初心者でもわかる!スノーボードクロスの楽しみ方解説!注目選手も紹介!

 

このページでは「スノーボードクロス」について紹介していきます。

「スノーボードクロス」で使われる道具は「一般に市販されているスノーボードの道具とは違う」など、かなり毛並みが他のスノーボード種目と違う競技ですので、馴染みのない方も多いでしょう。

「スノーボードクロス」はスノーボードにあまり興味なかった人こそ楽しめるかもしれません。是非一度観戦してみてください。

※このページはスノーボードインストラクターの風祭氏「スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門」の内容をWebon編集部がまとめたものです。

 

▼他の大会についても詳しく知りたい方は「スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門」をご覧くださいませ。(全10ページ)

 

スノーボードクロスの楽しみ方

▲スノーボードクロスの大会

▲スノーボードクロスの様子 photo by indigonat Some rights reserved

種目名 スノーボードクロス
同時滑走人数 4~6人
形式 レース

 

スノーボードクロスは、同じコースを4〜6人が一斉にスタートして着順を競う競技です。

こちらで紹介しているアルペン競技と同じ「レース種目」に分類されますが、内容は大きく異なります。

 

スノーボードクロスの最大の特徴はコースです。

ただの一枚バーン(一つの方向だけに傾斜があるゲレンデ)を滑るのではなく、バンク(斜めになった斜面)やウェーブ(起伏)・キッカー(ジャンプ台)が設置されたコースで行われます。

スピードだけでなく、コース取りや勝負を仕掛けるタイミングなどの駆け引きも勝負を分けるポイントで、そのやり取りを観るのもスノーボードクロス観戦の醍醐味です。

 

▼スノーボードクロスのコースの例

 

巨大なキッカーなども設置されていて、一度間違えれば大事故も起こりかねない中、猛スピードで繰り広げられるデッドヒートは見てるだけでもスリル満点でエキサイトします。

ターンの技術だけでなく、キッカーやウェーブの地形を利用して加速する技術も求められ、総合的な滑走力が勝負を決めます。

 

【著者に聞きました!】スノーボードクロスの駆け引きとは?

Q. スノーボードクロスの駆け引き、と言われても初心者の私にはあまり理解できないのですが具体的にどのような駆け引きを選手は行っているのでしょうか?

A. 「駆け引き」は色々なものがありますが分かりやすいところで言えば選手を追い抜かす瞬間が特に注目ポイントです。例えば後ろで滑っている選手は、コーナーでうまく前の選手のイン(内側)をついて抜かそうとしますが、逆に前を滑る選手は抜かれないようコースを塞いでブロックします。しかし、ブロックすることに集中するとスピードが落ちてしまったりして、逆にアウトコースから抜かされてしまったり、最後の直線で抜かされることになったりすることもあります。このような駆け引きがスノーボードクロスでは行われています。

【著者に聞きました!2】スノーボードクロスで印象に残っている大会・シーン

Q. スノーボードインストラクターの風祭氏(このWebonの著者)が印象に残っているスノーボードの大会とシーンを教えてください!

A. 2007年のX-GAMES(有名な世界大会)が印象的でした。90年代後半に大活躍していたショーン・パーマーという選手がいたのですが、2000年以降はスキークロス(スノーボードクロスのスキー版)やマウンテンバイクの方に転向し、スノーボードの大会には出ていませんでした。(スキークロスやマウンテンバイクでも世界トップレベルで活躍していました) そのショーン・パーマーが復活し、結果は4位という成績でしたが、相変わらずのスタートダッシュの速さは見ているだけで興奮しました。

▼ショーン・パーマー選手の滑りまとめ

 

▼以上のことを踏まえてもう一度スノーボードクロスを観てみよう!

 

 

スノーボードクロスの注目選手


photo by LG전자 

 

以下ではスノーボードクロスの注目選手を紹介いたします。知ればよりスノーボードクロスを楽しめることでしょう!

 

ピエール・ボルティエ(Pierre Vaultier)

photo by Jmex CC 表示-継承 4.0

▲ピエール・ボルティエ選手のスノーボードクロス(赤のベストに赤のズボン)

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出身国 フランス
生年月日 1987年6月24日
主な受賞歴 2014ソチ五輪金メダル・2018平昌五輪金メダル(スノーボードクロス)
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ソチと平昌で2大会連続のオリンピック金メダルを獲得した選手です。

長年世界トップとして活躍してきた選手で、クロス界のスーパースターです。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ピエール・ボルティエ選手は勝負強さが特徴的です。クラッシュなどもあるスノーボードクロスは誰が勝ってもおかしくない競技ですが、その競技で2大会連続のオリンピック金メダルはものすごいことです。

 

ミケラ・モイオリ(Michela Moioli)

 

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▲赤のベスト、青と白の縞ズボンがミケラ・オイモリ選手

出身国 イタリア
生年月日 1995年7月17日
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(スノーボードクロス)
SNS Twitter/Instagram/Facebook

 

平昌オリンピックの金メダリストで今最も勢いに乗っている選手です。

クロスの世界は実力が肉薄していますが、若干23歳という若さでオリンピック金メダルという自信を獲得し、これからスノーボードクロスの世界を引っ張っていく選手となるでしょう。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ミケラ・モイオリ選手も勝負強さが魅力です。実力的には肉薄していた平昌オリンピックのスノーボードクロス女子での優勝など大舞台に強い印象があります。

 

以上、スノーボードクロスについて掘り下げて解説をしました!これだけの知識があれば、より大会を楽しむことができるはずです!

 

▼他の大会も詳しく知りたい方は「スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門」をご覧くださいませ。(全10ページ)

 

「スノーボード『大会鑑賞』『動画鑑賞』入門」目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから