広島カープのカピバラ3兄弟の魅力 【今村猛・大瀬良大地・一岡竜司】

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広島カープは日本のプロ野球チーム。近年「神ってる」「カープ女子」などで話題の球団でチケットが取れない程人気です。このWebonでは「選手」にスポットライトを当てて魅力をお伝えします!

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著者:るかち

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カピバラ三兄弟とは


▲カピバラ

 

広島カープには、3匹のカピバラがいるのをご存知ですか?

マツダスタジアムに向かう「カープロード」には選手たちが動物に扮したイラストが載っているのですがその中でも、今村・大瀬良・一岡の3投手は「カピバラ3兄弟」としてファンの間で親しまれています。

単純に、顔がカピバラに似ている3人ということでそう呼ばれているのですが、3人の継投はカピバラリレーと呼ばれ話題になったり、カピバラのキャラクターとコラボしたグッズなども多く販売されています。

▼カピバラコラボグッズの例

このカピバラ3兄弟が、今年も広島カープの投手陣をしっかり支えてくれています。

 

今村猛投手(カピバラ3兄弟 長男)


By Carpawa – 投稿者が撮影、切り抜き, パブリック・ドメイン, Link

名前 今村 猛(いまむら たける)
出身 長崎県佐世保市
身長/体重 183cm/105kg
生年月日 1991年4月17日
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
ドラフト 2009年ドラフト1位入団
年俸 9500万円(2018)
登板/勝利/敗北/防御率(2018年) 43/3/2/5.17
登板/勝利/敗北/防御率(通算) 398/18/29/3.38

 

今村投手は中継ぎの勝ちパターンとして2度の優勝にも貢献してきた優秀な投手です。

非常にタフな一面もあり2016年・2017年と2年連続60試合もの投球を任されてきました。

広島カープの守護神の中崎投手が調子を崩していた時には、今村投手が代わりに守護神を務め広島カープの首位を守り抜きました。

3人の中で最もカピバラに似ていると評判ですが、マウンドにあがればポーカーフェイスを守りきり、相手チームに一切の隙を与えない心の強さも持っています。

いつも、接戦の試合の終盤のような重要な場面に投げることが多いので、つい応援にも力が入ってしまう印象的な投手です。

 

大瀬良大地投手(カピバラ3兄弟 次男)


By えすぱにぃ投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link 

名前 大瀬良 大地(おおせら だいち)
出身 長崎県大村市
身長/体重 187cm/93kg
生年月日 1991年6月17日
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
ドラフト 2013年ドラフト1位
年俸 1億4500万円(2019)
登板/勝利/敗北/防御率(2018年) 27/15/7/2.62
登板/勝利/敗北/防御率(通算) 145/41/26/3.34

▼大瀬良選手インタビュー映像

 

大瀬良投手はもともと先発投手としてプロ入りしましたが、その後一度中継ぎに転向しチームに貢献してきました。

その後は再度、先発ローテーションの一角として活躍し広島カープを優勝に導きました。

2018年のシーズンに入ってから「2段モーション」という投球フォームを取り入れたことで一気に才能が開花し、2013年の楽天・田中将大(現ヤンキース)投手以来となるシーズン前半の6月中に10勝をあげるという快挙を達成しています。

 

また大瀬良選手は「神対応」で話題になりました。

阪神の藤浪投手が制球難で苦しんでいた当時、対戦相手としてバッターボックスに立った大瀬良投手の腕に、デッドボールが当たってしまったことがありました。

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▼阪神の藤浪投手


photo by Cake6 CC 表示-継承 4.0

投手の腕に打球が当たるのは非常に心配で危険な行為なので、普通なら怒りをあらわにする選手も多いです。

しかし、大瀬良投手は当たった瞬間痛みをこらえてすぐに藤浪投手のほうを向いて「大丈夫だから」と何度も笑顔で伝えながら、応急手当をしにベンチへ戻っていったのです。

このシーンをきっかけに大瀬良投手の神対応が話題になり、他球団のファンからも大瀬良投手の人の良さが称えられるようになりました。

 

藤浪投手と大瀬良投手は2015年1月に自主トレを共に行ったことをきっかけに親交を深めていたため、対戦相手とはいえ不調にあえぐ藤浪投手のメンタルを心配しての神対応でした。

後ほど本人のインタビューによると「あのデッドボール実はめちゃくちゃ痛かった」とのことです(笑)

「痛かったけど、藤浪投手の顔が青ざめているのを見て、とっさに『大丈夫』と
声をかけていた」のだそうです。

本当に心の優しい素敵な選手ですね。そんな大瀬良投手だからこそ見ている人の心をひきつけるのだと思います。

2018年はチームの勝ち頭として成長し、非常に頼もしい存在になっています。

 

▼大瀬良選手の本(画像クリックで商品詳細へ)

 

一岡竜司投手(カピバラ3兄弟 三男)


By えすぱにぃ投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link 

名前 一岡 竜司(いちおか りゅうじ)
出身 福岡県糸島市
身長/体重 179cm/86kg
生年月日 1991年1月11日
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
ドラフト 2011年ドラフト3位
年俸 5300万円(2018年)
登板/勝利/敗北/防御率(2018年) 59/5/6/2.88
登板/勝利/敗北/防御率(通算) 227/16/3/2.51

 

一岡投手はもともと巨人の投手でした。巨人にいた頃はなかなか1軍で投げる機会が得られなかったようです。

ただ、トレードの人的補償として広島カープに入団し、そこからめきめきと頭角を現し、中継ぎにとってなくてはならない投手となりました。

人的補償とは
プロ野球にはFAという制度があります。FAは所属している球団を抜けて、自由に好きな球団と契約を結ぶことができます。FAで選手がいなくなった球団が、代わりにFAで移籍した球団から選手をもらうことを人的補償と言います。

 

一岡投手は、いわば転校生のような途中入団でしたので自分からチームになじむために「僕もカピバラに似ているので、カピバラ兄弟に入れてください」と3兄弟入りをお願いしたそうです。

その結果もともと今村・大瀬良2名だったカピバラ兄弟に三男が生まれ「カピバラ3兄弟」が誕生しました。

結果的には一岡投手も巨人にいた頃より才能が開花し、一軍で活躍できていますし、広島カープに来てすぐに3度のリーグ優勝も経験できています。

ですので、人的補償で移籍してきたとはいえ本人にとっても有益なトレードだったのではないでしょうか。

 

以上、広島カープの人気と活躍を支えている「カピバラ3兄弟」の紹介でした。

「今日はカピバラリレーがあるかな?」と気軽な気持ちで広島カープの試合をチェックしてみるのも楽しいと思います。

次のページでは広島カープ連覇の功労者の一人で不動の1番バッターである田中広輔選手を紹介します。

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