麻雀プロの実態 ~麻雀に人生を捧げる~

Webon紹介目次著者
近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)

 

今回は麻雀プロの活動や実態をご紹介したいと思います。

現在麻雀界では複数のプロ団体があり、そのいずれかの入会テストをクリアした人々が麻雀プロと呼ばれるのが一般的です。

 

麻雀プロになるには
  • 日本プロ麻雀連盟
  • 日本プロ麻雀協会
  • 最高位戦日本プロ麻雀協会
  • 麻将連合-μ-
  • 101競技連盟
  • RMU

という6つの団体のプロテストに合格すると「麻雀プロ」として名乗る事ができる。

 

麻雀プロの収入の実態は?

 

麻雀プロをしています、というとよく聞かれるのがズバリ

「どのくらいのお金がもらえるの?」

ということ。

少し汚い話ではありますが、やはりお金のことは気になりますよね(笑)。

 

そしてこれは言いにくい話ではあるのですが・・・実は麻雀プロになったからといって収入を得ることはできません。

 

それどころか会費やエントリー料という形で年間数万円から数十万円のお金を各団体に支払うことになります。

それゆえに多くのプロはプロとしての対局以外に収入源を持っています。

麻雀と全く関係のない仕事をしている人もいれば、雀荘に勤務したり、人気プロならば雀荘にゲストとして呼ばれることで得られるゲスト料で生活している人もいます。

プロという看板を手に入れたなら、それを使ってどんな活動をするかはその人次第です。

 

筆者のプロ雀士としての収入源

 

ちなみに私はというと、麻雀戦術書の執筆を中心にフリーライターとして活動しています。

戦術書のお仕事をいただけるのはプロという看板のおかげでもあるので、そういう意味ではプロになったことで収入を得ている、ということはできますが、他業界の「プロ」と比較して生活基盤が未熟であることは否めません。

 

▼筆者の戦術書(画像クリックで商品詳細へ)

 

しかし逆にいえば、仕事をしたり学校に通いながらプロとして活動することが可能であるということ。

もしあなたが麻雀というゲームを極めたいと考えるのであれば、プロになるという選択肢もあるかもしれません。

 

プロ活動の苦労と魅力

 

もちろん、仕事をしながらプロ活動をすることは楽なことではありません。

平日仕事でクタクタになったと思ったら、土日は対局の真剣勝負でまたクタクタになります。

その他にトレーニングの時間も取らなければいけません。わざわざお金を払って、そんな生活をすることを馬鹿らしいと感じる人もいるでしょう。

 

これは別に苦労自慢をしたくて書いてるわけじゃないんですよ。

私はいまその生活が本当に充実していると感じていますし不満はありません。

何が言いたいかというと、そこまでして真剣に麻雀に取り組む人たち、別の言い方をすれば、それほどまでに麻雀に魅入られた人が大勢いるということです。

 

言ってしまえば我々は「麻雀オタク」です。普通の人にはちょっと理解されないほどに麻雀に魅入られてしまった者たちです。

でも、だからこそ、同じくらい麻雀が好きな仲間と一緒に卓を囲んだり、麻雀の話をしたりするのは言葉では表現できないほど楽しい時間です。

もしもあなたが、生活に支障をきたすくらいに麻雀を好きになってしまったならば、一度プロになるという選択肢を考えても良いかもしれません。

 

筆者が東京大学大学院を辞めて麻雀プロになった経緯は後のページで!

 

麻雀プロの世界に変革「Mリーグ」

 

ちなみにプロになるための試験は、団体にもよりますが、それほど難しくないケースが多いです。

プロになることが難しくない代わりに、そのプロの看板を使ってどんな活動をするのか、プロになってからの行動が問われる世界と言えます。

ここまで麻雀プロの実態についてご紹介してきましたが、実はそれすらもインターネットの力により変革が起きようとしています。

 

つい先日、AbemaTVを運営するサイバーエージェントの藤田晋社長がチェアマンを務める麻雀プロリーグ「Mリーグ」の始動が発表されました。

 


(引用元:M.LEAGUE公式サイト https://m-league.jp/

 

これまで複数のプロ団体が独自のリーグ戦を行っていたのですが、そこからトッププロだけを集めて新たにスタートする試みです。

 

このMリーグがこれまでの麻雀プロの活動と大きく違うところは、スポンサーとして電通、博報堂、コナミと言った超一流企業が参加しているところです。

これらの企業がそれぞれ麻雀プロ3名からなるチームを結成し、団体戦の形でリーグ戦を闘います。

 

▼Mリーグ参加企業一覧

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 株式会社テレビ朝日 株式会社コナミアミューズメント
株式会社サイバーエージェント セガサミーグループ 株式会社電通
株式会社U-NEXT

 

優勝賞金は麻雀のタイトル戦としては最高額の5000万円。さらに出場選手は企業側から年俸が支払われるそうです。

これはまさに、誰もが認める「プロ」の形だと思います。

 

実は私がこのWebonを書き始めるときはこのMリーグの存在は発表されていませんでした。

それとは関係なく「インターネットが麻雀の楽しみ方やイメージを変えた」と言った内容を書き始めたわけですが、まさかここまでわかりやすい形で麻雀業界に変革が起きるとは思っていませんでした。

5年後、10年後にこのMリーグが成功を収めていれば、麻雀プロは文字通り多くの麻雀ファンが憧れる「職業」になっているかもしれません。

 

麻雀にハマれば麻雀プロの話も楽しくなる

 

未熟な部分、これからに期待できる部分、それぞれある麻雀プロの世界ではありますが、とんでもなく麻雀が好きな人ばかりであるのは間違いありません。

あなたが麻雀にハマればハマるほど、私たち麻雀プロの話というのを楽しく感じていただけることでしょう。

インターネットを通してプロの対局を見たり、またはプロと対局したりできるというのはこれまでご紹介してきた通り。

ぜひほんの少しでも麻雀プロの世界に興味を持っていただければ幸いです。

 

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

麻雀ブームの歴史 ~第三次麻雀ブームへの期待~

Webon紹介目次著者
近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)

 

麻雀ブームの歴史

 

現在の麻雀はどのように変わったのか。まずは日本における麻雀ブームの変遷を簡単に見ていくことで現代の麻雀について理解を深めましょう。

 

第一次麻雀ブーム ~大正時代~

 

麻雀は中国で生まれ、明治末期に日本に伝わったと言われています。

大正時代には日本各地に広がり、麻雀に親しむ人は徐々に増えて行きました。これはさしづめ「第一次麻雀ブーム」と言ったところです。

 

第二次麻雀ブーム ~昭和40年代~

 

そして爆発的に麻雀人口を増やしたのが、昭和40年代に大流行した小説「麻雀放浪記」。

この小説に憧れた多くのサラリーマンや大学生が麻雀を嗜み、第二次麻雀ブームとなります。

 

麻雀放浪記が起こした麻雀ブームについて
麻雀には「ギャンブル」「タバコ」「お酒」といったあまり良くないイメージと結びつく方もいるかと思います。「麻雀放浪記」が大ブームになったことにより麻雀=ギャンブルというイメージを形成したきっかけになりました。詳しくはこちらの記事で解説

 

▼麻雀放浪記〈1〉青春篇 (文春文庫)(画像クリックで商品詳細へ)

 

近年のブーム ~インターネット×麻雀~

 

その後麻雀は一つの文化として根付いていくわけですが、ここ近年この頃に勝るとも劣らないブームが起きつつあるのではないか、と私は感じます。

麻雀人口そのものの増加だけではなく、これまではあまり麻雀に触れる機会の少なかった中高生や若い女性といったプレイヤーが増えつつあるのです。

 

そのきっかけとなっているのがインターネット

 

これまで麻雀というのは「4人が対面して遊ぶゲーム」でした。

それはコミュニケーションを取るのに適しているという長所である反面、そもそも4人揃えるのが難しかったり、自分一人では気軽に遊べないという短所も同時に抱えていたのです。

また、麻雀をする場所、というとどうしてもタバコの煙が気になったり、4人でやるという性質上自分の都合でやめる時間を決めづらかったり、と煩わしいところもあります。

 

それに現代社会では、わざわざ仕事が終わった後に上司と一緒にゲームなんてしたくない、という人も多いですよね。

麻雀だけでなく、人が集まってやる遊び、というもののハードルが徐々に高くなって来ているのかもしれません。

 

しかしインターネットはその短所を解決してくれました。

インターネットを介して対戦する麻雀ゲームでは、ネットに繋げばすぐに対戦相手が見つかり、自分のタイミングで辞めることもできます。家事の合間や通勤の電車の中など、ちょっとした空き時間に30分だけ遊ぶ、という遊び方はリアルの麻雀ではできないことです。

 

「実際に顔を合わせないなんて味気ない」

という人もいますが、逆に純粋な知的ゲーム、ボードゲームとして楽しみたい人にとっては余計な人付き合いをしなくても良いということにもなります。

私は相手と雑談しながら打つリアルの麻雀も好きなので、それはそれで寂しい気もしますが、現代的な楽しみ方と言えるでしょう。

平日は「仕事の後にネットで1時間だけ」休日は「友達と集まって半日ワイワイと」なんて楽しみ方もできますね。

 

AbemaTVの登場

(引用元:http://mahjong.abematimes.com/)

 

前のページでも少しご紹介しましたがさらにネットにおける麻雀コンテンツとして最近大人気なのがAbemaTVの麻雀チャンネルです。

【参考リンク】AbemaTV麻雀チャンネル

 

AbemaTVというのはPCやスマホから見ることができるインターネットTVのことで、音楽、ドラマ、スポーツ、アニメ、将棋と言った専門チャンネルがあり、それぞれのジャンルの番組を24時間無料で放送しています。

その中に麻雀チャンネルがあり

「プロの真剣勝負」から「芸能人の方が参加されるバラエティ的な番組」

まで数多くの麻雀番組が放送されているのです。

 

麻雀の番組、しかもプロ同士の対局なんて本気で麻雀を勉強している「ガチ勢」しか見ないんじゃないの?

私自身はじめはそう思っていたのですが、最近では麻雀はしたことはないけどAbemaTVで麻雀をよく見ている、それをきっかけにルールを覚えたい、そんな声をよく聞くようになりました。

 

<コラム>AbemaTVの新プロジェクト「Mリーグ」でさらに変わる麻雀界!?

AbemaTVを運営する「サイバーエージェント」の藤田晋社長がチェアマンを務める麻雀プロリーグ「Mリーグ」の始動が発表されました。

このMリーグがこれまでの麻雀プロの活動と大きく違うところは、スポンサーとして電通、博報堂、コナミと言った超一流企業が参加しているところです。

優勝賞金は麻雀のタイトル戦としては最高額の5000万円。さらに出場選手は企業側から年俸が支払われるそうです。詳しくは後のページでも紹介しておりますので気になる方は下記で!

 

調べてみると将棋などでも同様の現象は起きており、自分ではプレイせずに観戦だけを楽しむファンは「観る将」と呼ばれすでに市民権を得ているようです。

確かにYoutubeやニコニコ動画と言った動画サービスでもゲーム配信というのは人気コンテンツ。

プレイするだけでなく「見て楽しむ」というのが今の時代の新しいゲームの楽しみ方なのかもしれませんね。

 

第三次麻雀ブームへの期待

 

このようにインターネットを中心に、これまで麻雀に触れてこなかった層のファンが急増しています。

そういった人が増えることで、ライトユーザー向けのコンテンツも増え、さらにはじめやすくなる、そんなスパイラルができつつあり、この調子なら第三次麻雀ブームというものがくるのでは? そんな期待をプロの一人として抱いています。

 

麻雀は「4人が集まらないと楽しめないもの」から

「一人でも・観るだけでも楽しめるゲーム」へと変わりつつあります。

 

もしあなたが麻雀っておもしろいかも、ちょっと興味あるな、と思ったならば、スマホ1台あれば

「ルールを学ぶ」

「とりあえずゲームで遊んでみる」

「どんなゲームなのか麻雀番組を見て雰囲気を掴む」

これらが全て無料でできるのです。

 

次のページでは、実際に初心者が一人で麻雀を楽しむ方法をお伝えいたします。

『麻雀の魅力入門』目次へ  (全14ページ)



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja