クラシックコンサート初心者入門こちらから!
著者:めーぷる
国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから
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この第3章では鑑賞方法について5ページにわたって解説しております。このページはその4ページ目です。ここではコンサート鑑賞の「終演後」について解説をしていきます。
クラシックコンサートは、実はコンサートが終わってからも楽しむことができるのです。事前に終演後の4つ楽しみ方を知って、よりコンサート鑑賞を充実したものにしましょう。
① グッズ
有名アーティストのライブ会場に行くと、そのアーティストの写真入りのうちわなど、そのアーティストにちなんだ、ありとあらゆるグッズが販売されていることがあるでしょう。
例えばジャニーズなどもその一つです。
▼ジャニーズのアイドル「嵐」のうちわの例
クラシックコンサートの会場でも同じように演奏者にちなんだグッズが売っていることがあります。
さすがにうちわは売っていませんが、その演奏者の出しているCD、写真入りのクリアファイルなどのグッズが売られていることがあります。
その品揃えは演奏者の知名度によるところも大きいのですが、世界的に有名な演奏家であると、グッズを買い求める人で列ができることも少なくありません。
ここでしか手に入らないグッズも少なくないために、コアなファンは「その機会を逃したくない」ということなのでしょう。
実際、私が通っていたピアノ教室の生徒の中にも、コンサートを通して手に入れた著名な演奏家の写真とサイン入りのクリアファイルの中に楽譜のコピーを入れて持ち歩いている方がいました。
演奏家を目指して練習に励む人にとってはモチベーションにもなり得るようです。
② サイン会
演奏家によってはコンサート後にサイン会を開く方もいらっしゃいます。
特に駆け出しの演奏家の場合は自分の知名度を上げることが非常に重要になってきますので、サイン会を開く方も多いようです。
したがって、コンサートに行かれる際はサイン会が開かれる場合に備えて色紙とペンも持参しておくとよいでしょう。
(引用元:http://www.sekai-marugoto.com/)
ちなみに昔は楽屋(=出演者の控室)まで出向いてサインをもらいに行く文化もあったようですが、現在では楽屋のセキュリティ上、警備員に呼び止められてしまうことも少なくありません。
そうでなくとも、決して好ましいと言える行動ではありませんので、避けたほうが無難でしょう。
③ アンコールの曲目
クラシックコンサートではプログラムに記載されている曲の演奏がすべて終わった後に、演奏家が自分の得意な曲を披露する「アンコール」があります。
ここで演奏された曲名がロビーなどに張り出されているはずです。気になる曲があったのであれば、ぜひチェックしてみるとよいでしょう。
④ 感想を言い合う
もしも誰かと一緒にコンサートを聴きに行った場合、その感想を突き合わせてみるのも有意義です。
「初心者だから、批評なんてできないよ……。」
そう思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、決して高度な内容でなくても、他の人の感想を聞いて、自分の感想と比べてみるというのは、新たな気付きをもたらしてくれることでしょう。
例えば「1楽章、なんかCDで聴いた時よりもゆっくりだったね。」とか「チェロの前に座っていたおじさん、すごく迫力があったよね。」といったような感想でも構いません。
きっと、感想を述べあっているうちに、お互いに注目しているポイントが異なっていることがわかるでしょう。ここがポイントなのです。
クラシックコンサートでは、ついつい「音楽を聴くことに夢中になって他のポイントにまで目が届かない」という状況に陥りがちです。
もちろん、聴くことも大切なのですが「演奏者の様子」など、コンサートだからこそ気づきを得るポイントもたくさんあるのです。
他の人の感想を聞いて「今回はそういう部分はあまり見てなかったなあ。次はそこにも注目してみよう。」と思うことができれば「コンサートを楽しむスキル」はぐんぐんアップしていくはずです。
さて、今回はクラシックコンサートが終わった後について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、これらのポイントにも留意して、思い出に残るコンサートにしましょう。
次のページではクラシックコンサートの「客層」についてお伝えします。どんなお客さんが来ているか知っておけば、よりコンサートに足を運びやすくなることでしょう。
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著者:めーぷる
国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから