『バス釣り初心者入門』目次へ (全15ページ)
この第4章では、これから始められる方や、まだブラックバスを1度も釣ったことがない方のために、釣るために押さえておきたい4つのコツ「季節・天候・時間」「ルアーの使い分け」「根掛かり」「プレッシャー」を4ページにわたって解説します。
前のページでは「根掛かり」についてでしたが、このページでは最後に「プレッシャー」について解説します。
プレッシャーとは
ブラックバスという魚は「こんなルアーにも食いついてくるの?」というくらい好奇心旺盛な一面がある一方で、少しでも物音を立てるとすぐに物陰に隠れてしまうほど臆病で警戒心の強い魚です。
1つの釣り場に数多くの釣り人が集中するバスフィッシングでは、あちらこちらでルアーが水面上を行き交い、それだけで魚に与える心理的影響は計り知れないものがあるでしょう。
このように、常に何らかの物理的・外的要因が原因で、過度に魚にストレスを与えてしまうことを「プレッシャー」と言います。
プレッシャーを与えると、魚のルアーに対する反応が急激に悪くなったりします。
ブラックバスは非常に警戒心の強い魚なので、うまく釣るにはこの魚に掛かる「プレッシャー」を常に考えて行動する必要があります。
プレッシャーを考慮に入れた上で、どうやったらブラックバスを釣ることができるのでしょうか。
やはり基本はプレッシャーのかからない、または少ないポイントを攻めていく以外に方法はないと思います。
プレッシャーがかからないポイント
小さな釣り場なんかですと、釣り人が数メートル間隔でルアーを投げている為、それだけ魚に与える人的プレッシャーも大きくなり、自然と釣れにくくなってしまうことがよくあるのです。
このようなプレッシャーの高い日本の釣り場で、ブラックバスを釣ることについてはバスプロ(バス釣りのプロ)でさえ思い悩むところではあるかと思います。
ただ、プレッシャーの少ないところは確かに存在するのです。
他の釣り人が少ないポイントというのは「あまり知られていない未知なるポイント」であったり「ルアーを極端に投げにくい場所」であったりして人が入る機会が少ない場所です。
そういったところには、プレッシャーが低くてスレていない(ルアーによく反応する)魚が多くいる傾向があります。このような場所は、どんなルアーを投げても比較的よく反応し釣れてくれるので、初心者にはとっておきの場所と言えるでしょう。
ちなみに、他の釣り人が少ないポイントは、歩いて探したり車で移動して探したりします。
平日や早朝の方が釣れる確率が高い
また、釣り人の少ない平日、早朝や夕方といったフィーディングタイム(=魚が食事する時間帯)は、人も少ないため魚へのプレッシャーが少ないです。
その上、ブラックバスが果敢にエサを追う時間帯であるため、日中に釣りをするよりは、はるかに釣れる確率が高くなります。
「早起きは三文の徳」と言いますが、朝早くにフィールドを訪れ、すがすがしい空気に包まれながらの釣りはとても気持ちのいいものです!
加えて初めてのブラックバスが早朝から釣れてしまったとしたら「今日はいったい、何匹釣れるのだろう?」と心の底から喜んで疑問に思うことでしょう。
特に魚の活性が高い夏場の早朝などに限っては、トップウォータールアー(=水面で動かして使うルアー)などで水面で食わせるダイナミックな釣りを満喫できるのでおすすめです。
以上のような考え方を参考に、是非プレッシャーの低いブラックバスを狙ってみてください!
まとめ
最後にブラックバスは、どのようなシチュエーションが1番釣りやすいのかをまとめて締めたいと思います。
①いつが1番釣りやすいの?→6~9月くらいの夏の時期の
②釣れる天候は?→曇りか雨の日の
③時間は?→フィーディングタイムである早朝か夕方に
④どんなルアーで?→ソフトルアー若しくはハードルアーで
⑤どんなふうに?→根掛かりを駆使しながら
⑥どんな場所で?→プレッシャーが少なく釣り人の居ないところで
⑦どんなことをしながら?→時にはスピナーベイトを投げながら
釣るのが1番良く釣れるのではないかと思います。
かなりアバウトですが、このタイミングをヒントに、ご自身の「最も釣れる」と確信できる秘密の場所を見つけてみてください。
最後になりますが、バスアングラーの聖地と言われる、関東を代表するビッグレイク「霞ケ浦(茨城県)」では、毎年様々な大会が開かれています。
▼霞ケ浦
そのため多くの釣り人がこの湖を訪れますが、それでも広大なフィールドのかいあってか、ここのブラックバスは比較的簡単に釣りあげることが可能です。
まだ「1度も釣ったことがない」という方は、是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
1人でも多くの方がバス釣りという世界を知り、日本中にプロスポーツとして知れ渡るのを切に願います。
『バス釣り初心者入門』目次へ (全15ページ)
はじめに
第1章 基礎
第2章 釣り場
第3章 道具
第4章 コツ
著者:お魚店長
バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから