スノーボードのグラトリ向けブーツの選び方!おすすめ3選!

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スノーボードは道具によって滑りやすさが大きく変わります。自分がしたい滑り方に合った道具を選ぶ事で何倍もスノーボードを楽しむことができるのです!

「スノーボード『道具の選び方』入門 ~滑り方で選ぶ!~」はこちらから!

第1章 滑り方6種類

スノーボードの滑り方6種類を知る!

第2章 滑り方別・道具の選び方

パーク編

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グラウンドトリック(グラトリ)編

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カービングターン編

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パウダー編

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パウダー向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

ハーフパイプ編

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オールラウンド編

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スノーボードのオールラウンド向けブーツの選び方!おすすめ3選!

オールラウンド向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

グラトリ(グラウンドトリック)とは

 

「グラウンドトリック」とはキッカーと呼ばれるジャンプ台などを使わず、平地のゲレンデでスピンというボードを回転させる技やプレスという板を浮かせる技などの総称です。

略して「グラトリ」とも言います。

 

▼キッカーの例(グラトリでは使用しない)

photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp

 

▼スピンの例

▼プレスの例(滑りながら板を持ち上げる)

 

グラトリはスピードを出さなくてもできるので、怪我のリスクが少なく、気軽に楽しめることから人気があります。

スノーボードは「パーク」というジャンプ台があるコースがあったり、「パウダー」というさらさらの雪の上で滑る楽しみがあったりする中、グラウンドトリックは場所を選ばず誰でも挑戦しやすいのも特徴です。

 

このページでは、グラトリ(グラウンドトリック)向けのブーツについて説明していきます。

どんなに上手い人でも、グラトリに向かないブーツを使えば、できるトリックもできなくなるし、上手にやるのは難しくなります。

グラトリでもブーツは非常に重要な道具となりますので、もっと楽しくグラトリをしたいなら、是非グラトリ向けのブーツを選びましょう。

ここではグラトリ向けのブーツの特徴を解説すると共に私のおすすめするグラトリ向けブーツを3つご紹介いたします。

 

グラトリ向けのブーツの特徴

 

グラトリ向けのブーツは、

  • フィット感が良い
  • 硬さはミディアム〜ソフトフレックス
  • 足裏感覚が優れる
  • クッション性が良い

という性能を持ったブーツが最適です。

これを見てお気づきになった方がいるかも知れませんが、実はグラトリは基本的にはパーク向けのブーツと同じ様な性能が求められます。

パークもグラトリも「スピン」や「プレス」といった同じ様なトリックをする為です。

 

しかし、より「グラトリ向けのブーツ」を探すのであれば以下の事を知っておくと良いでしょう。

1つはグラトリではパーク向けブーツよりも柔らかめのモデルがおすすめという事です。

パークを滑るよりも単純にスピードを出すことがないので、低速でも柔軟な動きをすることができる柔らかめのモデルの方が、トリックの幅が広がります。

 

2つ目は、クッション性能もあるに越したことはありませんが、なくてもそれほど問題はない、という事です。

パークのように大きなジャンプはしないので衝撃を受けることが少なくてあまり必要ないのです。

もちろんクッション性は疲労の軽減にも繋がりますのである方が良いのですが、グラトリの場合はそこまで気にしなくてもいいでしょう。

 

パーク向きブーツの解説は「パーク編」で!(このページはグラトリ編)

 

ここからは先ほど挙げた4つのそれぞれの項目について詳しく解説をしていきます。

 

グラトリ向きブーツの特徴1 フィット感が良い

 

フィット感の良さは、グラトリ用のブーツに限らずどんなブーツでも一番重要なポイントです。

フィット感を左右するのは、インナーの素材と構造で、優れたインナーならブーツの中でかかとが浮かず、足とブーツがピッタリとフィットします。

 

 

自分の足の形に合ったブーツを、試着して探しましょう。

 

グラトリ向きブーツの特徴2 ミディアムフレックス~ソフトフレックス

 

グラトリ用ブーツの硬さは、硬すぎず柔すぎないミディアムフレックス(中間の硬さ)がおすすめです。

グラトリでは低速で滑ることも多いので、硬いブーツでは操作がしづらいと感じるかもしれません。

初級者の方であれば、低速で滑ることがもっと多くなるので柔めのブーツでも大丈夫です。

 

また、足回りの硬さは、バインディングの硬さでもある程度は調整できます。

 

 

しかし、硬いブーツに柔いバインディングよりも、柔いブーツに硬いバインディングの方が板の操作性が良くなるので、グラトリではこの二つのどちらかと言われれば柔らかめブーツがおすすめです。

基本的にこだわりが無ければミディアムフレックスかソフトフレックス(柔らかい硬さ)を選びましょう。

 

グラトリ向きブーツの特徴3 足裏感覚が優れる

 

グラトリでは繊細なボードコントロールが必要になります。

スピンやプレスなどのトリックをする前は細かい動きをするからです。

 

「足裏感覚」というのはブーツの底で雪面をどれだけ感じる事ができるか、という感覚です。

足裏感覚に優れたブーツなら、雪面の凹凸などを感じることができますので、繊細なボードコントロールがしやすくなります。

足裏感覚はソール(靴底)の形状や素材で違います。

比較的薄くて、ゴツゴツしていない平らな物の方が足裏感覚は感じやすいでしょう。

実際に試着したり、メーカーの説明を読んで参考にすると良いでしょう。

 

足裏感覚とは
雪を足で踏んでいる感覚や、雪面の硬さや凹凸などを足の裏で感じる感覚のことなどを指します。

 

グラトリ向きブーツの特徴4 クッション性が良い

 

ジャンプ着地の際など、グラトリでは足に衝撃が加わることが多いです。

クッション性が良いと衝撃を吸収してくれますので、着地の精度も上がりますし、何より疲れずらくなります。

ブーツの作りやソールの素材でクッション性は変わります。

先ほど解説した「足裏感覚」を確かめる時に、クッション性も確認しましょう。

 

ただし、グラトリではそこまで高い位置からのジャンプというものはしないのでクッション性は必要無い場合もあります。クッション性が多少低くてもグラトリは大丈夫ですのでクッション性の優先度は低くても大丈夫でしょう。

 

 

以上がグラトリ向けブーツを選ぶ際にチェックすべきポイントです。

ネットでも店頭でも、購入する際はこれらをしっかりとチェックしてから購入すれば間違いはないでしょう。

 

▼グラトリ向けブーツの特徴と理由

特徴 理由
フィット感が優れる 操作が楽になる
ミディアムフレックス~ソフトフレックス 操作性が良い
足裏感覚が優れる 繊細なボードコントロール
クッション性が良い 疲れずらい

 

 

ここからは著者がおすすめするグラトリ向けブーツをご紹介していきます。

 

著者おすすめグラトリ向けブーツ3選

 

パーク向けブーツの中でも、よりグラトリに向いているおすすめモデル3選を紹介します。

 

1 DEELUXE「Choice」

 

DEELUXE(ディーラックス)というメーカーの「Choice」(チョイス)というモデルのブーツです。

インナーを熱成形で自分の足型にピッタリ成型することができる「サーモインナー」を採用したフィット感に優れるブーツです。

 

サーモインナー
「サーモインナー」というブーツはインナーを特殊なオーブンで温めて、足に合わせてピッタリの型を成型することができます。歯医者で歯の型を取るような感じです。どんな人が使っても完全なフィット感を得ることができます。

▼サーモインナーの解説(公式)

 

アウトソール(靴底⇔インソール)には足裏感覚に優れる「スケートフレックスソール」というクッション性にとても優れ、足元が柔らかい上にしっかりとした安定感が特徴のソールを採用しています。

足にピッタリフィットしたインナーと、このアウトソールのお陰で非常に優れた足裏感覚を発揮します。

 

ソフトフレックスで動きやすく、低速のグラトリにもピッタリですので、初心者の方にもおすすめです。

 

▼グラトリにおすすめのブーツを買う DEELUXE「Choice」

 

 

2 Thirtytwo「ZEPHYR」

 

Thirtytwo(サーティツー)というメーカーの「ZEPHYR」というモデルのブーツです。

Thirtytwoは、スノーボードブーツ専門メーカーで、優れた性能とデザインのブーツが人気を集めているメーカーです。

 

ZEPHYRは、最高のストリートスノーボーダーと言われる、ジェレミー・ジョーンズが使っているブーツですので、トリック性能の高さ(トリックのしやすさ)は間違いありません。

 

▼ジェレミー・ジョーンズ

 

オプションパーツを使ってフィット感の調節ができ、抜群のフィット感を持ったソフトフレックスモデルですのでとてもおすすめです。

 

▼グラトリにおすすめのブーツを買う Thirtytwo「ZEPHYR」

 

 

3 VaNS「Hi-Standard」

 

VANS(バンズ)というメーカーの「Hi-Standard」(ハイスタンダード)というモデルのブーツです。

スニーカーのイメージが強いVANSですが、スノーボードブーツメーカーとしても長い歴史と実績を持つ優れた人気のメーカーです。

 

「Hi-Standard」はスケートライクな(スケートのような)滑りをテーマに作られたブーツですので、動きやすさとトリック性能の高さはピカイチです。

見た目もストリートスタイルなオシャレなデザインで、見た目にもグラトリに向いているブーツと言えるでしょう。

 

▼グラトリにおすすめのブーツを買う VANS「Hi-Standard」

 

 

▼おすすめブーツの早見表

メーカー/名称 特徴 備考
DEELUXE「Choice」 ソフトフレックス・足裏感覚〇・フィット感〇 サーモインナー搭載
Thirtytwo「ZEPHYR」 ソフトフレックス・トリック性能〇・フィット感〇 ジェレミー・ジョーンズも使用
VANS「Hi-Standard」 動きやすさ〇・トリック性能〇 スケートライクな滑り

 

 

 

グラトリ以外の滑り方のおすすめ道具を知りたい方は目次へ!

 

 

目次著者

第1章 滑り方6種類

スノーボードの滑り方6種類を知る!

第2章 滑り方別・道具の選び方

パーク編

スノーボードのパーク向け板の選び方!おすすめ3選!

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著者:風祭健

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スノーボードのブーツの進化

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スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

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著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

前記事⇒スノーボードの板の進化 ~新しい道具を使えば滑るのは簡単!?~

 

スノーボードで最も重要な道具

前記事でスノーボードの板について書かせていただきましたが、実はスノーボードで一番重要な道具はブーツと言われています。

体から板へ最初に力が伝わる部分ですから、ブーツがダメだとそもそも板まで力を伝えることすら難しくなるからです。

また普段の靴でもそうだと思いますが、履き心地の悪い靴では違和感もありますし、ひどいものでは痛みが出ることもありますよね?

スノーボードブーツはがっちりと縛って一日中履き続けるので、なおさら履き心地は重要になります。

その為スノーボードにおいて、ブーツはとても重要な道具となるのです。

 

 

ブーツも板と同様に昔から比べると非常に進化していて、最近の性能の良い物を使えば、より簡単で楽しく快適なスノーボードができます。

今回はそんなスノーボードブーツについて解説していきます。

 

ブーツで最も重要なのはフィット性

 

スノーボードブーツはフィット性が一番重要と言われています。

しっかり足にフィットしていないブーツでは、力を上手く伝えられずスノーボードの操作が難しくなるばかりか、足の痛みを出してしまうこともあります。

中には「スノーボードは足が痛くて嫌だ」という人も結構いますね。

 

スノーボードブーツのフィット感は、初心者には軽視されがちで、靴紐もしっかり縛らないでゆるゆるのまま滑っている人もいます。

ブーツと足がしっかりフィットしていないと、体の動きが正確に板に伝わらないので、板を操作するのが難しくなってしまいます。

ブカブカの大きな手袋を履いて、細かい作業をすることを想像してください。簡単な作業でも非常に難しくなってしまいますよね。

がっちりフィットしたブーツを使わないのは、それくらいスノーボードを難しくしてしまうのです。

 

 

インナーの進化~フィット性の向上には欠かせないアイテム~

 

現在のスノーボードブーツは非常に進化して、まるで足と一体化したかのようなフィット感を得ることができます。

これにより思い通りの動きを正確に板に伝えることができるようになりました。

スノーボードのブーツはアウターとインナーに分かれています。

 

 

この図にあるような「インナー」がフィット感に最も重要なアイテムとなります。

進化したインナーは柔らかいのにしっかりした素材を使っていて、低反発枕が頭にフィットするように、余すことなく足に密着します。

 

ブーツの進化・熟成型インナー

さらに現在のブーツの殆どには、熱成形インナーが採用されています。

熱成形インナーは滑っている内にどんどんインナーが足の形に成形されていくインナーで、段々と自分の足にピッタリの形になるのです。

これにより、ブーツが足にピッタリと密着し、ブーツの中で足が全く動かないほどフィットするようになりました。

 

熟成型スノーボードブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

ダイヤルを回すだけでブーツが締まる!「BOA」や「スピードレーシング」の登場

「BOA」や「スピードレーシング」というシステムを聞いたことはあるでしょうか。

シューレース(靴紐)に代わってブーツを締める技術のことです。今までのブーツはスニーカーのように脱ぎ履きする度に締める・緩める・結ぶ・解く、を行わなくてはなりませんでした。

 

しかし、BOAはワイヤーを使ったシステムで、ダイヤルを回すだけで簡単にブーツを締めつけることができます。

 

 

BOAブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

スピードレーシングはシューレース(靴紐)を使うのですが、従来のように一箇所ずつ締め上げていくのではなく、引っ張るだけで全体を一気に締めつけができて、装着が可能になったシステムです。

 

 

スピードレーシングブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

ちなみにスピードレーシングは「スピードゾーン」や「スピードレース」「クイックレーシング」などとも呼ばれます。

 

従来の靴紐を使った締めシステムも悪い訳ではなく、現在も発売されていてまだまだ人気もあります。

しかしどうしても「しっかり締め上げる」には強い力が必要で、力の弱い女性や子供ではしっかり締めることができませんでした。

しかしBOAもスピードレーシングも、弱い力でもしっかり締め上げることができます。

先程も書きましたが、ブーツはしっかりフィットさせなければ、スノーボードを操作することが難しくなります。

ですので、力に自身のない人でも、これらのシステムを搭載したブーツを使えばスノーボードは格段にやりやすくなります。

 

フィット感の次に大切な「サポート性能」とは

 

スノーボードブーツでフィット感の次に大切なのは、サポート性能と言われています。

スノーボードブーツは履いて、足首を曲げようと思っても、硬くてほとんど曲げることができません。これこそがサポート性能です。

「足首が曲げられないと動きにくい」と思われるかもしれませんが、これによって力は余すことなく板に伝わります。

柔らかくてサポート性能のないブーツは、力がほとんど逃げてしまうので、スノーボードをする上では逆に動きづらくなってしまうのです。

また高速のスピードを出してターンをする時などには、その分遠心力などの力が強くなってくるのでサポート性能が重要になります。

 

今と昔のブーツの違いは何?

 

昔のスノーボードブーツは「長靴のようなブーツ」と例えられることがあります。昔のブーツは、非常に柔らかい物ばかりでした。

加えてフィット感も良くないこともあり「長靴のようなブーツ」とよく例えられるのです。

長靴でスポーツをすることを想像してみてください。

 

まともに走るだけでも大変になってしまいますよね。

昔のブーツを長靴とするなら、現在のスノーボードブーツはランニングシューズと言えるでしょう。

ランニングシューズならしっかり靴紐を縛れば、しっかりフィットして軽快に動くことができます。

さらにソール(靴底)の反発などでランニングを助けるような働きもしてくれます。

 

同様に新しいスノーボードブーツも、しっかり足にフィットして、スノーボードの動きを助けるような働きをしてくれます。

現在の新しいスノーボードブーツは、フィット性とサポート性の高いブーツを簡単に素早く装着できるので、ストレスなく以前よりも簡単にスノーボードをすることができるのです。

「足が痛い」と思ってスノーボードをやめたことがある人も、試しに一度お店で新しいブーツを試着してみたら、気が変わるかもしれませんよ!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

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スノーボードは寒い?

 

「スノーボードは寒くてつらいから嫌いだ。」

 

と思っている人はいらっしゃいませんか?

実際に私はこのように言っている人にたくさん出会ってきました。

確かに寒いのは私も大嫌いです。しかし、私はスノーボードは嫌いではありません。

なぜなら、全然寒くないからです。

「へー寒さに強いんだね。」と思われるかもしれませんがそうではありません。むしろ冷え性で結構寒がりな方です。

私がスノーボード中に寒くないのは、単純に寒くならない格好をしているからです。

「いくら厚着をしても寒い」という人もいますが、もしかしたらその厚着のし過ぎが寒さ原因かもしれません。

今回は寒くない快適なスノーボードのための格好をお教えします。

 

スノーボード、寒さの原因は「汗」がほとんど

 

まずはスノーボードの寒さの原因から考えてみましょう。

・一つは気温に対して薄着すぎる単純な寒さ。

・もう一つは汗をかいて体が濡れることで起きる汗冷えによるもの。

この2つが考えられるのですが、スノーボードの場合殆どが後者の汗冷えによるものが原因です。

 

多くの人はきちんと防寒対策をしてスキー場へやって来ます。

雪山でも寒くないような格好をしてくるのですが、スノーボードは運動量の多いスポーツですので、あまり厚着をしすぎると汗をかいてしまいます。

そして滑った後、リフトに乗って動かなくなるので、汗が冷えて寒くなってしまうのです。

典型的な汗冷えを起こしてしまうパターンです。

「厚着をするのが単純に温かい格好」というわけではないんですね。

 

本当の意味で温かい格好とは?

 

厚着のしすぎは良くないと書きましたが、では薄着にして汗をかかないようにすれば良いのか、というとそうではありません。

それでは普通に寒いので本末転倒ですね。

 

つまりは汗をかいても汗冷えを起こさないようにすれば良いのです。

汗冷えは「服が汗で濡れること」が原因です。

 

吸汗速乾素材のインナーを着れば汗冷えは起こりづらくなります。

吸汗速乾素材とは、名前のとおり、汗を素早く乾かす性能を持った素材のことです。

登山などのアウトドアをする人は必ずこの吸汗速乾素材のインナーを着用しています。

ポリエステル素材の衣類は速乾性能を持っているのでスノーボードや登山などのアウトドアに向いています。

逆に綿素材は水分を吸いやすくて乾きにくい性質を持っているので、アウトドアには最悪の素材です。

さらに欲を言えば、アウトドアブランドから出されている吸汗速乾性能がさらに優れた、高機能インナーを着用すれば結構な量の汗をかいても体をドライに保ちます。

 

高機能インナーの例

『(モンベル)mont-bell ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ Men’s』(画像クリックで商品詳細へ)

 

この吸汗速乾素材のインナーをファーストレイヤー(肌着)として、その上にフリース素材のトレーナーなどのミドルレイヤー(肌着とアウターの間に着るウェア)を着ます。

ミドルレイヤーでも綿素材は避けましょう。

 

おすすめミドルレイヤ―の例

『(モンベル) mont-bell シャミースジャケット Men’s』(画像クリックで商品詳細へ)


 

フリースも水分を含みずらい素材ですので、発散した水分はフリースの外まで逃げていき、体は乾いた状態を保てます。

 

ウェアは関係ない?インナーで暖かさを調整

 

スノーボードウェアは薄いペラペラのものばかりですよね。

中にはダウンや中綿入のウェアもありますが、殆どはペラペラの作りの物になっています。

この薄い作りにも意味があり、特に初心者の人には薄いウェアがおすすめです。

寒そうに感じるかもしれませんが、ウェアで温かさを調整するよりもインナーで調整した方が良いのです。

なぜならばインナーならば脱ぐことができるので、温度調整がしやすいからです。

上述したように温かすぎる格好は汗冷えの原因になるので、変化しやすい山の気候に合わせた格好をするのが望まれます。

ウェアは薄く気温に合わせたインナーを着込むのがベストです。

 

ネックウォーマーはマストアイテム

 

温かい格好をする上でネックウォーマーは必需品です。

マフラーを想像していただければ良いのですが、首を温めるだけで何倍も温かく感じますよね。

特に風の強いことが多いスキー場ではその効果は大きいです。

ネックウォーマーをしていないと、首元から風が入って来てしまい、かなり体温を下げる原因となってしまいます。

また顔を覆えるタイプのネックウォーマーなら、雪が降っている日にかなりの威力を発揮してくれます。

顔が冷やされるだけでもかなり体感温度は違ってきます。

とにかく肌をなるべく露出しないことが一番ですので、ネックウォーマーは最適のアイテムです。

 

インナーから見直そう

着るものをちょっと工夫するだけで何倍も温かく快適にスノーボードをすることができるようになります。

寒い時にはウェアを気にしがちですが、実はインナーの方が重要なのです。

いくら高級なウェアを使ってもインナーがダメなら全く意味はありません。

まずはインナーから見直してもてください。

その上で高性能のウェアを着れば快適なスノーボードを保証いたします。

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

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「スノーボードがなかなか上達しない」

「スノーボードは寒いからいや」

などスノーボードのネガティブなお悩みは、道具選びの正しい知識を持つことで大きく改善されるのです。

このWebonではまず「道具の基礎知識」が学べるよう分かりやすく道具の今について解説をしています。著者の初心者おすすめ道具も紹介しています!

 

~~わずか20年あまりの間に、これほどの進化を遂げた理由は、技術の進化もありますが、大きな要因は道具の進化にあります。競技レベルが上ったと言いましたが、今の選手でも当時の道具を使えば、当時のレベルくらいの滑りしかできないでしょう。それくらい道具の進歩はめざましいです。~~
はじめに ~道具でスノーボードはレベルアップする~より

 

はじめに

スノーボードの道具について学ぶことは想像以上に大切なことなのです。

「なかなか上達しない」などの悩みは、実は道具選びをしっかりとするだけで解決できてしまうこともあるのです。

はじめに ~道具でスノーボードはレベルアップする~

 

第1章 主要な道具の基礎知識

スノーボードの道具は年々進化しています。以前、スノーボードを滑っていて、上達せずやめてしまった人も、進化した道具を使用すれば簡単に滑れるようになっていくのです。

スノーボードの板の進化

スノーボードのブーツの進化

スノーボードのバインディング(ビンディング)の進化

 

第2章 身に着ける道具の基礎知識

スノーボードが寒くてイヤという嫌悪感を抱いている方もいるかと思います。しかし、ウェアの正しい知識を持てば、スノーボードは快適に楽しむことができるのです。

スノーボード防寒対策の基礎知識

スノーボードウェアの基礎知識

スノーボードゴーグルの基礎知識

スノーボードプロテクターの基礎知識

 

第3章 道具の選び方

スノーボードの道具はどうやって選んでいいかは初心者の方にとっては、なかなか頭を悩ます問題だと思います。ここでは道具選びの基礎をお伝えいたします。

スノーボード初心者の板の選び方とおすすめ

スノーボード初心者のブーツの選び方とおすすめ

スノーボード初心者のバインディング(ビンディング)選び方とおすすめ

スノーボード初心者のウェア・ゴーグルの選び方とおすすめ

スノーボード初心者のワックスの選び方とおすすめ

 

第4章 道具の購入方法

実際にスノーボードの道具を購入してみましょう!どこで購入するのがいいか、中古でいいの?など疑問にお答えいたします!

スノーボードの道具の購入方法とおすすめ

 

第5章 道具のマニアックな世界

スノーボードのプロが使っている道具やおすすめのカメラを知ることで、楽しみ方は広がっていきます。スノーボードのマニアックな道具の世界をぜひ、覗いてみてくださいませ。

スノーボードのプロが使っている道具

スノーボード撮影でおすすめカメラ

バックカントリースノーボードに必要な道具4選

 

番外編

スノーボードのインソール(中敷きの)選び方とおすすめ

特殊な機能を持つビンディング6選