辺の広告に普通に「レンタル夫(marido de aluguel)」とでかでかと書かれているのを見たときはドキッとしました。

レンタル彼氏ではなくレンタル夫で、しかもブラジルですからどこまでサービスするのだろうかとあらぬ想像をしてしまったのです(笑)

 

でも実際には家のこまごまとした修理を引き受ける修理屋さんでした。

なんだかホッとしたようながっかりしたような妙な気分になるのは私だけでしょうか?

借りると水回りや電気関係、ペンキの塗り替えや改築、家具の取り付けや組み立てなどを引き受けてくれます。

「夫のふりをして人に会う」というサービスはないのでとても健全ですね。

 

6 レジ係の態度が大きすぎる

 

日本のレジでは店員が礼儀正しく一点一点値段を読み上げたりして、せわしく働いてくれますが、ブラジルのレジ係は椅子に腰かけニコリともしないことが多いです。

バーコードを通して反対側に送るだけで、せわしく働くのはお客さんの方です。

カートから商品をレジ台に移し替えるのも客、袋に入れるのも客。

 

一生懸命袋詰めにしている時に

「はい、カードを取って」

とせかされるとイラっときますが、私は「袋詰め競争」自己新記録を目標にして楽しく乗り切っています!

 

7 電気シャワーが怖い

 

ブラジルのシャワーはガスで温めているのではなく電気で温めるものが一般的です。

見えないところで温めてくれれば問題ないものを、シャワーの電気線(時にはコンセントまである始末。)が水場にごく近い所にあるので感電しそうでとにかく怖いのです。

はじめは勇気がいりますが、一度安全を確認できれば後はこちらのものです!

早く慣れてしまいましょう。

 

▼日本の電気シャワー


 

8 ヌーディストビーチが本当にある

 

世界のどこかにはあるだろうと思っていたヌーディストビーチですが、こちらに来て身近なところにあると知った時にはびっくりしました。

それほど数が多いわけではないですが、ブラジルにもいくつかあるようです。

 

実は新婚の若い時に主人と一度行ってみたのですが、「自然に帰る」といった表現がぴったりで、現実世界からの開放感がとてもよかったです。

 

他はどうか知りませんが、私が行った所はカップルでないと入れないだけでなく、カメラや携帯なども禁止、だからわいせつな事を考えている人は全くおらず、ただ自然を謳歌している人だけなのです。

自然に興味があるので人の事なんか見ていませんよ。

 

人数も多くなく穏やかな海と一体になっていると

「どうしてみんな服なんて着るようになったのだろうか、特にスカートなんて私は女ですよとアピールしているようで逆に恥ずかしいじゃないか」

とさえ思うようになっていました。

 

ビーチにはバール(お酒やおつまみが楽しめるお店)があったので飲み物を注文したら、ちゃんと服を着たウェイターが運んできた時はさすがに叫びそうになりました。

これはひどい。

せめて葉っぱ一枚とかにしてくれれば、急に現実に引き戻されたりはしなかったのですが、、、

 

9 お行儀よく並ぶのがバカに思える瞬間がある

 

最近のブラジルではどこも車が急激に増加していて、ラッシュ時の渋滞が問題になっています。

特に2車線が1車線になるところは必ず混みます。

 

▼2車線が1車線になるところ

 

場所によっては正しい車線で順番待ちをしている車の前に、2車線ある反対車線の1車線を使って追い越しをかけた車が割り込んでくる所があります。

 

 

明らかに違反なのにそちらの反対車線に列ができ、どんどん割り込むので正しい車線の方が全然進まないのです。

こんな時はちゃんと並んでいるとバカを見ているようですが、日本人の私はどうしても違反ができないので考えを変え

「ここで徳や運を貯めてるんだ、ラッキーだ」

などと思うようにしています(笑)

 

海外生活ではいろいろ考えられないことがあります。

思うようにならない時はいつもこういう風に思うと乗り切れますよ!

 

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目次著者

著者:パパガイオ

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おわりに ~ブラジルの魅力~

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おわりに

 

これまでブラジルライフやブラジルの魅力について、またブラジルでの生活をより楽しくするにはどうしたらよいかについて書いてきました。

書いている私にとっても新たにブラジルを知るきっかけになりましたし、良い所ばかりでないブラジルを書いても、なお余りある魅力のある国だと再認識しました。

最後に私が思うブラジルの魅力についてまとめてみます。

 
“おわりに ~ブラジルの魅力~” の続きを読む

ブラジル社会の特徴 ~多様性と親日国~

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ブラジル社会の特徴 ~多様性と親日国~

 

日本は先進国でブラジルは発展途上国。

いまだに日本ほど便利でない点もたくさんあり、経済面・インフラ面・治安面など問題点もたくさんあります。

でもブラジル社会を知ると日本とは違った面での良さも見えてきます。

ここではそんな「ブラジルの社会」について在住歴17年の著者が紹介していきます。

 

格差社会のブラジル

 

ブラジルはとても貧富の差が激しい国です。

生活費を工面するために働かなければならず、義務教育があるのに学校に通えないほど貧しい人もいれば、その半面びっくりするほどお金持ちの人もいます。

これは貧しい人にとっては全く笑えない話ですが、その「貧しさ」が逆にとてつもないハングリー精神を生み、一躍有名人になるという例も多くあります。

 

「サッカーの王様」ペレは、幼少時代は靴磨きをする必要があるほど貧しかったと言います。

 

ペレ
ブラジルのサッカー選手。ブラジル代表として3度のW杯で優勝。それらの実績から「サッカーの王様」と呼ばれる。

▼ペレ

photo by Marcello Casal Jr./ABrAgência Brasil CC BY 3.0 br

 

最近ブラジルのポップス・スターとして有名なアニッタ氏もスラム街で育っています。

「昼ごはんの鶏肉を2切れ食べて夕飯なしか、1切れで我慢してもう1切れを夕飯にとっておくかという毎日だった」というエピソードもあります。

 

アニッタ

1993年生まれのブラジルの歌手。近年ブラジルを中心にセクシーなダンスとR&B調のポップスでブレイクを果たし、2015年には日本での公演も行った。

▼アニッタ

photo by Teca Lamboglia from São Paulo, BrasilCOMBATCHY – Espaço das Américas

▼代表曲「Bang」

 

こういった人達に共通するのは、貧しいからお金持ちになりたいという意味でのハングリー精神ではなく、興味のあることに対する環境が不十分であるがゆえに情熱が爆発してしまう事でしょう。

 

何でも与えられる状況にいては、大事なものや、したい事を見失ってしまうことが多くあります。

ブラジル社会のこういう一面を見ることで、本当の自分の心、物事の本質などを見つめることの重要さを気づかせてもらえます。

 

また、貧しさや環境を理由にして諦めるということをしなかった彼らを見ていると、夢や希望そして勇気を与えられますね。

ブラジリアン・ドリームというのは確かに存在する、だからブラジルっで魅力的だな、と思っています。

 

日系人とブラジル

 

ブラジルは世界で一番日系人の多い国です。

1908年から日本人がブラジルに移住を開始し、現在ではブラジルに住む日系人の数は約160万人とも言われています。(出典:在サンパウロ日本国総領事館HPより)

 

ブラジルは労働者不足の解消策として移民が必要で、日本も日露戦争後に農村部での貧困が問題となっていたことなどが一因で開始されたブラジル移民でした。

 

 

日露戦争
1904年に勃発した日本とロシアの戦争。朝鮮半島や日本海が主戦場となった。戦争には敗北はしなかったものの賠償金を得る事などはできなかった為、日露戦争後に日本の農村などでは貧困が拡大した。

 

しかし実際には日本人移民が働いたブラジルのコーヒー農園の環境は過酷でした。

高賃金をうたわれて日本で募集されていた移民でしたが、賃金や待遇が悪かったのです。

 

▼日本人移民がコーヒー農園で働く様子

 

