「ブラジル生活入門 ~魅力満載ブラジルライフ~」はこちらから!
第1章 ブラジルの生活ってどんな感じ?
第2章 ブラジル人を知ろう!
第3章 ブラジル生活をもっと楽しもう!
第4章 ブラジル社会を知ろう!
おわりに
著者:パパガイオ
ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?
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4の楽しみから理解するブラジル人の事
ブラジル人は日本人ほど働くことを美徳だとは思っていません。
「できれば責任の軽い仕事をして時間が来たら帰りたい」
そう思っている人が多いようです。
定職について最低給料をもらうより、より少ないが日雇いの仕事を数回して生活保護を受けていたいという人もたくさんいます。
もちろん中には仕事熱心な人もいて、そういう人はやはり出世もするし給料もたくさんもらいますが休暇を主張することだけは忘れません。
残業も極力しないよう、効率的に仕事を進める事を重視します。ブラジル人にとって、やはり楽しみは仕事の他にあります。
ここでは、その「楽しみ」について紹介する事でブラジル人を理解していただきます。
1 カーニバル
ブラジルのカーニバル(謝肉祭とも言います)と言ったらリオですね。
豪華な衣装を身にまとったコンテスト形式のカーニバルはリオの「サンボードロモ」という会場で行われます。
でも実際はブラジル中どこでもカーニバルは行われているのでどこでも楽しめます。
▼リオのカーニバル会場「サンボードロモ」
カーニバルは復活祭(パスコア)というお祭りに向けての禁欲期間に入る前に食べ収め、飲み収めをするお祭りです。
カーニバルの時期は毎年違うのですが、大体2月中旬から3月上旬のうちの1週間で行われます。
具体的には復活祭(3月21日後の初めての満月から数えて最初の日曜日)から47日前に行われます。
世界中で行われるキリスト教のお祭り。十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記憶する、キリスト教において最も重要なお祭の一つ(ブラジル人はほとんどがキリスト教・カトリック)。
ブラジルの学校は2月に休みが明けて始まるところが多いのですがカーニバルの週はほぼ1週間(2月中旬から3月上旬のうちの1週間)がまたお休みになるため、ブラジルはカーニバル後にしか機能しないと言われています。
1月・2月は何だか上の空、といった印象です。
実際カーニバル後にやっと休暇から帰ってくる生徒も結構います。
上流階級の家庭は海外で・中流の子はブラジルのビーチで休暇を過ごしますが、旅行する余裕のないブラジル人はこのお祭りが大好きでこれを楽しみに生きているという人も多いのです。
カーニバルの楽しみ方
また、カーニバル前には大量の食べ物と飲み物を買って準備します。
カーニバル中は「ブロッコ」と呼ばれる楽器隊が大音量でいくつも街をパレードするので、その後ろを一緒に歌ったり踊ったりしながら行進するのです。
クーラーボックスに冷たいビールなどの飲み物を持参していく人もいます。
仮装してもよいし、カラフルな帽子やメガネ・ネックレスや付け髭をしてもいいのです。
ホイッスルや手作りのマラカスなど音が出るものを持っていくのも楽しみ方の一つでブラジル人は一年の憂さ晴らしのつもりでエネルギッシュに楽しみます。
ただし、あまり混雑しすぎていたり、麻薬をしている人やガラの悪い人が多いなど危険なところもあるので、場所選びは大切です。
▼カーニバルの実際の様子
photo by Nicolas de Camaret
photo by Jonas de Carvalho Some rights reserved
photo by Luiz Fernando Reis
2 パーティー
すでに何度も登場していますが、やはりブラジル人にはパーティーが欠かせません!
- 誕生日のお祝い
- 卒業祝い
- 結婚祝い
- 結婚何周年記念のお祝い
- フェスタ・ジュニーナ(毎年6月にキリスト教の聖人をお祝いする祭り)
- 赤ちゃんのお茶会(Chá de bebêもしくはChá de fraldaと呼ばれる:生まれてくる赤ちゃんのためにプレゼントや紙おむつを持ち寄るパーティー)
- お鍋のお茶会(Chá de panelaと呼ばれる:結婚前のカップルに家庭用品をプレゼントするパーティー)
- 入学祝い
- ハロウィンパーティー
- クリスマスパーティー
などきりがありません。
キリスト教の聖人(重要人物)である聖ジョアン・バチスタの日(6月24日)を中心に、聖アントニオの日(6月13日)と聖ペドロの日(6月29日)も併せて祝う、というブラジルのお祭。
もちろんホームパーティーもいつでもあります。
パーティーとドレス
ドレスやスーツが必要なのは、パーティー会場で行われるパーティーの場合です。
15歳の誕生日パーティーは社交界デビューの意味もかねて盛大に行われることが多いです。
結婚パーティーや卒業パーティーもドレスが必要です。そういった場所ではテーブルにウェイターが飲み物やおつまみを給仕してくれ、自由に話を楽しんだりダンスをしたりすることになります。
時間が来ると食事やケーキがふるまわれます。
誕生日パーティー
子供の誕生日パーティー専用の会場もあります。
子供たちが楽しめるように遊び場やゲーム機、トランポリンやクライミングなどがあり、出される食べ物も子供が好きなホットドッグやポップコーン・甘いお菓子やフライドポテト・ミニピザ・アイスクリームなどです。
子供の誕生日は家やアパートのパーティー会場をそれぞれ好きなように飾りつけすることが多いです。
ラプンツェルやスパイダーマンなどテーマを設定して、それ一色で飾ったり、お土産を用意したりします。
▼ラプンツェルのイメージ
そういったサービスをすべてお願いできる業者もいます。
少し年が上の子たちはディスコスペースを設けたり、パーティー会場はやめてボーリングや遊園地・レストランでお祝いしたりもします。
子供が誘われたパーティーでは、リムジンを借りて2時間のシティーツアーをする、リムジンの中ではお菓子食べ放題というのもありました。
▼リムジン
誕生日の人を祝ってあげようというスタンスではなく、私の誕生日だから来て祝ってください、というスタンスなので日本人とは反対で面白いですね。
3 ビーチ
やはり海で過ごすというのはブラジル人にとって楽しみの一つ。
海辺に住んでいれば毎週末、海がない地域に住んでいる人も休暇には必ず海に行きたがります。
ブラジルでは日本の美白は通用せず「こんがり小麦色に焼けているのが美しい」とされています。
休暇に海に行けるのは豊かさの象徴でもあるし、健康的に見えるからでしょう。
年齢なども関係なく、白髪のおばあちゃんもビキニで肌を焼きます。
▼ブラジルのビーチ
photo by Revol Web Some rights reserved
ビーチでの楽しみは太陽と海の水だけではありません。
エビや牡蠣、魚介類のスープや焼き魚などの海の幸も楽しみのひとつ!じっとしていても売りに来てくれるのがまたいいですね。
4 ドラマ
毎晩のテレビドラマ(ブラジルでは「Novela」と言います)を楽しみにしているブラジル人女性はかなりいるようです。
日本のテレビドラマは週に1回ですが、ブラジルのは毎日約1時間それが約1年も続くのですから、生活の一部になってしまうのもうなづけます。
人間の愛憎劇だけではなく社会的な問題も取り込んでいて興味深いです。
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はじめに
第1章 ブラジルの生活ってどんな感じ?
第2章 ブラジル人を知ろう!
第3章 ブラジル生活をもっと楽しもう!
第4章 ブラジル社会を知ろう!
おわりに
著者:パパガイオ
ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?