テキサスホールデム専門用語集

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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『テキサスホールデム入門』目次へ  (全18ページ)

 

テキサスホールデムの勉強をしようと教本や専門サイトを目にしたとき、その専門用語の多さに戸惑う初心者は少なくないでしょう。

かくいう筆者も、はじめて教本を読んだときは専門用語のあまりの多さにページをめくる手がなかなか進まなかったことを覚えています。

今後ポーカーをプレイする上で覚えておきたいポーカー用語は数多く存在しています。ここでは、専門用語についてご紹介していきますので、折に触れて参照していただければ幸いです。

 

ア行

 

【アウツ(Outs)】

勝利するために必要なカードの残り枚数。アウツを知ると勝利の確率(勝率)を求めることができる。

(詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【アグレッシヴ(AGGRESSIVE)】

ベットやレイズといった強気なアクションを積極的におこなうプレイスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【アドオン( Add-on)】

スタック(手持ちのチップ)の大きさにかかわらず規定量のチップを追加購入する行為

(関連:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【アンダードッグ(Underdog)】

ポットを獲得する上で勝率の低いハンドのこと。劣勢。たとえば、AAと99では、AAが圧倒的に優位なので、99はアンダードッグである。

⇔フェイバリット(Favorite)

 

【インフォメーションベット(Information Bet)】

オリジナルレイザー(最初にレイズしたプレイヤー)のアクションから相手と自分のハンドの強さを類推することを目的とするもので、自分がプリフロップでベット(レイズ)をしておらず、且つプリフロップでレイズをしたプレイヤーがフロップでコンティニュエーションベットをしなかった場合におこなわれる。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【インプライドオッズ(Implied Odds)】

他のプレイヤーの今後のアクションを加味し、導き出されるポットオッズのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【エクイティ(Equity)】

その時点における勝率とポットの大きさを掛けることで求められる期待値。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

 

【オフスート(Off Suit)】

スート(トランプの柄)が異なるカードの組み合わせのこと。

⇔スーティッド(Suited)

 

【オリジナルベッター(Original Better)】

はじめにベットしたプレイヤーのこと。

 

【オーバーカード(Over Card)】

ボード(コミュニティカード)の最高位よりも高いカードのこと。たとえば、ボードがKJ7で手札がAQのとき、Aはオーバーカードである。

 

【オーバーペア(Over Pair)】

オーバーカードのペアのこと。たとえば、ボードがJ94で手札がKKのとき、KKはオーバーペアである。

※オーバーカード・・・ボード(コミュニティカード)の最高位よりも高いカードのこと。たとえば、ボードがKJ7で手札がAQのとき、Aはオーバーカードである。

 

【オープンエンドストレートドロー(Open-ended Straight Draw)】

前後2つの数字のどちらかを引けばストレートが完成するハンド。

(詳しく解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【オープンエンドフラッシュドロー(Open-ended Flush Draw)】

フラッシュドローとオープンエンドストレートドローが両立しているハンドのこと。

※フラッシュドロー・・・同スート(同じ柄)のカードをあと1枚引けばフラッシュが完成するハンドのこと。

※オープンエンドストレードドロー・・・前後2つの数字のどちらかを引けばストレートが完成するハンド。

(関連:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【オープンベット(Open Bet)】

ブラインド以外まだ誰もポットに参加していない時点おこなう初めてのベット

※ブラインド・・・SB(スモールブラインド)、BB(ビックブラインド)はゲーム開始前にチップを払う必要がある。

 

【オールイン(All-in)】

ベッティングアクションの一種で、持っているチップを全額賭けること。

(詳しく解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

カ行

 

【ガットショットストレートドロー(Gutshot Straight Draw)】

8754のように間のひとつの数字を引かなければストレートが完成しないハンド。

(関連:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【キッカー(Kicker)】

特定の役を作らないカードのこと。

(関連:テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

 

【キャッシュゲーム(Cash Game)】

ゲームの参加形式の一種。いつでも好きな時に参加したりやめたりすることができる。テーブルのレートに従って、お金と本人の意志がある限りずっとゲームを続けることができる。リングゲームとも言う。

(詳しい解説:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【ギャップコンセプト(Gap Concept)】

ポジションにおける考え方の一種。既にベットやレイズをしているプレイヤーがいた時は、レイズするときは、より強い手札のカードを持っていなければならないというというような考え方。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

 

【ギャップコネクター(Gap Connectors)】

カードの2つ違いの数字が揃っている状態 。3つ違いの数字が揃うと『2ギャップコネクター』、4つ違いの数字が揃った「3ギャップコネクター」となる。

(関連:テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

【クライングコール(Crying Call)】

勝てる見込みが薄いとわかっておこなうコールのこと。ポットコミットしている場合に多い。

※ポットコミット・・・既にチップをポットに投資しすぎており、ゲームを降りるに降りられなくなっている状態。

 

【コネクター(Offsuit Connectors)】

連続した数字のカードが揃っている状態。

(関連:テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

【コミュニティカード(Community Cards)】

プレイヤーが共通で使用できる中央に配置されたカード。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【コンティニュエーションベット(Continuation Bet, 略称:C-bet)】

プリフロップでベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がコミュニティーカードにヒットしていないにもかかわらずハンドの強さを主張するベットのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

 

【コール(Call)】

ベッティングアクションの一種で、前のプレイヤーと同額のチップを賭けること。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【コールドコール(Cold Call)】

そのベッティングラウンドにおいてポットにコミットしていないプレイヤーが、他のプレイヤーのレイズにコールすること。

 

サ行

 

【サイドポット(Side Pot)】

手持ちのチップの金額が異なる複数のプレイヤーがオールインした場合に発生するポット。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【サンクコスト(Sunk Cost)】

ポットを獲得しない限り取り返すことのできない費用。

 

【サンドイッチ効果(Sandwich Effect)】

ポジションにおける考え方の一種であり「順番が後ろの方だと、他のプレイヤーの行動を見てからアクションを決定することができるため、前にいるプレイヤーよりも幅広いハンドでゲームに参加できる」というような考え方。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

 

【サードバレル(Third Barrel)】

セカンドバレルに相手がコールしてリバー(5枚目のコミュニティーカードが公開されるラウンド)まで進んだとき、さらにコンティニュエーションベットを打つこと。

※コンティニュエーションベット・・・プリフロップでベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がコミュニティーカードにヒットしていないにもかかわらずハンドの強さを主張するベットのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【シックコール(Sick Call)】

相手のブラフに対してマージナルなハンド(現状では勝てそうにない微妙なハンド)でコールすること。タフコール(Tough Call)ともいう。

 

【シャーク(Shark)】

テーブルを支配しているアグレッシヴなプレイヤーのこと。

※アグレッシヴ・・・ベットやレイズといった強気なアクションを積極的におこなうプレイスタイル。

 

【ショーダウン(Showdown)】

手札を公開し役の強さを比べること。

(詳しく解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【ショートスタック(Short Stack)】

ブラインドに対してスタックが少ない状態のこと。

 

【ショートハンド(Short Hand)】

3~6人のプレイヤーが参加しているテーブル。6maxとも呼ばれる

 

【スケアカード(Scare Card)】

他のプレイヤーのアウツである可能性が高いカード

(関連:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【スタック(Stack)】

手持ちのチップのこと。

 

【スターティングハンド(Starting Hand)】

プリフロップ(最初のターン)で配られる2枚の手札のこと。

(詳しく解説:テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

【ステークス(Stakes)】

最小のベット額。

 

【スプリットポット(Split-pot)】

カードの強さが同じで勝負が決まらなかった場合に、最も強い役を完成させたプレイヤー同士でポット山分けすること。

(詳しく解説:テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

 

【スモールボール(Small Ball)】

小さいベット額で多くのハンドに参加し、小さなポットを数多く獲得してスタックを増やそうというプレイスタイルのこと。⇔ロングボール(Long Ball)

 

【スロープレイ(Slowplay)】

強いハンドをわざと弱そうに見せてプレイする行為。

 

【スーティッド(Suited)】

同じ柄のカードが揃っている状態。

(詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

【スーティッドコネクター(Suited Connectors)】

同じ柄で、連続した数字のカードが揃っている状態。

(関連:テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

【絶対的ポジション(Absolute Position)】

「ボタン」のポジションを起点に行動していくルール通りの順番の場合のポジション。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

 

【セカンドバレル(Second Barrel)】

フロップでコンティニュエーションベットを打ったプレイヤーがターンでも連続してコンティニュエーションベットをおこなったときのベットのこと。

※コンティニュエーションベット・・・プリフロップでベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がコミュニティーカードにヒットしていないにもかかわらずハンドの強さを主張するベットのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【セット(Set)】

ポケットペア(Pocket Pair =2枚の手札が同じ数字のカードである状態)にコミュニティカードの1枚を加えたもの。

(関連:テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

 

【セミブラフ(Semi-bluff)】

現状では弱いが、アウツを引けば強くなる可能性のあるハンドでおこなうブラフのこと。

※アウツ・・・勝利するために必要なカードの残り枚数。アウツを知ると勝利の確率(勝率)を求めることができる。(アウツの詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【相対的ポジション(Relative Position)】

ボタンのポジションを起点に順番通りに行動を行う場合のポジションである「絶対的ポジション」に対し、相対的ポジションではレイザー(=レイズしたプレイヤー)を起点にアクションを行う。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

 

タ行

 

【タイト(Tight)】

限られた数少ないハンドでしかプレイしない堅実なスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【タイトパッシヴ(TIGHT PASSIVE)】

ゲームに参加するハンドの範囲が狭く、ベット(レイズ)といった強気なアクションをおこなわない消極的なプレイスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【タイトアグレッシヴ(TIGHT AGGRESSIVE)】

ゲームに参加するハンドの範囲が狭く、積極的にベット(レイズ)をおこなうプレイスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【タフコール(Tough Call)】

相手のブラフに対してマージナルなハンド(現状では勝てそうにない微妙なハンド)でコールすること。シックコール(Sick Call)ともいう。

 

【ダブルベリーバスター(Double Belly Buster)】

2つのガットショットストレートドローがあるハンド。たとえば、手札がT8でフロップがQ96のとき、Jを引けばQJT98、7を引けばT9876という2つのガットショットストレートドローがあるため、ダブルベリーバスターであることがわかる。

※ガットショットストレートドロー・・・8754のように間のひとつの数字を引かなければストレートが完成しないハンド。

 

【ターン(Turn)】

4枚めのコミュニティーカードが公開されるベッティングラウンド。また、公開されたカードのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【チェック(Check)】

ベッティングアクションの一種。ベットせずに次のプレイヤーに順番をまわすこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【チェックレイズ(Check-raise)】

チェック(賭けずに順番を回すこと)したプレイヤーが他のプレイヤーのベットに対してレイズ(賭け金を上乗せ)すること。レイズにコール(ひとつ前のプレイヤーと同じ金額を賭ける)させるよりもベット額を大きくすることができるため、頻繁にレイズするプレイヤーが後ろにいる状況でポットを膨らませたいときにスロープレイの一環としておこなう場合が多い。

※スロープレイ・・・強いハンドをわざと弱そうに見せてプレイする行為。

 

【ティルト(Tilt)】

合理的な判断をできずに感情的な行動を繰り返してしまう状態のこと。

 

【デッドマネー(Dead Money)】

フォールドしたプレイヤーがポットに投入したチップ。

 

【テーブルコントロール(Table Control)】

テーブルイメージを駆使して場を支配すること。

 

【投機的ハンド(Speculative Hand)】

現状ではそこまで強くないが、将来的に強いハンドに化ける可能性があるハンドのこと。

 

【トップペア(Top Pair)】

ボード(コミュニティカード)の最高位のカードと手札で構成されるペアのこと。たとえば、手札がATでボードがAQ8のとき、AAはトップペアである。

 

【ドミネイト(Dominate)】

相手のハンドに対して圧倒的な優位に立っている状態のこと。たとえば、AKとA5では、5がヒットして且つKがヒットしない限りA5は勝つことのできない圧倒的に不利なハンドであるため、AKはA5をドミネイトしているといえる。

 

【トラップハンド(Trap Hand)】

一見強いようにみえて、容易にドミネイトされてしまう危険なハンドのこと。たとえば、KJやQTはストレートもしくはツーペアが完成しないかぎり、フラッシュや強いキッカー(特定の役を作らないカードのこと)をもったペアに負けてしまうので、強気のプレイをすると大きな損失に繋がりやすい。

※ドミネイト・・・相手のハンドに対して圧倒的な優位に立っている状態のこと。たとえば、AKとA5では、5がヒットして且つKがヒットしない限りA5は勝つことのできない圧倒的に不利なハンドであるため、AKはA5をドミネイトしているといえる。

 

【トリップス(Trips)】

コミュニティカードで完成しているペアに手札の1枚を加えたもの。

(関連:テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

 

【ドローデッド(Draw Dead)】

アウツがヒットしても勝てる見込みのない状態のこと。

※アウツ・・・勝利するために必要なカードの残り枚数。アウツを知ると勝利の確率(勝率)を求めることができる。(アウツの詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【ドローハンド(Drawing Hand)】

あと1枚でフラッシュやストレートが完成するハンド。

 

【トーナメント(Tournament)】

ゲームの参加形式の1種。すべてのプレイヤーが同じ額のチップを持っている状態でスタートし、最後までチップを保有しているプレイヤーが勝利というルール。

(詳しい解説:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

ナ行

 

【ナッツ(Nuts)】

その状況における最高のハンド)

 

【ノーリミット(NL HOLDM)】

賭け方のルールの1種。ベットとレイズ(相手を上回る金額を賭ける)の金額に制限がない。

(詳しい解説:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

ハ行

 

【バックドアドロー(Backdoor Draw)】

ターンとリバーの両方でアウツがヒットしなければ完成しないドローハンドのこと。たとえば、手札が98でフロップがAQ7のとき、JTか65、もしくはT6をポストフロップで引き当てなければストレートが完成しないので、バックドアドローである。ランナーランナードロー(Runner-runner Draw)ともいう。

※アウツ・・・勝利するために必要なカードの残り枚数。アウツを知ると勝利の確率(勝率)を求めることができる。(アウツの詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【パッシヴ(Passive)】

コールやチェックといった弱気のアクションが多い受動的なプレイスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【バッドビート(Bad Beat)】

明らかにドミネイト(相手のハンドに対して圧倒的な優位に立っている状態)しているにもかかわらず、数学的に正しくないプレイをしているプレイヤーに数少ないアウツをヒットされて負けてしまうこと。

※アウツ・・・勝利するために必要なカードの残り枚数。アウツを知ると勝利の確率(勝率)を求めることができる。(アウツの詳しい解説:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

 

【バリューベット(Value Bet)】

自分のハンドがナッツ(その状況における最高のハンド)であると確信できるとき、利益の最大化を目的におこなうベット。要は、相手にこっちを強い手札だと思わせて降りられないようにしながら、ポットの額を吊り上げるためのベット。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【ファストプレイ(Fast Play)】

ベットやレイズを多用して、積極的にフォールドエクイティの獲得を狙うプレイスタイルのこと。

※フォールドエクイティ・・・相手をフォールドさせることによって得られるエクイティ(その時点における勝率とポットの大きさを掛けることで求められる期待値)。(フォールドエクイティの詳しい解説:テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

 

【フィックスリミット(Limit HLDM)】

賭け方のルールの一種。ベットする(最初に賭ける)金額が決められている。

(詳しい解説:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【フィッシュ(Fish)】

基本的な戦略を理解していない下手なプレイヤーのこと。いわゆるカモ。

 

【フェイバリット(Favorite)】

ポットを獲得する上で勝率の高いハンドのこと。優勢。⇔アンダードッグ(Underdog)

 

【フィアエクイティ(Fear Equity)】

アグレッシヴなプレイによって積み上げたテーブルイメージで相手に恐怖を与えることにより得られるエクイティ(その時点における勝率とポットの大きさを掛けることで求められる期待値)。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

 

【フォールド(fold)】

ベッティングアクションの一種で、勝負から降りるアクションのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【フォールドエクイティ(Fold Equity)】

相手をフォールドさせることによって得られるエクイティ(その時点における勝率とポットの大きさを掛けることで求められる期待値)。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

 

【ブラインド(Blind)】

強制ベットのこと。ゲームに参加することで強制的にブラインドが課されたりする。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【フラッシュドロー(Flush Draw)】

同スートのカードをあと1枚引けばフラッシュが完成するハンドのこと。

(関連:テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

 

【ブラフ(Bluff)】

勝てる見込みのないハンドで強気のアクションをおこない、他のプレイヤーをフォールドさせてポットの獲得を試みること。

 

【プリフロップ(Pre-Flop)】

最初のベッティングラウンドのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【フリーカード(Free Card)】

ポットにチップをコミットせずに見ることのできるカードのこと。たとえば、フロップで全員がチェックしたとき、ターンはフリーカードとなる。

 

【フルリング(Full Ring)】

7~10人のプレイヤーが参加しているテーブル)

 

【フロップ(Flop)】

3枚のコミュニティーカードが公開されるベッティングラウンド。また、そのターンに公開された3枚のコミュニティカードのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【プロテクションベット(Protection Bet)】

ドローハンド(あと1枚でフラッシュやストレートが完成するハンド)をもっているプレイヤーにコールさせる、ポットオッズ(何倍になって返ってくるかという金額)を与えないためにあえて大きなベットをすること。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【フローティング(Floating)】

ポジションがある状況(アクションの順番が遅くポジションの優位性がある状況)で他のプレイヤーがコールやチェックといった弱気なアクションをしたとき、ポットのスチールを狙ってベット(レイズ)をする行為を指す。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

 

【ヘッズアップ(Heads Up)】

1対1の勝負 。

(関連:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【ベッティングアクション(Betthing Action)】

フォールド・コール・レイズ・チェックなどのラウンドで行うアクションのこと。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【ベッティングラウンド(betthing round)】

賭けを行う回。プリフロップ→フロップ→ターン→リバーの順番で進行する。

(関連:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【ポケットペア(Pocket Pair)】

手札に2枚の数字が揃っている状態。

(関連:テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

【ポストフロップ(Post Flop)】

ターンとリバーのこと。

 

【ポット(Pot)】

そのゲームで勝利した際に得られる賭け金のプール。

 

【ポットリミット(PL HLDM)】

賭け方のルールの一種。ポット(全員が賭けたチップ)にある金額が賭けられる金額の最大。その金額以内なら好きな額をベット、レイズできる。

(詳しい解説:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【ポットコミット(Pot Committed)】

スタックに対するベットの比率が大きく、弱いハンドでもコールがオッズに合ってしまう状態。

 

【ポットコントロール(Pot Control)】

意図的にポットの大きさを小さく抑えたり大きく膨らませたりすること。

 

【ボトムペア(Bottom Pair)】

ボードの最低位のカードと手札で構成されるペアのこと。たとえば、手札がT8でボードがAQ8のとき、88はボトムペアである。

 

マ行

 

【マック(Muck)】

ショーダウンで相手のハンドが自分よりも強かったとき、手札を伏せたままハンドを放棄すること。

 

【マニアック(Maniac)】

弱いハンドでもアグレッシヴなプレイをするスタイル。

(関連:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【マージナルハンド(Marginal Hand)】

現状では勝てそうにない微妙なハンド。

 

【ミックスアップ(Mix Up)】

いくつかのプレイスタイルを意図的に使いわけることでハンドが読まれにくくなり、他のプレイヤーに誤ったプレイをさせやすくすること。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【ミドルペア(Middle Pair)】

フロップ(3枚のコミュニティーカード)の中間位のカードと手札で構成されるペアのこと。たとえば、手札がQTでボード(コミュニティーカード)がAQ8のとき、QQはミドルペアである。

 

ラ行

 

【ライブブラインド(Live Blind)】

ブラインド(強制ベット)のことであり、ブラインド(ポジションを意味する「ブラインド」。SB、BBのこと)までコールでまわってきたときにレイズ可能なもの。ブラインド(強制ベット)とほぼ同義。

 

【ラグ(Rag)】

価値のない弱いカードのこと。例えば、A4ではAに対して4はキッカー(特定の役を作らないカードのこと)として弱すぎるため、A4はしばしばAラグと呼ばれる。

 

【ランナーランナー(Runner Runner)】

バックドアドローで完成させたハンドのこと。たとえば、手札が98でフロップがAQ7、ポストフロップがJTのとき、JT987はランナーランナーである。

※バックドアドロー・・・ターンとリバーの両方でアウツがヒットしなければ完成しないドローハンドのこと。たとえば、手札が98でフロップがAQ7のとき、JTか65、もしくはT6をポストフロップで引き当てなければストレートが完成しないので、バックドアドローである

 

【リスチール(Re-steal)】

相手のベットがスチール狙いであることを見抜いてリレイズし、ポットをスチール(獲得しようとする)すること。

 

【リバイ(Rebuy)】

スタック(手持ちのチップ)が小さくなったときに規定の金額を支払って規定量のチップを追加する行為

(関連:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【リバー(River)】

5枚めのコミュニティーカードが公開されるベッティングラウンド。また、公開されたカード。
(詳しく解説:テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

 

【リレイズ(Re-Raise)】

レイズよりもさらに大きな額を賭ける事。

(関連:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【リングゲーム(Ring Game)】

ゲームの参加形式。いつでも好きな時に参加したりやめたりすることができる。テーブルのレートに従って、お金と本人の意志がある限りずっとゲームを続けることができる。キャッシュゲームとも言う。

(詳しい解説:テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

 

【リンプ(Limp)】

プリフロップにおけるブラインドに対するコール。

 

【ルース(LOOSE)】

積極的にゲームに参加し、レイズに対してもなかなかフォールドしないプレイスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【ルースアグレッシヴ(LOOSE AGGRESSIVE)】

ゲームに参加するハンドの範囲が広く、あまり強くないハンドでも積極的にベット(レイズ)する。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【ルースパッシヴ(LOOSE PASSIVE)】

ゲームに参加するハンドの範囲が広いにもかかわらず、ベッティングには消極的なプレイスタイル。

(詳しい解説:テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

【レイズ(Raise)】

ベッティングアクションの一種で、前のプレイヤーが賭けた金額を上回る金額を賭けること。

(詳しい解説:テキサスホールデムのルール② 【アクション】

 

【レインボー(Rainbow)】

異なるスート(柄)が出揃っているボード(コミュニティカード)のこと。たとえば、K♠J♡8♣のようにフロップ(3枚のコミュニティカードが公開されるターン)のスートがすべて異なるとき、このフロップはレインボーである。

 

【ロック(Lock)】

その状況で考えられる最高のハンドのこと。ナッツと同義。

 

【ロック(Rock)】

極端にタイトでアグレッシヴなプレイヤーのこと。

※タイト・・・限られた数少ないハンドでしかプレイしない堅実なスタイル。

※アグレッシヴ・・・ベットやレイズといった強気なアクションを積極的におこなうプレイスタイル。

 

【ロングボール(Long Ball)】

プレイするハンドの範囲を限定して、参加したハンドでは積極的なベットで大きなポットを獲得し、スタックを増やそうというプレイスタイルのこと。⇔スモールボール(Small Ball)

 



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当Webon『テキサスホールデム入門』が書籍になりました!是非お読みください!

著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

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このページから第3章。第3章ではオンラインゲームでも海外のプレイヤーと対等に勝負ができるようテキサスホールデムの「戦略」について

ポジション】【プリフロップ】【コンティニュエーションベット】【フロップ以降】【プレイスタイル

のページに分けて解説していきます。

このページではテキサスホールデムにおけるポジションの重要性について詳しくご説明していきます。

 

▼ポジション

▼ポジションと役割一覧(プレイヤー9人の場合)

ポジション名 仕事
① スモールブラインド(SB) プリフロップでブラインド(強制ベット)を最初にする
② ビッグブラインド(BB) プリフロップでスモールブラインド(SB)の2倍のブラインド(強制ベット)をする
③ アンダーザガン(UTG) プリフロップで事実上最初にアクションを起こす
④ 呼び名なし 特になし
⑤ 呼び名なし 特になし
⑥ 呼び名なし 特になし
⑦ ハイジャック(HJ) 特になし
⑧ カットオフ(CO) 特になし
⑨ ボタン(BTN) 基本的に最後にアクションを起こす有利なポジション
(①②)③アーリーポジション 序盤にアクションを起こす(比較的不利)
④~⑥ミドルポジション 中盤にアクションを起こす
⑦~⑨レイトポジション 終盤にアクションを起こす(比較的有利)

※①②のSBとBBは「アーリーポジション」と言わない場合もあります。

 

ポジションの重要性

絶対的ポジション

 

まずはポジションの基本である「絶対的ポジション」について解説をしていきます。「絶対的ポジション」とはルール通りに進んだ通常時のポジションの事を言います。

例えばスモールブラインド(SB)・ビッグブラインド(BB)は通常「プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)では他のプレイヤーのアクションを踏まえて行動できる」のが特徴です。

 

 

フロップ(コミュニティーカードが3枚公開されている段階のターン。上図参照)以降のラウンドでは「スモールブラインド(SB)⇒ビッグブラインド(BB)⇒他のプレイヤー」の順番でアクションを決定していきますが、

プリフロップ(2枚の手札が配られているだけの段階のターン。上図参照)ではビッグブラインド(BB)とスモールブラインド(SB)のふたりはブラインドと呼ばれる「強制ベット」をするため、アンダーザガン(UTG)のプレイヤーが実質的に最初のアクションを行い、スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)は最後にアクションをすることになります。

 

 

具体例を用いれば、ブラインド(強制ベット)がスモールブラインド$50、ビックブラインド$100の時、

スモールブラインドが$50を、ビッグブラインドが$100をベットした後、全員がコール(前のプレイヤーと同じ額を賭ける。この場合は$100のベット)してスモールブラインドまで回ったとします。

スモールブラインドは$50をすでにベットしているため、差額の$50をベットすれば「コール」することができます。

一方、ビッグブラインドはすでに$100をベットしていますので、「チェック(賭けずに次の人へ回す)」で次のフロップ(3枚のコミュティーカードを公開するターン)に進むことが可能です。

 

 

このように、プリフロップではアンダーザガン(UTG)が最初にアクションを決定し、ビッグブラインド、スモールブラインドは他のプレイヤーのアクションを踏まえて行動を決定することができます。

上記に示したのはアンダーザガン(UTG)からアクションが始まり、スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)で終わる、という順番です。このようなルール通りの順番の場合のポジションを「絶対的ポジション」と呼びます。

 

相対的ポジション

 

ただし上記で示した行動順はあくまで「絶対的ポジション(Absolute Position)」であるため、実際のプレイでは「相対的ポジション(Relative Position)」も併せて考慮しなければなりません。

「ボタン(BTN)」のポジションを起点に行動順を示す絶対的ポジション(つまりプリフロップでアンダーザガンからアクションが始まる行動順)に対し、相対的ポジションではレイザー(=レイズしたプレイヤー)を起点にアクションをおこないます。

※レイズ・・・前のプレイヤーの賭け金額に上乗せして賭けるアクション

 

▼相対的ポジション

 

ポジションの起点が変わった場合の考え方について詳しく説明いたします。

テキサスホールデムにおいて、プリフロップ(2枚のカードが配られた時)でレイズをしたプレイヤーはコミュニティカードが手札にヒットしているか否かにかかわらず、

フロップ(3枚のコミュニティーカード公開)でもベットをおこなう可能性が高く(ベットしないと「いいコミュニティーカードが来なかったんだな」と他プレイヤーにバレてしまう為。)、他のプレイヤーはレイズをした人がフロップでもベットすることを見越してレイズをした人までチェックで回すことが多い傾向にあります。(つまりベットをしないで様子を見ます)

 

【著者に聞きました!】なぜチェックで回す?

