角松敏生ライブの魅力・疑問をファン歴30年以上が徹底解説!

このページの監修・解説

監修・解説 しあ
40代後半女性。角松敏生のファン歴30年以上。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。

 

角松さんのライブに行ったことがない方は「どんな雰囲気のライブなんだろう…」「初心者だけど大丈夫かな…」など不安を感じて、会場に足を運ぶことを躊躇している方もいるのではないでしょうか?

そんな初心者の方に向けて『角松敏生入門』著者のしあ氏が解説!

角松さんのライブの魅力と初心者の方が抱くであろう疑問にしあ氏が回答しました。角松さんのライブは初心者の方でも楽しめるので、是非このページで不安を解消してライブに参加してみてください。

 

▼まずは角松敏生さんがどんな人か知りたい方は「5分でわかる!角松敏生」をご覧くださいませ。

 

▼さらに詳しく角松敏生さんについて知りたい方はWebon『角松敏生入門』(全15ページ)をお読みください!ページは順次追加中!

 

角松敏生のライブの魅力!3つの注目ポイント!

まずは角松敏生さんのライブの3つの注目ポイントを解説していきます。

 

① 紙ヒコーキが飛び交う光景!

 

角松ライブに参加する際に、用意しておきたいのが紙ヒコーキです。

「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」という曲の時に観客は一斉にステージに向かって紙ヒコーキを飛ばします。

 

TAKE YOU TO THE SKY HIGH

「TAKE YOU TO THE SKY HIGH(テイク・ユー・トゥ・ザ・スカイ・ハイ)」は、1983年にリリースされた通算3作目となるシングル。髭剃りのShickのCMにも使われた曲。

▼画像クリックで商品詳細へ

 

カラフルな色の紙ヒコーキが飛ぶかう光景は、とても楽しく美しい。

特に2階席前方から見る光景は圧巻です。ステージにはどっさりと紙ヒコーキが積もり、サックスの本田雅人さんが、福岡空港や広島空港など各地の空港名をつけて、写真や動画でTwitterに上げてくれています。

 

 

角松ライブに行く際にはぜひ紙ヒコーキの準備を!

もしかすると、やらない…ということもあるかもしれませんが、近年のライブでは定番ですので大丈夫だと思います(笑)

よく飛ぶ折り方ときれいな紙で準備してくださいね。

 

② 角松を支える一流ミュージシャン

 

私は、角松ライブで

「ミュージシャンの音を楽しむ喜びに出逢った」

と言っても過言ではないほど各ミュージシャンの奏でるその音に心を奪われています。

角松さんのライブでは、角松さんへはもちろんのこと、ミュージシャンにも最大の愛情とリスペクトを持つことは鉄則。

特に角松さんファンではないけれど(嫌いではない)、そのミュージシャンのファンなので角松ライブに来る、という人もいますよ。

とにかく「角松さんのライブとは?」というと、

「角松さんと一流のミュージシャンの音楽を堪能できる素晴らしい場所!」

ということになると思います。

 

角松敏生を支える一流ミュージシャンについてはこちらのぺーいで紹介!

 

③ ライブパフォーマンスの高さ!

 

角松さんはこだわりにこだわり抜いたCDのクオリティが素晴らしいのはもちろんですが、それを再現するライブにも力を入れてきました。

そのライブパフォーマンスの高さは「素晴らしい!」の一言。

CDとは違ったアレンジでファンを楽しませたり、間奏などで各ミュージシャンのソロコーナーを聴かせたりと、ライブだけの楽しみを持ってきているのも角松ライブの特徴。

一見、線の細い角松さんですが、そのライブの熱量はとてもすごいです。

あの細い体から繰り広げられるパフォーマンスは圧巻。

58歳(執筆現在)ですが、若いころよりもボーカルスキルがとても高く、声の美しさもさらに増し、表現力も含めてバラードには聴きほれてしまいます。

 

角松敏生のサウンドの魅力についてこちら!

 

角松敏生ライブ初心者の疑問と回答

 

角松さんのライブに行ったことがない方は「初心者だけど大丈夫かな…」など不安を感じて会場に足を運ぶことを躊躇している方もいるのではないでしょうか?

以下では初心者の方が気になる疑問に『角松敏生入門』の著者・しあ氏が回答いたしました。角松さんのライブは初心者の方でも楽しめるので、是非不安を解消してライブに参加してみてください。

 

Q.初心者でもライブに参加しても楽しめる?にわかでもOK?

A.大歓迎です。

初心者の方でも音楽が好きなら、角松敏生さんに興味があるなら楽しめると思います。初心者の方の参加を嫌だとは思いません。むしろファンが増えることを望んでいるので、大歓迎です。

 

Q.初心者が知っておくべき独特のノリはある?

A.これといった決まりなどはありません。

これといった決まりなどはありません。

ただ角松さんの音楽に身を委ねて自分の楽しみ方で大丈夫です。

みんなが立っているからといって、必ず立たないといけないわけではありせん。

 

Q.代表曲を知っているだけでも楽しめる?

A.少なくとも最新アルバムは聴いてからの方が楽しめるかなと思います。

代表曲が必ずセットリストに入るとは限りません。また、同じツアーでも、セットリストの中の数曲が変わったりする場合もあります。代表曲だけしか知らなくても、もしくは全く曲を知らなくても、角松敏生さんに興味があるなら、楽しめると思います。

 

 

ライブに行きたい=角松さんが好き、という事だと思うので。大抵ライブツアーは、ニューアルバムに合わせて行われることが多いです。ですので、少なくとも最新アルバムは聴いてからの方が楽しめるかなと思います。

もちろんライブで初めて最新アルバムの曲を聴いて気に入ったら、会場でCDを買ってもよいと思います。

 

▼最新アルバム『東京少年少女』(聴き放題無料体験有)

Q.セットリストは調べてから行った方がより楽しめる?

A.あくまでも個人の判断で。

セットリストを知っておいたほうがよいかは本当に人それぞれです。ライブの内容も含めて、いわゆる「ネタバレ」というものですが、私自身はネタバレOKです。
セットリストも含めて、どんな内容かなど知りたいタイプです。

単純に知りたいからですし、知ったからといって当日の楽しみが私の中で減ることはないからです。

ただ、世の中にはネタバレOKの人と、絶対にネタバレは嫌だという人がいますので、私は絶対にネット上で言う事はないです。

でも、必ずネタバレを言う人はいます。

否定派の人は、ネタバレをする人に対して怒ったりしますが、自分の参加するライブまで、SNSなどを見ない、という防御策も必要なのでは、と思っています。

通常、ライブでは、終演後にその日のセットリストがロビーに張り出されることが多く、それは撮影OKです。ですが、角松さんの場合は張り出されることがほぼありません。

この先あるかもしれませんが…。

セットリストの調べ方については、SNSやブログなどで誰かが書いていることが多いです。角松敏生 地名などで検索すれば感想やネタバレが出てきます。

私は、このサイトで調べたりもします。

【LiveFans】https://www.livefans.jp/

あくまでも個人の判断で利用して頂ければと思います。

 

Q.客層は?(年齢や男女比)

A.40代以降が中心です。6対4で女性が多いでしょうか。

客層は40代以降が中心です。50代以降が一番多いですが、親子連れもいます。
男女比は半々、もしくは6対4で女性が多いでしょうか。男性ファンもとても多いです。

 

Q.どういう人を誘って行ったら楽しめる?一人でも大丈夫?

A.誘うなら自分のことを理解してくれている人がおすすめ。

角松さんに限らず、そのアーティストに興味を持っていない人を誘うのは誘われた人にとって苦痛かもしれません。

なぜなら、好きでもない人の歌を何時間も聴くのは結構疲れるからです(経験あり)。誘うなら、恋人や夫、妻、親友など自分のことを理解してくれている人がおすすめ。

一緒に行く人がいない場合は思いきって一人で行くのがおすすめ。

気兼ねなく楽しめます。

一人で来ている人も多いですから大丈夫です。

 

Q.グッズ買うならどれくらい前に行けばいい?ペンライトなど必要なものはある?

A.開場時間のだいぶ前から並ぶ必要は無いと思います。

角松さんの場合、そんなにグッズがあるわけではないので開場時間のだいぶ前から並ぶ必要は無いと思います。絶対に欲しいグッズがある場合は少し早めに会場にいたほうがいいかとは思います。ライブ中に持っていたら楽しめるグッズ(タオルやペンライトなど)というのは基本的にありません。

 

Q.どのような服装で行けばよいか?(綺麗め?動きやすい方が良い?)

A.どんな服装でもOKです。

どんな服装でもOKです。

ただ、やはりライブというものは特別な空間。おしゃれをして行ってほしいと思います。自分の気持ちも上がりますし。

お気に入りの服、自分に似合った服装で楽しめればいいと思います。会場内は空調により冬でも暑い、夏でも寒いなどありますので羽織るもので調節するのがおすすめ。

ホールライブがほとんどですし、立ちっぱなしではないので、そんなに気にする必要はないと思います。

また、エコバッグを持っていくことをおすすめします。買ったグッズを入れたり、脱いだ上着を入れるのに便利です。

バッグを床に直に置くのが嫌な人は、エコバッグなどに入れて置くのにもおすすめです。

 

Q.ライブの時間は大体どのくらいでしょうか。

A.大体3時間ぐらいが基本です。

 

Q.紙ヒコーキはグッズ売り場にありますか。

A.売っていないので自分で折っていきましょう。

紙ヒコーキはグッズとして売っていません。自分で折っていかないといけません。今はいろんな種類の紙があるので素敵な紙ヒコーキが折れます。

 

Q.ステージに紙ヒコーキが届かないお客さんは飛ばす必要はないのでしょうか。

A.紙ヒコーキは飛ばすことに意味があります。

紙ヒコーキは飛ばすことに意味があるのでステージに届く届かないは関係ありません。客席に落ちた紙ヒコーキをまた別のお客さんが飛ばしたりします。

 

Q.他に知っておいた方が楽しめる点はなんでしょうか。

A.ただただ楽しめばOKです!

これといった決まりはありません。

ライブはみんなで創るもの。

角松さんに身を任せて、ただただ楽しめばOKです!

 

Q.チケットを取るおすすめの方法は?

A.一般発売はあまりチケットが残っていないことも。

FC(ファンクラブ)先行が一番良席になります。

その次に角松さんのサイトの、無料のWEB会員チケット先行がおすすめです。

角松敏生オフィシャルサイト

あとは、各イベンターの先行、ぴあやローソンイープラスなどの先行がおすすめ。

▼ぴあ

チケットぴあ

一般発売が一番最後なので、人気公演はあまりチケットが残っていないことも。

席の良し悪しは運にもよりますが、とにかく先行で申し込むのが確実にチケットをとるコツです。

 

【チケット代参考】

2019年5月11日-6月29日開催の『Tokyo Boys&Girls』は指定・立見9000円(税込)

 

 

以上、角松さんのライブの魅力と初心者の方の疑問に回答いたしました。ファンにとっても、角松さんのファンが増えることは嬉しいことだと思います。CDで聴くのももちろんよいですが、角松さんの魅力を最も感じられるのはライブだと思いますので、ぜひ参加していただきたいです。

▼角松さんについて詳しく知りたい方は『角松敏生入門』を是非ご覧ください!ページは順次追加中!(掲示板もありますので角松さんへの想いを存分に書き込んでください!)

『角松敏生 入門』(全15ページ)

 

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テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

Webon紹介目次著者
ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

お問い合わせはこちらから

 

『テキサスホールデム入門』目次へ  (全18ページ)

 

このページから第1章です。第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

このページでは全体的なゲームの流れとともに基本ルールを解説します。全くルールが分からない方でもこのページを読めば基本的なルールを理解する事ができます。

※テキサスホールデムポーカーにはローカルルールもあります。ここでは一般的なものをご紹介します。もちろん基本的なルールは同じですが、カジノなどで実際にプレイする際はその場でルールをディーラーなどに確認するか、見学して確認するかしましょう。

 

テキサスホールデムの基本ルール

 

まずはゲームの大枠を理解するために「ゲームの流れ」「勝敗」「参加人数・ディーラー」について解説をしていきます。

詳しい事はさらに下で解説していきますのでまずはゆっくりと大枠を掴んでいただければと思います。

 

ゲームの流れ

 

詳しいルールの話をする前にまずはテキサスホールデムが「どんなゲームなのか」を理解しましょう。

と、いうことでまずはテキサスホールデムポーカーのざっくりとしたゲームの流れからお伝えします。

 

テキサスホールデムポーカーの大枠ルールは下図のように、

『中央に配置された「コミュニティーカード」5枚』

それぞれのプレーヤーに配られた「手札」2枚』

を使ってより強いカードの組み合わせを作るゲーム、と言えます。

 

※実際のゲームでは他人の手札は見えません

 

厳密に言うとこの7枚(コミュニティーカード5枚+手札2枚)のうちいずれか5枚を使って組み合わせを作ります。

 

組み合わせ(役)については同章(第1章)の後のページで解説します! 組み合わせ(役)については同章(第1章)の後のページで解説します!

 

これをまずは頭に入れておきましょう。ちなみに今述べた下図のような形(コミュニティーカード5枚+手札2枚が場に出ている形)はゲームの最終形(終わりの段階)です。

 

▼ゲームの最終形

※実際のゲームでは他人の手札は見えません

 

この最終形になるまでに、以下のようにゲームは進んでいきます。

 

【大まかな流れ1】

まず各プレイヤーに2枚の手札カードが配られます。(他人のカードを見る事はできません)

 

 

【大まかな流れ2】

手札カードが配られたら、

1 「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2 「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3 「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4 「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

のうちのどれかの行動を全員が行います。

 

※「コール」は前の人と同じ金額を賭けること。行動の呼び方については後で解説します。 フラッシュ・・・テキサスホールデムポーカーの役(組み合わせ)の一つ。5枚同じ柄のカードを揃える役。

 

【大まかな流れ3】

続いて全プレイヤーが共通で使える3枚のカード(コミュニティーカード)が公開されます。

そしてコミュニティーカードは4枚目、5枚目と順次公開されていきます。

カードが公開される毎ターンで先程のように「降りる」「賭ける」「賭ける金額を上乗せする」「賭けずに順番を回す」の判断を各プレイヤーはしていきます。

 

※レイズ・・・賭ける金額を上乗せする

 

【大まかな流れ4】

コミュニティーカードが5枚公開され、最後に全員が賭けたり降りたりを判断したら手札を公開しカードの組み合わせ(役)の強さを比べます。

それぞれが自分の手札2枚とコミュニティーカード5枚の合計7枚のうち5枚を使ったカードの組み合わせ(役)を競い合います。

最も強い組み合わせ(役)を作った人が勝利になります。

勝った人はそのゲームでみんなが賭けたチップ(お金の代わりとなるもの)を獲得します。

 

※ワンペア・・・2枚の同じ数字が1組 ツーペア・・・2枚の同じ数字が2組 ハイカード・・・役なし フラッシュ・・・5枚同じ柄のカードを揃える役

組み合わせ(役)については後のページで解説してます! 組み合わせ(役)については後のページで解説してます!

 

以上でゲームは終了となります。

これが「知っておくとゲームの詳細を理解しやすくなる」大まかなゲームの流れです。

 

ゲームの勝敗

 

テキサスホールデムポーカーは各プレイヤーが出し合った賭け金(賭け金の合計は「ポット」と呼ばれます)を獲得することを目的として各プレイヤーはプレイします。

 

※コール・・・前の人と同じ金額を賭けること。

 

基本的に他のプレイヤーより強い役を作ることを目指しつつも、時にはゲームを降りたり、賭け金を増やしたりしながらゲームを進めていきます。

・最も強い役を作った人

・他の人が全員ゲームから降り、残った人

が勝者となり賭け金(ポット)を獲得します。

 

最も強い役を作った場合に勝利する事はもちろんですが仮に自分の役(カードの組み合わせ)が弱くても他の人が全員ゲームから降り、最終的に自分だけ残れば勝利する事ができるので「いかに相手を降ろすか(つまり”騙す”)」といった心理戦も勝敗を分ける事となります。

 

参加人数・ディーラー

 

テキサスホールデムポーカーは1テーブルにつき6~10人程度の人数でプレイすることが一般的です。

最低で2人いればプレイすることもできます。

 

▼10人でプレイする場合

 

最初のプレイヤーを起点に右回りの順でカードが配られたり、先ほど述べたカードが公開される度に行われる

1「降りる」2「賭ける」3「賭ける金額を上乗せする」4「賭けずに順番を回す」

のどれかの行動(「アクション」と呼ばれます)を決定したりしてゲームは進みます。

 

 

大会などのイベントやカジノでプレイする際にはディーラーがいますが、ディーラーの役割は

「カードをシャッフルして各プレイヤーに手札を配る」

「コミュニティカードを公開する」

といった裏方の役割のみでプレイに参加することはありません。

 

 

友人間などでプレイする場合には、ディーラーを立てずに各プレイヤーが持ち回りでその役割をこなすことがほとんどです。

 

・プレイヤーは最低2人。通常6~10人程度。

・ディーラーはプレイヤーが兼任できる。

 

ゲームの詳細

 

さて、ここまでゲームの基本的なルールを紹介してきましたがテキサスホールデムポーカーの大枠はご理解いただけましたでしょうか?

ここからはさらに一歩踏み込んで、先ほどより詳しくテキサスホールデムのゲームの流れを説明すると共にルールを解説していきます。

専門用語を解説しながら進みますが大枠が理解できていればそこまで難しくありませんので肩ひじを張らずに読んでいっていただければと思います。

初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

 

【1】 まずプレイヤーが全員席につきます。

 

 

【2】 誰からカードを配るか、などゲームを進める順番を決めます。

 

 

この「順番を決める」際には「『ボタン』の役割を担うプレイヤー」を決めて順番を決めるのが一般的です。

「ボタンの役割」になった人は、特に何かするという訳ではありません。

『ボタン』の位置が決まることで、ゲームを進めるプレイヤーの順番が決まっていくので、そのために「ボタンの役割」のプレイヤーを決めるのです。

『ボタン』の基本的な決め方は、ディーラー(いなければプレイヤーのうちの一人)がプレイヤー全員にカードを表向きに配っていき、そのカードの数字が一番大きかったプレイヤーが『ボタン』、という決め方です。

また、数字の大きさが同じだった場合はマークの強さを比較し決定したりします。(強い順番にスペード♠、ハート♥、ダイヤ♦、クラブ♣が一般的です。)

 

▼『ボタン』を決める様子

 

『ボタン』のプレイヤーのところには目印としてディーラーボタンが置かれたりします。

 

▼ディーラーボタンの例

 

【編集部コラム】参加料がある場合

「ゲームの参加料」というものがある場合は『ボタン』の役割が決まった後に、プレイヤー全員が参加料を支払います。このように参加料を支払うのはドローポーカー(5枚の手札で役を作る、日本で最も一般的なポーカールール)では一般的ですが、テキサスホールデムポーカーでこの参加料がある場合は稀だそうです。

 

【3】 カードが配られる前に特定のプレイヤーがチップを払います。

 

 

先程『ボタン』のプレイヤーを決めると言いましたが、

『ボタン』の左隣にいるプレイヤーを『スモールブラインド(SB)』

さらにその左隣にいるプレイヤーを『ビッグブラインド(BB)』と呼びます。

※これらの名称は覚えておくと便利ですが覚えていなくてもプレイする事ができますのでややこしい場合は「なんとなく知っておく」程度で良いでしょう。

 

 

スモールブラインド(SB。ボタンの一つ左隣)とビッグブラインド(BB。ボタンの二つ左隣)はゲームが開始する前(カードが配られる前)にチップを支払う必要があります。

それ以外のプレイヤーは支払いません。

チップの額はカジノだとテーブルごとに決まっており、スモールブラインド(SB)の倍額のチップをビッグブラインド(BB)は支払います。

 

▼SBが$5ならBBは$10を払う!

