ベトナム女性の洋服と値段 【伝統衣装から普段着まで】

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日本での生活に疲れていませんか?外に目を向ければ様々な世界があります。ベトナム・ホーチミン在住の著者も日本を飛び出して海外移住を決めたその一人。是非ホーチミンの暮らしぶりを読んでみてください。

『ベトナム・ホーチミン生活入門 ~日本の生活に疲れた方へ~』はこちらから!

著者:五百井飛鳥

2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。

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ベトナム人の女性はとっても働き者です。

屋台や食堂、そして市場や商店、労働力のほとんどが女性のようです。

それに比べて、お昼間から仕事もせずにだらだらしているベトナム人の中年男性、よく見かけるんですよね。

一家の大黒柱になってるのが、働き者の女性っていう世帯も多いかもですね。そんな働き者のベトナム人女性たちに関する、伝統的&現在の服装の文化をお話しましょう。

 

第1章「ベトナム生活の基本」
魅力
水・インフラ
タクシー
洋服】(当ページ)

 

伝統的な服『アオザイ』

▲アオザイ by Tran Trung KienSome rights reserved

 

「世界で一番女性が美しく見える衣装」と言われているのがアオザイです。

ベトナムの伝統的な服装ですよね。

今では、正式な場での正装として着られています。

男性の正装ももちろんアオザイ。男性用のアオザイもあるんですよ。

 

▼男性用アオザイ

 

街の中でアオザイを見ようと思えば、学校の制服(毎日ではなく決まった日だけ着用するようです)や一部の職場でのユニホームとしてみることができます。

制服としては飲食系が多いかな・・・あっ、ベトナム航空の制服もアオザイですね。

 

▼ベトナム航空の制服(アオザイ)

(出典:https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/home)

 

アオザイの価格

アオザイは体にフィットする衣装ですので、オーダーメイドが一般的です。ホーチミン在住のベトナム人の皆さんなら、タンディン市場のような庶民的なお店で生地を選んだ後に採寸&デザインを決めて製作をしていただきます。

※タンディン市場は第2章のこちらのページで紹介しています。

私自身、アオザイを作ったことがないのでだいたいの金額になりますが、一般的なもので50万ドン~100万ドン(2500円~5000円)くらいでしょうか。生地のランクで値段は全く異なりますし刺繍などが入ると更に金額はアップします。

日本人の皆さんがアオザイを購入する際、日本語が通じるなどのそれなりのお店を利用されていますが、1着1万円前後なのではないでしょうか。5万円程度の高級品も売れているようですが。

 

普段着『ドーボー』

 

私は日本から観光で来られる皆さんのガイドもしているのですが、その際に「ドーボーって知っていますか?」って必ず聞くんです。

その際に、「知ってますよ」って言う返事が返ってくるのは皆無ですね。

そこで、「街でパジャマみたいな服着てる女性を見ませんでしたか」って聞くと、皆さんが「見た!」って。

ドーボーは働くベトナム人女性の仕事着から発生した服装で、ローカル地域に行くと、普段着としてもよく着用されています。

 

 

デザインはなぜかハデハデ、でもとっても着心地が良いです。

そしてなんたって飛び抜けての低価格、上下で300円~500円くらいで、ちょっと良いものでも1000円にはならないですね。

私も3着ほど持っているのですが、とっても重宝しています。

働き者のベトナム人女性の日常服でもあるドーボー、自分や親しい友達用のお土産としてもいいのではないでしょうか。

日本でも夏場の部屋着として着用すれば、ご近所さんからも「それいいね」って言われるかもですね。

 

帽子『ノンラー』

▲ノンラー By terence from Singapore – DSC_3567-1, CC 表示 2.0, Link

 

日本で見られる映画の中でベトナムを舞台とした映画、その時のベトナム人が必ず着用しているのがノンラーです。

 

「ノンラーって何?」っていわれる方もおられるでしょうか。

藁(わら)でできた三角錐の帽子、テレビや映画で見たことがあると思います。

イメージ的には田舎の農民の方々が使っておられる感じですが、いえいえどうして、ホーチミンの街中でも普通に日よけの帽子として着用されています。

最近では、お土産に買って帰られる外国人も多いようですね。

 

▼ノンラーを被るベトナム人

by guido da rozze Some rights reserved

by manhhai

 

ノンラーの価格

普通に市場などでも売っているので、200円~500円くらいだと思います。ラタニアの木の葉でできた帽子なのですが、観光客のお土産用に検閲にかからないような素材のノンラーもあるようです。

ちなみに、ノンラーのノンが笠でラーが葉という意味です。

▼ラタニアの木

 

毎日履く『草履』

価格 お店や諸品のグレードによってピンキリです。庶民が普段履きにする草履はは5万ドン~10万ドン(250円~500円ほど)くらい。お洒落な草履や観光客用の商品となると20万ドン~50万ドン(1000円~2500円)、更にはもっと高くなります。

 

最近では、ホーチミンでも外資系の企業が増えてきました。

そういう所で働く若い力がとっても多くなっていますし、多くの若者が外資系の企業に就職を希望しています。

ベトナムの会社と比べて給料も良いでしょうし、当然の社会現象ですね。

でも、ホーチミン生活も長くなってきた私にとって、とても魅力的に感じるのが商店や市場で汗を流して働いている女性の姿です。

とにかく一年中暑い日が続くホーチミン。彼女たちの足元見れば、ほとんどが裸足か草履です。

 

▼足元は草履

by Staffan Scherz 

 

それも、ゴム草履的な簡易なものが多いですね。

水を使う場所も多いし、安くて気兼ねなく履けるのが良いのかも。

最近では、デザイン性に富んだおしゃれな草履がたくさん売られています。

 

紫外線対策を

 

ホーチミンに移住してきた頃に違和感をもった光景の一つが、女性の完全防備の服装です。

特に、バイクを運転しようかっていう女性。

こんなに暑いのに、長袖のパーカー着込んで、足にはひざ掛け、顔中隠れるマスクをして、サングラスにヘルメットの下にはツバの広い帽子まで。

たぶん、汗だくになっているんだろうなぁなんて思いながら、なんとも不自然に思っていました。

 

▼完全防備するベトナム女性

by Edgardo W. Olivera

 

でも、ホーチミンは日本の遥か南の地で赤道も近い、紫外線の強さも半端じゃないんです!

まともに受ける紫外線、痛さを感じることもあるんですよ。

ホーチミンの若い女性も、日焼けが嫌いなのですね。

 

以上、ベトナム人女性の服装についてのご紹介でした。

次のページから第2章。第2章ではベトナム・ホーチミンの地元生活をより楽しむことができる地域密着型のスポットをご紹介。観光で訪れる方も必見です。

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著者:五百井飛鳥

2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。

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クラシックコンサートの楽しみ方① 【5つの注目ポイント】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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クラシックコンサートでは、楽しむための注目ポイントが5つあります。

注目ポイントを知ることで、どこの目を配ればいいかがわかるようになることでしょう。それにより、クラシックコンサートがより楽しくなるだけでなく「通」に近づくことができるかと思います。

 

ポイント① 臨場感

 

クラシックコンサートの一番の魅力は「臨場感」にあります。

クラシックコンサートでは基本的にスピーカーやマイクを使用することがないので「生の音」を聴くことができます。

生の音に触れ、その迫力に圧倒されてクラシック音楽の楽しさに目覚める人も多くいると言われています。

また、コンサートでは「演奏者によって音が生み出される現場に居合わせること」ができます。音が紡がれていく「まさにその時」に立ち会うことで感じられる空気感を感じられるのはコンサートの魅力のひとつと言えるでしょう。

 

【編集部コラム①】静寂も楽しめる
クラシックは静寂の中で奏でられます。そのため、コンサートホールも静寂を実現するために様々な工夫がされており、コンサートホールだからこその静けさを感じるのも楽しみ方の一つだと言えるでしょう。

また、指揮者が指揮棒を振り上げた時の一瞬の静寂も、クラシック好きの方のたまらない瞬間であると言われています。

クラシックコンサートに足を運んだ際にはこの「静寂」も合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ポイント② 表情と動き

 

演奏にじっくりと聞き入るのもよいのですが、せっかくコンサートに来たのであれば、演奏を聴くことだけにとらわれず、演奏者の表情などにも注目してみましょう。

クラシック音楽の演奏家というのは、自分の演奏に入り込むあまり、暗い雰囲気の曲だと神妙な面持ちになるなど、自分の弾いている曲の曲調に合わせて表情が変化する人というのも少なくありません。

また、体の使い方というのも奏者によって異なります。ピアノだとやや前かがみになって演奏する方、非常にリラックスした姿勢で演奏する方と実に様々。体の動きや姿勢に着目してみるのも興味深いかと思います。 

 

▼演奏中の表情が豊かで、時折前かがみになって演奏するピアニストの例

 

ポイント③ アンコール

 

アンコールは「演奏の素晴らしさを称えるとともに、さらに何かを演奏することを促すコール」のことです。

クラシックコンサートでは観客が「アンコール!アンコール!」と叫ぶことはありません。しかし、プログラムに書かれた曲目を全て演奏し終え、お客さんへのあいさつを済ませた後に「アンコール」のコーナーが必ず設けられます

これはオーケストラのコンサートでもピアニストやヴァイオリニストなどのコンサートでも変わりません。

 

この「アンコール」では、その奏者が自分の技術をアピールするために、とっておきの曲を数曲演奏してくれます。

どんな曲を演奏するかというのは事前に知らされることはないので、まさしくお楽しみです。演奏者によってはその時の気分で何を弾くかを決めるという人もいるようです。

ちなみに演奏されたか曲目は、終演後にロビーに貼り出されていたりします。曲名が気になった方はぜひともチェックしてみてください。

 

 

ポイント④ コンサートホール

 

コンサートホールにも注目です。

コンサートホールと一口に言ってもその姿というのは様々です。

音楽という芸術が生み出される場所であるため、外観・内装ともに、そのデザインというのは意匠を凝らしたものが多いのです。是非、到着したら観察してみてください。

 

▼東京文化会館:1961年にオープン。建築家である故・前川國男氏の代表作。巨大客船のような外観をしている。


photo by Wei-Te Wong

 

また、コンサートホールは席によって聴こえ方が異なります。その理由を知ると、コンサートホールは興味深いものだとわかるかと思います。

▼座る席によって生まれる楽しみ方の違い

席の位置 特徴
中央列の真ん中 最も音がよく聴こえるように作られていることが多く、最も良い席とされている。チケット代も高い。
最前列 ステージの高さより頭が低い位置にあるため、音が頭の上を抜けてしまう場合もある。指揮者の表情や演奏者の息遣いなどを感じることができる。
左側の席 ピアノリサイタルにおいて「ピアニストの演奏している手を見たい」という理由で左側に座る方もいる。
後方の席 チケット代が安く設定されている場合が多い。会場全体を見渡せて、お客さんの熱気も感じることができる。

 

【編集部コラム②】『サントリーホール』紹介

サントリーホールは「世界一美しい響き」をコンセプトに設計され、1986年にオープンしました。日本で初のヴィンヤード形式(客席が「ぶとう畑」のように段々畑のような形に分割されている)を導入しました。客席はヴィンヤード形式にちなんで「ぶどう柄」のデザインが施されています。座る時にデザインに注目してみてください。

国内外のアーティストに高い評価を誇るサントリーホール。イスや壁面には、ウイスキー樽に使用される「オーク材」という木を使用しています。高級感漂う内装、そして暖かみのある響きが特徴の会場になっています。

一際目を引くのがホールの正面で輝きを放つ巨大なパイプオルガン。

▼写真中央上にあるのが、パイプオルガン


photo by takaaki nishioka Some rights reserved

パイプオルガンに使用されているパイプは5898本と、その数は世界でも最大級となっております。

また、ステージ上部あたりには「音響反射板」というものがあります。音響反射板があることで、ステージ上の響きを客席の方に反射することができます。サントリーホールの場合は音響反射板の高さを調整することができるため、最適な音響効果を得ることができます。

このようなホールの特徴を知って注目してみると、さらにクラシックコンサートを楽しめることができるでしょう。

 

【編集部コラム③】東京オペラシティーコンサートホール紹介
東京オペラシティコンサートールは1997年9月にオープンしました。天窓から自然光が溢れており、温かく心が落ち着く空間が提供されています。

当Webon筆者めーぷる様によれば「東京オペラシティホールでは、天井が三角形になっており、それによって音が点から降ってくるような不思議な感覚を楽しむことができます」とのことです。コンサートホールによる音の違いを是非、感じてみてください。


 

ポイント⑤ オーケストラの独特な拍手

 

最後に、クラシックコンサートで見かけるちょっと変わった光景を紹介します。

オーケストラのコンサートでは、指揮者やコンサートマスターが登場する時は、お客さんとオーケストラの団員の方が拍手で迎えるのが慣例となっています。

【編集部コラム④】コンサートマスターについて
コンサートマスターは、客席から見て指揮者の左側に座るヴァイオリン奏者であり、指揮者とオーケストラの橋渡し的な存在です。

