角松敏生ライブの魅力・疑問をファン歴30年以上が徹底解説!

このページの監修・解説

監修・解説 しあ
40代後半女性。角松敏生のファン歴30年以上。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。

 

角松さんのライブに行ったことがない方は「どんな雰囲気のライブなんだろう…」「初心者だけど大丈夫かな…」など不安を感じて、会場に足を運ぶことを躊躇している方もいるのではないでしょうか?

そんな初心者の方に向けて『角松敏生入門』著者のしあ氏が解説!

角松さんのライブの魅力と初心者の方が抱くであろう疑問にしあ氏が回答しました。角松さんのライブは初心者の方でも楽しめるので、是非このページで不安を解消してライブに参加してみてください。

 

▼まずは角松敏生さんがどんな人か知りたい方は「5分でわかる!角松敏生」をご覧くださいませ。

 

▼さらに詳しく角松敏生さんについて知りたい方はWebon『角松敏生入門』(全15ページ)をお読みください!ページは順次追加中!

 

角松敏生のライブの魅力!3つの注目ポイント!

まずは角松敏生さんのライブの3つの注目ポイントを解説していきます。

 

① 紙ヒコーキが飛び交う光景!

 

角松ライブに参加する際に、用意しておきたいのが紙ヒコーキです。

「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」という曲の時に観客は一斉にステージに向かって紙ヒコーキを飛ばします。

 

TAKE YOU TO THE SKY HIGH

「TAKE YOU TO THE SKY HIGH(テイク・ユー・トゥ・ザ・スカイ・ハイ)」は、1983年にリリースされた通算3作目となるシングル。髭剃りのShickのCMにも使われた曲。

▼画像クリックで商品詳細へ

 

カラフルな色の紙ヒコーキが飛ぶかう光景は、とても楽しく美しい。

特に2階席前方から見る光景は圧巻です。ステージにはどっさりと紙ヒコーキが積もり、サックスの本田雅人さんが、福岡空港や広島空港など各地の空港名をつけて、写真や動画でTwitterに上げてくれています。

 

 

角松ライブに行く際にはぜひ紙ヒコーキの準備を!

もしかすると、やらない…ということもあるかもしれませんが、近年のライブでは定番ですので大丈夫だと思います(笑)

よく飛ぶ折り方ときれいな紙で準備してくださいね。

 

② 角松を支える一流ミュージシャン

 

私は、角松ライブで

「ミュージシャンの音を楽しむ喜びに出逢った」

と言っても過言ではないほど各ミュージシャンの奏でるその音に心を奪われています。

角松さんのライブでは、角松さんへはもちろんのこと、ミュージシャンにも最大の愛情とリスペクトを持つことは鉄則。

特に角松さんファンではないけれど(嫌いではない)、そのミュージシャンのファンなので角松ライブに来る、という人もいますよ。

とにかく「角松さんのライブとは?」というと、

「角松さんと一流のミュージシャンの音楽を堪能できる素晴らしい場所!」

ということになると思います。

 

角松敏生を支える一流ミュージシャンについてはこちらのぺーいで紹介!

 

③ ライブパフォーマンスの高さ!

 

角松さんはこだわりにこだわり抜いたCDのクオリティが素晴らしいのはもちろんですが、それを再現するライブにも力を入れてきました。

そのライブパフォーマンスの高さは「素晴らしい!」の一言。

CDとは違ったアレンジでファンを楽しませたり、間奏などで各ミュージシャンのソロコーナーを聴かせたりと、ライブだけの楽しみを持ってきているのも角松ライブの特徴。

一見、線の細い角松さんですが、そのライブの熱量はとてもすごいです。

あの細い体から繰り広げられるパフォーマンスは圧巻。

58歳(執筆現在)ですが、若いころよりもボーカルスキルがとても高く、声の美しさもさらに増し、表現力も含めてバラードには聴きほれてしまいます。

 

角松敏生のサウンドの魅力についてこちら!

 

角松敏生ライブ初心者の疑問と回答

 

角松さんのライブに行ったことがない方は「初心者だけど大丈夫かな…」など不安を感じて会場に足を運ぶことを躊躇している方もいるのではないでしょうか?

以下では初心者の方が気になる疑問に『角松敏生入門』の著者・しあ氏が回答いたしました。角松さんのライブは初心者の方でも楽しめるので、是非不安を解消してライブに参加してみてください。

 

Q.初心者でもライブに参加しても楽しめる?にわかでもOK?

A.大歓迎です。

初心者の方でも音楽が好きなら、角松敏生さんに興味があるなら楽しめると思います。初心者の方の参加を嫌だとは思いません。むしろファンが増えることを望んでいるので、大歓迎です。

 

Q.初心者が知っておくべき独特のノリはある?

A.これといった決まりなどはありません。

これといった決まりなどはありません。

ただ角松さんの音楽に身を委ねて自分の楽しみ方で大丈夫です。

みんなが立っているからといって、必ず立たないといけないわけではありせん。

 

Q.代表曲を知っているだけでも楽しめる?

A.少なくとも最新アルバムは聴いてからの方が楽しめるかなと思います。

代表曲が必ずセットリストに入るとは限りません。また、同じツアーでも、セットリストの中の数曲が変わったりする場合もあります。代表曲だけしか知らなくても、もしくは全く曲を知らなくても、角松敏生さんに興味があるなら、楽しめると思います。

 

 

ライブに行きたい=角松さんが好き、という事だと思うので。大抵ライブツアーは、ニューアルバムに合わせて行われることが多いです。ですので、少なくとも最新アルバムは聴いてからの方が楽しめるかなと思います。

もちろんライブで初めて最新アルバムの曲を聴いて気に入ったら、会場でCDを買ってもよいと思います。

 

▼最新アルバム『東京少年少女』(聴き放題無料体験有)

Q.セットリストは調べてから行った方がより楽しめる?

A.あくまでも個人の判断で。

セットリストを知っておいたほうがよいかは本当に人それぞれです。ライブの内容も含めて、いわゆる「ネタバレ」というものですが、私自身はネタバレOKです。
セットリストも含めて、どんな内容かなど知りたいタイプです。

単純に知りたいからですし、知ったからといって当日の楽しみが私の中で減ることはないからです。

ただ、世の中にはネタバレOKの人と、絶対にネタバレは嫌だという人がいますので、私は絶対にネット上で言う事はないです。

でも、必ずネタバレを言う人はいます。

否定派の人は、ネタバレをする人に対して怒ったりしますが、自分の参加するライブまで、SNSなどを見ない、という防御策も必要なのでは、と思っています。

通常、ライブでは、終演後にその日のセットリストがロビーに張り出されることが多く、それは撮影OKです。ですが、角松さんの場合は張り出されることがほぼありません。

この先あるかもしれませんが…。

セットリストの調べ方については、SNSやブログなどで誰かが書いていることが多いです。角松敏生 地名などで検索すれば感想やネタバレが出てきます。

私は、このサイトで調べたりもします。

【LiveFans】https://www.livefans.jp/

あくまでも個人の判断で利用して頂ければと思います。

 

Q.客層は?(年齢や男女比)

A.40代以降が中心です。6対4で女性が多いでしょうか。

客層は40代以降が中心です。50代以降が一番多いですが、親子連れもいます。
男女比は半々、もしくは6対4で女性が多いでしょうか。男性ファンもとても多いです。

 

Q.どういう人を誘って行ったら楽しめる?一人でも大丈夫?

A.誘うなら自分のことを理解してくれている人がおすすめ。

角松さんに限らず、そのアーティストに興味を持っていない人を誘うのは誘われた人にとって苦痛かもしれません。

なぜなら、好きでもない人の歌を何時間も聴くのは結構疲れるからです(経験あり)。誘うなら、恋人や夫、妻、親友など自分のことを理解してくれている人がおすすめ。

一緒に行く人がいない場合は思いきって一人で行くのがおすすめ。

気兼ねなく楽しめます。

一人で来ている人も多いですから大丈夫です。

 

Q.グッズ買うならどれくらい前に行けばいい?ペンライトなど必要なものはある?

A.開場時間のだいぶ前から並ぶ必要は無いと思います。

角松さんの場合、そんなにグッズがあるわけではないので開場時間のだいぶ前から並ぶ必要は無いと思います。絶対に欲しいグッズがある場合は少し早めに会場にいたほうがいいかとは思います。ライブ中に持っていたら楽しめるグッズ(タオルやペンライトなど)というのは基本的にありません。

 

Q.どのような服装で行けばよいか?(綺麗め?動きやすい方が良い?)

A.どんな服装でもOKです。

どんな服装でもOKです。

ただ、やはりライブというものは特別な空間。おしゃれをして行ってほしいと思います。自分の気持ちも上がりますし。

お気に入りの服、自分に似合った服装で楽しめればいいと思います。会場内は空調により冬でも暑い、夏でも寒いなどありますので羽織るもので調節するのがおすすめ。

ホールライブがほとんどですし、立ちっぱなしではないので、そんなに気にする必要はないと思います。

また、エコバッグを持っていくことをおすすめします。買ったグッズを入れたり、脱いだ上着を入れるのに便利です。

バッグを床に直に置くのが嫌な人は、エコバッグなどに入れて置くのにもおすすめです。

 

Q.ライブの時間は大体どのくらいでしょうか。

A.大体3時間ぐらいが基本です。

 

Q.紙ヒコーキはグッズ売り場にありますか。

A.売っていないので自分で折っていきましょう。

紙ヒコーキはグッズとして売っていません。自分で折っていかないといけません。今はいろんな種類の紙があるので素敵な紙ヒコーキが折れます。

 

Q.ステージに紙ヒコーキが届かないお客さんは飛ばす必要はないのでしょうか。

A.紙ヒコーキは飛ばすことに意味があります。

紙ヒコーキは飛ばすことに意味があるのでステージに届く届かないは関係ありません。客席に落ちた紙ヒコーキをまた別のお客さんが飛ばしたりします。

 

Q.他に知っておいた方が楽しめる点はなんでしょうか。

A.ただただ楽しめばOKです!

これといった決まりはありません。

ライブはみんなで創るもの。

角松さんに身を任せて、ただただ楽しめばOKです!

 

Q.チケットを取るおすすめの方法は?

A.一般発売はあまりチケットが残っていないことも。

FC(ファンクラブ)先行が一番良席になります。

その次に角松さんのサイトの、無料のWEB会員チケット先行がおすすめです。

角松敏生オフィシャルサイト

あとは、各イベンターの先行、ぴあやローソンイープラスなどの先行がおすすめ。

▼ぴあ

チケットぴあ

一般発売が一番最後なので、人気公演はあまりチケットが残っていないことも。

席の良し悪しは運にもよりますが、とにかく先行で申し込むのが確実にチケットをとるコツです。

 

【チケット代参考】

2019年5月11日-6月29日開催の『Tokyo Boys&Girls』は指定・立見9000円(税込)

 

 

以上、角松さんのライブの魅力と初心者の方の疑問に回答いたしました。ファンにとっても、角松さんのファンが増えることは嬉しいことだと思います。CDで聴くのももちろんよいですが、角松さんの魅力を最も感じられるのはライブだと思いますので、ぜひ参加していただきたいです。

▼角松さんについて詳しく知りたい方は『角松敏生入門』を是非ご覧ください!ページは順次追加中!(掲示板もありますので角松さんへの想いを存分に書き込んでください!)

『角松敏生 入門』(全15ページ)

 

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クラシックコンサートの種類

Webon紹介目次著者
クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

『クラシックコンサート初心者入門』目次へ  (全13ページ)

 

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前の章(第1章)では、クラシックコンサートの楽しみ方について解説してきましたが、このページからは第2章「クラシックコンサートの種類」をご紹介していきます。

クラシックコンサートには様々な種類があります。各々のクラシックコンサートの特徴について知り、自分のお気に入りのクラシックコンサートを探すのに役立てていただきたく思います。

 

▼コンサートの種類一覧

種類 特徴 チケット参考価格
個人リサイタル ・もっともよく見かける。演奏者自身がプロデュース
・演奏者のモチベーションが高く質の高い演奏を期待できる
・手軽さが魅力
1000円~
ガラコンサート ・コンクールの上位入賞者だけを招待して開催されるためレベルが高い
・実力者の演奏をたくさん聴ける
例『ピティナ宝塚支部がお贈りする音楽の祭典 夢のガラコンサート』5000円
交響楽団によるコンサート ・オーケストラのコンサート
・定期演奏会に繰り返し足を運ぶだけで多くの曲について知ることができる
例「NHK交響楽団の定期公演」2019年1月11日:自由一般1500円、S 一般8800円
野外コンサート ・野外のと特設ステージで演奏を行う 例『イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』1日券スタンディング9800円
コンクール ・競技会。結果を予想して楽しむこともできる。 例『2018ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝』一般2000円
アニメ・映画 ・「けものフレンズ」「スターウォーズ」の音楽をクラシックアレンジしたコンサート。シネマコンサートでは、名作映画を生演奏付きで楽しめる 例『けものフレンズ×東京フィルハーモニー交響楽団「もりのおんがくかい」』:A席6480円、S席8640円

 

個人リサイタル

 

クラシックコンサートの中でも、もっともよく見かけるのが個人リサイタル形式のコンサートです。オーケストラが大人数で演奏するのに対して、リサイタルとは主に1人の演奏者のみによって行われます。

 

 

この個人リサイタル形式のコンサートは、演奏者自身がコンサートホールを借りてプロデュ―スしている場合がほとんどです。(ただし例外として、大規模なコンサートホールが著名な演奏家を招くという場合もあります。)

このような演奏者自身がプロデュースしているコンサートの場合、そのコンサートを足掛かりにして自らの評価を高めようという狙いもあるようです。

そのため、あまり知名度が高くないコンサートであっても演奏者がとても高いモチベーションでコンサートに臨んでいるため非常に質の高い演奏を期待することができるでしょう。

また、駆け出しの演奏家の場合、まだ実績が少ないためにチケットの値段も1000円など安いことが多いため、手軽さも魅力であると言えます。

 

一方、コンサートホールが著名な演奏家を招待する場合は、値段が高くなってしまうのがネックですが、それに値するだけの演奏をしてくれるのは間違いありません。

少々値が張るにしても、トップレヴェルの演奏家が来日する機会を逃したくないという人にはお勧めです。

 

チケットの価格 1000円~
チケットの探し方 規模が大きくないものがほとんどなので、お住まいの周辺のホール、市役所などに置いてあるコンサートに関するパンフレットを探す。

 

▼個人リサイタルの例

 

ガラコンサート

 

クラシック音楽のコンクール(競技会)は日本でもたくさんあります。そんなコンクールなどで、上位入賞者だけを招待して開かれるレベルの高いコンサートというのがあります。

それが「ガラコンサート」と呼ばれるコンサートです。

 

 

ガラコンサートでは実力者の演奏をたくさん聴くことができるので、きっと聴き応えがあるはずです。また、コンクールと違い審査もなく演奏者の方も伸び伸びと演奏できるため、この機会に難曲に挑戦する演奏者の姿を観ることができます。

 

筆者おすすめガラ・コンサート

 

⚫PTNA(ピティナ)ピアノコンクールガラコンサート

PTNA(ピティナ)はピアノを中心とする音楽指導者の団体です。PTNAが主宰するピアノコンペティション(ピアノ競技会)では予選参加者が3万人を超えます。PTNAピアノコンクールのガラコンサートでは、ピアノコンペティションを勝ち抜いた入賞者が一同に介するコンサートです。

 

チケットの価格 3000円~
チケットの探し方 PTNA公式サイト

 

交響楽団によるコンサート

▲交響楽団によるコンサートの映像

 

「交響楽団によるコンサート」とは、簡単に言えばオーケストラによるコンサートのことです。

 

 

オーケストラのコンサートは「定期演奏会」と称して年に数回コンサートを行っている場合が多いです。

年に数回も開催されているので、自分の予定と演奏会の日程が重なってしまっても日程の調整が効きますので、気軽に足を運ぶことができます。

また、演目も当然その時その時で変わってくるために、定期演奏会に繰り返し足を運ぶだけでもかなり多くの曲について知ることができることでしょう。

 

▼交響楽団の例(各楽団の定期演奏会の情報は公式サイトに掲載されています)

楽団名 特徴 ホール
札幌交響楽団
公式サイト
北海道唯一のプロオーケストラ。透明感あるサウンドとパワフルな表現が特徴。 札幌コンサートホールKitara
仙台フィルハーモニー管弦楽団
公式サイト
毎年開催される「サマーフェスティバル」は夏の風物詩となっている。 日立システムズホール仙台コンサートホール
山形交響楽団
公式サイト
オーケストラの自主レーベルとしては日本初となるCDレーベル『YSO live』を立ち上げる。 山形テルサ
群馬交響楽団
公式サイト
1955年には同楽団を制作された映画「ここに泉あり」が公開された。 群馬音楽センター
NHK交響楽団
公式サイト
日本を代表するオーケストラ。 NHKホール/サントリーホール
日本フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
1962年には世界初のシベリウス交響曲全集(渡邉曉雄指揮)を録音。世界的指揮者も相次いで客演。 サントリーホール
名古屋フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
中部・東海を代表するオーケストラ。 愛知県芸術劇場コンサートホール
九州交響楽団
公式サイト
福岡県を中心に九州各地で年間約130回の演奏活動を行っている。 アクロス福岡シンフォニーホール

 

筆者おすすめ交響楽団のコンサート

 

⚫NHK交響楽団の定期演奏会

NHK交響楽団は1926年に結成された交響楽団です。日本最初のプロオーケストラと言われ、日本を代表するオーケストラです。

近年は定期公演は年間54回行われ、全国各地で約120回のコンサートを開きました。NHK交響楽団の定期公演はテレビ、ラジオで無料で聴くこともできます。(放送予定は公式ホームページにて)

 

▼NHK交響楽団のイメージ

 

チケットの価格 1500円~
チケットの探し方 NHK交響楽団公式ホームページ

 

野外コンサート

 

クラシックコンサートというと「コンサートホールで行われる」と思っている方は多いのではないでしょうか。確かに実際、日本でのクラシックコンサートというのはコンサートホールで行われる場合がほとんどです。

しかし、海外、特にクラシック音楽と関係の深いヨーロッパの国では野外に特設ステージを設営してそこで演奏を行うということもあります。

コンサートホールのような音響効果は期待できませんが、ヨーロッパの国を訪れた時には検討してみてもよいかもしれません。

また、日本でも単発的に開催される場合あります。2018年9月には横浜赤レンガ倉庫にてコンサートが開催されておりました。

(横浜赤レンガ倉庫のコンサートの詳細:https://corp.eplus.jp/press-release/detail/20180417.html

 

コンクール

 

コンクールとは言わば「競技会」のことです。中学生になると、コンクールの成果がその後の演奏家人生に直結するため、挑戦する方は皆必死です。

結果を予想することで、より一層楽しく聴くことができるでしょう。コンクールについては次のページで詳しく解説いたします。

 

【編集部コラム】アニメ・映画のクラシックコンサート

 

近年、映画やアニメとコラボレーションしたクラシックコンサートのイベントが増加しています。

2017年7月にはアニメ「けものフレンズ」と東京フィルハーモニー交響楽団がコラボしたクラシックイベント「もりのおんがくかい」が行われました。他にも「セーラームーン」「マクロスF」などアニメやゲームの楽曲をクラシックアレンジしたコンサートも開催されました。

▼アニメ「けものフレンズ」

 

また、2018年夏には映画「スターウォーズ」のシネマコンサートが話題になりました。シネマコンサートでは、コンサートホールのステージに設置されたスクリーンで名作映画が上映されて、劇中の音楽をその場でオーケストラが生演奏を行います。近年注目のエンターテイメントです。

▼シネマ・コンサートの例

 

「ホーム・アローン」「タイタニック」「ジュラシック・パーク」など様々な名作映画のシネマ・コンサートが上演されています。お気に入りのアニメや映画のクラシックコンサートが実施されていないかを調べて、足を運んでみるのもよいのではないでしょうか。

 

今回ご紹介した各々のクラシックコンサートの特徴を参考にし、ぜひ自分に合ったコンサートを見つけてください。

次のページではコンクールについて解説します。コンクールには自由曲部門と課題曲部門があり、それぞれ異なる魅力があるのです。

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海外のおすすめクラシックコンサート3選

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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この第2章では、クラシックコンサートの種類についてお伝えしてきましたが、最後に海外のクラシックコンサートを紹介します。

海外まで足を延ばさないといけないため、初めてのクラシックコンサートとしてはハードルが高いでしょう。ただ、ここで紹介するコンサートはいずれも日本とは少し異なった雰囲気を感じることができるコンサートですので、いつかぜひ足を運んでいただければと思います。

 

1 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート


photo by Gryffindor
▲ウィーン楽友協会(ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場)

名称 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート
日時 1月1日正午
料金 35ユーロ~1090ユーロ
(日本円で約4400円~13万7800円※変動有)
開催国/都市 オーストラリア/ウィーン
会場 ウィーン楽友協会

 

海外のクラシックコンサートの中でも、一年の始まりを告げるコンサートを「ニューイヤーコンサート」と言います。

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは、は世界を代表する管弦楽団(オーケストラ)である「ウィーンフィルハーモニー管弦楽団」によって開かれるコンサートです。

指揮者として毎年大御所が招かれることでも話題になります。ちなみに2002年には初めて小澤征爾(おざわせいじ:世界を代表する日本人指揮者)氏が招かれました。

 

▼小澤征爾氏

 

このコンサートは第二次世界大戦の頃から始まり、約80年の歴史を誇っています。そのため、伝統が重んじられているコンサートです。

このコンサートは曲目も非常に練られていて、毎年シュトラウス協会の重鎮やシュトラウス研究家が議論に議論を重ねます。そして、ヨハンシュトラウス2世などシュトラウス一家の楽曲を中心としたプログラムが組まれます。

 

ヨハンシュトラウス2世
ヨハン・シュトラウス2世は、オーストラリアのウィーンで19世紀に活躍した指揮者・作曲家であり、産業革命期の市民階級に熱狂的に支持された。「美しき青きドナウ」などの有名なワルツの曲を生み出し。ヨーロッパで広く知られている。ちなみにシュトラウス協会はシュトラウスの楽曲などを普及する活動を行う協会。

 

このコンサートはどこをとっても素晴らしいのですが、特にアンコールでは「美しき青きドナウ」「ラデツキー行進曲」が演奏されるのが毎年の恒例となっています。

この2曲は紅白歌合戦の「蛍の光」と同じように、伝統として受け継がれ続けています。

 

▼美しき青きドナウ(※このコンサートの音源ではありません)

▼ラデツキー行進曲(※このコンサートの音源ではありません)

 

特にラデツキー行進曲はお客さんの手拍子に合わせて演奏されるため、ホール全体が普段のクラシック音楽の演奏会では感じることのできない一体感に包まれます。

手拍子をクラシックコンサートで行うのは、他のメジャーなコンサートでは他に例を見ない珍しいことです。

 

また、このコンサートでは、曲にちなんだユーモアあふれる演出というのも名物になっています。

もともと打楽器パートから始まった文化であるために、現在でも打楽器パートが中心となってユーモアな演出がなされています。

 

演出の例
・打楽器奏者の1人が、ブタ飼いのショパンの格好に扮装し豚を抱えて登場する。
・鍛冶屋の親方に扮装して飲み食いしつつ演奏
・山賊に扮装して演奏中に金品を楽員から盗む
・工事現場の作業員の格好をして爆破装置のスイッチを押す

 

最近では「シャンパン・ポルカ」という曲の演奏中に打楽器奏者たちが実際にシャンパンを開けて乾杯を交わす場面がありました。

何をしでかすかわからない打楽器パートには要注目です。

 

▼シャンパン・ポルカ(※このコンサートの音源ではありません)

 

▼ウィーン旅行参考(外部リンク)

楽天トラベル(ウィーン)

 

2 ザルツブルグ音楽祭


photo by Optimale CC 表示-継承 3.0

▲祝祭大劇場(メイン会場)

名称 ザルツブルグ音楽祭
開催時期 7月中旬から8月末
料金 30ユーロ~250ユーロ
(日本円約3700円~31600円※変動有)
開催国/都市 オーストラリア/ザルツブルグ
会場 ・祝祭大劇場
・モーツァルテウム
・ハウス・フェア・モーツァルト
・フェルゼンライトシューレ

 

海外のクラシックコンサートとして有名なものの一つが、ザルツブルグ音楽祭です。

オーストラリアにあるザルツブルグと言えば、モーツァルトの出生地としてクラシックファンにとってはおなじみの土地です。

7月中旬から8月末にかけての5週間、世界中から名だたるオーケストラ・指揮者・オペラ歌手・劇団が一堂に会します。

音楽祭が開催されている期間中は、ザルツブルグの町の中ではあらゆる場所でクラシックコンサートが開かれています。

壮麗なホールでのクラシックコンサートが開催されているのはもちろん、町の至る所でアマチュアのオーケストラ、演奏家がストリートミュージシャンのような形で活動しているため、とても音楽を身近に感じることができるでしょう。

 

また、クラシック音楽とは異なるのですが、ザルツブルグのミラベル庭園はあの「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても非常に有名です。

 

サウンド・オブ・ミュージック
1965年に公開され世界的に大ヒットしたアメリカ映画。世界で最も有名なミュージカル映画と言っても過言ではない。

▼ミラベル庭園

「ミラベル庭園」は別Webon「世界の絶景111選」でも紹介しています!興味のある方はご覧ください!

 

ミラベル庭園のバラのアーチの前ではアマチュアのオーケストラ・ビッグバンドがクラシックやジャズの演奏をしています。

 

▼バラのアーチ


photo by Avanova

 

運が良ければ、サウンドオブミュージックメドレーも聴くことができるので、そちらの方も要チェックです。

 

▼ザルツブルグ旅行参考(外部リンク)

楽天トラベル(ザルツブルグ)

 

3 ラヴァンナ音楽祭


photo by Herbert Frank
▲ラヴァンナの町並み

名称 ラヴェンナ音楽祭
開催時期 5月~7月
料金 10ユーロ~100ユーロ(約1200円~12600円※変動有)
開催国/都市 イタリア/ラヴァンナ
会場 パラッツォ・マウロ・アンドレなど

 

ラヴァンナ音楽祭は1990年から開催されているヨーロッパの中で最も権威のある音楽祭に数えられます。

この音楽祭ではクラシック音楽だけではなく、オペラ・ダンス・演劇・映画など様々なプログラムがあります。世界遺産に登録されているラヴァンナを取り巻く、歴史的建造物を含む様々な場所が会場になります。

 

▼ラヴァンナ旅行参考(外部リンク)

エクスペディア(ラヴァンナ)

 

さて、今回は海外のクラシックコンサートについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ザルツブルグ、ウィーンはいずれもクラシック音楽の歴史を語るうえでは欠かすことのできない町です。

そんなクラシック音楽の聖地で、ぜひ本場の空気を味わってみてください。

 

さて、この第2章ではクラシックコンサートの種類について解説してきましたが、次の章(第3章)からは実際の「鑑賞方法」についてお伝えします。

次のページではまずは「選び方」について解説いたします。これを読めば自分が行きたいコンサートがきっと見つかることでしょう。

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クラシックコンサートの終演後 【鑑賞方法④】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

『クラシックコンサート初心者入門』目次へ  (全13ページ)

 

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この第3章では鑑賞方法について5ページにわたって解説しております。このページはその4ページ目です。ここではコンサート鑑賞の「終演後」について解説をしていきます。

クラシックコンサートは、実はコンサートが終わってからも楽しむことができるのです。事前に終演後の4つ楽しみ方を知って、よりコンサート鑑賞を充実したものにしましょう。

 

① グッズ

 

有名アーティストのライブ会場に行くと、そのアーティストの写真入りのうちわなど、そのアーティストにちなんだ、ありとあらゆるグッズが販売されていることがあるでしょう。

例えばジャニーズなどもその一つです。

▼ジャニーズのアイドル「嵐」のうちわの例

クラシックコンサートの会場でも同じように演奏者にちなんだグッズが売っていることがあります。

さすがにうちわは売っていませんが、その演奏者の出しているCD、写真入りのクリアファイルなどのグッズが売られていることがあります。

その品揃えは演奏者の知名度によるところも大きいのですが、世界的に有名な演奏家であると、グッズを買い求める人で列ができることも少なくありません。

 

 

ここでしか手に入らないグッズも少なくないために、コアなファンは「その機会を逃したくない」ということなのでしょう。

実際、私が通っていたピアノ教室の生徒の中にも、コンサートを通して手に入れた著名な演奏家の写真とサイン入りのクリアファイルの中に楽譜のコピーを入れて持ち歩いている方がいました。

演奏家を目指して練習に励む人にとってはモチベーションにもなり得るようです。

 

② サイン会

 

演奏家によってはコンサート後にサイン会を開く方もいらっしゃいます。

特に駆け出しの演奏家の場合は自分の知名度を上げることが非常に重要になってきますので、サイン会を開く方も多いようです。

したがって、コンサートに行かれる際はサイン会が開かれる場合に備えて色紙とペンも持参しておくとよいでしょう。

 

【編集部コラム】サイン会の例
「世界まるごとクラシック 2018」では終演後には作曲家青島広志氏のサイン会が開催されて、行列ができたそうです。


(引用元:http://www.sekai-marugoto.com/)

 

ちなみに昔は楽屋(=出演者の控室)まで出向いてサインをもらいに行く文化もあったようですが、現在では楽屋のセキュリティ上、警備員に呼び止められてしまうことも少なくありません。

そうでなくとも、決して好ましいと言える行動ではありませんので、避けたほうが無難でしょう。

 

③ アンコールの曲目

 

クラシックコンサートではプログラムに記載されている曲の演奏がすべて終わった後に、演奏家が自分の得意な曲を披露する「アンコール」があります。

ここで演奏された曲名がロビーなどに張り出されているはずです。気になる曲があったのであれば、ぜひチェックしてみるとよいでしょう。

 

④ 感想を言い合う

 

もしも誰かと一緒にコンサートを聴きに行った場合、その感想を突き合わせてみるのも有意義です。

「初心者だから、批評なんてできないよ……。」

そう思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、決して高度な内容でなくても、他の人の感想を聞いて、自分の感想と比べてみるというのは、新たな気付きをもたらしてくれることでしょう。

例えば「1楽章、なんかCDで聴いた時よりもゆっくりだったね。」とか「チェロの前に座っていたおじさん、すごく迫力があったよね。」といったような感想でも構いません。

 

 

きっと、感想を述べあっているうちに、お互いに注目しているポイントが異なっていることがわかるでしょう。ここがポイントなのです。

クラシックコンサートでは、ついつい「音楽を聴くことに夢中になって他のポイントにまで目が届かない」という状況に陥りがちです。

もちろん、聴くことも大切なのですが「演奏者の様子」など、コンサートだからこそ気づきを得るポイントもたくさんあるのです。

他の人の感想を聞いて「今回はそういう部分はあまり見てなかったなあ。次はそこにも注目してみよう。」と思うことができれば「コンサートを楽しむスキル」はぐんぐんアップしていくはずです。

 

さて、今回はクラシックコンサートが終わった後について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、これらのポイントにも留意して、思い出に残るコンサートにしましょう。

次のページではクラシックコンサートの「客層」についてお伝えします。どんなお客さんが来ているか知っておけば、よりコンサートに足を運びやすくなることでしょう。

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クラシックコンサートの客層 【鑑賞方法⑤】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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クラシックコンサートに普段足を運ばない方は「一体どんな人が来ているの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

このページではクラシックコンサートの客層について紹介します。クラシックコンサートの雰囲気をつかむのに役立つかと思います。

 

1 楽器を習う子供とその親

 

クラシックコンサートで良く見かけるのが、親子連れで来ている家族です。

このような家族の場合、子供が楽器を習っている場合が多いようです。楽器を習っている子供にとって、コンサートでプロの演奏を目の前にすることは、何よりモチベーションにつながります。

「将来、自分もこんなふうになりたい!」

と思うことで、普段の練習にもより一生懸命取り組むことができるでしょう。

 

また、親に楽器の経験があり、親が子供にも習わせたいと考えている場合もあるようです。

子供向けのプログラムが組まれたコンサートに連れていくことで、音楽に対して楽しいイメージをもってもらい「音楽を習うきっかけづくりにしたい」と考えているのでしょう。

実際、私が通っていたピアノ教室でもコンサートがきっかけでピアノを始めた男の子がいました。好奇心旺盛な子供にとっては刺激的な体験となりうるのでしょう。

 

2 音楽家を目指す学生

 

コンサートには意外と若い人もいるのです。

若い人の場合は、単に趣味としてコンサートに来ているだけでなく「将来は音楽家になる」と決心している音高生・音大生(音楽高校・音楽大学の生徒)である可能性があります。

私も音大志望だった頃はその一人でした。

 

音高生・音大生にとって、クラシックコンサートに足を運ぶことはモチベーションアップにつながります。それだけでなく、プロの演奏を見て自分の演奏の参考にしようとしていることが多いようです。

多くのプロの演奏を聴くことで、自分の演奏を多角的に見つめ直すことができるのです。

 

3 クラシックの教育関係者

 

クラシックコンサートに足を運ぶ人の中には、講師の方など、クラシック音楽の教育に携わる人もいます。

自分の生徒がコンクールで演奏する曲がプログラムに含まれているコンサートに足を運び、自らの指導に役立てようとしている場合もよくあります。

また、コンサートに出演する方から直々にお誘いを受け、コンサートに足を運ぶという場合も少なくないようです。

 

4 クラシック好きのお年寄り

 

クラシックコンサートに足を運ぶ人の中にはクラシック音楽が好きなお年寄りも少なくありません。

若いうちはポップな音楽をよく聴く人が多いですが、年を重ねてくると、そのようなテンションが高めの曲から、クラシック音楽のような落ち着いた音楽にシフトしていく人が少なくないようです。

コンサートに行く理由として、まだまだYouTubeを日常的に利用するお年寄りがそれほど多いわけではないことも挙げられるのかもしれません。

 

クラシックコンサートというのは、趣味で楽しんでいるような人から、本格的にクラシック音楽に取り組んでいる人まで、幅広い層が楽しんでいます。

クラシック音楽に詳しくなくても楽しめるイベントなので、気負う必要など全くないのです。

以上、このWebonではクラシックコンサートの楽しみ方や鑑賞方法などをお伝えしてきました。敷板が高くないことが伝わり、実際に会場に足を運んでいただければ幸いです。

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クラシックコンサートの楽しみ方② 【バンドライブとの違い】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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クラシックコンサートでは「臨場感」や「リアルな音」が得られますが、それはバンドのライブなどでも同じです。しかし、クラシック音楽のコンサートというのはバンドのライブとは一線を画しているところがあります。

このページでは、バンドのライブと比較することでクラシックコンサートならではの楽しみ方を明らかにしていきます。

 

バンドのライブとの相違点

 

「ライブ」というと、一般的にはバンドのリサイタルをイメージする方が多いことでしょう。

しかし「ライブ」とはもともと英語で「生」という意味です。従って「クラシックコンサートも一種のライブである」ということが言えます。

前のページでコンサートの魅力は「音楽が生み出されるまさにその場に立ち会うことができる事である」とお伝えしましたが、バンドのライブもここは共通です。

両者の大きな違いは「お客さんと演者が一体になって盛り上がるかどうか」だと言えると思います。

 

 

一般的なバンドのライブというのは、ファンたちが、そのバンドオリジナルのうちわやタオル等のファングッズを持って一緒に盛り上がるというイメージだと思います。

ボーカルの人とファンが一緒に歌うこともできますし、音楽に合わせてジャンプするなど体を動かすことも可能です。

 

しかし、クラシックコンサートというのはそのようなイベントとは性質を異にしています。

クラシックコンサートでは観客は自分の席にじっと座って演奏を聴くことに集中しなければなりません。また、演奏が終わった後の拍手を除くと、演奏に対するレスポンスをコンサート中に見せるということはマナー違反になってしまいます。

したがって、クラシックコンサートというのはライブのように、演奏者とファンが一体となって作り上げられるものではありません。

クラシックコンサートでは観客はじっと座って演奏を聴くこと、集中することが求められるのです。

 

クラシックコンサートならではの魅力


photo by Quincena Musical

 

さて、クラシックコンサートではなぜ、観客はじっと座って演奏を聴くことに集中することが求められるのでしょうか。

クラシックコンサートにおいては音楽を作り上げるのは演奏者だけです。

クラシックコンサートは「作曲者のメッセージを汲み取った演奏者がそれを表現する場」なのです。演奏者が汲み取ったメッセージを表現するプロセスには、観客が介入する余地がありません。

観客に求められることは「演奏者が表現したものをありのままに受け取ろうとする姿勢」なのです。

そのように聞くと、バンドのライブが好きだという方などからすると、なんだか物足りないような気がしてしまうかもしれません。

しかし、クラシックコンサートでは「演奏者が表現したものをありのままに受け取ろうとする姿勢を求められること」にこそ魅力があると言えます。

 

ライブの場合は基本的に「盛り上がること」に主眼を置いており、音楽そのものの質というのはそこまで問われません。観客が最も盛り上がることができる形へ自在に変化していくわけです。

しかし、クラシックコンサートというのはどちらかというと美術館鑑賞のようなもので「受け取ったものに対して鑑賞者がどのような感じ方をするのかということ」に主眼が置かれています。

そのため、演奏者は音の一つ一つに細やかな気配りをし、演奏の質を保証する必要があるのです。

バンドにもこのような要素がない訳ではないですが、クラシック音楽ではそこにより重きが置かれているのです。

 

 

ぜひ、実際にコンサートに足を運ぶ際は、一つ一つの音に耳を傾けて演奏者の内に秘める感情の揺れ動き・自らの作品に対する解釈の発露を感じ取ってみてくださいませ。きっとそのような楽しみ方は、バンドのライブではなかなかできないものなのではないかと思います。

 

さて、今回はクラシックコンサートの魅力をバンドと比較してみてきましたが、次のページではCDやYouTubeと比較することで、さらにクラシックコンサートの魅力を明らかにしていきましょう。

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クラシックコンサートの楽しみ方④ 【コンサートホールの歴史】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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前のページの最後では「『コンサートホール』に注目すれば、よりコンサートが楽しめる」とお伝えしました。

このページでは「コンサートホール」の歴史をお伝えします。コンサートホールへの理解を深めれば、さらにクラシックコンサートの楽しみ方が広がることでしょう。

 

コンサートホールの誕生


photo by Jorge Franganillo
▲コンサートホールの例:ベルリン・フィルハーモニー

 

19世紀以前のヨーロッパではクラシック音楽というのはもともと王侯貴族が楽しむためのものでした。したがって、クラシック音楽は当時、一般市民にとってはあまり馴染みがない存在だったのです。

▼18世紀頃のヨーロッパの貴族

 

しかし、19世紀(1801年~1900年)を境にクラシック音楽というのは次第に「民衆もターゲットに含んだ娯楽」としての性格を見せ始めます。

そして、クラシック音楽がポピュラーになり始めたこの時代「一般市民でもお金さえ払えば、気軽に音楽を楽しむことのできる場所」として、コンサートホールが誕生するようになったのです。

クラシックが市民の間でも広まった理由
民衆の間でクラシック音楽がポピュラーになった要因は「産業革命」にあります。

蒸気機関の開発などの技術革新により、それまでの封建的な社会構造(簡単に言えば生まれによって貴賤が決まる極端な縦社会)が資本主義社会へと移行し、貴族に代わって市民が台頭するようになっていきました。

そして、それまではクラシック音楽は難解で市民には理解しずらいものでしたが「ホモフォニー」という、市民にもわかりやすく楽しめる表現形式が台頭してきたこと、この2点がクラシックがポピュラーになった理由と言えるでしょう。

 

19世紀に誕生したコンサートホールの例として下記のようなものがございます。

1880~1900年頃に誕生したコンサートホールの例

ベルリン・フィルハーモニー (1882)<ドイツ>
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス (1884)<ドイツ>
ウィーン楽友協会大ホール (1870)<オーストリア>
アムステルダムのコンセルトヘボウ (1888)<オランダ>
ボストンのシンフォニーホール (1900)<アメリカ>


 

アメリカのボストンにもホールが誕生していた事などからヨーロッパだけではなく、アメリカ大陸にもクラシック音楽の熱狂が伝わっていたということがわかります。

 

20世紀にはいるとコンサートホールにも少し変化が見られるようになります。具体的には聴衆が楽しむためだけではなく、コンサートを開く主催者も運営がしやすいような工夫が施されるようになったのです。

それまでのコンサートホールは、シューボックス型でした

シューボックス型は客席の場所によって音響的に良い悪いの差異が非常に大きいため、良い席というのは限られていました。そのため、空席が一定数できていたのです。

しかし、20世紀になるとヴィンヤード型という新しいタイプのコンサートホールが作られるようになり、音響的な問題が改善されました。

その結果、主催者側の収益アップにもつながったのです。

 

「シューボックス型」「ヴィンヤード型」
シューボックス型は直方体の形をしているホールで、ヴィンヤード型は席が段々畑のような形で配置されているホールとなっております。

▼シューボックス型の例(ウィーン楽友協会大ホール)


photo by Anna & Michal

▼ヴィンヤード型(ベルリン・フィルハーモニー)


photo by keriluamox Some rights reserved

 

サロンコンサート

 

ここまでコンサートホールが誕生するまでの歴史を見てきましたが、クラシック音楽の歴史をたどると、クラシック音楽のコンサートが開かれていたのは壮大なコンサートホールにおいてのみではないのです。

 


▲貴族の家にて、サロンでピアノを弾くショパン(当時19歳)の絵

 

ショパン(1810-1849)やリスト(1811-1886)が活躍していた時代というのはサロンコンサートというのも頻繁に開かれていました。

ショパン・リストが活躍していた時代
当時は、貴族が才能ある音楽家のパトロンになっていた時代。貴族たちは、音楽家たちを自分の家のサロンに招いて才能を競い合わせていたといいます。ちなみに、「ピアノの魔術師」と称されるリストに対して、ショパンは「ピアノの詩人」として両者が対比されていたことは有名な話。この話は『クラシック音楽初心者入門』のWebonで詳しく紹介。

 

サロンというのはもともとフランス語で「部屋」や「空間」を意味する言葉です。

この言葉の意味から分かるように、サロンコンサートというのはコンサートホールで開かれるような大規模なコンサートとは違います。

サロンコンサートはコンサートホールよりもはるかに狭い部屋で行われ、コンサートホールで得られるような特別な音響効果もありませんでした。

その分、サロンコンサートはコンサートホールよりも場所代が安く、よりチケット代を安く抑えることができました。そのため、一般民衆にとっても当時のクラシック音楽界のスターの演奏をお手頃に目近で聴くことのできる格好の場所だったのです。

 

そして、サロンコンサートで有名なクラシックの音楽家といえばショパン、リスト、パガニーニらが挙げられるでしょう。

▼フレデリック・ショパン

▼フランツ・リスト

▼ニコロ・パガニーニ

 

彼らは演奏家としての実力はもちろん、一種のビジネスセンスにも非常に長けていました。

そのビジネスセンスを生かし、チケットを安く抑える代わりに、より多くの聴衆を獲得することができたのです。

当然収益も相当なものでした。彼らはこのサロンコンサートを通してミュージシャンとしてのファン層を広げることに成功したのです。

最近になって、サロンコンサートの存在意義が見直され始めているようなので、クラシック音楽を楽しみたいという方はサロンコンサートも視野に入れてみるとよいのかもしれません。

 

コンサートホールの歴史の変遷一覧

年代 出来事
1830年頃 ショパン(当時19歳)が王侯貴族の家のサロンでピアノを弾く。▼その時の様子

1800年中頃 王侯貴族が楽しむための音楽だったクラシックが、一般市民にも広まる
1882年 ドイツにベルリン・フィルハーモニー誕生(ドイツ)
1884年 ドイツにケヴァントハウス誕生
1900年 アメリカのボストンに「シンフォニーホール」誕生
1960年以降 ヴィンヤード型のコンサートホールがドイツ各地に作られる。

 

コンサートホールの歴史を知ると、コンサートホールもより楽しめるかと思います。

さて、この章ではクラシックコンサートの楽しみ方について解説してまいりましたが、次の第2章からはクラシックコンサートの種類についてお伝えします。種類を知ってお気に入りのコンサートを見つけてみてくださいませ。

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クラシックコンサート初心者入門

はじめに

クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」「どれを選べばいいかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょう。

このWebonではクラシックコンサートに対する不安を解決し、実際にコンサートに足を運んでいいただくことを目的としています。さらに、クラシックコンサートの注目ポイントを知ることでより楽しめることでしょう。

はじめに ~クラシックコンサートの敷居は高くない~

第1章 楽しみ方

クラシックコンサートでは「臨場感」「演奏者の表情と動き」「趣向を凝らしたコンサートホール」など会場でしか味わえない楽しみがあります。この章ではコンサートの楽しみ方や魅力を様々な角度からお伝えします。

楽しみ方① 【5つの注目ポイント】
楽しみ方② 【バンドライブとの違い】
楽しみ方③ 【CD・YouTubeとの比較】】
楽しみ方④ 【コンサートホールの歴史】

第2章 種類

一口にクラシックコンサートと言っても様々な種類があります。種類を知ることでお気に入りのコンサートを見つけることの役に立つでしょう。

クラシックコンサートの種類
クラシックコンサートのコンクール
海外のおすすめコンサート3選

第3章 鑑賞方法

この章ではコンサートの選び方をはじめとし、事前準備から当日の過ごし方まで解説いたします。コンサートに対する不安が払拭されて実際に足を運べることでしょう。

クラシックコンサートの選び方 
クラシックコンサートの事前準備
クラシックコンサートのマナーと服装
クラシックコンサートの終演後
クラシックコンサートの客層

著者 めーぷる

幼少期からピアノとヴァイオリンを習っている。プロのピアニストになるために数多くのコンクールに出場したことも。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。お問い合わせはこちらから