 

このチップはスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が順番的に有利な事から支払う事を定められたルールなのです。

「なぜスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が順番的に有利なのか」については後のページで説明します。 ここではややこしくなってしまうので(ルールを理解する上では不要なので)割愛します。

 

SBとBBが有利な理由は同章(第1章)の後のページで解説! SBとBBが有利な理由は同章(第1章)の後のページで解説!

 

【4】 スモールブラインド(SB)から時計回りにして各プレイヤーに2枚ずつ手札カードが配られます。

 

 

【5】 プレイヤーは2枚の手札カードが配られたら「行動(アクション)」をとります。

 

 

この2枚の手札カードだけを頼りに各プレイヤーは

 

1 「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2 「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3 「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4 「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

 

のどれかの行動を決定していきます。この「行動」は『アクション』と呼ばれます。

おおまかに分けるとアクションは上記4つですが、厳密に言うとアクションは下記の6種類あります。

 

▼アクション一覧

アクション名 行動  種類
フォールド ゲームを降りること 降りる
コール 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること 賭ける
ベット 最初にチップを賭けること。 賭ける
レイズ 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること 賭ける金額を上乗せする
オールイン 持っているチップを全額賭けること 賭ける金額を上乗せする
チェック 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと 賭けずに順番を回す
アクションについて詳しくは次のページで解説します! アクションについて詳しくは次のページで解説します!

 

この「アクション」は、ビックブラインド(BB)の左隣の位置に座っているプレイヤー(「アンダーザガン(UTG)」と呼びます)から時計回りに行っていきます。

 

 

ちなみにここまでの一連の流れ、つまり

『ビックブラインドとスモールブラインドがチップを払ってから、2枚の手札が配られて全員がアクションを終えるまでのターン』

「プリフロップ」と言います。

※「プリフロップ」などの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

ここからここまでが「プリフロップ」
SBとBBがチップを支払い

「アンダーザガン」からスタートして全員がアクションを終えるまでが「プリフロップ」。

 

【6】 プレイヤー全員が最初のアクションを終えたら、3枚のコミュニティカードが同時に公開されます。

コミュニティーカードは「ボード」とも呼ばれたりします。

 

※他人の手札は見えません

 

プレイヤーは2枚の手札と公開された3枚のコミュニティカード(ボード)の情報を基に『アクション(降りる・賭ける、などの行動)』を決定していきます。

ちなみに、

この時公開された3枚のコミュニティカード(ボード)

3枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「フロップ」と呼びます。

※フロップなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

先ほど説明した【5】の時は、アンダーザガン(UTG)のプレイヤー(つまりビッグブラインドの左隣)からアクションを開始しましたが、この3枚のコミュニティーカードが公開されたターン「フロップ」以降では、スモールブラインド(SB)から時計回りにアクションを行っていきます。

 

▼ここから先はSBからスタート!

 

ここからここまでが「フロップ」
3枚のコミュニティーカードが公開され

スモールブラインドからスタートして全員がアクションを終えるまでが「フロップ」。

 

【7】 3枚のコミュティーカードが公開されてから、プレイヤー全員のアクションが決定したら、4枚目のコミュニティカードが公開されます。

 

※他人の手札は見えません

 

そして各プレイヤーは2枚の手札と4枚のコミュニティカードを頼りに『アクション(降りる・賭けるなどの行動)』を決定します。

ちなみに、

この時公開される4枚目のコミュニティカード

4枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「ターン」と呼びます。

※ターンなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

ここからここまでが「ターン」
4枚のコミュニティーカードが公開され

全員がアクションを終えるまでが「ターン」。

 

【8】 4枚目のカードが公開されて、プレイヤー全員のアクションが決定したら最後の1枚(5枚目)のコミュニティカードが公開されます。

 

 

各プレイヤーは2枚の手札と5枚のコミュニティカードを頼りに最終的なアクション(降りる・賭けるなどの行動)を決定します。

ちなみに、

この時公開される5枚目のコミュニティカード

5枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「リバー」と呼びます。

※リバーなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

ここからここまでが「リバー」
5枚目のコミュニティカードが公開されて

全員がアクションを終えるまでを「リバー」と言う。

 

【9】 手札の公開

 

 

上記【5】~【8】まで(プリフロップ・フロップ・ターン・リバーという4回のターン)を終えて参加者全員のアクションが完了したら、それまでフォールドしなかった(ゲームを降りなかった)プレイヤー全員で手札を公開します。

ここで言う「参加者全員のアクションが完了」とは全員が賭けずに次の人へ順番を回す(チェックと言います)するか、賭ける金額を誰も上乗せしなくなる時の事を言います。

 

※コール・・・前の人と同じ金額を賭ける事

 

全員で手札を公開してもっとも強い役を完成させたプレイヤーが全員が賭けた金額(『ポット』と呼ばれます)を獲得します。

 

役の強さについては後のページで解説しています! 役の強さについては後のページで解説しています!

 

ちなみに、手札を公開し役の強さを比べることを「ショーダウン」と言います。

 

▼ショーダウンの様子

 

以上でゲームは終了となります。

これがテキサスホールデムの「大まかな流れ」から一歩踏み込んだ詳細なルールとなります。以下ではこの流れにならず例外的にゲームが終了する場合、やゲームの勝敗を左右する重要な「ベッティングアクション」について触れます。

 

ショーダウンまで行かずに終わる場合

 

今まで説明したように、テキサスホールデムは

 

①プリフロップ ・・・2枚のカードが配られてアクションをする。

 

②フロップ ・・・3枚のカードが公開されてアクションをする。

 

③ターン ・・・4枚目のカードが公開されてアクションをする。

 

④リバー ・・・5枚目のカードが公開されてアクションをする。

 

⑤ショーダウン・・・手札を公開し役の強さを比較する。

 

の順で進行していきますが、この①~④のラウンドでひとりを除くプレイヤーが全員ゲームから降りた(フォールド=ゲームから降りる事)場合、その時点でゲームが終了となります。

その場合はショーダウン(手札を公開し手札の強さを比較すること)せずに勝負が決定します。

 

 

つまり駆け引きが強ければ、最も弱い役でも賭け金(ポット)を獲得することが可能なのです。

 

重要な「ベッティングラウンド」

 

テキサスホールデムではカード(手札やコミュニティーカード)を見てから賭けるかどうかを決めるアクションのターンが毎回あることをここまででお伝えしていきましたが、これらの「アクションを決めるターン」ことを『ベッティングラウンド』と言います。

つまり先程の「ゲームのルール」の中で説明した

「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」

を総称して『ベッティングラウンド』と呼びます。

 

▼ベッティングラウンド(アクションを決めている時)の様子

 

既に述べた通りテキサスホールデムでできる行動(アクション)は大きく分けると下記の4つになります。

1「降りる」

2「賭ける」

3「賭ける金額を上乗せする」

4「賭けずに順番を回す」

です。

手札やコミュニティーカードを見て、これらのアクションを決めるターンは「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」と、計4回あります。

 

 

この4回のベッティングラウンドは自身で判断して行動するのでここにギャンブルではない「戦術」「戦略」が発生します。

その為ルールを把握するだけでなく、強くなるためにもベッティングラウンドについて深く知る必要があるということだけは頭に入れておきましょう。

 

▼ベッティングラウンド一覧

ベッティングラウンド 行動内容
プリフロップ

2枚ずつ手札が配られて、プレイヤー全員がアクションを終えるまで。
(ビックブラインド、スモールブラインドがブラインド(強制チップ)を支払う行動もプリフロップに含まれる)
フロップ

3枚のコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
ターン

4枚めのコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
リバー

5枚めのコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
ショーダウン
※ショーダウンはベッティングラウンドではない
ここまでゲームを降りなかったプレイヤー全員が手札を公開し、手札の強さを競う。
もっとも強い役を完成させたプレイヤーがポット(チップ)を獲得する。

 

以上、このページではテキサスホールデムポーカーのルールを初心者の方にも分かりやすく解説してきました。

次のページではテキサスホールデムポーカーのアクション、つまり「降りる」「賭ける」などの行動について詳しく解説していきます。

『テキサスホールデム入門』目次へ  (全18ページ)



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著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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シベリウス「フィンランディア」 初心者にもわかりやすく解説

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「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

 

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はシベリウス「フィンランディア」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すと思いますので是非。

 

 

さて、このページでクラシック音楽初心者入門もいよいよ最後です。

最後を飾るのにふさわしいドラマティックな曲として、今回は作曲家シベリウスの「フィンランディア」をご紹介します。

 

シベリウスという作曲家はクラシック音楽の作曲家であるとはいえ、20世紀後半まで生存していた比較的最近の作曲家であるということができるでしょう。

これまでにご紹介してきた他の作曲家の曲と比べてどのような違いがあるのかも考えながらお楽しみください。

 

