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ブラジルに行ったことはありますか?ブラジルと言えばサッカー・サンバ・カーニバル…でもそれだけじゃもちろんありません!
「ブラジル生活入門 ~魅力満載ブラジルライフ~」はこちらから!
著者:パパガイオ
ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?
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ブラジルの料理
「フェイジョアーダ」や「シュラスコ」という食べ物は聞いたことがあるでしょうか?
この二つはブラジルを代表する料理ですが、実際にブラジルで暮らす一般の方の食卓に並ぶものなのでしょうか?
実際にブラジルに行った時にギャップで驚いてしまわないよう、ここではブラジル人の毎日の食生活をご紹介します。
朝食
のんびり、というイメージのブラジル人ですが、意外にも朝は早いです。
学校は7時から、仕事も8時スタートが多いので朝食はパンがメインの簡単なものになります。
学校や仕事に間に合うよう5時ごろ起きて支度をする人も多いのです。
フランスパンに卵やハム、チーズを挟み、果物の生ジュースもしくはコーヒーで済ませます。
ただ、休日などはゆっくり朝食を楽しむ人も多く、ホテルや民宿も朝食はバラエティーに富んだものが多いようです。
そのような時に食べるのは「タピオカ」や「クスクス」、「茹でたイモ類」など家庭により様々です。何種類もの果物も食卓に並びます。
9時半ごろの「おやつ・軽食」
朝が早いので、学校では9時半ごろにおやつの時間を挟みます。
サンドイッチやポン・デ・ケージュ(もちもちしたチーズパン)、果物やスポンジケーキなどそれぞれ好きなものを持っていきます(公立学校は無料で配られる)。
大人も軽食をとります。
▼ポン・デ・ケージュ
photo by Sitenl CC BY-SA 3.0
▼ポン・デ・ケージュを体験してみよう!
昼食
ブラジルでは夕食より昼食が一日のメインです!
ごはん(日本のいわゆる「ご飯」ではなく、細かく刻んだ玉ねぎ・ニンニクと共に炒めて塩味をつけてから炊いた白米)かスパゲッティにフェイジョンをかけ、
ファロッファ(キャッサバ粉を油炒めしたもの)と共に食べます。
フェイジョン
うずら豆を煮てニンニクや玉ねぎ、ベーコンやその他の肉で味付けしたもの。味付けの仕方は家庭によって違います。
有名で似ているものに「フェイジョアーダ」という料理がありますが、フェイジョンはフェイジョアーダほど肉を入れないのであっさりしています。
▼フェイジョンを体験してみよう!
ファロッファ
フェイジョアーダやフェイジョン、お肉のソテーなどの付け合わせとしてブラジルの食卓では良くみる料理。
ファロッファの材料である「キャッサバ粉」は先述した「ポンデケージュ」にもブラジルでは用いられる。
▼ファロッファの例
photo by Miriam Kato
▼ファロッファを体験してみよう!
これらに加え、サラダは毎日なくてはならないもので、メインの肉や魚でバリエーションを変えます。
肉や魚は焼いたり煮たり、衣をつけて揚げたりいろいろです。
茹で野菜やイモ類も副菜として食べます。
▼実際のブラジルでの一般的な昼食(著者作)
外食をすると、これを一皿にまとめて定食として出すところもあれば、ビッフェ形式で計り売りの「セルフサービス」のお店もあります。
また、生クリームを用いた濃厚なストロガノフもブラジル人の好きな料理のひとつです。
昼食時の飲み物は生のフルーツジュースか炭酸飲料です。
ジュースは
オレンジ・アセロラ・パッションフルーツ・グアバ・マンゴー・カシュー・パイナップル・ライム・ココナッツ
あたりが定番ですが、他にも珍しい種類のジュースがいっぱいあります。
ブラジルでも最近は健康志向で野菜を食べる人も増えていますが、野菜を食べる習慣がなかった時代から、ジュースはビタミン補給に欠かせないものなのです。
炭酸飲料もブラジル人は大好きで、コーラやガラナはどこにでもおいてあります。
ガラナ
ガラナの実を利用したカフェインなどが入った炭酸飲料。日本では北海道で普及している。関東を中心に展開するカフェチェーン「ルノアール」でも飲むことができる。
▼ガラナの実
photo by A C Moraes from Brasília, Brasil – Original do Brasil
▼ガラナジュースを体験してみよう!
昼食後のデザート
これだけでボリューム満点なのですが、食後の甘いデザートもブラジル人の習慣です。
バナナやプラム、ジャックフルーツなどをジャムのように甘く煮詰めた「ドースィ」や、
▼プラム
photo by 英語版ウィキペディアのFir0002さん CC 表示-継承 3.0
▼ジャックフルーツ
フルーツの汁にコンデンスミルク(練乳)とゼラチンを混ぜて作った「ムース」、
▼レモン味のムース(著者作)
これまたコンデンスミルクで作る濃厚な「プディン(プリン)」などがデザートの定番です。
▼プディンの例
photo by gabrielastahler
最後になくてはならないのが「カフェジーニョ」(小さなコーヒー)。エスプレッソのこともありますが、少量で甘いドリップコーヒーが一般的です。
▼カフェジーニョを体験してみよう!
有名なブラジル料理「フェイジョアーダ」は、主に金曜日に食べることが多いです。見た目はおぜんざいのようで、はじめは食べるのに躊躇してしまいますがおいしいですよ。
フェイジョアーダ
黒インゲン豆を干し肉、テール、豚の耳・足、ソーセージ、ベーコンなどと一緒に塩味で煮込んだもの。
▼フェイジョアーダ等のブラジルのご飯
photo by Ras67 CC BY-SA 3.0
▼フェイジョアーダを体験してみよう!
また、これまた有名な料理「シュラスコ」は休日に家族や友達で集まってするお祝いパーティーの場や、談笑したりテレビでスポーツ観戦しながらまったり過ごす時に食べられます。
パーティーの場ではやはりビールが一番飲まれます。
冷たすぎるぐらい冷えていないとケンチ(熱い)と言われてしまいます。
ブラジルのビールはあまり癖がなく(味がなく?)飲みやすいのが特徴です。
ブラジルらしいアルコールと言えば「カイピリーニャ」ですね。
あまりのおいしさに調子に乗り、後でのたうち回るほど気分が悪くなったのは初めて飲んだあの日、あれ一度きりでした。皆さん、くれぐれもお気を付けを。
4時ごろの軽食
ブラジルの夕食は遅いことが多いので、4時ごろに軽食をとる人もいます。
午後の軽食では揚げ物もよく食べられます。
大きな餃子の皮の中に肉やチーズを入れ揚げる「パステル」や、
▼パステル
photo by BuenosAiresPhotographer – [1] CC 表示-継承 2.0
▼パステルを体験してみよう!
ほぐした鶏肉を茹でたじゃがいもやキャッサバ(芋の一種)を潰したもので包んで揚げるコロッケ「コシーニャ」、
▼コシーニャ
▼キャッサバ
▼コシーニャを体験してみよう!
揚げパンにカスタードクリームをはさんだ「ソーニュ(ソーニョとも言う。ポルトガル語で「夢」という意味)」などいろいろあります。
ハンバーガーやピザもよく食べられます。
夕食
夕食はあまり重要視されず、スープとパンなどで簡単に済ますことが多いようです。
朝食のような食事をしたり、昼食のような食事を少しアレンジしたり、家庭によって様々です。
まとめ
一般的な食事を見てきましたが、その他にも
パーム油を使った煮込み料理やリゾット、
中華料理(焼きそばや焼き飯)や日本料理(寿司やラーメン)
など、歴史的にいろいろな国の影響を受けてきたブラジルには様々な料理があります。
日本人のように素材の味を楽しむという所までは理解してもらえないですが、ブラジルは家庭料理のおいしい国であることは間違いないですよ!
ぜひブラジル料理を堪能してみてくださいね。
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著者:パパガイオ
ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?