菊池涼介 【広島カープの打者の魅力②】

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広島カープは日本のプロ野球チーム。近年「神ってる」「カープ女子」などで話題の球団でチケットが取れない程人気です。このWebonでは「選手」にスポットライトを当てて魅力をお伝えします!

広島カープ選手図鑑 ~熱狂的ファンが伝える魅力~はこちらから!

著者:るかち

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基本情報


photo by えすぱにぃ CC 表示-継承 4.0

名前 菊池 涼介(きくち りょうすけ)
出身 東京都東大和市
身長/体重 171cm/72kg
生年月日 1990年3月11日
投球/打席 右投右打
ポジション 内野手
ドラフト 2011年ドラフト2位
年俸 1億9000万円(2018年)
試合数/本塁打/打率/出塁率(2018年) 139/13/.233/.315
試合数/本塁打/打率/出塁率(通算) 909/72/.272/.315

 

日本のプロ野球界で「赤い忍者」と称され、海外からも「Japanese Ninja」と称えられる広島カープ不動の2番に菊池涼介選手がいます。

菊池選手はその「忍者」の力でチームを連覇に導いた功労者です。

首位打者なわけでもなく、ホームランバッターでもないそんな菊池選手がなぜ、日本だけでなく世界中から注目されているのか、その魅力についてまとめてみました。

 

菊池涼介選手の3つの魅力

①忍者と称される守備力

 

菊池選手は不動のレギュラー選手でセカンドを守りますが手にしたボールは必ずアウトにする、その瞬発力と対応力の凄さこそが「忍者」と呼ばれる所以です。

 

「普通の選手では考えられない守備範囲」と「打球を取ってから送球までの速さ」さらには「送球の正確さ」では右に出る選手はいないでしょう。

守備範囲の広さの秘訣は「1球ごとに変えるポジショニング」にあります。

対戦打者の特徴やピッチャーの特徴などからどの位置に球が飛んでくるかを「野生の勘」で瞬時に判断し1球ごとに守る位置を少しずつ変えているのです。

これはなかなか真似できるスキルではありません。まさに「努力が生んだ天才」といったところでしょうか。

 

そんな菊池選手の守備力はプロ野球界でも高く評価されていて、なんと2013年から6年連続でゴールデングラブ賞を受賞しています。

ゴールデングラブ賞とはプロ野球記者たちの投票で選出され各リーグ6球団の選手たちからわずか9名、そしてポジションごとにたった1名しか受賞することができない賞で野手にとってこの上ない名誉の賞です。

さらには「プロ野球選手100人が選ぶ守備No1」という企画でも4年連続で1位に輝いており、その守備力の高さは他球団の選手からも認められています。

 

他球団の選手からは「ヒット何本損してるかわからない」と嘆きの声が殺到し、チームの仲間からは「菊池選手が捕った打球は必ずアウトにしてくれる」といった喜びの声で溢れています。

緒方監督も菊池選手の守備力を「例え打てない日でも、あの守備だけでヒット3本の価値がある」と称賛しています。

菊池選手はゴールデングラブ賞について「野球選手をやっている以上、ずっと欲しい賞」と語っていることからも、今後もその圧倒的守備力で観客を魅了してくれることでしょう。

▼菊池選手の守備のスーパープレイ映像

②世界から注目

 

一流選手だけを集結させて行われる野球の世界大会であるWBCチームの2017年、2018年の日本代表に菊池選手も選出されていました。

 

海外のチームと戦う際にもその圧倒的守備力を惜しみなく発揮し世界から注目を集めたのです。

2017年のMLB公式サイトでは「キクチのファンタスティック・プレー」と称しファインプレーの瞬間をすぐさま動画で公開したほどでした。

明らかなヒットコースの打球でも「菊池選手の守備力の前ではただのゴロになってしまう」という衝撃に世界が驚き称賛しました。

そんな「世界でも通用する力を持った選手が在籍するチーム」という事実は多くの広島カープファンにとっても誇りなのです。

▼侍ジャパンでの菊池選手

③何をしてくるかわからない打撃

 

菊池選手は広島カープの強い打撃陣の中では、正直そこまで打率が高いというわけではありません。

▼菊池選手の打率

年度 打率
2016年 .315
2017年 .271
2018年 .233
通算 .272

 

2番手という打順からも送りバントをする機会が最も多いポジションを務めています。

しかし、普通に送りバントをする素振りをしておきながらいきなりバスター(=バントの構えからヒッティングに切り替える打法)を決めてヒットになったり、とにかく「何をしてくるかわからない」という怖さが魅力の選手です。

 

▼菊池選手のバッティングシーン


そのため、その日の試合で一度もヒットが出てない不調の日であっても重要な場面では申告敬遠(守備側の監督が球審に申請すれば、ボールを4球投げなくても四球扱いになること)で勝負を避けられることも多いです。

菊池選手の後には丸選手や鈴木誠也選手など、さらに攻撃力のある選手が続いているにも拘わらず、申告敬遠で塁を埋めさせるというのはそれだけ相手チームにとっては嫌な存在ということですね。

 

広島カープは菊池選手のように「ずば抜けた攻撃力はないが粘り強く相手チームにダメージを与える」選手が集まった球団です。

もちろん毎打席ヒットが打てれば一番良いのですが、たとえアウトになったとしても相手チームに確実にダメージを与え、次の打席の選手が勝負しやすい環境づくりをします。

そういった選手全員でのチームプレーによって、他球団の強いピッチャーをも少しずつ攻略し、試合の最後に劇的なサヨナラ勝利を演出してくれるのです。

 

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今回は「赤い忍者」と呼ばれる菊池選手の魅力についてお伝えしてきました。こんなに守備でも観客を魅了してくれるチームは珍しいのではないでしょうか。

チーム一丸となって相手チームを徐々に追い詰め最後に大逆転勝利を飾る、そんな広島カープの試合を目の当たりにしてしまった日には自然とその魅力の虜になってしまうことでしょう。

次のページでは「走攻守揃った4番」の鈴木誠也選手の魅力についてお伝えします。

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