ジャン・シベリウス

▲ジャン・シベリウス

 

ジャン・シベリウスは19世紀の半ばごろにフィンランドで生まれました。

 

 

幼いころから音楽演奏に親しみ、姉や弟とともに合奏(がっそう:2つ以上の楽器)で一緒に演奏するなどして楽しんだりしていたそうです。

 

シベリウスは20歳の時ヘルシンキ音楽院に入学し、本格的に音楽を学び始めました。

 

ヘルシンキ音楽院(シベリウス音楽院)
ヘルシンキ音楽院はスウェーデンの首都であるヘルシンキにある音楽学校のこと。フィンランド内の優秀な音楽家の全てがこの学校から輩出されていると言っても過言ではないと言われている。シベリウスを輩出したことから「シベリウス音楽院」に改称されている。

▼シベリウス音楽院

 

在学中、フィンランドを飛び出して、ウィーンやベルリンに留学して様々なコンサートやオペラ公演に通ったり、様々な音楽家との交流を深めたりと積極的に活動していたようです。

そうして、他国の音楽への知見も深まったシベリウスはだんだんと自分の祖国であるフィンランドの音楽に着目するようになります

 

 

フィンランドに帰国した後はフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」をモチーフにした「クレルヴォ交響曲」という楽曲を発表し、大成功をおさめます。

その功績も認められ、ヘルシンキ音楽院の作曲の教師として採用されました。

 

民族叙事詩「カレワラ」
「カレワラ」は、民間説話をまとめたもので、フィンランド語の文学の中で最も重要な位置の一つを占める。シベリウスをはじめ、多くの知識人に大きな影響を与えた。

▼カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩 単行本(画像クリックで商品詳細)


 

演奏禁止になる程の影響力

 

このように作曲家として順調にキャリアを歩んでいたシベリウスですが、30歳の半ばになると時代の荒波に揉まれることとなります。

 

ロシア(当時ロシアはフィンランドを支配していました)とフィンランドの関係が悪化し、国内では愛国運動が盛んになっていったのです。

そのような中シベリウスは歴史劇の音楽を担当し、劇の成功に多大な貢献し、彼の音楽も聴衆や評論家から熱狂的な賞賛と強い支持を獲得しました。

 

 

シベリウスはその功績によって国内では英雄として扱われることとなります。

このときの曲を交響詩としてまとめた曲こそが今回ご紹介する「フィンランディア」なのです。

また、当時フィンランドを支配していたロシアは「フィンランディア」によって愛国運動が加速することを恐れ、演奏禁止処分としたそうです。

そのようなエピソードからもこの曲の影響力の大きさが伺えます。

 

ロシアのフィンランドの関係悪化の背景と「フィンランディア」の影響力
当時フィンランドはロシアに支配されており圧政に苦しんでいました。

1899年にはロシア語の習得を強制する政策が進められました。こういった背景もあって、芸術家たちが作品によってフィンランドの民族的文化の尊さを主張する行動に乗り出すようになったそうです

シベリウスの「フィンランディア」もこうした背景があって誕生し、国民の士気を高めることに大いに貢献し、精神的な支柱の役割を果たしたと言われています。

 

「フィンランディア」の大成功の後も、シベリウスは交響曲やフィンランドの神話に基づいた交響詩、室内楽、ピアノ曲、ヴァイオリン協奏曲、声楽曲と非常に多岐にわたるジャンルの曲を開拓していきました。

 

「フィンランディア」の構成と魅力

▼フィンランディア

 

「フィンランディア」は先ほども述べた通り、支配国ロシアに対する敵対心・母国フィンランドへの愛国心の高まりが表現された曲です。

 

冒頭は金管楽器(きんかんがっき:ラッパなどの唇の振動によって音を出す管楽器)によって重厚で陰鬱な旋律が奏でられ、そこにティンパニと木管楽器もそこに加わっていきます。

 

▼ティンパニ

▼木管楽器の例

 

その後、金管楽器とティンパニがこの曲の行く先を暗示しつつ、テンポも上がっていき、緊迫感が高まっていきます。

闘争への機運の高まりを表現しているのでしょう。

 

その後、曲調は一転し、非常にエネルギッシュな展開へと移行していきます。

途中の勝利を祝うかのようなメロディーは「フィンランド賛歌」と呼ばれています。

「フィンランド賛歌」は非常に有名なフレーズであり、「第二の国歌」とも言われています。

 

 

この曲の魅力はやはりエネルギッシュな主部にあるということができるでしょう。

シベリウスが主部において明るい曲調を選んだのは、国家間の険悪なムードに引きずられることなく、逞(たくま)しく時代を生き抜いていこうというシベリウスのメッセージであるということができるでしょう。

 

 

さて、今回はシベリウス「フィンランディア」についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。

支配国との対立に翻弄された難しい時代の中でも逞しく生き抜いたフィンランド人たちの姿を想像しつつお楽しみください。

 

Amazon PrimeAmazon Music Unlimited会員でも聴くことができます。

 

以上、「クラシック初心者入門 ~有な曲・作曲家を学ぼう!~」でした!いかがでしたでしょうか?

名曲や作曲家には必ず背景があり、それを知って聴くと違う角度からクラシックを楽しむことができると思います。是非今後も様々な曲を聴き、そしてその背景を知り、クラシックを存分に楽しんでいただければと思います!

 

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ベートーヴェン「交響曲第7番」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!今回はベートーヴェン「交響曲第7番」です。こちらの曲はドラマ『のだめカンタービレ』でも使われていたので、聴いたことがある方も多いかと思います。

最初の15秒程聴けば「あっ!聴いたことあるかも!」と思うのでは?

交響曲第7番

 

 

さて、今回もオーケストラの曲についてご紹介していきましょう。

このページでは満を持してべート―ヴェンの登場です。音楽室の壁で怖い顔をした肖像画がかけられいるのを見覚えがる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

肖像画からも感じられる通り、彼の人生というのは激動に満ちたものです。彼の人生についても触れつつ、「交響曲第7番」についてご紹介いたします。

 

また、漫画「のだめカンタービレ」には今回ご紹介する「交響曲第7番」が登場します。ドラマ版でも登場しました。

のだめカンタービレのファンの方であれば、もしかすると耳にしたことのあるメロディーであるかもしれません。

▼漫画「のだめカンタービレ」(画像クリックで商品詳細へ)

 

ベートーヴェン

▲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 1803年

 

ベートーヴェンはもともと宮廷音楽(宮廷で演奏される音楽)に携わる音楽一家のもとに生まれました。

ベートーヴェンの父も宮廷音楽のテノール(高い声域の男声歌手あるいはその声域のこと)を務めていました。

 

彼の父も息子の音楽家としての将来に大変期待をかけていたといいます。しかし、ベートーヴェンの父は酒におぼれるなど、私生活が荒れていました。

ベートーヴェンへの音楽教育も暴力まがいのものであったため、ベートーヴェンは幼少期に音楽が好きであるとは言えなかったそうです。

 

ベートーヴェンは16歳でウィーンへと赴き、憧れていたモーツァルトのもとを訪ねます。

しかし、せっかく憧れの存在と出会うことができたにもかかわらず、その直後にベートーヴェンの母が死没したという悲報が届きます。

急遽ベートーヴェンは故郷のボンへと戻らざるをえなくなってしまいました。

 

ウィーン
クラシック音楽が盛んなオーストラリアの首都。ベートーヴェン・シューベルト・モーツァルトなど多くの作曲家が活躍し「音楽の都」とも呼ばれる。

 

モーツァルト
モーツァルトは、幼い頃から音楽の才能を発揮し、3歳で鍵盤楽器を弾き、5歳の時作品の制作を始めたと言います。幼い子供の視点に立っているかのような穢れのないクリアーな楽曲を数多く生み出しました。

▼モーツァルト

 

さらに既に失職していた父と幼い弟たちの面倒も見なければならなくなったため、ベートーヴェンは様々な仕事をしてお金を稼ぐ必要性に迫られ、音楽活動に費やす時間というのも奪われてしまいました。

 

 

ベートーヴェンの転機と悲劇

 

そんなベートーヴェンにも転機が訪れます。

当時の大作曲家であるハイドンがたまたま旅の途中でベートーヴェンの暮らすボンを訪れたのです。

 

▼ハイドン(現在のドイツ国家のメロディーを作曲した)

 

ハイドンに会ったベートーヴェンはその実力を認められ、弟子入りを許されます。

これがきっかけとなり、ベートーヴェンはヴィルトゥオーゾ(名手)としての道を歩み始めます。

 

ヴィルトゥオーゾ(名手)とは
超一流の演奏家のこと。また、超一流の作曲家もこれに該当する。

 

ところが20代後半になると、またしてもベートーヴェンは悲劇に襲われることになってしまいます。

重度の難聴が発症してしまったのです。ベートーヴェンは音楽家として窮地に立たされることになってしまいました。

しかし、ベートーヴェンは諦めませんでした。難聴によりピアニストとしての活動は断念したものの、作曲家に専念して新たな道を歩み始めたのです。

 

難聴ではあったものの、ピアノに耳を当てることでわずかに音を感じることができたため、作曲することは可能だったようです。

40歳頃になると心身ともにあらゆる部分がむしばまれていき、作曲が困難になることも多々ありました。

それでも、彼の音楽への情熱が揺るぐことはなく、そうした多難の時期に残された作品の一つこそが「交響曲第7番」です。

 

 

「交響曲第7番」の構成と魅力

 

ベートーヴェンは生涯で9つの交響曲を残しているのですが、「交響曲第7番」は唯一タイトルを持たない曲として知られています。

 

「タイトルを持たない曲」とはどういうこと?
ベートーベンの交響曲第5番には「運命」というサブタイトルがついています。このようなサブタイトルがついていないということを意味します。

他のタイトルを持たない曲の例>ラフマニノフ「交響曲第2番」など。(第1章ピアノ編にて解説)

 

また、「交響曲第7番」は4つの楽章から構成されています。

 

交響曲第7番

<第1楽章>

▼前半

▼後半

<第2楽章>

<第3楽章>

<第4楽章>

 

ベートーヴェンはこの曲の作曲においてリズムを重視したといいます。

実際、各楽章に特異的なリズムが用いられています。

例えば、第一楽章は最初から最後までずっと同じリズムで進行し、その独特のリズムこそが、明るさと高揚感を実現しているということができるでしょう。

最初から最後までリズムが一貫している曲というのは極めて珍しいです。一般的なクラシックであればがリズムは変わるものなのです。

 

 

ベートーヴェンがリズムに着目して制作したこの曲は、ワーグナーも「舞踏の聖化」という独自の言葉で絶賛されていたことは有名。

 

ワーグナー
ドイツの作曲家。「楽劇」という劇と音楽を一体化させた新たなジャンルを産み出した人物。「舞踏の聖化」というのは理解しずらい表現ではありますが、要はリズムを絶賛しているというようなこと。

▼ワーグナー

 

また、ベートーヴェンの交響曲第7番は、第5番,6番で共に暗いテーマが続いていたのとは対照的で、9つあるベートーヴェンの交響曲の中でも明るくワクワクするような旋律が際立っています。

リズムで新たな挑戦を試みたことも述べた通りです。

 

▼参考:ベートーヴェンの交響曲第5番(第1楽章)

 

これらを考えると、多難の時期であったにも関わらず、ベートーヴェンの交響曲に対する姿勢、延いては音楽のとらえ方に何らかの変化があったのだと感じられるでしょう。

したがって、他の交響曲と聞き比べてみると、違いが感じられて興味深いと思います。

 

さて、今回はベートーヴェンの交響曲第7番についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。

ベートーヴェンが強調したリズム感とはどのようなものなのかを感じながら楽しんでください。

 

 

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チャイコフスキー「くるみ割り人形」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はチャイコフスキー「くるみ割り人形」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

こちらの曲はとても有名なので、聴き覚えがある方は多いと思います。

▼金平糖の踊り

▼葦笛の踊り←ソフトバンクのCMなどにも使われていました。

 

 

さて、前のページに引き続き、オーケストラの曲の紹介をしていきましょう。このページでご紹介するのはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」です。

この曲はチャイコフスキーの代表作ともいうべき作品です。

チャイコフスキーの童心に返ったようなかわいらしい世界を存分に楽しんでいきましょう。

 

チャイコフスキー

▲ピョートル・チャイコフスキー

 

ピョートル・チャイコフスキーは19世紀半ば(1840年)に生まれた作曲家です。

彼の音楽家としての人生というのは他の偉大な作曲家とは違った始まり方をしています。

 

彼は幼少期のころから音楽的才能の片鱗を見せていたようですが、両親の意向によって、音楽家になるという選択肢は与えられることはありませんでした。

チャイコフスキーは10歳で法律学校に進学し、卒業後も法務省の文官として地道なキャリアを築いていきました。

しかし、チャイコフスキーは文官という仕事に対して、あまり前向きな姿勢で取り組むことはできなかったようです。

 

 

21歳のある日、チャイコフスキーに転機が訪れます。

ペテルブルグ音楽院に入学し、初めて音楽を本格的に学び始めることとなるのです。2年後には法務省を辞職し、本格的に音楽に専念することとなります。

 

ペテルブルグ音楽院とは
世界三代音楽院の一つであるモスクワ音楽院とともにロシアの音楽学校の中心を担う。チャイコフスキーをはじめ、数々の有名音楽家の出身校である。

▼ペテルブルク音楽院

 

そして、ペテルブルグ音楽院を卒業したチャイコフスキーはモスクワ音楽院で教鞭(きょうべん)をとる傍ら、ようやく作曲家としての活動も開始します。

このようにチャイコフスキーは一般高等教育をうけたのちに音楽教育を受けた非常に珍しい一面を持っているのです。

 

モスクワ音楽院
ロシアの音楽学校。世界三大音楽院の一つ。

▼1901年のモスクワ音楽院

 

純粋な感性の持ち主

 

チャイコフスキーは繊細な感性の持ち主であったことがさまざまな文献から明らかになっています。

彼は非常に優しい心を持っており、子供やか弱い動植物、同性愛者の人に対しても、心を開いて接していたようです。

そうして霞(かすみ)のない純粋な感性というのが彼の中で形成されていったのでしょう。

 

チャイコフスキーの楽曲は彼独自の純粋な感性が存分に生かされており、抒情的(じょじょうてき:非常に感慨深い様子)な側面にその特徴があるということが言えるでしょう。

また、交響曲の他にもバレエ音楽(バレエで使われる音楽)も手掛けており、バレエ音楽独特のメルヘンチックな世界を見ることができる曲も多いです。

 

交響曲
交響曲というのは、管弦楽という下記のような楽器を使って奏でられる音楽の中で最も規模が大きいものです。「規模が大きい」というのはオーケストラの中でもとりわけ管楽器の種類・パートごとの人数が多いということを指すのが一般的です。

<管弦楽に使用される楽器>

「管楽器」・・・口に加えて音を出すような楽器。フルート、トランペットなど

「弦楽器」・・・糸を引いて音を鳴らすような楽器。バイオリン、ギターなど

「打楽器」・・・打ったり、こすったりするなどして音を鳴らすような楽器。カスタネット、木琴、ギロなど

 

今回ご紹介する「くるみ割り人形」もチャイコフスキーが手掛けたバレエ音楽のひとつであり、おとぎ話の世界のようなかわいらしさというのが感じられることでしょう。

 

 

くるみ割り人形

▲くるみ割り人形

 

「くるみ割り人形」はチャイコフスキーの3大バレエ音楽の一つにも数えられる大作です。くるみ割り人形というのは人形の形をしたくるみを割る道具のことを指します。

この曲は8つの小曲を通して、一つの物語が語られるような構成となっています。

 

その物語というのはくるみ割り人形に関する非常にファンタジックな内容です。

それに呼応するように音楽自体もまるで童心に帰ったようなかわいらしいものとなっています。

「くるみ割り人形」を聴く際にはこの物語を読みながら聴いてみるとより楽しむことができるでしょう。

 

「くるみ割り人形」の物語のあらすじ
クリスマスイブの夜、自宅でパーティを開催中に、少女クララはおじさんから「くるみ割り人形」をプレゼントされますが、兄弟で取り合いになり人形はこわれてしまいました。

クララが修理されている人形を見に来たところ時計が真夜中の12時を指します。すると、クララの体は小さくなり人形ほどの大きさになりました。

そんな最中どこからともなく現れたねずみの大群とおもちゃの兵隊たちが戦争を始めます。おもちゃの兵隊のリーダーは、例のくるみ割り人形で、クララの助けもあっておもちゃの兵隊たちは勝利。

するとくるみ割り人形は王子の姿になっており、王子は助けてくれたお礼にクララをお菓子の国に招待。

お菓子の国ではお菓子の国の女王「金平糖の精」にも歓迎されて宴が催されました。(「金平糖の踊り」はお菓子の国にて披露される)その後の展開は、夢から覚めるエンディングとお菓子の国で終わるタイプのエンディングがあります。

<8つの小曲>

第1曲 小序曲

第2曲 行進曲

第3曲 金平糖の踊り

第4曲 ロシアの踊り

第5曲 アラビアの踊り

第6曲 中国の踊り

第7曲 葦笛の踊り

第8曲 花のワルツ

 

また、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の注目ポイントとして、第3曲「金平糖の踊り」に登場する「チェレスタ」という楽器が挙げられます。

 

▼チェレスタ

photo by Larissa Kirillina Some rights reserved

 

このチェレスタという楽器は一見オルガンのような見た目をしているのですが、実際はまるで鉄琴のような音を奏でます。

▼鉄琴

鍵盤を押すことによって鉄の板が振動して音を出す仕組みになっているのです。

チェレスタは「天使の楽器」とも言われるほど、きらびやかな音を奏でます。ぜひ、チェレスタの音にも注目しつつ聴いてみましょう。

 

▼第3曲「金平糖の踊り」を実際に聴いてみればチェレスタの鉄琴のような音がわかることでしょう

 

さて、今回はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。

ぜひ、純粋だった子供のころを思い出しながらお楽しみください。

 

Amazon Music Unlimitedで聴き放題です

 

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ラフマニノフ「交響曲第2番」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はラフマニノフ「交響曲第2番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すのでおすすめです。

【第1楽章】

【第2楽章】

【第3楽章】

【第4楽章】

 

 

さて、これまで第1章ではピアノ編、第2章ではヴァイオリン編をご紹介してきましたが、最後はいよいよ「オーケストラ編」です。

オーケストラの曲は多種多様な楽器が一堂に会して演奏されるため、さまざまな音色が重なり合うことで独自の世界観が織りなされます。

 

▼オーケストラの例

photo by Jordan Fischer from Chicago – Chicago Symphony Orchestra, featuring the Marcus Roberts Trio CC 表示 2.0

 

今回はオーケストラ編の最初を飾る曲として、ラフマニノフの「交響曲第2番」についてご紹介いたします。

ラフマニノフの交響曲第2番はクラシック音楽をあまり聴く機会がないという人でも比較的親しみやすいメロディーが多いのが特徴です。

オーケストラの曲を知る上での最初の一歩としてはうってつけの曲であるということができるでしょう。

 

作曲家ラフマニノフ

▲セルゲイ・ラフマニノフ

 

第1章ピアノ編ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」にてラフマニノフについてご紹介した際、ラフマニノフのピアニストとしての技量はクラシック音楽の歴史上でも有数のレベルであったということに触れました。

今回はラフマニノフの作曲家としての人生について見ていきましょう。

 

ラフマニノフはもともと不良少年でしたが、実力は確かであったために、12歳でモスクワ音楽院に進学します。

モスクワ音楽院ではチャイコフスキーから薫陶を受ける(くんとくをうける:人徳や品格のある人から影響を受けて人格が磨き上げられること)など、その実力は際立っていたようです。

 

モスクワ音楽院とは
ロシアの音楽学校。世界三大音楽院の一つ。

▼1901年のモスクワ音楽院

チャイコフスキー(1840-1893)
ロシアの作曲家。有名な曲に「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23」「くるみ割り人形」など。

▼ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

▼ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23

 

ラフマニノフはモスクワ音楽院を首席で卒業しました。

さらに、卒業制作として残した、「前奏曲嬰ハ短調」という曲は彼を代表する名作となります。

 

前奏曲嬰ハ短調
ラフマニノフの中でも最も有名な楽曲として挙げられる。この曲をきっかけにラフマニノフの名はロシア中に知れ渡りました。

▼前奏曲嬰ハ短調

 

しかし、作曲家としての人生は挫折を迎えることになります。

勢いに乗ったラフマニノフは「交響曲第1番」という作品を書き上げるのですが、これが評論家たちの酷評にさらされることとなってしまったのです。

 

▼交響曲第1番ニ短調 第1楽章

 

ラフマニノフはショックのあまり作曲に手がつかなくなってしまいました

さらに、この後に挽回を期して書いた曲でも再び批判に遭うなど散々な時期を過ごしました。

 

しかし、彼は第1章ピアノ編でご紹介した「ピアノ協奏曲第2番」で華麗なる復活を遂げると、作曲家としての活動も息を吹き返します。

彼の作曲家としての人生のピークに執筆された曲こそが今回ご紹介している「交響曲第2番」なのです。

この曲によってラフマニノフはグリンカ賞という作曲家としての名誉も手に入れ、充実の時意を迎えることとなります。

 

 

交響曲第2番

 

交響曲とは

 

「交響曲」と言えばクラシック音楽でよく聞く言葉ですが、その意味についてまずは解説いたします。

交響曲というのは管弦楽のための音楽の中で最も規模が大きいものです。「規模が大きい」というのはオーケストラの中でもとりわけ管楽器の種類・パートごとの人数が多いということを指すのが一般的です。

 

管弦楽
「管弦楽」とは、楽曲の種類を表す言葉。管弦楽には下記のような楽器を使ってオーケストラによって演奏されます。

「管楽器」・・・口に加えて音を出す楽器。フルート、トランペットなど

▼トランペット

「弦楽器」・・・糸を引いて音を鳴らす楽器。バイオリン、ギターなど

▼バイオリン

「打楽器」・・・打ったり、こすったりするなどして音を鳴らす楽器。カスタネット、木琴、ギロなど

▼木琴

 

また交響曲では、「標題」というサブタイトルを持たず、4つの楽章から構成されるのが一般的です。

あとは「ソナタ形式」を採用しているのも特徴であるということができるでしょう。

 

「ソナタ形式」を噛み砕いて解説!

クラシック音楽の曲にはいくつかのパターンがあります。パターンを知っていれば聴く側も展開がわかるので飽きずに長い曲を聴くことができます。「もうそろそろサビだ」と思いながら曲を聴くところを想定すれば理解しやすいかもしれません。

「ソナタ形式」というのは、クラシックの曲のパターンのうちの一つです。

ソナタ形式は「序奏・提示部・展開部・再現部・結尾部」からなる音楽の形です。これらの意味をしっかりと理解しようと思うとなかなか大変かと思います。ソナタ形式は音楽をドラマ化する形式とも言われているので、いくつかの展開がある曲という認識でよいかとも思います。

下記で、ラフマニノフ交響曲第2番の構成について解説いたしますが、曲の展開が目まぐるしいことが伝わり、「ソナタ形式」のニュアンスがわかるかもしれません。

 

 

「交響曲第2番」の構成とその魅力

 

この曲は交響曲の基本に従って4つの楽章から構成されています。

 

第1楽章は弦楽器(バイオリンなどの糸を引いて音を鳴らすような楽器)や管楽器(トランペットなどの口にくわえて音を鳴らすような楽器)が代わる代わる陰鬱(いんうつ)なメロディーを担当していきます。

メロディーの中に何か秘密が込められているような神秘性を感じることができるのはこの曲の特徴であるということができるでしょう。

 

<第1楽章>

 

第2楽章は冒頭からなにかふつふつとこみ上げるようなエネルギッシュな雰囲気が醸し出されており、怒りの気持ちというのがひしひしと伝わってきます。

ところが、だんだんと音楽は思わぬ方向に進んでいき、急に行進曲風のメロディーが現れるなど、常に聴衆の先を行ってしまうような展開が特徴であるということができるでしょう。

 

<第2楽章>

 

ちなみに、第2楽章では「グレゴリオ聖歌<怒りの日>」が全体のベースとなっています。

 

グレゴリオ聖歌<怒りの日>
グレゴリオ聖歌とはローマ=カトリック教徒の礼拝などの時に用いられる音楽。グレゴリオ聖歌の中で最も有名なのが、死者のために行われる集会(ミサ)の時に用いられる曲は「レクイエム」と呼ばれる曲。グレゴリオ聖歌のレクイエムの中で最も有名なのが<怒りの日>。

▼グレゴリオ聖歌<怒りの日>

 

第3楽章では哀愁漂うメロディーが主体となり進行していきます。

全体的にゆるやかな流れの中で進行していきますが、落ち着きの中に存在する美しさを存分に感じることができるでしょう。

 

<第3楽章>

 

第4楽章は冒頭からフィナーレを飾るのにふさわしい華やかさをもって始まります。数ある交響曲の中でも特にゴージャスな雰囲気を感じることのできる終楽章であるということができるでしょう。

 

<第4楽章>

 

 

さて、今回はラフマニノフの「交響曲第2番」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

「ピアノ協奏曲第2番」の時とはまた違った彼の一面を感じることができるはずです。

ぜひ、この曲独自の目まぐるしく変化する展開をお楽しみください。

 

▼ラフマニノフ「交響曲第2番」

 

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

バッハ「トッカータとフーガ」 初心者にもわかりやすく解説

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「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!今回はバッハの「トッカータとフーガ」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

▼「トッカータとフーガ」ニ短調(オルガン版。今回紹介するのはバイオリン版です。詳しくは後述します。)

 

 

さて、前回に引き続き、今回もヴァイオリンの曲についてご紹介いたしましょう。

今回ご紹介する曲はバッハの「トッカータとフーガ」です。

「なんだかお堅そうな曲が登場したなあ……」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、心配は要りません。

なぜなら、この曲というのはみなさんの多くが耳にしたことのあるフレーズであるからです。

テレビ番組などで、何かで失敗したシーンに流れるあのBGMこそ、バッハの「トッカータとフーガ」なのです。

きっとみなさんも一度お聴きになれば、「ああ、あのメロディーか!」と腑に落ちることでしょう。では、詳しい曲の解説に移っていきましょう。

 

バッハ

▲ヨハン・セバスティアン・バッハ

 

バッハは「音楽の父」とも称されるほどクラシック音楽の発展において多大な貢献を果たした音楽家です。みなさんも一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

クラシック音楽というのは大まかに分けると、古い順に、バロック期、ロマン派の時代、近現代の3つの大きなジャンルに分かれます。

バロック期というのはその3つのジャンルの中でもっとも最初に生まれたものです。

 

 

そのバロック期に多くの楽曲を手がけ、構成に多大な影響をもたらしたのがバッハなのです。

 

バロック期
1600年からバッハが亡くなる1750年の150年間をバロック音楽の時代と呼びます。「バロック」は真珠や宝石などが歪んだ様子を意味するポルトガル語が由来となっていると言います。ルネサンス以前の装飾すぎる様を揶揄するような意味で「バロック」という名がついたと言われています。

 

バッハは幼少期から突出した才能を見せていたというわけではありませんが、子供の頃からヴァイオリンとオルガンの手ほどきを受けていました。

 

▼オルガンの例

photo by h.ina

 

そして、18歳の時に教会のオルガンの試奏に立ち会い、その時の演奏によって、オルガニストとしての実力を認められます。

結果的にバッハはその教会のオルガニストを任されるようになり、また聖歌隊の指導も担うようになりました。

この活動こそバッハの音楽人生の原点となります。

 

その後ヴァイマル教会(ドイツの教会)など、様々な教会を転々としつつ、バッハは音楽隊長などとして精力的な活動をしました。

その一方で、次第に作曲面においても成果を上げていきます。

バッハの音楽というのは、いくつか聞いてみると何か独特な雰囲気というのを感じるかと思いますが、これは教会音楽の影響を強く受けていたのだと考えられています。

 

 

その後、バッハは生涯にわたっておよそ1000曲にも上る作品を手がけ、60歳半ばにしてこの世を去りました。

 

トッカータとフーガ

 

オルガン版とヴァイオリン版

 

バッハの「トッカータとフーガ」は元々はオルガン用の曲として作曲されました。

そのため、原曲はヴァイオリン版よりも音の数も多く、オルガンならではの重厚感を生かした強弱の変化などが魅力です。

しかし、今回はあえてヴァイオリン版の「トッカータとフーガ」をご紹介しています。

 

オルガンの方が音の数が多い理由
ヴァイオリンは、基本的には単音、もしくは2つ以上の音で構成される和音で進行し、最大でも同時に出せる音は4つの音で構成される和音が限界です。(弦が4本なので)

それに対して、オルガンは両手で鍵盤を押すことができるので、それよりも多くの音を出すことができるということです。

 

ヴァイオリン版のトッカータとフーガはオルガン版のものに比べてより技巧的(技術が必要)な側面が強く、演奏者が様々な難所を弾いていく姿というのは大変ドキドキハラハラとするものです。

聴いている側も思わず演奏に集中してしまいます。

また、ヴァイオリン版の場合は最初の一番有名なメロディーも、伴奏がなくなったことによって、よりすっきりとした印象となり、かえって聞き手に鮮烈な印象を残すものとなっています。

ヴァイオリン版はオルガン版よりも音は少ないものの、それによって迫力が失われるということはなく、むしろソリッド(密)になった分、一つ一つのメロディーがより際立ったものとなっている点が最大の魅力であるということができるでしょう。

 

 

▼ヴァイオリン版『トッカータとフーガ』

▼オルガン版『トッカータとフーガ』

 

 

さて、今回はバッハの「トッカータとフーガ」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

バッハの音楽というのは、ドラマティックな展開も少ない曲が多いためか、どうしてもクラシック音楽の中でも敬遠されがちなところがあるのは否めません。

しかし、「トッカータとフーガ」はそのようなバッハの作品の中でも比較的親しみやすい曲であるということができるでしょう。

この作品を聴くことがバッハのその他の作品を楽しむきっかけになればと思います。

 

▼バッハの名曲を聴いてみましょう!

 

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クライスラー「前奏曲とアレグロ」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!今回はクライスラーの「前奏曲とアレグロ」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

 

 

さて、前の章ではピアノの名曲についてご紹介してきましたが、ここからは4ページに渡って「ヴァイオリンの名曲」についてご紹介していきます。

ピアノが楽器の王様と言われる一方で、ヴァイオリンは楽器の女王と称される華やかな楽器です。

たった4本の弦で様々な表情を見せてくれる「女王様」の魅力についてたっぷりご紹介していきます。

 

 

今回はその最初として、クライスラーの「前奏曲とアレグロ」についてご紹介していきます。

ヴァイオリンの魅力を知っていただくための最初の曲としてうってつけの曲です。その魅力についてさっそく紐解いていきましょう。

 

クライスラー

▲フリッツ・クライスラー

 

クライスラーはユダヤ系にルーツを持つヴァイオリニスト・作曲家です。クライスラーはウィーンで生まれました。父は医者でフロイトとも親交があったと言います。

 

ウィーン
クラシック音楽が盛んなオーストラリアの首都。ベートーヴェン・シューベルト・モーツァルトなど多くの作曲家が活躍し「音楽の都」とも呼ばれる。

フロイト

オーストラリアの精神医学者。始めて「無意識」という意識の無い状態を精神医学で扱い、世界に大きな影響を与えた。

▼ジークムント・フロイト

 

クライスラーは4歳の時にヴァイオリンを始めるとすぐに才能を開花させ、7歳でウィーン高等学院に入学しました。

そこでぐんぐんと腕を磨いたクライスラーはなんと10歳で卒業します。

 

 

クライスラーはその後、一旦医学の道を志すこともありましたが、最終的にはやはり音楽家の道を選ぶことになります。

その途中で第二次世界大戦が勃発しましたが、クライスラーはアメリカへと渡り、市民権を獲得したので、直接戦争の被害に遭うことはありませんでした。

 

天才クライスラーの逸話

 

ここで一つクライスラーの凄さをよく示している逸話を紹介しましょう。

クライスラーは演奏旅行中、図書館や修道院の資料室でヴィヴァルディ(もっと前の時代の音楽家)などの大作曲家の未発掘の楽譜を発見したとし、演奏会でそれらの曲を演奏しました。

聴衆はすっかりクライスラーの演奏の虜になってしまったのですが、批評家たちは別でした。

クライスラーの演奏に関して、「作曲家は素晴らしいが、演奏はまだまだ未熟だと評したのです。」もちろんこれは本心からではなく、クライスラーへの嫉妬というのが多分に込められていました。

 

 

しかし、クライスラーが60歳の時、批評家たちの面目を丸つぶしにするような事件が起こります。

なんと、クライスラーが大作曲家たちの未発掘の作品を見つけたという話は嘘で、実際はすべてクライスラー自身が作曲したものであるとわかったのです。(今回紹介している「前奏曲とアレグロ」もそのうちの一つの作品です)

 

 

このニュースによって、批評家たちは皮肉にもクライスラーの作曲の実力を認めていたということが明らかになりました。

このエピソードはクライスラーの作曲面におけるセンスというのを如実に示しているということができるでしょう。

 

前奏曲とアレグロ

 

「前奏曲」の特徴

 

「前奏曲とアレグロ」は名前の通り、前奏曲(プレリュード)の部分とアレグロ(テンポの速い曲)の部分に分かれています。

 

前奏曲(プレリュード)とは
前奏曲は、オーケストラなどによって奏でられる曲の主要な部分の前に奏でられる導入的な性質を持つ部分です。意味は違いますが「サビ前のAメロのようなもの」と言えば理解しやすいかもしれません。前奏曲は「プレリュード」とも言います。主に、ピアノやオルガンなど単独また少数の楽器で奏でられます。

 

この「前奏曲とアレグロ」の前奏曲は何か歴史を感じさせるような重厚感をもって始まります。

前奏曲ではE(ミ)とB(シ)の音しか使われていないところに最大の特徴があると言っていいでしょう。きわめて珍しいと言えます。

E(ミ)とB(シ)の音だけを用いることによって、よりシャープな冒頭部分を演出することができています。

クライスラーだからこそ思いついた妙案であるといってよいでしょう。

 

▼前奏曲とアレグロ(聴いてみるとよくわかります)

 

バロック期の音楽

 

また、アレグロは、20世紀に書かれた曲ながら、曲の途中でバロック期(バッハやヘンデルなどの時代)の音楽を彷彿とさせるような部分が登場します。

バロック期を彷彿させるような部分はアレグロの曲の全体に散りばめられています。

 

「バロック期」の音楽とは

1600年からバッハが亡くなる1750年の150年間をバロック音楽の時代と呼びます。「バロック」は真珠や宝石などが歪んだ様子を意味するポルトガル語が由来となっていると言います。ルネサンス以前の装飾が多すぎる様を揶揄するような意味で「バロック」という名がついたと言われています。

バロック期の前にはルネサンスの運動が展開されていました。

ルネサンスが起こるまでは、ヨーローッパではキリスト教の教えが中心で、行動や考え方が神に縛られており恋愛感情も抑えられているような状況でした。ルネサンスはそうした神の支配から抜けて「キリスト教を通じてではなく世界をありのままに見よう」というような考え方を元に進められていきました。

バロック期の音楽もそのような考えを受けて、人間の感情を表現するための道具として変化していきました。現在、我々が親しみを覚えているような音楽の要素はバロック期に登場しはじめたという風に言われております。

バロック音楽の特徴は、大規模で豪華絢爛、感情の起伏も激しく劇的な作風になっているものが多く、そして曲全体を低音のパートが一貫して流れているという(少し違うかもしれませんが、ベースを連想すれば理解しやすいかも)のも特徴だと言えるでしょう。

バロック期の音楽や時代や地域によって特徴の違いがあります。バッハやヘンデルの時代は後期のバロック期に位置します。

 

バロック期を彷彿させるような部分が「アレグロ」の曲の全体に散りばめられている事もまた興味深い部分であると言えます。

先ほど述べた「新たな時代の到来を告げるような前奏曲」から始まり、急に「バロック期のような音楽」へと移行するという意外性もまた聴衆を惹き付けるのです。

 

 

近代的な音の響き

 

その一方で、アレグロには随所に近代的な音の響きというのも含まれています。

近代的な音の響きというのは、本格的に説明するとなかなか大変なのですが、たとえば、大河ドラマの音楽も近代的な響きを取り入れています。

したがって、わかりやすく説明するならば、アレグロの一部も少し大河ドラマの音楽と雰囲気が似ているということを感じられる、といったところでしょうか。

 

つまり、クライスラーは近代とバロック期をつなぐ音楽を築き上げたと言ってもよいのです。そのように考えると、前奏曲というのは何か示唆的なメッセージを持っていると考えられます。

 

 

このようにして聞き手に一種の謎解きを促すような曲の構成こそ、「前奏曲とアレグロ」の真骨頂なのです。

 

さて、今回は「前奏曲とアレグロ」について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

ぜひ、クライスラーが残したメッセージを辿りつつ、この曲を堪能してみてください。

 

▼Amazonで購入できます

 

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ショパン「バラード1番」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!今回はショパンの「バラード1番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

平昌オリンピックで、フィギュアスケートの羽生結弦選手が使用していたので、聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。

▼羽生結弦選手

photo by David W. Carmichael CC 表示 3.0

 

 

さて、ピアノの名曲紹介もこのページでいよいよ最後です。

ラストを飾るのにふさわしい曲として、今回はショパンの「バラード1番」という曲を紹介します。

今や、日本人なら多くの方が知っているであろう曲ということが出来るでしょう。

なぜなら、この曲は平昌オリンピックで羽生結弦選手が見事に2連覇を成し遂げた時のショートプログラムの曲であるからです。

オリンピックでの羽生選手の流れるような演技というのはいまだに多くの人の記憶に残っていることでしょう。

 

今回はその余韻に浸りつつ、ショパンの「バラード1番」について掘り下げてみていきましょう。

 

ショパン

▲フレデリック・フランソワ・ショパン

 

ショパンは挙げればきりが無いほどの名曲を生み出したロマン派(※後述)の作曲家です。

彼の曲というのは現在でもテレビでBGMとして流れることがよくあるので、無意識のうちに耳にしているかもしれません。

ショパンはポーランドの作曲家です。

 

 

ショパンは8歳の時に既にコンサートを開くなど、演奏家としての才能も豊かでした。実際にピアノの名手として各地でコンサートを開いていたと言われています。

 

編集部コラム

前のページに出てきたフランツ・リストは10歳でコンサートを開き「スゴイなぁ」と思っていましたがショパンはなんと8歳でコンサートを開いていました!スポーツ選手は若い時に目立つ事が多いですが音楽家というのはさらに若い時から活躍するのですね!

 

しかし、彼のピアニストとしてのキャリアは生まれつき病弱な体の影響もあり、次第に陰りを見せることになります。

 

その一方で、彼がより豊かな才能を発揮したのは作曲面においてでした。

ショパンは自然と触れ合うことを好みました。

 

 

そのため、小さい頃から豊かな感性が育まれたのです。豊かな感性を活かして、響きの美しさというものを追求した作曲家こそがショパンなのです。

 

 

ロマン派音楽とは
ロマン派音楽は「ロマン主義」という感性の解放の欲求などに重きを置いた思想によって発展していった音楽のこと。

ショパンとリスト

▲フランツ・リスト

 

前のページではフランツ・リストについてご紹介しましたが、実は彼はショパンと同時代に活躍した作曲家です。

「ピアノの魔術師」と称されるリストに対して、ショパンは「ピアノの詩人」と言われるほど二人の対比というのは有名です。

 

 

実際に彼らは親交があったようです。

ショパンが書いた曲をリストがショパンの目の前で初見で弾いた際、リストは一つのミスもせず完璧に弾ききったという伝説も残っています。

その一方で、技巧的な曲を好むリストと情緒的な曲を好むショパンというのは正反対の存在でもありました。

そのため、お互いに自身の評論の中で相手のことを批判していたこともあります。

 

 

しかし、晩年になるとリストは『ショパン論』という自著の中でショパンの作品を絶賛しています。

ライバルでありましたが、やはりお互いに実力を認め合っていた中であるというのが伺えます。

 

 

バラード1番

バラードとは

 

「バラード」は私たちに馴染みのある歌などでも耳にする言葉です。

「バラード」という言葉の由来は中世の詩の形式の一つ「バラッド」にあります。

これを初めて器楽曲の名前として取り入れたのはショパンです。

※器楽曲=器楽の為のの曲。対義語の声楽曲。一般的な言葉で言えば「インストゥルメンタル」

ショパンは曲の題名に「バラード」という言葉を用いることで、古い歴史物語に基づいている曲であることを示唆しようとしたのだと考えられています。

 

「バラード1番」の物語

 

ショパンの「バラード」という曲集は4曲から構成されています。これら4曲は、それぞれ文学的な(物語のある)側面を持っています。

この物語性こそがショパンの「バラード」の最大の魅力であると言ってよいでしょう。

今回ご紹介している「バラード第1番」の物語は次の通りです。

 

 

『昔、リトアニアの深い森の湖にまつわる神秘的な謎を解こうと決心した勇敢な騎士がいて、湖に大きな網を投げて引き揚げてみると、なかに美しい姫君が入っていた。姫の話によれば、その昔この湖畔も立派な町であった。

あるときロシアとの戦争が起き、女たちは捕らわれの身になるよりは死を、と神に祈った。たちまち大地震が起きて城も町もみんな湖中に没した。女たちは水蓮に化身して、手をふれる者たちを呪った。

その水の国の姫君は、同族の出である騎士に危害を加えようとはせず、これ以上湖の神秘をあばくでないと言って、水のなかにすがたを消した』

(全音社「バラードとアンプロンプチュ」の楽曲解説より引用)

 

▼物語のイメージ

 

このような物語を思い浮かべながら聴くことで、より一層ショパンのバラード1番のドラスティックな展開を楽しむことができるでしょう。

 

▼バラード1番

 

さて、今回はショパンの「バラード1番」について見てきましたがいかがでしたでしょうか。

単なる音楽として聴くだけでなく、その物語にも注目すると非常に興味深い曲です。

ぜひ、リトアニアの騎士になった気分でドラマティックな曲調の変化を楽しんでください。

 

▼amazon MP3で購入できます

 

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フランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はフランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すかと思います。

 

 

このページではフランツ・リストの作曲した「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介します。

今までご紹介してきた「きらきら星変奏曲」「ピアノ協奏曲第2番」の2曲とは違い、メジャーな曲というわけではありませんが、非常に興味深い要素がたくさん詰まった曲です!

 

フランツ・リスト

▲フランツ・リスト

 

フランツ・リストは、クラシック音楽を語る上では欠かせない作曲家の一人だと言えます。

リストはオーストリア出身の音楽家・作曲家です。

リストは10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開くなど、幼い時からピアノの演奏において神童ぶりを発揮していました。

10代の時点であのベートーヴェンからもその実力を絶賛されるなど、演奏家としては一流の域に既に達していました。

 

 

その後も順調に演奏家としてのキャリアを歩んでいき、次第に各地にリストの女性ファンが出現するようになります。

当時のファンというのは恐ろしいほどに熱狂的で、なんと「リストの入った浴槽に入っていた水ですら欲しがった」など、たくさんの伝説が残されています。

 

 

また、リストは演奏面においてのみならず、作曲面でも数々の名曲をこの世に残しています。

作曲した曲には自らの卓越した技巧を披露するための難曲が多く、今回ご紹介する「パガニーニ大練習曲」に収められている曲はどれもリストが残した難曲です。

また、リストは晩年になるとキリスト教に没頭するようになり、宗教的な側面が見られる曲を主に作曲するようになります。

当時の代表的な曲としては「エステ荘の噴水」という曲も挙げられます。興味のある方は「パガニーニ大練習曲第6番」と合わせて聴いてみる事で、その性格の違いというのを感じることが出来ることでしょう。

 

▼パガニーニ大練習曲第6番

▼エステ荘の噴水

エステ荘の噴水
「巡礼の年」というリストの曲集に収められた曲。この曲の半ばにはキリスト教新約聖書の一書であるヨハネ福音書から引用した「私が差し出した水は人の中で湧き出でる泉となり、永遠の生命となるであろう」言葉が掲げられている。

 

パガニーニとの出会い

▲ニコロ・パガニーニ

 

リストの人生を語る上で「パガニーニとの出会い」というのは欠かせません。

パガニーニはリストと同時期に活躍していたヴァイオリニストで、リストと同じくその卓越した演奏技術によって、一斉を風靡していました。

リストと同じく熱狂的なファンも多かったと言われています。

また、パガニーニは自身の超人的な技巧を披露するために数々の難曲を残しています。

このようにパガニーニは、あらゆる点でリストと非常によく似た人生を送っていたのです。

 

そんなある日リストはパガニーニの演奏会に赴き、彼の異次元の演奏技術に大きな影響を受けます。

リスト自身、すでにピアニストとしての名声を確立していたのですが、彼にとっても衝撃的な存在だったのです。

リストはパガニーニの演奏を聴いて、猛練習を始めます。その際に自分のための練習曲として作った曲集こそ、「パガニーニ大練習曲」なのです。

 

 

「パガニーニ」について詳しくは第2章バイオリン編で(このページは第1章ピアノ編)

 

パガニーニ大練習曲第6番

「パガニーニ大練習曲第6番」の構成

 

モーツァルトの「きらきら星変奏曲」をご紹介した際に「変奏曲」の構成についてご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか。

今回ご紹介しているリストの「パガニーニ大練習曲第6番」もこの変奏曲という形式を取っています。

この曲は第2章で紹介するパガニーニの「24の奇想曲第24番」という曲をピアノ用に編曲した曲であり、その曲も変奏曲の形式を取っているのです。

 

「変奏(変奏曲)」とは
テーマ(主題)の部分をもとにその旋律(メロディー)は変化させずに、リズムや拍子を変化させたり、装飾音を付けたりすることを変奏と言います。

モーツァルトの「きらきら星変奏曲」では、きらきら星の「き~ら~き~ら~ぼ~し~よ~♪」という馴染みのあるメロディはそのままですが、アレンジが加えられおり急に早くなったりする箇所があったりします。実際に聴いてみると理解しやすいと思います。

▼きらきら星変奏曲

ちなみに変奏曲は今回の「パガニーニ大練習曲」のように当時「練習曲」としての意味合いが強かったので技術的に難しい曲が多くあります。

 

「パガニーニ大練習曲」の魅力

 

「パガニーニ大練習曲第6番」は技術的に非常に難しい箇所が沢山あり、それを軽々と弾きこなす演奏者の姿というのは大変見応えがあります。

また、リストがこの「パガニーニ大練習曲第6番」を作曲するにおいて元となった(編曲した)パガニーニの「24の奇想曲第24番」と聴き比べてみることで、その魅力というのはより引き立つはずです。

リストの編曲における才能というものをより深く味わうことが出来るに違いありません。

 

▼リストの「パガニーニ大練習曲第6番」

▼パガニーニ「24の奇想曲第24番」

 

さて、今回はリスト「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、リストとパガニーニという同時代に生まれた稀代の音楽家の姿を思い浮かべつつ聞いてみてください。

 

Amazon music Unlimitedでも聴けます

 

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