『ベトナム・ホーチミン生活入門 ~日本の生活に疲れた方へ~』はこちらから!
第1章 生活の基本
第2章 生活を楽しむ
第3章 地元グルメ
著者:五百井飛鳥
2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。
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ホーチミン市の中心部を歩いていると、外国人の姿を多く見かけます。外国人は住んでいる方や観光客の方。
欧米人の皆さんに日本人をはじめとするアジアの皆さん。更に最近特に目立ってきたのがイスラム文化圏から来られている皆さんです。
ベトナムは観光スポットとしても人気が高いところで、ホーチミン市は代表的なベトナムの都市なので外国人観光客も多いんですよ。
ベトナムの観光事情
ベトナムには歴史的な世界遺産や素晴らしい自然も多く、見所満載なのですが、一般的に観光の基点とされているのが北部のハノイと南部のホーチミンですね。
最近では、日本からの直行便も開通した中部のダナンも人気のようです。
ダナンの周辺にはフエやホイアンといった世界遺産もあるので、観光には最高です。
このように「ハノイ」「ダナン」と並んでベトナム3大拠点の1つとなっているのが「ホーチミン」。
その魅力を一つだけ挙げるとすれば、まるでヨーロッパにいるような錯覚さえ覚える街並でしょう。
エキゾチックな雰囲気に包まれて、素敵な時間を過ごすことができます。
ホーチミンは東洋のパリと称されるくらいに、フランス風の雰囲気が漂っています。それが目的で来られる方も多いです。
ホーチミンは1850年頃~1950年頃までフランスの統治下に入り、ナポレオン3世の指示により街つくりが行われました。その為街には19~20世紀の建物がたくさん残っています。
当然に文化的なこと(食や言語など)も、大きくフランスの影響を受けて、今に続いているのです。
ホーチミンのおすすめ観光スポット3選
① 街並
エキゾチック感を醸しだしているのが、フランス統治時代に作られた数々の建物です。
市民劇場(サイゴン・オペラ・ハウス)、サイゴン大教会、サイゴン中央郵便局、ホーチミン人民委員会庁舎、タンディン教会、統一会堂など
ほとんどが19世紀~20世紀に作られたもので、当時のフランス文化が色濃く残る建築物となっています。
それらのフランス風の建物が多く残り、ナポレオン3世による都市計画によって作られた街並は、まさに「プチパリ」と称されるだけあって、素敵な香りに包まれています。
▼プチパリと称される街並み
穏やかな昼下がり、おしゃれなカフェでアフタヌーンティーを楽しみながら、19~20世紀に作られた彫刻が素晴らしいコロニアル様式屋根の建築物を眺めるなんて素敵ですよね。
▼現地で撮影された街並み
17~18世紀頃のアメリカの植民地で発達した建築様式。大きな窓やベランダがあり、建物の正面には庇(ひさし)がついているのが特徴。(「フレンチコロニアル」とも呼ばれる)
▼アフタヌーンティーのイメージ
気分は完全に19~20世紀のヨーロッパにタイムスリップです。
② 歴史的建築物
※以下で紹介するスポットはこの地図の「歴史的建築物スポット」エリアに入っています。
ホーチミン市内観光のメインとなっているのが、数多くの歴史的な建築物です。
しかし、それらの建物は有名な観光スポットでありながら、未だに現役の建築物として活躍しています。
ホーチミン市人民委員会庁舎は、1902年~1908年にかけて当時のサイゴン市庁舎として作られた、フレンチコロニアル(「コロニアル」と同義)様式の美しい建物です。
▼ホーチミン市人民委員会庁舎
By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link
▼ホーチミン市人民委員会庁舎(夜バージョン)
By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link
サイゴン中央郵便局は、1886年~1891年に当時のフランス領インドシナの郵便・電信施設として作られました。
▼サイゴン中央郵便局の外観
By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link
サイゴン中央郵便局の鉄骨を設計したのはあのエッフェルです。この建物は、当時は駅舎だったパリにあるオルセー美術館がモデルとなったそうです。
アレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェル( 1832年- 1923年)。フランスのパリにあるエッフェル塔を設計した。
▼エッフェル
▼オルセー美術館の外観
photo by Simon Schoeters
サイゴン中央郵便局は現在では、お土産コーナーも充実した観光スポットですが、ホールの周囲にあるカウンターでは、今でも実務が行われています。
サイゴン・オペラハウス(ホーチミン市民劇場)は、1897年建築された劇場で、こちらも未だに現役の劇場として使用されています。
▼サイゴン・オペラハウス
By Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, Link
その他、一般のアパートメントなどもかなりの年代物が残存して、一般の皆さんが使われているんです。
▼年代物のアパートメント
③ アヘン工場
ホーチミン市内中心部、観光客の皆さんのメインストリートともなっているドンコイ通り付近などに、歴史を感じるとっても趣のあるスポットが数カ所点在しています。
それらは、その昔アヘン工場だったところ。
一時は取り壊す予定になっていたようなのですが、結局はそのまま残されて、現在はおしゃれな飲食店や物品販売店として利用されています。
※一例「L’Usine」というレストラン
アヘンはアジア諸国がヨーロッパの為に栽培させられていた麻薬というイメージが強い。また、ベトナムがフランスの植民地だったころに体力が無くなったらアヘンを吸って身体を麻痺させて働かされていた、とも言われている。
▼アヘン工場を改装したカフェ
歴史を感じる雰囲気に溢れているスポットだということはわかりますが、そこがアヘンの工場だったなんて思いも及びません。
工場の跡地を利用している飲食店の中には、お店の一部を展示スペースとして昔の資料や写真などを保存&公開しているところもあります。
ベトナムコーヒーとバインミーもおすすめ
パリでのお茶タイムは、カフェオレとクロワッサンが定番。
フランス文化が色濃く残るベトナムにも、パリのお茶タイムが源流となっているのではないかと思われるのが、ベトナムコーヒーとバインミーなんですよ。
▼バインミー(東南アジアで食されるサンドイッチ。フランスパンが使用される。)
「ベトナムコーヒー」はベトナム独特のエスプレッソ風のコーヒー。「バインミー」はベトナム独特のフランスパンを使ったサンドイッチです。
ベトナムは世界第2位のコーヒー産出国。
ベトナムの地で育まれて完成したベトナムコーヒーの特徴は、何といっても練乳が入っていることでしょう。
とっても甘くて、初めて飲んだ方はびっくりされます。でも、それが病みつきになってしまうんですよね。
私も自宅で作って、甘いアイスコーヒー(ベトナム語でカフェ・ス・ダー)を楽んでいます。
▼ベトナムアイスコーヒー
by Simon Law Some rights reserved
ベトナムに来られた際には、是非一度は味わってみてくださいね。
※ベトナムの料理とベトナムコーヒーについて詳しくは第3章のこちらのページで紹介します!
次のページではベトナム・ホーチミンでおすすめのローカル市場、タンディン市場にある「ア・モイ」について詳しくご紹介します。
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はじめに
第1章 生活の基本
第2章 生活を楽しむ
第3章 地元グルメ
著者:五百井飛鳥
2011年にベトナムのホーチミンに移り住み、現在ホーチミン近郊の片田舎で愛犬と一緒にのんびりと過ごしています。ストレスに溢れた日本と違い、素朴で大らかなベトナム人の皆さんに包まれて、本当の自分として生活をしています。大陸の風を感じながら過ぎ行く時間を楽しみ、にせもの女性ということも忘れて自分らしく生きています。
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