2.5次元ミュージカル人気スポーツ作品 【テニスの王子様・弱虫ペダル】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

このページから第2章。第2章では人気の2.5次元ミュージカル(舞台)作品をジャンル別に紹介していきます。

このページでは2.5次元ミュージカルの定番となっているスポーツ作品の中から「ミュージカル『テニスの王子様』」「舞台『弱虫ペダル』」「舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』」を紹介します。

 

<第2章のページ>
スポーツ】(当ページ)
アイドル
擬人化
刀剣乱舞
男性向け

 

「スポーツもの」が人気の理由

 

いまや年間200本近い作品が上演されている2.5次元ミュージカル(舞台)。その中でも根強い人気を誇るのがスポーツ作品です。

スポーツを題材とした2.5次元ミュージカルは年間を通してコンスタントに上演されています。

 

スポーツものが人気であるのには2つの理由があると筆者は考えています。

 

スポーツものが人気の理由1つ目は、スポーツものというジャンル自体が漫画の題材として人気があり、舞台化に繋がっているということです。

少年漫画誌を見ると大抵1作品はスポーツものが連載されています。それだけ人気のあるジャンルであり、ヒット作も多数生まれています。

 

そして2つ目はスポーツと身体表現である演劇の相性が良いということです。

スポーツと演劇の共通点は「身体の動作によって行われる」ところにあります。

もちろん劇場のステージでスポーツの行われる広いグラウンドとまったく同じ動きをすることはできません。

しかし、役者の身体の動きや表現で、私たちの脳裏には試合風景や熱戦の様子が映し出されます。

この舞台上での表現が「私たちの想像力がかき立てられる」という演劇体験をするのに、スポーツものは適したジャンルの1つなのだと思います。

 

 

人気スポーツ作品

 

以下では2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の中でも定番といえる作品を紹介します。

 

▼ここで紹介する作品

作品名 上演期間 備考
ミュージカル『テニスの王子様『 2003年4月30日~ 2019年3rdシーズン上演中
舞台『弱虫ペダル』 2012年2月1日~ 2019年「新インターハイ篇」上演決定
舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』 2016年12月9日~ 2018年5月~6月エピソード5上演

 

ミュージカル『テニスの王子様』

【基本情報】

作品名 ミュージカル『テニスの王子様』
初演 2003年4月30日(東京芸術劇場)
主人公(越前リョーマ)のキャスト(初代) 柳浩太郎・Kimeru・遠藤雄弥
ストーリー 主人公が属する青春学園テニス部が全国大会優勝を目指す
チケット チケットぴあ
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト https://www.tennimu.com/
「男性俳優のみ」「スポーツ漫画原作」などのミュージカルはミュージカル『テニスの王子』が初めての事だったので手探り状態でスタートした。上演当初は観客動員数も少なかったが口コミなどで徐々に広がり人気ミュージカルへ。2018年には累計250万人を動員(参照:https://www.tennimu.com/news/d724)を記録した。

 

第1章で解説したとおり、2.5次元ミュージカルのはしりとなったのがミュージカル「テニスの王子様」、通称「テニミュ」です。

 

「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章) 「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章)

 

テニミュは2.5次元ミュージカルの中でもシリーズがとても長く続いている作品になります。

主人公・越前リョーマの所属する青春学園テニス部が、「数ある強豪校と戦いながら全国大会優勝を目指す」といういたってシンプルなストーリーです。

 

 

公演ではテニスの試合をするシーンがほとんどを占めています。

 

役者はラケットを握り、ネットを挟んでラリーをします。

ボールは照明の明かりで表現され、見ているうちにテニスの試合が繰り広げられる物語の世界へと引き込まれます。

 

▼ミュージカル「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

もちろんミュージカルなので歌やダンスも挿入されますが、相手を挑発したり、反撃をしたりという「試合展開の表現」として活きてきます。

それゆえに、試合が終わった後は勝利した喜びや負けた悔しさを舞台上のキャラクターと一緒に味わうことになるのです。

この観客が物語の中に引きこまれるような感覚こそが、テニミュの大きな魅力であり、ロングヒットの作品となった理由だと思います。

 

 

本作は2018年現在3rdシーズンが上演中です。

原作の最終回までのストーリーを1stシーズン、2rdシーズンと繰り返しており、現在3周目にあたります。そのため配信やDVDで視聴する際は各シーズンの1作目から見るのがおすすめです。(3rdシーズンの場合は「青学VS不動峰」)

 

「シーズン」について

原作の1話から最終話までの原作のストーリーを1stシーズンで一通りやり、2ndシーズンで同じく1話から最終話までを、3rdシーズンでまた1話から最終話までを…という形で上演しています。

(正確には1話からすべての話の内容をなぞっているわけではありません。シーズンごとでも多少違いはあります。また、シーズンごとに役を演じる俳優は入れ替わります。) 

 

ミュージカル『テニスの王子様』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD
DMM.com ・月額レンタル。月ごとに決まった数のDVD/CDをレンタルすることができる。月980円で4枚、月に1880円で8枚、月2480円の借り放題プランがある。
ダウンロード/ストリーミング
GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。
U-NEXT
・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

※2.5次元ミュージカルで人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

舞台『弱虫ペダル』

【基本情報】

作品名 舞台『弱虫ペダル』
初演 2012年2月1日(天王洲 銀河劇場)
主人公(小野田坂道)のキャスト(初代) 村井良大
ストーリー 千葉県立総北高等学校の新入生・小野田坂道が自転車競技部で仲間と共にインターハイ優勝を目指す。
チケット ローソンチケット
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://www.marv.jp/special/pedal/index.html
自転車競技部の物語を自転車のハンドルだけを用いて表現している。原作「弱虫ペダル」は累計1700万部を超えるヒット、そして舞台化だけでなくテレビアニメ・テレビドラマ化もしている。

 

「弱虫ペダル」は週刊少年チャンピオンで連載中の自転車競技をテーマにした漫画です。

この作品の舞台化にあたって舞台上でどう自転車競技が表現されるのか、原作ファンであれば気になったことでしょう。

 

その答えとして、本作では自転車競技のレースを役者は「自転車のハンドルとその場での足踏み」によって表現します。

映像による演出もなく、肉体1つで激しくスピード感のあるレースを舞台の上に作り上げました。

 

▼舞台「弱虫ペダル」のダイジェスト映像

 

ハンドルだけを握りしめる姿は当初、困惑とともに迎えられました。しかし、この舞台を見に行った人は口々に「自転車が見える」と言います。

もちろん、目の前にいるのはハンドルを握りしめただけの役者です。

しかし、動きや台詞が重なり合って観客の頭の中には「はっきりと風を切る自転車に乗る彼らの姿」が浮かび上がります。

 

 

この想像力をかきたてるような演出は、原作を観客の目にビジュアルとして再現するところを超えて、原作と同じだけの感動や情景を観客の心に再現することに成功しました。

原作の連載も続く本作は、現在も舞台シリーズが続いています。

私たち観客の想像力を喚起させる舞台「弱虫ペダル」の世界を是非体験してみてください。

 

舞台『弱虫ペダル』を観る方法

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サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』

【基本情報】

作品名 舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』
初演 2016年12月9日(シアター1010)
主人公(桜井奈々)のキャスト(初代) 桃瀬美咲
ストーリー 架空のスポーツ「ストライド」に青春をかける男子高校生と、それに憧れた女子高校生の物語。
チケット チケットぴあ
動画配信サービス dアニメストア
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://trifle-stage.com/pos_s/
通称「プリステ」。原作では桜井奈々が主人公だが舞台では八神陸(俳優:伊崎龍次郎)・藤原尊(俳優:蒼木陣)のトリプル主人公で作られている。原作はゲーム・アニメ・ドラマCDなどになっている。

 

「弱虫ペダル」がハンドル1つで自転車競技を表現したのとは対極にあるのがこの舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」です。

 

本作は「ストライド」と呼ばれる架空のスポーツをテーマにしたゲームの舞台化作品です。

ストライドは「障害物や高低差のあるコースをリレー形式で走り抜けるスポーツ」です。

 

▼舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」PV映像

 

舞台版ではパルクールの指導者も参加し、指導を受けたキャストが実際に客席の通路やステージを走り回ることでストライドを表現します。

 

パルクール

障害物のあるコースを道具を使うことなく進み、目的地を目指すスポーツや動作鍛錬。跳ぶ・走る・登る事で進んでいく。

▼パルクールの様子

by Benjamin Hollis Some rights reserved

 

本作に登場するストライドは架空のスポーツであるにも関わらず、舞台作品となったことで「スポーツをやっている姿を目の前で観戦できる」という新たな体験をファンに与えました。

現実に「ない」ものも劇場という空間でなら「ある」ように見せてくれるという、2.5次元らしい作品です。

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』を観る方法

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以上、2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の紹介でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルの人気アイドル作品を紹介します。

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バス釣りの場所の基礎知識④ 【管理釣り場編】

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

バス釣り初心者入門はこちらから!

著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

この章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行っています。このページでは4つ目の「管理釣り場」についてご紹介。

ここまでブラックバスが狙えるフィールドとして、野池や河川、湖沼などを紹介してきましたが

「どうしても初めての1匹を釣りたい!」

という方のために、とっておきの場所です!

 

管理釣り場とは

 

釣り堀の事を俗に「管理釣り場」と呼びますが、日本各地にはブラックバスが釣れるという珍しい管理釣り場がいくつかあります。(釣り堀の多くは鯉やマス)

なぜブラックバスが釣れるのかというと、ブラックバスを放流しているから…。

 

当然、自然の景観を利用した管理釣り場(河川の一部を囲って行っているものなど)ならネイティブ(放流したものでない)なブラックバスも流入しているのですが、ほとんどの釣り場では、料金を払って釣りをするため、あらかじめ管理業者が定期的に魚を放流してくれているんです。

過去に筆者も幾度となくスランプに陥るたびにこの管理釣り場を訪れ、腕を磨いていました。

どのくらい簡単に釣れるかというと場所にもよりますが、1日中釣りをして最低でも1人5匹くらいは確実に釣れるんじゃないでしょうか…。

筆者は最高で15匹くらい爆釣したこともあります!

 

Q. 管理釣り場でないバス釣りでは一日平均何匹くらい釣れる?
初心者で0~1匹、上級者で4~5匹くらいが平均釣果となります。ボートフィッシングですとプラス1~2匹くらい多く釣れます。

 

また、釣れる魚のサイズも比較的大きいものばかりで、釣り場によっては、ブラックバス以外の魚もルアーで狙うことができるなど楽しみも盛りだくさんです!

ちなみに、バーベキューができる釣り場なんかもあるんですよ。

「まだ1匹も釣ったことがない!」あるいは「もっとたくさん釣ってみたい!」など、なかなか魚を触れない方は最終手段として、あるいは練習場として「こんな場所もあるんだ」という事を頭の片隅にでも入れておくとよいですよ。

 

 

入場料金


(引用:バス釣りの管理釣り場 水戸南フィッシングエリアHP

 

管理釣り場は、釣り堀として会社が経営しているため、入漁料や入場料・その他釣り具のレンタル料など一定のコストが掛かります。

しかし、自然のフィールドと比べ魚の数も多く、初心者の方でも簡単に釣ることができますので、コストが掛かっても訪れるメリットは大きいでしょう。

普段あまり使用することのないルアーを使って楽しむのもいいでしょうし、魚の釣り方の感触を覚えるために練習がてら訪れるのもいいでしょう。

 

また、多くの管理釣り場は道具の貸し出しを行っています。

ただ、ルアーに関しては無くしてしまったり、好みの問題もありますので、現状は貸し出しを行っていないところが大半です。つまり、ロッド(釣り竿)とリール(回収機。もちろんライン(糸)も)のみの貸し出しとなっています。

 

いずれにしても管理釣り場で釣りをすることのメリットは最大限に得られるはずです。

ご家族と一緒に、あるいはカップルでバスフィッシングの魅力を存分に味わえる場所です!

 

▼ブラックバス管理釣り場料金相場

人数 1日券 半日券 タックル(道具)レンタル料
1名利用時 4000~4500円 3000~3500円 1000~1500円

※お子様や女性、障害者などフィールドによっては割引対象あり

 

お身体の不自由な方でも気軽に楽しめる

 

そしてもう1つ管理釣り場の特徴として忘れてはならないのが、お身体の不自由な方でも気軽に釣りが楽しめるという点。

ほとんどの管理釣り場では、足元や護岸(水際の構造物)が整備されており、釣りの最中に誤って落水するなどの危険が釣り人に及ばないように、安全が確保されています。

また、景色のいい管理釣り場で楽しむことは、身体をリラックスさせ、心にゆとりと安らぎを与える事でしょう。特に心身ともに病を抱えた方などには、抜群のフィーリング効果をもたらします。

そう言った意味でも、筆者はこのバス釣りというスポーツが社会に認められ、広く知れ渡ることを切に願います!

 

代表的なバス釣りの管理釣り場


(引用:ブラックバスの管理釣り場 フィッシングパル佐野公式HP

 

ブラックバスの管理釣り場は数はあまり多くはありません。

下記に紹介いたしますので、是非とも実際に足を運んでみてください。

 

▼リンククリックで公式ホームページに飛ぶことができます。

場所 名称
関東 宮城アングラーズビレッジ
クリーククラブ
八重笠沼
恩方バスフィッシングポンド
弁慶フィッシングクラブ
フィッシングパル佐野
水戸南フィッシングエリア
北浦富士見池
・ルアーフィッシング渡良瀬
中部 浜名湖フィッシングリゾート
関西 水藻フィッシングセンター

 

まとめ

 

この第2章では4ページにわたり様々なブラックバスが狙える釣り場を紹介してきました。

フィールドによって魚がいるポイントは異なり、季節によって釣り方や狙い方が変わるのがバスフィッシングの面白さでもあります。

 

それゆえに考え抜いて釣れた時の喜びは、他の釣りでは比較できないほどの感動に値します。

昨今ではいくつかの団体により、バスプロトーナメント(ブラックバス釣りプロの大会)が開催されており、バス釣り(バスフィッシング)自体がプロスポーツとして認知されつつあります。

いずれは五輪種目にもなるような、人気のある国際競技と認められれば大変興味深いのにな~と思います。夢のような話ですけどね。

 

さて、この章では「釣り場所」について解説してきましたが、次の第3章では4ページにわたって「バス釣りで使う道具」について解説していきます。

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バス釣りの場所の基礎知識③ 【湖沼編】

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

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この章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。

前のページでは「河川」についてご紹介いたしましたが、このページでは「湖沼(こしょう)」について解説いたします。

 

湖沼とは

 

「湖沼(こしょう)」とは、読んで字のごとく「湖」と「沼」のことです。

湖沼の釣りでは「ボート釣り」など普段とは違った釣りを堪能することができます。

ボート釣りについて詳しくは後述しますが、ボートだと歩くよりも広範囲に移動ができブラックバスがいるポイントのすぐ近くに行くことができます。そのため、ボート釣りの方が釣れる確率も高いのです。

 

また、これまで紹介してきた釣り場「野池」や「河川」は比較的平地にあるため、田園風景(田畑が広がっている閑静な風景)だったのに対して、湖沼では雄大な景色と大自然のコントラストを楽しむことができます。

雄大な景色を眺めながらの釣りってとても気持ちがよく、日頃の疲れを癒してくれるんです!景色が素晴らしい有名なところで言えば、富士五湖(山梨県)をはじめ、琵琶湖(滋賀県)・霞ヶ浦(茨城県)などがあります。

 

▼琵琶湖

 

これらの湖は広いフィールド(釣り場)を数日時間を掛けて廻れるなど、旅行もかねて訪れることのできるレジャースポットです。

多くの湖や湖沼は水深があり、バスの付いている(居る)ポイントも様々。目に見えるポイントばかりでなく、地形の変化を考察しながら「考える釣り」の醍醐味を味わいたい方にお勧めできるバス釣りを代表するフィールドなのです。

 

 

▼【参考】代表的な釣り場所の特徴

場所 特徴 どういう人向け?
野池

俗にいう貯め池。場所を選ばず気軽にルアーを投げれる。 手軽に時間のない方でも行けるのが魅力。初心者にもおすすめ。
河川

釣る場所を絞るのが難しいが、釣れれば大物の可能性! 川バス特有の強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめ
湖沼

ボート釣りなど普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる! 水深があって、目に見えないところにも注目しないと釣れない。考える釣りの醍醐味を味わいたい方におすすめ。
管理釣り場

人工的に作られた釣り場。最も釣れやすい。 初心者でも容易に釣ることができる。デートスポットとしてもおすすめ

 

湖沼の釣りスタイル

 

日本各地には沢山の湖がありますが、多くの場所にブラックバスが生息しているのをご存知でしょうか。

山上湖(=標高が高い場所にある湖)やダム湖(ダムに水が蓄えられて形成される湖)といった湖に生息する魚は、魚体も大きく、時に60センチを超える「ランカーサイズ」と呼ばれるモンスターまで釣れてしまうことがあります。

 

 

バス釣りでは、岸から釣りをする「オカッパリスタイル」とボートに乗って湖面を移動する「ボートスタイル」という2つのフィッシングスタイルがあります。

私が湖で釣りをする際には、「ボートスタイル」をよく多用します。

 

▼オカッパリスタイル:岸から釣る

▼ボートスタイル:ボートに乗って釣る

 

湖沼以外の場所でもボートを使用することも不可能ではありませんが、「河川」などは流れがあり危険なのであまりお勧めはできません。

やはりボートでの釣りは湖沼で行うのがおすすめなのです。

 

オカッパリとボートスタイルの違い

 

なぜ私がボートスタイルを多用するかを説明します。

広大な湖では、歩いて釣りをするよりも広範囲を移動でき、かつブラックバスがいるポイントのすぐ近くまで行けるボートスタイルの方がはるかに効率がいいんです。

また、オカッパリスタイルでは決して行くことのできない限られたポイントを攻略できるのも、ボート釣りならではの魅力と言えます。

そして何といっても、「ボートスタイルの方が釣れる確率が高い」というのが、初心者の方におすすめする一番の理由なんです!

 

もちろん、オカッパリもボートスタイルも「釣れない時は釣れない」のであしからず。

それぞれにメリットやデメリットがあり、状況によって使い分ければ、釣果も倍増すると言えるでしょう。

以下にその一例をご紹介しますので、もしも湖や沼に行かれる機会があれば、是非参考にされてみてください。

 

フィッシングスタイル メリット デメリット
オカッパリ 気軽に釣りができ、歩いて楽に動ける。また、トイレなどの急な用事にも即座に対応が可能 ボートスタイルに比べ、疲労度が高い。よいポイントを選ばなければ、なかなか魚に巡り会えないなど。
ボートスタイル 他人が滅多に近づかない1級ポイントにも容易に入れる。初心者でも比較的簡単に釣れる オカッパリに比べ、コストがかかる。トイレなどの急な用事に困る。
トイレはどうするの?
ボート釣りでトレイに行きたくなった場合は、ボート屋さんにトイレがありますので、1度船着き場まで戻り、お昼休憩がてら用を足しています。オカッパリの場合はコンビニや飲食店のトイレを利用しています。 

 

ボートの違い

 

先程は、初心者の方にはボートスタイルがおすすめだとお伝えしましたが、ボートスタイルで使用するボートには「手漕ぎボート」「アルミボート」があります。

下記では「手漕ぎボート」「アルミボート」の特徴や違いなどについてお伝えします。

 

手漕ぎボート

 

バス釣りの「究極のスタイル」とも呼べるボートスタイルですが、初めてチャレンジされる方は、貸しボート屋さんから出船できる「手漕ぎボート」を利用するのがおすすめ。

コストも安価で手軽に利用でき、船もラクラク自在に操ることができます。

あくまでも手漕ぎのため、離れたポイントまでは移動できませんが、それでも多くのポイントを廻ることができ、1日中有意義にバスフィッシングを楽しむことができますよ!

 

 

ボートの操船に自信のある方は2人乗りでも構いませんが、1人増えると重くなり漕ぐのが大変です。

最初の内は1人1台ずつ借りて無理をせず、近場のポイントから廻るようにするといいと思います。

ボートに乗れば、手軽にポイントを見つけることができるのでおすすめですよ!

 

▼湖などのレンタル手漕ぎボート料金相場

タイプ 1日レンタル料金相場(遊漁料込み) 特徴
1名乗船時 3000円前後 立つなどの行為はバランスが崩れるので避ける必要があり。
2名乗船時 4000~4500円 2名乗船時はバランスが取りにくいため、移動の際は注意が必要。

※釣り場によっては若干の変動あり

 

アルミボート

▲湖を激走するアルミボートの写真

 

ボートスタイルの魅力は、はっきり言って短時間に多くのポイントを廻れ、「効率よくお魚に出会える」。そんなイメージですね。

特に広大な湖では、徒歩でのオカッパリには限界があるため、このスタイルが活躍します。

 

初心者の方はお目に掛かる機会が少ないかもしれませんが、ボートスタイルでの究極の形と言えば、何といってもアルミボートを使ったバスフィッシング!

手漕ぎボートと違って、ハンドコン(=ハンドコントロールできるエレキモーター)やフットコン(=フットコントロールできるエレキモーター)といったエレキモーターが搭載され、瞬時に移動できるばかりか、一定の場所で止まって釣りができる優れもの。 

操縦も比較的容易で、このアルミボートで湖上に繰り出せば、たちまちバスフィッシングの世界が変わるでしょう!

 

 

参考までにエレキモーター付きのレンタルボートを利用した場合の金額や狙えるポイントなどを表にまとめてみましたので、釣行(ちょうこう:釣りに行くこと)の際にご一読いただければ幸いです。

現在では、免許不要艇(操作するのに免許が不要な船)などのボートもたくさん用意されていて、気軽にエレキの操船が楽しめますよ。機会があれば1度、利用してみてくださいね!

 

▼レンタルボート+エレキ装備品価格相場

操船タイプ 通常ボートレンタル料金(1日) ハンドエレキセット フットエレキセット 湖での狙えるポイント
1人乗り 3000円前後 約3000円 約4000円 桟橋・ウイード・ブッシュ・オダなど
2人乗り 4000~4500円 約3000円 約4000円 橋脚・立木・水門・流れ込み・岩場・馬の瀬・アシ際など

※上記、アルミボートのレンタル料金ではなく、通常のボート屋さんでレンタルできるボートの金額相場です。一般にエレキモーターがセットされているアルミボートというのは、多くのボート屋さんでレンタルすることができませんが、代わりにアルミボートではない普通の手漕ぎボートにエレキエンジンを積んだものがレンタルできます。その為料金は例えばハンドエレキエンジンを積んだ1人乗りボートであれば3000円前後+約3000円=約6000円、となります。

 

「免許不要艇」について
ボートを操船するにあたり、長さが10フィート(約3メートル。1フィート=約30センチ)未満であれば免許なしで操船が可能です。

エレキエンジンを積まずに、手漕ぎボートで釣りをする場合は、12フィートや14フィートといった大きめのボートも利用することができます。

他にも諸々の条件がありますが、概ねレンタルボート屋さんで借りれる免許不要艇というものであれば、資格を持たずとも釣りが楽しめます。

 

湖沼の代表的なスポット

 

代表的な湖沼を紹介いたします。是非、実際に足を運んでみてください。

 

都道府県 湖沼の名称
茨城県 霞ヶ浦、北浦
福島県 檜原湖
山梨県 西湖、精進湖、山中湖
神奈川県 相模湖、津久井湖、芦ノ湖
千葉県 亀山ダム、高滝湖
滋賀県 琵琶湖
奈良県 池原ダム
香川県 府中湖

 

次のページでは、初心者が最も釣ることが容易な場所である「管理釣り場」についてお伝えします。

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バス釣りの場所の基礎知識② 【河川編】

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

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この章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。

前のページでは「野池」を紹介しましたが、このページでは「河川」について解説いたします。

 

河川とは


▲河川の例 利根川

 

さて、前述したようにバス釣りができる場所は「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類があります。

河川は強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめフィールド(釣り場)です。

他の釣り場所である「野池」や「湖沼」には貯まっている水には動きがありません。ただ、河川には流れがあり、流れの中で魚が育っているため引きが強いです。また、大物の魚が釣れる可能性もあります。

これがリバーバスフィッシング(=河川で行うバス釣り)の醍醐味です。

 

 

また、その反面フィールド(釣り場)が広範囲であるためポイント(=釣れる場所)の見極めが難しいです。釣れるポイントが限定されるため初心者には厳しい中級者向けのフィールドなのです。

川の流れがない場所での釣りには物足らない方は河川での釣りがよいと言えるでしょう。

 

▼【参考】代表的な釣り場所の特徴一覧

場所 特徴 どういう人向け?
野池

俗にいう貯め池。場所を選ばず気軽にルアーを投げれる。 手軽に時間のない方でも行けるのが魅力。初心者にもおすすめ。
河川

釣る場所を絞るのが難しいが、釣れれば大物の可能性! 川バス特有の強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめ
湖沼(こしょう:湖や沼)

ボート釣りなど普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる! 水深があって、目に見えないところにも注目しないと釣れない。考える釣りの醍醐味を味わいたい方におすすめ。
管理釣り場

人工的に作られた釣り場。最も釣れやすい。 初心者でも容易に釣ることができる。デートスポットとしてもおすすめ

 

また、河川の釣りの醍醐味を味わうには、まずはそこにどんな種類のブラックバスが生息しているか知った方がよいでしょう。

河川では2種類のブラックバスを釣ることができます。下記で解説いたします。

 

河川に生息するブラックバス

 

国内の河川には「ラージマウスバス」と「スモールマウスバス」の2種類のブラックバスが生息しています。

まずは、こちらの2種類のブラックバスの違いについて学んでいきましょう。

 

ラージマウスとスモールマウスバスの違い

▼ラージマウスバスとスモールバスの違い

呼称 生息域 生息場所 特徴
ラージマウスバス 日本全国 野池・湖沼・河川 おもに流れのない温暖な野池などに生息
スモールマウスバス 東北・関東地方の河川 おもに河川 流れの急な河川に多く生息

 

ラージマウスバスは、口が大きく、身体にある斑点が横に一直線に集中した模様で、体色はやや黄色掛かっているのが特徴。

スモールマウスバスは、ラージマウスに比べ口が小さく、身体はトラ模様、またはヒョウ柄。

 

どちらも小魚や甲殻類などを主食とし、見た目も似ていますが、大きな違いがいくつかあります。

それはラージマウスは比較的温暖な地域を好みますが、スモールマウスは冷涼な地域を好む魚であるという事。

そして生息している場所も、ラージマウスは主に湖沼や野池といった流れのない所に居ますが、スモールマウスは逆に流れのある河川に多く生息しているという事。(河川にもラージマウスはいます)

 

このような両者の生態の違いにより、昨今では、様々なフィッシングスタイルが確立されてきました。

様々なフィッシングスタイルとは
個々の生息域の違いにより、釣り方も様々なものがあります。

例えば、ラージマウスバスの場合は、止水域(水が止まっているくらい流れが遅い場所)での釣り方がメインになり、水の流れはさほど意識しなくても釣れるのに対し、スモールの場合は、流れの中に身を潜めていることが多く、水の流れを意識してルアーを操作する釣り方がメインになるという事になります。

例えばラージ狙いの場合は、激流の中にルアーを投げることは確実にありませんが、スモールの場合は、激流の中のストラクチャー(障害物)狙いが必要になったりします。

 

これから初めてバスフィッシングにチャレンジされる方は、河川で狙えるブラックバスに2種類の魚が存在することをまず始めに理解しておきましょう!

