おすすめスノーボードビデオ10選 【上級編】

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スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

最近の傾向では「大会に出て名前を上げ、有名になったらビデオの世界に転向する」というライダーが増えています。

それほどスノーボードビデオは魅力ある世界ですので、観たことがない人は是非一度ご覧になってほしいです。

毎年たくさんのビデオが発売されていますが、このページでは【上級編】と題して筆者がおすすめするの凄腕スノーボードスターたちの名作ビデオを紹介したいと思います。

 

6 Red bull「The Art of Flight(ジ・アート・オブ・フライト)」

 

公開年 2011年
アメリカ・オーストラリア
主な人物 トラビス・ライス

 

「The Art of Flight(ジ・アート・オブ・フライト)」は、世界一のスノーボーダーの一人と言われるトラビス・ライス氏が中心となって撮影・製作された2011年のスノーボードビデオです。




製作を行ったのは、エナジードリンクメーカーで、エクストリームスポーツのサポートを行うRedBullのメディアプロダクションが行いました。

 

エクストリームスポーツ

エクストリーム(extreme)は「過激な」という意味で、危険度が高くて興奮するようなスリルが魅力のスポーツをエクストリームスポーツと呼ぶ。

スノーボードの他にはスケートボードやBMX、パラグライダーやラフティングなどで行われている競技も含まれる。

 

世界トップレベルの豪華ライダー達が多数出演している非常に見応えあるビデオです。

普通のスキー場を滑っている映像は殆どなく、ビッグマウンテン(大きな山)でのフリーライドや、バックカントリー(ゲレンデのように整備された場所ではない雪面)でのビッグジャンプが中心で、地球規模で滑るスケールの大きさに圧倒されること間違いなしです。

 

ビッグマウンテン
「大きな山」という意味だがスノーボードビデオにおいては木も生えていないような標高の高い山で、ヘリやスノーモービル(雪上を走る車のようなマシン)でしか行けないような場所を指すことが一般的。

 

DVDやBlu-rayの他にiTunesStoreなどでオンライン配信もされています。

 

7 MackDawg Productions「Double Decade(ダブル ディケード)」

 

公開年 2008年
主な人物 JP ウォーカー他



「Double Decade(ダブル ディケード)」は2008年に製作されたビデオで、

・パーク(ジャンプ台などの障害物のあるゲレンデ)でのジャンプトリック(ジャンプ技)

・ストリートでの過激なジブトリック(BOXやレールなどの技※下図参照)

・バックカントリーでのスケールの大きいジャンプ

などのスノーボードの魅力を余すことなく収めたビデオです。


▼レール


photo by Велислав

▼BOX

photo by James Streater



長年スノーボードビデオ業界を牽引してきたMack Dawg Productions(マックダウ プロダクション)というフィルムメーカーが製作し、そこに世界トップレベルのライダー達が出演する事で完成しました。

Mack Dawg Productionsは、この「Double Decade」の発売を最後にその長い歴史に幕を下ろすことになりました。

最後の作品に相応しく非常に完成度が高くて見応えがあります。

妥協なくすごい滑りをしている映像ばかりが使われ、音楽と映像も完璧に冒頭から最後まで完璧にマッチしています。

オープニングからエンディングまで飽きることなく見ることができます。

 

今見ても非常に格好良く、今でも語り継がれる名作中の名作ですので、是非見てください。

 

 

▼JPウォーカー氏のパート

 

8 「KAMIKAZU(カミカズ)」

公開年 2018年
主な人物 國母和宏

 

バンクーバーオリンピックで注目を集めた國母和宏選手は、今は映像撮影をメインに活動し、世界トップレベルのビッグネームとなりました。

 

國母和宏選手(1988-)
2010年バンクーバーオリンピックで8位入賞の他、数々の世界大会で優勝や入賞をしたスノーボーダー。オリンピックで選手衣装を腰パンし賛否両論を巻き起こした。

 

「KAMIKAZU(カミカズ)」はそんな國母和宏の名前を冠したシグネチャービデオ(正式に著名人のお墨付きや監修を受けたビデオ)として2018年に発売されたビデオです。

國母和宏によって選びぬかれた、実力とスタイル(個性)が共存する世界のトップライダー達が出演しています。

Gigi Rüf(ギギ・ラフ)選手やJakeBlauvelt(ジェイク・ブラウベルト)選手などのビッグネームも名前を連ね、オリンピックで活躍した平野歩夢選手(平昌五輪銀メダリスト:第1章で紹介!このページは第2章)も少し出演しています。

 

Gigi Rüf(ギギ・ラフ)選手(1981-)
オーストリア出身のスノーボーダー。数多くのスノーボードビデオに出演。

 
 
 
 
 
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▼ギギ・ラフ選手の滑り

JakeBlauvelt(ジェイク・ブラウベルト)(1986-)
アメリカ出身のフリースタイルスノーボーダー。

 
 
 
 
 
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バックカントリーやビッグマウンテンを中心撮影された迫力ある映像は見逃せません!

 

VimeoやiTunes Storeなどオンラインで配信されています。

Kamikazu: A TransWorld SNOWboarding Production from The Orchard on Vimeo.

 

【レターパックライト配送】スノーボードDVD【KAMIKAZU PROJECT】カミカズプロジェクト 追加入荷分

 

9 SHRED BOTS「SHREDTOPIA(シュレッドトピア)」

公開年 2015年
主な人物 トースタイン・ホーグモ他

 

X GAMES(スノーボードの世界的大会)でのゴールドメダリストであり、その他大会でも大活躍していたトースタイン・ホーグモ氏やアンドレアス・ウィグ氏が中心となって活動するチーム「SHRED BOTS(シュレッド・ボッツ)」が2015年に発売したビデオです。

 

▼トースタイン・ホーグモ氏

 
 
 
 
 
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▼アンドレアス・ウィグ氏

 
 
 
 
 
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この作品はバックカントリーでのジャンプや、パークでの滑りなどフリースタイルスノーボードの魅力がたっぷり詰まった一作となっています。

「SHRED BOTS」はほぼ毎年のようにビデオ製作を行い、YouTubeなどで無料ムービーの配信などもしています。

人気ライダーばかりが集まっていて、時代の最先端を行くような最新のトリックやスタイルを見ることができるので、「SHRED BOTS」が手がける他の作品もおすすめです。

 

15-16 DVD SNOW SHREDTOPIA DC presents Shred Bots (visb00162) ディーシー SNOWBOARD スノーボード【店頭受取対応商品】

 

 

10 Standard Films「Paradox(パラドックス)」

公開年 2005年
主な人物 マッズジョンソン他

 

初めて観た時に衝撃を受け、私のバイブルにもなっているスノーボードビデオを最後に紹介させてください。

「Paradox(パラドックス)」は今から13年前の2005年に販売された結構古いビデオですが、今観ても全然格好良く、夢中で見ることができると思います。

バックカントリーやストリートの映像が中心で、高校生の頃の國母和宏選手(先述)も出演しています。

また、今も破られていないマッズジョンソン氏によるキッカー(ジャンプ台)でのジャンプ飛距離の世界記録映像が収められています。その飛距離はなんと57m。

かなり衝撃的ですので是非見て欲しいです。(下のYouTubeでは22:55のシーン)

 

しかもその記録は、ただ飛ぶだけでなくフロントサイド360で飛んでいるからなお衝撃的です。

現在YouTubeでも公開されています。

Standard Filmsのビデオは名作揃いですので、他の作品もおすすめです。

 

 

 

以上、おすすめスノーボードビデオ・映像作品10選でした!是非興味のある方はご覧いただければと思います。きっと興奮しますし、スノーボードの滑りにも役立つと思います。

次のページではスノーボードの動画を観るなら是非知っておくべき「スノーボードビデオスター」を一挙13人ご紹介!

 

   

 

目次著者
著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

知っておきたいプロスノーボーダー14選

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スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

このページでは、スノーボードの大会各競技で活躍するプロ選手を紹介していきます。

世界の第一線で活躍しており、これからを注目される最低限知っておきたい選手です。

出場選手の中に、この選手達の名前があれば絶対見逃してはいけません!

 

ハーフパイプ

photo by Zach Dischner

ハーフパイプとは

半円状のコースでジャンプ・トリックを決めながら演技を競う競技。スノーボードスキルをオールラウンドに求められる。オリンピック種目の一つ。

詳しくは前のページで!

 

1 ショーン・ホワイト(Shaun White)

▲写真右がショーン・ホワイト選手 photo by Gina Hughes CC 表示 3.0

▲ショーン・ホワイト選手のハーフパイプ

出身国 アメリカ
生年月日 1986年9月3日
主な受賞歴 2006トリノ五輪金メダル・2010バンクーバー五輪金メダル・2018平昌五輪金メダル(全てハーフパイプ)
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ショーン・ホワイト選手は3つのオリンピック金メダルに加え、X-GAMESやBURTON US OPENなどの最大規模の世界大会でも数えきれない金メダルを獲得しているハーフパイプのスーパースターです。

 

「X-GAMES」「BURTON US OPEN」を詳しくは前のページで解説! 「X-GAMES」「BURTON US OPEN」を詳しくは前のページで解説!

 

スノーボードに全く興味のない人でも、ショーン・ホワイト選手だけは知っているという人も多いのではないでしょう。

 

スノーボードの競技選手としては大ベテランになる年齢ですが、ショーンならまだまだやってくれそうですのでこれからも注目です。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ショーン・ホワイト選手は勝ちに対する執着心がすごいです。もちろん他の選手も優勝を目指して頑張っていますが、ここまで勝ちにこだわるスノーボーダーは珍しいと思います。

また、技術も素晴らしく、難しいトリックでのジャンプの高さは他の選手と比べると全然違います

 

2 平野歩夢(ひらの あゆむ)

▲平野歩夢選手のハーフパイプ

出身国 日本
生年月日 1998年11月29日
身長 165cm
主な受賞歴 2014ソチ五輪銀メダル・2018平昌五輪銀メダル(どちらもハーフパイプ)
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オリンピックで2大会連続の銀メダルを獲得した、日本人歴代最高のハーフパイプ選手です。

オリンピックで一躍有名になったので知っている方も多いのではないでしょうか。

その実力は本物で、オリンピック以外の大会でも常に表彰台に上がり続けています。

次のオリンピックでは、間違いなく金メダルの最有力候補になるでしょう。

 

【著者に聞きました!】なぜここまでスゴイ選手に?

Q. なぜ平野歩夢選手は日本一とまで言われるプレイヤーになる事ができたのでしょうか?

A. スポーツは子供の頃の英才教育が重要と言われていますが、スノーボードも同様です。スキー場までいかなくてはならないスノーボードの場合、親のサポートが非常に重要になります。

平野選手は子供頃から両親のサポートによって優れた環境で練習できたことが大きいと思います。

 

3 クロエ・キム(Chloe Kim)

 

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▲クロエ・キム選手のハーフパイプ

出身国 アメリカ
生年月日 2000年4月23日
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(ハーフパイプ)
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平昌オリンピックの金メダルを獲得した韓国系アメリカ人の選手です。

若干18歳ですが、現在の女子のハーフパイプ選手としては頭1つ飛び抜けた実力を持っています。

これから時代を引っ張っていく選手になるのは間違いないでしょう。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

クロエ・キム選手は女子とは思えない高難易度のトリックを連発してくることが特徴です。テクニカルな滑りが特徴と言えるでしょう。

 

スロープスタイル・ビッグエア

photo by The Camp of Champions  

スロープスタイル・ビッグエアとは
スロープスタイルはジャンプ台・レール・BOXといった障害物を滑りながらトリック(技)を繰り出していきその演技を競う。ビッグエアは一発のジャンプの演技を競う。多くの選手がどちらの種目にも参加する。どちらもオリンピック種目。

詳しくは前のページで!

 

4 セバスチャン・トータント(Sebastien Toutant)

 

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▲セバスチャン・トータント選手のビッグエア

出身国 カナダ
生年月日 1992年11月9日
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(ビッグエア)
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平昌オリンピックビッグエアで金メダルを獲得したカナダ代表の選手です。

長年第一線で活躍してきた選手で、平昌オリンピックの金メダルも取るべくして取ったと言われる実力者で、これからも目が離せない選手です。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

セバスチャン・トータント選手は、バックサイドロデオ(簡単に言えば後ろ向きの縦回転)というジャンプの技を得意としています。レールのアウトなどで繰り出すこともあり、非常に綺麗で個人的に大好きです。

▼レールのアウト(out)

 

5 マーカス・クリーブランド(Marcus Kleveland)

 

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▲マーカス・クリーブランド選手のスロープスタイル

出身国 ノルウェー
生年月日 1999年4月25日
主な受賞歴 2017・2018X Games金メダル(スロープスタイル)
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ノルウェー出身のスノーボーダーで、現在最も優れたスキルを持つと言われるスロープスタイルの選手です。

平昌オリンピックでも金メダル候補とされていましたが、メダルなしで終わり業界からはかなり驚きの声が上がりました。

若干19歳と若い選手ですが、すでにスロープスタイル・ビッグエア競技を引っ張っているトップ選手で、注目度ナンバーワンの選手です。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

マーカス・クリーブランド選手は、オリジナリティある技の数々が特徴的です。独特の回転軸でのスピンや、レールのオンやアウト(先述)でも3Dスピンなどの高難易度のトリックを平気で繰り出して驚かされます。

 

6 角野友基(かどの ゆうき)

 

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▲角野友基選手のスロープスタイル

出身国 日本
生年月日 1996年5月18日
主な受賞歴 2016X Games金メダル(スロープスタイル)
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日本人のスロープスタイル・ビッグエア競技選手の中では頭一つ抜き出ている世界トップレベルの選手です。

X-GAMESやUS OPENといった大きな世界大会で金メダルを獲得しています。

2018年の平昌オリンピックには出場しませんでしたが、2014年のソチオリンピックの日本代表でした。現在も世界の第一線で活躍しています。

平昌オリンピックに出場していたらメダル候補に挙げられていたでしょう。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

角野友基選手は、ジャンプが魅力的な選手です。安定感あるジャンプは非常に綺麗で見入ってしまいます。

 

7 ジェイミー・アンダーソン

photo by Wintersportsfan CC 表示-継承 3.0

▲ジェイミー・アンダーソン選手のスロープスタイル

出身国 アメリカ
生年月日 1990年9月13日
主な受賞歴 2014ソチ五輪金メダル・2018平昌五輪金メダル(スロープスタイル)
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ソチと平昌オリンピックの女子スロープスタイルで、2大会連続の金メダルを獲得したアメリカ代表の選手です。

2007年以降、X-GAMESなどのあらゆる大会でも常に表彰台に上がっています。

女子のスロープスタイル・ビッグエアの選手としては圧倒的な実力を持っていて、世界ナンバーワンと言って間違いないでしょう。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ジェイミー・アンダーソンは男勝りの力強い滑りが特徴的です。ジャンプの高さや着地の安定感などは抜群で非常に格好いいです。

 

8 鬼塚雅(おにつか みやび)

 

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▲鬼塚雅選手のビッグエア

出身国 日本
生年月日 1998年10月12日
主な受賞歴 2015世界選手権金メダル・2017世界選手権銅メダル(スロープスタイル)
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日本の女子スロープスタイル・ビッグエア選手として、今最も注目を集めている選手です。

世界トップレベルで活躍し、まだ20歳と若くこれからの選手ですので、ジェイミー・アンダーソンから世界のトップを奪える可能性があると期待されています。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

鬼塚雅選手はジャンプが魅力の選手です。大きなジャンプで繰り出す高難易度のトリックはとても格好いいです。

 

アルペン

アルペンとは
スピードを競う種目。パラレル回転やパラレル大回転という種目に分けられているが基本ルールは同じで「いかに早くコースを滑られるか」というもの。この種目の選手は他の種目とは異なり「アルペン用の道具」を使っているのも特徴。オリンピック種目の一つ。

詳しくは前のページで!

 

9 ネヴィン・ガルマニーニ(Nevin Galmarini)

 

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▲ネヴィン・ガルマニーニ選手の滑り

出身国 スイス
生年月日 1986年12月4日
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(パラレル大回転)
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スイス代表のスノーボードアルペン競技の選手で、平昌オリンピックでも金メダルを獲得しました。

長く最前線で活躍してきた選手で、アルペン競技の世界ではスーパースターです。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ネヴィン・ガルマニーニ選手は技術の高さが特徴的です。常に安定した成績を残し、見ていて安心感があります。

 

10 斯波正樹(しば まさき)

 

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▲斯波正樹選手の滑り

出身国 日本
生年月日 1986年4月26日
主な受賞歴 2018平昌五輪日本代表(パラレル大回転)
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平昌オリンピックのアルペンスノーボード日本代表選手です。

日本人男子としては唯一のアルペン出場で、世界大会でも表彰台に上がるなど日本人トップの実力を持っています。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

斯波正樹選手は安定感あるターンが魅力的です。体力で劣る外国人選手にもターンの技術で補います。

 

11 エステル・レデツカ(Ester Ledecká)

 

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▲0:40辺りからエステル・レデツカ選手のパラレル大回転(相手は後述する日本の竹内智香選手)

出身国 チェコ
生年月日 1995年3月23日
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(パラレル大回転(スノーボード)・パラレルスーパー大回転(スキー))
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平昌オリンピックで前人未到の快挙となるスキーとスノーボードで金メダルを獲得したチェコ代表の選手です。

スキーの実力ももちろんすごいですが、本命はスノーボードでその実力は圧倒的です。

スノーボードパラレル回転では、オリンピックでも他を寄せ付けない圧倒的なスピードと安定感で完全勝利しました。

若干23歳でまだまだ伸びしろもあるので、これからどこまですごい選手になるのか目が離せません。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

エステル・レデツカはどんなに速いスピードでも全くブレることない安定感ある滑りをします。全く危なげない滑りで彼女が負ける場面が想像できません。

 

12 竹内智香(たけうち ともか)

 

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▲竹内智香選手のパラレル大回転

出身国 日本
生年月日 1983年12月21日
主な受賞歴 2014ソチ五輪銀メダル(パラレル大回転)
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2014年ソチオリンピックの銀メダリストで、平昌オリンピックでも大活躍した選手です。

美人アスリートとしても有名で、非常に人気があります。

日本人がアルペン競技でメダルを獲得するのはかなりの快挙で、歴史を作ってくれました。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

竹内智香選手のターン技術は世界トップクラスと言われています。また、スノーボード開発も行っており、スノーボードのことを知り尽くした知識も彼女の滑りを支えているのでしょう。

 

スノーボードクロス

photo by LG전자 

スノーボードクロスとは?

複数人(4人~)で同時に同じコースを滑りスピードを競う。ぶつかってしまう事もあるエキサイティングな種目で最後まで何が起こるかわからない面白さがある。オリンピック種目の一つ。

詳しくは前のページで!

 

13 ピエール・ボルティエ(Pierre Vaultier)

photo by Jmex CC 表示-継承 4.0

▲ピエール・ボルティエ選手のスノーボードクロス(赤のベストに赤のズボン)

出身国 フランス
生年月日 1987年6月24日
主な受賞歴 2014ソチ五輪金メダル・2018平昌五輪金メダル(スノーボードクロス)
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ソチと平昌で2大会連続のオリンピック金メダルを獲得した選手です。

長年世界トップとして活躍してきた選手で、クロス界のスーパースターです。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ピエール・ボルティエ選手は勝負強さが特徴的です。クラッシュなどもあるスノーボードクロスは誰が勝ってもおかしくない競技ですが、その競技で2大会連続のオリンピック金メダルはものすごいことです。

 

14 ミケラ・モイオリ(Michela Moioli)

 

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▲赤のベスト、青と白の縞ズボンがミケラ・オイモリ選手

出身国 イタリア
生年月日 1995年7月17日
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(スノーボードクロス)
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平昌オリンピックの金メダリストで今最も勢いに乗っている選手です。

クロスの世界は実力が肉薄していますが、若干23歳という若さでオリンピック金メダルという自信を獲得し、これからスノーボードクロスの世界を引っ張っていく選手となるでしょう。

 

この選手の注目ポイント! この選手の注目ポイント!

ミケラ・モイオリ選手も勝負強さが魅力です。実力的には肉薄していた平昌オリンピックのスノーボードクロス女子での優勝など大舞台に強い印象があります。

 

次のページからは第2章「スノーボードビデオの世界」です!まずは誰でも楽しめるおすすめのスノーボードビデオ(初級編)をご紹介!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

アルペン/スノーボードクロス/テクニカルの大会の楽しみ方

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スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

このページでは「アルペン」「スノーボードクロス」「テクニカル」の3競技について紹介していきます。

アルペンとスノーボードクロスで使われる道具は「一般に市販されているスノーボードの道具とは違う」など、かなり毛並みが他のスノーボード種目とは違う競技ですので、馴染みのない方も多いでしょう。

また、テクニカルはオリンピック種目ではないので、こちらもあまり馴染みが無いと思います。

「聞いたことがない」という人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、これら3競技も非常に魅力的な競技であることには違いありません。

今までハーフパイプやビッグエアなどの競技しか知らず、スノーボードにあまり興味なかった人こそ楽しめるかもしれませんので、是非一度観戦してみてはいかがでしょうか。

 

アルペン競技(パラレル回転・大回転)の楽しみ方

▲アルペン競技の大会(パラレル回転)

▲アルペン競技の様子

種目名 パラレル回転(大回転・スーパー大回転)
同時滑走人数 2人
形式 レース(タイム)

 

アルペン競技とは、パラレル回転やパラレル大回転など、旗門(旗のようなもの:上の画像の赤と青のフラッグ)を通過してタイムを競うレース種目を総称した呼び方です。

 

パラレル回転とパラレル大回転の違い

パラレル回転とパラレル大回転の違いは、設置された旗門の間隔です。「回転」の方が間隔が狭く、より細かいターンを行うテクニカルな(繊細な)種目になります。「大回転」は旗門の間隔が広く、大回りなターンでよりスピードが速いのが特徴です。大回転よりもさらに、旗門の間隔が広い「スーパー大回転」という競技もあります。

また、「パラレル」というのは「二人同時に滑る」という競技のことを意味し、一人で滑る場合は「回転」「大回転」と言います。スノーボードでは二人同時に滑るパラレルが一般的です。

ちなみに英語では回転=スラローム、大回転=ジャイアントスラローム、スーパー大回転=スーパージャイアントスラロームと呼びます。

名称 ターン スピード
回転 細かい 比較的遅め
大回転
スーパー大回転 大きい 速い

 

オリンピックでは、パラレル回転が正式種目となっており、2014年のソチオリンピックで竹内智香選手が銀メダルを獲得して話題になりました。

 

▼竹内智香選手

photo by Christian Jansky CC 表示-継承 3.0

 

タイムを競うレース種目はどんな競技でも魅力がありますよね。

日本のウィンタースポーツでは、スピードスケートやスキーが人気ですが、スノーボードのアルペンもそれらに負けないくらい楽しめる競技です。

 

スノーボードのアルペン競技の特徴は、基本的に一対一のトーナメント形式で行われることです。

スノーボードは屋外競技ですので、時間が経つと気温も変わり、雪面状況も変化します。

この一対一のトーナメントルールなら屋外競技のスノーボードでも公平な条件で競うことができ、何より勝敗がわかりやすく応援しやすいという魅力があります。

 

アルペン競技は道具も全く違う!

▲アルペンボードの例

 

アルペン競技では「アルペンボード」などと呼ばれる専門の道具を使います。

一般的に市販されているボードは「フリースタイルボード」と呼ばれていて、ノーズとテールの先端(ボードの前と後ろの先端)が反り上がっており、柔らかいブーツで滑ります。

 

しかしアルペンボードは、ノーズとテールが殆ど反り上がらず(ノーズだけ少し反り上がっている)、板の幅も非常に細く作られています。

 

 

また、ブーツとビンディング(板にブーツを付けるための道具)も異なり、スキー靴のような硬いプラスチックで作られたハードブーツを使用します。

▼ビンディング

▼通常のブーツ

▼アルペン用ブーツ

 

実際にアルペンボードで滑ってみると、滑った感じもフリースタイルボードとはかなり異なり別競技にも感じられるほど違います。

具体的に言うとブーツが硬いので足首を曲げることができず、かなり窮屈な滑りになります。ある程度スピードを出せば硬い道具は安定感がありますが、低速時はかなり滑りづらくなってしまうのです。

また、フリースタイルボードでは、足をガニ股にしたダックスタンスができますが、アルペンボードでは両足を進行方向に向けたスタンスで行います。

 

 

アルペン用の道具は圧雪バーン(整備されたゲレンデ)でスピードを出すことに非常に特化していますので、アルペン競技と以下で紹介するスノーボードクロスの大会では、このアルペンボードが使用されています。

 

【著者に聞きました!】アルペン競技で印象に残っている大会・シーン

Q. スノーボードインストラクターの風祭氏(このWebonの著者)が、アルペン競技で印象に残っている大会とシーンを教えてください!

A. 2018年平昌オリンピックでのパラレル回転女子のレデツカ選手が金メダルを獲得したことです。レデツカ選手はスキーでもスノーボードでも平昌オリンピックに出場しており、さらにスキーとスノーボードでの二冠(どちらも金メダル)には本当に驚きました。しかもスノーボードでは、圧倒的な実力で危なげなく勝っていたのが印象的でした。

 

▼以上のことを踏まえてもう一度アルペン競技を観てみよう!

 

スノーボードクロスの楽しみ方

▲スノーボードクロスの大会

▲スノーボードクロスの様子 photo by indigonat Some rights reserved

種目名 スノーボードクロス
同時滑走人数 4~6人
形式 レース

 

スノーボードクロスは、同じコースを4〜6人が一斉にスタートして着順を競う競技です。

先ほど紹介したアルペン競技と同じ「レース種目」に分類されますが、内容は大きく異なります。

 

スノーボードクロスの最大の特徴はコースです。

ただの一枚バーン(一つの方向だけに傾斜があるゲレンデ)を滑るのではなく、バンク(斜めになった斜面)やウェーブ(起伏)・キッカー(ジャンプ台)が設置されたコースで行われます。

スピードだけでなく、コース取りや勝負を仕掛けるタイミングなどの駆け引きも勝負を分けるポイントで、そのやり取りを観るのもスノーボードクロス観戦の醍醐味です。

 

▼スノーボードクロスのコースの例

 

巨大なキッカーなども設置されていて、一度間違えれば大事故も起こりかねない中、猛スピードで繰り広げられるデッドヒートは見てるだけでもスリル満点でエキサイトします。

ターンの技術だけでなく、キッカーやウェーブの地形を利用して加速する技術も求められ、総合的な滑走力が勝負を決めます。

 

【著者に聞きました!】スノーボードクロスの駆け引きとは?

Q. スノーボードクロスの駆け引き、と言われても初心者の私にはあまり理解できないのですが具体的にどのような駆け引きを選手は行っているのでしょうか?

A. 「駆け引き」は色々なものがありますが分かりやすいところで言えば選手を追い抜かす瞬間が特に注目ポイントです。例えば後ろで滑っている選手は、コーナーでうまく前の選手のイン(内側)をついて抜かそうとしますが、逆に前を滑る選手は抜かれないようコースを塞いでブロックします。しかし、ブロックすることに集中するとスピードが落ちてしまったりして、逆にアウトコースから抜かされてしまったり、最後の直線で抜かされることになったりすることもあります。このような駆け引きがスノーボードクロスでは行われています。

【著者に聞きました!2】スノーボードクロスで印象に残っている大会・シーン

Q. スノーボードインストラクターの風祭氏(このWebonの著者)が印象に残っているスノーボードの大会とシーンを教えてください!

A. 2007年のX-GAMES(有名な世界大会)が印象的でした。90年代後半に大活躍していたショーン・パーマーという選手がいたのですが、2000年以降はスキークロス(スノーボードクロスのスキー版)やマウンテンバイクの方に転向し、スノーボードの大会には出ていませんでした。(スキークロスやマウンテンバイクでも世界トップレベルで活躍していました) そのショーン・パーマーが復活し、結果は4位という成績でしたが、相変わらずのスタートダッシュの速さは見ているだけで興奮しました。

▼ショーン・パーマー選手の滑りまとめ

 

▼以上のことを踏まえてもう一度スノーボードクロスを観てみよう!

 

テクニカル

▲テクニカルの大会

photo by TimOve 

種目名 テクニカル
同時滑走人数 1人
形式 採点

 

テクニカルは、ターンの美しさや技術を競う競技です。

これまでご紹介してきたアルペンやスノーボードクロスと違いタイムは関係ありません。

決まったコースも設定されておらず、自由演技で競われます。

 

「ミドルターン(中ぐらいの幅(8m程度)のターン)」や「ショートターン(小さい幅(2m程度)のターン)」などの種目が設定されており、その種目に合わせた演技を自由に滑り、その採点を競うのが一般的なルールです。

 

 

基本的にはターンがメインとなりますが、フリー演技やグラトリ種目※などがある大会もあり、色々な滑りを見られるのが魅力的です。

※フリー演技やグラトリ種目・・・スピン(回転技)やグラブ(下図参照)などのターン以外の技を競う種目の事

▼グラブ

グラトリ
グラウンド・トリックの略。ジャンプ台などを使わずゲレンデ、つまり平地でスピンやプレスなどの技をすることを言います。

「スピン」とは板の反発を使ってジャンプをして回転する技です。「プレス」とは板をしならせてウイリーのようにして滑る技のことを言います。

▼プレス(滑りながら板を持ち上げる)

キッカー(ジャンプ台)などを使わずに、普通の平らなゲレンデで行います。

スノーボードの滑り方は「道具の選び方入門~滑り方で選ぶ~」で!(このページはスノーボード「大会観戦・動画鑑賞」入門)

 

一枚バーン(1方向の傾斜だけのゲレンデ)の中で自分の個性と技術を競うテクニカル競技こそ、ある意味スノーボードの全てが詰まった競技と言えるかもしれません。

 

世界的にはメジャーな競技ではありませんが、国内では非常に人気のある競技です。

最近ではテクニカル競技専門の板なども多数登場しています。

トップクラスの選手になると、スピードもターンのキレも物凄く、アルペン競技にも負けない迫力があります。

 

▼以上のことを踏まえてもう一度テクニカルの大会を観てみよう!

 

以上、アルペン・スノーボードクロス・テクニカルについてご紹介をしました!これで主な大会種目の解説は終わりです。次のページでは大会を観る際に知っておくべき有名プロスノーボーダーたちをご紹介します!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

スロープスタイル/ビッグエアの大会の楽しみ方

Webon紹介目次著者
スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

「スロープスタイル」は2014年のソチオリンピックから、「ビッグエア」は2018年の平昌オリンピックから正式種目に加わり、そのジャンプの大きさや迫力ある滑りで話題を集めました。

このページではそんな「スロープスタイル」「ビッグエア」について、大会観戦をする際にもっと楽しむ事ができるような知識や観方を掘り下げて紹介していきます。

 

冬季オリンピックの開催年と都市

開催年 開催都市(国)
2014 ソチ(ロシア)
2018 平昌(韓国)
2022(予定) 北京(中国)

 

スロープスタイルの楽しみ方

スロープスタイルとは

▲スロープスタイルの様子

▲スロープスタイルのコースの例 photo by Sport Communities – FlickrBEO 2008 Slopestyle act 06 CC 表示-継承 2.0

種目名 スロープスタイル
同時滑走人数 1人
形式 採点

 

スロープスタイルは、キッカー(ジャンプ台)や、ジブアイテム(レールやボックスなどの雪以外でできたアイテム)などが設置されたコースを滑り、演技を競い合う競技です。

 

▼キッカー

▼レール


photo by Велислав

▼BOX


photo by James Streater

 

キッカー(ジャンプ)やレール・BOX(ジブ)などのいくつかのセクションがあり、全てのセクションの滑りが総合的に採点され、その得点で競われる種目です。

スロープスタイルではジャンプがあるので派手なジャンプばかりに目が行きがちですが、レールやBOXといった「ジブ」セクションも同じくらい得点の割合を占める重要なポイントで、勝負の分かれ目となります。

スノーボードのフリースタイル(ジャンプ技などのトリック)の総合力が試される競技と言えるでしょう。

 

 

スロープスタイルの魅力

1 大会によって違うユニークなコース

▲キッカーの様子 photo by The Camp of Champions S

 

スロープスタイルのコースは大会によって異なります。

オリンピックではジブ(レールやBOX)セクション3つ、ジャンプ(キッカー)3つくらいのオーソドックスなコースでしたが、大会によって短いハーフパイプ(下図参照)が設置されたコースや、コース上に自動車が設置されたコースなど、バラエティに富んだユニークな大会も多々あります。

▼ハーフパイプ

photo by sookie 

 

特にアメリカで人気のスノーボードの大会「X-GAMES」などは毎年ユニークなことをして、楽しませてくれます。

 

▼「X-GAMES」のスロープスタイルの様子

「X GAMES」については前のページで解説しています! 「X GAMES」については前のページで解説しています!

 

2 色々な技と個性ある滑り

 

スロープスタイルでは、コースの中で同じ技(例えば同じ方向に回転するジャンプなど)をすると得点が伸びないので各選手色々な技を繰り出します。

また、選手それぞれ個性ある滑りをしますので、ジブセクションからジャンプセクションまで見逃すことができません。

このように色々な技を見ることができるのはスロープスタイルの魅力ですので、選手それぞれの「個性ある滑り」に注目して見てもらえると、よりスロープスタイルを楽しく見れると思います。

 

 

3 勝敗を分けるポイント

 

大会毎に異なるコースで、個性ある滑りを観るだけでも楽しいですが、やはり「勝敗」も大会の醍醐味です。

勝負の分かれ目となるポイントを知ればスロープスタイルの観戦はもっと楽しめるでしょう。

 

スロープスタイルでは小さなミスが勝敗を分けます。

減点にならないような小さな着地のミスでも、スピードを落としてしまうとリズムを崩して次のセクションがうまくいかなくなったりします。

派手な競技性とは裏腹に、繊細な部分が勝敗を分けるスロープスタイルは緊張感があり、その緊迫感も注目ポイントです。

 

 

▼以上の点を踏まえてもう一度スロープスタイルを観てみよう!

 

ビッグエアの楽しみ方

ビッグエアとは

▲ビッグエアの大会

▲ビッグエアの様子

種目名 ビッグエア(ストレートジャンプ/ワンメイク)
同時滑走人数 1人
形式 採点

 

ビッグエアはキッカー(ジャンプ台)での演技を競う競技です。

ビッグエアは別名「ストレートジャンプ」や「ワンメイク」と呼ばれる場合もあります。

先ほどご紹介したスロープスタイルでもキッカー(ジャンプ台)はありますが、ビッグエアは一発のキッカーでの演技で勝負をします。

「技を競い合う」という競技の特性上、出場する選手はスロープスタイルと同じ選手ばかりなのでスロープスタイルをある程度観ていればビッグエアも楽しめると思います。

 

 

ビッグエアの魅力

1 大技やユニークな技が観られる

 

キッカー(ジャンプ台)のサイズはスロープスタイルよりも若干大きいサイズを使用します。

極端にサイズが変わるわけではありませんが、スピード調整など余計なことに気を配らずジャンプだけに集中することができるので、スロープスタイルよりも大技やユニークな技が出やすいのが魅力です。

 

 

2 大きなジャンプ

 

ビッグエアで使われるキッカーのサイズは、特に決まりがないので大会によって異なります。

世界トップ選手が繰り出す大きなジャンプはまさしく圧巻で誰もが興奮するでしょう。

 

ちなみに大会ではないのですが、スノーボードの世界記録で57mの飛距離を飛んだという記録があります。(下のYouTubeでは22:55のシーン)

Standard Films製作の「Paradox」というビデオに映像が収録されていて、まさしく圧巻です。

▼Paradoxの公式動画

 

▼以上の事を踏まえてもう一度ビッグエアの大会を観てみよう!

 

スロープスタイル・ビッグエアの技

ジャンプ技

 

ジャンプの技は基本的にはハーフパイプの技と同じですので、詳しくはハーフパイプのページを参考にしてください。

 

 

ただ、ハーフパイプよりもキッカーを使っているスロープスタイルやビッグエアの方が大きなジャンプをしやすいので、さらに高レベルのトリック(技)が繰り出されています。

 

ハーフパイプでは、ダブルコーク1440(縦2回転、横4回転のジャンプ技)が最高難易度とされていますが、キッカーではトリプルコーク1620(縦3回転、横4回転半)が標準的で、これまで最大でクワッドコーク1920(縦4回転、横5回転半)までメイク(達成)されています。

 

▼クワッドコークの例(動画はクワッドコーク1800)

 

ジブ(レール、ボックス)技

 

ジブの技としては、

ジブアイテムに対してまっすぐに両足で乗ることを「50-50(フィフティーフィフティー)」

片足で乗ることを「ノーズプレス」「テールプレス」

横にして乗ることを「ボードスライド」や「リップスライド」

などと呼びます。

 

▼50-50(フィフティーフィフティー)(まっすぐに両足で乗る)


photo by James Streater

▼ノーズプレス・テールプレス(片足で乗る)

photo by Travis Hightower Imaging

▼ボードスライド・リップスライド(ボードを横にして乗る)

photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp 

 

さらにジャンプの際スピンしてからBOXなどのアイテムに乗ったり降りたりする技をon(オン)、out(アウト)などと呼びます。

 

 

例えば「270 on 270 out」というトリックなら、270°スピンしてアイテムに乗り、アイテムから降りながら270°スピンして着地します。

 

スノーボードを知らない人からすると、スノーボードのトリック名は訳がわからないような名前も多いですが、基本を知れば以外と単純でわかりやすいです。

グラブトリック(=ボードをジャンプ中に掴む技:下図参照)などはユニークな名前のものも多いですので、トリック名を覚えるだけでも結構楽しめます。

▼グラブトリックの例

 

以上、スロープスタイルとビッグエアについて掘り下げて解説をしました!これだけの知識があれば、より大会を楽しむことができるはずです!

次のページではアルペン/テクニカル種目の大会の楽しみ方をご紹介いたします!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

スノーボードのブーツの進化

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

前記事⇒スノーボードの板の進化 ~新しい道具を使えば滑るのは簡単!?~

 

スノーボードで最も重要な道具

前記事でスノーボードの板について書かせていただきましたが、実はスノーボードで一番重要な道具はブーツと言われています。

体から板へ最初に力が伝わる部分ですから、ブーツがダメだとそもそも板まで力を伝えることすら難しくなるからです。

また普段の靴でもそうだと思いますが、履き心地の悪い靴では違和感もありますし、ひどいものでは痛みが出ることもありますよね?

スノーボードブーツはがっちりと縛って一日中履き続けるので、なおさら履き心地は重要になります。

その為スノーボードにおいて、ブーツはとても重要な道具となるのです。

 

 

ブーツも板と同様に昔から比べると非常に進化していて、最近の性能の良い物を使えば、より簡単で楽しく快適なスノーボードができます。

今回はそんなスノーボードブーツについて解説していきます。

 

ブーツで最も重要なのはフィット性

 

スノーボードブーツはフィット性が一番重要と言われています。

しっかり足にフィットしていないブーツでは、力を上手く伝えられずスノーボードの操作が難しくなるばかりか、足の痛みを出してしまうこともあります。

中には「スノーボードは足が痛くて嫌だ」という人も結構いますね。

 

スノーボードブーツのフィット感は、初心者には軽視されがちで、靴紐もしっかり縛らないでゆるゆるのまま滑っている人もいます。

ブーツと足がしっかりフィットしていないと、体の動きが正確に板に伝わらないので、板を操作するのが難しくなってしまいます。

ブカブカの大きな手袋を履いて、細かい作業をすることを想像してください。簡単な作業でも非常に難しくなってしまいますよね。

がっちりフィットしたブーツを使わないのは、それくらいスノーボードを難しくしてしまうのです。

 

 

インナーの進化~フィット性の向上には欠かせないアイテム~

 

現在のスノーボードブーツは非常に進化して、まるで足と一体化したかのようなフィット感を得ることができます。

これにより思い通りの動きを正確に板に伝えることができるようになりました。

スノーボードのブーツはアウターとインナーに分かれています。

 

 

この図にあるような「インナー」がフィット感に最も重要なアイテムとなります。

進化したインナーは柔らかいのにしっかりした素材を使っていて、低反発枕が頭にフィットするように、余すことなく足に密着します。

 

ブーツの進化・熟成型インナー

さらに現在のブーツの殆どには、熱成形インナーが採用されています。

熱成形インナーは滑っている内にどんどんインナーが足の形に成形されていくインナーで、段々と自分の足にピッタリの形になるのです。

これにより、ブーツが足にピッタリと密着し、ブーツの中で足が全く動かないほどフィットするようになりました。

 

熟成型スノーボードブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)


 

ダイヤルを回すだけでブーツが締まる!「BOA」や「スピードレーシング」の登場

「BOA」や「スピードレーシング」というシステムを聞いたことはあるでしょうか。

シューレース(靴紐)に代わってブーツを締める技術のことです。今までのブーツはスニーカーのように脱ぎ履きする度に締める・緩める・結ぶ・解く、を行わなくてはなりませんでした。

 

しかし、BOAはワイヤーを使ったシステムで、ダイヤルを回すだけで簡単にブーツを締めつけることができます。

 

 

BOAブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

スピードレーシングはシューレース(靴紐)を使うのですが、従来のように一箇所ずつ締め上げていくのではなく、引っ張るだけで全体を一気に締めつけができて、装着が可能になったシステムです。

 

 

スピードレーシングブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

ちなみにスピードレーシングは「スピードゾーン」や「スピードレース」「クイックレーシング」などとも呼ばれます。

 

従来の靴紐を使った締めシステムも悪い訳ではなく、現在も発売されていてまだまだ人気もあります。

しかしどうしても「しっかり締め上げる」には強い力が必要で、力の弱い女性や子供ではしっかり締めることができませんでした。

しかしBOAもスピードレーシングも、弱い力でもしっかり締め上げることができます。

先程も書きましたが、ブーツはしっかりフィットさせなければ、スノーボードを操作することが難しくなります。

ですので、力に自身のない人でも、これらのシステムを搭載したブーツを使えばスノーボードは格段にやりやすくなります。

 

フィット感の次に大切な「サポート性能」とは

 

スノーボードブーツでフィット感の次に大切なのは、サポート性能と言われています。

スノーボードブーツは履いて、足首を曲げようと思っても、硬くてほとんど曲げることができません。これこそがサポート性能です。

「足首が曲げられないと動きにくい」と思われるかもしれませんが、これによって力は余すことなく板に伝わります。

柔らかくてサポート性能のないブーツは、力がほとんど逃げてしまうので、スノーボードをする上では逆に動きづらくなってしまうのです。

また高速のスピードを出してターンをする時などには、その分遠心力などの力が強くなってくるのでサポート性能が重要になります。

 

今と昔のブーツの違いは何?

 

昔のスノーボードブーツは「長靴のようなブーツ」と例えられることがあります。昔のブーツは、非常に柔らかい物ばかりでした。

加えてフィット感も良くないこともあり「長靴のようなブーツ」とよく例えられるのです。

長靴でスポーツをすることを想像してみてください。

 

まともに走るだけでも大変になってしまいますよね。

昔のブーツを長靴とするなら、現在のスノーボードブーツはランニングシューズと言えるでしょう。

ランニングシューズならしっかり靴紐を縛れば、しっかりフィットして軽快に動くことができます。

さらにソール(靴底)の反発などでランニングを助けるような働きもしてくれます。

 

同様に新しいスノーボードブーツも、しっかり足にフィットして、スノーボードの動きを助けるような働きをしてくれます。

現在の新しいスノーボードブーツは、フィット性とサポート性の高いブーツを簡単に素早く装着できるので、ストレスなく以前よりも簡単にスノーボードをすることができるのです。

「足が痛い」と思ってスノーボードをやめたことがある人も、試しに一度お店で新しいブーツを試着してみたら、気が変わるかもしれませんよ!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

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