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この第4章では、これからバス釣りを始められる方や、まだブラックバスを1度も釣ったことがない方のために、釣るために押さえておきたい4つのコツ「季節・天候・時間」「ルアーの使い分け」「根掛かり」「プレッシャー」を4ページにわたって解説します。
前のページでは「季節・天候・時間」でしたが、このページでは「ツアーの使い分け」について解説します。
目次
ルアーの使い分け
ルアーには「カラー(色)の違いによって釣れ方が異なる」という性質があり、その時の状況に合致していないと全く釣れないといったことが起こる時があります。
しかし、裏を返して言えば「条件に合致したものさえ使えば驚くほど簡単に釣れる」ということ。
実は、このカラー選びがバス釣りを稼業としているプロにも難しいところで、時として奈落の底へ突き落とされる原因でもあるのです。
また、ルアーには3種類のタイプがあり、これらをうまく使い分けることにより、効率的にバスの反応を探ることができます。
ここでは、ルアーのカラーやそれぞれのタイプの違いを解説しますので、釣れる要素として覚えておくとよいかもしれません。
カラーの選び方
一般に、バス釣りに使われるルアーは様々なカラーのものが販売されており、選ぶだけでも多くの種類があり困惑してしまいます。
そこで選び方や使い分けとして知っておいて欲しいのが、ルアーの「カラーパターン」と言われるもの。
ルアーの多くは「ナチュラル系」と「アピール系」という2つのカラーパターンに分かれ、その日の釣り場の状態により、使い分けることができます。
「ナチュラル系(ナチュラルカラー)」は、おもに自然色に近い色で、黒や白・透明・茶色・透き通った緑色など、自然界に存在する色に近いものを指します。
▼ナチュラル系の例
「アピール系(アピールカラー)」は、赤や黄色・オレンジ・青などの明るく派手目の色のことを言います。
▼アピール系の例
これらの色が釣り場の状態や天候を加味して使い分けられます。
ナチュラル系の色ほど水質に同化しやすく、魚からルアーであることを見切られにくい(見破られにくい)です。そのため、視認性の良い(水の中でブラックバスが見渡しやすい)晴れの日や他の釣り人が多く、魚が神経質になっている場面などに多く使うようにします。
一方、赤や黄色といったアピール系は、水の中でも十分な存在感を発揮し、遠くにいるバスをもおびき寄せる効果があります。そのため、曇っていて水の中の視認性が悪く魚がルアーを発見しずらい時や、水の濁りが激しい時などに使うととても効果的です。
▼ナチュラル系/アピール系のルアー特徴一覧
カラー | 特徴 | 使うタイミング |
ナチュラル系 ■■■ |
色が水質に同化しやすく、魚からルアーであることが見切られにくい。 | 視認性の良い晴れの日や、魚が神経質な場面など。 |
アピール系 ■■■ |
水の中でも存在感を発揮し、遠くにいるバスもおびき寄せる。 | 水の中の視認性が悪い時や、魚がルアーを発見しずらい時など。 |
ルアーのカラーチョイスは、基本中の基本なので、是非覚えておくと役に立つと思いますよ!
ハードルアーのタイプ別攻略法
さらに知っていてほしいのが、ルアーのタイプ別攻略方法というもの。
これは、ハードルアーに限っての攻め方になりますが、一般的な水の中を泳ぐ小魚の形を模したハードルアーは「フローティングタイプ」「サスペンドタイプ」「シンキングタイプ」という3つのタイプに分類されます。
フローティングタイプ
「フローティングタイプ」とは、着水してからしばらく放置していると、段々と水面に向かって浮いてくる自重の軽いルアーで、水中の縦の動き(=ルアーを上下に動かし魚を誘う)を意識した使い方がメインとなるタイプです。
ブラックバスの習性として、ルアーを止めているときに食いついてくる場合が多いので、障害物周りにルアーを投げてから「少し巻いてまた止める」→「少し巻いてまた止める」の動作の繰り返しで効果を発揮するルアーと言えます。
サスペンドタイプ
「サスペンドタイプ」とは、その呼び名の通り(サスペンド=一時停止)水中で全く浮くことなく静止するタイプのルアーのこと。
ルアーを巻いても沈んだり浮いたりすることなく、水中の一定の層を探るのに適しており、水の中をサスペンド(浮遊する)しているブラックバスをおびき寄せるのに効果を発揮します。
言い換えれば、水の中の一定の層に浮いて止まっている魚を狙えるルアー、という意味になりますね。
シンキングタイプ
「シンキングタイプ」とは、ルアー(ライン)を巻くと、どんどん水の中に潜っていくルアーで、より深い層にいる魚を狙うのに適したタイプです。ボトム(底)にルアーを当てて、砂煙で派手に魚を誘えるなど、アピール系の強いタイプと言えます。
Q. 「砂煙で派手に魚を誘える」とのことですが、ブラックバスは動くものにはなんにでも興味を示すという性質があり「砂煙」も例外ではないということでしょうか?
A. はい、その通りですね。砂煙などはバスを誘う為の要素で、ザリガニや手長エビなどが水中で逃げ惑うシーンを演出します。後ろに逃げた時に「ブワッ」となります。これにバスが興味を示して、ここぞとばかりに食いついてくるんです。
他にも何タイプかルアーのタイプがあるのですが、大まかにこの3つの動きを知っていれば、状況に応じて使い分けられるかと思います。
「リアクションバイト」という釣り方
「どんなルアーを投げても全くアタリがない!」「この釣り場では、何のルアーを使えばよいかよくわからない!」といった場合には、「リアクションバイト」という釣り方を試してみてください!
リアクションバイトとは
「リアクション」=激しく変化を付ける
「バイト」=アタリ
すなわち「激しく変化を付けてアタリを誘う釣り方」の事です!
俗に「リアクション狙い」とも言われていますが、ブラックバスという魚はとても好奇心旺盛な魚で、動くものには何でも興味を示す習性があります。
ルアーに激しいアクションを加えて、反射的にブラックバスに食いつかせてしまおうというのが「リアクションバイト」という釣り方になります。
筆者も何度この「リアクション狙い」に救われてボウズ(魚が全く釣れないこと)をまぬがれたことか…。
この釣り方は「全く魚からの反応がない」などのシチュエーションで、思わぬ効果を発揮することがありますので、ピンチな状況に陥ったときは、是非1度試してみてくださいね!
Q. 動くものに興味を示すのなら「ずーっとリアクションバイトをやった方がよいのでは?」と考えてしまうのですが、それではだめなのでしょうか?またデメリットはあったりするのでしょうか?
A. そうですね。毎回、リアクション狙いでよいかとも思うのですが、これがなかなかそうもいかないんです。釣れる時もあれば、釣れない時もあるといった感じですね!謎が深まるばかりなんです。
リアクションバイトのデメリットは、ルアーの重さが10グラム前後のものが多いので、細いラインでは扱いにくいといった所ですかね…。
筆者おすすめルアー3選
ここで初心者の方にも絶対に釣れる?おすすめルアーを3選ご紹介します!
これらのルアーは、私が初心者の頃によく使っていたもので、ほとんどの場合自分で動作を付けずとも自発的にアクションを繰り出してくれる優れたルアーです。
また、コスト面でも比較的安価で手に入れることができるのでおすすめです。よろしければ1度使ってみてくださいね!
▼著者おすすめルアーを買う
【番外編】風が吹いて来た時はスピナーベイト!
釣りをしている最中に急に風が強くなってきて、釣り場の状況がフッと変わる時があるのですが、そんな時は是非、ハードルアーである「スピナーベイト」を投げてみてください。
このルアーは、キラキラと水の中で光り、強烈な振動と音で魚をおびき寄せるルアーなのですが、これが正直、初めて使う方には、まさに釣れる気がしないと思われてしまうのではないかと感じます。
なぜって、あまりにもエサである小魚には見えなさすぎるから…。
ところが、不思議なことに、風が強く吹けば吹くほどこのルアーは釣れる要素を持っているんです!
筆者の今までの経験では、同じように風が吹いている状況でなおかつ水面が波立っている状況で使用し、立て続けに2匹釣れるどころか、サイズがとてもデカイものをキャッチすることができました!
この経験を機にスピナーベイトの秘めたる力を思い知らされましたね!
「風が吹いてきたらスピナーベイト!」これ、知ってて損はない知識なので、是非覚えておいてくださいね!
筆者おすすめのスピナーベイト2選
⚫OSPハイピッチャー
こちらはとにかく釣れるスピナベとして人気があります。コスパもいいです。
⚫デブスbカスタム
ビッグバス狙いの為のスピナベ(スピナーベイトの略)として高い人気があります。琵琶湖で最も実績のあるルアーとして有名です。
このページではツアーの使い分けについて解説してきましたが、次のページでは「根掛かり」について解説します。ピンチだと思われがちな「根掛かり」ですが、実はチャンスなのです。
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はじめに
第1章 基礎
第2章 釣り場
第3章 道具
第4章 コツ
著者:お魚店長
バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから