テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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『テキサスホールデム入門』目次へ  (全18ページ)

 

このページから第1章です。第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

このページでは全体的なゲームの流れとともに基本ルールを解説します。全くルールが分からない方でもこのページを読めば基本的なルールを理解する事ができます。

※テキサスホールデムポーカーにはローカルルールもあります。ここでは一般的なものをご紹介します。もちろん基本的なルールは同じですが、カジノなどで実際にプレイする際はその場でルールをディーラーなどに確認するか、見学して確認するかしましょう。

 

テキサスホールデムの基本ルール

 

まずはゲームの大枠を理解するために「ゲームの流れ」「勝敗」「参加人数・ディーラー」について解説をしていきます。

詳しい事はさらに下で解説していきますのでまずはゆっくりと大枠を掴んでいただければと思います。

 

ゲームの流れ

 

詳しいルールの話をする前にまずはテキサスホールデムが「どんなゲームなのか」を理解しましょう。

と、いうことでまずはテキサスホールデムポーカーのざっくりとしたゲームの流れからお伝えします。

 

テキサスホールデムポーカーの大枠ルールは下図のように、

『中央に配置された「コミュニティーカード」5枚』

それぞれのプレーヤーに配られた「手札」2枚』

を使ってより強いカードの組み合わせを作るゲーム、と言えます。

 

※実際のゲームでは他人の手札は見えません

 

厳密に言うとこの7枚(コミュニティーカード5枚+手札2枚)のうちいずれか5枚を使って組み合わせを作ります。

 

組み合わせ(役)については同章(第1章)の後のページで解説します! 組み合わせ(役)については同章(第1章)の後のページで解説します!

 

これをまずは頭に入れておきましょう。ちなみに今述べた下図のような形(コミュニティーカード5枚+手札2枚が場に出ている形)はゲームの最終形(終わりの段階)です。

 

▼ゲームの最終形

※実際のゲームでは他人の手札は見えません

 

この最終形になるまでに、以下のようにゲームは進んでいきます。

 

【大まかな流れ1】

まず各プレイヤーに2枚の手札カードが配られます。(他人のカードを見る事はできません)

 

 

【大まかな流れ2】

手札カードが配られたら、

1 「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2 「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3 「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4 「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

のうちのどれかの行動を全員が行います。

 

※「コール」は前の人と同じ金額を賭けること。行動の呼び方については後で解説します。 フラッシュ・・・テキサスホールデムポーカーの役(組み合わせ)の一つ。5枚同じ柄のカードを揃える役。

 

【大まかな流れ3】

続いて全プレイヤーが共通で使える3枚のカード(コミュニティーカード)が公開されます。

そしてコミュニティーカードは4枚目、5枚目と順次公開されていきます。

カードが公開される毎ターンで先程のように「降りる」「賭ける」「賭ける金額を上乗せする」「賭けずに順番を回す」の判断を各プレイヤーはしていきます。

 

※レイズ・・・賭ける金額を上乗せする

 

【大まかな流れ4】

コミュニティーカードが5枚公開され、最後に全員が賭けたり降りたりを判断したら手札を公開しカードの組み合わせ(役)の強さを比べます。

それぞれが自分の手札2枚とコミュニティーカード5枚の合計7枚のうち5枚を使ったカードの組み合わせ(役)を競い合います。

最も強い組み合わせ(役)を作った人が勝利になります。

勝った人はそのゲームでみんなが賭けたチップ(お金の代わりとなるもの)を獲得します。

 

※ワンペア・・・2枚の同じ数字が1組 ツーペア・・・2枚の同じ数字が2組 ハイカード・・・役なし フラッシュ・・・5枚同じ柄のカードを揃える役

組み合わせ(役)については後のページで解説してます! 組み合わせ(役)については後のページで解説してます!

 

以上でゲームは終了となります。

これが「知っておくとゲームの詳細を理解しやすくなる」大まかなゲームの流れです。

 

ゲームの勝敗

 

テキサスホールデムポーカーは各プレイヤーが出し合った賭け金(賭け金の合計は「ポット」と呼ばれます)を獲得することを目的として各プレイヤーはプレイします。

 

※コール・・・前の人と同じ金額を賭けること。

 

基本的に他のプレイヤーより強い役を作ることを目指しつつも、時にはゲームを降りたり、賭け金を増やしたりしながらゲームを進めていきます。

・最も強い役を作った人

・他の人が全員ゲームから降り、残った人

が勝者となり賭け金(ポット)を獲得します。

 

最も強い役を作った場合に勝利する事はもちろんですが仮に自分の役(カードの組み合わせ)が弱くても他の人が全員ゲームから降り、最終的に自分だけ残れば勝利する事ができるので「いかに相手を降ろすか(つまり”騙す”)」といった心理戦も勝敗を分ける事となります。

 

参加人数・ディーラー

 

テキサスホールデムポーカーは1テーブルにつき6~10人程度の人数でプレイすることが一般的です。

最低で2人いればプレイすることもできます。

 

▼10人でプレイする場合

 

最初のプレイヤーを起点に右回りの順でカードが配られたり、先ほど述べたカードが公開される度に行われる

1「降りる」2「賭ける」3「賭ける金額を上乗せする」4「賭けずに順番を回す」

のどれかの行動(「アクション」と呼ばれます)を決定したりしてゲームは進みます。

 

 

大会などのイベントやカジノでプレイする際にはディーラーがいますが、ディーラーの役割は

「カードをシャッフルして各プレイヤーに手札を配る」

「コミュニティカードを公開する」

といった裏方の役割のみでプレイに参加することはありません。

 

 

友人間などでプレイする場合には、ディーラーを立てずに各プレイヤーが持ち回りでその役割をこなすことがほとんどです。

 

・プレイヤーは最低2人。通常6~10人程度。

・ディーラーはプレイヤーが兼任できる。

 

ゲームの詳細

 

さて、ここまでゲームの基本的なルールを紹介してきましたがテキサスホールデムポーカーの大枠はご理解いただけましたでしょうか?

ここからはさらに一歩踏み込んで、先ほどより詳しくテキサスホールデムのゲームの流れを説明すると共にルールを解説していきます。

専門用語を解説しながら進みますが大枠が理解できていればそこまで難しくありませんので肩ひじを張らずに読んでいっていただければと思います。

初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

 

【1】 まずプレイヤーが全員席につきます。

 

 

【2】 誰からカードを配るか、などゲームを進める順番を決めます。

 

 

この「順番を決める」際には「『ボタン』の役割を担うプレイヤー」を決めて順番を決めるのが一般的です。

「ボタンの役割」になった人は、特に何かするという訳ではありません。

『ボタン』の位置が決まることで、ゲームを進めるプレイヤーの順番が決まっていくので、そのために「ボタンの役割」のプレイヤーを決めるのです。

『ボタン』の基本的な決め方は、ディーラー(いなければプレイヤーのうちの一人)がプレイヤー全員にカードを表向きに配っていき、そのカードの数字が一番大きかったプレイヤーが『ボタン』、という決め方です。

また、数字の大きさが同じだった場合はマークの強さを比較し決定したりします。(強い順番にスペード♠、ハート♥、ダイヤ♦、クラブ♣が一般的です。)

 

▼『ボタン』を決める様子

 

『ボタン』のプレイヤーのところには目印としてディーラーボタンが置かれたりします。

 

▼ディーラーボタンの例

 

【編集部コラム】参加料がある場合

「ゲームの参加料」というものがある場合は『ボタン』の役割が決まった後に、プレイヤー全員が参加料を支払います。このように参加料を支払うのはドローポーカー(5枚の手札で役を作る、日本で最も一般的なポーカールール)では一般的ですが、テキサスホールデムポーカーでこの参加料がある場合は稀だそうです。

 

【3】 カードが配られる前に特定のプレイヤーがチップを払います。

 

 

先程『ボタン』のプレイヤーを決めると言いましたが、

『ボタン』の左隣にいるプレイヤーを『スモールブラインド(SB)』

さらにその左隣にいるプレイヤーを『ビッグブラインド(BB)』と呼びます。

※これらの名称は覚えておくと便利ですが覚えていなくてもプレイする事ができますのでややこしい場合は「なんとなく知っておく」程度で良いでしょう。

 

 

スモールブラインド(SB。ボタンの一つ左隣)とビッグブラインド(BB。ボタンの二つ左隣)はゲームが開始する前(カードが配られる前)にチップを支払う必要があります。

それ以外のプレイヤーは支払いません。

チップの額はカジノだとテーブルごとに決まっており、スモールブラインド(SB)の倍額のチップをビッグブラインド(BB)は支払います。

 

▼SBが$5ならBBは$10を払う!

 

このチップはスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が順番的に有利な事から支払う事を定められたルールなのです。

「なぜスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が順番的に有利なのか」については後のページで説明します。 ここではややこしくなってしまうので(ルールを理解する上では不要なので)割愛します。

 

SBとBBが有利な理由は同章(第1章)の後のページで解説! SBとBBが有利な理由は同章(第1章)の後のページで解説!

 

【4】 スモールブラインド(SB)から時計回りにして各プレイヤーに2枚ずつ手札カードが配られます。

 

 

【5】 プレイヤーは2枚の手札カードが配られたら「行動(アクション)」をとります。

 

 

この2枚の手札カードだけを頼りに各プレイヤーは

 

1 「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2 「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3 「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4 「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

 

のどれかの行動を決定していきます。この「行動」は『アクション』と呼ばれます。

おおまかに分けるとアクションは上記4つですが、厳密に言うとアクションは下記の6種類あります。

 

▼アクション一覧

アクション名 行動  種類
フォールド ゲームを降りること 降りる
コール 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること 賭ける
ベット 最初にチップを賭けること。 賭ける
レイズ 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること 賭ける金額を上乗せする
オールイン 持っているチップを全額賭けること 賭ける金額を上乗せする
チェック 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと 賭けずに順番を回す
アクションについて詳しくは次のページで解説します! アクションについて詳しくは次のページで解説します!

 

この「アクション」は、ビックブラインド(BB)の左隣の位置に座っているプレイヤー(「アンダーザガン(UTG)」と呼びます)から時計回りに行っていきます。

 

 

ちなみにここまでの一連の流れ、つまり

『ビックブラインドとスモールブラインドがチップを払ってから、2枚の手札が配られて全員がアクションを終えるまでのターン』

「プリフロップ」と言います。

※「プリフロップ」などの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

ここからここまでが「プリフロップ」
SBとBBがチップを支払い

「アンダーザガン」からスタートして全員がアクションを終えるまでが「プリフロップ」。

 

【6】 プレイヤー全員が最初のアクションを終えたら、3枚のコミュニティカードが同時に公開されます。

コミュニティーカードは「ボード」とも呼ばれたりします。

 

※他人の手札は見えません

 

プレイヤーは2枚の手札と公開された3枚のコミュニティカード(ボード)の情報を基に『アクション(降りる・賭ける、などの行動)』を決定していきます。

ちなみに、

この時公開された3枚のコミュニティカード(ボード)

3枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「フロップ」と呼びます。

※フロップなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

先ほど説明した【5】の時は、アンダーザガン(UTG)のプレイヤー(つまりビッグブラインドの左隣)からアクションを開始しましたが、この3枚のコミュニティーカードが公開されたターン「フロップ」以降では、スモールブラインド(SB)から時計回りにアクションを行っていきます。

 

▼ここから先はSBからスタート!

 

ここからここまでが「フロップ」
3枚のコミュニティーカードが公開され

スモールブラインドからスタートして全員がアクションを終えるまでが「フロップ」。

 

【7】 3枚のコミュティーカードが公開されてから、プレイヤー全員のアクションが決定したら、4枚目のコミュニティカードが公開されます。

 

※他人の手札は見えません

 

そして各プレイヤーは2枚の手札と4枚のコミュニティカードを頼りに『アクション(降りる・賭けるなどの行動)』を決定します。

ちなみに、

この時公開される4枚目のコミュニティカード

4枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「ターン」と呼びます。

※ターンなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

ここからここまでが「ターン」
4枚のコミュニティーカードが公開され

全員がアクションを終えるまでが「ターン」。

 

【8】 4枚目のカードが公開されて、プレイヤー全員のアクションが決定したら最後の1枚(5枚目)のコミュニティカードが公開されます。

 

 

各プレイヤーは2枚の手札と5枚のコミュニティカードを頼りに最終的なアクション(降りる・賭けるなどの行動)を決定します。

ちなみに、

この時公開される5枚目のコミュニティカード

5枚目のコミュニティカードが公開されてから全員がアクションを終えるまでのターン

は両方とも「リバー」と呼びます。

※リバーなどの専門用語は必ずしも覚えなくてもプレイする事はできますが覚えておくと便利です。難しい場合は「なんとなく知っておく」だけで大丈夫です。

 

 

ここからここまでが「リバー」
5枚目のコミュニティカードが公開されて

全員がアクションを終えるまでを「リバー」と言う。

 

【9】 手札の公開

 

 

上記【5】~【8】まで(プリフロップ・フロップ・ターン・リバーという4回のターン)を終えて参加者全員のアクションが完了したら、それまでフォールドしなかった(ゲームを降りなかった)プレイヤー全員で手札を公開します。

ここで言う「参加者全員のアクションが完了」とは全員が賭けずに次の人へ順番を回す(チェックと言います)するか、賭ける金額を誰も上乗せしなくなる時の事を言います。

 

※コール・・・前の人と同じ金額を賭ける事

 

全員で手札を公開してもっとも強い役を完成させたプレイヤーが全員が賭けた金額(『ポット』と呼ばれます)を獲得します。

 

役の強さについては後のページで解説しています! 役の強さについては後のページで解説しています!

 

ちなみに、手札を公開し役の強さを比べることを「ショーダウン」と言います。

 

▼ショーダウンの様子

 

以上でゲームは終了となります。

これがテキサスホールデムの「大まかな流れ」から一歩踏み込んだ詳細なルールとなります。以下ではこの流れにならず例外的にゲームが終了する場合、やゲームの勝敗を左右する重要な「ベッティングアクション」について触れます。

 

ショーダウンまで行かずに終わる場合

 

今まで説明したように、テキサスホールデムは

 

①プリフロップ ・・・2枚のカードが配られてアクションをする。

 

②フロップ ・・・3枚のカードが公開されてアクションをする。

 

③ターン ・・・4枚目のカードが公開されてアクションをする。

 

④リバー ・・・5枚目のカードが公開されてアクションをする。

 

⑤ショーダウン・・・手札を公開し役の強さを比較する。

 

の順で進行していきますが、この①~④のラウンドでひとりを除くプレイヤーが全員ゲームから降りた(フォールド=ゲームから降りる事)場合、その時点でゲームが終了となります。

その場合はショーダウン(手札を公開し手札の強さを比較すること)せずに勝負が決定します。

 

 

つまり駆け引きが強ければ、最も弱い役でも賭け金(ポット)を獲得することが可能なのです。

 

重要な「ベッティングラウンド」

 

テキサスホールデムではカード(手札やコミュニティーカード)を見てから賭けるかどうかを決めるアクションのターンが毎回あることをここまででお伝えしていきましたが、これらの「アクションを決めるターン」ことを『ベッティングラウンド』と言います。

つまり先程の「ゲームのルール」の中で説明した

「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」

を総称して『ベッティングラウンド』と呼びます。

 

▼ベッティングラウンド(アクションを決めている時)の様子

 

既に述べた通りテキサスホールデムでできる行動(アクション)は大きく分けると下記の4つになります。

1「降りる」

2「賭ける」

3「賭ける金額を上乗せする」

4「賭けずに順番を回す」

です。

手札やコミュニティーカードを見て、これらのアクションを決めるターンは「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」と、計4回あります。

 

 

この4回のベッティングラウンドは自身で判断して行動するのでここにギャンブルではない「戦術」「戦略」が発生します。

その為ルールを把握するだけでなく、強くなるためにもベッティングラウンドについて深く知る必要があるということだけは頭に入れておきましょう。

 

▼ベッティングラウンド一覧

ベッティングラウンド 行動内容
プリフロップ

2枚ずつ手札が配られて、プレイヤー全員がアクションを終えるまで。
(ビックブラインド、スモールブラインドがブラインド(強制チップ)を支払う行動もプリフロップに含まれる)
フロップ

3枚のコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
ターン

4枚めのコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
リバー

5枚めのコミュニティーカードが公開されて、全プレイヤーがアクションを終えるまで。
ショーダウン
※ショーダウンはベッティングラウンドではない
ここまでゲームを降りなかったプレイヤー全員が手札を公開し、手札の強さを競う。
もっとも強い役を完成させたプレイヤーがポット(チップ)を獲得する。

 

以上、このページではテキサスホールデムポーカーのルールを初心者の方にも分かりやすく解説してきました。

次のページではテキサスホールデムポーカーのアクション、つまり「降りる」「賭ける」などの行動について詳しく解説していきます。

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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テキサスホールデムポーカーとは

 

「テキサスホールデムポーカー(テキサスホールデム)」はカジノなどで行わていれるトランプゲームの一つです。

※「テキサスホールデムポーカー」=「テキサスホールデム」

 

プレイヤー全員が共通で使える「コミュニティーカード(下図参照)」5枚とそれぞれのプレイヤーに配られた「手札」2枚の計7枚を使って、より強いカードの組み合わせを作った人が勝利するゲームです。

(詳しいルールは次のページで解説します)

 

▼コミュニティーカードと手札

※他プレイヤーの手札は見えません

 

テキサスホールデムポーカーはカジノなどで行われるので「ギャンブル」というイメージがありますが、運任せだけのゲームではありません。

「投資」の要素が詰まった魅力的なゲームなのです。

 

テキサスオールデムポーカーは「ポーカー」の一種です。みなさんは「ポーカー」と聞いてどのようなゲームを思い浮かべるでしょうか。

おそらく、5枚の手札を使って役を作る「ドローポーカー」をイメージする方がほとんどだと思います。

 

ドローポーカー
日本で最も一般的なポーカーのルール。最初に5枚の手札がプレイヤーに配られる。カードの交換などをして強いカードの組み合わせを作ったプレイヤーが勝利となるゲーム。

 

この一般的なドローポーカーもきちんとチップを賭けて遊べば駆け引きの面白さを味わうことができますが、家庭内や友人間でドローポーカーをプレイする際に「チップを賭けていた」という話はあまり耳にしません。

 

本来ポーカーは「投資」のゲームです。

その為「チップを賭けないポーカー」というのは本来の魅力を大きく損なった全くの別物であるといっても過言ではないでしょう。

 

そのような遊び方ではポーカーの魅力を理解できるはずもなく、ポーカーが「数あるトランプゲームのひとつ」として頭の片隅に追いやられてしまうのも無理はありません。

 

競技人口が最も多いポーカー

 

ドローポーカーを含め、ポーカーにはとても数え切れないほどのバリエーションが存在しています。

その中でも最も多くの人に愛好されているポーカーテキサスホールデム(Texas Hold’em)(テキサスホールデムポーカー)です。

テキサスホールデムはその名のとおりアメリカ合衆国のテキサス州において考案されましたが、その後またたく間に世界中に伝播し、今では各地でさまざまな大会が開催されるに至っています。

 

 

あらゆるポーカーのイベントの中で、最大のイベントである「ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)」には毎年多くのプレイヤーが殺到します。(競技種目はテキサスホールデムなどいくつか行われます)

2018年の大会では総勢7,874人がメインイベントに参加しました。

そのうち1,182人が入賞し、優勝者にはおよそ10億円の賞金が与えられます。

 

▼WSOPの様子


photo by Dutch Boyd

 

投資ゲームとしての魅力

▲photo by Miquel C.

 

世界的にこれほどの人気を誇るテキサスホールデムですが、日本での認知度はかなり低いです。

その一因は前述したように、チップを賭けないドローポーカーが一般的になっているが故に、チップを賭けて遊ぶ駆け引きの面白さが伝わっていないことにあるのは間違いないでしょう。

このWebonではテキサスホールデムの魅力をお伝えし、日本におけるポーカーの普及に貢献することを目的としています。

その為にはあらかじめポーカーに対する誤解と偏見を解いておかなければなりません。

 

先ほども述べましたが、まず声を大にして言っておきたいことは、

「ポーカーは投資のゲームである」

ということです。

 

テキサスホールデムでは、プレイヤー全員が共通で使える「コミュニティーカード」というものが存在します。

 

 

コミュニティーカードの5枚と、それぞれのプレイヤーに配られた手札2枚の計7枚を使って、より強いカードの組み合わせを作ったプレイヤーの勝利となります。

(詳しいルールは次のページで解説します)

 

コミュニティーカードの枚数は3枚からはじまり、4枚、最終的に5枚とターンごとに1枚ずつ公開されていきます。

テキサスホールデムではそのカードが公開されていくターンごとに

「ゲームを続けるか」

「ゲームを降りるのか」

「賭け金を上乗せするか」

決断をしなければならないルールになっています。

 

「投資」というのは「どこに資産を投じればよりお金が増えるのか」ということに対して戦略や思案をめぐらせるものです。

チップを賭けている以上、ポーカーの「チップを賭けるかどうか」という判断は、より大きな利益を追求するために行われるもので、この行動は投資のそれと何ら変わることはありません

実際アメリカの経営者にはポーカーの愛好家も多く、ヘッジファンドにおいて有用な人材を確保することを目的としたポーカーの大会が開催されるほどです。

 

ヘッジファンド
リスクを伴う投資手法も積極的に用いて顧客から預かった資産を増やすファンド。「ファンド」とは資金を複数の人や団体から募集して、それらをまとめて資産運用する基金のこと(投資信託も一種のファンド)。

ヘッジファンドは普通のファンドとは違い、富裕層に限って参加できたり、多額の資産を投じる事が条件となっている場合が多い。その為ヘッジファンドで実際に運用を行う人材には高い投資判断能力などが求められる。

 

勝つためには強い役を完成させることも大切ですが、ポーカーではそれ以上に、

大きな利益を得ることのできる機会をじっと窺う「忍耐力」

その利益を最大限に引き出す「洞察力」

自らの損失を最小限に抑える「リスク管理能力」

が重要となります。

 

このようにポーカーの多くの部分が投資と重なっており、ポーカーを「投資のゲーム」として見るとさらに面白くなると私は考えます。

 

 

ポーカーは決して運任せのゲームではありません。

運に恵まれた初心者が上級者に勝つこともありますが、長期的にみればより優れた技術をもったプレイヤーが勝つようにできています。

 

このWebonでは、テキサスホールデムに親しんでいる海外のプレイヤーたちと対等な勝負ができる戦力を培うことを目的に、必要最低限と思われる基本的な戦略をご紹介しています。

テキサスホールデムに興味を持たれた方は是非最後までご覧になっていただければと思います。

 

次のページから第1章。まずはテキサスホールデムポーカーのルールを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。誰でもわかるテキサスホールデムポーカー入門で投資力を鍛えましょう。

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当Webon『テキサスホールデム入門』が書籍になりました!是非お読みください!

著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムのルール② 【アクション】

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

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第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしています。

このページでは【アクション】について詳しく解説していきます。全くルールが分からない方でもこのページを読めばテキサスホールデムの【アクション】を理解する事ができます。

 

テキサスホールデムで、自分の順番が回ってきた時に取れる行動(アクション)は大きく分けて

1「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

の4種類があります。

 

これらの行動は「アクション」や「ベッティングアクション」と呼ばれ、具体的には

「フォールド」「チェック」「コール」「ベット」「レイズ」「オールイン」

の6つがあります。

このページでは、それぞれのアクションの解説とアクションの持つ意味合いについて詳しくご説明していきます。

読めば自分が取るべきアクションを判断するのに役立つでしょう。

 

ベッティングアクション一覧

 

ベッティングアクション(アクション)の名称と意味、そしてそのアクションの持つ意味を示します。専門用語などはさらに下で解説しますのでここでは名称とその意味だけでも理解しておきましょう。

 

アクション名 行動 意味
フォールド(fold) ゲームを降りること。 弱気なアクション
チェック(Check) 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと。 弱気なアクション
コール(Call) 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること。 弱気なアクション
ベット(Bet) ベッティングラウンドで最初にチップを賭けること。 強気なアクション
レイズ(Raise) 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること。 強気なアクション※「ベット」との違いは先に賭けたプレイヤーがいるかいないか。
オールイン(All-in) 持っているチップを全額ベットすること。 最も強気なアクション

 

1 フォールド

 

フォールドは自分の手札では勝つことができないと判断して、勝負から降りることを意味します。

つまりフォールドを選択した場合、そのゲームを途中抜けする事になります。

 

プリフロップ(手札が2枚配られて、まだコミュニティーカードが公開されていない状態)で「フォールド」する場合、ブラインド(強制的にチップを払う役割。つまりスモールブラインドかビッグブラインド)でなければチップを失わずに勝負から降りることができます。

 

 

ですが、すでに前のターンでチップを投資している場合(例えばプリフロップでベットし(賭け)て、フロップでフォールドする場合)、既に投資したチップは手元に戻ってくることはありません。

 

 

勝つことが難しいと判断したときや、数学的にプレイするのが正しくないと判断できるときには、速やかにフォールドすることで損失を最小限に抑えることができます。

 

ゲームに勝つか負けるかの判断基準を、数学的に算出する方法があります。第2章で詳しく解説しております。(現在第1章) ゲームに勝つか負けるかの判断基準を、数学的に算出する方法があります。第2章で詳しく解説しております。(現在第1章)
【編集部コラム】フォールドしない方がいい場合
基本的にはフォールドしない方がいい場合が、2つあります。

1つ目は「自分がビッグブラインドの時にコールで回ってきた時」です。

自分がビッグブラインドだった場合は、コールする際にチップを払う必要がありません。なぜなら既にブラインド(強制ベット)でチップを支払っているからです。そのため言ってしまえばタダで「コール」することができるのでフォールドして損失を抑えようとする意味が無いのです。(実際はこの場合は「コール」ではなく「チェック(賭けずに次のプレイヤーに順番を回すこと)」と言います)※チェックについてはすぐ下で解説します。

2つ目は「2ターン目以降で全員がチェックで自分まで回ってきた時」です。

※1ターン目は「チェック」ができません。なぜなら「チェック」は「誰もベットしなかった場合に取れるアクション」だからです。1ターン目ではスモールブラインドとビッグブラインドがチップを必ず支払うので「誰もベットしない」事はありません。

こちらも、追加でチップを払う必要がないので、フォールドする意味が無くチェックして様子見をするのがよいと言えるでしょう。

以上の場合は、チップを払わずに次のコミュニティーカードを見ることができるので、フォールドはしない方がよいと言えるでしょう。

 

2 チェック

 

チェックは「ベットせずに次のプレイヤーに順番をまわす」アクションです。ベットしているプレイヤーがテーブルにいないときに取ることのできるアクションとなっています。

 

チェックをすることができるのは下記の状況です。

「フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)以降で他のプレイヤーが誰もベットしていない時」

 

「プレイヤーがビッグブラインドのときプリフロップ(コミュニティーカードが公開されておらず2枚の手札が配られている段階のターン)においてビッグブラインドまでコールでまわってきたとき」

 

 

以上の時に「チェック」をすることができます。

 

チップを上乗せしない=ハンドの弱さを示すアクション として受け取られるため、

「あと1枚でフラッシュやストレートが完成する手札を持っていて、少ない投資で次のコミュニティカードを見たい場合」や

 

「強いハンドをわざと弱そうにプレイする行為」

 

以外でチェックすることは基本的に推奨されません。

 

3 コール

 

コールは「前のプレイヤーと同額のチップを賭ける」アクションです。

 

 

コールも先ほどの「チェック」と同様に弱さを示すアクションです。

 

コールの使い所としては、チェックの項目で示した例の

「あと1枚でフラッシュやストレートが完成する手札を持っていて、少ない投資で次のコミュニティカードを見たい場合」や

 

「強いハンドをわざと弱そうにプレイする行為」

 

の他、「負けたときの損失を小さく抑えたい場合」や

※レイズ・・・他のプレイヤーよりも大きな額を賭ける

 

「はじめにベットしたプレイヤーにリレイズさせる機会を奪うとき(ポジションがある場合)」

※リレイズ・・・レイズよりもさらに大きな額を賭ける事。ベット(最初に賭ける事)やレイズしたプレイヤーにコールで1周回ってきたらそのプレイヤーはレイズできず、次のターンへ以降する(次のコミュニティーカードが公開される)。

 

などが挙げられます。

 

4 ベット

 

ベットはベッティングラウンド(「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」のターンの総称)において「初めてチップを賭ける」アクションを指します。

消極的なアクションである「チェック」や「コール」と異なり、ベットは自分が勝っていると思うときに利益を最大化することを目的に、ポット(全員の賭けた金額の合計。勝つと獲得できる)を大きく膨らませるべくおこないます。

 

 

初心者の方は知らなくて大丈夫ですが、「フィックスリミットホールデム」というルールの場合ではベットの上限額が固定されていますが、「ポットリミット」および「ノーリミットホールデム」といったベットの上限額が定められてないルールではベットする額が戦略上非常に大きな意味合いをもちます。

 

フィックスリミットホールデム、ポットリミット、ノーリミットなどゲームの種類について詳しくは同章(第1章)の後のページで! フィックスリミットホールデム、ポットリミット、ノーリミットなどゲームの種類について詳しくは同章(第1章)の後のページで!

 

5 レイズ

 

レイズは他のプレイヤーが既にベットしているとき「相手の賭けた金額を上回る金額を賭ける」アクションです。

先ほど紹介した「ベット」と似ているアクションですが、それまでそのターン中に誰も賭けていなくて賭ける金額を増やしたい場合は「ベット」。

既に誰かが賭けている場合に賭ける金額を上乗せする場合は「レイズ 」となります。

 

▼ベット

▼レイズ

 

レイズ額(上乗せする額)の微妙な違いはゲームの結果を大きく左右します。

たとえば、

あえて「小さなレイズ」では相手のコールもしくは相手にもレイズを促すことで、ポット(全員の賭けた金額の合計。勝つと獲得できる)を獲得したときの利益の最大化を図ることができます。

 

また、逆に「大きなレイズ」では、相手にコール(同額を賭ける)させるポットオッズ(勝利確率のようなもの。詳しくは第2章で解説)を与えずフォールド(降りる)させることができます。

つまり大きなレイズはあと1枚で「フラッシュ」や「ストレート」と言った強い役が完成する可能性があるプレイヤーと勝負せずとも勝利することを期待できるのです。

ポットオッズについては第2章で解説しています!(現在第1章) ポットオッズについては第2章で解説しています!(現在第1章)

 

原則として「ベット」または「レイズ」は、自分がポット(全員の賭けた金額の合計。勝つと獲得できる)を獲得することを前提におこなわれるアクションです。

自分の勝利を確信できないときには状況に応じて「コール」「チェック」「フォールド」を使いわけて、損失を最小限に抑えるよう努めてください。

 

6 オールイン

 

オールインは「持っているチップを全額ベットする」アクションを指します。

あまりにもチップを賭けすぎてしまい、弱い手札でも勝負した方がよい状態などの場合を除いて、手持ちのチップにある程度の大きさがある状態でのオールインは非常に強気なアクションとなります。

そのためプリフロップ(2枚の手札が配られた段階のターン)でオールインをしてその場のチップを手に入れることができることは珍しくありません。

 

 

勝負に負けた場合にはすべてのスタック(=手持ちのチップ)を失いますが、オールインする時点でポット(それまでに賭けられた金額の合計)の大きさがスタック(手持ちのチップ)と同額以上の場合、勝利すれば手持ちの金額を倍以上にすることも可能です。

 

 

ちなみに、前のプレイヤーがオールインした場合。

原則的には前のプレイヤーと同額かそれ以上のチップを賭けなければなりませんので、前のプレイヤーがオールインした金額よりも大きいスタック(手持ちチップ)を持っていれば、

「コール」(前のプレイヤーのオールインと同額)か、

「オールイン」(自分の全スタック)か、

「フォールド」(降りる)か、

という3通りの選択肢があります。

ただ、オールインした金額よりも小さいスタック(手持ちチップ)しかないときには「コール」はできません。なぜなら前のプレイヤーと同額のチップを賭ける事ができないためです。

そのため

その少ないスタックを「オールイン」するか、

もしくは「フォールド」するか、

しかありません。

 

 

サイドポット

 

スタック(手持ちチップ)の金額の大きさが異なる複数のプレイヤーがオールインした場合には「サイドポット」というものが発生します。

 

たとえば、スタックが$5,000のプレイヤーAと$2,500のプレイヤーBがともにオールインして、スタックが$10,000のプレイヤーCがコールしたとします。

 

 

その場合、それぞれから$2,500を集めた計$7,500のメインポットと、

残りのチップを集めた計$5,000のサイドポットに分けられます。

 

 

メインポットは全員に獲得権がありますが、自分のチップを投入していないプレイヤーBにサイドポットの獲得権はありません。

つまり、プレイヤーAとCが勝利した場合にはメインポット($7,500)とサイドポット($5,000)を合わせた$12,500を獲得しますが、プレイヤーBが勝利してもメインポットの$7,500しか獲得できず、サイドポットの$5,000はプレイヤーAとCに半分ずつ分配されます。

 

まとめ

 

以上がテキサスホールデムのアクション(ベッティングアクション)の解説とそのアクションの持つ意味でした。

おさらいとして上記に解説したアクションの意味や特徴、そしてポイントを以下に記してこのページを終わりといたします。

 

アクション名 行動 備考
フォールド(fold) ゲームを降りること。 弱気なアクション
チェック(Check) 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと。 弱気なアクション
コール(Call) 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること。 弱気なアクション
ベット(Bet) ベッティングラウンドで最初にチップを賭けること。 強気なアクション
レイズ(Raise) 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること。 強気なアクション※「ベット」との違いは先に賭けたプレイヤーがいるかいないか。
オールイン(All-in) 持っているチップを全額ベットすること。 最も強気なアクション

 

・オールイン>レイズ=ベット>コール>チェック>フォールドの順で強気なアクションと見なされる。

・スタックの大きさが異なる複数人のプレイヤーがオールインすると「サイドポット」が発生する。

 

次のページではテキサスホールデムのプレイヤーのポジションの名称と役割について初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

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著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

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第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしています。

このページでは【ゲーム形式】について詳しく解説していきます。全くルールが分からない方でもこのページを読めばテキサスホールデムの【ゲーム形式】を理解する事ができます。

 

前のページ「テキサスホールデムポーカーのルール」でテキサスホールデムの基本的なルールとゲームの流れについてお伝えしてまいりました。

しかし一口に「テキサスホールデム」といってもさらに様々なゲームに分類することができます。もちろん基本的なルールは同じですが、特に「賭け方」や「参加形式」が異なる場合があります。

このページでは、そんな「テキサスホールデムの賭け方(ベッティング)のルールとゲームの参加形式」について解説します。

 

賭け方のルール・ゲーム参加形式一覧

 

まずはテキサスホールデムの3種類の賭け方(ベッティング)ルールと、2つのゲームの参加形式を見てみましょう。

 

▼賭け方ルールの種類

ゲーム名(カジノでの表示) ルールの概要
フィックスリミット(Limit HLDM) ベットする(最初に賭ける)金額が決められている。
ノーリミット(NL HOLDM) ベットとレイズ(相手を上回る金額を賭ける)の金額に制限がない。
ポットリミット(PL HLDM) ポット(全員が賭けたチップ)にある金額が賭けられる金額の最大。その金額以内なら好きな額をベット、レイズできる。
ベットやレイズといった「ベッティングアクション」一覧
アクション名 行動
フォールド ゲームを降りること
コール 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること
ベット 最初にチップを賭けること。
レイズ 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること
オールイン 持っているチップを全額賭けること
チェック 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと

 

▼ゲームの参加形式

ゲーム名 賭け方
トーナメント すべてのプレイヤーが同じ額のチップを持っている状態でスタートし、最後までチップを保有しているプレイヤーが勝利というルール。
キャッシュゲーム(リングゲーム) いつでも好きな時に参加したりやめたりすることができる。テーブルのレートに従って、お金と本人の意志がある限りずっとゲームを続けることができる。

 

以下では、それぞれの賭け方(ベッティング)ルールやゲーム参加形式について詳しく解説していきます。

 

賭け方ルールの種類

 

賭け方ルールには「フィックスリミット」「ノーリミット」「ポットリミット」の3種類のルールがあります。以下ではそれぞれについて詳しく解説します。

 

1 フィックスリミット

 

フィックスリミットは、簡単に言えば「ベットする金額が決められているゲーム」です。ちなみにフィックスリミットで行うテキサスホールデムポーカーは「フィックスリミットホールデム」とも呼ばれます。

 

ベット
テキサスホールデムポーカーで賭ける際、「最初に賭ける事」を『ベット』と言う。ちなみに次の順番の人がベットされた金額と同じ金額を賭ける場合は『コール』となる。

 

テキサスホールデムでは「ブラインド」と呼ばれる強制ベットが課されます。

これは前のページ「テキサスホールデムポーカーのルール」で述べたような、手札カードが配られる前に発生するスモールブラインド(SB)やビッグブラインド(BB)が支払う強制ベッドの事です。

 

 

このフィックスリミットルールの場合はベッティングラウンド(コミュニティーカードが公開されてアクションを行うラウンド)ごとに、ブラインドの額を基準にベットおよびレイズ(=相手のベット額を上回るチップをベットするアクション)の大きさが固定されています。

(具体的にはさらに下で説明します。)

 

ベッティングラウンド
テキサスホールデムは「コミュニティーカード」という全員が共通で利用できるカードが順次公開されていく。コミュニティーカードが公開されていく度にプレイヤーはそれぞれ賭けたり降りたりして心理戦を行う。この賭けたり降りたりするターンの事を『ベッティングラウンド』と呼ぶ。

▼ベッティングラウンド(アクションを決めている時)の様子

 

加えて、ベットとレイズの回数にも上限が設けられています。その上限回数(「キャップ」と呼ばれます)に達するとそのベッティングラウンドでのレイズはできなくなってしまいます。

また、「プリフロップ」および「フロップ」、「ターン」および「リバー」といったベッティングラウンドの前半と後半ではベットの方法が変わってくるのですが、分かりやすく説明をするためにここから具体的な例を用いて解説していきます。

 

ベッティングラウンドの種類
ベッティングラウンドには4種類がある。

①プリフロップ ・・・2枚のカードが配られてアクションをする。

②フロップ ・・・3枚のカードが公開されてアクションをする。

③ターン ・・・4枚目のカードが公開されてアクションをする。

④リバー ・・・5枚目のカードが公開されてアクションをする。

の計4種類。

 

具体的な説明

 

今まで説明してきたことを具体的に解説していきます。

たとえばブラインド(スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)にかかる強制ベット)が

スモールブラインド(SB):$0.5

ビッグブラインド(BB):$1

だった場合で説明いたします。

 

 

プリフロップ・フロップの時

プリフロップ・・・手札が配られてからアクションが終わるまで

フロップ・・・コミュニティーカード3枚が公開されてからアクションが終わるまで

 

「プリフロップ」および「フロップ」で、レイズ(相手を上回る金額を賭ける)するとします。

今回の例ではビックブラインド(BB)のブラインド(強制ベット)が$1なので、基本のベット額は$1になります。

※ちなみに、ビッグブラインドと同額のベット(今回であれば$1)は『スモールベット』と言います。

 

今回の例で「レイズ」をしたら基本ベット額の$1に同額の$1(スモールベット)を上乗せした計$2を賭ける事になります

その後「レイズ」に対してさらに「レイズ」をした場合(「リレイズ」と呼びます)では既に上乗せされている$2のレイズに$1(スモールベット)を上乗せした計$3を賭ける事になります。

その後「リレイズ」に対してさらに「レイズ」をした場合(「リリレイズ」と呼びます)では既に上乗せされている$3のリレイズに$1(スモールベット)を上乗せした計$4をベットします。

 

▼リリレイズまでの様子

 

ビックブラインドが$2だった場合は、レイズした場合は$4、リレイズの場合は$6という感じで増えていきます。

 

ターン・リバーの時

ターン・・・コミュニティーカード4枚目が公開されてからアクションが終わるまで

リバー・・・コミュニティーカード5枚目が公開されてからアクションが終わるまで

 

ターンおよびリバーでレイズする場合はビックブラインド(BB)が支払ったブラインド(強制ベット)の2倍の額ずつのベットになります。

つまり、今回の例の場合ビックブラインド(BB)のブラインドが$1なので「ベット(最初に賭ける事)」は$2になります。

「レイズ」をしたら同額の$2を基本の$2に加え計$4を賭けなければなりません。「リレイズ」ではそこに+$2で計$6を、「リリレイズ」ではそこに+$2で計$8をベットする事になります。

 

▼ベットとレイズの様子

 

ベットおよびレイズの額が固定されているフィックスリミットは「この手札にチップを賭ける価値はあるのか?」という数学的な分析がしやすいのが特徴のルールです。

このルールで数学的な分析をするとリスクを無駄に取る事が無くなり、「1つのハンド(1回のゲームのこと)で多額の損失を被ることがない」というメリットがあります。

 

 

ハンド
テキサスホールデムでは「ハンド」という言葉に複数の意味があります。「配られる2枚手札」「5枚のカードで作られる役」「1回のゲーム(手札が配られる~ショーダウンまで)」などです。当Webonのページではそれぞれに注釈をつけているので都度確認していただければと思います。

 

 

ちなみにカジノなどでフィックスリミットルールが適用されているテーブルは『$15-$30 Limit HLDM』のように表示してあります。

 

2 ノーリミット

 

ノーリミットは「ベットやレイズの大きさに制限がない。いきなり全額賭けることも可能」なゲームです。

 

先ほど紹介したベットおよびレイズの大きさが固定されている「フィックスリミット」に対し、このノーリミットではベットおよびレイズの大きさに一切の制限がありません。

 

 

そのためスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)のブラインド(強制ベット)の額にかかわらず、ゲームの序盤に手持ちのすべてのチップをポットに投入することも可能です。

 

 

このようにノーリミットでは1つのゲームで手持ちのチップ(手持ちのチップを「スタック」とも言います)を失うリスクがあります。

一方で、賭け額に制限がないため1つのゲームでスタックが倍増するチャンスもあります。

つまりノーリミットは大きなスリルとリターンを期待できるのです。

このノーリミットルールはテキサスホールデムの中でも最も人気が高く、後述する「トーナメント」というゲーム形式はほとんどが「ノーリミット」のルールでプレイされています。

 

 

ちなみにカジノなどでノーリミットルールが適用されているテーブルは『$15-$30 NL HOLDM』のように表示してあります。

 

3 ポットリミット

 

ポットリミットは「ポット(全員が賭けた金額の合計)の額に応じて賭けられる金額が決まる」ルールです。

 

ポットリミットは今まで紹介してきた『「フィックスリミット」と「ノーリミット」の中間』ともいうべきルールです。

ベットする額(最初にプレイヤーが賭ける金額)はその時点でのポットの合計金額になります。

また、レイズ(前のプレイヤーより上乗せした金額を賭ける)する場合は「コール(前のプレイヤーが賭けた額と同額を賭ける事)に必要な額」と「ポット(みんなが賭けた金額の合計)の大きさ」を足した総額が上限となります。

 

例えばスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)のブラインド(強制ベット)が$10・$20のゲームを想定します。

 

「ブラインド」などの基本ルールは前のページで解説! 「ブラインド」などの基本ルールは前のページで解説!

 

このゲームで最初にアクションを起こすプレイヤー、つまりビッグブラインド(BB)の左隣(「アンダーザガン(UTG)」と呼ばれるポジション)のプレイヤーがベットする場合を考えます。

その時点でのポットの総額である$30(スモールブラインド+ビッグブラインドの強制ベット($10+$20))がベット(最初に賭ける金額)の上限額となります。

 

 

例えばこの状況下で最初のプレイヤーアンダーザガンが$20をベットしたとします。

すると次のプレイヤーが「レイズ(前のプレイヤーの賭け金に上乗せして賭ける事)」する場合の上限はポットの合計$50($10+$20+$20)に「コール(前のプレイヤーと同額を賭ける事)」の金額($20)を加えた$70が上限となります。

 

 

ベットおよびレイズの上限額を瞬時に算出するにはある程度の経験が必要となるため、初心者には不向きなルールであるといえるでしょう。

 

 

ちなみにカジノなどでポットリミットルールが適用されているテーブルは『$15-$30 PL HLDM』のように表示してあります。

 

ゲームの形式

 

さて、ここまではテキサスホールデムポーカーの3つのベッティングルールをご紹介してきました。ここからはテキサスホールデムポーカーで採用されているゲームの参加形式を紹介します。

 

トーナメント

 

トーナメントは、「それぞれのプレイヤーが同額のチップを持って参加し、1位のプレイヤー以外がチップがゼロになるまで終わらないサバイバルゲーム」です。

 

 

全てのプレイヤーが同じ大きさの手持ちのチップ(手持ちのチップの事を「スタック」とも言います)を持った状態でスタートします。

最後まで「スタック(手持ちのチップ)」を保持していたプレイヤーを1位、1対1の勝負(ヘッズアップ,Heads Up)まで残っていたプレイヤーを2位として順位を決定していくゲーム方式です。

原則的には手持ちのチップが底をついた時点でそのプレイヤーは失格となります。

 

しかし、

スタック(手持ちのチップ)が小さくなったときに規定の金額を支払って規定量のチップを追加する行為(リバイ,Rebuy)、

または

スタック(手持ちのチップ)の大きさにかかわらず規定量のチップを追加購入する行為(アドオン, Add-on)の規定

を設けているトーナメントもあります。

 

 

トーナメントは同じ金額を持ってスタートしますが、イベントの規模や各プレイヤーの予算などはそのときどきによって変わりますので、特に明確な基準となる金額はありません。

これは大会などでよく見られるゲーム形式です。

 

キャッシュゲーム(Cash Game)

 

トーナメントとは違い、「お金がある限り半永久的に続けられるゲーム」です。

 

主にカジノでプレイされるゲーム方式で、自由に入退席することができますが、着席する際にはそのテーブルで定められているビッグブラインドと同額のチップを支払うことが一般的です。

ちなみにこの時に支払ったチップはポット(勝利したプレイヤーがもらうチップの合計)の中に入ります。

「リングゲーム(Ring Game)」と呼ばれることもあります。

 

 

このように同じテキサスホールデムでも、ルールやゲーム形式によってその戦略は大きく異なります。

次の章(第2章)以降では、テキサスホールデムをプレイするにあたって身につけておきたい基礎知識や基本的な戦略について説明していますが、いずれもノーリミット・トーナメントに焦点を絞ったものであることをここで明言しておきます。

 

以上、第1章でした。次のページから第2章です。第2章ではテキサスホールデムの戦略を学ぶ前に最低限知っておくといい「確率」の知識を解説します。次のページでは「オッズ」について解説していきます。

『テキサスホールデム入門』目次へ  (全18ページ)



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著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

お問い合わせはこちらから

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

Webon紹介目次著者
ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

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第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしています。

このページでは【】について詳しく解説していきます。全くルールが分からない方でもこのページを読めばテキサスホールデムの【役】を理解する事ができます。

 

前のページ「テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】」で述べたように、ゲームが「ショーダウン」(全員の手札公開)まで進んだ場合、参加者の中でもっとも強い役を完成させたプレイヤーが勝者となり、全員がそれまで賭けた金額(ポット)を獲得します。

このページでは、そんな勝敗を決める「役の強さ」について詳しく解説していきます。

※テキサスホールデムポーカーでは「役」の事を「ハンド」と呼びます。どちらも同じ意味です。

 

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧 【強い順】

※Tは数字の「10」を表しています。 ※数字の強さはA⇒K⇒Q⇒・・・4⇒3⇒2の順番

役の名称
ロイヤルフラッシュ AKQJTの数字で構成されているストレートフラッシュ。 A♠K♠Q♠J♠T♠
ストレートフラッシュ 柄が同じで、数字が連続している。 8♠7♠6♠5♠4♠
フォーオブアカインド 同じ数字が4枚揃っている。 A♠A♡A♢A♣
フルハウス 3枚の同じ数字と一組のペア(2枚の同じ数字)が成立している。 A♠A♡A♢K♠K♣
フラッシュ 同じ柄が5枚揃っている。 J♠9♠8♠5♠2♠
ストレート 連続した数字のカードが5枚揃っている。 5♠4♢3♣2♡A♢
スリーオブアカインド 同じ数字が3枚揃っている。 A♠A♡A♢
ツーペア 2枚の同じ数字のペアが2組揃っている。 3♡3♢2♠2♣
ワンペア 2枚の同じ数字のペアが1組だけ揃っている。 2♠2♣
ハイカード なんの役も揃っていない状態。Aを含むハイカードがもっとも強く、K、Q、J、T、9、8……の順に弱くなっていく

 

ちなみにテキサスホールデムはでは、♠♡◇♣などの柄は強さに関係しません。同じ役であればまず数字の強さを比較します。

それでも勝負が決まらなかった場合には「引き分け」になり、最も強い役を完成させたプレイヤー同士でポット(全員が賭けた金額の合計)を山分け(「スプリットポット」と呼ばれます)となります。

 

1 ストレートフラッシュ/ロイヤルフラッシュ

例)A♠K♠Q♠J♠T♠、5♢4♢3♢2♢A♢など

 

5枚のカードの数字が連続しており、かつすべて同一のスート(=♠♡♢♣などの柄のこと)であるものをストレートフラッシュと呼びます。

また、ストレートフラッシュの中でも数字がAKJQTで構成されているものをロイヤルフラッシュ(Royal Flush)と呼びます。(日本では「ロイヤルストレートフラッシュ」とも呼ばれます)

※Tは数字の「10」のこと。

 

 

滅多にないことですが、ストレートフラッシュを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には「一番大きい数字がより高位のカード」であるプレイヤーの勝利となります。

たとえば、

【9♢8♢7♢6♢5♢】

【J♢T♢9♢8♢7♢】では、

より数字の大きなカードを含んでいる(J>9)後者が優位です。

 

2 フォーオブアカインド

例)A♠A♡A♢A♣K♢、2♠2♡2♢2♣3♠など

 

いわゆる「フォーカード」のことで、同じ数字が4枚揃っている状態を指します。

フォーオブアカインドを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には、より高位のカードをもっているプレイヤーの勝利となります。

たとえば、

【K♠K♡K♢K♣A♢】と

【K♠K♡K♢K♣J♢】では、

Jより強いカードであるAを含んでいる前者の方が優位です。

※数字の強さはA⇒K⇒Q⇒・・・4⇒3⇒2の順番

 

ちなみに、特定の役を作らないカードのことを「キッカー」と言います。(K♠K♡K♢K♣J♢であれば「J♢」がキッカー)

 

3 フルハウス

例)A♠A♡A♢K♠K♣、2♠2♡2♣3♡3♢など

 

3枚の同じ数字と1組のペアが完成している状態を指します。

フルハウスを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には、より高位のカードをもっているプレイヤーの勝利となります。

たとえば、

【J♠J♡J♢8♠8♣】と

【K♠K♡K♣8♠8♣】では、

より大きなカードを含んでいる(K>J)後者が優位です。

 

4 フラッシュ

例)J♠9♠8♠5♠2♠、K♢T♢6♢4♢3♢など

 

同じスート(柄)のカードが5枚揃っている状態を指します。

フラッシュを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には、より高位のカードをもっているプレイヤーの勝利となります。

たとえば、

【K♡Q♡J♡8♡4♡】と

【A♡J♡8♡4♡2♡】では、

Aを含んでいる後者が優位です。

 

5 ストレート

例)A♠K♡Q♢J♠T♢、5♠4♢3♣2♡A♢など

 

連続した数字のカードが5枚揃っている状態を指します。

ストレートを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には、連続する数字の中でもっとも大きなものがより高位のカードであるプレイヤーの勝利となります。

たとえば、

【6♣5♠4♡3♢2♣】と

【5♠4♡3♢2♣A♠】では、

より数字の大きなカードを含んでいる(6>5)前者が優位です。

 

6 スリーオブアカインド

例)A♠A♡A♢K♠Q♢、2♠2♢2♣4♡3♢など

 

いわゆる「スリーカード」のことで、同じ数字が3枚揃っている状態を指します。

スリーオブアカインドを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には、より高位のカードをもっているプレイヤーの勝利となります。

 

たとえば、

【K♠K♡K♢J♠T♡】と

【T♠T♡T♢A♠J♡】では

前者が強いです。(K>T)※T=10

 

また、

【K♠K♡K♢J♠6♡】と

【K♠K♡K♢A♠J♡】では、

特定の役を作らないカードを比べると前者が「J」で後者が「A」なので、より強いキッカー(特定の役を作らないカード)を含んでいる後者が優位です。

※数字の強さはA⇒K⇒Q⇒・・・4⇒3⇒2の順番

 

コミュニティカード(全員に公開されているカード)で完成しているペアに手札の1枚を加えたものをトリップス(Trips)。

ポケットペア(Pocket Pair =2枚の手札が同じ数字のカードである状態)にコミュニティカードの1枚を加えたものをセット(Set)。

と呼びわけることもあります。

 

 

7 ツーペア

例)A♠A♡K♠K♣Q♢、3♡3♢2♠2♣4♢など

 

2枚の同じ数字のペアが2組揃っている状態を指します。

ツーペアを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合には、より高位のペアを完成させたプレイヤーの勝利となります。

たとえば、

【Q♠Q♡J♠J♢T♢】と

【Q♠Q♡8♢8♣7♠】では

より大きなペアを完成させている前者(J>8)が優位です。

 

既に説明した通り、複数のプレイヤーがまったく同じツーペアを完成させている場合にはキッカー(特定の役を作らないカード)の強さで優劣が決定します。

さらにキッカーの数字の強さも同じであれば引き分けとなり「スプリットポット(Split-pot,=同じ強さの役を完成させたプレイヤー同士がポット(賭け金)を山分けすること)」となります。

 

8 ワンペア

例)A♡A♢K♠Q♡J♣、2♠2♣5♡4♢3♣など

 

2枚の同じ数字のペアが1組だけ揃っている状態を指します。

ワンペアを完成させたプレイヤーが2人以上いる場合にはより大きなペアを完成させたプレイヤーの勝利となり、同じペアを完成させている場合には、役になっていない他のカードの強さを比較して優劣が決定します。

 

9 ハイカード

例)A♠K♡Q♢J♣9♠、7♠6♢5♣4♡2♢など

 

なんの役も完成していない状態を指します。

Aを含むハイカードがもっとも強く、K、Q、J、T、9、8……の順に弱くなっていきます。

たとえば、

【A♠K♣Q♡T♢9♣】と

【A♠K♣J♢T♢9♣】では

3番目に強いカード(Q>J)がより大きな前者が優位です。

 

 

以上がテキサスホールデムにおける役(ハンド)の種類と強さです。

テキサスホールデムをプレイする上で絶対に欠かせない知識ですので、ぜひ覚えておいてください。

 

次のページではテキサスホールデムにおいて重要な「賭け金」のルール形式について解説していきます。いくつかの形式があるので知っておくと様々な場所でゲームを楽しむ事ができます。

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テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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著者:國谷正明

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テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。『ノワール文学入門』『エキゾチックアニマル入門』などのコンテンツ作成も手掛ける。facebook(國谷)

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「テキサスホールデム」はポーカーの一種です。ポーカーは単なるギャンブルゲームではなく投資要素の強い魅力的なゲームだと著者は語ります。

このWebonを読めばテキサスホールデムの魅力を知れると共に海外のプレイヤーとも互角に戦える知識をつける事ができます。是非、テキサスホールデムの魅力的な世界へ足を踏み込んでいただければと思います!

 

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はじめに

テキサスホールデムは「投資ゲーム」です。アメリカでは金融業界でも注目されている投資要素としてのポーカー「テキサスホールデム」の魅力を解説します。

テキサスホールデムとは

 

第1章 テキサスホールデムのルール

まずはテキサスホールデムのルールを学びましょう。初心者の方にも分かりやすく解説をしておりますので誰でも簡単に学ぶ事ができるでしょう。

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

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第2章 テキサスホールデムの確率

確率を知ればテキサスホールデムでどのようにプレイするのが良いかわかります。そして上達すればよりテキサスホールデムが楽しくなります。

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

 

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムには定番戦略があります。海外のプレイヤーとも対等に渡り合えるようひとつずつ戦略を学んでいきましょう。

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

 

第4章 練習問題集

第1章~第3章までで学んだ事をおさらいしましょう。体に脳にルール・戦略を沁みつけてさらに腕を磨きましょう。

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

 

第5章 実際にプレイしてみよう

実際にテキサスホールデムをプレイしてみましょう。この章では著者がおすすめするアプリ3つとテキサスホールデム関連書籍、そして知人とプレイする時に持っておくといいおすすめ道具を紹介します。

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

 

番外編 専門用語集

テキサスホールデムポーカーに登場する専門用語を集めました。実際にプレイする中で、または学んでいく中で分からない用語があった際には覗いてみてください。当Webonに出てきていない用語も記載しています。

テキサスホールデム専門用語集

 

麻雀ルールの超基本① ~ざっくりどんな感じのゲームか説明~

Webon紹介目次著者
近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)

 

今回から麻雀のルールについてご説明して行きたいと思います。

とはいっても、詳細なルールを細々と書いていくと一冊の本くらいの分量になってしまい、読むハードルも高くなってしまいます。

ということで今回は

「麻雀はこんなゲーム」「だからこんなゲームが好きな人はきっとハマるはず」

というのを伝えたるために、ざっくりとした基本的な部分だけをご紹介したいと思います。

 

麻雀には「牌(ぱい)」というものを使う

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国
一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国
一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国
東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国

 

まずこちら↑が麻雀に使う牌(ぱい)です。牌は34種類あります。

さらに同じ牌を4枚ずつ、計136枚の牌を使うのが一般的な麻雀のルールです。

▼同じ牌×4

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国

 

まず上から3段は全て数字を表している「数牌(すうぱい)」という種類の牌です。

▼数牌

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国
一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国
一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国

 

トランプのカードのようにマークごとに別れており、各マーク1から9までの数字があります。

一番上の漢字が「マンズ」、上から二段目の丸が並んでいるのが「ピンズ」、三段目の緑色(竹を表しています)のものが「ソーズ」で全て左端が1で右端が9です。

▼マンズ

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

▼ピンズ

一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国

▼ソーズ

一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国

 

ソーズの1が鳥だったり6と9が似てたりと最初は戸惑うこともありますが、慣れてくると目で見なくても指で触れるだけでわかるようになります(笑)。

▼ソーズの1は「鳥」のマーク

一索:麻雀王国

 

麻雀に使う「牌」についてまとめ
・麻雀には「牌」というものを使う。

・牌は34種類あって、計136枚の牌を使う。

・数字を表す「数牌(すうぱい)」がある。数牌は1~9まであって、以下の3種類ある。

・・・マンズ

・・・ピンズ

・・・ソーズ

 

麻雀のゴール

 

そして各マーク(マンズ・ピンズ・ソーズ)ごとに数字をつなげたり、同じ数字を集めたりするのが麻雀の基本的な目的(ゴール)です。

 

ところでみなさんは、よく「メンツ」って言葉使いませんか?

「今度の飲み会のメンツってもう集まった?」っていうあれですね。

このメンツ、実は麻雀用語が由来です。

 

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのことを「メンツ」と言います。

そして自分の手牌(トランプにおける手札)の中に4つの「メンツ」を作ることが麻雀というゲームの基本。要するに「メンツあつめ」ゲームなんですね。

 

 

麻雀の目的(ゴール)まとめ
・麻雀の目的は4つのメンツを作ること。

・メンツとは、一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのこと。

 

ゲームの流れ

 

ゲームが開始するとまずランダムに13枚の手牌が配られます。

 

▼配られた手牌

 

麻雀牌は136枚あるので、その中からランダムに13枚とったところで普通メンツ(同じマークの連続した数字or同じ数字)はせいぜい1つか2つしかできていません。

そこから4人で順番に1枚引いて1枚捨てる(切る)、を繰り返し行って4つのメンツを揃える、その速さを競います。

 

例えば七索:麻雀王国八索:麻雀王国が手牌にあったとしたら、次に何を引いたらメンツになるでしょうか?

この2枚は「ソーズの7七索:麻雀王国」と「ソーズの8八索:麻雀王国」ですから、同じソーズの6か9があれば「同じマークの連続した数字3つ」でメンツができます。

すなわち六索:麻雀王国九索:麻雀王国ですね。

 

麻雀の流れまとめ
・ゲームが開始するとランダムに13枚の牌が配られる

・1ターンごとに1枚引いて1枚切るを繰り返し、先に4つのメンツを揃えるスピードを競う

 

メンツの作り方を知り、麻雀のイメージをつかもう!

 

その1 何を引いたらメンツができるか?

 

では少し応用編。

今度は八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国←ここに何を引いたらメンツができるでしょうか。

今回は「ピンズの8八筒:麻雀王国」が1枚と「ピンズの9九筒:麻雀王国」が2枚ですね。

 

 

 

<<答え>>

まず同じピンズの7である七筒:麻雀王国を引くと7七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国という連番ができますので「ピンズの7七筒:麻雀王国」が一つの正解。

ちなみにポーカーのように9と1は繋がらないので八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国一筒:麻雀王国ではメンツになりません。

 

さらにもう1つ、九筒:麻雀王国を引くと同じ「ピンズの9九筒:麻雀王国」という牌が3つ揃う九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国のでこれもメンツになります。

 

このように3つ連番のメンツと同じ牌が3つのメンツ両方を狙える形もあります。

 

つまり正解は

「ピンズの7七筒:麻雀王国」と「ピンズの9九筒:麻雀王国

でした。

 

その2 メンツができる確率を上げてみよう

 

さらに応用編に行って見ましょう。

麻雀は4人で1人ずつ「1枚引いて1枚捨ててを繰り返す」ゲームだとご説明しました。

 

では七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国←この3枚(「ソーズの7七索:麻雀王国」1枚と「ソーズの8八索:麻雀王国」2枚)から「何を捨てたら」次の自分のターンで引く牌でメンツができる確率をあげることができるでしょうか。

※何が捨てられているか、はここでは関係無い事とします。

 

 

 

<<答え>>

七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国から「ソーズの8八索:麻雀王国」を1枚捨てると残る形は七索:麻雀王国八索:麻雀王国ですから、前にご説明したように「ソーズの6六索:麻雀王国」か「ソーズの9九索:麻雀王国」の2種類の牌で3連番のメンツ(同じマークで連続した3つの数字)ができます。

 

麻雀牌は同じ牌が4枚ずつあるので「ソーズの6六索:麻雀王国」×4枚、「ソーズの9九索:麻雀王国」×4枚で「ソーズの8八索:麻雀王国」を捨てた場合、合計8枚がメンツを作れる可能性のある牌ということです。

 

次に七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国から「ソーズの7七索:麻雀王国」を捨てた場合です。

今度は「ソーズの8八索:麻雀王国」を引くことで同じ牌3枚のメンツ八索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国になります。

 

しかし今度はメンツを作れる可能性のある牌は「ソーズの8八索:麻雀王国」1種類。

しかも自分で既に2枚持っているので、残りの八索:麻雀王国はもう2枚(4枚-2枚)です。

 

「ソーズの8八索:麻雀王国」を捨てた場合と「ソーズの7七索:麻雀王国」を捨てた場合ではメンツを作る可能性のある牌が8枚2枚、という差があるので

 

答えは、

七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国からは七索:麻雀王国よりも八索:麻雀王国を捨てるほうが4倍もメンツができやすい

ということになります。

 

 

いかがでしたでしょうか。

こんな風に

「数字を使ってどちらがより効率的にメンツが作れるかを考えていくパズルゲーム」

が麻雀の土台です。

 

もちろん、実際には珍しい役(役は点数が入る牌の組み合わせのこと)を狙ったり、相手の手を読んだり、という技術もあるのですが、それ以上にこのパズル要素が重要となるので、麻雀が強い人はその他のパズルゲームも上手であることが多いですし、学校や就職活動なんかでよく言われる「論理的思考」が上手な人も多いように思います。

 

麻雀が「論理的思考」を養うという話は後のページで解説しています!

 

麻雀は知的なパズルゲーム

 

例えば最近はスマホアプリの対戦型カードゲームが流行っていますが、あれもまた確率をベースに効率的な戦略を考えていくゲームで共通する部分は多いと思います。

もしくはロールプレイングゲームをするときに

「まずはこの街でこれだけレベルをあげて、先にこっちに向かってこのアイテムをとると・・・」

と、とにかく無駄なく効率的なプレイをしたくなるような方、そんなあなたは麻雀にとても向いている性格だと思います。

 

また今回のような計算を実際は手牌14枚を使って行うので非常に頭の体操になります。

「賭けない、飲まない、吸わない」を掲げている健康麻雀を推進する団体の中にはボケ防止として麻雀を薦めているところもあるくらいです。

 

知的なパズルゲームとしての麻雀に、あなたもハマって見ませんか?

 

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)



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目次著者

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。麻雀プロ。オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

麻雀はギャンブル、タバコ・・・というイメージがありませんか?

そんなイメージは今や昔話。麻雀の本当の魅力が近年、ネットを中心に見直されつつあります。麻雀が既に好きな方も楽しめる麻雀初心者に送る『麻雀の魅力』入門の決定版です!

 

はじめに

麻雀には「ギャンブル」「タバコ」「お酒」などの良くないイメージは小説「麻雀放浪記」に起因します。インターネットの登場でそのイメージは変わりつつあります。麻雀は一生の趣味になり得る知的なゲームであることをお伝えいたします。

はじめに ~一生遊べる知的ゲームとしての麻雀の魅力~

 

第1章 現代の麻雀

インターネットの登場により麻雀界に大きな変革が起きようとしています。麻雀ブームの歴史を知ると、現代は麻雀を楽しむにはとてもよい環境であることがわかります。実際に打てる場所なども知ることで、その敷居の低さがわかり、きっと麻雀がやりたくなることでしょう。

麻雀ブームの歴史 ~第三次麻雀ブームへの期待~

現代の麻雀は一人で楽しめる ~3つの方法~

現代の麻雀は賭けずに打てる ~3つの方法~

 

第2章 ルールの超基本

麻雀がどのようなゲームなのかをざっくりとお伝えいたします。また、麻雀が強くなるための基本的な考え方も知ることで、実際に始める時に効率的なレベルアップをすることができるでしょう。

麻雀ルールの超基本① ~ざっくりどんな感じのゲームか説明~

麻雀ルールの超基本② ~役とは~

麻雀が強くなる考え方の超基本 ~効率的な上達方法~

 

第3章 麻雀の楽しみ方

麻雀の楽しみ方は「ネット麻雀」「麻雀サークル」「健康麻雀」「麻雀プロの世界」場所や環境によって変わってくるのです。

「交友関係を広げたい?」「プロを目指したい?」この章を読めば、自分が飛び込んでみたい麻雀の世界がきっと見つかることでしょう。

有名ネット麻雀の特徴とおすすめポイント

麻雀サークルとは ~麻雀仲間が見つかる~

健康麻雀とは ~飲まない吸わない賭けない~

麻雀プロの実態 ~麻雀に人生を捧げる~

 

第4章 麻雀的思考力

麻雀は知的ゲームとして楽しめるだけでなく、麻雀で培われる思考は日常生活に大いに活かすことができるのは魅力的です。筆者が東京大学大学院を中退を決断し麻雀プロへの道を選んだ際に用いた麻雀的思考法などもご紹介。

人生に役立つ麻雀的思考力① ~迷った時の考え方を養う~

人生に役立つ麻雀的思考力② ~「勝負の流れ」はある?~

人生に役立つ麻雀的思考力③ ~正しいPDCAサイクル~