「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!
第1章 テキサスホールデムのルール
第2章 テキサスホールデムの確率
第3章 テキサスホールデムの戦略
テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】
第4章 練習問題集
テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】
テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】
第5章 実際にプレイしてみよう
番外編 専門用語集
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本章(第2章)ではテキサスホールデムをプレイする上で知っておくと勝利に近づける「確率」に関する基礎知識を
というページに分けてお伝えしています。このページでは【スターティングハンド】について解説をします。
目次
スターティングハンドとは
スターティングハンドとは「プリフロップ(最初のターン)で配られる2枚の手札」のことです。
スターティングハンドの強さに関してはプロの間でも意見がわかれることが多く、絶対的な序列をつけることは非常に困難です。
ここでは、スターティングハンドをいくつかのタイプに分類し、それぞれの特徴についてご説明していきます。
スターティングハンドの強さについて知ることは、フォールドするかレイズするかなどのアクションを判断する上で役立つことでしょう。
▼主なスターティングハンドの名称と特徴早見表
名称 | 例 | 特徴 |
ポケットペア | AA、99 | 非常に強力 |
スーティッドコネクター | AKs、98s | 投機的ハンド |
スーティッド | A9s、63s | 投機的ハンド |
コネクター | 87、43 | 投機的ハンド |
ギャップコネクター | AQ、97 | 投機性は高くない |
※sは同じ柄(マーク)という意味。例えばAKsであればA♠K♠など。
1 ポケットペア(Pocket Pair)
▲ポケットペアの例
ポケットペアは「AA」「88」「22」など
「手札に2枚の数字が揃っている状態」を指します。
すでにワンペアが成立していることは言うまでもありませんが、ポケットペアではさらにスリーオブアカインド(スリーカード)が完成する可能性があるため、数字の大きさによっては非常に強力なスターティングハンドであるといえます。
また、ポケットペアとコミュニティカードで構成されたスリーオブアカインドは『セット』というのですが、
セットは完成しても他のプレイヤーに気づかれるリスクが低いため、他のプレイヤーが現状では勝てそうにない微妙なハンドでもコールする可能性が高く、割のいい勝負ができる可能性に期待できます。
また、ポケットペアを細かく分けて、下記のように分類する場合もあります。
数字の組み合わせ | ペアの名称 |
AA~QQ | プレミアムペア(Premium Pair) |
TT~77 | ミディアムペア(Medium Pair) |
66~22 | スモールペア(Small Pair) |
2 スーティッドコネクター(Suited Connectors)
▲スーティッドコネクターの例
スーティッドコネクターは、A♠K♠、T(10)♡9♡、3♣2♣など
「同じ柄で、連続した数字のカードが揃っている状態」
を指します。
コミュニティカードと噛み合った場合には、フラッシュやストレート、さらに運がよければストレートフラッシュを完成させる可能性もある、代表的な投機的ハンド(現状ではそこまで強くないが、将来的に強いハンド(役)に化ける可能性があるハンドのこと)です。
※フラッシュ・・・同じ柄が5枚の役 ストレート・・・連続した数字が5枚の役 ストレートフラッシュ・・・同じ柄で連続した数字5枚の役
3 スーティッド(Suited)
▲スーティッドの例
スーティッドは、A♠9♠、T♢6♢、7♣2♣など
「同じ柄のカードが揃っている状態」を指します。
コミュニティーカードと噛み合った場合にはフラッシュを完成させる可能性がある投機的ハンドです。
4 コネクター(Offsuit Connectors)
▲コネクター
コネクターは、A♠K♡、9♢8♣、3♡2♢など
「連続した数字のカードが揃っている状態」を指します。
コミュニティーカードと噛み合った場合にはストレートを完成させる可能性がある投機的ハンドです。
5 ギャップコネクター(Gap Connectors)
▲ギャップコネクターの例
ギャップコネクターは、A♡Q♠、T♠8♢、4♠2♡など
「2つ違いの数字が揃っている状態」を指します。
コミュニティーカードと噛み合った場合にはストレートを完成させる可能性がありますが、通常のコネクター(連続した数字2枚)に比べると投機性は高くありません。
この他にも、
3つ違いの数字が揃った『2ギャップコネクター』や、
▼2ギャップコネクターの例
4つ違いの数字が揃った「3ギャップコネクター」などがあります。
▼3ギャップコネクターの例
スターティングハンドの勝率(確率)ランク
次に、実際のプレイにおける勝率に基づいたスターティングハンドのランクを以下に示します。
※○○sは柄が揃っていることをを意味しています。 ※T=10の事です。
グループ | 組み合わせ |
グループ0 | AA(ポケットペア)、KK(ポケットペア) |
グループ1 | QQ(ポケットペア)、JJ(ポケットペア)、AKs(スーティッドコネクター) |
グループ2 | AQs(スーティッドギャップコネクター)、TT(ポケットペア)、AK(コネクター)、AJs(スーティッド2ギャップコネクター)、KQs(スーティッドコネクター)、99(ポケットペア) |
グループ3 | ATs、AQ、KJs、88、KTs、QJs |
グループ4 | A9s、AJ、QTs、KQ、77、JTs |
グループ5 | A8s、K9s、AT、A5s、A7s |
グループ6 | KJ、66、T9s、A4s、Q9s |
グループ7 | J9s、QJ、A6s、55、A3s、K8s、KT |
グループ8 | 98s、T8s、K7s、A2s |
グループ9 | 87s、QT、Q8s、44、A9、J8s、76s、JT |
上位4つを「ポケットペア(同じ柄で、連続した数字のカードが揃っている手札)」が占めていることからわかるように、
ポケットペア――特にプレミアムペア(AA~QQの同じ数字)はテキサスホールデムにおける非常に強力なスターティングハンドです。
▼ポケットペアのプレミアムペアの例
次に、Aを含む「スーティッドコネクター(同じ柄で、連続した数字のカードが揃っている手札)」と
例)
「スーティッドギャップコネクター(同じ柄で2つ違いの数字が揃っている手札)」
例)
がラインクインしていることから、投機的ハンド(強い手札に化ける可能性のある手札)にも高い勝率があることがわかります。
上記のランク付けはあくまで目安であるため、状況によってプレイするべきハンドの範囲は大きく異なります。
初心者の方にとっては非常に有用な情報であることには間違いありませんので、アクションで迷ったときにはぜひ参考にしてみてください。
以上、第2章「テキサスホールデムの確率」でした。次のページから第3章。第3章ではテキサスホールデムの戦略を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。次のページでは【ポジション】の基本戦略を解説します。
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