バックパッカー旅行におすすめの国35選【東アジア・東南アジア編】

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バックパッカー旅行に興味はありますか?バックパッカー旅行とは から バックパッカー旅行におすすめな国までをバックパッカー旅行で40ヵ国以上巡ってきた著者が初心者の方にも分かりやすく解説をします!

「バックパッカー旅行初心者入門 ~興味があるなら踏み出そう!~」はこちらから!

著者:ぐちを

旅が大好きなフリーのライター&カメラマン。大学時代にバックパッカー旅行で40ヶ国以上を訪問し、数々の元紛争地を巡ったり、アフリカの電気水道が無い村で現地人と生活を共にしたりする。

特に好きな国は東南アジアのミャンマー。これから発展していく「アジア最後のフロンティア」に注目している。自身のTwitterやブログではミャンマーの観光事情を中心に、旅の情報やフリーランスの生き方を発信中。 お問い合わせはこちらから

Twitter(ぐちを):https://twitter.com/guchiwo583?lang=ja

 

『バックパッカー初心者入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

 

バックパッカー旅行初心者にオススメの国【東アジア・東南アジア編】

 

いざバックパッカー旅行をしようと思っても、世界にはおよそ200の国があり、行き先を選ぶのは大変です。

ここからは僕が思うバックパッカー旅行にオススメの国を35ヵ国紹介していきます!

ここでは東アジア・東南アジアに地域を絞ってご紹介します。是非これを参考にバックパッカー旅行へ出かけていただければと思います!

 

1 日本のお隣り!『台湾』

 

女子旅に大人気のお隣の台湾は、バックパッカーにとってもオススメの国でもあります。

 

台湾へは、地方都市も含めて日本各地から飛行機で行くことができます。値段も手頃なので、バックパッカーデビューする際の練習としてもオススメの旅行先です。

 

台湾の物価は日本よりも安いですし、美味しい屋台が充実しているので、食事の心配もいりません。日頃から日本人は中華料理を食べるので、食べやすい料理が多いと言えます。

 

▼中正記念堂(著者撮影)

 

また、台湾は親切な方がとても多く、日本語が話せる方も結構います。旅慣れしていない初心者バックパッカーにとっても易しい旅先なのが台湾ですね。

台北(たいぺい)や九份(きゅうふん)といった有名観光地だけでなく、台南や花連といった地方都市も過ごしやすく、魅力的です。

 

九份(きゅうふん)

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:224,_Taiwan,_新北市瑞芳區崇文里_-_panoramio_(32).jpg)

九份(きゅうふん)はジブリ映画の『千と千尋の神隠し』の世界を味わえるような場所と一躍有名になった、台湾北部の山間に位置する絶景です。

Webon「初心者も行ける!『世界の絶景』入門」でも紹介されていますので是非そちらもお読みいただければと思います!

九份について詳しくはこちらのページで!
 

 

主観も入った!「台湾」基本情報
「主観入り基本情報」の見方!

実際に多くの国を旅した著者が体験した事や様々な人と話した事を元に基本情報を作成しております。

<星の数の見方>

「英語伝わる度」

1:ほぼ通じない  2:あまり多くはない(日本と同じくらい) 3:観光業の人はかなり話せる 4:若い人はかなり話せる 5:お年寄りも話せる

「日本との文化の違い度」

1:日本と変わらない~5:日本と大きく異なる

「スリル」

1:スリルが無い~5:スリル満点

「物価」

1:安い~5:高い

 

東京からの距離 2,219km
東京との時差 -1時間
公用語 中国語
主な宗教 道教・キリスト教・仏教
国民性 優しい
英語伝わる度
★★
★★★★★

(日本語が話せる人も多い)

日本との文化の違い度
★★★★★
スリル
★★★★★
物価
★★★
★★★★★
国旗 (中華民国国旗)
地図

 

2 東南アジア屈指の観光立国『タイ』

 

 

タイは東南アジア屈指の観光立国で、世界中から観光客が訪れる国です。

 

首都のバンコクでは東南アジアの活気を肌で感じることができますし、北部の都市チェンマイは過ごしやすい街としてバックパッカーにも人気が高いです。

 

▼バンコク(著者撮影)

 

チェンマイで有名な『ワット・プラシン』

(著者撮影)

 

タイは年間3000万人以上の外国人観光客が訪れる国なので、観光できる地域が多くあります。

アユタヤやスコータイといった仏教遺跡や、パタヤやプーケットといった海辺のリゾートもまた充実しています。

 

▼アユタヤ(著者撮影)

 

▼プーケット

 

日本人バックパッカーが最初に選ぶ国としてもタイは人気があり、数多くのバックパッカーと出会える国でもあります。

 

主観も入った!「タイ」基本情報
東京からの距離 4,417km
東京との時差 -2時間
公用語 タイ語
主な宗教 仏教
国民性 穏やか
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★
★★★★★
スリル
★★
★★★★★
物価
★★
★★★★★

(屋台は1品100~150円程度)

国旗
地図

 

3 パクチーが平気なら天国『ベトナム』

 

 

ベトナムは料理がとても美味しい国です。

米粉で作られた麺料理「フォー」や、旧フランス植民地であったことから誕生した、フランスパンにベトナム特有の具材を挟んで食べる「バインミー」が特に有名ですね。

 

▼フォー

 

▼バインミー

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/バインミー#/media/File:B%C3%A1nh_m%C3%AC.jpg)

 

ご飯物の料理も豊富で、米・パン・麺の全てが美味しく、また物価も安いのでバックパッカーには魅力的な国と言えるでしょう。

 

▼観光地として有名な「人民委員会庁舎」(著者撮影)

 

カフェ文化もあり、街中にはおしゃれなカフェもたくさんあります。濃い味のコーヒーに甘い練乳を入れて飲むベトナムコーヒーは格別です。

 

▼ベトナムコーヒー(著者撮影)

 

唯一問題があるとすれば、料理のほとんどにパクチーが使われていること。パクチーが平気な方にとっては天国と言えますが、苦手な方は少々キツい思いをするかもしれません。

 

▼パクチー

 

観光地も多く、岩の景観が独特な「ハロン湾」や、ランタン祭りで有名な「ホイアン旧市街」といった場所がオススメです。

 

ハロン湾(著者撮影)

 

ホイアン旧市街(著者撮影)

 

 

▼ホイアン旧市街のランタン祭り

 

ハロン湾

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハロン湾#/media/File:Halong_ensemble_(colour_corrected).jpg)

アジアの神秘と呼ばれるハロン湾は、中国との国境からほど近いベトナム北部に位置しています。龍にまつわる伝説が残っており、「龍が降り立つ」と称されています。

43,400haもの湾内には大小2,000以上もの奇岩が林立しており、まるで水墨画を見ているような気分を味わえます。

Webon「初心者も行ける!『世界の絶景』入門」でも紹介されていますので是非そちらもお読みいただければと思います!

ハロン湾について詳しくはこちらのページで!

 

 

主観も入った!「ベトナム」基本情報
東京からの距離 3,949km
東京との時差 -2時間
公用語 ベトナム語
主な宗教 仏教8割(キリスト教・イスラム教・ヒンドゥー教2割)
国民性 フレンドリー
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★
★★★★★
スリル
★★
★★★★★
物価
★★
★★★★★

(フォーやバインミーは1つ150~200円程度)

国旗
地図

 

4 何もしないをする国『ラオス』

 

ラオスはこれといって特に何かをするために行く場所ではありません。むしろ「何もしない」をするために、行くべき国であると言えます。

 

もちろんルアンパバン旧市街といった世界遺産の観光地もありますし、また自然が豊かな国なのでウォーターアクティビティ(川や海での遊び)等も充実しています。

 

▼ルアンパバンの有名な神社「ワット・シエントーン」(著者撮影)

 

しかし、ラオスの本当の魅力は、のんびりと流れる時間を最大限に楽しむことだと思っています。

 

ラオスの楽しみ方3選

・  夕焼けに染まるメコン川をぼーっと眺める

▼メコン川(著者撮影)

 

・  ハンモックに揺られながら昼寝する

 

・  安くて美味しい特産ビール「ビアラオ」をひたすら飲む

 

国そのものが時間を忘れてしまうかのようにのんびりしているからこそ、こうした「何もしない」、正確には「何をしようかを考えない」ができるのがラオスの魅力です。

 

▼有名な観光地「クァンシーの滝」(著者撮影)

 

こうした魅力もあり、数多くのバックパッカーが沈没(その場所が気にいって長く滞在してしまうこと)をしてしまう国でもあります。

 

主観も入った!「ラオス」基本情報
東京からの距離 4,030km
東京との時差 -2時間
公用語 ラーオ語(タイ語に似ている)
主な宗教 上座部仏教6割・その他4割
国民性 穏やか
英語伝わる度
★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★
★★★★★
スリル
★★★
★★★★★
物価
★★
★★★★★

(ビール1瓶120~150円)

国旗
地図

 

5 観光客が増える前に行きたい『ミャンマー』

 

ミャンマーはタイの西隣りにある国で、長年軍事政権でしたが近年民主化され、旅行がしやすくなりました。

とはいえ、まだまだ観光客の数は少なく、仏教遺跡の「バガン」やシャン州の「インレー湖」は近年になって観光地として注目されるようになったものの、観光地化されていない手づかずの地域も多くあります。

 

▼バガン遺跡(著者撮影)

 

▼インレー湖(著者撮影)

 

ミャンマーは多民族国家(複数の民族から構成される国家)であり、地域ごとの文化的違いが多く見られる国です。

敬虔な仏教徒が多く、帰依(きえ:簡単に言うと仏教を深く信仰し拠り所としている事)の観点から、見返りを求めず親切に何かを手助けしてくれる人が多いのも魅力です。

 

今後その魅力が広く知られるようになり、観光客は次第に増えていくことでしょう。バックパッカーなら観光立国化する前のミャンマーをぜひ訪れておくべきだと思います。

 

主観も入った!「ミャンマー」基本情報
東京からの距離 4,487km
東京との時差 -2.5時間
公用語 ビルマ語
主な宗教 仏教9割
国民性 優しい
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★★★
★★★★★
物価
★★★
★★★★★

(食費は他の東南アジアと同じ程度だが、宿泊費や入場料などで観光客価格(高い価格設定)あり)

国旗
地図

 

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著者:ぐちを

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12のポイントで理解するブラジル人の性格

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ブラジルに行ったことはありますか?ブラジルと言えばサッカー・サンバ・カーニバル…でもそれだけじゃもちろんありません!

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著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

 

『ブラジル生活入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

12のポイントで分かるブラジル人の性格

 

ブラジルに住むなら、ブラジル人についても知っておくといろいろイライラせずに生活できるでしょう。

ここでは、ブラジル人の性格や考え方を12のポイントに分けて紹介していきます!

 

1 とても明るい

 

ブラジルの空はいつもびっくりするほど真っ青できれいだからでしょうか?

とにかく明るい人が多い印象です。

街中でも仕事中でも歌を歌っていたりして、特にあんまり裕福でない人の方が幸せそうなオーラを出しています。私はホームシック中これにどれだけ助けられたかしれません。

 

2 フレンドリー

 

どこでも全然知らない人に平気で話しかけます。

あっけらかんとしているので、はじめての人でもまるで長年の友達のように話しやすい人が多いです。

ブラジルでは銀行・病院・役所など、どこでもすごい列ができ待ち時間が長いのですが、話が盛り上がって早く済んだと感じてしまうこともあるぐらいです。

 

3 困っている人を放っておけない

 

銃を持った強盗に襲われている時は別でしょうが、何かあるといつも誰かが助けてくれます。

車の故障やエンジンがかからないトラブルなどブラジルではよくありますが、一人で困っている人はいなくて、必ず誰かが助けに走っています。

また、レディーファーストが徹底しているこの国では特に妊婦や子連れにとても優しく、喜んで席を譲ってくれたり、バスの中で荷物を持ってくれたりします。

子連れで帰国した成田空港では日本に幻滅した記憶もありますよ。

 

4 のんびりで時間にはルーズ

 

街中でも歩くのはゆっくりで、時間よりも会話重視のようです。

これだけはいまだにわからないのですが、田舎の小さな町など、昼間から家の前のイスに腰かけてぼーっと人の行き来を眺めている人がたくさんいます。

時間については仕事や診察の予約時間は比較的守られますが、多少遅れても何とも言われません。

パーティーや遊びの待ち合わせは予定時間の1時間後に着くとちょうど良い感じです。ただし、日系人の集まりでは予定時間が日本時間かブラジル時間か確認する必要がありますよ。

 

5 家族を大事にする

 

ブラジル人は家族をとても大切にし、週末は毎週のように親族が集まりお昼ご飯を一緒に食べるという人も多いです。(ブラジル人の食事については前のページで)

貧しい家庭出身でお金持ちになると、一番にお母さんに豪邸を建てるという話は数多くあります。

また、日本のように成人すると一人暮らしするという習慣はないので、結婚するまで実家暮らしがほとんどです。

会社の飲み会でも配偶者を連れていくのは当然で、逆に連れて行かないと大切にしていないように思われてしまいます。

 

6 パーティー好き

 

何かと理由をつけてパーティーするのが大好きです。

大人も子供もいろいろ誘われるので、週末も何かと忙しいです。

家でシュラスコパーティーというのが一番多いですが、リゾートクラブのような場所のバーベキュースペースを借りたり(プールや公園などの施設もある)、パーティー会場を借りることもあります。

もちろんそれぞれが食材を持ち寄ってのパーティーもありますよ。

 

▼シュラスコ

photo by Leonardo Sakaki CC BY-SA 4.0

 

7 きれい好き

 

ブラジル人のお家はいつでもきれいに片付いていることが多いです。

大きなお家を持っている人は家政婦さんや週1,2回お掃除してくれる人を雇っているのでわかりますが、雇う余裕のない人でも小ぎれいにしています。

シャツにはきちんとアイロンをかけますし、シャワーは1日に何度も浴びるのが常識です。

 

8 おおまか

 

細かなことにはこだわらない人が多いです。特にお釣りなど用意していないお店も多く、得したり損したりします。

また会う約束をして場所まで決めているのに日時は決めなかったり、どうなったんだろう?と思うこともよくあります。

仕事でも完了予定日はどちらかというと目標なので、どうしてもその日にしてほしい場合はしつこく要求する必要があります。

 

9 マイペース

 

人の言うことはあんまり気にしないマイペースな人が多いです。

それぞれがマイペースなのも知っているので個性を重んじるという事にもつながっているかもしれません。

思ったことは何でも口にするので子供同士の場合クラスメートをからかったりもしますが、言われた方もそれほど気にせずまた別のことで言い返すなどして、結局いじめになるようなことも少ないようです。

 

10 情熱的で嫉妬深い

 

家族を大切にすることからもわかるように、恋愛でもこの人と決めたら一直線でパートナーに尽くしますが、その反面男女ともかなり嫉妬深い傾向にあります。

それぞれ別々の友達と遊びに行くということはありえず、相手の友達は自分の友達になるので、今までと同じ生活はできないと考えた方がいいです。

 

11 感情の表現がストレート

 

思っていることは何でもストレートに言うし、そのままを行動で示すので喜怒哀楽が激しいですがとってもわかりやすい人が多いです。

ブラジルのドラマも沈黙からいろんな気持ちを読み取るような日本のドラマとは違って、わかりやすい白黒つけるようなものが多い気がします。

そのかわり、ブラジル人には言わないと何にも伝わりません。察して欲しいと求めるのはやめた方がいいですよ。

 

12 信仰心が強い

 

ブラジルではカトリック信者がとても多く、宗教は普通に生活の一部になっています。

無宗教者は人口の7.3%ということからも明らかですね。

テレビでは宗教チャンネルがあり、いつも牧師さんが話していますし、日曜に礼拝に行く人も多いです。

ポルトガル語の端々に神様(Deus)という言葉が使われます。

 

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著者:パパガイオ

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バリ人の国民性と性格 ~5つのポイントで知る~

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バリ島を訪れた事がある方もまだの方も。「バリ島ってどんなところ?」から「おすすめ観光コース」までご紹介。読めばバリ島に興味が出る事間違い無し。

佐藤ひより氏による『バリ島観光入門 ~初心者の楽しみ方完全版~』はこちらから

著者:佐藤ひより

日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629

 

『バリ島観光入門』目次へ  (全18ページ)

 

 

バリ人の国民性・性格

 

実はバリ島には、日本人女性とバリ人男性のカップルが多くいます。知っていましたか?

 

繊細な日本人と、まったりとしたバリ人。

もしかしたら性格の相性が良いのかもしれませんね。

 

ここでは、バリ人の性格や国民性について紹介させていただきます!

 

1 何とかなるよ精神

▲おおらかでポジティブな性格のバリ人 photo by runran Some rights reserved

 

有名なインドネシア語にTidakapaapa(ティダ アパアパ)という言葉があります。

この言葉には「なんとかなるよ」や「気楽にいこう」という意味があり、バリ島では日常的に使われています。

 

良くも悪くも、ポジティブな性格の人が多いバリ人。

不安なことがあっても、とにかく笑顔でいれば何とかなると信じています。

 

Tidakapaapaの言葉が持つ意味は多岐にわたり、その他には「問題ない」という意味合いで使われることも多いです。

たとえば、時計の時間がずれている時や、レストランでオーダーした品物が違う時などにもこの言葉が使われたりします。

細かいことは気にしない、バリ人の性格をよく表している言葉だと言えます。

 

おおらかで適当な性格のバリ人。

時計の時間もずれていて、待ち合わせ時間に全員揃うことはありません。

 

ちなみにこれはインドネシア語だと

「Tidakapaapa(ティダ アパアパ)」

ですが、バリ語では

「Sing ken ken(シンケンケン)」

と言います。

バリ島ではインドネシア語もバリ語も使われていますので、どちらでも大丈夫です。

 

バリ島に訪れた際は、ぜひ使ってみてください。きっと喜ばれるはず!

 

2 プライドが高い

 

フレンドリーでゆったりとした性格のバリ人。

しかし、意外とプライドは高いです。

プライドの高さゆえ、人前で怒られるのをとても嫌がります。

 

また、これはバリ島に限らずインドネシア全土に言えることですが、「公の場で叱る」というのは自分自身をコントールできない恥ずべき行為だとも考えられています。

そのため、公で怒られた側は「恥をかかされた」と落ち込む人が多く、怒った側も周りから「あの人は自分をコントロールできない」と思われてしまう事が多いようです。

 

バリ島ではないのですが他の地域であった事例としては、公の場で怒鳴られたインドネシア人が逆上して、相手の人をナイフで刺してしまったということもあるくらい。

それくらい、インドネシア人にとって人前で怒るというのは耐え難い行為だと言えます。

 

3 人見知りせず、人懐っこい

 

バリ人は基本的に人懐っこく、おしゃべりが大好きです。

 

見知らぬ外国人に対しても物怖じせず

「どこから来たの?」

「日本ってどういう国?」

「なんでバリ島に来たの?」

など興味津々で尋ねてきます。

 

こういった人懐っこい性格は、日本人とは真逆だと言えそうですね。

 

また、親日国として知られるインドネシアでは、日本人と積極的にコミュニケーションを取りたいと考えている人が多くいます。

覚えたての日本語で話しかけてきたり、好きな日本のアニメの話をしてきたり。

バリ島へ旅行すれば、きっと色々なバリ人が話しかけてくるはず。

 

▼親日国と言える例:東日本大震災直後にバリで行われた、追悼と復興を祈念するイベント。約800人が参加した。

photo by Great East Japan Earthquake Some rights reserved

 

4 親切で面倒見がいい

 

困っている人がいると、放っておけないのがバリ人。

 

道に迷った観光客が途方に暮れていると、たくさんのバリ人がわらわらと周りに集まって助けてくれます。

村社会(昔からの秩序を保った地域社会)であるバリ島には、お互いに助け合う文化があります。

見返りを求めているわけではなく、困っている人を助けるのは当たり前という価値観が浸透しているのです。

 

また、単独行動はあまりせず、基本的にはグループで行動したいという考えも強いです。

1人でショッピングしたいのに、なかなか1人にさせてくれないこともしばしば。

 

良く言えば、親切で面倒見がいい。悪く言えばおせっかいなのが、バリ人の性格なのです。

 

5 お金の管理が下手

▲インドネシアのお金「ルピア」 photo by JasonParis Some rights reserved

 

バリ人、特にバリ人男性はお金の管理が下手です。

 

ワーカホリックと言われる日本人とは真逆で、バリ人は長時間働いてまで大金を稼ぎたいとは思っていません。

 

ワーカホリック
「仕事中毒」という意味で、私生活を犠牲にしてまで仕事に打ち込んでいるような人のこと。

 

生活を豊かにするための給料があれば十分。そう考えている人が多いのです。

そのため、自分が稼いだお金に対して無頓着な人が多く、自分がいくら稼いで、そして貯金はいくらなのかきちんと把握している人は少ない印象です。

 

お金はあればある分だけ使ってしまう。そんな人が多いのです。

また宗教行事を大切にするバリ人は、祭日に使う道具にドカッとお金を使ってしまう傾向があります。

 

編集部コラム「祭日に使う道具」

例えば、インドネシアの「ガルンガン」と呼ばれる祭日(日本でいう迎え盆のようなもの)では、男性が「ペンジョール」という竹のお飾りを用意します。

神に対して感謝の念を表すために家の前に立てるものなのですが、各家庭のペンジョールの豪華さを競う風習もあるため、お金をかけて豪華な飾りつけをする男性も少なくないのです。

▼ペンジョール

photo by Jorge Láscar

 

それもまた、バリ人がなかなか貯金できない原因と言えるでしょう。

 

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目次著者

著者:佐藤ひより

日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから

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バリ島の宗教と知っておくべきタブー

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バリ島を訪れた事がある方もまだの方も。「バリ島ってどんなところ?」から「おすすめ観光コース」までご紹介。読めばバリ島に興味が出る事間違い無し。

佐藤ひより氏による『バリ島観光入門 ~初心者の楽しみ方完全版~』はこちらから

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日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629

 

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バリ島の宗教

 

バリ島の宗教は「バリ・ヒンドゥー教」
バリ・ヒンドゥー教はインドから伝わってきたヒンドゥー教や仏教と、もともとインドネシアで信仰されていた土着宗教(その土地に定着している宗教)が融合されてできた、バリ島独自の宗教。

バリ島では、約90%の人々が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しており、「イダ・サン・ヤン・ウィディ・ワソ」と呼ばれる唯一神に対し、祈りを捧げます。

 

2015年、『神様はバリにいる』という映画が放映され、巷では話題になりました。

 

神様はバリにいる

20151月に公開された日本の映画。

クロイワ・ショウが執筆したエッセイ『出稼げば大富豪』が原案。クロイワがバリ島で出会った、「アニキ」と呼ばれる大富豪がモデルとなっており、堤真一が「アニキ」を演じた。Amazon Primeで視聴可能

 

この映画のタイトルにもある通り、バリ島は神々が住む島と呼ばれています。

観光業でひたすら発展を続けてきたバリ島ですが、神々が住む島と呼ばれる理由は一体何なのか。

 

それには、バリ人の持つ宗教観が密接に関係しています。

 

宗教と生活が一体

▲バリ島の寺院 photo by xiquinhosilva

 

インドネシアには「Bhinneka Tunggal Ika (多様性の中の統一)」という言葉があります。

この言葉は国のスローガンとされており、インドネシアでは最も重要な言葉だと考えられます。

 

この言葉は、「人々が何の宗教を信仰し、何の言語を使おうが、みんな同じインドネシア国民である」という意味を持ちます。

インドネシアは多民族国家であるにもかかわらず、お互いの価値観を押し付けずに理解しようという文化が根付いているのです。

 

お祈りするということ

photo by VasenkaPhotography

 

昔からバリ人の間では、「生きるとはお祈りすること」という価値観が存在します。

 

毎日ヒンドゥー教の神々にお祈りするのが習慣化しているバリ島では、時間になると場所を問わずにあちこちでお祈りが始まります。

こういった現場を目にした観光客が、「バリ島は神々が住む島だ」と言い始めたのではないかと考えられているのです。

 

ヒンドゥー教の祭日

 

また、日々のお祈り以外にもバリ人はヒンドゥー教の祭日を大切にしています。

 

ニュピと呼ばれる祭日はすでに紹介しましたが、その前日に行われるオゴオゴという日もヒンドゥー教の祭日として有名です。

 

▼オゴオゴの様子

photo by Fabrice Florin

祭日「ニュピ」についてはこちらで紹介!

 

ニュピの前日になると、悪魔払いの意味をかねて、悪魔に扮した神輿や張りぼてがバリ島の町の中を練り歩きます。

このオゴオゴに向けて、バリ人は何日も前から気合を入れてお祭りの準備を始めるのです。

 

こういったニュピやオゴオゴ以外にも、バリ人は1ヵ月に何度も小さなお祭りを行うほどのお祭り好き。

その度に女性たちは町内会へ出席し、大量のお供え物を作る必要があるのです。

宗教と生活が一体化しているバリ島では、お祭りに参加したがらない女性は村八分(仲間外れ)になりやすい傾向があります。

 

将来的にバリ島に移住しようと考えている人は、こういったバリ人の宗教観をあらかじめ理解しておくのが大切でしょう。

 

絶対にしてはいけない「タブー」

 

バリ島に古くから根付いている、バリ・ヒンドゥーの教え。

 

バリ・ヒンドゥー教とは
インドから伝わってきたヒンドゥー教や仏教と、もともとインドネシアで信仰されていた土着宗教(その土地に定着している宗教)が融合されてできた、バリ島独自の宗教。

バリ島では、約90%の人々が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しており、「イダ・サン・ヤン・ウィディ・ワソ」と呼ばれる唯一神に対し、祈りを捧げます。

 

バリ島を旅行する上で気をつけて欲しいことが、2つあります。

 

1 左手の使い方に注意する

 

バリ島では左手を「不浄の手」としてとらえていて、日常生活ではめったに使いません。

 

不浄の手
ヒンドゥー教では左手が不浄の手とされている。用を足した後に左手を使う事が決められている。

 

そのため、バリ島で現地の人と握手をする機会があっても、左手ではなく右手を差し出すよう意識しましょう。

 

食事をするときも、できれば右手を使う。あとは小さな子の頭を撫でるときも、左手を使わないようにしてください。

 

2 寺院など神様がいる場所には肌の露出が少ない恰好で行く

 

その他に注意することと言えば、寺院など神様がいる場所には肌の露出が少ない恰好で行くということです。

 

▼露出の少ない恰好でお参りに向かう人々

photo by anoldent Some rights reserved

 

神様への信仰心が強いバリ人は、露出の高い恰好で神様に会うことは無礼だと考えて嫌がります。

観光スポットにある寺院ではサロンなど肌を隠す布を貸してくれますが、念のためノースリーブやミニスカートで参拝するのは避けるよう気をつけましょう。

 

サロンとは

インドネシアで使われている、ロングスカート上の腰布。多彩な模様を染め出した、美しいものが多い。

▼このように、布を売っているお店もあります

photo by Diandra Epifania Some rights reserved

 

バリ島にはブラックマジックが存在する?

 

みなさんはブラックマジックを知っていますか?日本語に直すと「黒魔術」という意味があります。

 

バリ島にはブラックマジックが存在すると言われ、嫉妬心などのネガティブな気持ちを原動力にして、相手を不幸にできると考えられています。

 

日本人の中にはこういった非科学的な話を信じる人は少ないかもしれませんが、バリ島ではかなり真剣にこのブラックマジックが信じられています。

 

ブラックマジックにかかるとどうなるかというと、具体的に以下のような状態に陥ります。

 

  • 病気にかかる
  • 事故にあう
  • お金を失う
  • 事業が失敗する
  • 失恋する

 

その他にも、バリ人男性にブラックマジックをかけられた日本人女性が、いつの間にかその男性と結婚していた。など、にわかに信じられない話も存在します。

 

ブラックマジックは本当に存在するのか。

 

それは人々の価値観によるため何とも言い難いですが、バリ島にはそういった話が存在するという事実を覚えておくと良いかもしれません。

 

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著者:佐藤ひより

日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから

twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629

バリ島の基本情報

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バリ島を訪れた事がある方もまだの方も。「バリ島ってどんなところ?」から「おすすめ観光コース」までご紹介。読めばバリ島に興味が出る事間違い無し。

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日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
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「バリ島」という島をご存知ですか?

 

「名前は聞いたことがあるけど、実際どこの国にある島なのかわからない」

そんな人も多いのではないでしょうか?

 

バリ島は、インドネシア共和国の東側にある小さな島の1つ。

世界有数のビーチリゾート地として知られています。

 

 

皆さんにバリ島のことをよく知ってもらうためにも、この章ではバリ島の基本情報についてサラッとお伝えします!

 

バリ島の基本の基本
名称 バリ島 東京(参考)
インドネシア共和国 日本
面積 5780㎢ 2188㎢
人口 422万人 927万人
言語 バリ語・インドネシア語 日本語
主な宗教 バリ・ヒンドゥー教 無宗教

 

言語

 

まず、バリ島ではどのような言語が使われているのでしょうか?

 

インドネシアでは、基本的に公用語であるインドネシア語が使われますが、バリ人同士の会話となるとバリ語がよく使われます。

 

インドネシアには数え切れないほどの島が存在し、それぞれの地域で使われる言語が異なります。

 

バリ人同士はバリ語、ジャワ人同士はジャワ語など、それぞれの地域独自の言語で会話することが多いのです。

 

「バリ人」と「ジャワ人」とは
基本的には生まれた場所によって分けられており、バリ島で生まれたならば「バリ人」、ジャワ島で生まれたならば「ジャワ人」とされています。

 

ジャワ島は、バリ島の隣に位置するインドネシアのメイン島。バリ島からジャワ島までは、フェリーに乗って1時間ほどで移動することができます。

 

ただ、バリ島は観光開発がとても進んでいるため、旅行をする分には英語でも問題ありません。

 

余談ですが、インドネシア語は「世界一習得するのが簡単な言語」と言われていますので、第二言語の習得に興味がある人は挑戦してみると良いかもしれませんね。

 

英語や日本語と違い、時制(過去・現在・未来)がないため、単語を並べるだけで会話が成り立ってしまうのが結構面白いですよ。

 

気候

 

熱帯性気候に属するバリ島は、1年中夏が続きます。もちろん雪が降ることはありません。

 

熱帯性気候とは
緯度が低い地域の特徴である、1年を通して高温多湿な気候のことをいいます。ちなみにインドネシアの1年を通じての平均気温は23~33℃と言われています。

 

ただ、「乾季」「雨季」の2つの季節があり、乾季は4月から10月まで、雨季は11月から3月までの約半年間ずつ気候が分かれています。

 

乾季の特徴

乾季は雨が少なく、日中はカラッとした気候で過ごしやすい日が続きます。

夜になると少し冷えることもあり、宿泊先によっては上着が必要なところも。

 

雨季の特徴

一方、雨期になると一気に降雨量が増えます。

ただ1日中ずっと雨が降っているということはなく、「スコール」と呼ばれるどしゃぶりの雨が断続的に降るようになります。

いつ雨が降るか予測できないというリスクがあるため、あらかじめ傘を持ち歩くようにすると良いでしょう。

 

宗教

 

インドネシア国民の9割がイスラム教徒であるのに対し、バリ島に住むバリ人のほとんどがヒンドゥー教徒。

また冒頭でもお伝えした通り、バリ人が信仰しているヒンドゥー教は「バリ・ヒンドゥー」と呼ばれ、バリ島独自の宗教を指します。

 

バリ・ヒンドゥー教
インドから伝わってきたヒンドゥー教や仏教と、もともとインドネシアで信仰されていた土着宗教(その土地に定着している宗教)が融合されてできた、バリ島独自の宗教。

バリ島では、約90%の人々が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しており、「イダ・サン・ヤン・ウィディ・ワソ」と呼ばれる唯一神に対し、祈りを捧げます。

 

無宗教と言われる日本人には理解しがたい感覚かもしれませんが、バリ人は宗教をとても大切にしています。

「宗教は生活の一部」と考えている人が多く、お祈りやお祭りはもはや当たり前の習慣ととらえているのです。

 

バリ人はあらゆる場面でお参りをしますが、守らなければならないルールもいくつかあります。

 

まず寺院にお参りに行く際、女性は沐浴を済ませ清い体にしてからでないと神様に会うことは許されません。

そして、インドネシアの伝統的な衣装であるクバヤを身にまとって向かいます。

 

↑この女性たちが着ているブラウスのようなものが「クバヤ」です。

 

クバヤを着て化粧をした女性たちの姿はとても美しく、その華やかさにきっと目を奪われるはず。

 

お供え物にチャナンという花を供え、あとはひたすら神様にお祈りをしたら一連の流れは完了です。

 

▼チャナン

 

こういったお祈りの所作は道端でも自然に目にすることができ、まさに「宗教が生活の一部」であることを実感できるでしょう。

 

祭日

 

バリ・ヒンドゥーの祭日で、「ニュピ」という日があります。

 

ニュピは暦でいうと正月にあたり、瞑想をしてバリ島から悪霊が去るのを祈る日です。

 

そのため、ニュピ当日はバリ島にいる人全員(旅行者も含む)が、外に出ることを許されません。

空港でもすべての飛行機の離発着が止められ、バリ島全土が静寂に包まれます。

 

この日にうっかり外に出てしまうと、自警団に取り締まりを受ける可能性があるので注意が必要です。

 

また、この日は電気を使うことも禁止されるため、ニュピの晩は町中が真っ暗闇になります。

 

1日中外にも出られないし、電気を使うこともできない。

そう考えると、「ニュピのバリ島はつまらないのではないか?」と思う人もいるはず。

 

しかし、そんなことはありません。

 

ニュピの日はどこの家庭も電気を使わないため、夜になると満点の星空が眺められるのです。

 

静寂の中、バリ島の夜空に浮かぶ満点の星たちを、ただただ何も考えずにボーっと眺める。

こんな贅沢な体験ができるのはニュピの日だけではないでしょうか?

個人的には、ニュピの日に旅行の日程をぶつけるのも1つの体験としておすすめですよ。

 

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著者:佐藤ひより

日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから

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バリ島観光入門 ~初心者の楽しみ方完全版~

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バリ島を訪れた事はありますか?バリ島はインドネシアにある島のうちの一つで、リゾート地として世界各国から観光客が訪れます。しかし、バリ島には多くの魅力があり知れば知るほど興味が湧いてくる島なのです!

そんなバリ島の魅力をバリ大好き佐藤ひより氏が「バリ島ってどんなところ?」から「バリ島観光モデルコース」までを詳しく解説します!

バリ島に行った事がある方も、まだ行った事が無い方も、興味が少しだけある方も、これを読めば行きたくなる事間違い無し!

 

 

~~バリ島は世界有数のビーチリゾート地として、毎年多くの観光客がバカンスを楽しみに訪れます。しかし、バリ島にはハワイやグアムにはない、バリ島だけが持っている魅力があります。バリ島だけが持っている魅力、ずばりそれは神秘性と国民性の2つです。~~
はじめに ~バリ島と日本を比べることで、新しい世界や多様な価値観に触れてほしい!~」より

 

 

はじめに

バリ島に魅了された著者が語るバリ島の魅力。まずはバリ島を100%楽しむ為の前提知識を著者に教えてもらいましょう!

はじめに ~神々の住む島バリ島の魅力とは~

 

第1章 バリ島ってどんなところ?

バリ島観光に当たって抑えておくべき基礎知識をまとめています!バリ島の言語・宗教から観光の際に気を付ける事など、この章を読んでおけばざっとバリ島の事を知る事ができます!

バリ島の基本情報

バリ島観光初心者おすすめエリア4選

バリ島の宗教と知っておくべきタブー

バリ人の国民性・性格 ~5つのポイントで知る~

 

第2章 バリ島「1日観光」モデルコース

バリ島初心者が目いっぱいバリ島を楽しむ為のおすすめモデルコースを紹介しております。全てを制覇しても良し、気になるスポットだけを訪れても良しです!

バリ島「1日観光」モデルコース ~クタ・レギャン編~

バリ島「1日観光」モデルコース ~ヌサドゥア・ブノア編~

バリ島「1日観光」モデルコース ~ウルワツ・ジンバラン編~

バリ島「1日観光」モデルコース ~ウブド編~

 

第3章 バリ島でお土産を買おう!

バリ島観光に来たら沢山お土産を買っていきましょう!お土産も安く買えるのでいっぱい買ってお土産話と一緒に渡しましょう!

ここではバリ島初心者の為のおすすめお土産や、どこでお土産を買えばいいかなどを解説しております!

バリ島でお土産を買おう!おすすめスーパー3選

バリ島でお土産を買おう!おすすめパサール2選

バリ島でお土産を買おう!おすすめ食べ物3選

 

第4章 バリ島へ行く前に

魅力いっぱい詰まったバリ島へいざ出発しましょう!・・・とは言ってもバリ島へ飛び立つ前に知っておいた方が良い事、やらなくてはならない事があります。ここではバリ島初心者の方へ向けてバリ島へ行く前に知っておいた方がいい知識を紹介していきます!

バリ島のホテルの取り方 ~初心者おすすめサイト~

バリ島の航空券の取り方 ~初心者おすすめサイト~

バリ島の入国手続き・入国審査 ~厳しい?英語は?~

 

第5章 バリ島のリスク・安全対策

バリ島は『海外旅行慣れしていない初心者』にとっても魅力的な場所でありますが慣れない場所ではトラブルに巻き込まれないように細心の注意を払う必要があります。以下ではバリ島の治安について、そして安全に過ごすための対策を解説しております。

バリ島6つのリスクと安全対策①

バリ島6つのリスクと安全対策②

バリ島で辛い物を避ける方法

同じ著者のWebon『バリ島が日本人に愛される「9」の理由』も是非ご覧ください!