人生に役立つ麻雀的思考力③ ~正しいPDCAサイクル~

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近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

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PDCAサイクルとは

 

PDCAサイクル、という言葉をご存知でしょうか。

私は新卒でとある会社の営業職についた時、社員研修でこの言葉を聞きました。

ビジネスの現場ではかなりよく聞く単語ではないかなと思いますが、これは何かというと事業活動における管理業務を円滑に進める手法の一つで以下のようなものです。

 

PDCAサイクルという名称は、サイクルを構成する次の4段階の頭文字をつなげたものである。

Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
Do(実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとに各段階のレベルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務を改善する。
(引用 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/PDCA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB)

 

麻雀においてもPDCAサイクルを意識することは強くなるために有効です。

 

強い人から話を聞いたり戦術書を読むことで正しい知識を得ることはPlan(計画)にあたります。

そしてそれをDo(実行)するわけですが、そこでは必ず勝敗がつきます。

これがCheck(評価)です。

その勝敗を元に、あそこのあのプレイが悪かったのではないか、本で読んだあの選択を試すべきだったのかもしれない、というAct(改善)が生まれます。

 

▼麻雀戦術書の一例:著者は当記事の筆者(画像クリックで商品詳細)

 

ここで注意したいのは、麻雀は確率論のゲームであるということです。

例えばAを選ぶと70%アガれて、Bを選ぶと50%しかアガれない、という選択があったとします。

当然Aを選びますよね。

 

けれど実際にはAを選んでもアガれないことが30%あるはずですし、AではアガれずにBならアガれていた、というケースも15%もあるわけです。

 

こういうとき初心者は「しまった、あの時Bを選ベばよかった」と考えてしまいがちです。

この考えは一見するとCheck(評価)を元としたAct(改善)のように見えますが、実際には

「70%じゃなくて50%の方を選べばよかった」

と言っているわけですからめちゃくちゃです。

 

そのようなPDCAサイクルをぐるぐる回したら、成績はよくなるどころか悪化してしまいますよね。

 

間違ったPDCAサイクル

 

これはビジネスの現場でも起こり得ることだと思います。

 

例えばあなたがBtoB(企業対企業)の商談をする営業マンだとします。

その商談の成否には自社の製品やソリューションの質、プレゼンの内容、と言った自分にコントロールできる要素も関わりますが、一方で競合他社の提案内容や先方の社内稟議と言った自分ではあまり関与できない要素もあります。

 

極論を言えば自分は今用意できるベストの商品を、ベストなプレゼンによって提案した、にも関わらず先方担当者の気分によって他社に決まってしまった、ということだってありえなくはないはずです。

 

この時、本当に自分の提案がベストだったのか? と鑑みることは必要だとしても、(本当にそれがベストであったのにも関わらず)無理に「自分のここが悪かった」と理由をつけて反省してしまうと、次回以降のチャンスでベストでない選択をしてしまうことになります。

 

「自分はベストを尽くしたが運が悪かった。失敗した原因は運だ。」なんていうといかにも傲慢で、成長がないように感じてしまいます。

だから真面目な人ほど、その事象に真剣に取り組んでいる人ほど、無理やり反省点を見つけようとします。

 

もちろん反省することは大切ですが、その結果

「自分はしっかり70%の方を選んだが、たまたま残りの30%がきただけ」

ということがあり得ることを理解していないと、正しくPDCAサイクルを回すことができません。

 

もちろんビジネスの現場ではサイコロを振るように完全に運で決まることはほぼありませんが「自分がコントロールできない要素」というのは、やはり確率論的に考えるべきと言えるでしょう。

 

 

正しいPDCAサイクルを回すために

 

ではこのような間違ったPDCAサイクルを回さないためにはどんなことを意識したら良いのでしょうか。

 

それはよく勉強し、しっかり根拠を持って選択をすること、ではないかと思います。

 

最初の麻雀の例えに戻って、そもそも選択Aが70%、選択Bは50%という知識を持っていれば、仮に裏目を引いたとしても

「自分は70%の方を選んだのだから問題ない」

と割り切ることができます。

 

たまに「自分は感覚派だから勉強なんてしなくて良い」という人を見かけますし、実際に感覚だけで選択Aを選べるセンスのある人も世の中にはいます。

ただ知識がないと、偶然選択Bが当たった時に「しまったBにしておけばよかった」と考えてしまうわけです。

知識をつける、つまりPlanですね。

 

ビジネスの現場でも、プライベートな場面であっても、十分なPlan(計画)を練り「その選択がなぜ正しいと思えるのか?」を突き詰めて考えている人は、仮に失敗したとしても「的を得た正しいAct(改善)」をすることができるのではないでしょうか。

 

 

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人生に役立つ麻雀的思考力② ~「勝負の流れ」はある?~

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「勝負の流れ」とは

 

今回のテーマはタイトルの通り「勝負の流れ」についてです。

 

このフレーズ、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。

スポーツ中継なんかでもよく使われますよね。

野球でずっと劣勢だったチームが試合終盤に突然の連打で追いつくときなんかに「流れが変わった」なんて表現をすることがあります。

もしくは守備のエラーがあったとき、その後逆転されると「あのプレーで流れが持っていかれた」なんて言ったりもします。

 

厳密な定義はありませんが

「良いことや悪いことは連続して起こるもの」

という意味で使われることが多いのではないでしょうか。

 

野球の例で言えば「ヒット(良いこと)が2本続けば3本目も出るのではないか」「エラー(悪いこと)があればさらに相手のヒット(悪いこと)が生まれるのではないか」といったようなもの。

 

そういう感覚は多かれ少なかれ皆さんお持ちでしょう。

仕事の場面なんかでも商談が立て続けに成功した時に「流れが良いな」と思ったりすることがあるかもしれません。

 

麻雀放浪記で作られた「流れ」のイメージ

▲麻雀放浪記〈1〉青春篇( 画像クリックで商品詳細へ)

 

「勝負の流れ」はこのように日常生活でも耳にしたり感じたりすることがある言葉ではないかと思いますが、麻雀業界ではとかくこの「流れ」という言葉がよく使われます。

 

かなり前のページで「麻雀放浪記」という小説が麻雀ブームを牽引したという話をしましたが、この麻雀放浪記の作者である阿佐田哲也氏が非常に勝負の流れを重んじる方で、

「麻雀は点数のやりとりではなく運のやりとりである」

「放銃(相手のアタリ牌を切ってしまって点数を奪われること)をすると運も奪われる」

と言った意味合いの表現が、阿佐田氏の作品ではよく出てきます。

 

▼阿佐田哲也氏

 

その影響を大きく受けている現在の麻雀界でも

 

  • 良い手をアガったら次も良い手が来る
  • 放銃をしたら次は良い手はこない

 

こんな考え方をする人はプロも含めて多くいます。というか、ほんの十数年前まではこう言った考え方の方が「主流」でした。

 

放銃と(ほうじゅう)とは
自分が捨てた牌で他のプレイヤーにアガられること

 

麻雀に「流れ」があるのはおかしい?

 

けどよく考えると(よく考えなくても?)これっておかしいですよね。

麻雀の牌というのはよく混ぜてランダムに積まれているはずで、前の局の結果が影響するはずありません。

 

コインを投げて3回連続で表が出たからと言って、次も表が出やすかったり、逆に反動で裏が出やすくなったりはしないというのと同じです。

だから流れなんてものは本来無いはずなんですよ。

こんな確率の問題は中学生で習うことです。

 

でも

「そんなことに気づかないなんて麻雀をする人はばかなのか?」

というとそうも言えません。

 

「流れ論」が広く浸透している理由

 

このような「流れ論」が広く浸透している理由の1つは先ほど述べた麻雀放浪記をはじめとした作品の影響が強いでしょうが、小説や漫画などのフィクション作品にとっては「流れ」というのは重要なのです。

 

麻雀は確率のゲーム。

 

確率というのは「運」と言い換えても良いものです。

結局良い手がアガれるかどうかというのは運の要素も大きく関わります。

 

もちろんこれは「実力が必要ない」という意味じゃないですよ。

例えば弱い人が打っていれば10%しかアガることができない手を、上手な人が打ったら20%アガれたりします。

 

この10%の差が「実力」な訳ですが、それでも結局10回に2回しかアガれないわけです。

 

麻雀漫画では「生死をかけた極限の勝負!」みたいな場面がよく描かれますが、その1回で20%を引けるかどうかは、現実的にいえば運です。

 

麻雀漫画「アカギ~闇に降り立った天才」
「生死をかけた極限の勝負」の一例が見れる麻雀漫画。主人公赤木しげるは自身の血液を賭けて闇の帝王である鷲巣との麻雀対決に挑む。

 

けど「主人公はただ運がよかったら勝ちました」じゃあ作品として成立しませんよね。

そこで流れの出番となります。

 

流れというのはすなわち「運すらも操る」ということで、確率的に20%の事象を流れを操ることで100%にして勝った、という演出の方が、ドラマとしては説得力がありますし主人公がカッコ良く見えます

 

その結果、麻雀を題材とした創作物の9割以上には「流れ」という単語が登場します。

それを読んだ初心者の方が「なるほど麻雀は流れを掴むことが重要なゲームなんだな」と思ったとしても仕方がありません。

 

「クラスター錯覚」

 

またもう1つ、実際に麻雀をやっていると「流れ」を感じる瞬間というのはたくさんあります。

麻雀は4人でやるゲームなので確率的には4回に1回アガれるはずなのですが、それが10回以上アガれなかったり、逆に一人の人が5回連続でアガったりすることがよくあります。

 

こうなるといくら理屈ではわかっていても

「流れが悪いな・・・」

と思ったりするものです。

 

実はこの思考、科学的に証明されています。

専門用語で「クラスター錯覚」と言い、サンプル数が少ない場合、本来ランダムであるはずの事象に偶然発生する偏り(コインの表が連続で出たり)を見た人間の脳が

「それをランダムではない」

つまり

「何かの理由があって必然的に生じたことである」

と感じることを指します。

 

▼クラスター錯覚的な考え方

 

 

簡単に言ってしまうと人間の脳というのは「ランダム」を正しく認識できない(しづらい)ようにできているのです。

 

コインを投げて5回連続で表が出ることも、麻雀で一人の人ばかり和了続けることも、「ランダム」の中の出来事。

むしろ良いことと悪いことが長期間に渡って常に順番に起きることの方が「ランダムとは言いづらい」ということになりますね。

 

したがって、麻雀や日常生活において「流れが悪い」と感じてしまうことは何も教養がないために生じる思考というわけではありません。

 

まとめ ~確率を把握することが日常生活に役立つ~

 

麻雀に限らず、確率を正確に把握してそれに応じた選択をするということは生きていく上で重要なスキルです。

仕事の商談が立て続けにうまく言ったからと言って、普段ならしないようなハイコストな試作を「今ならいける」としてみたり、逆にプライベートが上手く行っていないからとネガティブになっているせいで、思い切った行動を起こせずにビジネスチャンスを逃したり、ということは誰にでもありえることです。

 

日常に散らばるクラスター錯覚に騙されず、常に冷静な判断をしたいものです。

 

次に投げられるコインは、いつだって1/2で表が出るのです。

 

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健康麻雀とは ~飲まない吸わない賭けない~

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今回は賭けずに楽しむ麻雀として代表的な場所である「健康麻雀」についてご紹介したいと思います。

 

健康麻雀とは

 

健康麻雀とは主に「飲まない吸わない賭けない」を原則とし、純粋に麻雀のゲーム性やそれを通して育まれるコミュニケーションを楽しむことを目的とするものです。

厚生労働省が主催する全国健康福祉祭(ねんりんピック)の公式競技としても採用されています。

 

「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」とは
全国健康福祉祭(愛称:ねんりんピック)は、昭和63(1988)年から毎年開催されている高齢者を中心とする国民の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚を図るためのイベント。テニスやマラソンなどのスポーツや文化種目の交流大会や多彩なイベントが開催されている。

 

健康麻雀の促進を目指す日本健康麻将協会が発足したのが1988年。すでに30年の歴史があることになりますね。

日本健康麻将協会によれば

 

とかく悪いイメージのつきまとうマージャンですが、頭脳ゲーム、コミュニケーションツールとして考えると無限の可能性を持つものです。
近年では高齢者の介護予防として手さきと頭を使うマージャンが人気を集めてきており、私たちが提言してきた「賭けない・飲まない・吸わない健康麻将」を開催している会場も100箇所以上になりました。
なかには各自治体(品川区・杉並区・千葉市・さいたま市)が主催し、高齢者の方々への福祉事業の一環として健康麻将・教室を開催するケースもあり、これからの麻将人口の増加とマージャンに対するイメージアップが期待されています。

>引用元:日本健康麻将協会HP(http://kenko-mahjong.com/index.php)

 

ということで高齢者を中心に人気を博しています。

各自治体や麻雀教室が独自に運営しているところもあるのでその数は百箇所とは言わず数百箇所になるのではないでしょうか。

レッスンプロが1からルールを教えてくれる健康麻雀教室もたくさんあり、中には数十人が入る会場が毎週満員になっている教室もあるそうです。

 

 

麻雀の社会的な役割と健康麻雀

 

私のようなプロは、麻雀を勝ち負けのつく競技として、普段のトレーニングで技を磨き、それを発揮する場として楽しんでいます。

もちろんそれは非常に楽しいものですが、麻雀の楽しさや社会的な役割というのはそれだけにとどまりません。

 

例えば前述の日本健康麻将協会HPでは諏訪東京理科大学共通教育センターの篠原菊紀教授の研究成果として

 

①実年齢に比べて健康マージャン愛好者の脳年齢は3歳若い。
②麻将は衰えやすい脳部位を活性化させる。
③その結果、介護予防、認知症予防につなげることが期待出来る

引用元:日本健康麻将協会HP(http://kenko-mahjong.com/index.php)

 

というものが紹介されていました。

麻雀は非常に頭を使うゲームですから、脳を若く保つためのトレーニングとしても最適ということですね。

そういう意味でもやはり麻雀は「一生楽しめるゲーム」と言えるのではないかなと思います。

 

このように高齢者中心に楽しまれている健康麻雀ではありますが、インターネット文化によって「賭けずに麻雀を楽しむ層」が増えていることで、健康麻雀人口も増えていくでしょう。

 

健康麻雀を打てる場所


(引用元:日本健康麻将協会

 

では健康麻雀を打てる場所はどこにあるでしょうか。

一つは先ほど日本健康麻将協会のサイトから検索していただくという方法。

【参考リンク】一般社団法人日本健康麻雀協会<県別開催会場MAP>

 

他にも自治体主催で麻雀教室を行っている市町村もあるので一度お住いの市町村で運営しているところがないか探してみると良いでしょう。

【参考リンク】一般社団法人日本健康麻雀協会<地方自体による健康麻将の取り組みについて>

 

ここではその他に面白い取り組みをしている健康麻雀団体様をいくつかご紹介したいと思います。

 

健康麻雀団体紹介

 

その1 イオングループ


(引用元:https://www.aeonsupercenter.co.jp/store_s/akita/gojoume/)

 

先日、麻雀プロ団体の最大手である「日本プロ麻雀連盟」がイオングループと提携し健康麻雀の普及を行って行くというニュースが報じられました。
(参考リンク:https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/20171114-00078133/

 

もともとイオングループには健康麻雀教室を運営している店舗もあるようで、今後全国的に広まって行くようです。

もしかしたらあなたのお住まいのお近くのイオンにも健康麻雀教室ができるかもしれませんね。

イオンといえば家族ずれも多くいるショッピングモールですから数年後には家族で麻雀、なんて光景も見れるかもしれません。

 

▼イオングループで健康麻雀を運営している店舗

引用元:イオンカルチャークラブから調べる事ができます。

 

 

その2 ノーレート麻雀ネットワーク「ニューロン」


(引用元:http://npo-neuron.com/

 

関東、関西を中心に麻雀教室を展開するNPO法人の「ニューロン」さん。全くルールを知らない初級から、中級、上級とレベルに応じて様々なコースが用意されています。

特に注目なのが子供向け麻雀教室の存在です。品川校では、東京大学麻雀サークルのメンバーがスタッフとして子供達に麻雀を教えています。

 

【参考リンク】ノーレート麻雀ネットワーク ニューロン

 

一般的な雀荘は風俗営業法により管理されているため18歳未満の入店ができませんが、麻雀教室という形をとることでそれをクリアしているんですね。

 

大人気麻雀漫画「咲」の世界では高校生の部活動としての麻雀が非常にポピュラーなものとして描かれていますが、こういった活動がさらに盛んになれば、そのような世界が訪れるのもあり得ないことではないのかもしれません。

 

『咲-saki-』

奇跡的な麻雀を打つ高校1年生の宮永咲がインターハイの頂点を目指す物語。

 

 

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麻雀サークルとは ~麻雀仲間が見つかる~

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今回はゲームや、街中の雀荘だけでなく「こんな風に麻雀を楽しんでいる人たちもいる」というのをご紹介したいと思います。

 

雀荘

麻雀が打てるお店。4人で入っても打てるし、1人で入っても他のお客さんと打つことができる場合もある。基本喫煙可で朝方までやっているお店がほとんど。

 

女性麻雀サークルMAGNET


(引用元:http://www.mj-mgnt.com/

 

こちらはなんと女性限定の麻雀サークル。

麻雀の競技人口は正直なところ男性の方が圧倒的に多く、女性が一人で入っていくには敷居が高い部分もあります。

次の文章はMAGNETさんの基本理念の引用です。

 

現在、男性に比べ女性の麻雀人口は多くありません。
その理由としては麻雀に興味あるけど、麻雀ができる友達が周りにいない…。
かといって一人で雀荘に行き、お金を賭けたりしたくない…ということがあります。
女性にとって麻雀を楽しめる場というのはなかなか少ないものです。。

麻雀のおもしろさを少しでも多くの人と分かち合うために、「女性同士で賭けずに麻雀を打てる場所を作り、現況を打開していきたい。」
「少しでも多くの女性の方に麻雀を楽しんでもらいたい!!」そう思っています。(引用:http://www.mj-mgnt.com/intro.html)

 

麻雀の新しい楽しみ方が増えてきたことで、今まで麻雀に親しみがなかった層の方々が麻雀をするようになりました。

それに合わせて麻雀を楽しむ場所も変わりつつあります。

こういった様々な理念を持つ人たちが集まって麻雀を楽しむ、その情報を発信してさらに輪が広がる、これもインターネットを通して生まれた新しい麻雀の魅力と言えるかもしれませんね。

 

MAGNETから女流プロも誕生!

 

MAGNETさんはそのサークルメンバーから女流プロも生まれていますし、初心者の方にも丁寧に教えてくださるとのこと。

私は男なので残念ながら実際の雰囲気は存じませんが、twitterからは和気藹々とした様子が伝わってきます。

東京と大阪、2箇所で活動をしていらっしゃるそうなのであなたが女性ならば一度ホームページやtwitterを覗いてみてはいかがでしょうか。

 

 

東京大学麻雀サークル白


(引用元:http://utmj-haku.sakura.ne.jp/

 

もしもあなたが大学生ならば大学の麻雀サークルというのも魅力的な活動場所となるでしょう。

 

ご自身の大学でなくとも、他大学の学生を受け入れているサークルというのも多くあります。

最近では学園祭で模擬雀荘(麻雀が打てるお店を学校の教室で開く)をやっているサークルも多くあり、こちらは年齢に関係なく全自動麻雀卓を使った本当の雀荘に近い麻雀を楽しめます。

 

全自動麻雀卓
牌を混ぜる・牌を配る・牌を積むなどが全て自動で行われる麻雀卓。最近の雀荘では基本的に全自動麻雀卓が採用されているので雀荘に行けば目にする可能性は大。

▼全自動麻雀卓(機械のようなものが真ん中にある)

▼自動でない雀卓(何も卓に無く手で配る)

 

例えばこちらの「東京大学麻雀サークル白」さんは、春秋2回の学園祭で模擬雀荘を開催しているほか、定期的に麻雀大会を開催しています。

 

私もゲストとして何度か呼んでいただいたことがありますが、様々な大学から大学生が集まるだけでなく、社会人の方も多く参加されていますし、中にはなんと小さな子供が打ちにきていることもありました。

 

小学校低学年くらいの小さな子供が必死に考えて麻雀をしている姿は他の場所ではなかなか見れない素晴らしい光景でしたよ。

 

 

サークルの麻雀の良いところ

 

「大学から麻雀を覚える人」というのはたくさんいるので、多くの大学サークルは初心者に教えるノウハウを持っているというのも特徴。

特に関東の大学のサークルはプロが在籍しているところも多数あり、初心者から上級者まで楽しみやすい環境です。

 

このように、サークルの良いところは大抵の場合初級者から上級者まで、麻雀に時間の大半を捧げているガチ勢の人から月に何度か打つだけのライト勢の人まで、様々な楽しみ方をしている人が揃っているところです。

どんな趣味でもそうですが、やはり同じくらいの熱量を持ってる人同士の方が仲良くなりやすいもの。

あなたが麻雀を通して交友を広げたいと考えているのであれば、麻雀サークルはぴったりの場所と言えるでしょう。

 

ではどうやってそのサークルを見つけるのか?

 

これもいまはインターネットが便利な世の中ですよね。

twitterで「麻雀サークル」と検索すればとても多くのサークルが出てきますし、そのツイートからどんな人が集まっているのか、どんな活動をしているのか、ある程度の雰囲気を知ることもできます。

それでも見つからないという方は、サークルでは無いですがこんなサービスもあります。

 

麻雀のオフ会「麻雀ルールスターズ」


(引用元:http://maajan.jp/event/

 

こちらは様々な麻雀の「オフ会」を企画している団体です。

なんと年間200回以上も開催されており、雀荘に行ったことがない人や点数計算ができない初心者さんも多く参加されているとのこと。

 

 

仲間を見つけて麻雀をするのも楽しい!

 

このようにインターネットの登場により、今までよりも気軽に初心者でも気兼ねなく麻雀を打て、さらに麻雀仲間を見つけることができる場所が増えています。

ネット麻雀で技術を磨くのも楽しいですが、仲間を見つけて麻雀をするのももちろん楽しいもの。

 

麻雀が一生遊べるゲームならば、麻雀仲間というのは一生の友達になりえる存在です。

ぜひご自身の居心地の良い麻雀環境を見つけて見てください。

 

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有名ネット麻雀の特徴とおすすめポイント

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ネット麻雀はどれをやるべきか

 

ここまで、麻雀を覚えるために、また知的ゲームとしての麻雀の腕を磨くためには「ネット麻雀」がオススメですというお話を何度かしてきました。

 

ただ「ネット麻雀」といってもその数は非常にたくさんありますし、それぞれに特徴があります。

その為、あなたが麻雀をやる目的によって、利用した方が良いネット麻雀は変わってくるでしょう。

 

今回は私の独断と偏見ではありますが、有名なネット麻雀の特徴と、どんな人におすすめかをご紹介していきたいと思います。

※ページ末にネット麻雀一覧を記載しています。

 

筆者の「ネット麻雀で好成績を収めて、出版につながった経験」については前のページでお話しております!

 

有名ネット麻雀3選の特徴とおすすめポイント

 

以下では有名なネット麻雀3つの特徴とおすすめするポイントを解説していきます!是非自分にぴったりのネット麻雀を見つけていただければと思います!

 

▼ここで紹介するネット麻雀の特徴早見表

天鳳 マルジャン 雀シティ
料金 基本無料 無料でも可 基本無料
対応端末 PC/スマホ PC/スマホ PC/スマホ
ポイント 正確な段位 イベント多 顔が見える

 

1 天鳳

(引用元:https://tenhou.net/

サービス名 天鳳
料金 基本無料(豪華版は月額540円)
対応端末 パソコン・タブレット・スマホ
おすすめの人 実力が卓ごとに分かれていてほしい人

 

天鳳の特徴

 

登録ID数450万を数える国内最大規模のネット麻雀サイトです。

 

天鳳の最大の特徴は「打ち手の実力によって打つ卓が分かれている」こと。

プレイヤーは成績に応じて段位を持つのですが、その段位ごとに打てる卓が区切られています。

 

▼天鳳の段位

 

すなわち「常に自分に近い実力の相手と打つことができる」ので、上級者であれば他のゲームや雀荘では味わえないようなハイレベルな勝負を経験できます。

逆に初級者であれば上級者にあっけなくやられることなく、じっくりと麻雀を楽しめます。

 

また上記の仕組み(自分に近い実力の相手と打たなければならない)から格下の相手ばかりと戦ってポイントを貯めることができません。

そのため、この天鳳の段位というのは数あるネット麻雀の中でも「最も信頼できる実力の指標」と言われており、高段者には戦術書の執筆オファーがきたり、トッププロとの配信対局に呼ばれたりすることもあります。

 

 

初心者の方にとっても「自分が強くなっていること」が最も実感しやすいストイックなネット麻雀と言えるでしょう。

あなたが凝り性で、どんなゲームでも実力を磨いて上を目指したい、と思う性格ならばこの天鳳がぴったりです。

 

11人しかいない「天鳳位」

 

ちなみにこの天鳳は有名プロも数多くプレイしていますが、最高段位の「天鳳位」(十段のさらに上)に辿り着いたのはたったの11人

もしあなたがどんなに麻雀の腕に自信があったとしても「一度もつまづくことなく天鳳位に到達できることはない」と断言しても良いでしょう。

 

この言葉に燃えてきた自信家のあなたも、ぜひ天鳳をプレイしてみてください。

ちなみにスマホ版もあり、PC版スマホ版共に基本は無料です。

七段以上が打てる最高レベル卓で打つ場合と、自分の打ち筋のデータ解析などができる豪華版を使う場合のみ月額540円となっています。

 

天鳳の特徴まとめ

 

・基本は無料。データ解析などができる豪華版を使う場合のみ月額540円。

・登録ID数450万を数える国内最大規模のネット麻雀サイト。

・最大の特徴は「打ち手の実力によって打つ卓が分かれている」こと。

・格下の相手ばかりと戦ってポイントを貯めることができないため、天鳳の段位というのは数あるネット麻雀の中でも最も信頼できる実力の指標と言われている。

・高段者には戦術書の執筆オファーや、トッププロとの配信対局に呼ばれたりすることも。

・実力を磨いて上を目指したい、と思うならば天鳳がぴったり。

 

オンライン対戦麻雀 天鳳(外部リンク)

 

2 Maru-Jan(マルジャン)


(画像引用元:http://www.maru-jan.com/

サービス名 マルジャン
料金 ある程度は無料で楽しめる(プレイはポイント制)
対応端末 パソコン・タブレット・スマホ
おすすめの人 イベントを楽しみながら麻雀を覚えたい人

 

マルジャンの特徴

 

先ほどの天鳳がひたすら麻雀を打って段位をあげて行く、というシンプルかつストイックなゲームだったのに対して様々なイベントやエフェクトが楽しめるのがこの「マルジャン」です。

 

対戦相手と領地をかけて勝負しながら天下統一を目指す「丸雀戦国時代」

麻雀プロのリーグ戦のように昇級を目指して戦う「丸雀プロリーグ」

といった様々なイベントが常に開催されています。

 

「全国麻雀選手権」に注目!

 

中でも注目なのは毎年春に開催される「全国麻雀選手権」。

こちらなんと勝ち進むと優勝賞金500万円(賞金総額は1000万)の大会への出場権を得ることができます。

なんとも夢のある話ですよね。

 

スマホのソーシャルゲームのような感覚で様々なイベントを楽しみながら麻雀を覚えていきたい、というあなたにオススメのネット麻雀です。

 

プレイするにはポイントを購入する必要がありますが、初回登録時やイベントでもらえたりするのである程度は無料で楽しむことが可能です。

 

Maru-Jan(マルジャン)の特徴まとめ

 

・ポイントはもらえたりするのである程度は無料で楽しむことが可能。

・様々なイベントやエフェクトが楽しめる

・対戦相手と領地をかけて勝負しながら天下統一を目指す「丸雀戦国時代」開催。

・麻雀プロのリーグ戦のように昇級を目指して戦う「丸雀プロリーグ」開催。

・毎年春に開催される「全国麻雀選手権」では、勝ち進むと優勝賞金500万円、賞金総額1000万円の大会への出場権を得ることができる

・様々なイベントを楽しみながら麻雀を覚えていきたい方にオススメのネット麻雀

 

麻雀ゲーム『Maru-Jan』(外部リンク)

 

3 雀シティ


(画像引用元:https://www.fuzz.co.jp/app/jongcity/

サービス名 雀シティ
料金 基本無料(一部課金あり)
対応端末 パソコン・タブレット・スマホ
おすすめの人 相手の顔を見ながら麻雀を楽しみたい人

 

雀シティの特徴

 

今回ご紹介する中で最も新しいネット麻雀がこちら。

なんといっても雀シティの特徴はカメラを通して相手の顔をみながらプレイができること。

 

カメラはぼかしが入っているので最低限のプライバシーは守られる他、OFFにすることもできます。

リアルタイムで流行りの加工アプリのような加工をすることができたりしてなんとも「今風」なゲームだなという印象です。

 

1局清算のルールで遊べる!

 

個人的に気に入ったのは「1局清算のルール」が遊べるところ。

麻雀は牌が配られてから誰かが和了(あが)るまでを1局として、通常ですと10局程度で1ゲームとなります。

これでだいたい30分から40分くらいかかるのですが、1局清算ならば5分以内に終わってしまいます!

 

これこそ隙間時間に遊ぶのにはちょうど良いゲームで、ここでもやはり現代人のライフスタイルにあったゲームだなと感じました。

ちなみにこちらも基本無料で遊べますし、つい最近スマホ版もリリースされました。

 

雀シティの特徴まとめ

 

・基本無料

・相手の顔を見ながらプレイできる

・1局清算が可能

・隙間時間に遊ぶにはちょうどいいゲーム

 

オンライン麻雀ゲーム『雀シティ』(外部リンク)

 

いかがでしたでしょうか。

麻雀会で一旗あげてやるぜ!というガチな人から、ソーシャルゲームのように気楽に遊べるものまで様々あります。

基本無料のものがほとんどなので、ルールなどいまいち理解し切れてない、という方もぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか。

習うより慣れろ、と言いますがその方が理解も早くなりますよ。

 

ネット麻雀一覧

 

名称 特徴
オンライン対戦麻雀 天鳳 登録ID数450万を数える国内最大規模のネット麻雀サイト。天鳳の最大の特徴は「打ち手の実力によって打つ卓が分かれている」こと。
麻雀ゲーム『Maru-Jan』 様々なイベントやエフェクトが楽しめる。優勝賞金500万のイベントの大会への出場権が獲得できるイベントなども開催。
オンライン麻雀ゲーム『雀シティ』 カメラを通して相手の顔をみながらプレイができる。カメラはOFFにすることも可能。
セガNET麻雀 MJ 牌や手の動きをリアルに再現。実際に麻雀をしている感覚になれる。基本プレイ無料。
麻雀4 色々なゲームを取り扱う「ハンゲーム」の中にあるゲームのひとつ。無料で打つことができる。
雀REVO 3Dの絵が特徴的な麻雀ゲーム。対局後に、対戦相手のリーチが何待ちだったかなどを調べられる。
闘牌王 対局視点に3Dモードを選べて臨場感ある対局ができる。
麻雀ロワイヤル 「Yahoo!モバゲー」の中のゲームのひとつ。会員数が100万人を突破しているとのこと。

 

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)



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目次著者

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。麻雀プロ。オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

麻雀はギャンブル、タバコ・・・というイメージがありませんか?

そんなイメージは今や昔話。麻雀の本当の魅力が近年、ネットを中心に見直されつつあります。麻雀が既に好きな方も楽しめる麻雀初心者に送る『麻雀の魅力』入門の決定版です!

 

はじめに

麻雀には「ギャンブル」「タバコ」「お酒」などの良くないイメージは小説「麻雀放浪記」に起因します。インターネットの登場でそのイメージは変わりつつあります。麻雀は一生の趣味になり得る知的なゲームであることをお伝えいたします。

はじめに ~一生遊べる知的ゲームとしての麻雀の魅力~

 

第1章 現代の麻雀

インターネットの登場により麻雀界に大きな変革が起きようとしています。麻雀ブームの歴史を知ると、現代は麻雀を楽しむにはとてもよい環境であることがわかります。実際に打てる場所なども知ることで、その敷居の低さがわかり、きっと麻雀がやりたくなることでしょう。

麻雀ブームの歴史 ~第三次麻雀ブームへの期待~

現代の麻雀は一人で楽しめる ~3つの方法~

現代の麻雀は賭けずに打てる ~3つの方法~

 

第2章 ルールの超基本

麻雀がどのようなゲームなのかをざっくりとお伝えいたします。また、麻雀が強くなるための基本的な考え方も知ることで、実際に始める時に効率的なレベルアップをすることができるでしょう。

麻雀ルールの超基本① ~ざっくりどんな感じのゲームか説明~

麻雀ルールの超基本② ~役とは~

麻雀が強くなる考え方の超基本 ~効率的な上達方法~

 

第3章 麻雀の楽しみ方

麻雀の楽しみ方は「ネット麻雀」「麻雀サークル」「健康麻雀」「麻雀プロの世界」場所や環境によって変わってくるのです。

「交友関係を広げたい?」「プロを目指したい?」この章を読めば、自分が飛び込んでみたい麻雀の世界がきっと見つかることでしょう。

有名ネット麻雀の特徴とおすすめポイント

麻雀サークルとは ~麻雀仲間が見つかる~

健康麻雀とは ~飲まない吸わない賭けない~

麻雀プロの実態 ~麻雀に人生を捧げる~

 

第4章 麻雀的思考力

麻雀は知的ゲームとして楽しめるだけでなく、麻雀で培われる思考は日常生活に大いに活かすことができるのは魅力的です。筆者が東京大学大学院を中退を決断し麻雀プロへの道を選んだ際に用いた麻雀的思考法などもご紹介。

人生に役立つ麻雀的思考力① ~迷った時の考え方を養う~

人生に役立つ麻雀的思考力② ~「勝負の流れ」はある?~

人生に役立つ麻雀的思考力③ ~正しいPDCAサイクル~

麻雀ブームの歴史 ~第三次麻雀ブームへの期待~

Webon紹介目次著者
近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

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麻雀ブームの歴史

 

現在の麻雀はどのように変わったのか。まずは日本における麻雀ブームの変遷を簡単に見ていくことで現代の麻雀について理解を深めましょう。

 

第一次麻雀ブーム ~大正時代~

 

麻雀は中国で生まれ、明治末期に日本に伝わったと言われています。

大正時代には日本各地に広がり、麻雀に親しむ人は徐々に増えて行きました。これはさしづめ「第一次麻雀ブーム」と言ったところです。

 

第二次麻雀ブーム ~昭和40年代~

 

そして爆発的に麻雀人口を増やしたのが、昭和40年代に大流行した小説「麻雀放浪記」。

この小説に憧れた多くのサラリーマンや大学生が麻雀を嗜み、第二次麻雀ブームとなります。

 

麻雀放浪記が起こした麻雀ブームについて
麻雀には「ギャンブル」「タバコ」「お酒」といったあまり良くないイメージと結びつく方もいるかと思います。「麻雀放浪記」が大ブームになったことにより麻雀=ギャンブルというイメージを形成したきっかけになりました。詳しくはこちらの記事で解説

 

▼麻雀放浪記〈1〉青春篇 (文春文庫)(画像クリックで商品詳細へ)

 

近年のブーム ~インターネット×麻雀~

 

その後麻雀は一つの文化として根付いていくわけですが、ここ近年この頃に勝るとも劣らないブームが起きつつあるのではないか、と私は感じます。

麻雀人口そのものの増加だけではなく、これまではあまり麻雀に触れる機会の少なかった中高生や若い女性といったプレイヤーが増えつつあるのです。

 

そのきっかけとなっているのがインターネット

 

これまで麻雀というのは「4人が対面して遊ぶゲーム」でした。

それはコミュニケーションを取るのに適しているという長所である反面、そもそも4人揃えるのが難しかったり、自分一人では気軽に遊べないという短所も同時に抱えていたのです。

また、麻雀をする場所、というとどうしてもタバコの煙が気になったり、4人でやるという性質上自分の都合でやめる時間を決めづらかったり、と煩わしいところもあります。

 

それに現代社会では、わざわざ仕事が終わった後に上司と一緒にゲームなんてしたくない、という人も多いですよね。

麻雀だけでなく、人が集まってやる遊び、というもののハードルが徐々に高くなって来ているのかもしれません。

 

しかしインターネットはその短所を解決してくれました。

インターネットを介して対戦する麻雀ゲームでは、ネットに繋げばすぐに対戦相手が見つかり、自分のタイミングで辞めることもできます。家事の合間や通勤の電車の中など、ちょっとした空き時間に30分だけ遊ぶ、という遊び方はリアルの麻雀ではできないことです。

 

「実際に顔を合わせないなんて味気ない」

という人もいますが、逆に純粋な知的ゲーム、ボードゲームとして楽しみたい人にとっては余計な人付き合いをしなくても良いということにもなります。

私は相手と雑談しながら打つリアルの麻雀も好きなので、それはそれで寂しい気もしますが、現代的な楽しみ方と言えるでしょう。

平日は「仕事の後にネットで1時間だけ」休日は「友達と集まって半日ワイワイと」なんて楽しみ方もできますね。

 

AbemaTVの登場

(引用元:http://mahjong.abematimes.com/)

 

前のページでも少しご紹介しましたがさらにネットにおける麻雀コンテンツとして最近大人気なのがAbemaTVの麻雀チャンネルです。

【参考リンク】AbemaTV麻雀チャンネル

 

AbemaTVというのはPCやスマホから見ることができるインターネットTVのことで、音楽、ドラマ、スポーツ、アニメ、将棋と言った専門チャンネルがあり、それぞれのジャンルの番組を24時間無料で放送しています。

その中に麻雀チャンネルがあり

「プロの真剣勝負」から「芸能人の方が参加されるバラエティ的な番組」

まで数多くの麻雀番組が放送されているのです。

 

麻雀の番組、しかもプロ同士の対局なんて本気で麻雀を勉強している「ガチ勢」しか見ないんじゃないの?

私自身はじめはそう思っていたのですが、最近では麻雀はしたことはないけどAbemaTVで麻雀をよく見ている、それをきっかけにルールを覚えたい、そんな声をよく聞くようになりました。

 

<コラム>AbemaTVの新プロジェクト「Mリーグ」でさらに変わる麻雀界!?

AbemaTVを運営する「サイバーエージェント」の藤田晋社長がチェアマンを務める麻雀プロリーグ「Mリーグ」の始動が発表されました。

このMリーグがこれまでの麻雀プロの活動と大きく違うところは、スポンサーとして電通、博報堂、コナミと言った超一流企業が参加しているところです。

優勝賞金は麻雀のタイトル戦としては最高額の5000万円。さらに出場選手は企業側から年俸が支払われるそうです。詳しくは後のページでも紹介しておりますので気になる方は下記で!

 

調べてみると将棋などでも同様の現象は起きており、自分ではプレイせずに観戦だけを楽しむファンは「観る将」と呼ばれすでに市民権を得ているようです。

確かにYoutubeやニコニコ動画と言った動画サービスでもゲーム配信というのは人気コンテンツ。

プレイするだけでなく「見て楽しむ」というのが今の時代の新しいゲームの楽しみ方なのかもしれませんね。

 

第三次麻雀ブームへの期待

 

このようにインターネットを中心に、これまで麻雀に触れてこなかった層のファンが急増しています。

そういった人が増えることで、ライトユーザー向けのコンテンツも増え、さらにはじめやすくなる、そんなスパイラルができつつあり、この調子なら第三次麻雀ブームというものがくるのでは? そんな期待をプロの一人として抱いています。

 

麻雀は「4人が集まらないと楽しめないもの」から

「一人でも・観るだけでも楽しめるゲーム」へと変わりつつあります。

 

もしあなたが麻雀っておもしろいかも、ちょっと興味あるな、と思ったならば、スマホ1台あれば

「ルールを学ぶ」

「とりあえずゲームで遊んでみる」

「どんなゲームなのか麻雀番組を見て雰囲気を掴む」

これらが全て無料でできるのです。

 

次のページでは、実際に初心者が一人で麻雀を楽しむ方法をお伝えいたします。

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)



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目次著者

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja