『RPG初心者入門 ~有名RPGと色々な楽しみ方~』はこちらから!
著者:RPGreat!
フリーランサーとして活動。今でも私の生活においてRPGは捨てきれません。それほど大好きなのです。また、時間があればRPGツクールフェス(3DS)というソフトでRPGを作っています。趣味はラーメン巡りでおいしいラーメン屋に月1~2通っており、たまに新規ラーメン屋をこの舌で堪能するために開拓することもあります。また歴史が大好きで特に戦国時代はとあるゲームの影響でダントツといってよいほど好きですね。最近は『星ドラ』というスマホRPGにハマっております。
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私が小さいころにRPGをプレイしていても何とも思わなかったことが、大人になってから少し疑問に思ったことがあります。
多くのRPGではダンジョン内(敵が出現するフィールドなど)に設置されている宝箱であれば先に見つけた人がその中身を手に入れる権利があるのは分かりますが、「民家のタンスや宝箱の中身を勝手に取った場合は『窃盗罪』にならないのか?」それを考えたわけです。
このページではその点において、ガチで考えてみました。
タンスのアイテム
RPGを一度プレイした事がある方は、RPGの主人公だけ他人の家のタンスやタルの中・宝箱の中身を拝借しても誰も責めようとはしない…ってこと不思議に思いませんか?
日本では刑法235条.に「窃盗罪」が規定されており、これに違反した場合は
『10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する』
と明記されています。
でもあくまでこれは『日本』という国内でのお話です。
RPGの世界では当然、日本の法律は適用されません。
むしろ民家の住人は「今日は寒いわね、温かいシチューでも作ろうかしら?」と、宝箱などの中身を拝借した後でも拝借する前と同じセリフを主人公に向けて話すのです。
それに住人が宝箱が配置されている方を向いていて、主人公が目の前でそれを取って自分の「アイテム袋」の中にしまいこんで出て行ったとしても追いかけようともしません。
これ、不思議ですよね。
RPGの世界では「やくそう」とか「万能薬」などのモノが手に入る事が多いですが、実際には民家のタンスの中にはそれらのアイテムの他にシャツや下着・へそくりさえあるはずです。
ゲーム内では「『やくそう』を手に入れた」という表示が出ていたとしても、これがまかり通るならば主人公は根こそぎ民家の住人のモノを全て手に入れることもできるわけですよ。
住人は一気に貧乏生活になってしまいます…。
またごく一部のRPGであれば、民家のモノを物色して手に入れて出ていこうとするときに戦闘になることがあります。
その気持ちは大いにわかりますよ。
『窃盗』という観念は敵にはある
操作されている主人公(プレイヤー)には『罪悪感』という観念がないのがほとんどです。
「おまえのものはおれのもの、おれのものはおれのもの…。」
まるでジャイアンですね(笑)。
▼ジャイアン
RPGの世界では、宝箱を設置している時点で誰が中身を回収しても文句は言えないのです。(だったら盗まれないように普通『カギ』をかけておきますよね)
ただし、有名なRPG「ドラゴンクエスト」の3作目「ドラゴンクエストⅢ」では盗人一団を率いる『カンダタ』というキャラクターの例があります…
※カンダタは盗賊団の親分。人の物を盗み、主人公に倒され、物を返す事になる。
『カンダタ』で皆さん初めてゲーム内で『窃盗』概念があることを認識し、それに対して警戒をするようになるわけです。
しかしその後のストーリーでも相変わらず主人公たちは宝箱やタンスなどの中身を堂々と住人たちの目の前で回収しても何も言われません。『窃盗』はあくまで敵にのみ存在する観念なのです。
なぜなのでしょうかね?
『免罪符』という考え方
この問題はこう考えるのが自然です。
王様などが主人公一団に限り自動で『免罪符』を発行(コマンド上には表示されない)しているのだと思いますよ。
それでも「不利益を被った」と訴える人がいるのであれば、王国などが主人公たちに感づかれずに裏でそれなりの対価を補償しているのではないかと思いますよ。
ただしダンジョンに設置されている宝箱等に関しては補償の対象外で、先着順と考えれば納得はできますよね。
『窃盗罪』があったら
ただRPGの世界観の中で、リアリティーを高める意味合いで『窃盗罪』が規定されているのであれば話は別です。
まあ、RPGの世界では○○王国や△△帝国などその国によって法律が定められていることもあり、その国によって『窃盗罪』が規定されているかどうかでも変わってきます。
例えば○○王国で『窃盗罪』が規定されていたとすれば、民家にある宝箱を勝手にとって外に出た時点で【逮捕されてしまう】(一定の確率で発動)ようなことがあればどう思いますか?
死刑にはならないとしても「保釈金を払う」みたいな感じで釈放はあり得ます。
確かに勝手に人にモノを持って行かれて喜ぶ人はいませんからね。
けど、ゲーマー視点からすればこの要素を取り入れてしまったら『RPGではなくなる』と思いますよ。
主人公たち以外はまるでロボット
ただRPGをプレイした事がある方、一部のキャラクター以外『ロボット』的な言動しかしていないことに気づきませんか?
村人や町人は話しかけると「ほとんど同じ内容の会話を主人公たちに返すだけ」ってことが多いですよね。
例えば町の入り口付近で町娘に話しかけると「ここはムーンブルクの町だよ」と答えました。その後、物足りないのでさらに話しかけると「ここはムーンブルクの町だよ」って。
主人公たち以外の多くのキャラクターは同じ文言でしか会話できないではありませんか!
これではまるでロボットですよ。
ロボットなら人間とは違ってプログラムしない限りは『窃盗罪』の概念は理解できませんよね。
先ほどの『カンダタ』の場合だと、【カンダタ=窃盗団】というプログラムで認識していればロボットは初めて『窃盗』の概念を認識するということですよ。
故に主人公たちが民家からロボット的住人の目の前で大量に服や本をかっさらっていっても誰も責めることをしないのはそのせいではないでしょうか?
上記のことをまとめてもRPGの世界で宝箱やタンスの中身を搾取しても窃盗罪には当たりません。
というより窃盗罪の概念がなければそれが成立しませんからね。
したがって主人公たちであれば極端な話、人ん家の宝箱の中身を勝手に持って行っても責められることがほとんどない、というお話でした。RPGの世界では存分に人の物を取ってレベルアップしていただければと思います。
続いてはRPGの世界で稼ぐ「お金」についての考察です。
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フリーランサーとして活動。今でも私の生活においてRPGは捨てきれません。それほど大好きなのです。また、時間があればRPGツクールフェス(3DS)というソフトでRPGを作っています。趣味はラーメン巡りでおいしいラーメン屋に月1~2通っており、たまに新規ラーメン屋をこの舌で堪能するために開拓することもあります。また歴史が大好きで特に戦国時代はとあるゲームの影響でダントツといってよいほど好きですね。最近は『星ドラ』というスマホRPGにハマっております。
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