健康麻雀とは ~飲まない吸わない賭けない~

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近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

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今回は賭けずに楽しむ麻雀として代表的な場所である「健康麻雀」についてご紹介したいと思います。

 

健康麻雀とは

 

健康麻雀とは主に「飲まない吸わない賭けない」を原則とし、純粋に麻雀のゲーム性やそれを通して育まれるコミュニケーションを楽しむことを目的とするものです。

厚生労働省が主催する全国健康福祉祭(ねんりんピック)の公式競技としても採用されています。

 

「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」とは
全国健康福祉祭(愛称:ねんりんピック)は、昭和63(1988)年から毎年開催されている高齢者を中心とする国民の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚を図るためのイベント。テニスやマラソンなどのスポーツや文化種目の交流大会や多彩なイベントが開催されている。

 

健康麻雀の促進を目指す日本健康麻将協会が発足したのが1988年。すでに30年の歴史があることになりますね。

日本健康麻将協会によれば

 

とかく悪いイメージのつきまとうマージャンですが、頭脳ゲーム、コミュニケーションツールとして考えると無限の可能性を持つものです。
近年では高齢者の介護予防として手さきと頭を使うマージャンが人気を集めてきており、私たちが提言してきた「賭けない・飲まない・吸わない健康麻将」を開催している会場も100箇所以上になりました。
なかには各自治体(品川区・杉並区・千葉市・さいたま市)が主催し、高齢者の方々への福祉事業の一環として健康麻将・教室を開催するケースもあり、これからの麻将人口の増加とマージャンに対するイメージアップが期待されています。

>引用元:日本健康麻将協会HP(http://kenko-mahjong.com/index.php)

 

ということで高齢者を中心に人気を博しています。

各自治体や麻雀教室が独自に運営しているところもあるのでその数は百箇所とは言わず数百箇所になるのではないでしょうか。

レッスンプロが1からルールを教えてくれる健康麻雀教室もたくさんあり、中には数十人が入る会場が毎週満員になっている教室もあるそうです。

 

 

麻雀の社会的な役割と健康麻雀

 

私のようなプロは、麻雀を勝ち負けのつく競技として、普段のトレーニングで技を磨き、それを発揮する場として楽しんでいます。

もちろんそれは非常に楽しいものですが、麻雀の楽しさや社会的な役割というのはそれだけにとどまりません。

 

例えば前述の日本健康麻将協会HPでは諏訪東京理科大学共通教育センターの篠原菊紀教授の研究成果として

 

①実年齢に比べて健康マージャン愛好者の脳年齢は3歳若い。
②麻将は衰えやすい脳部位を活性化させる。
③その結果、介護予防、認知症予防につなげることが期待出来る

引用元:日本健康麻将協会HP(http://kenko-mahjong.com/index.php)

 

というものが紹介されていました。

麻雀は非常に頭を使うゲームですから、脳を若く保つためのトレーニングとしても最適ということですね。

そういう意味でもやはり麻雀は「一生楽しめるゲーム」と言えるのではないかなと思います。

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このように高齢者中心に楽しまれている健康麻雀ではありますが、インターネット文化によって「賭けずに麻雀を楽しむ層」が増えていることで、健康麻雀人口も増えていくでしょう。

 

健康麻雀を打てる場所


(引用元:日本健康麻将協会

 

では健康麻雀を打てる場所はどこにあるでしょうか。

一つは先ほど日本健康麻将協会のサイトから検索していただくという方法。

【参考リンク】一般社団法人日本健康麻雀協会<県別開催会場MAP>

 

他にも自治体主催で麻雀教室を行っている市町村もあるので一度お住いの市町村で運営しているところがないか探してみると良いでしょう。

【参考リンク】一般社団法人日本健康麻雀協会<地方自体による健康麻将の取り組みについて>

 

ここではその他に面白い取り組みをしている健康麻雀団体様をいくつかご紹介したいと思います。

 

健康麻雀団体紹介

 

その1 イオングループ


(引用元:https://www.aeonsupercenter.co.jp/store_s/akita/gojoume/)

 

先日、麻雀プロ団体の最大手である「日本プロ麻雀連盟」がイオングループと提携し健康麻雀の普及を行って行くというニュースが報じられました。
(参考リンク:https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/20171114-00078133/

 

もともとイオングループには健康麻雀教室を運営している店舗もあるようで、今後全国的に広まって行くようです。

もしかしたらあなたのお住まいのお近くのイオンにも健康麻雀教室ができるかもしれませんね。

イオンといえば家族ずれも多くいるショッピングモールですから数年後には家族で麻雀、なんて光景も見れるかもしれません。

 

▼イオングループで健康麻雀を運営している店舗

引用元:イオンカルチャークラブから調べる事ができます。

 

 

その2 ノーレート麻雀ネットワーク「ニューロン」


(引用元:http://npo-neuron.com/

 

関東、関西を中心に麻雀教室を展開するNPO法人の「ニューロン」さん。全くルールを知らない初級から、中級、上級とレベルに応じて様々なコースが用意されています。

特に注目なのが子供向け麻雀教室の存在です。品川校では、東京大学麻雀サークルのメンバーがスタッフとして子供達に麻雀を教えています。

 

【参考リンク】ノーレート麻雀ネットワーク ニューロン

 

一般的な雀荘は風俗営業法により管理されているため18歳未満の入店ができませんが、麻雀教室という形をとることでそれをクリアしているんですね。

 

大人気麻雀漫画「咲」の世界では高校生の部活動としての麻雀が非常にポピュラーなものとして描かれていますが、こういった活動がさらに盛んになれば、そのような世界が訪れるのもあり得ないことではないのかもしれません。

 

『咲-saki-』

奇跡的な麻雀を打つ高校1年生の宮永咲がインターハイの頂点を目指す物語。

 

 

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著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
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