ブラジル社会の特徴 ~多様性と親日国~

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著者:パパガイオ

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ブラジル社会の特徴 ~多様性と親日国~

 

日本は先進国でブラジルは発展途上国。

いまだに日本ほど便利でない点もたくさんあり、経済面・インフラ面・治安面など問題点もたくさんあります。

でもブラジル社会を知ると日本とは違った面での良さも見えてきます。

ここではそんな「ブラジルの社会」について在住歴17年の著者が紹介していきます。

 

格差社会のブラジル

 

ブラジルはとても貧富の差が激しい国です。

生活費を工面するために働かなければならず、義務教育があるのに学校に通えないほど貧しい人もいれば、その半面びっくりするほどお金持ちの人もいます。

これは貧しい人にとっては全く笑えない話ですが、その「貧しさ」が逆にとてつもないハングリー精神を生み、一躍有名人になるという例も多くあります。

 

「サッカーの王様」ペレは、幼少時代は靴磨きをする必要があるほど貧しかったと言います。

 

ペレ
ブラジルのサッカー選手。ブラジル代表として3度のW杯で優勝。それらの実績から「サッカーの王様」と呼ばれる。

▼ペレ

photo by Marcello Casal Jr./ABrAgência Brasil CC BY 3.0 br

 

最近ブラジルのポップス・スターとして有名なアニッタ氏もスラム街で育っています。

「昼ごはんの鶏肉を2切れ食べて夕飯なしか、1切れで我慢してもう1切れを夕飯にとっておくかという毎日だった」というエピソードもあります。

 

アニッタ

1993年生まれのブラジルの歌手。近年ブラジルを中心にセクシーなダンスとR&B調のポップスでブレイクを果たし、2015年には日本での公演も行った。

▼アニッタ

photo by Teca Lamboglia from São Paulo, BrasilCOMBATCHY – Espaço das Américas

▼代表曲「Bang」

 

こういった人達に共通するのは、貧しいからお金持ちになりたいという意味でのハングリー精神ではなく、興味のあることに対する環境が不十分であるがゆえに情熱が爆発してしまう事でしょう。

 

何でも与えられる状況にいては、大事なものや、したい事を見失ってしまうことが多くあります。

ブラジル社会のこういう一面を見ることで、本当の自分の心、物事の本質などを見つめることの重要さを気づかせてもらえます。

 

また、貧しさや環境を理由にして諦めるということをしなかった彼らを見ていると、夢や希望そして勇気を与えられますね。

ブラジリアン・ドリームというのは確かに存在する、だからブラジルっで魅力的だな、と思っています。

 

日系人とブラジル

 

ブラジルは世界で一番日系人の多い国です。

1908年から日本人がブラジルに移住を開始し、現在ではブラジルに住む日系人の数は約160万人とも言われています。(出典:在サンパウロ日本国総領事館HPより)

 

ブラジルは労働者不足の解消策として移民が必要で、日本も日露戦争後に農村部での貧困が問題となっていたことなどが一因で開始されたブラジル移民でした。

 

 

日露戦争
1904年に勃発した日本とロシアの戦争。朝鮮半島や日本海が主戦場となった。戦争には敗北はしなかったものの賠償金を得る事などはできなかった為、日露戦争後に日本の農村などでは貧困が拡大した。

 

しかし実際には日本人移民が働いたブラジルのコーヒー農園の環境は過酷でした。

高賃金をうたわれて日本で募集されていた移民でしたが、賃金や待遇が悪かったのです。

 

▼日本人移民がコーヒー農園で働く様子

 

しかしその後自作農(自分の畑を所有した農民)として独立した日本人の中には、お茶や胡椒、ブラジルの土地に馴染みのなかった多種類の野菜の栽培に成功した人がたくさんいます。

 

 

現在ブラジルにある農作物の多くは日系移民の努力の成果です。

スーパーに行っても「日本かぼちゃ」「日本きゅうり」と日本と名の付く野菜もあり、出荷業者も日系が多く占めます。

「日本かぼちゃ」「日本きゅうり」は日本にあるものと同じです。

ブラジルに元々あった西洋かぼちゃや、太くてつるっとしたきゅうり(レギュラーキューカンバー)と比較してそう呼ばれるようです。

 

▼レギュラーキューカンバー

 

また、教育熱心な日本人は子どもに高等教育を与えることが多く、勤勉さとも相まって社会的地位の高い職業についていることも多いのです。

 

政界・官界・経済界の中枢にもおり、ブラジル社会への貢献度は高いので、

「ジャポネース・ガランチード」(日本人・日系人なら間違いはない)

という言葉さえ浸透しています。

 

こういった移民先駆者の功労のおかげで、今でもブラジル人は親日派がとても多く、日本人にとってはとても住みやすい国になっています。

外国でも、特に先進国では日本人をよそ者として冷たく接するような所もある(私はアメリカ・イギリスでそのように感じました)と思うので、それと比べても本当にありがたいと思います。

 

逆に日系ブラジル人が日本に行くと差別に近い扱いを受けるのが、

「このブラジル人の御先祖(ブラジルに渡った日本人)の苦労によってブラジルではこんなに日本人が優しくされているのに、、、」

と理不尽でなりません。

 

ブラジルは日本人を大切にし、尊敬してくれるので、住みやすく楽しい生活を送りやすいはずですよ。

 

日本以外の移民も多いブラジル

 

ブラジルは昔、原住民「インディオ」がいた土地に、ポルトガル人が入りました(これによりブラジルはポルトガル植民地としての道筋を辿ります。)。

 

そして奴隷としてのアフリカ人を加えたところから、19世紀半ばには様々な国からの移民を迎え入れています。

 

▼ブラジルの先住民「インディオ」

 

先述した日本人のほか移民は、

イタリア人・スペイン人・ドイツ人・ポーランド人・ウクライナ人・ロシア人・ユダヤ人・アラブ人・中国人

など多種多様です。アメリカと同じく「人種のるつぼ」という表現がぴったりの国なのです。

 

人種のるつぼ
多種多様な民族が暮らしている都市などを表す言葉。多くの民族や人種が暮らしているアメリカ合衆国を象徴する言葉として知られている。

 

こういった背景からも想像できるように、ブラジルは多様性を容易に受け入れることができる国とも言えますね。

 

多様性を認める国

 

実際、グループの中に新しい人が来るのを喜んで迎えてくれる傾向があり、外国人には住みやすい国です。

また、この国ではみんなが違う意見を持っているのが普通で「こう考えるべき」という基準はないような気がします。

 

長年外国に住んでいる人は良くわかると思うのですが、日本には世間一般の見解というのが暗黙のうちに存在していて、みんなこれに則って考え行動している傾向があります。

逆にこの「ルールを順守しさえすれば守られる」という意味で楽と言えばそうなのですが、これと違う考えや行動をすると出る杭は打たれ、簡単に反対意見を言う事すらできない環境です。

 

ブラジルのように多様性を認める国ではそういったがんじがらめの一般的見解から解放され「もっと自由に考えていいんだ」という事に改めて気づかされます。

国としてはこういう状態だと国民をまとめられず、やりにくいという事になるのでしょうが、自由だからこそ自分の意見に責任を持つ必要があり、そのためには

「より広い視野で物事を見て本質を追及する」

これによって真に大事なことが見えてくるのではないでしょうか?

 

こうでなければ、という概念から自由になって、本当に大切なことを自分の力で見つける、そうしやすい環境を作ってくれるのがブラジル、その意味で魅力的だなと思っています。

 

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ブラジルのイベント6選 ~観光でも参加したい!~

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ブラジルにはイベントがいっぱい!

 

今までブラジル生活の基本やブラジル人の性格などを見てきましたが、ブラジルの祝日やイベントについて知り、そのイベント自体を楽しむともっとブラジル生活を楽しむことができるようになりますよ。

ここでは、ブラジルの祝日を中心に、イベントについて見ていくことにします。

 

ブラジル生活の基本とブラジル人の性格

『ブラジル生活入門』の第1章・第2章で解説をしています。実際にブラジルに住む著者だからわかる情報満載!是非お読みください!

 

1 元日・Ano novo

▲ブラジルのお正月の光景 photo by Porto Bay Hotels & ResortsFlickr: Copacabana Beach

 

世界中どこでも同じですが大みそかから元日にかけて新しい年が始まる瞬間は、家族や大事な人と一緒に過ごすことが多いです。

ビーチでの花火や、歌手による年明けショーのようなイベント、友人宅や自宅でのパーティー中に記念すべき新しい年を迎えます。

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12のポイントで理解するブラジル人の性格

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12のポイントで分かるブラジル人の性格

 

ブラジルに住むなら、ブラジル人についても知っておくといろいろイライラせずに生活できるでしょう。

ここでは、ブラジル人の性格や考え方を12のポイントに分けて紹介していきます!

 

1 とても明るい

 

ブラジルの空はいつもびっくりするほど真っ青できれいだからでしょうか?

とにかく明るい人が多い印象です。

街中でも仕事中でも歌を歌っていたりして、特にあんまり裕福でない人の方が幸せそうなオーラを出しています。私はホームシック中これにどれだけ助けられたかしれません。

 

2 フレンドリー

 

どこでも全然知らない人に平気で話しかけます。

あっけらかんとしているので、はじめての人でもまるで長年の友達のように話しやすい人が多いです。

ブラジルでは銀行・病院・役所など、どこでもすごい列ができ待ち時間が長いのですが、話が盛り上がって早く済んだと感じてしまうこともあるぐらいです。

 

3 困っている人を放っておけない

 

銃を持った強盗に襲われている時は別でしょうが、何かあるといつも誰かが助けてくれます。

車の故障やエンジンがかからないトラブルなどブラジルではよくありますが、一人で困っている人はいなくて、必ず誰かが助けに走っています。

また、レディーファーストが徹底しているこの国では特に妊婦や子連れにとても優しく、喜んで席を譲ってくれたり、バスの中で荷物を持ってくれたりします。

子連れで帰国した成田空港では日本に幻滅した記憶もありますよ。

 

4 のんびりで時間にはルーズ

 

街中でも歩くのはゆっくりで、時間よりも会話重視のようです。

これだけはいまだにわからないのですが、田舎の小さな町など、昼間から家の前のイスに腰かけてぼーっと人の行き来を眺めている人がたくさんいます。

時間については仕事や診察の予約時間は比較的守られますが、多少遅れても何とも言われません。

パーティーや遊びの待ち合わせは予定時間の1時間後に着くとちょうど良い感じです。ただし、日系人の集まりでは予定時間が日本時間かブラジル時間か確認する必要がありますよ。

 

5 家族を大事にする

 

ブラジル人は家族をとても大切にし、週末は毎週のように親族が集まりお昼ご飯を一緒に食べるという人も多いです。(ブラジル人の食事については前のページで)

貧しい家庭出身でお金持ちになると、一番にお母さんに豪邸を建てるという話は数多くあります。

また、日本のように成人すると一人暮らしするという習慣はないので、結婚するまで実家暮らしがほとんどです。

会社の飲み会でも配偶者を連れていくのは当然で、逆に連れて行かないと大切にしていないように思われてしまいます。

 

6 パーティー好き

 

何かと理由をつけてパーティーするのが大好きです。

大人も子供もいろいろ誘われるので、週末も何かと忙しいです。

家でシュラスコパーティーというのが一番多いですが、リゾートクラブのような場所のバーベキュースペースを借りたり(プールや公園などの施設もある)、パーティー会場を借りることもあります。

もちろんそれぞれが食材を持ち寄ってのパーティーもありますよ。

 

▼シュラスコ

photo by Leonardo Sakaki CC BY-SA 4.0

 

7 きれい好き

 

ブラジル人のお家はいつでもきれいに片付いていることが多いです。

大きなお家を持っている人は家政婦さんや週1,2回お掃除してくれる人を雇っているのでわかりますが、雇う余裕のない人でも小ぎれいにしています。

シャツにはきちんとアイロンをかけますし、シャワーは1日に何度も浴びるのが常識です。

 

8 おおまか

 

細かなことにはこだわらない人が多いです。特にお釣りなど用意していないお店も多く、得したり損したりします。

また会う約束をして場所まで決めているのに日時は決めなかったり、どうなったんだろう?と思うこともよくあります。

仕事でも完了予定日はどちらかというと目標なので、どうしてもその日にしてほしい場合はしつこく要求する必要があります。

 

9 マイペース

 

人の言うことはあんまり気にしないマイペースな人が多いです。

それぞれがマイペースなのも知っているので個性を重んじるという事にもつながっているかもしれません。

思ったことは何でも口にするので子供同士の場合クラスメートをからかったりもしますが、言われた方もそれほど気にせずまた別のことで言い返すなどして、結局いじめになるようなことも少ないようです。

 

10 情熱的で嫉妬深い

 

家族を大切にすることからもわかるように、恋愛でもこの人と決めたら一直線でパートナーに尽くしますが、その反面男女ともかなり嫉妬深い傾向にあります。

それぞれ別々の友達と遊びに行くということはありえず、相手の友達は自分の友達になるので、今までと同じ生活はできないと考えた方がいいです。

 

11 感情の表現がストレート

 

思っていることは何でもストレートに言うし、そのままを行動で示すので喜怒哀楽が激しいですがとってもわかりやすい人が多いです。

ブラジルのドラマも沈黙からいろんな気持ちを読み取るような日本のドラマとは違って、わかりやすい白黒つけるようなものが多い気がします。

そのかわり、ブラジル人には言わないと何にも伝わりません。察して欲しいと求めるのはやめた方がいいですよ。

 

12 信仰心が強い

 

ブラジルではカトリック信者がとても多く、宗教は普通に生活の一部になっています。

無宗教者は人口の7.3%ということからも明らかですね。

テレビでは宗教チャンネルがあり、いつも牧師さんが話していますし、日曜に礼拝に行く人も多いです。

ポルトガル語の端々に神様(Deus)という言葉が使われます。

 

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ブラジルの生活費・物価 ~高い?安い?~

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ブラジルの生活費・物価

 

ブラジルで生活するにあたってやはり生活費がどのくらいかかるかというのは大事な点ですよね。

でもブラジルは貧富の差が激しいことでもわかるように、どの程度のレベルの生活をするか、どういう生活レベルの人と付き合うかによって、かかる費用は大幅に変わってきます。

駐在員(海外赴任している人)の家族とブラジルのお給料で生活する家族とではライフスタイルも違うのです。

 

ブラジルの通貨

 

まずは基礎知識としてブラジルのお金を紹介します。

ブラジルの通貨は「レアル(Real)」です。

 

ブラジルの公用語であるポルトガル語では”R”がはじめに来るときは”H”の発音をするのでブラジルでは「ヘアウ」「ヘアイス」と呼ばれています。

為替レートは常に変動しており、2017年の平均で1レアルは35.15円、2018年は6月までの平均で32.36円です。

 

▼ブラジルのお金「Real」

▼Realの価格チャート(10年)

(出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/brl.html)

 

ブラジルの生活費

 

ここからは具体的な数値を出しながら生活費について解説をしていきます。

 

  • 家賃
  • 食費・生活用品費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 交通費
  • 医療費
  • 娯楽費

の7項目に分けてご紹介します。

 

家賃

 

生活費の中で大きな比率を占めるのは家賃です。

ブラジルの家については後のページに譲るとして、ここでは1か月の家賃は500レアル~30,000レアル(約1万6千円~97万円) としておきます。

 

一般的な設備でよければ1人暮らしで1,500レアル(約4万8千円)、

2LDK(2部屋+リビングダイニングキッチン)で2,500レアル(約8万1千円)あれば十分というところでしょうか。

 

 

食費、生活用品費

 

食費は、日本にいる時と同じ様なものを食べようとすると当然高くつきます。

 

ブラジル米は5kgで13レアル(約420円)に対してブラジル産日本米は5㎏32レアル(約1,030円)です。

また、野菜も田舎の町などでは種類が少なく、ブラジルで需要の少ないものは多少割高です。

どこにでもあるメルカジーニョと呼ばれる小型スーパーでは一般に売られていないが有名大型スーパーでなら売られているものには、

  • 白いぼきゅうり(日本で最もよく見るきゅうり)
  • 大根
  • 赤かぶ
  • 白菜
  • アスパラ
  • もやし
  • しめじ

などがあります。

 

代表的な日本のきゅうりとブラジルのきゅうり
▼白いぼきゅうり(日本)

▼レギュラーキューカンバー(ブラジル)

 

  • 東洋種のほうれん草(ほうれん草は東洋種と西洋種がある)
  • ゴボウ
  • ニラ
  • チンゲン菜
  • 長茄子
  • こんにゃく
  • 枝豆
  • タケノコ
  • しいたけ
  • 豆腐
  • 納豆その他

は一般に日本食を取り扱うお店でしか手に入りません。

 

ブラジルの野菜はそれほど高くはありませんが、輸入品である食材を頻繁に使うと食費はかさみます。

 

例えば、

日本産の納豆1パック4個入りが20レアル(約650円)

※日本では納豆1パック4個入りは100円程度

豆腐1丁で12レアル(約380円)

※日本では豆腐1丁50円程度

などです。現地産のものならもう少し安く手に入ります。

 

逆にブラジル人が一般に購入する商品は安いです。いくつか例をあげますね。

▼安い商品の例

  • ミルク1リットル 2.3レアル(約75円)
  • 砂糖1㎏ 2.3レアル(約75円)
  • 食パン500グラム 5レアル(約160円)
  • コーヒー500グラム 10レアル(約320円)
  • 野菜(玉ねぎ、じゃがいも、人参、ズッキーニ、さつまいも、ピーマン、かぼちゃなど)どれも1㎏3レアル(約100円)以下
  • 鶏肉 1㎏10レアル (約320円)以下
  • 牛肉 1㎏は35レアル(約1130円)も出せば上等な部位が手に入ります

 

洗剤やもろもろの生活用品の物価も食費と変わらず安いです。

 

私の家族は5人ですが(私・主人と小・中学の子供3人)

日本食3割程度・ほとんど外食をしない

で食費+雑費は月にだいたい1200レアル(約3万9千円)です。

 

一人なら400レアル(約1万3千円)もあれば十分ではないでしょうか。

 

水道光熱費

 

アパート暮らしだと、水やガス代は管理費に含まれる場合があります。

 

含まれない場合を考えてみると、水道代は下水道料金とあわせて30~60レアル(約千円~2千円)ぐらいです。

浄水器を取り付ければ水道水は安心して飲めます。

 

ガスについては、日本のように都市ガスが普及していないのでガス栓を開けばガスが出てくるわけではありません。

それぞれの家庭がプロパンガスのタンクをコンロにつなげる必要があります。

 

プロパンガス
別途ガスボンベを購入してそこからガスを引っ張るガス様式。

▼プロパンガスのボンベ(日本)

 

13㎏の一般的家庭用ガスは70レアル(約2千300円)で、約3か月もちます。

 

電気代はエアコンや電気シャワーをどれだけ使うかによってずいぶん変わってきますが、60~100レアル(約2千円~3千200円)が相場でしょう。

 

全て合わせると水道光熱費は1か月100~150レアル(約3千200円~4千900円)ぐらいでしょうか。

 

通信費

 

インターネットのネット回線は130~180レアル(約4千200円~5千800円)。

携帯電話はプリペイド式のサービスプランなどを利用すれば月40レアル(約1千300円)。

ですので通信費はネット回線と携帯電話を合わせて200レアル(約6千400円)ほどですね。

 

交通費


photo by Luís Guilherme Fernandes Pereira

▲サンパウロ地下鉄 Alto do Ipiranga駅

 

サンパウロは地下鉄での移動が便利ですが、他の都市では地下鉄があってもバスでの乗り継ぎが必要な場合も多いです。

毎日の移動でなければUberを使うのが一番安く、便利です。

 

Uber

タクシードライバーでないが車を持っていて時間がある人と目的地まで車で送ってもらいたい人をつなぐサービス。運転手は誰でもなれるので現地の人が休みの日の副業などで待機している場合などがある。

▼Uber公式サイト

(出典:https://www.uber.com/ja-JP/)

 

Uberはタクシーの代金の7割程度で利用することができます。

サンパウロの地下鉄は一律3.8レアル(約120円)、バスも大体同じくらいの値段です。

 

ガソリンはよく価格変動しますが、2018年7月で1リットル4.4レアル(約145円)です。

エタノールやガスで走る車も結構みられます。

 

医療費

 

ブラジルの公立病院は誰にでも医療費はタダですが、スタッフ不足で待ち時間がとても長く、設備や衛生面でも私立病院より劣っています。

一方都市部私立病院の医療レベルはとてもよく個室もホテルのようです。

 

日本レベルの医療を受けたい場合は私立病院や個人経営のクリニックを受診しましょう。

診察料は250~700レアル(約8千円~2万2千600円)、検査もそれぞれの項目ごとに100レアル(約3千200円)以上かかるので、長期滞在なら健康保険に入るのがお勧めです。

歯科対応の可否、年齢によって金額は変わりますが、一人月200レアル(約6千500円)ほど必要です。

 

娯楽費

 

外食は、庶民的な昼ご飯なら飲み物付きで20~30レアル(約640円~700円)でお腹いっぱい食べられます。

 

ファーストフードもそのぐらいですが、レストランとなると50~100レアル(約1千600円~3千200円)ほどします。

映画は20レアル(約640円)ぐらいで、コンサートやショーは80~200レアル(約2千600円~6千400円)です。

 

ボーリングは60~90分で1レーン130~180レアル(約4千200円~5千800円)、

遊園地(ワンデーパス)大人80~250レアル(約2千600円~8千円)

と少々高めですが、公園やビーチ、文化センターや無料展示会などお金をかけずに遊ぶ方法も探せばたくさんあります。

 

まとめ

 

今までの合計を、一人暮らしで考えてまとめると、、、

 

▼一人暮らしの生活費(目安)

  • 住居費 1500~2500レアル(約4万8千円~8万1千円)
  • 食費、生活必需品 400レアル(約1万3千円)
  • 水道光熱費 150レアル (約4千800円)
  • 通信交通費 400レアル(約1万3千円)
  • 医療保険費  200レアル(約6千400円)
  • 娯楽交際費 350レアル~(約1万1千円~)

 

合計 3000レアル~(約9万7千円~)

つまり月に約10万円あれば、日本にいるのとそれほど変わらないレベルの生活ができると考えてよいでしょう。

実際にはブラジルの最低給料954レアル(約3万円)で生活する家族も多いのですから、やり方によってはもっと節約できるとも言えます。

とはいえ、ブラジルは物価が安いとは言えないということははっきりしてしまいましたね。

ある程度は覚悟しておいた方がよさそうです。

 

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はじめに ~移住歴17年だから伝えられるブラジルの魅力~

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はじめに


photo by Sarah.Ahearn

 

ブラジルってどんな国かちょっと興味がある、あなたはそう思ってこのページを開いてくれたのでしょうか?

または「ブラジル旅行や駐在をひかえている」「ブラジル移住を考えている」「ブラジル人の友達ができた」そういう人もいるかもしれませんね。

 

私は日本でブラジル人に出会って国際結婚し、それを機会にブラジルに移住して17年になる3児の母です。

このコンテンツでは、ブラジルでの生活とはどんなものか、私の経験も含めて具体的に紹介していきます。ブラジルに行ったことがなくてもばっちりイメージできる、そんな風にお伝えできたらいいなと思っています!

 

ブラジルと言えば?

 

ところで、ブラジルと言えばどんなものを想像しますか?

やっぱり、サッカー、コーヒー、サンバにカーニバルでしょうか?

 

確かにそれらはブラジルを代表するものですし、決して間違いではありません。

「ブラジル人は?」というと、フレンドリーで陽気な感じ。これもだいたい正解です!

 

ブラジル観光に来ても「発展途上の雑然とした様子や治安の悪さ」と共に「明るく人懐っこい国民性」「トロピカルフルーツと美しいビーチ」など、大体想像どうりにブラジルの魅力を感じられるでしょう。

 

でも、私は声を大にして言いたい!それだけじゃないんですよって!

 

観光旅行や短期滞在でもブラジルの虜になってしまう、感度の高い人も多いとは聞きますが、普通は「結構よかったねー。」程度じゃないでしょうか?

もしくは運悪くも犯罪の被害にあって、嫌な思いで帰国することもあるかもしれませんね。

 

実は私はとっても鈍く

「いい所もあるけど日本よりは不便なことも多いし、やっぱり外国暮らしはこんなもんだろ。」

程度に構えていた時期が長かったと記憶しています。

 

でも、

日本の家庭料理を作って食べるんじゃなく、現地の安い食材で現地の人と同じものを食べる、

観光地じゃなくて現地の人しか行かない穴場スポットに行く、

ファベーラと呼ばれる貧困街に住む知り合いのお家に遊びに行く、

現地の人から見た社会を理解する、

そういう経験をいろいろ積むことでようやく本当のブラジルが見えたわけです。

 

だから、観光や短期滞在でブラジルをわかったつもりでいるのはもったいないなって思うんです。

ブラジルは本当はもっと魅力的なんだよってことを伝えたい!

それは、17年暮らしているからこそ伝えられるのではないか、と思っています。

 

ブラジルの魅力を伝えたい

 

このWebonを読むことで、ブラジルの実生活と共に私が時間をかけてようやくわかったブラジルの魅力も一瞬にして知ることができます。

ま、私が鈍感すぎるだけかもしれませんけどね(笑)

 

もちろんブラジルで生活する上で必要な知識や知恵、そしてブラジル文化の事も理解できますので基本的な情報を知りたい方も是非読んでいただければと思います。

 

そしてこれがブラジル観光、ブラジル滞在、ブラジル移住をもっと楽しむきっかけになり、ブラジル人と日本人がもっと良い関係を築く潤滑油となることを願っています。

 

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タイトル:あなたの知らない本当のブラジル 在住17年主婦が語る「あり得ない」話が面白い!

価格:680円 Kindle Unlimitedで読み放題

目次著者

著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?