しかしその後自作農(自分の畑を所有した農民)として独立した日本人の中には、お茶や胡椒、ブラジルの土地に馴染みのなかった多種類の野菜の栽培に成功した人がたくさんいます。

 

 

現在ブラジルにある農作物の多くは日系移民の努力の成果です。

スーパーに行っても「日本かぼちゃ」「日本きゅうり」と日本と名の付く野菜もあり、出荷業者も日系が多く占めます。

「日本かぼちゃ」「日本きゅうり」は日本にあるものと同じです。

ブラジルに元々あった西洋かぼちゃや、太くてつるっとしたきゅうり(レギュラーキューカンバー)と比較してそう呼ばれるようです。

 

▼レギュラーキューカンバー

 

また、教育熱心な日本人は子どもに高等教育を与えることが多く、勤勉さとも相まって社会的地位の高い職業についていることも多いのです。

 

政界・官界・経済界の中枢にもおり、ブラジル社会への貢献度は高いので、

「ジャポネース・ガランチード」(日本人・日系人なら間違いはない)

という言葉さえ浸透しています。

 

こういった移民先駆者の功労のおかげで、今でもブラジル人は親日派がとても多く、日本人にとってはとても住みやすい国になっています。

外国でも、特に先進国では日本人をよそ者として冷たく接するような所もある(私はアメリカ・イギリスでそのように感じました)と思うので、それと比べても本当にありがたいと思います。

 

逆に日系ブラジル人が日本に行くと差別に近い扱いを受けるのが、

「このブラジル人の御先祖(ブラジルに渡った日本人)の苦労によってブラジルではこんなに日本人が優しくされているのに、、、」

と理不尽でなりません。

 

ブラジルは日本人を大切にし、尊敬してくれるので、住みやすく楽しい生活を送りやすいはずですよ。

 

日本以外の移民も多いブラジル

 

ブラジルは昔、原住民「インディオ」がいた土地に、ポルトガル人が入りました(これによりブラジルはポルトガル植民地としての道筋を辿ります。)。

 

そして奴隷としてのアフリカ人を加えたところから、19世紀半ばには様々な国からの移民を迎え入れています。

 

▼ブラジルの先住民「インディオ」

 

先述した日本人のほか移民は、

イタリア人・スペイン人・ドイツ人・ポーランド人・ウクライナ人・ロシア人・ユダヤ人・アラブ人・中国人

など多種多様です。アメリカと同じく「人種のるつぼ」という表現がぴったりの国なのです。

 

人種のるつぼ
多種多様な民族が暮らしている都市などを表す言葉。多くの民族や人種が暮らしているアメリカ合衆国を象徴する言葉として知られている。

 

こういった背景からも想像できるように、ブラジルは多様性を容易に受け入れることができる国とも言えますね。

 

多様性を認める国

 

実際、グループの中に新しい人が来るのを喜んで迎えてくれる傾向があり、外国人には住みやすい国です。

また、この国ではみんなが違う意見を持っているのが普通で「こう考えるべき」という基準はないような気がします。

 

長年外国に住んでいる人は良くわかると思うのですが、日本には世間一般の見解というのが暗黙のうちに存在していて、みんなこれに則って考え行動している傾向があります。

逆にこの「ルールを順守しさえすれば守られる」という意味で楽と言えばそうなのですが、これと違う考えや行動をすると出る杭は打たれ、簡単に反対意見を言う事すらできない環境です。

 

ブラジルのように多様性を認める国ではそういったがんじがらめの一般的見解から解放され「もっと自由に考えていいんだ」という事に改めて気づかされます。

国としてはこういう状態だと国民をまとめられず、やりにくいという事になるのでしょうが、自由だからこそ自分の意見に責任を持つ必要があり、そのためには

「より広い視野で物事を見て本質を追及する」

これによって真に大事なことが見えてくるのではないでしょうか?

 

こうでなければ、という概念から自由になって、本当に大切なことを自分の力で見つける、そうしやすい環境を作ってくれるのがブラジル、その意味で魅力的だなと思っています。

 

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ブラジルのおすすめスポット5選 ~観光でも見たい!~

 

日本の国土の約22.5倍もの面積があるブラジルには、訪れるべき場所もたくさんあります。

こういうスポットを巡るだけでもブラジルの生活がぐっと楽しくなるでしょう。

ここでは、私が行った中でおすすめできる場所を中心に、ブラジルの見どころを紹介します。

 

1 イグアスの滝

 

定番ですが、小綺麗なナイアガラとはまた違ったすさまじい迫力のこの滝は絶対におすすめです。

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ブラジルのイベント6選 ~観光でも参加したい!~

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ブラジルにはイベントがいっぱい!

 

今までブラジル生活の基本やブラジル人の性格などを見てきましたが、ブラジルの祝日やイベントについて知り、そのイベント自体を楽しむともっとブラジル生活を楽しむことができるようになりますよ。

ここでは、ブラジルの祝日を中心に、イベントについて見ていくことにします。

 

ブラジル生活の基本とブラジル人の性格

『ブラジル生活入門』の第1章・第2章で解説をしています。実際にブラジルに住む著者だからわかる情報満載!是非お読みください!

 

1 元日・Ano novo

▲ブラジルのお正月の光景 photo by Porto Bay Hotels & ResortsFlickr: Copacabana Beach

 

世界中どこでも同じですが大みそかから元日にかけて新しい年が始まる瞬間は、家族や大事な人と一緒に過ごすことが多いです。

ビーチでの花火や、歌手による年明けショーのようなイベント、友人宅や自宅でのパーティー中に記念すべき新しい年を迎えます。

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5つの興味・関心から理解するブラジル人の性格

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5つの興味・関心から理解するブラジル人の性格

 

ブラジル人が興味のあること、関心事に焦点を当ててもブラジル人の性格が見えてきます。

ここでは、サッカー・ファッション・買い物・雪・音楽について紹介します。

 

1 サッカー

 

ブラジル人にとって一番の関心事はサッカー、これは間違いありません!

世界で唯一ワールドカップ5回も優勝しているブラジルでは、サッカーは生活の一部になっています。

好きで日常的にプレーする人もいれば、ストレス発散の手段としてたまにプレーしている人もいます。

 

ブラジルのワールドカップ
優勝回数は世界最多の5回(2018年現在)。優勝年は58,62,70,94,02年。2018年ロシア大会はベスト8。

 

『サッカー場があればあるほど犯罪が減る』というデータもあるようで、サッカーグラウンドは至る所で見られます。

野球のように道具が必要なスポーツと違って、ボールひとつさえあればよいというシンプルさも国民に受け入れられているのでしょう。

 

ゲーム機やおもちゃを買えない貧しい少年ほど熱心に練習するので上手ですね。雨が降っても暑くても寒くても、サッカー場ではいつでも必ずサッカーしている人がいます。

 

▼サッカーブラジル代表のサポーター

photo by Marcello Casal Jr/ABrAgテェncia Brasil CC BY 3.0 br

 

もちろん男子ほどではありませんが、女子サッカーも人気です。

女の子でも家族全員でサッカーを見ることは多いので、普通に生活の一部になりますね。

 

そして日本では考えられないですが、ブラジル代表のサッカーの試合時間は学校も仕事も休みになります。(日本ではもちろん休みになりませんよね)

 

予約しておいた診察も、当然のようにキャンセルになります。

テレビ付きのレストランや軽食屋はお客さんが増えるのでさすがに休みにはなりませんが、それ以外のお店にはお客さんが来なくなってしまうため従業員もサッカー観戦です。

町は黄色と緑のブラジル色でいっぱいになります。

車のボンネットにブラジルの国旗をつけたり、お店の制服をブラジル代表のユニフォームに替えたり、国民一丸となって応援します。

 

2 ファッション

 

日本人にも人気のサッカーブラジル代表のネイマール選手はピアス・ネックレス、どれをとってもおしゃれなので、ブラジル人男性はおしゃれなのでは?

と思うかもしれませんが、来てみるとびっくり、おしゃれの「お」の字もありません。

 

▼ネイマール選手

photo by Granada CC 表示-継承 4.0

 

一般男性は普通のポロシャツにジーンズそして運動靴です。

 

あれは有名なネイマールだからこそ許される格好で、普通の男性があれをするとゲイだと言ってからかわれるため誰も挑戦しないようです。

そもそもブランド店に行かないとあまりおしゃれな服も見つかりません。そのかわり肉体美にはこだわりがあり、ジムに通って筋肉をつけるため努力します。

 

▼ブラジルの男性

photo by Gerardo Lazzari

 

女性もジャストフィットのジーンズにピッタリしたタンクトップやシャツを合わせるのが基本ですが、スカートやワンピースもあり、女性はそれぞれ自分らしさを出しています。

 

▼ブラジルの女性

photo by Gerardo Lazzari

 

ブラジル女性の美意識は高く、毎週行きつけのサロンに行って髪を整えたり、手足のネイルをしたり、脱毛したりします。

サロンでのおしゃべりも楽しいみたいですね。

髪は女性というより男性が女性のロングヘアを好む傾向があるようで、若い女性がショートヘアにするとまたレズビアンなどとからかわれます。

 

ボディラインはとても重要で、特にお尻が大きく形がきれいな女性が人気です。

町で美女とすれ違うと、男性は必ず振り返ってお尻をチェックします。また意外に、筋肉質な太い足も人気です。

 

私は女なので、きれいな女性より鼻の下を伸ばしただらしない男性の顔をチェックするのが楽しいです。

 

3 買い物

 

何でも現金払いが主流の日本人と違って、買い物は分割払いにする人が多いのがブラジルです。

食品やガソリン代まで分割払いするのにはびっくりします。

 

また、テレビが189レアル(約6000円)でなんて安い!と思ったら、それは一回の支払い額で、横に細かく10回などと書かれています。

それでは「実際の値段がわかりにくいことこの上ない」と思いますが、どこに行ってもこの調子なので、ブラジル人には毎月いくら払うのかの方が重要という事なのでしょう。

 

ブラジルはインフレ率が高い国なので利子さえつかなければ後払いした方が得、という考えが常にあるみたいです。

でもやはりお金持ちは一括払いでのさらなる割引を交渉しますから、富める者はどんどん富み、貧しきものはますます貧しくという構図はここでも顕在です。

 

インフレ率が高いとは?
インフレが進むと物価が高くなるのでお金の価値は相対的に下がります。つまりお金を現金で持っていると損をする事になります(価値が下がってしまう為)。

分割ができるのであれば(さらに利子も無ければ)その時の物価で買えるので購入した方が得をできるという考え方が生まれます。

これが『インフレ率が高い』という国です。

対して日本はデフレが続いていたので物価がどんどん安くなり「価値が相対的に見て高くなっていく現金を持っていた方が(貯金をしていた方が)得」という事になっていたので貯金する人が増えました。

 

まとめ買いが基本

 

また、食料品や生活用品の買い物は、月に一回まとめてするのがブラジル流です。

もちろん野菜やパンなどは日もちしませんから家の近くの野菜屋さんやパン屋さんで何度か買い足す必要がありますが、それ以外のものについては大きなスーパーで巨大なカートを山盛りにして買い占めます。

 

肉や魚も新鮮なものを食べたいなら近くで買いますが、冷凍してしまう人も多いです。

大きなスーパーの方がそれぞれの値段は安く大量割引もありますし、少し家から遠いというのがまとめ買いの理由です。

何度も行くより手間も時間も省けていいという考え方です。

 

ブラジル人の食事・料理については前のページでも解説しておりますのでご覧いただければと思います。

 

4 雪に対する憧れ

 

