「クラシック音楽初心者入門 ~有名曲・作曲家を学ぼう!~」はこちらから!
第1章 ピアノ編
モーツァルト「きらきら星変奏曲」 初心者にもわかりやすく解説
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」 初心者にもわかりやすく解説
フランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」 初心者にもわかりやすく解説
第2章 バイオリン編
クライスラー「前奏曲とアレグロ」 初心者にもわかりやすく解説
パガニーニ「24の奇想曲第24番」 初心者にもわかりやすく解説
ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」 初心者にもわかりやすい解説
第3章 オーケストラ編
著者:めーぷる
国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから
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<まずは聴いてみよう!>
クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!
今回はフランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すかと思います。
このページではフランツ・リストの作曲した「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介します。
今までご紹介してきた「きらきら星変奏曲」「ピアノ協奏曲第2番」の2曲とは違い、メジャーな曲というわけではありませんが、非常に興味深い要素がたくさん詰まった曲です!
フランツ・リスト
▲フランツ・リスト
フランツ・リストは、クラシック音楽を語る上では欠かせない作曲家の一人だと言えます。
リストはオーストリア出身の音楽家・作曲家です。
リストは10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開くなど、幼い時からピアノの演奏において神童ぶりを発揮していました。
10代の時点であのベートーヴェンからもその実力を絶賛されるなど、演奏家としては一流の域に既に達していました。
その後も順調に演奏家としてのキャリアを歩んでいき、次第に各地にリストの女性ファンが出現するようになります。
当時のファンというのは恐ろしいほどに熱狂的で、なんと「リストの入った浴槽に入っていた水ですら欲しがった」など、たくさんの伝説が残されています。
また、リストは演奏面においてのみならず、作曲面でも数々の名曲をこの世に残しています。
作曲した曲には自らの卓越した技巧を披露するための難曲が多く、今回ご紹介する「パガニーニ大練習曲」に収められている曲はどれもリストが残した難曲です。
また、リストは晩年になるとキリスト教に没頭するようになり、宗教的な側面が見られる曲を主に作曲するようになります。
当時の代表的な曲としては「エステ荘の噴水」という曲も挙げられます。興味のある方は「パガニーニ大練習曲第6番」と合わせて聴いてみる事で、その性格の違いというのを感じることが出来ることでしょう。
▼パガニーニ大練習曲第6番
▼エステ荘の噴水
パガニーニとの出会い
▲ニコロ・パガニーニ
リストの人生を語る上で「パガニーニとの出会い」というのは欠かせません。
パガニーニはリストと同時期に活躍していたヴァイオリニストで、リストと同じくその卓越した演奏技術によって、一斉を風靡していました。
リストと同じく熱狂的なファンも多かったと言われています。
また、パガニーニは自身の超人的な技巧を披露するために数々の難曲を残しています。
このようにパガニーニは、あらゆる点でリストと非常によく似た人生を送っていたのです。
そんなある日リストはパガニーニの演奏会に赴き、彼の異次元の演奏技術に大きな影響を受けます。
リスト自身、すでにピアニストとしての名声を確立していたのですが、彼にとっても衝撃的な存在だったのです。
リストはパガニーニの演奏を聴いて、猛練習を始めます。その際に自分のための練習曲として作った曲集こそ、「パガニーニ大練習曲」なのです。
パガニーニ大練習曲第6番
「パガニーニ大練習曲第6番」の構成
モーツァルトの「きらきら星変奏曲」をご紹介した際に「変奏曲」の構成についてご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか。
今回ご紹介しているリストの「パガニーニ大練習曲第6番」もこの変奏曲という形式を取っています。
この曲は第2章で紹介するパガニーニの「24の奇想曲第24番」という曲をピアノ用に編曲した曲であり、その曲も変奏曲の形式を取っているのです。
モーツァルトの「きらきら星変奏曲」では、きらきら星の「き~ら~き~ら~ぼ~し~よ~♪」という馴染みのあるメロディはそのままですが、アレンジが加えられおり急に早くなったりする箇所があったりします。実際に聴いてみると理解しやすいと思います。
▼きらきら星変奏曲
ちなみに変奏曲は今回の「パガニーニ大練習曲」のように当時「練習曲」としての意味合いが強かったので技術的に難しい曲が多くあります。
「パガニーニ大練習曲」の魅力
「パガニーニ大練習曲第6番」は技術的に非常に難しい箇所が沢山あり、それを軽々と弾きこなす演奏者の姿というのは大変見応えがあります。
また、リストがこの「パガニーニ大練習曲第6番」を作曲するにおいて元となった(編曲した)パガニーニの「24の奇想曲第24番」と聴き比べてみることで、その魅力というのはより引き立つはずです。
リストの編曲における才能というものをより深く味わうことが出来るに違いありません。
▼リストの「パガニーニ大練習曲第6番」
▼パガニーニ「24の奇想曲第24番」
さて、今回はリスト「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、リストとパガニーニという同時代に生まれた稀代の音楽家の姿を思い浮かべつつ聞いてみてください。
▼Amazon music Unlimitedでも聴けます
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はじめに
第1章 ピアノ編
モーツァルト「きらきら星変奏曲」 初心者にもわかりやすく解説
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」 初心者にもわかりやすく解説
フランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」 初心者にもわかりやすく解説
第2章 バイオリン編
クライスラー「前奏曲とアレグロ」 初心者にもわかりやすく解説
パガニーニ「24の奇想曲第24番」 初心者にもわかりやすく解説
ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」 初心者にもわかりやすい解説
第3章 オーケストラ編
著者:めーぷる
国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから