このページでは「角松敏生」がどんなミュージシャンなのかを大体5分で理解できるように概要とともに魅力をお伝えします。
もちろん角松敏生さんを5分で説明しきるのは困難ですので、さらに深く知りたい方は『角松敏生入門』をご覧ください。
※このページはWebon編集部が角松敏生ファン歴30年以上のしあ氏による『角松敏生入門』の内容をまとめたものです。
▼『角松敏生 入門』(全15ページ)
目次
角松敏生とは ~クオリティが高い!知る人ぞ知るミュージシャン~
名前 | 角松敏生(かどまつ としき) |
生年月日 | 1960年8月12日 |
出身地 | 東京都渋谷区代々木 |
デビュー年/曲 | 1981年にシングル『YOKOHAMA Twilight Time』アルバム『SEA BREEZE』でデビュー |
角松敏生さんは1981年デビューのシンガーソングライターです。
キラキラとしたおしゃれなサウンドが特徴で、デビュー当時は「シティポップの貴公子」というキャッチコピーがついていました。
手掛けた楽曲『WAになっておどろう』はNHK「みんなのうた」で話題になり、長野オリンピックのテーマ曲になりました。
角松さんは「杏里」「西城秀樹」「中山美穂」をはじめとした多くのアーティストに楽曲提供をしており、杏里さんに提供した『悲しみがとまらない』が大ヒット(1984年のオリコン年間19位)。
▼悲しみがとまらない:杏里さんの代表曲のひとつ(提供曲について詳しくはこちら)
角松さんにはとても熱狂的なファンが多く、音楽のクオリティの高さなどから音楽関係者のファンも多いです。
ただ、世間一般的にはあまり知名度がありません。
なにしろ長い音楽生活の中で代表曲というものがありません。それが世間での評価につながっていない理由の一つであると思いますし、この辺りは角松さん本人も自虐的に語る部分です。
しかし一度でも「角松敏生のサウンド」に触れてもらえれば、その素晴らしさにきっと感動してもらえるはずだと思います。こだわりにこだわりぬき、決して妥協しないその音創りは音楽マニアにはたまらないものなのです。
フュージョン界に大きな影響を与える!
角松敏生さんは1987年、1990年に2枚のインストゥルメンタル(歌のない曲)アルバムを発表し、とても高い評価を受けました。
▼1987年リリース「SEA IS A LADY」(画像クリックで商品詳細へ)
▼1990年リリース「Legacy of You」(画像クリックで商品詳細へ)
このアルバムはフュージョン界に大きな影響を与えました。
フュージョンは音楽のジャンルで電子楽器を使用したジャズのようなもの。
▼日本で活躍するフュージョンバンド「T-SQUARE」の代表曲
1980年代前半に「ザ・スクエア(現T-SQUARE)」などによるフュージョンブームが起こりましたが、1980年代後半にはそのブームも停滞気味でした。
そんなフュージョンブームが停滞気味の中、シンガーソングライターの角松さんがインストアルバムをリリースしたことで大きな話題となりました。
この頃はフュージョンやインストを聴くファン層と、歌物を聴くファン層とには割と隔たりがあったように思います。
ですが、角松さんがインストアルバムをリリースすることにより大きな話題を呼びました。角松ファンはもちろん、普段フュージョンを聴かない層にもフュージョンの門戸を広げることになりました。
ちなみに1987年リリースの「SEA IS A LADY」は2017年に「SEA IS A LADY 2017」としてリメイクされ、日本ゴールドディスク大賞の「インストゥルメンタルアルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
▼アルバム「SEA IS A LADY 2017」(画像クリックで商品詳細へ)
謎の覆面バンドとして活動した?
角松敏生さんは活動を無期限休止としている時期がありました。
その時に、「角松敏生」という名を伏せて謎の覆面バンド「AGHARTA」として活動していました。
AGHARTAの楽曲『WAになっておどろ』がNHK「みんなのうた」に採用されたこともあり大きな話題となります。そして『WAになっておどろう』は長野オリンピックのテーマソングになりました。
ぜひ聴いて欲しい!定番の名曲10選!
角松さんに名曲が多くあります。ここでは定番の名曲をいくつかご紹介します。
▼厳選!定番の名曲10選
曲名 | 収録アルバム |
NO End Summer | GOLD DIGGER(1985) |
Tokyo Tower | GOLD DIGGER(1985) |
Girl in the Box | 1981~1987(1993) |
初恋 | T’s 12 INCHES(1986) |
Take You To The Sky High | Breath From The Season 2018~Tribute to Tokyo Ensemble Lab~(2018) |
飴色の街 | Reasons for Thousand lovers(1989) |
IZUMO | INCARNATIO(2002) |
浜辺の歌 | 1998~2010(2011) |
ハナノサクコロ | Fankacoustics(2004) |
RAMP IN | T’s BALLAD(1985) |
NO End Summer
『NO End Summer』は角松ファンの間でもとても人気の高い名曲。
ピュアな想いが綴られたスイートなラブソング。
ラストの
「Love is you Love is me Love is the neighbor Love is the everything」
のコーラスはライブではみんなで大合唱。
聴くたびに感動する、とてもとても大切な曲です
Tokyo Tower
角松敏生さんの定番曲のひとつ『Tokyo Tower』。
ラップから始まるこの曲のカッコよさと言ったら!
まだラップが今ほど認知されていなかった1985年当時、ラップやスクラッチを取り入れた角松敏生を代表する、最高にファンキーでダンサブルなナンバー。
歌詞の内容がセクシー。リリース当時NHKでは放送禁止に。
歌詞がセクシーすぎるから?と思っていたのですが、商標名だから連呼するのはダメなんだそう。
Girl in the Box
『Girl in the Box』も角松敏生を代表する楽曲。
オリジナルアルバムには未収録ですがとても人気の高い曲。
「箱入り娘」をこれほどカッコよく歌うアーティストがいたでしょうか(笑)
夜10時になると、好きな女性が自分の手をすり抜けていってしまうもどかしさが描かれています。
こちらもNHKで放送禁止に。
私は、なんとなく門限破りを推奨するような歌詞だから?と思っていたのですが、「気が狂いそうさ」という部分がダメだったそうです。
ライブでは、ラストの部分でみんなで何度もジャンプするのが楽しい!
ライブで用意しておきたい「紙ヒコーキ」
角松ライブに参加する際に、用意しておきたいのが紙ヒコーキです。
「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」の時には観客は一斉にステージに向かって紙ヒコーキを飛ばします。
カラフルな色の紙ヒコーキが飛ぶかう光景は、とても楽しく美しい。
特に2階席前方から見る光景は圧巻です。
サンプラ空港、動くやつで。 pic.twitter.com/VGstgsutOq
— 本田雅人 (@masato__honda) 2018年7月3日
私が初めて行った角松さんのライブで、座席が2階の1列目真ん中だったんです!
そこで見た、紙ヒコーキが一斉に舞う姿は鳥肌ものでした。
後ろからも降ってくるし、下を見ればぐるぐると舞っているし、あの光景は今でもはっきりと覚えています。
何度も何度も紙ヒコーキを折り飛ばしてきたので、折り方も紙の選び方も上手くなりました(笑)
以上、角松敏生さんの紹介でした。
『角松敏生入門』では角松敏生さんのことをさらに深く知ることができます。ぜひともご覧くださいませ!
▼『角松敏生』入門(全15ページ)
はじめに
第1章 角松敏生の歴史
第2章 角松敏生の魅力
第3章 角松敏生の楽曲
著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。
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