スノーボードのゴーグルの基礎知識

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スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

ゴーグルの基礎知識

 

スノーボードをする時はゴーグルをしましょう。

「ゴーグルは見づらいから邪魔」

「こんな小さなスキー場で滑るくらいならいらないしょ」

という人もいます。

しかし見やすいゴーグルをすれば雪面の凹凸まで見やすくなりますし、目を保護する効果もあるので、どんな所で滑るにしろできれば着用した方が良いでしょう。

 

そもそもゴーグルは必要なのか?

 

スノーボードのゴーグルは、視界を見やすくするだけでなく、目を保護するという役割からも大切な道具です。

紫外線から目を守る(UVカット)と、風や雪から目を保護しれくれます。

 

ゴーグルが必要な理由① UVカット

 

スキー場は想像以上に紫外線(UV)が強力です。

冬の紫外線は甘く見られがちですが、雪は紫外線を反射しますので、通常の倍の紫外線を浴びてしまうのです。

「雪目」というのは紫外線によって目が炎症を起こす症状です。

それくらいスキー場の紫外線は強力なのです。

大きくて本格的なスキー場でも、地方のローカルゲレンデでも紫外線の量は変わりません。

健康の為にもゴーグルはした方が良いです。

 

ゴーグルが必要な理由② 風や雪から目を保護

 

雪や風が強い時に目を保護するゴーグルがないと非常につらいです。

滑り出してスピードが出たら、殆ど目も開けていられなくなることだってあります。

そんな視界の悪い状態で滑るのは大変危険です。

また疲労感にも繋がりますので、天気が悪い時でもゴーグルは必須です。

 

見づらいゴーグルはどうする?

 

目の保護にもなりますから、ゴーグルは絶対にした方が良いのですが

「見づらいから嫌だ」

という人がいます。

見づらい状況でスノーボードをするのは危険です。

目を保護して、体を危険に晒していては本末転倒です。

ゴーグルが見づらいと言っている人は、よほど性能の悪いゴーグルを使っているか、天候に合っていないゴーグルを使っていることが考えられます。

 

見づらいゴーグル対処法① 思い切って買い替えよう!

 

あまりにも安くておもちゃのようなゴーグルだったり、古くて傷だらけのゴーグルはかなり見づらいと思います。

晴天の昼間でも見づらいというゴーグルなら、残念ながら買い替えた方が良いでしょう。

そんなに高いモデルは必要ありませんが、最低限スポーツ量販店で売られている程度のものは用意しましょう。

 

見づらいゴーグル対処法② 天候にあったレンズを使おう!

 

スノーボードのゴーグルのレンズは様々な色の物があります。

外側から見える色ではなく着用した時に見える色です。

濃いレンズから明るいレンズ、殆どクリアなレンズなど色々あります。

濃い色で、着用した時に暗く感じるレンズは晴天用のものです。

薄い色で、着用した時に明るく感じるレンズは悪天候やナイター用のものになります。

暗いレンズをナイターや悪天候で使うのは暗くて見づらいですし、明るいレンズを晴天の時に使うと眩しくて見づらいです。

特に暗いレンズを悪天候やナイターで使うのは、暗くてかなり見づらいと思います。

天候に合わせてたくさんのレンズを用意するのベストですが、予算もありますし難しいですよね。

 

一つだけ買うなら悪天候用の明めの色のレンズを買うのが無難です。

もし余裕があるのならば、晴天用、悪天候用、ナイター用の3つを揃えれると快適です。

 

晴天用おすすめゴーグル
『Electric(エレクトリック) スキー・スノーボードゴーグル EG2 VOLCOM CO-LAB-JET BLACK LENS 16EG2VCO_2』(画像クリックで商品詳細へ)
悪天候用おすすめゴーグル

『(エレクトリック)ELECTRIC EGV AF メンズ レディース スノーボード スキー ゴーグル スノボ ボード用 スノーゴーグル アジアンフィット ミラー加工 くもり止め 平面 ダブルレンズ GLOSS WHITE』(画像クリックで商品詳細へ)


ナイター用おすすめゴーグル

『ELECTRIC(エレクトリック) スペアレンズ スノーゴーグル EG2.5 EG2-W 日本正規品 交換レンズ eg25-lenses』(画像クリックで商品詳細へ)

 

ゴーグルが曇る原因はオデコ!?

 

いくら高性能なゴーグルを使っても、レンズの内側が曇ってしまっては良い視界を確保できません。

特に初心者の人はゴーグルが曇ってしまっていることが多いです。

 

ゴーグルが曇ってしまう原因の第一位は、オデコにゴーグルしてしまっている事です。

オデコは結構汗をかいていますので、オデコまでゴーグルをしてしまうと曇ってしまうのです。

滑って汗をかいた直後にオデコにゴーグルをすれば、ほぼ100パーセント曇ってしまうと考えても良いと思います。

ゴーグルは目に着用し続けるか、もしくは手に持ったり、ウェアの中にしまったりしましょう。

 

最近の進化したゴーグル

 

これまで色々な道具の進化について解説してきましたが、ゴーグルもかなり進化しています。

見やすくて格好良くて曇りづらい、という進化した性能を簡単にご紹介します。

 

ミラーレンズ

 

ゴーグルを外側から見た時に、鏡のように光が反射するコーティングを施したものです。

虹色など色々ミラーレンズがあり非常に格好よく、また外から目が見えないので、いろいろと便利です。

光を反射するので、晴天の日などに非常に視界がいいレンズでもあります。

 

ミラーレンズの例
<画像クリックで商品詳細へ>

 

偏光レンズ

 

偏光レンズは乱反射した光を見やすくする性能があり、水面の中までみることができるので、釣りなどに良く使われていますね。

スノーボードでは、光の乱反射で見えづらくなる曇天の日の雪面が見やすくなる効果があります。

 

偏光レンズと乱反射

光はデコボコした表面に当たると様々な方向へ反射する。これを「乱反射」と言い、乱反射している表面はとても見づらい。そこで「偏光レンズ」という乱反射をカットしてくれるレンズを通して『乱反射している表面』を見るととてもクリアになる。

釣りで乱反射した水面を見る為に偏光レンズは良く使われ、スノーボードでも乱反射した雪面を見る為に使われる。

 

偏光レンズの例
<画像クリックで商品詳細へ>

 

2重レンズ

 

ゴーグルの曇りについても触れましたが、2重レンズは曇りを抑える効果があります。

寒冷地の結露防止の2重窓の原理と同じです。

最近のゴーグルは殆ど全てが2重レンズになっているので、新しいモデルのゴーグルは殆どが曇りづらいものになっています。

 

良いゴーグルを付ければ快適!

 

ゴーグルは目を保護するという観点からも絶対に着用をおすすめします。

このように性能の良いゴーグルをすれば、視界も良くなるので一石二鳥の効果もあります。

最近のゴーグルは安いモデルでもそれなりの性能を持っていますので、もし見づらいという人は買い替えて良好な視界をゲットするのがおすすめです!

 

 

 

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著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

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北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

 

スノーボードは寒い?

 

「スノーボードは寒くてつらいから嫌いだ。」

 

と思っている人はいらっしゃいませんか?

実際に私はこのように言っている人にたくさん出会ってきました。

確かに寒いのは私も大嫌いです。しかし、私はスノーボードは嫌いではありません。

なぜなら、全然寒くないからです。

「へー寒さに強いんだね。」と思われるかもしれませんがそうではありません。むしろ冷え性で結構寒がりな方です。

私がスノーボード中に寒くないのは、単純に寒くならない格好をしているからです。

「いくら厚着をしても寒い」という人もいますが、もしかしたらその厚着のし過ぎが寒さ原因かもしれません。

今回は寒くない快適なスノーボードのための格好をお教えします。

 

スノーボード、寒さの原因は「汗」がほとんど

 

まずはスノーボードの寒さの原因から考えてみましょう。

・一つは気温に対して薄着すぎる単純な寒さ。

・もう一つは汗をかいて体が濡れることで起きる汗冷えによるもの。

この2つが考えられるのですが、スノーボードの場合殆どが後者の汗冷えによるものが原因です。

 

多くの人はきちんと防寒対策をしてスキー場へやって来ます。

雪山でも寒くないような格好をしてくるのですが、スノーボードは運動量の多いスポーツですので、あまり厚着をしすぎると汗をかいてしまいます。

そして滑った後、リフトに乗って動かなくなるので、汗が冷えて寒くなってしまうのです。

典型的な汗冷えを起こしてしまうパターンです。

「厚着をするのが単純に温かい格好」というわけではないんですね。

 

本当の意味で温かい格好とは?

 

厚着のしすぎは良くないと書きましたが、では薄着にして汗をかかないようにすれば良いのか、というとそうではありません。

それでは普通に寒いので本末転倒ですね。

 

つまりは汗をかいても汗冷えを起こさないようにすれば良いのです。

汗冷えは「服が汗で濡れること」が原因です。

 

吸汗速乾素材のインナーを着れば汗冷えは起こりづらくなります。

吸汗速乾素材とは、名前のとおり、汗を素早く乾かす性能を持った素材のことです。

登山などのアウトドアをする人は必ずこの吸汗速乾素材のインナーを着用しています。

ポリエステル素材の衣類は速乾性能を持っているのでスノーボードや登山などのアウトドアに向いています。

逆に綿素材は水分を吸いやすくて乾きにくい性質を持っているので、アウトドアには最悪の素材です。

さらに欲を言えば、アウトドアブランドから出されている吸汗速乾性能がさらに優れた、高機能インナーを着用すれば結構な量の汗をかいても体をドライに保ちます。

 

高機能インナーの例

『(モンベル)mont-bell ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ Men’s』(画像クリックで商品詳細へ)

 

この吸汗速乾素材のインナーをファーストレイヤー(肌着)として、その上にフリース素材のトレーナーなどのミドルレイヤー(肌着とアウターの間に着るウェア)を着ます。

ミドルレイヤーでも綿素材は避けましょう。

 

おすすめミドルレイヤ―の例

『(モンベル) mont-bell シャミースジャケット Men’s』(画像クリックで商品詳細へ)


 

フリースも水分を含みずらい素材ですので、発散した水分はフリースの外まで逃げていき、体は乾いた状態を保てます。

 

ウェアは関係ない?インナーで暖かさを調整

 

スノーボードウェアは薄いペラペラのものばかりですよね。

中にはダウンや中綿入のウェアもありますが、殆どはペラペラの作りの物になっています。

この薄い作りにも意味があり、特に初心者の人には薄いウェアがおすすめです。

寒そうに感じるかもしれませんが、ウェアで温かさを調整するよりもインナーで調整した方が良いのです。

なぜならばインナーならば脱ぐことができるので、温度調整がしやすいからです。

上述したように温かすぎる格好は汗冷えの原因になるので、変化しやすい山の気候に合わせた格好をするのが望まれます。

ウェアは薄く気温に合わせたインナーを着込むのがベストです。

 

ネックウォーマーはマストアイテム

 

温かい格好をする上でネックウォーマーは必需品です。

マフラーを想像していただければ良いのですが、首を温めるだけで何倍も温かく感じますよね。

特に風の強いことが多いスキー場ではその効果は大きいです。

ネックウォーマーをしていないと、首元から風が入って来てしまい、かなり体温を下げる原因となってしまいます。

また顔を覆えるタイプのネックウォーマーなら、雪が降っている日にかなりの威力を発揮してくれます。

顔が冷やされるだけでもかなり体感温度は違ってきます。

とにかく肌をなるべく露出しないことが一番ですので、ネックウォーマーは最適のアイテムです。

 

インナーから見直そう

着るものをちょっと工夫するだけで何倍も温かく快適にスノーボードをすることができるようになります。

寒い時にはウェアを気にしがちですが、実はインナーの方が重要なのです。

いくら高級なウェアを使ってもインナーがダメなら全く意味はありません。

まずはインナーから見直してもてください。

その上で高性能のウェアを着れば快適なスノーボードを保証いたします。

 

 

 

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北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

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