「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから
第1章 現代の麻雀
第2章 ルールの超基本
第3章 麻雀の楽しみ方
第4章 麻雀的思考力
著者:平澤元気
1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja
『麻雀の魅力入門』目次へ (全14ページ)
麻雀ブームの歴史
現在の麻雀はどのように変わったのか。まずは日本における麻雀ブームの変遷を簡単に見ていくことで現代の麻雀について理解を深めましょう。
第一次麻雀ブーム ~大正時代~
麻雀は中国で生まれ、明治末期に日本に伝わったと言われています。
大正時代には日本各地に広がり、麻雀に親しむ人は徐々に増えて行きました。これはさしづめ「第一次麻雀ブーム」と言ったところです。
第二次麻雀ブーム ~昭和40年代~
そして爆発的に麻雀人口を増やしたのが、昭和40年代に大流行した小説「麻雀放浪記」。
この小説に憧れた多くのサラリーマンや大学生が麻雀を嗜み、第二次麻雀ブームとなります。
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近年のブーム ~インターネット×麻雀~
その後麻雀は一つの文化として根付いていくわけですが、ここ近年この頃に勝るとも劣らないブームが起きつつあるのではないか、と私は感じます。
麻雀人口そのものの増加だけではなく、これまではあまり麻雀に触れる機会の少なかった中高生や若い女性といったプレイヤーが増えつつあるのです。
そのきっかけとなっているのがインターネット。
これまで麻雀というのは「4人が対面して遊ぶゲーム」でした。
それはコミュニケーションを取るのに適しているという長所である反面、そもそも4人揃えるのが難しかったり、自分一人では気軽に遊べないという短所も同時に抱えていたのです。
また、麻雀をする場所、というとどうしてもタバコの煙が気になったり、4人でやるという性質上自分の都合でやめる時間を決めづらかったり、と煩わしいところもあります。
それに現代社会では、わざわざ仕事が終わった後に上司と一緒にゲームなんてしたくない、という人も多いですよね。
麻雀だけでなく、人が集まってやる遊び、というもののハードルが徐々に高くなって来ているのかもしれません。
しかしインターネットはその短所を解決してくれました。
インターネットを介して対戦する麻雀ゲームでは、ネットに繋げばすぐに対戦相手が見つかり、自分のタイミングで辞めることもできます。家事の合間や通勤の電車の中など、ちょっとした空き時間に30分だけ遊ぶ、という遊び方はリアルの麻雀ではできないことです。
「実際に顔を合わせないなんて味気ない」
という人もいますが、逆に純粋な知的ゲーム、ボードゲームとして楽しみたい人にとっては余計な人付き合いをしなくても良いということにもなります。
私は相手と雑談しながら打つリアルの麻雀も好きなので、それはそれで寂しい気もしますが、現代的な楽しみ方と言えるでしょう。
平日は「仕事の後にネットで1時間だけ」休日は「友達と集まって半日ワイワイと」なんて楽しみ方もできますね。
AbemaTVの登場
(引用元:http://mahjong.abematimes.com/)
前のページでも少しご紹介しましたがさらにネットにおける麻雀コンテンツとして最近大人気なのがAbemaTVの麻雀チャンネルです。
【参考リンク】AbemaTV麻雀チャンネル
AbemaTVというのはPCやスマホから見ることができるインターネットTVのことで、音楽、ドラマ、スポーツ、アニメ、将棋と言った専門チャンネルがあり、それぞれのジャンルの番組を24時間無料で放送しています。
その中に麻雀チャンネルがあり
「プロの真剣勝負」から「芸能人の方が参加されるバラエティ的な番組」
まで数多くの麻雀番組が放送されているのです。
麻雀の番組、しかもプロ同士の対局なんて本気で麻雀を勉強している「ガチ勢」しか見ないんじゃないの?
私自身はじめはそう思っていたのですが、最近では麻雀はしたことはないけどAbemaTVで麻雀をよく見ている、それをきっかけにルールを覚えたい、そんな声をよく聞くようになりました。
AbemaTVを運営する「サイバーエージェント」の藤田晋社長がチェアマンを務める麻雀プロリーグ「Mリーグ」の始動が発表されました。
このMリーグがこれまでの麻雀プロの活動と大きく違うところは、スポンサーとして電通、博報堂、コナミと言った超一流企業が参加しているところです。
優勝賞金は麻雀のタイトル戦としては最高額の5000万円。さらに出場選手は企業側から年俸が支払われるそうです。詳しくは後のページでも紹介しておりますので気になる方は下記で!
調べてみると将棋などでも同様の現象は起きており、自分ではプレイせずに観戦だけを楽しむファンは「観る将」と呼ばれすでに市民権を得ているようです。
確かにYoutubeやニコニコ動画と言った動画サービスでもゲーム配信というのは人気コンテンツ。
プレイするだけでなく「見て楽しむ」というのが今の時代の新しいゲームの楽しみ方なのかもしれませんね。
第三次麻雀ブームへの期待
このようにインターネットを中心に、これまで麻雀に触れてこなかった層のファンが急増しています。
そういった人が増えることで、ライトユーザー向けのコンテンツも増え、さらにはじめやすくなる、そんなスパイラルができつつあり、この調子なら第三次麻雀ブームというものがくるのでは? そんな期待をプロの一人として抱いています。
麻雀は「4人が集まらないと楽しめないもの」から
「一人でも・観るだけでも楽しめるゲーム」へと変わりつつあります。
もしあなたが麻雀っておもしろいかも、ちょっと興味あるな、と思ったならば、スマホ1台あれば
「ルールを学ぶ」
「とりあえずゲームで遊んでみる」
「どんなゲームなのか麻雀番組を見て雰囲気を掴む」
これらが全て無料でできるのです。
次のページでは、実際に初心者が一人で麻雀を楽しむ方法をお伝えいたします。
『麻雀の魅力入門』目次へ (全14ページ)
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はじめに
第1章 現代の麻雀
第2章 ルールの超基本
第3章 麻雀の楽しみ方
第4章 麻雀的思考力
著者:平澤元気
1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja