マカオはカジノ・世界遺産のイメージが強くありますがそれ以外にも魅力はたくさんあります。本当のマカオを知る事ができる観光ツアーを体験してみません?マカオ在住10年、旅行のプロ・ツアーガイドをしている著者がお届けします!
読むマカオ観光ツアー ~在住10年、旅行のプロが伝えるマカオ~(全10ページ)はこちらから!
第1章 街並み
第2章 本当のマカオ
第3章 モデルコース
著者:越宮椿
マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。
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マカオ在住10年のツアーガイド。
現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。
マカオは2017年にユネスコの「食文化創造都市」に登録されました。
2004年からユネスコが採用しているプロジェクト。食文化以外には文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアートの部門がある。日本では山形県鶴岡市が食文化創造都市に認定されている。
マカオには外せない美食がたくさんあります。食べ歩きやおやつにぴったりな軽食からマカオ名物のポルトガル料理、広東料理の飲茶まで、必食のおすすめグルメを紹介します。
1 必食!エッグタルト食べ比べ
ポルトガル風 | 広東風 | |
葡撻/蛋撻 | 広東語 | 蛋撻 |
パイ生地 | 生地 | タルト |
プリンのよう | クリーム | 固め |
ロード・ストウズ・ベーカリー | おすすめ店 | 南屏雅叙(ナンペン・カフェ) |
見た目 |
マカオのスイーツと言えば、エッグタルトです。
マカオではポルトガル風と広東風の2種類が楽しめますので、食べ比べてみるのもおすすめです。
ポルトガル風エッグタルト(葡撻:ぽうたっ、蛋撻:だんたっ)は、サクサクのパイ生地に焼きプリンのような焼き色のついたクリームが詰まっているのが特徴です。
▼ポルトガル風エッグタルト
甘さ控えめでクリーミーなカスタードが、ぷるぷるして絶品です。専門店にはシナモンが置いてあるので、お好みで少しかけるといい香りでさらにおいしさが引き立ちます。
ポルトガル風のエッグタルトには、コーヒーを合わせるのがおすすめです。エスプレッソマシンを持つお店も多く、おいしいヨーロッパ式のコーヒーが飲めます。
広東風エッグタルト(蛋撻:だんたっ)は、タルト生地に焼き色のついていない少し固めのクリームがつまっています。
▼広東風エッグタルト
ほろりと口の中で崩れるタルト生地がおいしく、卵の旨みが濃厚です。
広東風エッグタルトに合わせるドリンクは、マカオ名物「鴛鴦茶(いんよんちゃ)」がおすすめです。
▼鴛鴦茶
By OhanaUnitedTalk page – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
マカオのレトロな喫茶店「茶餐廳(ちゃーちゃんてん)」の定番メニューで、コーヒーと紅茶を足して、エバミルクを加えたドリンクです。
▼茶餐廳の一つ
by Peggy (Pei-Yi) Chen Some rights reserved
牛乳を濃縮して作った加工製品。無糖練乳とも言われる。
香港マカオ特有の、ひときわ濃い紅茶の味と香りはコーヒーに引けを取らず、無糖練乳(エバミルク)がコーヒーと紅茶の風味を包み込んでうまくまとまっている、癖になる味です。
Q.(Webon編集部) ポルトガル風と広東風のエッグタルト、どちらの方が越宮氏はお好きでしょうか?
A.(越宮氏) どちらもおいしいですが、私のおすすめはポルトガル風です!また、食べるならポルトガル風のおすすめ店は「ロード・ストウズ・ベーカリー」、広東風のおすすめ店は「南屏雅叙(ナンペン・カフェ)」です。
2 大航海時代の味「ポルトガル料理・マカオ料理」
マカオに来たらぜひ食べてほしいのがポルトガル料理です。
日本ではあまり食べられないレアな料理であることも魅力の1つです。スペイン料理やイタリア料理に似ており、シーフードを多く用いることから、日本人の口によく合います。
バカリャウ(干しタラ)を使ったメニューは、ポルトガル料理の定番です。保存のきくタラの塩漬けは、大航海時代の船旅にも重宝されました。
「バカリャウのコロッケ(馬加休球:まかやうかう、Bacalhau ball:バカリャウボール)」は、タラのすり身をコロッケに混ぜて揚げた一口大のスナックです。
▼バカリャウのコロッケ
塩気のバランスが絶妙で、ついつい何個でも食べたくなる味です。
前菜やおつまみによく食べられます。ビールによく合うので、ポルトガルビールやマカオビールに合わせるのがおすすめです。
▼ポルトガルビールの例(Super Bock)
▼マカオビールの例(Macau Beer)
バカリャウのコロッケはどこでもハズレがありません!あえてポルトガル料理店をおすすめするなら「リトラル」です。
ポルトガル料理に中国料理のエッセンスを加えたものをマカオ料理と呼びます。
マカオ料理には独自の「ポルトガルソース(葡汁:ぽうじゃっぷ)」という、甘口のココナッツカレーソースがあります。
▼ポルトガルソース
ポルトガルから東南アジアを経て、マカオへたどり着く船旅の中で手に入れた香辛料を使った、エキゾチックな味わいです。スーパーでもレトルトのポルトガルソースが買えるので、自宅で簡単にマカオの味が再現できますよ。
3 大満足間違いなし!定番の飲茶
マカオは広東料理の本場です。広東料理は中国四大料理の1つで、中でもおすすめしたいのが飲茶(ヤムチャ)です。
多くの中華料理店で、昼に出来立ての点心を提供しています。夜は点心を出さないお店が多いので、注意しましょう。
▼飲茶
飲茶に欠かせないのが中国茶です。定番の烏龍茶は「鉄観音(てっくんやむ)」が人気です。
そのほか華やかな花の香りが人気の「ジャスミンティー(香片:ひょんぴん)」や、脂を流す「プーアル茶(普洱:ぽうれい)」も有名です。
花茶には「菊花茶(ごくふぁーちゃ)」という菊の花のお茶があり、中国風カモミールティーのような香り高い飲み口でおすすめです。
お茶は飲み放題です。急須のお湯がなくなったらふたをずらしておけば、気づいた店員さんがお湯を足してくれます。忙しくてなかなか気づいてもらえない場合は、遠慮なく頼みましょう。
私は中国茶の中では菊花茶が好きです。カモミールティーのような華やかな香りと、ノンカフェインのところが気に入っています。花そのものがたくさん急須に入っているところもかわいいです。
▼菊花茶
◾️ぷりぷりのエビ蒸しギョーザ
点心のおすすめは、蒸しエビギョーザ(蝦餃:はーがう)です。透き通った弾力のある皮に、ぷりぷりのエビがたっぷり詰まっていて絶品です。
▼蒸しエビギョーザ
By sfllaw of Flickr – https://www.flickr.com/photo_zoom.gne?id=245032119&size=l,CC BY-SA 2.0,链接
◾️蒸したて熱々のシュウマイ
本場のシュウマイ(焼賣:しうまい)をぜひ食べてみてください。
エビやイカなどの魚介が入った弾力のあるシュウマイが多いです。海鮮の旨みたっぷりでおいしいですよ。
▼シュウマイ
by Person Lin Some rights reserved
チャーシューまん(叉焼包:ちゃーしうばお)は、甘いチャーシューがゴロゴロとたっぷり入った中華まんです。地元の人からも高い人気を得ています。
▼叉焼包
By Kent Wang – Kent Wang, CC 表示-継承 2.0, Link
飲茶を食べるならスターワールドホテルとギャラクシーリゾート内にある「丹桂軒(ローレル)」がおすすめです。
マカオは美食の宝庫です。今回ご紹介した以外にも、おいしいものがまだまだたくさんあります。
食事のおいしさはマカオの楽しみの1つです。旅の思い出とともに五感で味わい、新しいけれどどこか懐かしいマカオだけの美食に舌鼓を打ちましょう。
次のページではローカルでディープなマカオを知りたい方におすすめする観光モデルコースをご紹介します。
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はじめに
第1章 街並み
第2章 本当のマカオ
第3章 モデルコース
著者:越宮椿
マカオ在住10年のツアーガイドです。現地で知り合ったマカオ市民と国際結婚し、1児の子育てをしながらゆるく働いています。ギラギラしているようで実はのどかな、安全で清潔な観光都市マカオの魅力を、旅行のプロがごく個人的な視点からご紹介します。もしお気に召しましたら、ぜひ実際にマカオへ遊びに来てください。
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