コンサートマスターは「オーケストラの代表」的な役割を担います。なぜ、ヴァイオリン奏者の方がそのような役割を担っているのでしょうか。

それは、ヴァイオリン奏者が演奏者全員から見えやすく合図をしやすい位置にいることがひとつの理由です。また、かつて指揮者がいなかった時代に指揮役を兼ねていたのがヴァイオリン奏者だったことの名残りからなのではないかと言われています。

ちなみに、演奏前にはコンサートマスターがリードして、オーケストラは楽器のチューニングを行います。コンサートマスターが席に座るとチューニングが終了します。このチューニングをしている姿もコンサートの見所のひとつだと言われています。是非、注目してみてください。

 

指揮者とコンサートマスターが登場し拍手で迎える時には、団員の方にも注目してみましょう。観客が拍手をすると同時に、手の代わりに足をバタバタさせて拍手の代わりにしている団員もいるはずです。

これは、楽器を持っているために手がふさがっているために、手の代わりに足を使って歓迎しているのです。初めて見る方には少々変わった光景かと思います。

 

さて、今回はクラシックコンサートにおける注目ポイントについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

クラシックコンサートでは「生の音」を聞くことができるのも大きな魅力ですが、それ以外にも注目すべきポイントがいろいろとあるということが分かったのではないでしょうか。

 

さて、このページではコンサートの魅力のひとつとして『音が紡がれていく「まさにその時」に立ち会うことで感じられる空気感に立ち会える』ということを挙げましたが、これはバンドのライブにも言える魅力だと思います。

「クラシックコンサート」と「バンドのライブ」とは、同じ人前で音楽を演奏するものです。

次のページでは、両者の違いをお伝えします。それにより、クラシックコンサートの楽しみ方がさらにわかるかと思います。

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クラシックコンサートの事前準備 【鑑賞方法②】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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この章では5ページにわたって鑑賞方法について解説しています。

前ページでは「クラシックコンサートの選び方」についてお伝えしました。

クラシックコンサートは事前準備することによって、より楽しむことができるようになります。このページでは、そんな「事前準備」について解説します。

 

4つの事前準備

 

クラシックコンサートをより楽しむためにしておいた方がよい4つの事前準備があります。4つの事前準備についてこのページで詳しく解説します。

 

▼事前準備一覧

準備 ポイント
① 曲目を知る パンフレットやHPで曲のプログラムが記載。曲の背景を知ることで聴こえ方が変わる。
② 作曲家を知る 作曲家がどんな人か知ることで、曲のイメージを掴むことができる。エピソードに注目するとより楽しめる。
③ 演奏者のプロフィールに注目 演奏者や楽団の活動、受賞歴などを知るとコンサートに対するモチベーションが上がる。
④ Youtubeで聴く ながらでもいいので聴いておく。実際に聴いた曲をコンサートで聴くと、嬉しい気持ちになる人も多い。

 

① 曲の背景を知る

 

クラシックコンサートのパンフレットは、見てすぐにわかるように演奏される曲のプログラムが記載されていることでしょう。

まずはその曲目について自分で少し調べてみるとよいです。

その曲がどのような背景を持っているのかということについて知ることで、きっと曲の聴こえ方が変わってくるはずです。背景を知れば、コンサート中の演奏を聴きつつ、頭の中でその曲の具体的なイメージを描くことができるようになることでしょう。

 

プログラム入手方法
パンフレットに限らず、ホームページなどでも曲目を確認することができます。曲目が載っているホームページの例⇒群馬交響楽団HP

 

曲の背景については別Webon「クラシック初心者入門」で解説しております!

 

② 作曲家を知る

 

クラシックコンサートのプログラムに記載された曲について知ることができたら、それらの曲の作曲家についても調べてみるとよいでしょう。

その作曲家はどのようなジャンル(古典派、ロマン派、近現代など)の曲を残しているのか、どの年代に生きていた人なのか、どのような性格だったのか、どのような生活をしていたのか……と調べてみると、どのような人がその曲を書いたのかをイメージすることができるでしょう。

クラシック音楽の作曲家というのは個性豊かな人が多く、とんでもエピソードを持っている作曲家というのも少なくありません。

そういったエピソードにも注目してみると、より楽しめるかと思います。

 

▼個性豊かなクラシックの作曲家の例

作曲家 エピソード
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
【詳しい解説は別Webon
幼いころから音楽の才能を如何なく発揮し、国王の前で演奏会を行うなど早くからその名声を手にした。5歳の時に初めての作品を制作する。
フレデリック・フランソワ・ショパン
【詳しい解説は別Webon
8歳でコンサートを開く。自然に触れ合うことを好んで、そこで育まれた豊かな感性を活かして、響きの美しさというものを追求した作曲家。ピアノ詩人と呼ばれる。
フランツ・リスト
【詳しい解説は別Webon
10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開き、10代でベートーヴェンから絶賛。ファンが「リストの入った浴槽に入っていた水ですら欲しがった」などたくさんの伝説が残されている。
セルゲイ・ラフマニノフ
【詳しい解説は別Webon
手が大きいうえ柔軟性も極めて高かったため、ドから1オクターブ上のソまで(約37センチ)届いたという伝説の持ち主。生前は評価が大きく二分され、死後評価された作品も多い。

 

③ 演奏者のプロフィールに注目

 

コンサートのプログラムに記載されている曲とその作曲家について調べたら、今度は演奏者(楽団)のプロフィールについても見てみましょう。

その演奏者(楽団)が普段どのような活動をしているかを知ることができるはずです。

オーケストラであれば、世界中を飛び回っているような楽団もあれば、定期演奏会を中心に活動している楽団もあるはずです。

また、ピアニストなどの場合は、今までのコンクールの受賞歴やどこの国の人に指導を受けてきたのか、などの経歴も記載されているはずです。

 

▼プロフィールのイメージ

プロフィールの見方についてはひとつ前のページで詳しく解説!

 

実際の演奏者のプロフィールについて知ることで、自然と演奏者に対して親しみも湧き、コンサートに対するモチベーションも上がってくるかと思います。

 

▼定期演奏を行なっている交響楽団。公式サイトにプロフィール記載。

楽団名 特徴 ホール
札幌交響楽団
公式サイト
北海道唯一のプロオーケストラ。透明感あるサウンドとパワフルな表現が特徴。 札幌コンサートホールKitara
仙台フィルハーモニー管弦楽団
公式サイト
毎年開催される「サマーフェスティバル」は夏の風物詩となっている。 日立システムズホール仙台コンサートホール
山形交響楽団
公式サイト
オーケストラの自主レーベルとしては日本初となるCDレーベル『YSO live』を立ち上げる。 山形テルサ
群馬交響楽団
公式サイト
1955年には同楽団を制作された映画「ここに泉あり」が公開された。 群馬音楽センター
NHK交響楽団
公式サイト
日本を代表するオーケストラ。 NHKホール/サントリーホール
日本フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
1962年には世界初のシベリウス交響曲全集(渡邉曉雄指揮)を録音。世界的指揮者も相次いで客演。 サントリーホール
名古屋フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
中部・東海を代表するオーケストラ。 愛知県芸術劇場コンサートホール
九州交響楽団
公式サイト
福岡県を中心に九州各地で年間約130回の演奏活動を行っている。 アクロス福岡シンフォニーホール

 

また、最近ではSNSを通じて活動状況を発信している演奏者(楽団)も少なくありません。したがって、SNSのアカウントがないか調べてみるのもおすすめです。

ステージの上では見ることのできない姿を見ることができるかもしれません。

 

楽団や演奏者のSNSを見つける方法!
パンフレットに書いてある楽団の名前をTwitterで検索してみましょう。そうすると、簡単に楽団を発見することができます。出演者の方の名前を入力してみても、案外ヒットするので試しに検索してみるのもよいと思います。

▼楽団のSNSの例

 

④ YouTubeで聴く

 

Youtubeでどのような曲なのか実際に聴いてみるのもよいでしょう。Youtubeだと無料で手軽に聴けるのでおすすめなのです。

別に深く考えながら聴かなくても「ながら」で聴くだけでも全然構いません。実際に聴いた記憶がある曲をコンサートで耳にすると、不思議と嬉しい気持ちになるという人も多いです。

きっとより興味を持ってコンサートでの演奏を楽しむことができるかと思います。

 

▼筆者おすすめYoutubeチャンネル

 

【編集部コラム】クラシックコンサートで最もよい席は?

クラシックの事前準備として行うべきなのが「チケットの購入」であり、その際の席選びは重要なのです。

クラシックコンサートで最も良い席は、中央列の真ん中に近いところと言われています。ホールによって異なるものの、最も音がよく聴こえるように作られていることが多いため、最も良い席とされているのです。

「では他の席はだめなのか」というと、そうではなく違った楽しみ方ができるのです。

最前列ですと、会場にもよりますがステージの高さよりも客席が低い位置にあるため、音が頭の上を抜けてしまうと言われています。ただし、指揮者の表情や演奏者の息遣いなど、CDではなかなかできない楽しみ方をすることができます。

また、ピアノリサイタルにおいて「ピアニストの演奏している手を見たい」という理由で左側に座る方もいるそうです。

 

「良い席」とされている中央列の真ん中あたりは、チケット代が高く設定されているケースが多いようです。一方で座席後方はチケットが安く設定されている場合が多いようです。後方の座席だからと言って、音が悪いという訳ではなくバランスよく音が聴こえる場合もあるそう。後方の座席は会場全体を見渡せる席なので、演奏者だけでなくお客さんの熱気なども感じることができるでしょう。

 

中央列の真ん中などの良い席は高いので「とりあえず安い値段で観てみたい!」など自分の目的に合わせて、お気に入りの席を選んでみてはいかがでしょうか。

 

さて、事前準備については以上になります。

コンサート当日に知っておけばより楽しむことができる知識については、第1章の以下のページで解説しておりますので、こちらも事前にチェックしておくとよいでしょう。

 

このページでは、クラシックコンサートをより楽しむための4つの事前準備についてお伝えしました。事前準備をして臨めば、よりコンサートを堪能することができるはずです。ぜひ参考になさってください。

次のページでは会場での「マナー」についてお伝えします。複雑なマナーなどはありませんので、クラシックコンサートの敷居は高いというイメージを払拭していただければと思います。

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クラシックコンサートの終演後 【鑑賞方法④】

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この第3章では鑑賞方法について5ページにわたって解説しております。このページはその4ページ目です。ここではコンサート鑑賞の「終演後」について解説をしていきます。

クラシックコンサートは、実はコンサートが終わってからも楽しむことができるのです。事前に終演後の4つ楽しみ方を知って、よりコンサート鑑賞を充実したものにしましょう。

 

① グッズ

 

有名アーティストのライブ会場に行くと、そのアーティストの写真入りのうちわなど、そのアーティストにちなんだ、ありとあらゆるグッズが販売されていることがあるでしょう。

例えばジャニーズなどもその一つです。

▼ジャニーズのアイドル「嵐」のうちわの例

クラシックコンサートの会場でも同じように演奏者にちなんだグッズが売っていることがあります。

さすがにうちわは売っていませんが、その演奏者の出しているCD、写真入りのクリアファイルなどのグッズが売られていることがあります。

その品揃えは演奏者の知名度によるところも大きいのですが、世界的に有名な演奏家であると、グッズを買い求める人で列ができることも少なくありません。

 

 

ここでしか手に入らないグッズも少なくないために、コアなファンは「その機会を逃したくない」ということなのでしょう。

実際、私が通っていたピアノ教室の生徒の中にも、コンサートを通して手に入れた著名な演奏家の写真とサイン入りのクリアファイルの中に楽譜のコピーを入れて持ち歩いている方がいました。

演奏家を目指して練習に励む人にとってはモチベーションにもなり得るようです。

 

② サイン会

 

演奏家によってはコンサート後にサイン会を開く方もいらっしゃいます。

特に駆け出しの演奏家の場合は自分の知名度を上げることが非常に重要になってきますので、サイン会を開く方も多いようです。

したがって、コンサートに行かれる際はサイン会が開かれる場合に備えて色紙とペンも持参しておくとよいでしょう。

 

【編集部コラム】サイン会の例
「世界まるごとクラシック 2018」では終演後には作曲家青島広志氏のサイン会が開催されて、行列ができたそうです。


(引用元:http://www.sekai-marugoto.com/)

 

ちなみに昔は楽屋(=出演者の控室)まで出向いてサインをもらいに行く文化もあったようですが、現在では楽屋のセキュリティ上、警備員に呼び止められてしまうことも少なくありません。

そうでなくとも、決して好ましいと言える行動ではありませんので、避けたほうが無難でしょう。

 

③ アンコールの曲目

 

クラシックコンサートではプログラムに記載されている曲の演奏がすべて終わった後に、演奏家が自分の得意な曲を披露する「アンコール」があります。

ここで演奏された曲名がロビーなどに張り出されているはずです。気になる曲があったのであれば、ぜひチェックしてみるとよいでしょう。

 

④ 感想を言い合う

 

もしも誰かと一緒にコンサートを聴きに行った場合、その感想を突き合わせてみるのも有意義です。

「初心者だから、批評なんてできないよ……。」

そう思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、決して高度な内容でなくても、他の人の感想を聞いて、自分の感想と比べてみるというのは、新たな気付きをもたらしてくれることでしょう。

例えば「1楽章、なんかCDで聴いた時よりもゆっくりだったね。」とか「チェロの前に座っていたおじさん、すごく迫力があったよね。」といったような感想でも構いません。

 

 

きっと、感想を述べあっているうちに、お互いに注目しているポイントが異なっていることがわかるでしょう。ここがポイントなのです。

クラシックコンサートでは、ついつい「音楽を聴くことに夢中になって他のポイントにまで目が届かない」という状況に陥りがちです。

もちろん、聴くことも大切なのですが「演奏者の様子」など、コンサートだからこそ気づきを得るポイントもたくさんあるのです。

他の人の感想を聞いて「今回はそういう部分はあまり見てなかったなあ。次はそこにも注目してみよう。」と思うことができれば「コンサートを楽しむスキル」はぐんぐんアップしていくはずです。

 

さて、今回はクラシックコンサートが終わった後について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、これらのポイントにも留意して、思い出に残るコンサートにしましょう。

次のページではクラシックコンサートの「客層」についてお伝えします。どんなお客さんが来ているか知っておけば、よりコンサートに足を運びやすくなることでしょう。

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クラシックコンサートの客層 【鑑賞方法⑤】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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クラシックコンサートに普段足を運ばない方は「一体どんな人が来ているの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

このページではクラシックコンサートの客層について紹介します。クラシックコンサートの雰囲気をつかむのに役立つかと思います。

 

1 楽器を習う子供とその親

 

クラシックコンサートで良く見かけるのが、親子連れで来ている家族です。

このような家族の場合、子供が楽器を習っている場合が多いようです。楽器を習っている子供にとって、コンサートでプロの演奏を目の前にすることは、何よりモチベーションにつながります。

「将来、自分もこんなふうになりたい!」

と思うことで、普段の練習にもより一生懸命取り組むことができるでしょう。

 

また、親に楽器の経験があり、親が子供にも習わせたいと考えている場合もあるようです。

子供向けのプログラムが組まれたコンサートに連れていくことで、音楽に対して楽しいイメージをもってもらい「音楽を習うきっかけづくりにしたい」と考えているのでしょう。

実際、私が通っていたピアノ教室でもコンサートがきっかけでピアノを始めた男の子がいました。好奇心旺盛な子供にとっては刺激的な体験となりうるのでしょう。

 

2 音楽家を目指す学生

 

コンサートには意外と若い人もいるのです。

若い人の場合は、単に趣味としてコンサートに来ているだけでなく「将来は音楽家になる」と決心している音高生・音大生(音楽高校・音楽大学の生徒)である可能性があります。

私も音大志望だった頃はその一人でした。

 

音高生・音大生にとって、クラシックコンサートに足を運ぶことはモチベーションアップにつながります。それだけでなく、プロの演奏を見て自分の演奏の参考にしようとしていることが多いようです。

多くのプロの演奏を聴くことで、自分の演奏を多角的に見つめ直すことができるのです。

 

3 クラシックの教育関係者

 

クラシックコンサートに足を運ぶ人の中には、講師の方など、クラシック音楽の教育に携わる人もいます。

自分の生徒がコンクールで演奏する曲がプログラムに含まれているコンサートに足を運び、自らの指導に役立てようとしている場合もよくあります。

また、コンサートに出演する方から直々にお誘いを受け、コンサートに足を運ぶという場合も少なくないようです。

 

4 クラシック好きのお年寄り

 

クラシックコンサートに足を運ぶ人の中にはクラシック音楽が好きなお年寄りも少なくありません。

若いうちはポップな音楽をよく聴く人が多いですが、年を重ねてくると、そのようなテンションが高めの曲から、クラシック音楽のような落ち着いた音楽にシフトしていく人が少なくないようです。

コンサートに行く理由として、まだまだYouTubeを日常的に利用するお年寄りがそれほど多いわけではないことも挙げられるのかもしれません。

 

クラシックコンサートというのは、趣味で楽しんでいるような人から、本格的にクラシック音楽に取り組んでいる人まで、幅広い層が楽しんでいます。

クラシック音楽に詳しくなくても楽しめるイベントなので、気負う必要など全くないのです。

以上、このWebonではクラシックコンサートの楽しみ方や鑑賞方法などをお伝えしてきました。敷板が高くないことが伝わり、実際に会場に足を運んでいただければ幸いです。

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クラシックコンサートのマナーと服装 【鑑賞方法③】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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ここまで「クラシックコンサートの選び方」「より楽しむための4つの事前準備」についてお伝えしてきましたが、このページではクラシックコンサートの会場でのマナーについて解説します。

マナーと言ってもそれほど難しいものではありません。肩の力をスッと抜いてお読みください。

 

マナー一覧

 

マナー ポイント
服装 特に決まりはない。目立つような服や音が立つようなナイロン素材は避ける。女性ならワンピース。男性ならスーツが無難。
曲が終わるまでは極力我慢する。
寝てもよいか 寝てもよいがいびきには注意。
物音を立てない ・ビニール袋は極力避ける
・携帯はバイブレーションも注意
・パンフレットはバックか椅子の下にしまう
拍手 周りが拍手をし始めたら自分も拍手をし始め、周りの拍手がまばらになり始めたら自分も拍手をやめる。周りに合わせるのが無難。
遅刻した場合 入り口のドアの前にいる係の人に遅刻した旨を伝え、曲と曲の間にササっと入る。
トイレに行きたくなったら トイレに行くことは可能だが、できるだけ曲の間に入退出する。

 

服装

 

服装は特に規定のものはないのですが、変に目立ってしまうような服装や「ガサガサ」と音を立ててしまうナイロン製のものなどは避けたほうが無難でしょう。

不安ならば、女性はワンピース、男性はスーツやジャケットを着用すればよいのではないでしょうか。

また、そこまできちんとした服装でなくとも、国内で開かれるコンサートでは、ニットなどのカジュアルめの服装でも浮くことは全くないので大丈夫です。

一方、海外のクラシックコンサートでは、ロングドレスなど本格的な服装で行く方が多いようです。そのため、海外のコンサートに行かれる場合は、カジュアルな服装は避けた方がよいでしょう。

 

▼国内のコンサートならば下記のようなカジュアルな格好でも全く問題なし!

 

 

咳/居眠り

 

コンサートの最中に、どうしても喉がイガイガするということもあるかもしれません。

しかし、咳を我慢できそうな時には、その曲が終わるまで我慢するようにしましょう。もちろん、生理現象として突発的に出てしまう場合は仕方ありません。

ちなみに、クラシックコンサートの会場では、曲と曲の間では、それまで咳を我慢していた方や、次の曲の前にのどの調子を整えたいという方が一斉に咳をし始めます。

少々奇妙な光景である気がするかもしれませんが、これもコンサート中に他の人の鑑賞の妨げにならないための配慮なのです。

また、演奏中に寝てしまうのも問題ないですが「いびきをかく」などは迷惑になるのでそこだけは注意です。

 

物音

 

クラシックコンサートの演奏中に物音を立てるのは禁物です。

先ほどご紹介した咳もその一つです。例えば音を立てるようなビニール袋に何かを入れて持ち込むのも極力避ける方がよいでしょう。

また、ケータイに関しても、マナーモードにしていても、バイブレーションの音が迷惑になる可能性があります。極力電源を切るようにしましょう。

クラシックコンサートでは、多くの人が音を立てないように気を遣っています。音を立ててしまうと、雰囲気を壊してしまいかねません。そのため、音を立てないよう細心の注意を払いましょう。

 

音に注意するもののその他の例
・会場の入口で配布されるパンフレット等(椅子の下に入れる、バックにしまう)
・腕時計のアラーム
・音が鳴るようなキーホルダー

 

拍手

 

クラシックコンサートでは演奏が終わる毎に拍手をします。

拍手のタイミングは、周りが拍手をし始めたら自分も拍手をし始める、周りの拍手がまばらになり始めたら自分も拍手をやめる、といったように周りに合わせるのが無難です。

よく真っ先に拍手を始めようとしたり、最後まで長々と拍手をしたりしている方がいるのですが、浮いてしまうので、避けたほうが良いでしょう。

また、全演奏が終わった後の拍手中に「ブラボー!」と叫ぶ文化が地域に関係なくあるのですが、マストではありません。

実際、叫ぶ人はせいぜい数人です。

 

遅刻/トイレ

 

クラシックコンサートには時間に余裕をもって到着することが望ましいのですが、不測の事態で遅刻してしまうこともあるかもしれません。

そのような場合は、入り口のドアの前にいる係の人にその旨を伝え、曲と曲の間にササっと入るようにしましょう。

また、途中でトイレに行くことも可能ですが、できるだけ曲の間に入退出するのがマナーです。

 

ご紹介したマナーをきちんと守りつつ、クラシックコンサートを楽しんでください。

次のページでは終演後の楽しみ方についてお伝えします。事前に知っておけばよりクラシックコンサートが楽しめることでしょう。

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