 

ラージマウスバスの狙い方

 

まずはラージマウスバウスについて解説いたします。ラージマウスバスの多くは湖などの止水域に生息していますが、流れのある河川にもラージマウスが生息する場合もあるのです。

ちなみに、河川に生息しているラージマウスバスのことを「リバーラージ」と言います。

止水域(しすいいき)とは
人間には水が流れないで止まっているように見える環境。実際にはゆっくり流れている。「野池」「湖沼」が該当する。

 

河川でのラージバスフィッシングの醍醐味と言ったら何といっても「引きの強さ」、そして「デップリと太った体高(たいこう)のいい魚が狙える」こと。

野池などの止水域と違い、少し流れのあるところにもブラックバスは定着しています。

障害物の際に隠れる習性は、どの魚も同じなので、まずは橋脚の影や桟橋などの船着き場、テトラポットと呼ばれる消波ブロックの際などを丹念に攻めていきます。

▼消波ブロック

 

また、河川には必ずと言っていいほど水門が設置してあります。

水門は流れがあり、他の小魚などが集まりやすく、多くのブラックバスの回遊ポイントとなります。

▼水門

 

小さい河川へ続くインレットやアウトレット※などの流れ込みも酸素量が多く、バスが集まりやすい絶好のポイントなので、付近に流れの変化がある場所がないかなど、フィールドを訪れた際はこまめに観察するようにしましょう。

 

インレットとアウトレット
インレットは川から流れてきた水を溜めている池などの供給地点を表します。アウトレットは池などの水が川に排出される地点を意味します。
酸素量が多いと魚が集まりやすい理由
一定の酸素量以下になると魚が呼吸しづらくなり、活性が下がると言われており、最悪の場合、死に至ることもあります。そのため、夏場などには、酸素量が多く、水温が安定しているところにバスが集まる傾向があります。 

 

そしてアタリが来れば、魚の強い引きを存分に味わうことができます!

 

アタリとは
魚がエサに食いついた時に、竿先やウキ(アタリを知らせてくれたり、エサの場所を保つ道具)が動くこと。アタリを「小さい」「大きい」などと表現することがあります。小さいアタリとは、「コンコン」とか「ツンツン」といったツツクアタリが多いです。対する大きなアタリは、「ゴン」とか「ググッ」と引き込まれる明確なアタリになります。

 

筋肉隆々とした立派なサイズが期待できますので、是非1度リバーラージ釣りにチャレンジしてみるのをおすすめします。

 

スモールマウスバスの狙い方

 

筆者は、この河川でのスモールマウスバス狙いがとても大好きで、暇があれば近くのフィールドに足を運んでいます。スモールを狙う上で最も特筆すべきは、以下の点です。

 

  • 引きの強さはラージマウス超え
  • 金色に輝くトラ模様の魚体が何とも美しい
  • 釣り方がラージマウスよりも少し難しい
  • 気まぐれな性格ゆえに、1度釣れても同じ場所で釣れるとは限らない
  • 超激流の中にも潜んでいる
  • ラージマウスは曇りの天気の方が釣りやすいのに対し、スモールは晴れの日の方が釣れる可能性が高い

 

など、先ほど紹介したラージマウスバスとは明らかに異なる習性が見られ、違う釣り方が要求されます。

同じブラックバスでも全く別の魚であるかのようにさえ感じますね。

 

特に針掛かり(=釣り針を魚の口に刺すこと)した際の引きと言ったらラージマウスバスのそれとは比べ物になりません!

▼針掛かり(フッキング)の様子

 

30センチくらいのスモールマウスバスの引きは、40センチのラージマウスバスと同等かそれ以上の強さの引きに感じますね!

それくらい強い引きが堪能できるんです!

 

スモールマウスバスは、激流の中にも身を潜めていることがあるので、狙い方としては、堰下(せきした:堰と呼ばれる河川の流れをせき止める構造物)の河川の落ち込みや消波ブロックの隙間などにルアーをドリフトさせて(=流れに漂わせて)誘います。

始めはコツっとアタリが来ることが多いですが、即アワセ※は厳禁。

即アワセ
魚がエサに食いついた瞬間に、竿を立てて魚の口に針を引っ掛けようとすること。

 

小さいアタリの後の大きく引き込まれるアタリを待ってから、思い切ってフッキング(=魚を口に針を引っ掛けること)させるようにします。

スモール狙いは、川の流れもあるので初めての方にはちょっと難しいかもしれませんが、それだけに釣れた時の喜びもひとしおです!

また、習性もラージとは少し異なりますので、なかなかラージが釣れないといった方は、試しにスモール狙いに切り替えてみるとよいかもしれません。

 

有名な河川紹介

 

下記に、サイトや雑誌等でも多く取り上げられる有名河川について紹介いたします。是非、実際に足を運んでバス釣りを楽しんでみてくださいませ。

 

都道府県 河川の名前
埼玉県 入間川・越辺川・ビン沼川・荒川・名栗川・都幾川
※埼玉はスモールバスの生息が多いです。
茨城県 利根川・小貝川・霞水系横利根川・霞水系新利根川・桜川・五行川など
千葉県 江戸川・印旛新川・長門川
大阪 淀川
東京都 多摩川

 

次のページでは「ボート釣り」など普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる釣り場である「湖沼(こしょう)」の解説をいたします。

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バス釣りの場所の基礎知識① 【野池編】

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

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この第2章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。

各フィールド(釣り場)別に釣れるポイントや釣り方・特徴・攻略方法などをお伝えします。

このページでは「野池」について解説していきます。

 

野池とは

 

野池とは、農業用の水を貯めるために作られた小さな池のことです。

現在は日本各地の至る所にブラックバスが生息していますが、野池は「これから初めてバス釣りを始めたい!」という方におすすめの場所です。

 

特徴


photo by 三人日 CC 表示-継承 3.0

▲千葉県 雄蛇が池

 

前述した通り、バス釣りができる場所は「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類あります。

野池は「管理釣り場」という人工的なフィールド(釣り場)を除けば、最も初心者向けのフィールドになります。

 

野池が初心者向けである理由は小規模な釣り場であり魚が居る場所が一目見て分かるからです。

野池の周囲は狭いので、野池の中にいる魚の生息密度が濃く、岸のどこからルアーを投げても比較的簡単に釣る事ができます。

河川や湖沼の場合はフィールド(釣り場)があまりにも大きいため、初心者の方は魚がどこにいるかわからず、ポイントを絞るのはなかなか大変かと思います。

 

 

また、野池は割といたるところに存在するフィールドで、手軽に時間のない方でも訪れることができるのが魅力。遠くの釣り場に足を運べない方にもってこいの釣り場です。

 

野池の選び方

 

野池の選び方ですが、フィールド(釣り場)には、ブラックバスが入っている野池と全く入っていない野池の2つのフィールドが存在します。

 

 

これを見分けるには、バスアングラー(ブラックバスを釣る人)が釣りをしているかしていないかで判別します。

普段からルアーマン(ルアーを使って釣りをしている人)がそのフィールドを訪れていれば、確実にブラックバスが入っているフィールドと言えます。

反対に釣り人をあまり見かけない様であれば、いない可能性が高いので別のフィールドを探しましょう。

 

フィールド(釣り場)の見極め
フィールド(釣り場)の見極めは非常に難しい所なのですが、少なくとも1人でも釣り人(ルアーを投げている人)を見かける様であれば、そこにはブラックバスが生息している可能性は高いと言えます。

釣りには、コイなどを釣るための「投げ釣り」やフナ狙いの「ウキ釣り」などもありまして、そのような対象魚を狙っている釣り人しかいないようであれば、ブラックバスは「ほぼ居ない」と断定できます。

 

野池の釣り方の基本

 

野池は、小さなものから数百メートル以上も周囲のある大きなものまで様々です。

野池での釣り方の基本は、ランガンスタイルと言って「投げては移動を繰り返すスタイル」が有効です。ルアーを沈めてみて、反応がなければすぐに移動をして、効率よく魚の居るポイントを探っていきます。

ちなみに、ランガンスタイルはほぼ野池のみで行います。広大な湖や河川などはランガンスタイルでは、せいぜい500mくらいの距離しか回れないと思います。そのくらいの移動範囲ですと、野池よりも断然広い湖や河川でブラックバスのポイントを絞るのは難しくなり、多くの釣り人はなかなか釣れないと思います。初心者ならなおさらです。

この章(第2章)の後のページで解説しますが通常湖や河川ではランガンスタイルではなくボートを使うのです。

 

 

また、野池の多くは、水深が1メートル前後と比較的浅い所が多いです。

活性が高ければ※水面にルアーが落ちた瞬間にブラックバスが食いついてくることもあります。ちなみに、水面にルアーが落ちが瞬間に魚が食いつてくることを「トップウォーターゲーム」と呼びます。

活性が高い
「活性」とは、魚がエサやルアーに食いつく積極性の程度を表します。「活性が高い」と釣れやすい、「活性が低い」と釣れにくいことを意味します。

 

このトップウォーターゲームは、夏場などのバスフィッシングの醍醐味とも言え、迫力満点です。様々なルアーで誘い、ブラックバスが水面で食いついてくる瞬間を楽しんでみてください!

 

野池でブラックバスの居るポイント

 

野池には様々なタイプがあります。

「農業用のため池」の他「河川から枝分かれしたフィールド」や「公園の敷地内にある池」「貯水池」など多くのフィールドが存在します。

ブラックバスという魚は物陰に潜んで、近くを通る小魚などのエサを待ち構えていますので、基本的にはこのような野池の周囲にある葦や水草の際、木陰などといった障害物周りを丹念に狙っていきます。

 

また、沈んでいる船や立木・杭・パイプ・桟橋など目に見えるものがあれば、その周囲にはブラックバスがいる可能性が高いです。

「逆に目に見えない障害物」というのも存在し、沈んでいる水草や池の中に放たれた自転車やタイヤ・大きな岩といった沈下物も恰好のストラクチャー(障害物)になり得ます。

底を取りながらラインを巻いている時(野池の底でルアーを動かしている時)に引っかかるようであれば、そこには地形の変化とともに何かが沈んでいる可能性が高いので1度巻くのを止め、アタリがないか確認してからルアーを回収するようにしましょう。

 

画像で学ぶ!ブラックバスがいるポイント!

 

上記の画像は、ストラクチャー(障害物)周りにルアーを投げている画像です。上記の画像で言えば、足元なんかにルアーを落としてもバスが付いている(ブラックバスがいる)可能性が高いです。

水面で目視できる障害物を狙っても良いですし、見えない瓦礫や岩などは格好のブラックバスの住みかとなり得ます。

木陰や水草が目視できない場合は、ライン(釣り糸)を回収しながらボトム(野池の底の形状)を確認しつつ、このような障害物が水中に設置されていないかを手探りで探りながらバスの居所を掴む釣りになります。

 

釣れる野池紹介

 

実は、野池の場所は秘境性が高く、雑誌などにもあまり一般的には公開されていないのです。

なぜかと言うと、フィールドが狭く、あまり多くの釣り人がビュンビュンとルアーを投げてしまうとスレてしまい(ブラックバスがルアーに慣れてしまい)、釣れなくなってしまうからです。

そのため、現地の人も隠したがります。

私が知っているブラックバスが釣れる野池は、有名というわけではありませんが、以下になります。こちらを参考に、是非実際に足を運んでみてくださいませ。

 

▼筆者が教える釣れる野池!

都道府県 野池名
埼玉県 柴山沼・ビン沼・仙女ヶ池・丸掘・高須賀池・弁天沼・昭和池・弦代公園・宝泉寺池・油井ヶ島沼
千葉県 雄蛇が池・印旛沼・手賀沼・房総野池郡
茨城県 上野沼・砂沼・つくば野池郡

 

次のページでは「河川」について解説を行います。河川は野池よりも釣ることが難しい中級者向けのフィールドですが、河川ならではブラックバス釣りの楽しみ方をすることができるのです。

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バス釣りとは

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

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▼「ブラックバス釣りのイメージが沸かない」という方は、まずは以下の4枚の画像でイメージを掴んでみてください。

 

バス釣りとは

▲ブラックバス

 

みなさんは、「バス釣り(バスフィッシング)」という言葉をご存知でしょうか?

「耳にしたことがある」という方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

バス釣りとは、淡水魚(=海ではなく川や湖に住む魚)である「ブラックバス」という魚を「ルアー」と呼ばれる疑似餌で誘い、釣り上げるゲームフィッシング(=食べる目的ではなく魚を釣ること自体を楽しむこと)の1つです。

ちなみに「バス釣り」は「バスフィッシング」とも呼ばれます。バスフィッシングの方がよりスポーツ的な意味合いで使われます。

▼ルアー

 

バス釣りは米国が発祥の地です。

現地では、プロの公式大会が毎年開催され、優勝賞金が100,000ドル(約1200万円)、さらに選抜されたエリート選手のみが出場できる大会であれば300,000ドル(約3600万円)も獲得できる夢のようなプロスポーツとして知られているんです!

 

 

バス釣りの大会は日本でもありますが、アメリカの大会ように幅広く認知されているわけでありませんし、賞金額もアメリカのように高額ではありません。

しかし実は日本でも多くの団体が設立され、名だたるプロが集結しバス釣りのトーナメントが開催されています。

 

このWebonでは、そんなバス釣り(バスフィッシング)の魅力・楽しさを思う存分にお伝えできればと思っています。

バス釣りの奥深さ、醍醐味を少しでも皆様に肌で感じ取って頂き、指南書のような感じで読み進めて頂けますととても嬉しく思います!

 

国内バス釣りの起源

 

国内でのバス釣りのルーツは、遡ること1925年。

米国から持ち込まれたブラックバスは、最初に神奈川県の芦ノ湖に放流され、その後は津久井湖、相模湖へと広がり、やがては霞ケ浦、琵琶湖など全国の湖でも確認されるようになりました。

 

 

ブラックバスが持ち込まれた経緯
ブラックバスを日本に持ち込んだのは赤星鉄馬氏という人物。赤星氏はアメリカに留学した際に体験したバス釣りに魅了されて、アメリカからバスを日本に持ち込み箱根の芦ノ湖に放流した。

 

次第に生息域が広がり、認知度が高まってくると、その魚食性(魚を食べる性質)の高さから、エサに代わる疑似餌(ルアー)での釣りが主流となりました。

そこからバス釣りは「ゲームフィッシング」という概念が生まれ、次第に熱を帯びていったとされています。

 

バス釣りの魅力

 

このバス釣りの楽しさは、ルアーという様々な形を施した疑似餌に、フィッシュイーター(小魚を主食とする大型魚)である彼らが勢いよく食らいつき、壮絶なファイトを味わえる所にあります!

▼ブラックバスがルアーに食らいつくイメージ

 

今までに釣りをしたことがない全くの素人の方でも1度釣れてしまうと、その迫力に魅了されてしまい、ハマる方も多い釣りです。

また、ブラックバスという魚は季節によって居場所や好むエサが変わるため、様々な疑似餌を使い、潜んでいる場所を考えながら釣りをするというゲーム性もまた人気の1つなんです。

この「季節によって居場所や好むエサが変わるため、様々な疑似餌を使い、潜んでいる場所を考えながら釣りをすること」は「シーズナルパターン」と呼ばれます。

シーズナルパターンについては第1章のこちらのページで解説しておりますので詳しくはそちらをご覧ください。(このページは「はじめに」です)

 

ちなみに私は、小学生の頃からバスフィッシングの楽しさに魅了され、現在まで数えきれないほどの魚を釣り上げてきました!

このシーズナルパターンを先読みして、居場所を突き止めた時の爽快感引きの強さを味わったら病み付きになること間違いなし!

 

 

私がハマったきっかけ

 

先ほども少し触れましたが私が初めてブラックバスを釣ったのは、幼き小学生の頃。

川で友人と鯉(こい)釣りをしていて、足元に見たこともない柔らかい樹脂製の疑似餌(ソフトベイト)を見つけました。

 

▼ソフトベイト

 

「なんだろう」と思いながら針先に付け、水門際のゴミだまりの水面に落としたところ、下から大きな口を開けてバクっと何者かが吸い込みました。

その時に釣れてしまったのがブラックバスで、その強い引きに衝撃を覚えたことがバス釣りにハマってしまったきっかけです。

 

 

このブラックバスという魚は、実に予想もしないところで釣れてしまいます。

私のように長年釣り続けているベテランでさえも釣れない状況下で、全くの初心者が大きなサイズを釣り上げる時も多々あります。

それほどまでに謎に満ちた、ゲーム性に富んだ釣りであると言えます!

 

釣り人の考え方次第で釣果に大きな差がつくのもまた事実。

腕ではなく、頭脳で釣り上げることができるのも、バスフィッシングの魅力の一つなのです。

 

以上、バスフィッシングとは から バスフィッシングの魅力 までを簡単に解説させていただきました。

このWebonでは、

「恋人に誘われてこれから始めてみたいんだけど…」

「前に1度やったことがあるんだけど、また1から始めてみたい…」

などといった全くの初心者の方にもわかりやすく、バスフィッシングの魅力や釣り方をご紹介していきます。

1人でも多くの方の「ちょっとやってみようかな…」のきっかけづくりをお手伝いできれば幸いです。

 

皆様の趣味の1つとして広がり、スポーツフィッシングとして社会に認知されれば、これほど嬉しいことはございません!

是非、初めての1匹を手にした時の感動を味わってみてください!

 

次のページから第1章のスタートです(このページは「はじめに」)。まずはバス釣りは具体的にどのような事をするのか、予算、持ち物など基本中の基本を学んでいきましょう!

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バス釣り初心者入門

 

著者:お魚店長

幼少の頃からバス釣りを始め、現在では足掛け30年以上も魅了され続ける中年バサー。昨今の【釣りガール】ブームに押されつつも業界を陰から見守り、釣りの楽しさをや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。バス釣りビギナーの方に、分かりやすく基礎の基礎から釣れるコツを伝授します。お問い合わせはこちらから

 

このWebonではバス釣り初心者が、バス釣りの迫力と醍醐味を知り、最終的に1人でフィールド(釣り場)に足を運んでいただくことを目的としております。

ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

 

はじめに

バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが持つ特性により「食らいついた時の壮絶なファイト」や「ブラックバスが潜んでいる場所を突き止めた爽快感」を味わうことができます。その魅力的な世界を覗いてみてくだい!

バス釣りとは

 

第1章 基礎

初心者の方が「バス釣りをしたい」と思っても、何から学んでいいかわからないのではないでしょうか。第1章では、バス釣りにおいて初心者の方が学ぶべき基礎知識を解説していきます。

バス釣りの基礎知識 ~初心者が最低限学ぶべきこと~

バス釣りの釣り方の基本

 

第2章 釣り場

バス釣りの釣り場所は大きく分けると「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類。それぞれの特徴について解説します。

バス釣りの場所の基礎知識① 【野池編】

バス釣りの場所の基礎知識② 【河川編】

バス釣りの場所の基礎知識③ 【湖沼編】

バス釣りの場所の基礎知識④ 【管理釣り場編】

 

第3章 道具

バス釣りは、ブラックバスの趣味嗜好に合わせて道具を使い分けるのも楽しみ方のひとつです。ここでは、バス釣りに必須の道具である「ロッド」「リール」「ルアー」「ライン」について解説します。

バス釣り道具の選び方・おすすめ① 【ロッド編】

バス釣り道具の選び方・おすすめ② 【リール編】

バス釣り道具の選び方・おすすめ③ 【ルアー編】

バス釣り道具の選び方・おすすめ④ 【ライン編】

 

第4章 コツ

バス釣りでは、知っておけばより多くのブラックバスを釣ることができるコツがあります。ここでは初心者が知っておきたい4種類のコツについて解説します。

バス釣りのコツ① 【季節・天候・時間】

バス釣りのコツ② 【ルアーの使い分け】

バス釣りのコツ③ 【根掛かり】

バス釣りのコツ④ 【プレッシャー】

スノーボードのグラトリ向けブーツの選び方!おすすめ3選!

Webon紹介目次著者
スノーボードは道具によって滑りやすさが大きく変わります。自分がしたい滑り方に合った道具を選ぶ事で何倍もスノーボードを楽しむことができるのです!

「スノーボード『道具の選び方』入門 ~滑り方で選ぶ!~」はこちらから!

第1章 滑り方6種類

スノーボードの滑り方6種類を知る!

第2章 滑り方別・道具の選び方

パーク編

スノーボードのパーク向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパーク向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パーク向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

グラウンドトリック(グラトリ)編

スノーボードのグラウンドトリック向け板の選び方!おすすめ3選!

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グラトリ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

カービングターン編

スノーボードのカービングターン向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのカービングターン向けブーツの選び方!おすすめ3選!

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パウダー編

スノーボードのパウダー向けの板の選び方!おすすめ3選!

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ハーフパイプ編

スノーボードのハーフパイプ向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのハーフパイプ向けブーツの選び方!おすすめ3選!

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オールラウンド編

スノーボードのオールラウンドモデルの向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのオールラウンド向けブーツの選び方!おすすめ3選!

オールラウンド向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

グラトリ(グラウンドトリック)とは

 

「グラウンドトリック」とはキッカーと呼ばれるジャンプ台などを使わず、平地のゲレンデでスピンというボードを回転させる技やプレスという板を浮かせる技などの総称です。

略して「グラトリ」とも言います。

 

▼キッカーの例(グラトリでは使用しない)

photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp

 

▼スピンの例

▼プレスの例(滑りながら板を持ち上げる)

 

グラトリはスピードを出さなくてもできるので、怪我のリスクが少なく、気軽に楽しめることから人気があります。

スノーボードは「パーク」というジャンプ台があるコースがあったり、「パウダー」というさらさらの雪の上で滑る楽しみがあったりする中、グラウンドトリックは場所を選ばず誰でも挑戦しやすいのも特徴です。

 

このページでは、グラトリ(グラウンドトリック)向けのブーツについて説明していきます。

どんなに上手い人でも、グラトリに向かないブーツを使えば、できるトリックもできなくなるし、上手にやるのは難しくなります。

グラトリでもブーツは非常に重要な道具となりますので、もっと楽しくグラトリをしたいなら、是非グラトリ向けのブーツを選びましょう。

ここではグラトリ向けのブーツの特徴を解説すると共に私のおすすめするグラトリ向けブーツを3つご紹介いたします。

 

グラトリ向けのブーツの特徴

 

グラトリ向けのブーツは、

  • フィット感が良い
  • 硬さはミディアム〜ソフトフレックス
  • 足裏感覚が優れる
  • クッション性が良い

という性能を持ったブーツが最適です。

これを見てお気づきになった方がいるかも知れませんが、実はグラトリは基本的にはパーク向けのブーツと同じ様な性能が求められます。

パークもグラトリも「スピン」や「プレス」といった同じ様なトリックをする為です。

 

しかし、より「グラトリ向けのブーツ」を探すのであれば以下の事を知っておくと良いでしょう。

1つはグラトリではパーク向けブーツよりも柔らかめのモデルがおすすめという事です。

パークを滑るよりも単純にスピードを出すことがないので、低速でも柔軟な動きをすることができる柔らかめのモデルの方が、トリックの幅が広がります。

 

2つ目は、クッション性能もあるに越したことはありませんが、なくてもそれほど問題はない、という事です。

パークのように大きなジャンプはしないので衝撃を受けることが少なくてあまり必要ないのです。

もちろんクッション性は疲労の軽減にも繋がりますのである方が良いのですが、グラトリの場合はそこまで気にしなくてもいいでしょう。

 

パーク向きブーツの解説は「パーク編」で!(このページはグラトリ編)

 

ここからは先ほど挙げた4つのそれぞれの項目について詳しく解説をしていきます。

 

グラトリ向きブーツの特徴1 フィット感が良い

 

フィット感の良さは、グラトリ用のブーツに限らずどんなブーツでも一番重要なポイントです。

フィット感を左右するのは、インナーの素材と構造で、優れたインナーならブーツの中でかかとが浮かず、足とブーツがピッタリとフィットします。

 

 

自分の足の形に合ったブーツを、試着して探しましょう。

 

グラトリ向きブーツの特徴2 ミディアムフレックス~ソフトフレックス

 

グラトリ用ブーツの硬さは、硬すぎず柔すぎないミディアムフレックス(中間の硬さ)がおすすめです。

グラトリでは低速で滑ることも多いので、硬いブーツでは操作がしづらいと感じるかもしれません。

初級者の方であれば、低速で滑ることがもっと多くなるので柔めのブーツでも大丈夫です。

 

また、足回りの硬さは、バインディングの硬さでもある程度は調整できます。

 

 

しかし、硬いブーツに柔いバインディングよりも、柔いブーツに硬いバインディングの方が板の操作性が良くなるので、グラトリではこの二つのどちらかと言われれば柔らかめブーツがおすすめです。

基本的にこだわりが無ければミディアムフレックスかソフトフレックス(柔らかい硬さ)を選びましょう。

 

グラトリ向きブーツの特徴3 足裏感覚が優れる

 

グラトリでは繊細なボードコントロールが必要になります。

スピンやプレスなどのトリックをする前は細かい動きをするからです。

 

「足裏感覚」というのはブーツの底で雪面をどれだけ感じる事ができるか、という感覚です。

足裏感覚に優れたブーツなら、雪面の凹凸などを感じることができますので、繊細なボードコントロールがしやすくなります。

足裏感覚はソール(靴底)の形状や素材で違います。

比較的薄くて、ゴツゴツしていない平らな物の方が足裏感覚は感じやすいでしょう。

実際に試着したり、メーカーの説明を読んで参考にすると良いでしょう。

 

足裏感覚とは
雪を足で踏んでいる感覚や、雪面の硬さや凹凸などを足の裏で感じる感覚のことなどを指します。

 

グラトリ向きブーツの特徴4 クッション性が良い

 

ジャンプ着地の際など、グラトリでは足に衝撃が加わることが多いです。

クッション性が良いと衝撃を吸収してくれますので、着地の精度も上がりますし、何より疲れずらくなります。

ブーツの作りやソールの素材でクッション性は変わります。

先ほど解説した「足裏感覚」を確かめる時に、クッション性も確認しましょう。

 

ただし、グラトリではそこまで高い位置からのジャンプというものはしないのでクッション性は必要無い場合もあります。クッション性が多少低くてもグラトリは大丈夫ですのでクッション性の優先度は低くても大丈夫でしょう。

 

 

以上がグラトリ向けブーツを選ぶ際にチェックすべきポイントです。

ネットでも店頭でも、購入する際はこれらをしっかりとチェックしてから購入すれば間違いはないでしょう。

 

▼グラトリ向けブーツの特徴と理由

特徴 理由
フィット感が優れる 操作が楽になる
ミディアムフレックス~ソフトフレックス 操作性が良い
足裏感覚が優れる 繊細なボードコントロール
クッション性が良い 疲れずらい

 

 

ここからは著者がおすすめするグラトリ向けブーツをご紹介していきます。

 

著者おすすめグラトリ向けブーツ3選

 

パーク向けブーツの中でも、よりグラトリに向いているおすすめモデル3選を紹介します。

 

1 DEELUXE「Choice」

 

DEELUXE(ディーラックス)というメーカーの「Choice」(チョイス)というモデルのブーツです。

インナーを熱成形で自分の足型にピッタリ成型することができる「サーモインナー」を採用したフィット感に優れるブーツです。

 

サーモインナー
「サーモインナー」というブーツはインナーを特殊なオーブンで温めて、足に合わせてピッタリの型を成型することができます。歯医者で歯の型を取るような感じです。どんな人が使っても完全なフィット感を得ることができます。

▼サーモインナーの解説(公式)

 

アウトソール(靴底⇔インソール)には足裏感覚に優れる「スケートフレックスソール」というクッション性にとても優れ、足元が柔らかい上にしっかりとした安定感が特徴のソールを採用しています。

足にピッタリフィットしたインナーと、このアウトソールのお陰で非常に優れた足裏感覚を発揮します。

 

ソフトフレックスで動きやすく、低速のグラトリにもピッタリですので、初心者の方にもおすすめです。

 

▼グラトリにおすすめのブーツを買う DEELUXE「Choice」

 

 

2 Thirtytwo「ZEPHYR」

 

Thirtytwo(サーティツー)というメーカーの「ZEPHYR」というモデルのブーツです。

Thirtytwoは、スノーボードブーツ専門メーカーで、優れた性能とデザインのブーツが人気を集めているメーカーです。

 

