麻雀ルールの超基本② ~役とは~

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近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

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引き続き麻雀のルールについてざっくりとした説明をしながら、麻雀がどんなゲームなのかお伝えしていければと思います。

 

役とは

 

初心者が麻雀を覚えるときに最初につまづくのが「役」を覚えることです。

前のページでは、麻雀は4つのメンツを作るゲームだ、という話をしました。

 

メンツとは
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのことを「メンツ」と言います。メンツについてよくわからない場合は前のページを読めばスッキリするはずです!

 

厳密には4つのメンツの他に、同じ牌が2枚揃った「雀頭(じゃんとう)」というものを1つ作るとアガリとなって点数が貰えます。

 

つまり例えば「一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国」という4つのメンツの他に同じ牌が2つ(例えば三索:麻雀王国三索:麻雀王国)が揃った

三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国(これは例です)

という計14枚(3枚のメンツ×4つ + 2枚の雀頭×1つ)が揃うと「アガリ」となるのです。

 

このときの4つのメンツと1つの雀頭の組み合わせによって「役」がつきます。

 

(例)三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国←14枚の組み合わせで「役」が決まる。

 

役がたくさんつけばそれだけ高得点となる他、最低でも1つの役が無ければ4メンツ1雀頭を作ってもアガリにならないというルールがあるので、麻雀をする上で「役」というものは絶対に覚えなければならないものです。

 

ここまでのまとめ「役」とは
・麻雀は4つのメンツと、同じ牌2つ(雀頭)を一番早くに揃えれば点数をもらうことができる。

・メンツとは一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのこと。

・4メンツ1雀頭を作っても「役」がないとあがれない。

・役とは、得点が増えたりする特定のパターンのこと。

 

しかし麻雀の役は何十個もあり、それを全て覚えるのは非常に大変。

 

ということで今回は、初心者がまず覚えるべき

「簡単に作れて便利な役」

と、逆に麻雀プロの私でさえ和了(あが)ったことのない(揃った事のない)

「実戦ではほぼお目にかかれないので覚えてなくても全く問題ないレア役」

をご紹介したいと思います。

 

便利な役その1「リーチ」

 

リーチ、という言葉はみなさん耳にしたことがあると思います。

ビンゴゲームで残り1つでビンゴ完成、というときに「リーチ」と言いますよね。

これ、英語のreachから来てるかと思いきや実はそうではなく、麻雀の役が語源です。

 

ビンゴゲームのリーチと同じように、

「あと1枚で和了れる(4メンツ1雀頭があと1枚で完成する)」というときに「リーチ」と宣言することで成立する

という簡単な役です。

 

「リーチを宣言した次の番からは手牌を入れ替えることができない」などいくつかの条件はありますが、ただ「リーチ」と言えば完成するお手軽な役で非常に強力です。

私はこのリーチが麻雀において最も強い役だと思っています。

たくさんリーチと言うために、効率的に4メンツ1雀頭を作れるようパズル能力を養うのが麻雀で勝つためのコツですね。

 

リーチ成立の主な条件

<条件1>

あと1枚で4メンツ1雀頭が成立する!という時に「リーチ」と宣言する。

(例)三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国←これにあと1枚三萬:麻雀王国が来れば4メンツ1雀頭が達成…「リーチ」と宣言する。

<条件2>

「リーチ」宣言と共に千点をテーブルに置く(上がった人がもらえる)。

<条件3>

「リーチ」宣言以降は手牌を変更する事はできず引いた牌が欲しい牌でなければ捨てるのみに行動が制限されてしまう

(例)三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国これにあと1枚三萬:麻雀王国が来れば4メンツ1雀頭が達成・・・三萬:麻雀王国以外(例えば五萬:麻雀王国)を引いたとしてもすぐに捨てるしかない。つまりこの場合はリーチをかけたら三萬:麻雀王国以外では和了る事ができなくなる。

など

 

 

便利な役その2 「タンヤオ」

 

リーチと同じくらいよく使う便利役がタンヤオです。

タンヤオは漢字で書くと断幺九と書き、正式には「タンヤオチュー」と読みます。タンヤオチューの略が「タンヤオ」です。

 

ヤオチューというのは数字の1と9、それから字牌のことでこれらを断つ(タン)、すなわち使わずに数字の2〜8だけで4メンツ1雀頭作るとタンヤオとなります。

 

字牌とは
牌の種類で「東・南・西・北・白・發・中」の牌の事を指す。字牌⇒東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国

 

三索:麻雀王国三索:麻雀王国 二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国 八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国 六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国

こんな風に数字の1も9も字牌も含まずに4メンツ1雀頭があればタンヤオという役になります。

 

これは少し難しいテクニックの話になりますが、例えば数字の1が手牌にあったとして、メンツにするためには2と3(もしくはもう1を2枚)引かなければなりません。

一方で5が手牌にあったら、3と4を引いてもメンツになりますし、6と7でも、4と6でもメンツになります。

 

例)一萬:麻雀王国からメンツを作るには二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国が必要。五萬:麻雀王国からメンツを作るには三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国でもメンツになる(四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国が来たら四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国になる)。つまりメンツを作れる可能性が高い五萬:麻雀王国は残り一萬:麻雀王国は捨てられやすい。

 

つまり真ん中の牌のほうがメンツを作りやすい、という性質があるんですね。

それに従うと自然と手牌は2〜8の牌が増えていくので、タンヤオは4メンツ1雀頭狙っていくと非常にできやすい役、というわけです。

 

便利な役その3 「ホンイツ」

 

ホンイツというのは漢字で書くと「混一色」。

「一色」とある通りマンズ(例二萬:麻雀王国)かピンズ(例三筒:麻雀王国)かソーズ(例三索:麻雀王国)どれか1つの色(マーク)だけで4メンツ1雀頭を作る役です。

 

「混」というのは「字牌は混ざっていても良いよ」という意味で字牌と1つの色だけで作る役になります。(字牌東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国

 

字牌すらない純粋な一色だけの手牌は「清一色(チンイツ)」というさらに難しい役になります。

 

例 ホンイツ(混一色)
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国

例 チンイツ(清一色)
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

 

麻雀の役にはそれぞれ点数が決められていて、基本的には作るのが難しい役ほど高得点になっています。

ただ、ホンイツはリーチやタンヤオに比べて3倍もの点数になるのですが、そのわりに簡単に作れるため初心者には強力な必殺技となります。

 

 

他にも強力な役はいくつかありますが、まずはこの3つの役(リーチ・タンヤオ・ホンイツ)を狙って作れるようになると、初心者脱出は目前と言えるでしょう。

 

役満

 

次に滅多にお目にかかれないレア役をご紹介します。

麻雀における最高得点の役を「役満(やくまん)」と言います。

 

関係ありませんが、漫画家・コメンテーターとしてテレビでご活躍されている「やくみつる」さんの芸名はこの役満が由来だそうです。

 

そして今回ご紹介するのはその役満の中でも特に完成するのが難しい役で、麻雀プロの私でも和了ったことがない役たちです!

滅多にできないので覚える必要はほぼありませんが、もしもできたらぜひ麻雀を知っているお友達に自慢しましょう!

 

超レア役1 天和(てんほー)/地和(ちーほー)

 

麻雀は初めに13枚の手牌が配られ、そこから1枚引いて1枚捨ててを繰り返すゲームですが、その「最初の13枚」+「初めて引いた1枚」で4メンツ1雀頭が完成しているという奇跡がこの天和(てんほー)/地和(ちーほー)です。

 

麻雀は1人の親と3人の子に分かれていて、親は子よりも和了った時の得点が増えるのですが、親が最初の14枚でアガっていると天和、子だと地和となります。

 

 

確率的に天和(てんほー)/地和(ちーほー)はだいたい33万分の1、つまり33万回最初の手牌をもらって1回できる役ということです。

天文学的な数字ですよね。

実は私、昨年の大晦日に天和はアガったんですよ。

麻雀を初めてちょうど10年目の出来事でした。しかし地和はいまだにないのでいつかアガりたいものですね。

 

超レア役2 九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう)

 

同じマークの1112345678999という形にもう1枚どれかを追加した形で完成するチンイツのパワーアップ番です。

 

<九蓮宝燈の例>
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国←この状態なら、マンズのどの牌が来てもアガれる

 

 

これはパズルのようで非常に面白いんですが、上の形に1〜9どれを1枚加えても4メンツ1雀頭ができるんですよ。

 

例えば2を加えると11122345678999となるので111、22(雀頭)、345、678、999と分けられますし、

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国 二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国 三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国 六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国 九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

 

4を引けば111、234、456、789、99(雀頭)となります。なんとも美しいと思いませんか?

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国 二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国 七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国 九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

 

これは珍しすぎて「アガったら死ぬ」という迷信があるほどのレア役です。

ちなみに私は対戦相手にこれをアガられたことが3回ありますがみんなピンピンしています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

麻雀打ちの中には、作りやすい役だけを狙ってひたすら効率的に役を作って行くリアリスト雀士もいれば、レア役を追い続けるロマンチスト雀士もいます。

打ち手の性格が手牌に反映されるのも麻雀の面白いところです。

 

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著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
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麻雀ルールの超基本① ~ざっくりどんな感じのゲームか説明~

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近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
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今回から麻雀のルールについてご説明して行きたいと思います。

とはいっても、詳細なルールを細々と書いていくと一冊の本くらいの分量になってしまい、読むハードルも高くなってしまいます。

ということで今回は

「麻雀はこんなゲーム」「だからこんなゲームが好きな人はきっとハマるはず」

というのを伝えたるために、ざっくりとした基本的な部分だけをご紹介したいと思います。

 

麻雀には「牌(ぱい)」というものを使う

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国
一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国
一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国
東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国

 

まずこちら↑が麻雀に使う牌(ぱい)です。牌は34種類あります。

さらに同じ牌を4枚ずつ、計136枚の牌を使うのが一般的な麻雀のルールです。

▼同じ牌×4

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国

 

まず上から3段は全て数字を表している「数牌(すうぱい)」という種類の牌です。

▼数牌

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国
一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国
一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国

 

トランプのカードのようにマークごとに別れており、各マーク1から9までの数字があります。

一番上の漢字が「マンズ」、上から二段目の丸が並んでいるのが「ピンズ」、三段目の緑色(竹を表しています)のものが「ソーズ」で全て左端が1で右端が9です。

▼マンズ

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

▼ピンズ

一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国

▼ソーズ

一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国

 

ソーズの1が鳥だったり6と9が似てたりと最初は戸惑うこともありますが、慣れてくると目で見なくても指で触れるだけでわかるようになります(笑)。

▼ソーズの1は「鳥」のマーク

一索:麻雀王国

 

麻雀に使う「牌」についてまとめ
・麻雀には「牌」というものを使う。

・牌は34種類あって、計136枚の牌を使う。

・数字を表す「数牌(すうぱい)」がある。数牌は1~9まであって、以下の3種類ある。

・・・マンズ

・・・ピンズ

・・・ソーズ

 

麻雀のゴール

 

そして各マーク(マンズ・ピンズ・ソーズ)ごとに数字をつなげたり、同じ数字を集めたりするのが麻雀の基本的な目的(ゴール)です。

 

ところでみなさんは、よく「メンツ」って言葉使いませんか?

「今度の飲み会のメンツってもう集まった?」っていうあれですね。

このメンツ、実は麻雀用語が由来です。

 

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのことを「メンツ」と言います。

そして自分の手牌(トランプにおける手札)の中に4つの「メンツ」を作ることが麻雀というゲームの基本。要するに「メンツあつめ」ゲームなんですね。

 

 

麻雀の目的(ゴール)まとめ
・麻雀の目的は4つのメンツを作ること。

・メンツとは、一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのこと。

 

ゲームの流れ

 

ゲームが開始するとまずランダムに13枚の手牌が配られます。

 

▼配られた手牌

 

麻雀牌は136枚あるので、その中からランダムに13枚とったところで普通メンツ(同じマークの連続した数字or同じ数字)はせいぜい1つか2つしかできていません。

そこから4人で順番に1枚引いて1枚捨てる(切る)、を繰り返し行って4つのメンツを揃える、その速さを競います。

 

例えば七索:麻雀王国八索:麻雀王国が手牌にあったとしたら、次に何を引いたらメンツになるでしょうか?

この2枚は「ソーズの7七索:麻雀王国」と「ソーズの8八索:麻雀王国」ですから、同じソーズの6か9があれば「同じマークの連続した数字3つ」でメンツができます。

すなわち六索:麻雀王国九索:麻雀王国ですね。

 

麻雀の流れまとめ
・ゲームが開始するとランダムに13枚の牌が配られる

・1ターンごとに1枚引いて1枚切るを繰り返し、先に4つのメンツを揃えるスピードを競う

 

メンツの作り方を知り、麻雀のイメージをつかもう!

 

その1 何を引いたらメンツができるか?

 

では少し応用編。

今度は八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国←ここに何を引いたらメンツができるでしょうか。

今回は「ピンズの8八筒:麻雀王国」が1枚と「ピンズの9九筒:麻雀王国」が2枚ですね。

 

 

 

<<答え>>

まず同じピンズの7である七筒:麻雀王国を引くと7七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国という連番ができますので「ピンズの7七筒:麻雀王国」が一つの正解。

ちなみにポーカーのように9と1は繋がらないので八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国一筒:麻雀王国ではメンツになりません。

 

さらにもう1つ、九筒:麻雀王国を引くと同じ「ピンズの9九筒:麻雀王国」という牌が3つ揃う九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国のでこれもメンツになります。

 

このように3つ連番のメンツと同じ牌が3つのメンツ両方を狙える形もあります。

 

つまり正解は

「ピンズの7七筒:麻雀王国」と「ピンズの9九筒:麻雀王国

でした。

 

その2 メンツができる確率を上げてみよう

 

さらに応用編に行って見ましょう。

麻雀は4人で1人ずつ「1枚引いて1枚捨ててを繰り返す」ゲームだとご説明しました。

 

では七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国←この3枚(「ソーズの7七索:麻雀王国」1枚と「ソーズの8八索:麻雀王国」2枚)から「何を捨てたら」次の自分のターンで引く牌でメンツができる確率をあげることができるでしょうか。

※何が捨てられているか、はここでは関係無い事とします。

 

 

 

<<答え>>

七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国から「ソーズの8八索:麻雀王国」を1枚捨てると残る形は七索:麻雀王国八索:麻雀王国ですから、前にご説明したように「ソーズの6六索:麻雀王国」か「ソーズの9九索:麻雀王国」の2種類の牌で3連番のメンツ(同じマークで連続した3つの数字)ができます。

 

麻雀牌は同じ牌が4枚ずつあるので「ソーズの6六索:麻雀王国」×4枚、「ソーズの9九索:麻雀王国」×4枚で「ソーズの8八索:麻雀王国」を捨てた場合、合計8枚がメンツを作れる可能性のある牌ということです。

 

次に七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国から「ソーズの7七索:麻雀王国」を捨てた場合です。

今度は「ソーズの8八索:麻雀王国」を引くことで同じ牌3枚のメンツ八索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国になります。

 

しかし今度はメンツを作れる可能性のある牌は「ソーズの8八索:麻雀王国」1種類。

しかも自分で既に2枚持っているので、残りの八索:麻雀王国はもう2枚(4枚-2枚)です。

 

「ソーズの8八索:麻雀王国」を捨てた場合と「ソーズの7七索:麻雀王国」を捨てた場合ではメンツを作る可能性のある牌が8枚2枚、という差があるので

 

答えは、

七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国からは七索:麻雀王国よりも八索:麻雀王国を捨てるほうが4倍もメンツができやすい

ということになります。

 

 

いかがでしたでしょうか。

こんな風に

「数字を使ってどちらがより効率的にメンツが作れるかを考えていくパズルゲーム」

が麻雀の土台です。

 

もちろん、実際には珍しい役(役は点数が入る牌の組み合わせのこと)を狙ったり、相手の手を読んだり、という技術もあるのですが、それ以上にこのパズル要素が重要となるので、麻雀が強い人はその他のパズルゲームも上手であることが多いですし、学校や就職活動なんかでよく言われる「論理的思考」が上手な人も多いように思います。

 

麻雀が「論理的思考」を養うという話は後のページで解説しています!

 

麻雀は知的なパズルゲーム

 

例えば最近はスマホアプリの対戦型カードゲームが流行っていますが、あれもまた確率をベースに効率的な戦略を考えていくゲームで共通する部分は多いと思います。

もしくはロールプレイングゲームをするときに

「まずはこの街でこれだけレベルをあげて、先にこっちに向かってこのアイテムをとると・・・」

と、とにかく無駄なく効率的なプレイをしたくなるような方、そんなあなたは麻雀にとても向いている性格だと思います。

 

また今回のような計算を実際は手牌14枚を使って行うので非常に頭の体操になります。

「賭けない、飲まない、吸わない」を掲げている健康麻雀を推進する団体の中にはボケ防止として麻雀を薦めているところもあるくらいです。

 

知的なパズルゲームとしての麻雀に、あなたもハマって見ませんか?

 

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