ブラジル南部のごく一部では雪が降ることもあるとは聞きますが、一般のブラジル人にとって雪は永遠の憧れです。

ましてやクリスマスが夏というブラジルでは絶対にクリスマスに雪を見ることはありません(ブラジル人のほとんどはキリスト教なのでクリスマスは一般的な行事です)。

 

ショッピングモールでは毎年クリスマスの時期に日本と同じように「もみの木」や「トナカイ」「サンタクロース」「雪だるま」といった飾りつけが行われます。

そして、決まった時間に人工雪を降らすという演出があり、ブラジル人は感嘆しながら写真を撮ります。

日本に住む日本人にはありがたさがわからないだろうなあと思う瞬間です。

 

5 音楽

 

ブラジルのバー(日本人が考えるおしゃれなバーとはイメージが違います。大衆居酒屋といった感じでしょうか)やレストランでは、よくライブが聞けます。

 

ギターの弾き語りで、音楽は有名なもののカバーばかりです。

音楽文化が発展しているブラジルではジャンルも

サンバ

ボサノヴァ

ショーロ

MPB

ノルデスチ

アシェー

セルタネージョ

といろいろです。

 

とは言ってもおしゃべり好きなブラジル人ですから、バックミュージックとして流れているだけで聞き入ってるのは私ぐらいでしょうか。

歌手は無名の人ばかりですが上手な人が多く、さすがは音楽の国という感じがします。

 

生演奏のあるお店ではお会計の時に100~200円ほど余分にとられますが、こちらはブラジルのありがたさを感じる瞬間です。

ちなみに、意外ですがラテン系ミュージック(レゲエなどの音楽ジャンル)はブラジルにはなく、これには私はがっかりしました。

 

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4の楽しみから理解するブラジル人の事

 

ブラジル人は日本人ほど働くことを美徳だとは思っていません。

「できれば責任の軽い仕事をして時間が来たら帰りたい」

そう思っている人が多いようです。

定職について最低給料をもらうより、より少ないが日雇いの仕事を数回して生活保護を受けていたいという人もたくさんいます。

もちろん中には仕事熱心な人もいて、そういう人はやはり出世もするし給料もたくさんもらいますが休暇を主張することだけは忘れません。

残業も極力しないよう、効率的に仕事を進める事を重視します。ブラジル人にとって、やはり楽しみは仕事の他にあります。

ここでは、その「楽しみ」について紹介する事でブラジル人を理解していただきます。

“4つの楽しみから理解するブラジル人の性格” の続きを読む

12のポイントで理解するブラジル人の性格

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12のポイントで分かるブラジル人の性格

 

ブラジルに住むなら、ブラジル人についても知っておくといろいろイライラせずに生活できるでしょう。

ここでは、ブラジル人の性格や考え方を12のポイントに分けて紹介していきます!

 

1 とても明るい

 

ブラジルの空はいつもびっくりするほど真っ青できれいだからでしょうか?

とにかく明るい人が多い印象です。

街中でも仕事中でも歌を歌っていたりして、特にあんまり裕福でない人の方が幸せそうなオーラを出しています。私はホームシック中これにどれだけ助けられたかしれません。

 

2 フレンドリー

 

どこでも全然知らない人に平気で話しかけます。

あっけらかんとしているので、はじめての人でもまるで長年の友達のように話しやすい人が多いです。

ブラジルでは銀行・病院・役所など、どこでもすごい列ができ待ち時間が長いのですが、話が盛り上がって早く済んだと感じてしまうこともあるぐらいです。

 

3 困っている人を放っておけない

 

銃を持った強盗に襲われている時は別でしょうが、何かあるといつも誰かが助けてくれます。

車の故障やエンジンがかからないトラブルなどブラジルではよくありますが、一人で困っている人はいなくて、必ず誰かが助けに走っています。

また、レディーファーストが徹底しているこの国では特に妊婦や子連れにとても優しく、喜んで席を譲ってくれたり、バスの中で荷物を持ってくれたりします。

子連れで帰国した成田空港では日本に幻滅した記憶もありますよ。

 

4 のんびりで時間にはルーズ

 

街中でも歩くのはゆっくりで、時間よりも会話重視のようです。

これだけはいまだにわからないのですが、田舎の小さな町など、昼間から家の前のイスに腰かけてぼーっと人の行き来を眺めている人がたくさんいます。

時間については仕事や診察の予約時間は比較的守られますが、多少遅れても何とも言われません。

パーティーや遊びの待ち合わせは予定時間の1時間後に着くとちょうど良い感じです。ただし、日系人の集まりでは予定時間が日本時間かブラジル時間か確認する必要がありますよ。

 

5 家族を大事にする

 

ブラジル人は家族をとても大切にし、週末は毎週のように親族が集まりお昼ご飯を一緒に食べるという人も多いです。(ブラジル人の食事については前のページで)

貧しい家庭出身でお金持ちになると、一番にお母さんに豪邸を建てるという話は数多くあります。

また、日本のように成人すると一人暮らしするという習慣はないので、結婚するまで実家暮らしがほとんどです。

会社の飲み会でも配偶者を連れていくのは当然で、逆に連れて行かないと大切にしていないように思われてしまいます。

 

6 パーティー好き

 

何かと理由をつけてパーティーするのが大好きです。

大人も子供もいろいろ誘われるので、週末も何かと忙しいです。

家でシュラスコパーティーというのが一番多いですが、リゾートクラブのような場所のバーベキュースペースを借りたり(プールや公園などの施設もある)、パーティー会場を借りることもあります。

もちろんそれぞれが食材を持ち寄ってのパーティーもありますよ。

 

▼シュラスコ

photo by Leonardo Sakaki CC BY-SA 4.0

 

7 きれい好き

 

ブラジル人のお家はいつでもきれいに片付いていることが多いです。

大きなお家を持っている人は家政婦さんや週1,2回お掃除してくれる人を雇っているのでわかりますが、雇う余裕のない人でも小ぎれいにしています。

シャツにはきちんとアイロンをかけますし、シャワーは1日に何度も浴びるのが常識です。

 

8 おおまか

 

細かなことにはこだわらない人が多いです。特にお釣りなど用意していないお店も多く、得したり損したりします。

また会う約束をして場所まで決めているのに日時は決めなかったり、どうなったんだろう?と思うこともよくあります。

仕事でも完了予定日はどちらかというと目標なので、どうしてもその日にしてほしい場合はしつこく要求する必要があります。

 

9 マイペース

 

人の言うことはあんまり気にしないマイペースな人が多いです。

それぞれがマイペースなのも知っているので個性を重んじるという事にもつながっているかもしれません。

思ったことは何でも口にするので子供同士の場合クラスメートをからかったりもしますが、言われた方もそれほど気にせずまた別のことで言い返すなどして、結局いじめになるようなことも少ないようです。

 

10 情熱的で嫉妬深い

 

家族を大切にすることからもわかるように、恋愛でもこの人と決めたら一直線でパートナーに尽くしますが、その反面男女ともかなり嫉妬深い傾向にあります。

それぞれ別々の友達と遊びに行くということはありえず、相手の友達は自分の友達になるので、今までと同じ生活はできないと考えた方がいいです。

 

11 感情の表現がストレート

 

思っていることは何でもストレートに言うし、そのままを行動で示すので喜怒哀楽が激しいですがとってもわかりやすい人が多いです。

ブラジルのドラマも沈黙からいろんな気持ちを読み取るような日本のドラマとは違って、わかりやすい白黒つけるようなものが多い気がします。

そのかわり、ブラジル人には言わないと何にも伝わりません。察して欲しいと求めるのはやめた方がいいですよ。

 

12 信仰心が強い

 

ブラジルではカトリック信者がとても多く、宗教は普通に生活の一部になっています。

無宗教者は人口の7.3%ということからも明らかですね。

テレビでは宗教チャンネルがあり、いつも牧師さんが話していますし、日曜に礼拝に行く人も多いです。

ポルトガル語の端々に神様(Deus)という言葉が使われます。

 

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