Q. なぜプリフロップでレイズしたプレイヤーがいた場合、他のプレイヤーはそのプレイヤーまでチェックで回すのでしょうか?

A. なぜ「レイズ」をした人まで「チェック」で回すことが多いのかと言えば、「コンティニュエーションベット」というテキサスホールデムの基本的な戦略に基づいて多くのプレイヤーが行動するからです。

「コンティニュエーションベット」は簡単に言うと、プリフロップ(手札2枚が配られた段階のターン)で強い手札が来てレイズしたけど、フロップ(コミュニティーカード3枚が公開された段階のターン)で良いカードが来てなくても引き続き強さを主張するために、ベットを行うという戦略です。

コンティニュエーションベットはブラフ(はったり)戦略の一種ですが、本当に強い役を作れそうかもしれないので他のプレイヤーは同じ金額を賭ける「コール」をするのを避けます。つまり様子を見たい、というアクションである「チェック」が最も妥当なアクションとなるのです。

コンティニュエーションベットはしないケースよりもするケースの方が多いと言えるほど広く浸透しているテクニックです。

 

このような場合、レイズした人の直後にいるプレイヤーがレイズした人のベットに対して実質的に最初のアクションをおこなわなければなりません。

最初に行動するプレイヤーは他のプレイヤーがどのようなアクションを起こすかをまったく知らない状態でアクションを決定しなければなりませんが、最後に行動するプレイヤーはすべての参加者のアクションを踏まえた上で行動することができます。

これが「相対的ポジション」です。絶対的ポジションとは異なる順番になる事もある、と頭に入れておくといいでしょう。

 

 

サンドイッチ効果

 

テキサスホールデムはプレイヤー間で情報量が異なるゲームです。ポジションが後ろのプレイヤーほど情報量が多いので、それ程強くない手札でもポット(勝利時に貰える全員の賭けた金額の合計)を争うことができるようになります。

そのことを表すポジションにおける考え方に「サンドイッチ効果」というものがあります。

サンドイッチ効果(Sandwich Effect)を簡単に言うなら

「順番が後ろの方だと、他のプレイヤーの行動を見てからアクションを決定することができるため、前にいるプレイヤーよりも幅広いハンド(役)でゲームに参加できる」

というような考え方を意味にします。

または逆に「自分より後ろにアクションをするプレイヤーがいる場合には、通常よりも強いハンドが必要となる」と言い換えてもいいかもしれません。

 

 

たとえば、アンダーザガン(最初にアクションするポジション)のプレイヤーは他のプレイヤーがどのようなアクションをとるか予測することが難しく、あらゆる可能性を考慮した、いわば保険をかけたアクションをしなければなりません。

極端にいえば、残りのプレイヤー全員にコールされても勝つ見込みのある強いハンドでなければゲームに参加できないのです。

 

 

一方、ボタン(BTN)のプレイヤーは他のプレイヤーのアクションを見た上で行動できるので、実際に参加している人数に勝てるだけのハンドがあれば、「コール(前のプレイヤーと同様の金額を賭けること)」もしくは「レイズ(前のプレイヤーの金額に上乗せして賭けること)」といったアクションをとることができます。

 

 

このように、ポジションはゲームに参加することのできるハンドの強さにも大きな影響をおよぼしています。

 

ギャップコンセプト(Gap Concept)

 

続いては「ギャップコンセプト」という考え方です。

ギャップコンセプトを簡潔に説明するならば「既にベットやレイズをしているプレイヤーがいる場合にレイズする時は、より強い手札のカードを持っていなければならないという考え方」を意味します。

ギャップコンプトは、サンドイッチ効果と合わせてポジションの重要性を理解する上では欠かせない概念です。

 

サンドイッチ効果を踏まえると、ポジションがない(アンダーザガンなどの早いポジション)にもかかわらずベット(orレイズ)をしているプレイヤーは強いハンドをもっている可能性が高いと言えます。

※ベット・・・そのターンで最初に賭けること レイズ・・・前のプレイヤーの賭け金に上乗せして賭けること

そのため、彼らを相手にコール(同じ金額を賭けること)するには自分からベット(orレイズ)するときよりも強いハンドでなければならないと考えられます。

 

 

これが「ギャップコンセプト」という考え方です。

 

つまり、自分からベット(orレイズ)する場合には、

① 相手がフォールドする

② ショーダウンで勝利する

という2通りの方法でポット(全員が賭けた金額の合計)を獲得できますが、相手のベット(orレイズ)に「コール」すると必ずショーダウンまで進んでしまうため(相手は上記①②のつもりでベットorレイズしている為)相手より強い役を完成させなければポットを獲得することはできないという事です。

 

 

まとめ

・ポジションには「絶対的ポジション」と「相対的ポジション」の2種類がある。

・ボタン(BTN)を起点とする絶対的ポジションに対し、相対的ポジションではレイザー(レイズした人)を起点にアクションをおこなう。

・不完全情報ゲームであるポーカーでは、行動順が早いプレイヤーほど不利となる。

・自分より後ろのポジションにいるプレイヤーが多いほど強いハンドが必要になる、という考え方を「サンドイッチ効果」という。

・すでにベット(レイズ)しているプレイヤーを相手にするときは、自分からベット(レイズ)する場合よりも強いハンドが必要になる、という考え方を「ギャップコンセプト」という。

 

 

以上、テキサスホールデムの戦略「ポジションの重要性」でした。

次のページでは「プリフロップ時にどのような判断をするか」という戦略を解説していきます。

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当Webon『テキサスホールデム入門』が書籍になりました!是非お読みください!

著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

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テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

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第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

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テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

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このページから第1章です。第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

このページでは全体的なゲームの流れとともに基本ルールを解説します。全くルールが分からない方でもこのページを読めば基本的なルールを理解する事ができます。

※テキサスホールデムポーカーにはローカルルールもあります。ここでは一般的なものをご紹介します。もちろん基本的なルールは同じですが、カジノなどで実際にプレイする際はその場でルールをディーラーなどに確認するか、見学して確認するかしましょう。

 

テキサスホールデムの基本ルール

 

まずはゲームの大枠を理解するために「ゲームの流れ」「勝敗」「参加人数・ディーラー」について解説をしていきます。

詳しい事はさらに下で解説していきますのでまずはゆっくりと大枠を掴んでいただければと思います。

 

ゲームの流れ

 

詳しいルールの話をする前にまずはテキサスホールデムが「どんなゲームなのか」を理解しましょう。

と、いうことでまずはテキサスホールデムポーカーのざっくりとしたゲームの流れからお伝えします。

 

テキサスホールデムポーカーの大枠ルールは下図のように、

『中央に配置された「コミュニティーカード」5枚』

それぞれのプレーヤーに配られた「手札」2枚』

を使ってより強いカードの組み合わせを作るゲーム、と言えます。

 

※実際のゲームでは他人の手札は見えません

 

厳密に言うとこの7枚(コミュニティーカード5枚+手札2枚)のうちいずれか5枚を使って組み合わせを作ります。

 

組み合わせ(役)については同章(第1章)の後のページで解説します! 組み合わせ(役)については同章(第1章)の後のページで解説します!

 

これをまずは頭に入れておきましょう。ちなみに今述べた下図のような形(コミュニティーカード5枚+手札2枚が場に出ている形)はゲームの最終形(終わりの段階)です。

 

▼ゲームの最終形

※実際のゲームでは他人の手札は見えません

 

この最終形になるまでに、以下のようにゲームは進んでいきます。

 

【大まかな流れ1】

まず各プレイヤーに2枚の手札カードが配られます。(他人のカードを見る事はできません)

 

 

【大まかな流れ2】

手札カードが配られたら、

1 「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2 「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3 「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4 「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

のうちのどれかの行動を全員が行います。

 

※「コール」は前の人と同じ金額を賭けること。行動の呼び方については後で解説します。 フラッシュ・・・テキサスホールデムポーカーの役(組み合わせ)の一つ。5枚同じ柄のカードを揃える役。

 

【大まかな流れ3】

続いて全プレイヤーが共通で使える3枚のカード(コミュニティーカード)が公開されます。

そしてコミュニティーカードは4枚目、5枚目と順次公開されていきます。

カードが公開される毎ターンで先程のように「降りる」「賭ける」「賭ける金額を上乗せする」「賭けずに順番を回す」の判断を各プレイヤーはしていきます。

 

※レイズ・・・賭ける金額を上乗せする

 

【大まかな流れ4】

コミュニティーカードが5枚公開され、最後に全員が賭けたり降りたりを判断したら手札を公開しカードの組み合わせ(役)の強さを比べます。

それぞれが自分の手札2枚とコミュニティーカード5枚の合計7枚のうち5枚を使ったカードの組み合わせ(役)を競い合います。

最も強い組み合わせ(役)を作った人が勝利になります。

勝った人はそのゲームでみんなが賭けたチップ(お金の代わりとなるもの)を獲得します。

 

※ワンペア・・・2枚の同じ数字が1組 ツーペア・・・2枚の同じ数字が2組 ハイカード・・・役なし フラッシュ・・・5枚同じ柄のカードを揃える役

組み合わせ(役)については後のページで解説してます! 組み合わせ(役)については後のページで解説してます!

 

以上でゲームは終了となります。

これが「知っておくとゲームの詳細を理解しやすくなる」大まかなゲームの流れです。

 

ゲームの勝敗

 

テキサスホールデムポーカーは各プレイヤーが出し合った賭け金(賭け金の合計は「ポット」と呼ばれます)を獲得することを目的として各プレイヤーはプレイします。

 

※コール・・・前の人と同じ金額を賭けること。

 

基本的に他のプレイヤーより強い役を作ることを目指しつつも、時にはゲームを降りたり、賭け金を増やしたりしながらゲームを進めていきます。

・最も強い役を作った人

・他の人が全員ゲームから降り、残った人

が勝者となり賭け金(ポット)を獲得します。

 

最も強い役を作った場合に勝利する事はもちろんですが仮に自分の役(カードの組み合わせ)が弱くても他の人が全員ゲームから降り、最終的に自分だけ残れば勝利する事ができるので「いかに相手を降ろすか(つまり”騙す”)」といった心理戦も勝敗を分ける事となります。

 

参加人数・ディーラー

 

テキサスホールデムポーカーは1テーブルにつき6~10人程度の人数でプレイすることが一般的です。

最低で2人いればプレイすることもできます。

 

▼10人でプレイする場合

 

最初のプレイヤーを起点に右回りの順でカードが配られたり、先ほど述べたカードが公開される度に行われる

1「降りる」2「賭ける」3「賭ける金額を上乗せする」4「賭けずに順番を回す」

のどれかの行動(「アクション」と呼ばれます)を決定したりしてゲームは進みます。

 

 

大会などのイベントやカジノでプレイする際にはディーラーがいますが、ディーラーの役割は

「カードをシャッフルして各プレイヤーに手札を配る」

「コミュニティカードを公開する」

といった裏方の役割のみでプレイに参加することはありません。

 

 

友人間などでプレイする場合には、ディーラーを立てずに各プレイヤーが持ち回りでその役割をこなすことがほとんどです。

 

・プレイヤーは最低2人。通常6~10人程度。

・ディーラーはプレイヤーが兼任できる。

 

ゲームの詳細

 

さて、ここまでゲームの基本的なルールを紹介してきましたがテキサスホールデムポーカーの大枠はご理解いただけましたでしょうか?

ここからはさらに一歩踏み込んで、先ほどより詳しくテキサスホールデムのゲームの流れを説明すると共にルールを解説していきます。

専門用語を解説しながら進みますが大枠が理解できていればそこまで難しくありませんので肩ひじを張らずに読んでいっていただければと思います。

初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

 

【1】 まずプレイヤーが全員席につきます。

 

 

【2】 誰からカードを配るか、などゲームを進める順番を決めます。

 

 

この「順番を決める」際には「『ボタン』の役割を担うプレイヤー」を決めて順番を決めるのが一般的です。

「ボタンの役割」になった人は、特に何かするという訳ではありません。

『ボタン』の位置が決まることで、ゲームを進めるプレイヤーの順番が決まっていくので、そのために「ボタンの役割」のプレイヤーを決めるのです。

『ボタン』の基本的な決め方は、ディーラー(いなければプレイヤーのうちの一人)がプレイヤー全員にカードを表向きに配っていき、そのカードの数字が一番大きかったプレイヤーが『ボタン』、という決め方です。

また、数字の大きさが同じだった場合はマークの強さを比較し決定したりします。(強い順番にスペード♠、ハート♥、ダイヤ♦、クラブ♣が一般的です。)

 

▼『ボタン』を決める様子

 

『ボタン』のプレイヤーのところには目印としてディーラーボタンが置かれたりします。

 

▼ディーラーボタンの例

 

【編集部コラム】参加料がある場合

「ゲームの参加料」というものがある場合は『ボタン』の役割が決まった後に、プレイヤー全員が参加料を支払います。このように参加料を支払うのはドローポーカー(5枚の手札で役を作る、日本で最も一般的なポーカールール)では一般的ですが、テキサスホールデムポーカーでこの参加料がある場合は稀だそうです。

 

【3】 カードが配られる前に特定のプレイヤーがチップを払います。

 

 

先程『ボタン』のプレイヤーを決めると言いましたが、

『ボタン』の左隣にいるプレイヤーを『スモールブラインド(SB)』

さらにその左隣にいるプレイヤーを『ビッグブラインド(BB)』と呼びます。

※これらの名称は覚えておくと便利ですが覚えていなくてもプレイする事ができますのでややこしい場合は「なんとなく知っておく」程度で良いでしょう。

 

 

スモールブラインド(SB。ボタンの一つ左隣)とビッグブラインド(BB。ボタンの二つ左隣)はゲームが開始する前(カードが配られる前)にチップを支払う必要があります。

それ以外のプレイヤーは支払いません。

チップの額はカジノだとテーブルごとに決まっており、スモールブラインド(SB)の倍額のチップをビッグブラインド(BB)は支払います。

 

▼SBが$5ならBBは$10を払う!

 

このチップはスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が順番的に有利な事から支払う事を定められたルールなのです。

「なぜスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が順番的に有利なのか」については後のページで説明します。 ここではややこしくなってしまうので(ルールを理解する上では不要なので)割愛します。

 

SBとBBが有利な理由は同章(第1章)の後のページで解説! SBとBBが有利な理由は同章(第1章)の後のページで解説!

 

【4】 スモールブラインド(SB)から時計回りにして各プレイヤーに2枚ずつ手札カードが配られます。

 

 

【5】 プレイヤーは2枚の手札カードが配られたら「行動(アクション)」をとります。

 

 

この2枚の手札カードだけを頼りに各プレイヤーは

 

1 「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2 「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3 「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4 「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

 

のどれかの行動を決定していきます。この「行動」は『アクション』と呼ばれます。

おおまかに分けるとアクションは上記4つですが、厳密に言うとアクションは下記の6種類あります。

 

▼アクション一覧

アクション名 行動  種類
フォールド ゲームを降りること 降りる
コール 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること 賭ける
ベット 最初にチップを賭けること。 賭ける
レイズ 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること 賭ける金額を上乗せする
オールイン 持っているチップを全額賭けること 賭ける金額を上乗せする
チェック 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと 賭けずに順番を回す
アクションについて詳しくは次のページで解説します! アクションについて詳しくは次のページで解説します!

 

この「アクション」は、ビックブラインド(BB)の左隣の位置に座っているプレイヤー(「アンダーザガン(UTG)」と呼びます)から時計回りに行っていきます。

 

 

ちなみにここまでの一連の流れ、つまり

『ビックブラインドとスモールブラインドがチップを払ってから、2枚の手札が配られて全員がアクションを終えるまでのターン』

「プリフロップ」と言います。

※「プリフロップ」などの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

ここからここまでが「プリフロップ」
SBとBBがチップを支払い

「アンダーザガン」からスタートして全員がアクションを終えるまでが「プリフロップ」。

 

【6】 プレイヤー全員が最初のアクションを終えたら、3枚のコミュニティカードが同時に公開されます。

コミュニティーカードは「ボード」とも呼ばれたりします。

 

※他人の手札は見えません

 

プレイヤーは2枚の手札と公開された3枚のコミュニティカード(ボード)の情報を基に『アクション(降りる・賭ける、などの行動)』を決定していきます。

ちなみに、

この時公開された3枚のコミュニティカード(ボード)

3枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「フロップ」と呼びます。

※フロップなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

先ほど説明した【5】の時は、アンダーザガン(UTG)のプレイヤー(つまりビッグブラインドの左隣)からアクションを開始しましたが、この3枚のコミュニティーカードが公開されたターン「フロップ」以降では、スモールブラインド(SB)から時計回りにアクションを行っていきます。

 

▼ここから先はSBからスタート!

 

ここからここまでが「フロップ」
3枚のコミュニティーカードが公開され

スモールブラインドからスタートして全員がアクションを終えるまでが「フロップ」。

 

【7】 3枚のコミュティーカードが公開されてから、プレイヤー全員のアクションが決定したら、4枚目のコミュニティカードが公開されます。

 

※他人の手札は見えません

 

そして各プレイヤーは2枚の手札と4枚のコミュニティカードを頼りに『アクション(降りる・賭けるなどの行動)』を決定します。

ちなみに、

この時公開される4枚目のコミュニティカード

4枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「ターン」と呼びます。

※ターンなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

ここからここまでが「ターン」
4枚のコミュニティーカードが公開され

全員がアクションを終えるまでが「ターン」。

 

【8】 4枚目のカードが公開されて、プレイヤー全員のアクションが決定したら最後の1枚(5枚目)のコミュニティカードが公開されます。

 

 

各プレイヤーは2枚の手札と5枚のコミュニティカードを頼りに最終的なアクション(降りる・賭けるなどの行動)を決定します。

ちなみに、

この時公開される5枚目のコミュニティカード

5枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「リバー」と呼びます。

※リバーなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

ここからここまでが「リバー」
5枚目のコミュニティカードが公開されて

全員がアクションを終えるまでを「リバー」と言う。

 

【9】 手札の公開

 

 

上記【5】~【8】まで(プリフロップ・フロップ・ターン・リバーという4回のターン)を終えて参加者全員のアクションが完了したら、それまでフォールドしなかった(ゲームを降りなかった)プレイヤー全員で手札を公開します。

ここで言う「参加者全員のアクションが完了」とは全員が賭けずに次の人へ順番を回す(チェックと言います)するか、賭ける金額を誰も上乗せしなくなる時の事を言います。

 

※コール・・・前の人と同じ金額を賭ける事

 

全員で手札を公開してもっとも強い役を完成させたプレイヤーが全員が賭けた金額(『ポット』と呼ばれます)を獲得します。

 

役の強さについては後のページで解説しています! 役の強さについては後のページで解説しています!

 

ちなみに、手札を公開し役の強さを比べることを「ショーダウン」と言います。

 

▼ショーダウンの様子

 

以上でゲームは終了となります。

これがテキサスホールデムの「大まかな流れ」から一歩踏み込んだ詳細なルールとなります。以下ではこの流れにならず例外的にゲームが終了する場合、やゲームの勝敗を左右する重要な「ベッティングアクション」について触れます。

 

ショーダウンまで行かずに終わる場合

 

今まで説明したように、テキサスホールデムは

 

①プリフロップ ・・・2枚のカードが配られてアクションをする。

 

②フロップ ・・・3枚のカードが公開されてアクションをする。

 

③ターン ・・・4枚目のカードが公開されてアクションをする。

 

④リバー ・・・5枚目のカードが公開されてアクションをする。

 

⑤ショーダウン・・・手札を公開し役の強さを比較する。

 

の順で進行していきますが、この①~④のラウンドでひとりを除くプレイヤーが全員ゲームから降りた(フォールド=ゲームから降りる事)場合、その時点でゲームが終了となります。

その場合はショーダウン(手札を公開し手札の強さを比較すること)せずに勝負が決定します。

 

 

つまり駆け引きが強ければ、最も弱い役でも賭け金(ポット)を獲得することが可能なのです。

 

重要な「ベッティングラウンド」

 

テキサスホールデムではカード(手札やコミュニティーカード)を見てから賭けるかどうかを決めるアクションのターンが毎回あることをここまででお伝えしていきましたが、これらの「アクションを決めるターン」ことを『ベッティングラウンド』と言います。

つまり先程の「ゲームのルール」の中で説明した

「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」

を総称して『ベッティングラウンド』と呼びます。

 

▼ベッティングラウンド(アクションを決めている時)の様子

 

既に述べた通りテキサスホールデムでできる行動(アクション)は大きく分けると下記の4つになります。

1「降りる」

2「賭ける」

3「賭ける金額を上乗せする」

4「賭けずに順番を回す」

です。

手札やコミュニティーカードを見て、これらのアクションを決めるターンは「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」と、計4回あります。

 

 

この4回のベッティングラウンドは自身で判断して行動するのでここにギャンブルではない「戦術」「戦略」が発生します。

その為ルールを把握するだけでなく、強くなるためにもベッティングラウンドについて深く知る必要があるということだけは頭に入れておきましょう。

 

▼ベッティングラウンド一覧

ベッティングラウンド 行動内容
プリフロップ

2枚ずつ手札が配られて、プレイヤー全員がアクションを終えるまで。
(ビックブラインド、スモールブラインドがブラインド(強制チップ)を支払う行動もプリフロップに含まれる)
フロップ

3枚のコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
ターン

4枚めのコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
リバー

5枚めのコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
ショーダウン
※ショーダウンはベッティングラウンドではない
ここまでゲームを降りなかったプレイヤー全員が手札を公開し、手札の強さを競う。
もっとも強い役を完成させたプレイヤーがポット(チップ)を獲得する。

 

以上、このページではテキサスホールデムポーカーのルールを初心者の方にも分かりやすく解説してきました。

次のページではテキサスホールデムポーカーのアクション、つまり「降りる」「賭ける」などの行動について詳しく解説していきます。

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目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

Webon紹介目次著者
ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

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テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

 

ここまで長々とテキサスホールデムに関する基礎知識や基本戦略を並べ立ててまいりましたが、他のテーブルゲーム同様、実践に勝る上達方法はありません。

 

欲をいえば、優れたプレイヤーとの実戦経験を積むことがテキサスホールデム上達の近道ですが、ポーカーが普及していない日本では身近に優れたプレイヤーがいることはおろか、「生でテキサスホールデムをプレイする機会さえほとんどない」というのが現状です。

 

しかし、オンラインゲームなら世界中の愛好家といつでも手軽にテキサスホールデムをプレイすることができます。

ここでは、初心者にもおすすめのテキサスホールデムポーカーのアプリゲームを3つご紹介していきます。

 

▼このページで紹介するおすすめアプリ一覧

ポーカーワールド ワールドシリーズオブポーカー ポーカースターズ
料金 基本無料 基本無料 基本無料(現金プレイには注意)
対応端末 PC/スマホ スマホ PC/スマホ
特徴 ノーリミットのトーナメントをオフラインで楽しめる プレイヤーのレベルに合わせたトーナメント 世界最大級のオンラインポーカー

 

1 ポーカーワールド


(画像元:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.youdagames.pokerworld&hl=ja)

ゲーム名 ポーカーワールド(Poker World)
料金 基本無料。ゲーム内課金有。
対応端末 PC/スマホ
特徴 ノーリミットのトーナメントをオフラインで楽しめる。
サイトリンク http://www.funnygames.jp/gemu/pokawarudofurain_poka.html

 

オンラインゲームがほとんどを占めるポーカーゲームの中で、ポーカーワールドはノーリミットのトーナメントをオフラインで楽しむことのできる数少ないゲームです。

 

ノーリミットのトーナメント
「ノーリミット」とはチップの賭け方で、ベットとレイズの金額に制限がないゲーム。「トーナメント」は皆同じ金額のチップを保有してスタートしチップが無くなったら負け、というゲーム形式。詳しくは、第1章の下記ページで解説。(現在第5章)

 

無料アプリなのでプレイの前後にCM動画が挿入されますが、快適な操作性と多種多様なテクニックを駆使する手ごわいAIは無料とは思えないほどの高いクオリティを誇っています。

 

オンラインゲームでは、各プレイヤーの持ち時間が定められているため瞬時にアクションを決定しなければなりませんが、本作はオフラインのゲームなので、納得のいくまでじっくりと考えて戦略を練ることが可能です。

ゲーム内課金はありますが、1日に1回は無料でゲーム内通貨がもらえるので、スタック(手持ちチップ)が底をついても時間が経てば復活できるようになっています。

 

アウツやオッズの計算(数学的に行動を判断する方法。詳しくは第2章で解説)になれていない初心者の方は、他の有名オンラインゲームに挑戦する前に「ポーカーワールド」で最後の復習をしてみては如何でしょうか。

 

 

2 ワールドシリーズオブポーカー


(画像元:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.leagem.texaspoker&hl=ja)

ゲーム名 ワールドシリーズオブポーカー(World Series of Poker)
料金 基本無料。ゲーム内課金有。
対応端末 スマホ
特徴 オンライン。プレイヤーのレベルに合わせた本格的なトーナメント開催。
サイトリンク https://play.google.com/store/apps/details?id=com.leagem.texaspoker&hl=ja

 

ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)は世界最大のポーカーイベントの名を冠したオンラインゲームです。

 

ワールドシリーズオブポーカー

あらゆるポーカーのイベントの中で、最大のイベントである「ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)」には毎年多くのプレイヤーが殺到します。(競技種目はテキサスホールデムなどいくつか行われます)2018年の大会では総勢7,874人がメインイベントに参加しました。そのうち1,182人が入賞し、優勝者にはおよそ10億円の賞金が与えられました。

▼WSOPの様子


photo by Dutch Boyd

 

テキサスホールデムと、オマハ( =テキサスホールデムから派生したポーカーの一種。5枚のコミュニティカードから3枚と、4枚の手札から2枚を使ってハンドを完成させる)をプレイすることができます。

 

気軽に参加できる「キャッシュゲーム」だけでなく、プレイヤーのレベルに合わせた本格的なトーナメントも開催されているので、初心者から上級者まですべてのポーカープレイヤーにおすすめのオンラインゲームです。

 

キャッシュゲーム
ゲームの形式には大きく2種類あります。1つがトーナメントで、プレイヤーが一人になるまで行われるサバイバルゲームです。もうひとつがキャッシュゲーム。こちらはいつでも好きな時に参加したり辞めたりすることができます。詳しくは第1章の下記ページで解説。

 

無料アプリなのでゲーム内課金はありますが、4時間ごとに無料でゲーム内通貨がもらえるので、スタック(手持ちチップ)が底をついても時間が経てば復活できるようになっています。

 

 

3 ポーカースターズ


(画像元:https://www.pokerstars.com/ja/poker/download/android/?no_redirect=1)

ゲーム名 ポーカースターズ(Poker Stars)
料金 基本無料(ゲーム内課金有、現金プレイには注意)
対応端末 PC/スマホ
特徴 世界最大級のオンラインポーカー。多様な追加ルールで遊べる。リアルマネーのプレイが可能となっているので、注意が必要。
サイトリンク https://www.pokerstars.com/ja/poker/download/android/?no_redirect=1

 

ポーカースターズは世界最大級のオンラインポーカーサイトです。

 

テキサスホールデムだけでなく、オマハや5カードオマハ・クールシュベル・セブンカードスタッド・ラズ・ファイブカードドロー・バトゥーギ・アンフォールドフォールデム・HORSEなどさまざまな種類のポーカーがプレイ可能です。

 

各種キャッシュゲームやトーナメントはもちろん、多様な追加ルールが用意されています。

フォールドすると自動的に他のテーブルに飛ばされて新しいハンドが配られる「ズーム(Zoom)」

近未来を舞台に特殊な能力を駆使してホールデムをプレイするSFポーカーゲームの「パワーアップ(Power Up)」

他のプレイヤーを飛ばすたびに報酬が獲得できる「ノックアウト(K.O.)」

などなどのルールがあります。

 

また、ゲーム内通貨だけでなくリアルマネーでポーカーをプレイできる機能も搭載されています。

ただし、リアルマネーを賭けたギャンブルは現行の日本の法律に照らし合わせると違法とも合法ともいえないグレーな領域ですので、公におすすめすることはできません。

 

リアルマネーを賭けないかぎり、PCやスマホから無料でプレイできます。

ゲーム内課金はありますが、4時間ごとに無料でゲーム内通貨がもらえるので、スタック(手持ちチップ)が底をついても時間が経てば復活できるようになっています。

 

ポーカースターズ(外部リンク)

 

以上、著者がおすすめするテキサスホールデムがプレイできるアプリ3選でした。

次のページではおすすめテキサスホールデム関連書籍とプレイする上で持っておくといいおすすめテキサスホールデム関連グッズを紹介しています。

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テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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本章(第4章)では引き続き、これまでの内容を踏まえた練習問題を出題していきます。

 

前ページテキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】よりも少し踏みこんだ内容となっておりますので、わからないときには該当するページを参考にしながらじっくりと考えてみてください。

 

アウツに関する問題集

 

アウツについて復習してから問題に挑みたい方は第2章より!(現在第4章)

 

アウツの問題①

 

あなたの手札がT♠6♠でフロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)がA♠4♠K♢だったとき、何枚のアウツがあるか。

 

 

また、ターン(4枚目のコミュニティーカードが公開される段階のターン)でアウツを引くオッズはいくらか。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:アウツは9枚、オッズはおよそ4:1

解説:フラッシュドロー(=同じ柄のカードをあと1枚引けばフラッシュが完成する手札のこと)であるため、1つのスート(柄)=13枚から場に出ている4枚を引いた9枚がアウツとなる。

ドローハンド(現状では強くないが、強くなる可能性がある手札)が「ターン」で完成する確率は、アウツの枚数÷(52-5(手札+コミュニティーカード))という式で求められ、今回だと9÷47=0.19=19%、オッズで表すと4.2:1であることがわかる。

※確率をオッズに直すには、1を確率で割り、その商から1を引く。つまり今回の場合は1÷0.19-1=約4.2倍=4.2:1

▼復習は第2章より(現在第4章)

 

アウツの問題②

 

あなたの手札が9♢8♣でフロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)がQ♠T♡7♢だったとき、何枚のアウツがあるか。

※T=10

 

 

また、ターン(4枚目のコミュニティーカードが公開される段階のターン)でアウツを引くオッズはいくらか。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:アウツは8枚、オッズはおよそ5:1

解説:今回の手札とコミュニティーカードではT987のオープンエンドストレートドロー(=6543のように前後2つの数字のどちらかを引けばストレートが完成するハンドのこと)であるため、同ナンバー=4枚(♡♠♢♣の各マーク)に2を掛けた8枚がアウツとなる。

「ターン」で完成する確率は8÷47=0.17=17%、オッズは1÷0.17-1=4.8倍=4.8:1であると求められる。

▼復習は第2章より。

 

アウツの問題③

 

あなたの手札が3♠2♠でフロップがJ♠6♡5♢だったとき、何枚のアウツがあるか。

 

 

また、ターンでアウツを引くオッズはいくらか。

 

答え(クリックで回答を表示)
答:アウツは4枚、オッズはおよそ11:1

解説:今回の手札とコミュニティーカードでは6532のガットショットストレートドロー(=8754のように間のひとつの数字を引かなければストレートが完成しないハンド)であるため、

同ナンバー=4枚(♡♠♢♣の各マーク数字の4)がアウツとなる。

ターンで完成する確率は4÷47=0.085=8.5%、オッズは1÷0.085=10.7倍=10.7:1であると求められる。

▼復習は第2章より

 

アウツの問題④

 

あなたの手札がK♠Q♠でフロップがJ♠T♠7♢だったとき、何枚のアウツがあるか。

 

 

また、ターンでアウツを引くオッズはいくらか。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:アウツは15枚、オッズはおよそ2:1

解説:今回の手札とコミュニティーカードではK♠Q♠J♠T♠のオープンエンドフラッシュドロー(あと1枚でストレートかフラッシュが完成する状態。さらにストレートはAと9どちらが来ても完成する状態)であるため、9枚のフラッシュドローアウツと8枚のストレートドローアウツがある。17枚アウツがあるように思えるが両者に重なっているアウツ「A♠」「9♠」をディスリガード(無視)して、計15枚のアウツがあることが求められる。

「ターン」で完成する確率は15÷47=0.32=32%、オッズは1÷0.32-1=2.1倍=2.1:1であると求められる。

▼復習は第2章より

 

ポットオッズに関する問題集

 

ポットオッズについて復習してから問題に挑みたい方は第2章より!

 

ポットオッズの問題①

 

ブラインド(強制ベット)が$50/$100(つまりスモールブラインドが$50、ビッグブラインドが$100の強制ベットをした)のゲームで、プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)で6人のプレイヤーがコールしてボタンのあなたまで回った。

 

 

そのとき、あなたがコールするときのポットオッズはいくらか。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:8.5:1

解説:$50+$100+($100×6人)=$750のポットに$100をベットするとき、計$850のポットに$100を賭ける計算になるので、ポットオッズは850:100=8.5:1(=8.5倍)であると求められる。

▼復習は第2章より。

 

ポットオッズの問題②

 

ブラインド(強制ベット)が$50/$100(つまりスモールブラインドが$50、ビッグブラインドが$100の強制ベットをした)のゲームで、ビッグブラインドのあなたがフラッシュドロー(後一枚でフラッシュが完成する状態)をもっているとき、フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)でカットオフのプレイヤーが$300のベットをして、ボタンのプレイヤーがコール(同額を賭ける事)した。

 

 

ポットが$1,250だったとき、数学的に正しいプレイをするためにあなたがとるべきアクションは「コール(同額を賭ける)」か、フォールド(降りる)か。ただし、インプライドオッズ(相手の手札を読んで求める応用的なオッズ)は考慮しないこととする。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:コール

解説:$1,250のポットに$300をコミット(投資)するとき、ポットオッズは(1250+300):300=5.2:1になる。

フラッシュドローのオッズ(4:1)がポットオッズを上回っているので、この状況では「コール」することが数学的に正しいプレイとなる。

▼復習は第2章より(インプライドオッズについても解説しています)

 

プロテクションベットに関する問題

 

プロテクションベットについて復習してから問題に挑みたい方は第3章より!

 

プロテクションベットの問題

 

ブラインドが$100/$200のゲームにおいて、手札がA♡9♣でフロップ(公開された3枚のコミュニティーカード)がA♠9♢8♣だったとき、アンダーザガンのあなたが600$をベットすると、オープンエンドストレートドロー(6543のように前後2つの数字のどちらかを引けばストレートが完成するハンドのこと)をもっているボタンがコールし、他のプレイヤーは全員フォールドした。

 

 

ターンはK♠、ポットが$2,600のとき、ボタンのプレイヤーをフォールドさせるためにあなたはいくらのベットをするべきか。

 

答え(クリックで回答を表示)
答: $1,000以上

解説:オープンエンドストレートドローが「リバー」で完成するオッズは4.8:1であるため(アウツ8枚÷残り46枚=0.17=17%が勝率、オッズは1÷0.17-1=4.8倍=4.8:1)、ボタンのプレイヤーをフォールドさせるには、ポットオッズを4.8:1よりも大きくする必要がある。

(計算しなくても済む「オッズ一覧表」はこちらに掲載)

Xをコールする額とすると(2600+2X):X=4.8:1という式からXの値を求めると4.8X=2600+2X→2.8X=2600→X=929となり、およそ$930のベットでオッズが均衡することが求められる。

実際のプレイでそこまで細かい計算をおこなうプレイヤーはいないので、ざっと$1,000のベットを打てば相手にフォールドさせるために必要なポットオッズを与えることができると考える。

相手に充分なスタック(手持ちチップ)があり、且つタイトなプレイヤー(すぐにフォールドする)でなければ(つまり強気なプレイヤーだと)プロテクションベットの成功率が低くなるので注意する。あなたのテーブルイメージ(そのテーブルでどのようなプレイをするのかの印象)も重要。

▼復習は第3章より

 

以上、テキサスホールデムが強くなる練習問題②でした。

次のページから第5章。第5章では実際にテキサスホールデムをプレイできるアプリやおすすめテキサスホールデム関連書籍・道具を紹介します。

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

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第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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テキサスホールデムポーカーとは

 

「テキサスホールデムポーカー(テキサスホールデム)」はカジノなどで行わていれるトランプゲームの一つです。

※「テキサスホールデムポーカー」=「テキサスホールデム」

 

プレイヤー全員が共通で使える「コミュニティーカード(下図参照)」5枚とそれぞれのプレイヤーに配られた「手札」2枚の計7枚を使って、より強いカードの組み合わせを作った人が勝利するゲームです。

(詳しいルールは次のページで解説します)

 

▼コミュニティーカードと手札

※他プレイヤーの手札は見えません

 

テキサスホールデムポーカーはカジノなどで行われるので「ギャンブル」というイメージがありますが、運任せだけのゲームではありません。

「投資」の要素が詰まった魅力的なゲームなのです。

 

テキサスオールデムポーカーは「ポーカー」の一種です。みなさんは「ポーカー」と聞いてどのようなゲームを思い浮かべるでしょうか。

おそらく、5枚の手札を使って役を作る「ドローポーカー」をイメージする方がほとんどだと思います。

 

ドローポーカー
日本で最も一般的なポーカーのルール。最初に5枚の手札がプレイヤーに配られる。カードの交換などをして強いカードの組み合わせを作ったプレイヤーが勝利となるゲーム。

 

この一般的なドローポーカーもきちんとチップを賭けて遊べば駆け引きの面白さを味わうことができますが、家庭内や友人間でドローポーカーをプレイする際に「チップを賭けていた」という話はあまり耳にしません。

 

本来ポーカーは「投資」のゲームです。

その為「チップを賭けないポーカー」というのは本来の魅力を大きく損なった全くの別物であるといっても過言ではないでしょう。

 

そのような遊び方ではポーカーの魅力を理解できるはずもなく、ポーカーが「数あるトランプゲームのひとつ」として頭の片隅に追いやられてしまうのも無理はありません。

 

競技人口が最も多いポーカー

 

ドローポーカーを含め、ポーカーにはとても数え切れないほどのバリエーションが存在しています。

その中でも最も多くの人に愛好されているポーカーテキサスホールデム(Texas Hold’em)(テキサスホールデムポーカー)です。

テキサスホールデムはその名のとおりアメリカ合衆国のテキサス州において考案されましたが、その後またたく間に世界中に伝播し、今では各地でさまざまな大会が開催されるに至っています。

 

 

あらゆるポーカーのイベントの中で、最大のイベントである「ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)」には毎年多くのプレイヤーが殺到します。(競技種目はテキサスホールデムなどいくつか行われます)

2018年の大会では総勢7,874人がメインイベントに参加しました。

そのうち1,182人が入賞し、優勝者にはおよそ10億円の賞金が与えられます。

 

▼WSOPの様子


photo by Dutch Boyd

 

投資ゲームとしての魅力

▲photo by Miquel C.

 

世界的にこれほどの人気を誇るテキサスホールデムですが、日本での認知度はかなり低いです。

その一因は前述したように、チップを賭けないドローポーカーが一般的になっているが故に、チップを賭けて遊ぶ駆け引きの面白さが伝わっていないことにあるのは間違いないでしょう。

このWebonではテキサスホールデムの魅力をお伝えし、日本におけるポーカーの普及に貢献することを目的としています。

その為にはあらかじめポーカーに対する誤解と偏見を解いておかなければなりません。

 

先ほども述べましたが、まず声を大にして言っておきたいことは、

「ポーカーは投資のゲームである」

ということです。

 

テキサスホールデムでは、プレイヤー全員が共通で使える「コミュニティーカード」というものが存在します。

 

 

コミュニティーカードの5枚と、それぞれのプレイヤーに配られた手札2枚の計7枚を使って、より強いカードの組み合わせを作ったプレイヤーの勝利となります。

(詳しいルールは次のページで解説します)

 

コミュニティーカードの枚数は3枚からはじまり、4枚、最終的に5枚とターンごとに1枚ずつ公開されていきます。

テキサスホールデムではそのカードが公開されていくターンごとに

「ゲームを続けるか」

「ゲームを降りるのか」

「賭け金を上乗せするか」

決断をしなければならないルールになっています。

 

「投資」というのは「どこに資産を投じればよりお金が増えるのか」ということに対して戦略や思案をめぐらせるものです。

チップを賭けている以上、ポーカーの「チップを賭けるかどうか」という判断は、より大きな利益を追求するために行われるもので、この行動は投資のそれと何ら変わることはありません

実際アメリカの経営者にはポーカーの愛好家も多く、ヘッジファンドにおいて有用な人材を確保することを目的としたポーカーの大会が開催されるほどです。

 

ヘッジファンド
リスクを伴う投資手法も積極的に用いて顧客から預かった資産を増やすファンド。「ファンド」とは資金を複数の人や団体から募集して、それらをまとめて資産運用する基金のこと(投資信託も一種のファンド)。

ヘッジファンドは普通のファンドとは違い、富裕層に限って参加できたり、多額の資産を投じる事が条件となっている場合が多い。その為ヘッジファンドで実際に運用を行う人材には高い投資判断能力などが求められる。

 

勝つためには強い役を完成させることも大切ですが、ポーカーではそれ以上に、

大きな利益を得ることのできる機会をじっと窺う「忍耐力」

その利益を最大限に引き出す「洞察力」

自らの損失を最小限に抑える「リスク管理能力」

が重要となります。

 

このようにポーカーの多くの部分が投資と重なっており、ポーカーを「投資のゲーム」として見るとさらに面白くなると私は考えます。

 

 

ポーカーは決して運任せのゲームではありません。

運に恵まれた初心者が上級者に勝つこともありますが、長期的にみればより優れた技術をもったプレイヤーが勝つようにできています。

 

このWebonでは、テキサスホールデムに親しんでいる海外のプレイヤーたちと対等な勝負ができる戦力を培うことを目的に、必要最低限と思われる基本的な戦略をご紹介しています。

テキサスホールデムに興味を持たれた方は是非最後までご覧になっていただければと思います。

 

次のページから第1章。まずはテキサスホールデムポーカーのルールを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。誰でもわかるテキサスホールデムポーカー入門で投資力を鍛えましょう。

『テキサスホールデム入門』目次へ  (全18ページ)



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当Webon『テキサスホールデム入門』が書籍になりました!是非お読みください!

著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

お問い合わせはこちらから

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

Webon紹介目次著者
ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

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第1章ではテキサスホールデムのルールを。

第2章ではテキサスホールデムをプレイする上で知っておきたい基礎知識を。

第3章ではオンラインポーカー等で海外のプレイヤーと対等にプレイするための基本的な戦略についてお伝えしてまいりました。

 

本章(第4章)ではこれまでにご紹介した知識を踏まえた練習問題を出題いたしますので、おさらいするつもりで気軽に挑戦してみてください。

 

ハンドの強さに関する問題集

 

ハンドについて復習してから問題に挑みたい方は第1章より!

 

ハンドの問題①

 

プレイヤーAの手札が8♡7♢、プレイヤーBの手札がK♠2♠で、ボード(コミュニティーカード)がA♠T♢9♣3♠6♠だったとき、ショーダウンでポットを獲得するのはどちらのプレイヤーか。

※T=10

 

 

答え(クリックで回答表示)

答:プレイヤーB

解説:プレイヤーAのハンドがT♢9♣8♡7♢6♠の「ストレート」であるのに対し、プレイヤーBのハンドはA♠K♠6♠3♠2♠の「フラッシュ」であるため、プレイヤーBがポットを獲得する。

▼復習は第1章より

 

ハンドの問題②

 

プレイヤーAの手札がA♢8♢、プレイヤーBの手札がK♠J♡で、ボード(コミュニティーカード)がJ♣8♣A♠4♠K♢だったとき、ショーダウンでポットを獲得するのはどちらのプレイヤーか。

 

 

答え(クリックで回答表示)

答:プレイヤーA

解説:複数のプレイヤーが同じランクのハンドを完成させているときは、それぞれのもっとも強いカードを比較して勝敗を決する。

プレイヤーAのハンドがA♠A♢8♢8♣K♢、プレイヤーBのハンドがK♠K♢J♡J♣A♠とどちらもツーペアだが、トップペア(Aのペア)を完成させているプレイヤーAのハンドの方が強い。

▼復習は第1章より

 

ハンドの問題③

 

プレイヤーAの手札A♡T♡、プレイヤーBの手札がK♡Q♡で、ボード(コミュニティーカード)が4♡3♡2♡J♣7♡だったとき、ショーダウンでポットを獲得するのはどちらのプレイヤーか。

 

 

答え(クリックで回答を表示)

答:プレイヤーA

解説:複数のプレイヤーが同じランクのハンドを完成させているときは、それぞれのもっとも強いカードを比較して勝敗を決する。

プレイヤーAのハンドがA♡T♡7♡4♡3♡、プレイヤーBのハンドがK♡Q♡7♡4♡3♡とどちらもフラッシュを完成させているが、Aを含むナッツフラッシュ(最強のフラッシュ)を完成させているプレイヤーAのハンドの方が強い。

▼復習は第1章より

 

ベッティングアクションに関する問題集

 

ベッティングアクションについて復習してから問題に挑みたい方は第1章より!

 

ベッティングアクション問題①

 

あなたがボタンのポジションにいるとき、フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)でカットオフのプレイヤーがオールイン(手持ちチップ全てを賭ける)した。

オールインしたプレイヤーがあなたの半分程度のスタック(手持ちのチップ)しかもっていないとき、あなたが選択することのできるアクションをすべて挙げなさい。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:フォールド、コール、レイズ、オールイン

解説:他プレイヤーがしたオールインの額よりも大きなスタックをもっているとき、ハンドを放棄する「フォールド」、オールインと同額をベットする「コール」、オールインよりも大きな額をベットする「レイズ」、スタック全額をベットする「オールイン」いずれかのアクションをとることができる。

▼復習は第1章より

 

ベッティングアクション問題②

 

あなたがボタンのポジションにいるとき、フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)でカットオフのプレイヤーがオールインした。

オールインしたプレイヤーがあなたよりも大きなスタック(手持ちのチップ)をもっているとき(つまりあなたがオールインの額よりも少ないスタックしか持っていないとき)、あなたが選択することのできるアクションをすべて挙げなさい。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:フォールド、オールイン

解説:オールインしたプレイヤーがあなたより大きなスタックをもっている場合、同額を賭けるアクションである「コール」することができないため、「フォールド」と「オールイン」しか選択肢がない。

スタック量の異なる複数のプレイヤーがオールインしたときには、「メインポット」の他に「サイドポット」というものが発生する。

▼復習は第1章より

 

サイドポットに関する問題

 

サイドポットについて復習してから問題に挑みたい方は第1章より!

 

サイドポット問題①

 

ブラインド(強制ベット)が$100/$200のゲーム(つまりスモールブラインドが$100、ビッグブラインドが$200の強制ベット)で、アンダーザガン、ハイジャック、ボタンのプレイヤーがプリフロップ(2枚の手札が配られた段階のターン)でオールインし、他のプレイヤーはみなフォールドした。

 

 

それぞれのスタック(手持ちチップ)がUTG:$5,000、HJ:$10,000、BTN:$7,500だったとき、発生するサイドポットの数はいくつか。

 

 

また、メインポットとサイドポットの大きさはそれぞれいくらか。

 

答え(クリックで回答を表示)

答:発生するサイドポットは2つ(メインポット:$15,300、サイドポットA:$5,000、サイドポットB:$2,500)

それぞれのポットの内訳は以下のとおり。

メインポット:ブラインド($100+$200)+UTG($5,000)+HJ($5,000)+BTN($5,000)=$15,300

サイドポットA:HJ($2,500)+BTN(2,500)=$5,000

サイドポットB:HJ($2,500)=$2,500

解説:いずれのポットもチップを投資しているプレイヤーしか獲得権をもたないため、アンダーザガンのプレイヤーは勝ってもメインポットしか獲得することができず、その場合2つのサイドポットは元のプレイヤーに還元される。

ボタンのプレイヤーが勝てばメインポットとサイドポットAを獲得することができるが、その場合もサイドポットBはハイジャックのプレイヤーに還元される。

▼復習は第1章より

 

次のページは【アウツ・オッズ・プロテクションベット】に関する問題集となります。

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第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

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テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

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テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

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第3章ではオンラインゲームなどで海外のプレイヤーと対等に勝負ができるようテキサスホールデムの「戦略」について

ポジション】【プリフロップ】【コンティニュエーションベット】【フロップ以降】【プレイスタイル

のページに分けて解説しています。

このページではフロップ(3枚のコミュニティーカードが公開されている段階のターン)からポストフロップ(フロップ以降。つまり「ターン」「リバー」)で使える5つの戦術を紹介いたします。

 

 

1 セカンドバレル

 

前のページテキサスホールデムの戦略 【コンティニュエーションベット】でご紹介した「コンティニュエーションベット」に関連したテクニックに、「セカンドバレル」というものがあります。

 

コンティニュエーションベット
プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)でベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がフロップで公開された3枚のコミュニティーカードにヒットしていない(来てほしかったカードが来なかった)にもかかわらずベットすることです。コンティニュエーションベットにより他のプレイヤーに「ヒットしなかった」と思わせない事で相手をフォールド(降りる)させる戦術です。

具体的に説明すると、最初に配られた2枚の手札がA♡8♡だったとします。フラッシュを目指し、フロップ(3枚のコミュニティーカード公開)で♡の柄のカードが来ることを期待してプリフロップでレイズをしました。

しかし、フロップでコミュニティーカードに♡が一枚もありませんでした。この時に引き続き賭け金をベットして、あたかも強い手札になったかのように見せるのが「コンティニュエーションベット」です。詳しくは前ページで解説していますので参考にしていただければと思います。

 

「セカンドバレル」は、

「フロップでコンティニュエーションベットを打ったプレイヤーがターン(4枚目のコミュニティーカードが公開されるターン)でも連続してコンティニュエーションベットをおこなったときのベットのこと」

を意味します。

 

 

セカンドバレルでは、「ターン(公開された4枚目のコミュニティーカード)」がスケアカード(=他のプレイヤーのアウツ(役を作るカード)である可能性が高いカード)だったとき、継続して強さを主張することでポットの獲得を狙います。

要は、セカンドバレルは強気なアクションで相手をゲームから降ろさせるのが狙いです。

セカンドバレルに相手がコール(同じ金額を賭ける)してリバー(5枚目のコミュニティーカードが公開されるターン)まで進んだとき、さらにコンティニュエーションベットを打つことを「サードバレル」と呼びます。

3度にわたってブラフをおこなうには相応のリスクが伴いますので、相手のプレイスタイルやスタック(手持ちチップ)の大きさなどを充分に考慮した上で慎重に判断してください。

 

▼コンティニュエーションベットのベッティングラウンドごとの呼び方

ベッティングラウンド 名称
フロップ コンティニュエーションベット
ターン セカンドバレル
リバー サードバレル

 

2 インフォメーションベット

 

インフォメーションベットは、

「ベットして相手の反応を伺いハンドの強さを探る戦術」

です。

 

インフォメーションベットは、オリジナルレイザー(プリフロップで最初にレイズを行った人)のアクションから相手と自分のハンドの強さを推測することを目的とするものです。

 

 

インフォメーションベットは自分がプリフロップでベット(レイズ)をしておらず、且つプリフロップでレイズをしたプレイヤーがフロップでコンティニュエーションベットをしなかった場合にベットをする事です。

 

 

インフォメーションベットの額はポットの3分の1から半分程度が標準的な大きさであるとされています。(ポットが$1000なら、ベット額は$300~$500程度)

ただし、ベットする額によって相手のアクションから推測できるハンドの範囲も変わってきます。

 

たとえば、ポットの半分にあたる大きさのベットに対してコールされた場合と、ポットの3分の2にあたる大きさのベットに対してコールされた場合とでは、

後者の方がより大きな金額をベットしていることから相手は強いハンドを示唆するアクションであると読み取ることができます。

 

 

相手のハンドの強さを予測することで後のアクションによる損失を最小限に抑えられるだけでなく、場合によっては「フォールドエクイティ」を得られる可能性もあるため、コンティニュエーションベットと併せてぜひ覚えておきたいテクニックです。

 

フォールドエクイティ
フォールドエクイティとは「相手をフォールドさせることによって得られるエクイティ」のことを指します。「エクイティ」とは、勝負した時に返ってくると金額の見込みを意味します。つまりフォールドエクイティを得るという事は相手が得られた金額を得ている、という事になります。

 

3 フローティング

 

フローティングとは、

「ポジションがある状況(アクションの順番が遅くポジションの優位性がある状況)で他のプレイヤーがコールやチェックといった弱気なアクションをしたとき、ポットの獲得を狙ってベット(レイズ)をする行為」

を指します。

 

 

要するに、たとえ自分が強い手札ではなかったとしても、相手が弱気なアクションをしているということなので、自分が「強いカードを持っている」と思わせれば相手は降りる可能性があるということです。

そういう状況で、「レイズ(金額を上乗せして賭ける)」などの強気なアクションをすることで、相手をフォールドさせてポッドを獲得しようとすることを「フローティング」と呼ぶのです。 

 

例えば、コンティニュエーションベットをおこなったプレイヤーAがセカンドバレル(=ターンでコンティニュエーションベットをすること)をせずに「ターン(4枚目の手札が公開される段階のターン)」でチェックをしている場合があるとします。

 

コンティニュエーションベット
プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)でベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がフロップで公開された3枚のコミュニティーカードにヒットしていない(来てほしかったカードが来なかった)にもかかわらずベットすることです。コンティニュエーションベットにより他のプレイヤーに「ヒットしなかった」と思わせない事で相手をフォールド(降りる)させる戦術。詳しくは前ページで解説していますので参考にしていただければと思います。

 

こういう場合でポジションのある(アクションの順番が遅くポジションの優位性がある状況)プレイヤーがレイズ(つまり「インフォメーションベット」)を行うと、

プレイヤーAはコミュニティーカードにヒット(来てほしいカードが来ること)していない限り、「コール(同じ金額を賭ける)」することは簡単ではありません。※なぜ、簡単ではないかは下記で解説します。

そのため、インフォメーションベットは冷静にフォールドすることができる慎重なプレイヤーや、コンティニュエーションベットを多用するプレイヤーが相手だった場合は有効です。

 

ただし、マージナルハンド(現状では勝てそうにない微妙なハンド)でもレイズを躊躇しないマニアックなプレイヤーにはインフォメーションベットをしてもあっさりとレイズされてしまうので効果が期待できません。注意しましょう。

 

※プレイヤーAがコールするのが簡単でない理由

テキサスホールデムにおいて「チェック」はハンド(手札)の弱さを示す弱気なアクションであるとされます。

ハンドの強さを主張する強気なアクションであるセカンドバレルをせずにチェックをしたということは、無駄なベット(賭けること)を控えて「損失を最小限に抑える方針」に切り替えたことを示唆しています。

そのため、ハンドの強さを主張するプレイヤー(つまりインフォメーションベットをしたプレイヤー)のベットにコール(同額を賭ける)をするようなリスクの高いアクションをおこなうことは合理的ではないからです。

(ただし、コミュニティーカードにヒットしてハンド(手札)が強くなったことを悟られないように、敢えて弱気なアクション(この場合は「チェック」)をしている場合には、勝ったときの利益を最大化するために他のプレイヤーのベットに対して「コール」することが合理的なアクションとなります。)

 

4 プロテクションベット

 

プロテクションベットとは、

「現時点では勝っているが、他プレイヤーが強くなれば負けてしまう可能性が高いハンドを相手が持っていて、その相手にフォールドを促すベット」

をプロテクションベットといいます。

その名のとおりドローハンド(現状では強くないが、ターンやリバーの時に公開されるカードによって強くなる可能性がある手札)から自分のハンドを「プロテクト(守る)」することを目的におこなうベットです。

 

方法としては、相手のハンドを予測した上でポットオッズを計算し、オッズに合わなくなる大きさをベットします。要はベットの額を増やし、「勝負するには見合わない!」と相手に思わせるのです。

ポットオッズとは
ポットの大きさとそのポットを得るために必要な投資額の比率のことです。要するに「いくら払って、いくら返ってくるか」ということの比率。ポットオッズが大きいと積極的に勝負した方が得だが、小さいと強い役でなければ勝負しない方が良くなる(「オッズに合わない」となる)。

 

たとえば、自分の手札がQ♠T♢でフロップで公開されたカードがQ♡T♣4♢、ターンが7♡だったときに、相手が♡のスーティッド(同じ柄のカード)をもっていると仮定します。※T=10

 

 

相手は♡の柄が4つ揃っているフラッシュドロー(同じ柄が4枚揃っている状態。後一枚でフラッシュが完成する状態)なので、相手プレイヤーにはおよそ4:1のオッズ(勝率)があると推測できます。(4:1のオッズというのは、4回に1回は勝てるという状態を表します。)

※ここで言うオッズは「勝率」「役が完成する確率」の事です。以下で説明する「ポットオッズ」とは別のものになります。

オッズ(勝率)の求め方
トランプは全カードの枚数や、それぞれの柄の枚数が決まっているので、ターンの時点でフラッシュドロー(後一枚でフラッシュが完成する状態)だと最後のリバーでは1/4の確率でフラッシュが完成すると計算によって求める事ができます。

詳しいオッズの求め方については第2章で解説しております。一覧表で見れば、オッズも一目瞭然です。

 

勝率(オッズ)がポットオッズを上回っていると相手にプレイを続けさせる数学的根拠を与えてしまいます。第2章で解説しましたが「勝率>ポットオッズ」であれば勝負をした方が勝率に対してリターンが大きい事を示すからです。

そのため、自分のハンドをプロテクト(守る)するためには意図的にポットオッズを膨らませて相手をフォールドさせなければなりません。

 

仮にその時点のポット(全員の賭けた金額の合計)が$1,000だった場合、$550をベットすればポットは$1,550+$550は$2100になります。

ポットオッズは「ポット(ベットする額も含めたポット):ベット額」なので

2100:550=3.8:1

となります。

つまりポットオッズ(オッズ)は3.8倍という事になります。3.8回に1回勝てれば収支がプラスマイナスゼロになるという事なのでこのポットオッズの勝負に参加するには3.8回に1回以上勝てる勝率を持った手札で無ければなりません。

 

 

オッズ(ポットオッズ)が、3.8:1で、勝率が4:1です。3.8回に1回以上勝たなくてはならないオッズなのに手札の勝利する確率は4回に1回です。

要するに、勝率から考えるとこの勝負をすると収支がプラスマイナスでマイナスになってしまう状況を作れた訳です。

結果相手はフォールド(降りる)することになるのです。

このようにしてプロテクションベットでは相手にコールすることが数学的に正しくないポットオッズを与えることができます。

もちろん相手を含めた他プレイヤーのスタック(手持ちチップ)量やプレイスタイルによってはそれでも「コール(同額を賭ける)」をしてくることも考えられますので、状況を慎重に見極めた上で活用してください。

 

コールが正しくなる状況とは
相手のスタック(手持ちチップ)が少ないためポットコミット(冒頭で説明しているような、ポット(全員の賭けた金額の合計)に対してスタックが小さいため弱い手札でもコールがオッズに見合ってしまう状態のこと)している場合は、このような状況でも相手はコールが正しくなります。

また、同じように、アウツ(役を作るために必要なカードの残り枚数)やポットオッズなどの基本的な概念を理解していない初心者や、勝率の低いハンドでも強気なベットやレイズを繰り返すマニアックなプレイヤーを相手にしている場合もプロテクションベットの成功率は低くなります。

 

5 バリューベット

 

反対に、自分のハンドがナッツ(Nuts, =その状況における最高のハンド)であると確信できるとき、利益の最大化を目的におこなうベットを「バリューベット」(Value Bet)と呼びます。

相手がコールすることが正しくなる為の最も大きなベット額をしっかり見極めることで、ポットを獲得した際の利益を最大限まで膨らませることが可能となります。

※ギリギリまでポットオッズが小さくなりすぎないような額をベットし続ける。その結果相手の勝率が低い手札であってもポットオッズが大きいので勝率が低い手札でもフォールドせずにベットし続ける。例)ポットオッズ=10倍(10回に1回の勝利で±0)なら勝率が9倍(9回に1回勝てる)でも勝負に参加してくる。

 

要は、相手にこっちを強い手札だと思わせて降りられないようにしながら、ポットの額を吊り上げるためのベットがバリューベットです。

 

まとめ

 

【セカンドバレル】

・フロップでコンティニュエーションベットをおこなったプレイヤーがターンで続けて打ったコンティニュエーションベットを「セカンドバレル」、さらにリバーで打ったコンティニュエーションベットを「サードバレル」という。

 

【インフォメーションベット】

・オリジナルレイザーがフロップでコンティニュエーションベットをせず、自分がプリフロップでベット(レイズ)していないとき、オリジナルレイザーにアクションを強いて情報を引き出すためのベットを「インフォメーションベット」という。

・インフォメーションベットの標準額はポットの3分の1から半額程度だが、ベットの大きさによって特定できるハンドの範囲も異なる。

 

【フローティング】

・ポジションがある状況で他のプレイヤーがコールやチェックといった弱気なアクションをしたとき、ポットのスチールを狙ってベット(レイズ)をする行為を「フローティング」という。

 

【プロテクションベット】

・ドローハンドから自分のハンドをプロテクトするために大きめのベットをすることをプロテクションベットという。

 

【バリューベット】

・自分のハンドがナッツであるとき、相手がコールすることが正しくなるもっとも大きな額をベットして利益の最大化を図ることをバリューベットという。

 

 

以上、フロップ以降で利用できる5つの戦術でした。

次のページではテキサスホールデムのプレイスタイルを紹介すると共に戦略的にどのようなプレイスタイルが有効か解説していきます。

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目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

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第3章ではオンラインゲームなどで海外のプレイヤーと対等に勝負ができるようテキサスホールデムの「戦略」について

ポジション】【プリフロップ】【コンティニュエーションベット】【フロップ以降】【プレイスタイル

のページに分けて解説しています。

テキサスホールデムには、様々なプレイスタイルがあります。

プレイスタイルについて知り、使い分けられるようになれば、一人前のプレイヤーであると言っても過言ではないのです。

 

このページではプレイスタイルを下記の3種類に分けて解説いたします。

 

  • 参加するハンドの傾向
  • ペッティングアクションの傾向
  • プレイスタイルの組み合わせ

 

また、戦略上有効なプレイスタイルの使い分け「ミックスアップ」についても解説していきます。

 

プレイスタイル一覧

 

▼参加ハンドの傾向

名称 プレイスタイル
タイト 強い手札じゃないと、ゲームに参加しない。すぐにフォールドする。
ルース 積極的にゲームに参加する。レイズに対してもなかなかフォールドしない。

 

▼ベッティングアクションの傾向

名称 プレイスタイル
アグレッシヴ ベットやレイズといった強気なアクションを積極的におこなうプレイスタイル。
パッシヴ コールやチェックといった弱気のアクションが多い受動的なプレイスタイル。

 

▼プレイスタイルの組み合わせ

名称 プレイスタイル
タイトアグレッシヴ ゲームに参加するハンドの範囲が狭いが、参加すれば積極的にベット(レイズ)をおこなう。
ルースアグレッシヴ ゲームに参加するハンドの範囲が広く、あまり強くないハンドでも積極的にベット(レイズ)する。
タイトパッシヴ ゲームに参加するハンドの範囲が狭く、ベット(レイズ)といった強気なアクションをおこなわない消極的なプレイスタイル。
ルースパッシヴ ゲームに参加するハンドの範囲が広いにもかかわらず、ベッティングには消極的なプレイスタイル。

 

参加ハンドの傾向

 

テキサスホールデムにおけるプレイスタイルは、参加するハンドの範囲によって大きく以下の2つのタイプに分類されます。

 

1 タイト(Tight)

 

ゲームに参加するハンドの強さの範囲が限られており、また容易にフォールドするタイプのプレイスタイルを指します。

強いハンドでしかゲームに参加しないため負けにくいですが、その分ポットを獲得できる機会も相対的に少なくなります。

 

2 ルース(Loose)

 

ゲームに参加するハンドの強さの範囲が広く、また相手のレイズに対してもなかなかフォールドしないプレイスタイルを指します。

あまり強くないハンドでもゲームに参加するのでショーダウン(最後の手札公開)で負けることも多いですが、多くのハンドでゲームに参加するためエクイティ(勝負した場合に返ってくると思われる見込みの金額)を獲得する機会もまた多いといえます。

 

ベッティングアクションの傾向

 

ベッティングアクションの傾向によって、以下の2つのタイプに分類することができます。

 

1 アグレッシヴ(Aggressive)

 

ベットやレイズといった強気なアクションを積極的におこなうプレイスタイルを指します。

アグレッシヴなプレイヤーが多いテーブルではポットが膨らみやすく、勝てば最大化した利益を獲得することができますが、逆に負けた時の損失も大きくなる傾向にあります。

フォールドエクイティ(相手をフォールドさせて得る賭け金)やフィアエクイティ(相手に恐怖を与えて得る賭け金)を獲得しやすいことは大きなメリットです。

 

フォールドエクイティやフィアエクイティについて詳しくは前のページで解説!

 

2 パッシヴ(Passive)

 

プレミアムハンド(AAなどの強いハンド)のときを除いてベットやレイズをあまりおこなわず、通常はコールやチェックといった弱気のアクションが多い受動的なプレイスタイルを指します。

負けたときの損失は小さいですが、勝っても利益を最大化できていないことが多く、あまり勧められるプレイスタイルではありません。

 

プレイスタイルの組み合わせ

 

上記のプレイスタイルを組み合わせて、以下の4つのテーブルイメージに分類することができます。

 

1 タイトアグレッシヴ(Tight Aggressive)

 

ゲームに参加するハンドの範囲が狭く、積極的にベット(レイズ)をおこなうプレイヤーを指します。

負けにくく、勝ったときに最大化した利益を獲得しやすいもっとも無難なプレイスタイルです。

日本人にはタイトアグレッシヴなプレイヤーが多い傾向にあります。

初心者の方はまずタイトアグレッシヴを目指してプレイすると良いでしょう。

 

2 ルースアグレッシヴ(Loose Aggressive)

 

ゲームに参加するハンドの範囲が広く、あまり強くないハンドでも積極的にベット(レイズ)するプレイヤーを指します。

エクイティを獲得しやすいですが、負けたときの損失も大きくなりやすく、ベッティングアクションで他のプレイヤーを圧倒できる技量がなければ長期的に勝ち続けることは難しいといえます。

初心者の方にはお勧めしにくいプレイスタイルです。

 

3 タイトパッシヴ(Tight Passive)

 

ゲームに参加するハンドの範囲が狭く、ベット(レイズ)といった強気なアクションをおこなわない消極的なプレイヤーを指します。

ベッティングアクションで強さを主張しないためハンドを読まれにくく、負けることも少ないですが、勝っても大きな利益は獲得しにくい傾向にあります。

 

4 ルースパッシヴ(Loose Passive)

 

ゲームに参加するハンドの範囲が広いにもかかわらず、ベッティングには消極的なプレイヤーを指します。

タイトアグレッシヴの真逆にあたる、ポーカーにおいて最もおすすめできないプレイスタイルです。

 

プレイスタイルを使い分ける「ミックスアップ」

 

ほとんどのプレイヤーは上記のいずれかに該当しますが、いくつかのプレイスタイルを意図的に使い分けることでハンドが読まれにくくなり、他のプレイヤーに誤ったプレイをさせやすくすることができます。

これを「ミックスアップ(Mix Up)」といいます。

 

たとえば、序盤ではハンドの範囲を絞ってタイトにプレイしていたプレイヤーが終盤でルースにプレイしたとき、他のプレイヤーはこれまでのタイトなテーブルイメージから「強いハンドである」と予測することがあるでしょう。

 

 

そのことから、強くないハンドでもエクイティを得やすくなります。

 

エクイティ

「その時点における勝率とポットの大きさを掛けることで求められる期待値」を指す用語です。要は「勝負した場合に返ってくると思われる見込みの金額」のこと。

 

まずは自分のプレイスタイルがどのタイプに該当するか、そのプレイスタイルにどのようなメリットとデメリットがあるかを知ってください。

そして状況に応じて柔軟にミックスアップができるようになれば、ポーカープレイヤーとして一人前であるといっても過言ではないでしょう。

 

まとめ

 

・参加するハンドの範囲によってタイトとルースという2つのタイプに分類できる。

・さらに、ベッティングアクションの積極性によってアグレッシヴとパッシヴという2つのタイプに分類できる。

・以上のプレイスタイルを組み合わせて、以下の4つのテーブルイメージに分類できる。

タイトアグレッシヴ – ルースアグレッシヴ – タイトパッシヴ – ルースパッシヴ

・複数のテーブルイメージを状況に応じて使いわけることをミックスアップという。

・状況に応じてミックスアップすることでハンドが読まれにくくなり、他のプレイヤーに誤ったプレイをさせやすくなる。

 

以上、テキサスホールデムのプレイスタイルと戦略上有効なプレイスタイルの使い分けでした。

次のページから第4章です。第4章では今まで学んだ事の復習を兼ねてテキサスホールデムの練習問題を出題します。基本ルールから戦略まで、問題を解き答えを見て、より強いプレイヤーを目指していただければと思います。

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テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

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テキサスホールデムポーカーは奥が深いので様々な書籍を読んでみたくなると思います。

また、オンラインゲームも充分すぎるほどに楽しいですが、ルールを学んで強くなったのなら実際のトランプとチップを使って気の合う仲間とポーカーをプレイしてみたくなるのが人情というものです。

ここでは、テキサスホールデムをさらに深く学ぶためにおすすめな書籍と遊ぶにあたって揃えておきたいおすすめの関連グッズをご紹介していきます。

 

おすすめ書籍2選

 

まずは、日本語で読むことのできるおすすめのポーカー教本をご紹介します。

 

1 確率の考え方(マシュー・ヒルガー)

書籍名(原題) 確率の考え方(Texas Hold’em Odds and Probabilities)
著者 マシュー・ヒルガー(Matthew Hilger)
日本語初版 2012年

 

本書「確率の考え方」はテキサスホールデムの数学的な側面に特化した教本で、数学的に正しいプレイをするための確率論を豊富な実例と練習問題を交えて解説しています。

巻末には特定のハンド(手札とコミュニティーカード)に対するヘッズアップ(1対1の勝負)でのショーダウンの勝率や、スターティングハンド(最初に配られる2枚の手札)の強さのランクによって推奨されるアクションをポジション別にあらわした表がまとめられており、資料としても見応えがあります。

フィックスリミット(レイズの上限が決められているルール)およびノーリミット(レイズの上限が決められていないルール)の基本的な戦略を前提に説明されているので、ある程度の実戦経験を積んでから手に取ることをおすすめします。

 

フィックスリミット、ノーリミットの解説は第1章で!(現在第5章)

 

▼著者おすすめのポーカー教本を読む

 

2 ガス・ハンセンのポーカーミリオンロード トーナメントプレイの舞台裏とプレイヤー心理(ガス・ハンセン)

書籍名(原題) ガス・ハンセンのポーカーミリオンロード トーナメントプレイの舞台裏とプレイヤー心理(Every Hand Revealed)
著者 ガス・ハンセン(Gus Hansen)
日本語初版 2011年

 

本書は2007年に開催されたオージーミリオンズの優勝者であるポーカープロ、ガス・ハンセンがその大会でプレイしたすべてのハンドを解説したものです。

 

オージーミリオンズ
オーストラリアで開催されるポーカーの大会。2016年優勝者は160万オーストラリアドル(およそ日本円で1億2000万以上)獲得している。

 

著者ガス・ハンセンは「マッドマン」(狂った男)の異名をとるほどの超アグレッシヴな(強気・積極的な)プレイスタイルですが、それを裏打ちする理論的な思考過程が率直な文体で綴られています。

ノーリミット(レイズの上限額が決まっていないルール)のトーナメントにおいてアグレッシヴなプレイでエクイティ(獲得できるポットの期待値)を得ることが如何に重要であるかを痛感できるだけでなく、読み物としても非常に面白いので、ポーカープレイヤーならぜひ読んでおきたい一冊です。

 

▼著者おすすめのポーカー教本を読む

 

テキサスホールデムおすすめの道具3選

 

続いてテキサスホールデムを実際に知人などとプレイする際におすすめする道具をご紹介していきます。

 

1 【トランプカード】COPAG TEXAS HOLD’EM

まずはおすすめのトランプカード「COPAG TEXAS HOLD’EM(Plastic Peak Index – Poker Size)(コパッグピーク ポーカーサイズ)」です

コパッグのプラスチックトランプは世界中で高いシェアを誇っており、世界最大のポーカーイベント「ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)」の公式カードにも認定されています。

 

コパッグ
1908年にブラジルのサンパウロで誕生したカードメーカー。
ワールドシリーズオブポーカー

あらゆるポーカーのイベントの中で、最大のイベントである「ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)」には毎年多くのプレイヤーが殺到します。(競技種目はテキサスホールデムなどいくつか行われます)2018年の大会では総勢7,874人がメインイベントに参加しました。そのうち1,182人が入賞し、優勝者にはおよそ10億円の賞金が与えられました。

▼WSOPの様子


photo by Dutch Boyd

 

このトランプ「テキサスホールデム ピーク」は、視認しやすいようカードの中央に数字が大きく表示されているだけでなく、四隅にも小さく数字とスート(マーク)が印字されているため、周囲のプレイヤーの目を盗むようにちらりと手札を確認することの多いテキサスホールデムに特化したトランプです。

正直なところ知人とプレイするレベルではそこまでの配慮はまったく必要ないのですが、「なんとなくプロっぽい雰囲気を味わえる」という点も含めて、個人的にとても気に入っています。

 

実売2,000円前後とトランプとしては決して安くないですが、実用性と高い耐久性を考えれば高い買い物ではありません。

 

▼著者おすすめの道具を使う

 

2 【チップ】バイスクル8グラムチップ100

ポーカーをプレイする上でトランプの次に大切なアイテムがチップです。

今回紹介するチップはBICYCLE Premium Tournament 8gram Clay Filled Chips(バイスクル8グラムチップ100)という商品です。

 

チップは製品によってデザインはもちろん、素材によって重さや質感、音などが異なるので拘り(こだわり)はじめればキリがないのですが、使い勝手を大きく左右するのが「デノミ」の有無です。

デノミとはデノミネーション(Denomination)の略称で、チップに刻印された額面の表記を指します。

 

▼デノミあり

▼デノミなし

 

市販されているチップの多くはデノミが刻印されているのですが、本製品にはデノミが刻印されていないため、ステークス(Stakes, =最小のベット額)や人数などの状況に応じてチップの大きさを柔軟に使いわけられるというメリットがあります。

本製品はグリーン:40枚、ブルー:30枚、レッド:20枚、ブラック:10枚で計100枚のチップがセットになっています。

大人数でプレイするにはとても足りないので、5人でプレイすると考えても最低2セット、余裕をもって3~4セットは揃えておきたいところです。

 

ちなみに、筆者はグリーン:$50×16枚、ブルー:$100×12枚、レッド:$500×8枚、ブラック:$1,000×4枚で計$10,000を1人分の持ち点として、$50/$100(スモールブラインド/ビッグブラインドの強制ベット)のステークス(最小のベット額)でプレイしています。

麻雀の点棒でも問題なくプレイできますが、雰囲気を重視する方にはおすすめできません。

 

▼著者おすすめの道具を使う

 

3 【ディーラーボタン】Lovoski アクリル ラウンド プロフェッショナル ポーカー ディーラーボタン


ディーラーボタンは各プレイヤーのポジションの目印となるもので、ボタンのプレイヤーの付近に置き、ポジションが変わるたびに左隣にまわしていきます。

ここではLOVOSKI Dealer Button(Lovoski アクリル ラウンド プロフェッショナル ポーカー ディーラーボタン)をおすすめします。

かならずしも必要なアイテムではありませんが、ディーラーボタンがあればゲーム中に一目でプレイヤーのポジションが把握できるので、ポーカーをプレイするのであれば持っていて損はありません。

 

▼著者おすすめの道具を使う

 

【編集部コラム】テーブルマット
テキサスホールデム用のテーブルマットも各種発売されております。より本格的なプレイを楽しみたい方は、こちらも合わせてご用意するのもよいかもしれません。

▼テキサスホールデム向けのテーブルマット(画像クリックで商品詳細へ)

 

おわりに

 

テキサスホールデムはシンプルなルールとは裏腹に、非常に奥深い戦略性を内包した知的なゲームです。

「テキサスホールデムの複雑さ」は、すなわち「人間の心理の複雑さ」であると言い換えられます。

優れたポーカープレイヤーとなるには、確率を基盤とした理論体系だけでなく、人間を見抜く目を養わなければなりません。

 

このWebonを通じて少しでも多くの人がテキサスホールの魅力に触れ、ポーカーが日本においてもより身近なゲームとなれば幸いです。

 

 

以上、國谷正明氏による「テキサスホールデム入門」でした!

全てお読みいただいた方はテキサスホールデムをプレイする上で必要なルールや戦略が既に頭に入っていると思います。

是非実践でそれらの知識を活かし、プレイを楽しんでいただければと思います!最後までお読みいただき誠にありがとうございました!!

(巻末に番外編として「テキサスホールデム関連用語集」を掲載しています)

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近日公開!

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

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テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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