ブラジルの生活費・物価 ~高い?安い?~

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著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

 

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ブラジルの生活費・物価

 

ブラジルで生活するにあたってやはり生活費がどのくらいかかるかというのは大事な点ですよね。

でもブラジルは貧富の差が激しいことでもわかるように、どの程度のレベルの生活をするか、どういう生活レベルの人と付き合うかによって、かかる費用は大幅に変わってきます。

駐在員(海外赴任している人)の家族とブラジルのお給料で生活する家族とではライフスタイルも違うのです。

 

ブラジルの通貨

 

まずは基礎知識としてブラジルのお金を紹介します。

ブラジルの通貨は「レアル(Real)」です。

 

ブラジルの公用語であるポルトガル語では”R”がはじめに来るときは”H”の発音をするのでブラジルでは「ヘアウ」「ヘアイス」と呼ばれています。

為替レートは常に変動しており、2017年の平均で1レアルは35.15円、2018年は6月までの平均で32.36円です。

 

▼ブラジルのお金「Real」

▼Realの価格チャート(10年)

(出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/brl.html)

 

ブラジルの生活費

 

ここからは具体的な数値を出しながら生活費について解説をしていきます。

 

  • 家賃
  • 食費・生活用品費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 交通費
  • 医療費
  • 娯楽費

の7項目に分けてご紹介します。

 

家賃

 

生活費の中で大きな比率を占めるのは家賃です。

ブラジルの家については後のページに譲るとして、ここでは1か月の家賃は500レアル~30,000レアル(約1万6千円~97万円) としておきます。

 

一般的な設備でよければ1人暮らしで1,500レアル(約4万8千円)、

2LDK(2部屋+リビングダイニングキッチン)で2,500レアル(約8万1千円)あれば十分というところでしょうか。

 

 

食費、生活用品費

 

食費は、日本にいる時と同じ様なものを食べようとすると当然高くつきます。

 

ブラジル米は5kgで13レアル(約420円)に対してブラジル産日本米は5㎏32レアル(約1,030円)です。

また、野菜も田舎の町などでは種類が少なく、ブラジルで需要の少ないものは多少割高です。

どこにでもあるメルカジーニョと呼ばれる小型スーパーでは一般に売られていないが有名大型スーパーでなら売られているものには、

  • 白いぼきゅうり(日本で最もよく見るきゅうり)
  • 大根
  • 赤かぶ
  • 白菜
  • アスパラ
  • もやし
  • しめじ

などがあります。

 

代表的な日本のきゅうりとブラジルのきゅうり
▼白いぼきゅうり(日本)

▼レギュラーキューカンバー(ブラジル)

 

  • 東洋種のほうれん草(ほうれん草は東洋種と西洋種がある)
  • ゴボウ
  • ニラ
  • チンゲン菜
  • 長茄子
  • こんにゃく
  • 枝豆
  • タケノコ
  • しいたけ
  • 豆腐
  • 納豆その他

は一般に日本食を取り扱うお店でしか手に入りません。

 

ブラジルの野菜はそれほど高くはありませんが、輸入品である食材を頻繁に使うと食費はかさみます。

 

例えば、

日本産の納豆1パック4個入りが20レアル(約650円)

※日本では納豆1パック4個入りは100円程度

豆腐1丁で12レアル(約380円)

※日本では豆腐1丁50円程度

などです。現地産のものならもう少し安く手に入ります。

 

逆にブラジル人が一般に購入する商品は安いです。いくつか例をあげますね。

▼安い商品の例

  • ミルク1リットル 2.3レアル(約75円)
  • 砂糖1㎏ 2.3レアル(約75円)
  • 食パン500グラム 5レアル(約160円)
  • コーヒー500グラム 10レアル(約320円)
  • 野菜(玉ねぎ、じゃがいも、人参、ズッキーニ、さつまいも、ピーマン、かぼちゃなど)どれも1㎏3レアル(約100円)以下
  • 鶏肉 1㎏10レアル (約320円)以下
  • 牛肉 1㎏は35レアル(約1130円)も出せば上等な部位が手に入ります

 

洗剤やもろもろの生活用品の物価も食費と変わらず安いです。

 

私の家族は5人ですが(私・主人と小・中学の子供3人)

日本食3割程度・ほとんど外食をしない

で食費+雑費は月にだいたい1200レアル(約3万9千円)です。

 

一人なら400レアル(約1万3千円)もあれば十分ではないでしょうか。

 

水道光熱費

 

アパート暮らしだと、水やガス代は管理費に含まれる場合があります。

 

含まれない場合を考えてみると、水道代は下水道料金とあわせて30~60レアル(約千円~2千円)ぐらいです。

浄水器を取り付ければ水道水は安心して飲めます。

 

ガスについては、日本のように都市ガスが普及していないのでガス栓を開けばガスが出てくるわけではありません。

それぞれの家庭がプロパンガスのタンクをコンロにつなげる必要があります。

 

プロパンガス
別途ガスボンベを購入してそこからガスを引っ張るガス様式。

▼プロパンガスのボンベ(日本)

 

13㎏の一般的家庭用ガスは70レアル(約2千300円)で、約3か月もちます。

 

電気代はエアコンや電気シャワーをどれだけ使うかによってずいぶん変わってきますが、60~100レアル(約2千円~3千200円)が相場でしょう。

 

全て合わせると水道光熱費は1か月100~150レアル(約3千200円~4千900円)ぐらいでしょうか。

 

通信費

 

インターネットのネット回線は130~180レアル(約4千200円~5千800円)。

携帯電話はプリペイド式のサービスプランなどを利用すれば月40レアル(約1千300円)。

ですので通信費はネット回線と携帯電話を合わせて200レアル(約6千400円)ほどですね。

 

交通費


photo by Luís Guilherme Fernandes Pereira

▲サンパウロ地下鉄 Alto do Ipiranga駅

 

サンパウロは地下鉄での移動が便利ですが、他の都市では地下鉄があってもバスでの乗り継ぎが必要な場合も多いです。

毎日の移動でなければUberを使うのが一番安く、便利です。

 

Uber

タクシードライバーでないが車を持っていて時間がある人と目的地まで車で送ってもらいたい人をつなぐサービス。運転手は誰でもなれるので現地の人が休みの日の副業などで待機している場合などがある。

▼Uber公式サイト

(出典:https://www.uber.com/ja-JP/)

 

Uberはタクシーの代金の7割程度で利用することができます。

サンパウロの地下鉄は一律3.8レアル(約120円)、バスも大体同じくらいの値段です。

 

ガソリンはよく価格変動しますが、2018年7月で1リットル4.4レアル(約145円)です。

エタノールやガスで走る車も結構みられます。

 

医療費

 

ブラジルの公立病院は誰にでも医療費はタダですが、スタッフ不足で待ち時間がとても長く、設備や衛生面でも私立病院より劣っています。

一方都市部私立病院の医療レベルはとてもよく個室もホテルのようです。

 

日本レベルの医療を受けたい場合は私立病院や個人経営のクリニックを受診しましょう。

診察料は250~700レアル(約8千円~2万2千600円)、検査もそれぞれの項目ごとに100レアル(約3千200円)以上かかるので、長期滞在なら健康保険に入るのがお勧めです。

歯科対応の可否、年齢によって金額は変わりますが、一人月200レアル(約6千500円)ほど必要です。

 

娯楽費

 

外食は、庶民的な昼ご飯なら飲み物付きで20~30レアル(約640円~700円)でお腹いっぱい食べられます。

 

ファーストフードもそのぐらいですが、レストランとなると50~100レアル(約1千600円~3千200円)ほどします。

映画は20レアル(約640円)ぐらいで、コンサートやショーは80~200レアル(約2千600円~6千400円)です。

 

ボーリングは60~90分で1レーン130~180レアル(約4千200円~5千800円)、

遊園地(ワンデーパス)大人80~250レアル(約2千600円~8千円)

と少々高めですが、公園やビーチ、文化センターや無料展示会などお金をかけずに遊ぶ方法も探せばたくさんあります。

 

まとめ

 

今までの合計を、一人暮らしで考えてまとめると、、、

 

▼一人暮らしの生活費(目安)

  • 住居費 1500~2500レアル(約4万8千円~8万1千円)
  • 食費、生活必需品 400レアル(約1万3千円)
  • 水道光熱費 150レアル (約4千800円)
  • 通信交通費 400レアル(約1万3千円)
  • 医療保険費  200レアル(約6千400円)
  • 娯楽交際費 350レアル~(約1万1千円~)

 

合計 3000レアル~(約9万7千円~)

つまり月に約10万円あれば、日本にいるのとそれほど変わらないレベルの生活ができると考えてよいでしょう。

実際にはブラジルの最低給料954レアル(約3万円)で生活する家族も多いのですから、やり方によってはもっと節約できるとも言えます。

とはいえ、ブラジルは物価が安いとは言えないということははっきりしてしまいましたね。

ある程度は覚悟しておいた方がよさそうです。

 

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著者:パパガイオ

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