ZEPHYRは、最高のストリートスノーボーダーと言われる、ジェレミー・ジョーンズが使っているブーツですので、トリック性能の高さ(トリックのしやすさ)は間違いありません。

 

▼ジェレミー・ジョーンズ

 

オプションパーツを使ってフィット感の調節ができ、抜群のフィット感を持ったソフトフレックスモデルですのでとてもおすすめです。

 

▼グラトリにおすすめのブーツを買う Thirtytwo「ZEPHYR」

 

 

3 VaNS「Hi-Standard」

 

VANS(バンズ)というメーカーの「Hi-Standard」(ハイスタンダード)というモデルのブーツです。

スニーカーのイメージが強いVANSですが、スノーボードブーツメーカーとしても長い歴史と実績を持つ優れた人気のメーカーです。

 

「Hi-Standard」はスケートライクな(スケートのような)滑りをテーマに作られたブーツですので、動きやすさとトリック性能の高さはピカイチです。

見た目もストリートスタイルなオシャレなデザインで、見た目にもグラトリに向いているブーツと言えるでしょう。

 

▼グラトリにおすすめのブーツを買う VANS「Hi-Standard」

 

 

▼おすすめブーツの早見表

メーカー/名称 特徴 備考
DEELUXE「Choice」 ソフトフレックス・足裏感覚〇・フィット感〇 サーモインナー搭載
Thirtytwo「ZEPHYR」 ソフトフレックス・トリック性能〇・フィット感〇 ジェレミー・ジョーンズも使用
VANS「Hi-Standard」 動きやすさ〇・トリック性能〇 スケートライクな滑り

 

 

 

グラトリ以外の滑り方のおすすめ道具を知りたい方は目次へ!

 

 

目次著者

第1章 滑り方6種類

スノーボードの滑り方6種類を知る!

第2章 滑り方別・道具の選び方

パーク編

スノーボードのパーク向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパーク向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パーク向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

グラウンドトリック(グラトリ)編

スノーボードのグラウンドトリック向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのグラウンドトリック向けブーツの選び方!おすすめ3選!

グラトリ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

カービングターン編

スノーボードのカービングターン向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのカービングターン向けブーツの選び方!おすすめ3選!

カービングターン向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

パウダー編

スノーボードのパウダー向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパウダー向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パウダー向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

ハーフパイプ編

スノーボードのハーフパイプ向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのハーフパイプ向けブーツの選び方!おすすめ3選!

ハーフパイプ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

オールラウンド編

スノーボードのオールラウンドモデルの向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのオールラウンド向けブーツの選び方!おすすめ3選!

オールラウンド向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

特殊な機能を持つビンディング6選

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

ユニークな機能のビンディングがある

 

スノーボードのビンディングは、板やブーツの硬さや性能に合わせて選ぶことが大切です。

ただ、どのメーカーも様々な硬さのモデルを発売しているので、板とブーツに合わせた選択だけではなかなか一つのビンディングを選ぶのは大変です。

ビンディングには、各メーカー独特の機能を持たせているので、その独自の機能もビンディング選びの参考にすると良いでしょう。

 

このページでは、ユニークな機能を持ったビンディングについて紹介します。

気になる機能があれば、その機能が採用されたモデルを選んでみるなどして参考にしてください。

 

1 SALOMON(サロモン)「SHADOW FIT(シャドウフィット)」

 

SALOMONの「SHADOW FIT」というテクノロジーが使われたビンディングは、ヒールカップに柔らかいフレキシブルな素材が使われ、握ると曲がるほど柔軟な作りになっています。

 

▼ヒールカップとは下記画像で言うと、かかとを覆う黒いバンドのようなものを指す

 

ヒールカップが柔軟な作りになっていることにより、ヒールカップがブーツの形状に合わせるように曲がるので、よりブーツとビンディングの密着度が上がり、高いフィット感と無駄のないパワー伝達ができる優れた性能を持っています。

また、可動域も広がりますので、従来のビンディングではできなかった様な柔軟な動きも可能になり、独特のスタイルを出した滑りも可能となりました。

 

 

柔らかいということは、「その分反応やサポート力が悪いのでは?」という印象も受けますが、アグレッシブな(反応やサポート力が必要とされる滑りをする)プロスノーボーダーからの評価もとても高いのでその心配もありません。

SALOMONの「SHADOW FIT」搭載モデルはヒールカップ以外にも様々な最新テクノロジーが使われているので非常に優れたビンディングです。

 

ヒールカップ以外の最新テクノロジー
「VIBE TECHNOLOGY」という、反発力と衝撃を緩和する独自のシステムにより、衝撃を吸収し疲労を感じさせない効果がある。また、パワー伝達を最適に行えるようなプレートが使われていたりもする。
公式ホームページ:https://timetoplay.salomon.jp/shadow-fit/

 

SALOMON(サロモン)「SHADOW FIT(シャドウフィット)」はこんな人におすすめ

 

SHADOW FITのビンディングは、可動域が広くて柔軟な動きがしやすいのが特徴です。

ですので、パークやグラトリなどトリック向きと言えるでしょう。

それでいて反応も良いみたいですので、オールラウンドに使いやすいです。

 

▼SALOMONの「SHADOW FIT」搭載モデルはこちらから

 

 

2 BENTMETAL(ベントメタル)「ドライブプレート」

 

 

BENTMETAL(ベントメタル)というメーカーはLIB TECHやGNUなどの板を作っているマーヴィン社が手がけるビンディングブランドです。

 

マーヴィン社
1977年にアメリカでスノーボーダーによって創立され、スノーボード製品などを製造している。同社の代表的な板であるLIBTECHやGNUは、よその国に依頼せず、アメリカの工場で手作りされている。

 

ドライブプレート(一般的なビンディングは「ベースプレート」という名称)とは、足裏のプレート(パッド)のことなのですが、BENTMETALのプレートは従来のものとは異なり、8層構造で作られた非常にこだわった優れ物となっています。

 

 

様々な素材を組み合わせて作ることにより、フィット感やクッション性、反発力などの性能を高度に発揮することに成功しています。

 

参考:8層構造に使われている素材
「EVA樹脂FOOTBET」「色落ちしないエコ昇華プリントTOPSHEET」「ファイバー加工シート」「軽量コア」「ファイバー加工シート」「CO-EX BOTTOMSHEET」「ナイロン繊維キャリッジ」

 

このドライブプレートには、硬さが違う4種類の製品があり、それぞれ別売りでの購入も可能です。これら全ては8層構造になっております。

雪質や滑りに合わせたプレートを選べば非常に優れた性能を発揮してくれるでしょう。

 

BENTMETAL「ドライブプレート」はこんな人におすすめ

 

4種類のドライブプレートを付け替えることで、あらゆる雪質や滑りのスタイルに合わせることができますので、一つのビンディングであらゆる滑りをしたい人におすすめです。

また、BENTMETALのビンディングには全てドライブプレートが採用されており、ソフトフレックスからハードフレックスまで様々なモデルが揃っているので初心者から上級者までおすすめです。

 

▼BENTMETAL「ドライブプレート」搭載ビンディングはこちらから

 

 

3 UNION(ユニオン)「ミニディスク」


▲写真、左がUNIONのミニディスク。右が従来のセンターディスク

 

ビンディング専門メーカーのUNION(ユニオン)は様々な斬新なテクノロジーを開発しています。

センターディスクを従来のものより小さくすることに成功した「ミニディスク」は、真似をするスノーボードメーカーも登場するほど優れたテクノロジーです。

 

 

このミニディスクのメリットは、固定されている部分が少なくなる(センターディスクは固定されています)ことで、より板の動きをビンディングで感じることができるようなったことと、より細かい部分での板の操作ができるようになったことです。

 

UNION「ミニディスク」はこんな人におすすめ

 

ミニディスクの良い部分は、板のフレックス(硬さ)を細かく感じることができ、繊細に板をコントロールすることができることです。

初心者にとっては、そんな細かい部分まで感じることは難しいと思いますので、あまりそのメリットを活かすことはできないかもしれません。

どちらかというと中級者以上の人が使ってことその良さがわかると思います。

 

▼UNION「ミニディスク」搭載ビンディング

 

 

4 FLOW(フロー)「リアエントリー」

 

 

FLOW(フロー)のビンディングは、ハイバックが後ろ側に開くようになっています。その開いた部分から足を入れ装着します

 

 

従来のビンディングのように、ラチェットでカチャカチャやる必要がなく、非常に素早く装着できるメリットがあります。

 

▼ラチェット:ブーツをビンディングに固定するための器具

 

装着にかかる時間は従来のビンディングの5分の1くらいの時間でしょうか。

 

ちゃんと締め付けられるのかが不安になる部分ですが、むしろフィット感の評価は高く、プロスノーボーダーやインストラクターをはじめとした、非常に多くの人から高い評価を集めています。

FLOWのビンディングは全てこの「リアエントリー」という機能が採用されています。

 

FLOW「リアエントリー」はこんな人におすすめ

 

リアエントリーは脱着の素早さが何よりも魅力ですので、ビンディングの装着が面倒に感じている人には最適です。

すぐに滑り出したい人にはピッタリでしょう。

ただ、構造上座って装着するのが難しいので、初めてスノーボードをする方にとっては逆に装着が難しく感じてしまうかもしれません。

 

▼FLOW「リアエントリー」搭載のビンディングはこちらから

 

 

5 NOW Binding(ナウ バインディング)「SKATE TECH(スケートテック)」

 

NOW BINDINGというメーカーの「SKATE TECH」は、筆者自身も使用している非常におすすめのビンディングです。

キングピンを支点として、ビンディングがつま先側とかかと側にシーソーのように可動する仕組みになっています。

ブッシングにはクッション性があり、キングピンを支点としたテコの作用で増幅した力をピンポイントで板に伝える役割があります。

 

 

これにより体重移動がスムーズになり、より力を板に無駄なく伝えられる特性があります。

また、可動することでクッション作用もあるので、雪面の凹凸を吸収する効果もあります。

 

ブッシングは硬さの違う3種類が揃えられていて、別売りで購入も可能です。

板の硬さに合わせて選べば、一つのビンディングでどんな板にもベストマッチさせることができます。

 

▼NOW BINDING「SKATE TECH」の公式動画

 

NOW BINDING「SKATE TECH」はこんな人におすすめ

 

SKATE TECHのビンディングは、エッジグリップの強さが魅力です。カービングをメインでやる人には最適な機能となるでしょう。また、クッション性能も高いのでジャンプなどにも向いています。

ブッシングを変えることで雪質や滑りのスタイルに合わせたセッティングに調整することが可能ですので、よりレベルの高い滑りをしたい貪欲な人にもおすすめです。

 

▼NOW BINDING「SKATE TECH」搭載のビンディングはこちらから

 

 

6 BURTON(バートン)「EST(エスト)」

 

BURTONの「EST」システムは、従来のビンディングのように、足の下で板にビスで取付けるのではなく足の外側で板に取り付けをします。

 

 

それにより、足と板の間に余計なもの(ビス)が入らなくなるので、板の動きをより正確に感じることが可能となります。

ESTのビンディングは、BURTONのチャンネルシステム(2本のネジを使って板を固定するシステム)の板にしか取り付けができません。

BURTONのチャンネルシステムと合わせることで、スタンス幅とアングル角度をミリ単位で自由自在にセッティングすることがが可能となります。

 

 

▼BURTONのセッティングの様子

 

BURTON「EST」はこんな人におすすめ

 

BURTONのESTの魅力は、細かいセッティングが可能なことと、板の動きをダイレクトに感じることができる部分です。これも初心者の人にとってはあまりその良さを実感しでづらい部分ですので、中級者以上におすすめです。

また、細かいセッティングができる分、調整方法が複雑になるので、ある程度知識も必要になるでしょう。いずれにせよ初心者には扱いづらいと感じてしまうかもしれません。

 

▼BURTON「EST」搭載のビンディングはこちらから

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

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オールラウンド向けブーツの選び方!おすすめ3選!

Webon紹介目次著者
スノーボードは道具によって滑りやすさが大きく変わります。自分がしたい滑り方に合った道具を選ぶ事で何倍もスノーボードを楽しむことができるのです!

「スノーボード『道具の選び方』入門 ~滑り方で選ぶ!~」はこちらから!

第1章 滑り方6種類

スノーボードの滑り方6種類を知る!

第2章 滑り方別・道具の選び方

パーク編

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オールラウンド向けのブーツとは

 

「オールラウンドモデル」のブーツは、その名の通り全体的にバランスの良い性能のモデルが最適です。

なぜならカービングターン向けの硬いブーツではジャンプの技がしづらくなりますし、グラウンドトリック向きの柔いブーツでは、スピードを出すのが難しくなる、というように極端な性能を持ったブーツではバランスの取れた滑りができないからです。

 

カービングターン

▲カービングターンをしている様子

カービングターンとは板のエッジ(板の周囲についている金属部分)を使って滑り、雪面に一本の線を描くように滑るターンのことです。略して「カービング」とも呼びます。

グラウンドトリック

グラウンドトリック(グラトリ)とは、ジャンプ台などを使わずゲレンデ、つまり平地でスピンやプレスなどの技をすることを言います。

スピンとは板の反発を使ってジャンプをして回転する技です。プレスとは板をしならせてウイリーのようにして滑る技のことを言います。

▼プレス(滑りながら板を持ち上げる)

 

以下の2点に注意してブーツ選びをすれば、自ずとバランスの良いブーツを選ぶことができるはずです。

  • フィット感が良い
  • ミディアムフレックス(中間の硬さ)

以下では、この2点について詳しく解説していきます。

 

オールラウンド向けブーツの特徴1 フィット感が良い

 

フィット感はスノーボードのブーツ選びで最も重要な部分です。当然オールラウンドモデルのブーツでも重要な部分となります。

自分の足にフィットし、かかとが浮かないブーツを選びましょう。優れたインナーを使っている高性能ブーツほど優れたフィット感を持っています。

また、「BOA」や「スピードレーシング」というシステムを採用しているブーツで、足の甲部分とスネ部分を分けて締められるモデルだと、締め付けを調整してよりさらに高いフィット感を得られるのでおすすめです。

 

 

 

オールラウンド向けブーツの特徴2 ミディアムフレックス(中間の硬さ)

 

ブーツの硬さは、足首の曲がりやすのことを表します。硬ければ高速で滑った時の安定感とカービングターン性能に優れます。

しかし、足首が固定されることで動きづらくなってしまいますので、ジャンプやトリック(技)がしづらくなってしまいます。

逆に柔かめのブーツは、低速でのジャンプやトリックはしやすいですが、高速のスピードを出した時に不安定になってしまいます。

 

滑走スタイルにもよりますが、硬すぎず柔すぎないミディアムフレックス(中間の硬さ)のブーツを選べば、様々な滑りに対応しやすいでしょう。

 

▼オールラウンド向けブーツの特徴と理由

特徴 理由
フィット感が良い 繊細なボードコントロール
ミディアムフレックス バランスが良い

 

オールラウンド向きおすすめのブーツ3選

 

ここからはハーフパイプ向きブーツのおすすめを著者が厳選してご紹介!

どんなブーツにすればいいか分からない初心者の方も、迷われている方も、是非ご参考にしていただければと思います!

 

1 BURTON「RULER」

 

BURTON(バートン)というメーカーの「RULER」というモデルのブーツです。

ハーフパイプの平昌オリンピック銀メダリスト・平野歩夢選手が使用しているブーツです。

 

▼平野選手のハーフパイプ

 

意外と安価なモデルを使用していて、板の硬さもBURTONのラインナップの中では比較的柔らかめのモデルとなっています。

安価ですが、もちろん性能はオリンピックメダリストの折り紙付きで、足の甲部分とスネ部分を分けられるレーシングシステムに、ブーツ内の熱を保温する機能など高機能を搭載したブーツとなっています。

 

 

非常にコスパに優れるので、試着をしてみてフィット感が良ければおすすめの一本です。

 

▼ハーフパイプ向きおすすめブーツを買う BURTON「RULER」

 

 

2 SALOMON「DIALOGUE JP」

 

SALOMON(サロモン)というメーカーの「DIALOGUE JP」というモデルのブーツです。

スキーメーカーでもあるSALOMONは、スノーボードの道具も非常に高い性能のものを開発しており、ブーツの評価もとても高いです。

この「DIALOGUE JP」幅広甲高の日本人の足に合わせた形状をしているので、他にしっくりくるブーツのない人でも、高いフィット感を得られやすいブーツとなっています。

是非一度試着をしてみてはいかがでしょう。

 

こちらも足の甲とスネを分けて締められるので、足の形を問わずしっかりと締め上げることができます。

ミディアムフレックスの硬さと高いフィット感を持っているので、オールラウンドに使いやすいブーツとなっています。

 

▼ハーフパイプ向きおすすめブーツを買う SALOMON「DIALOGUE JP」

 

 

3 thirtytwo「SESSION」

 

thirtytwoというメーカーの「SESSION」というモデルのブーツです。

thirtytwoはスノーボードブーツの専門のメーカーです。

国内外問わず非常に高い人気があります。

「SESSION」は従来の紐を使ったレーシングシステム(ワイヤーによる締め上げではなく通常の靴紐のようなタイプ)を採用しているので、締め付けの調整ができて高いフィット感があります。

さらに、足首部分だけをBOAで締めることができ、足首とかかとのホールド性をさらにめた、フィット感に優れたブーツとなっています。

柔すぎず硬すぎない丁度いいサポート性能(足首の硬さ)があり、伸縮性のある紐のレーシングシステムを採用しているので、レスポンスにも優れた性能も持っています。

 

▼ハーフパイプ向きおすすめブーツを買う thirtytwo「SESSION」

 

 

 

オールラウンド以外の滑り方のおすすめ道具を知りたい方は目次へ!

 

 

目次著者

第1章 滑り方6種類

スノーボードの滑り方6種類を知る!

第2章 滑り方別・道具の選び方

パーク編

スノーボードのパーク向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパーク向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パーク向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

グラウンドトリック(グラトリ)編

スノーボードのグラウンドトリック向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのグラウンドトリック向けブーツの選び方!おすすめ3選!

グラトリ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

カービングターン編

スノーボードのカービングターン向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのカービングターン向けブーツの選び方!おすすめ3選!

カービングターン向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

パウダー編

スノーボードのパウダー向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパウダー向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パウダー向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

ハーフパイプ編

スノーボードのハーフパイプ向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのハーフパイプ向けブーツの選び方!おすすめ3選!

ハーフパイプ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

オールラウンド編

スノーボードのオールラウンドモデルの向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのオールラウンド向けブーツの選び方!おすすめ3選!

オールラウンド向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから