2.5次元舞台の擬人化もの【ヘタリア/青春鉄道/ラブ米】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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2.5次元舞台には「擬人化」ジャンルの作品が多数上演されています。

その理由を知ると、さらに2.5次元舞台の楽しみ方が広がることでしょう。

 

擬人化とは

 

擬人化とは人間以外のものを人の形で表現することをいいます。

元々は「人間以外のものに人間的な特徴を与える表現様式全般」を指す言葉です。

たとえば、夏目漱石の「我輩は猫である」では本来人語を解するはずのない猫が語り手となり、人の言葉を理解し、人の言葉で思考するという点で擬人化された表現を用いた作品といえます。

▼夏目漱石「我輩は猫である」(画像クリックで商品詳細へ)

 

漫画やゲームのジャンルとしての擬人化はもう少し定義としては狭く「人間以外のものを人間の形を模したキャラクターにすること」を指すことが多いようです。

擬人化で有名なキャラクターと言えば「ミッキーマウス」「きかんしゃトーマス」などがあります。

▼ミッキーマウス

▼きかんしゃトーマス

擬人化の対象となるものは、動物や食べ物、艦船や刀といった形のあるものから、国や都道府県のような概念まで幅広く、様々な人気作が生まれてきました。

 

▼擬人化作品の例

擬人化したもの 作品名
動物 けものフレンズ
食べ物 ラブ米(本ページで紹介)
艦船 艦隊これくしょん-艦これ-
刀剣乱舞
ヘタリア(本ページで紹介)
都道府県 四十七大戦

 

「擬人化もの」の魅力

 

2.5次元舞台の勢いが増した2012年以降、擬人化ものの漫画やゲームを原作とした2.5次元舞台も多数上演されています。

もちろん擬人化もののヒット作があったというのは大きな理由でしょう。(ヒット作については下で紹介しています。)

しかし、擬人化ものの魅力、また多数上演される理由はそれだけではないと思います。

 

擬人化作品の魅力は「ドラマと演劇との違いを知ること」で理解できると思います。

ドラマの場合は、ある程度はセットを作り込んだり、多数のエキストラを使ったりしてリアリティを出さなければ視聴者は納得できないことでしょう。

しかし、2.5次元舞台つまりは演劇はそうではないのです。

 

演劇というのは「見立て」が根底にあります。

たとえば、ナレーションや登場人物の台詞で「ここは戦国時代」と語られれば、舞台上のセットが簡素なものであっても、城や合戦場の風景を頭の中で描きながら芝居を楽しむことができるでしょう。

時には、舞台上に数人の役者しかいなくても演技や音響の力で、何十万の軍勢がそこにいることを観客は感じることもできるでしょう。

つまり「見立て」が根底にあるという点が、演劇はドラマと大きく違う部分なのです。

 

演劇においては、大人が子供を演じる、男性が女性を演じる、女性が男性を演じるといったことを観客は自然に受け取ることがができると思います。

それは、舞台上にあるものから想像力をもって頭の中に情景を映し出す「見立て」の効果があるからこそなのです。

 

2.5次元舞台の世界でも「人間が人間以外のものを演じる擬人化もの」は、演劇ならではの「見立て」の魅力に触れることができます。

だからこそ、次々と上演されていくのではないかと思います。

 

 

 

「擬人化もの」作品

ミュージカル「ヘタリア」

ミュージカル「ヘタリア」の原作は、国を擬人化した大ヒット漫画「ヘタリア」シリーズです。原作が大ヒットし、舞台版のファンも多い作品です。

 

▼漫画「ヘタリア」(画像クリックで商品詳細へ)

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「イタリア」「ドイツ」「日本」というように、各国を擬人化しており、物語では国民性が元になった個性豊かなキャラクターが登場します。

物語は歴史的なエピソードやエスニックジョーク(=様々な国の人や民族の国民性を揶揄し笑いを誘うこと。)が盛り込まれ、コミカルなシーンからぐっと感動するシーンまでたっぷり詰め込まれています。

劇中のミュージカルナンバーもそれぞれのキャラクター性(つまり国民性)が現れており必見です。

 

ミュージカル全3作と2018年3月に行われたFINAL LIVEにてミュージカル「ヘタリア」としての上演は終了していますが、ネット配信やDVDでの視聴は可能となっています。

 

▼ミュージカル「ヘタリア」PV

 

<この作品を観る方法>

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・Blu-ray/DVD
U-NEXT

・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

※アニメはdアニメストアU-NEXTで観ることができます。

 

※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

ミュージカル「青春鉄道」

ミュージカル「青春鉄道」は、鉄道路線を擬人化した漫画を原作とした作品です。舞台版はシリーズ化されており、評判のよい作品で私自身好きな作品であります。

 

▼漫画「青春鉄道」(画像クリックで商品詳細へ)

劇中には「宇都宮線」「高崎線」「東海道新幹線」など日常生活でも見聞きする鉄道路線がキャラクターとして登場します。

劇中のエピソードは実話を元にしたものが多いです。例えば「西武鉄道でメイドトレインが運行されたエピソード」「北陸新幹線の開業エピソード」「東北新幹線の全線開通日のエピソード(強風や人的ミスで運休や遅延が発生した) 」などです。

鉄道オタクでなくても楽しめますし、見終わった後には鉄道に興味が湧くのではないかと思います。

 

2018年11月までに3作が上演されており、各作品で登場する路線が異なります。

1作目から見るのがオススメですが、馴染みのある路線が登場する作品から見るのも良いでしょう。

 

<この作品を観る方法>

 

▼ミュージカル「青春鉄道」映像

 

<この作品を観る方法>

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
amazon ・Blu-ray/DVD

 

RICE on STAGE「ラブ米」

米を擬人化したキャラクターたちが登場するのが、RICE on STAGE「ラブ米」です。舞台版はシリーズ化されています。評判がよい作品であり、また私が好きな作品でもあります。

 

原作は5分アニメで、米やパン、麺が擬人化されています。主人公の「ひのひかり」を筆頭に「ささにしき」「ひとめぼれ」といったお馴染みの品種が登場します。

▼アニメ「ラブ米」(画像クリックで商品詳細へ)

 

舞台は「キャラクターたちが協力して米の敵に立ち向かいながら成長していく様子」が描かれる1部と、「ハーベストショーというキャラクターたちによる歌やダンスのショー」が披露される2部という2部構成になっています。

米にまつわる豆知識やキーワードがあふれ、最後まで楽しく笑いながら見られる作品となっています。見ると絶対にご飯が食べたくなること間違いなしの作品で、実際に物販ではおにぎりが販売されていました。

 

▼RICE ON STAGE「ラブ米」ダイジェスト映像

 

<この作品を観る方法>

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
amazon ・Blu-ray/DVD
DMM.com ・ダウンロード/ストリーミング

※アニメはdアニメストアで観ることができます。(定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題)

 

 

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