2.5次元舞台の裏方観劇の楽しみ方① 【メイク・衣装・小道具・舞台セット】

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2.5次元舞台は映像・照明・音響などの「裏側」に注目するのがおすすめ!刀の効果音は刀の長さや種類によって音が変えられていたり、裏側に秘められた技術や工夫に目を向けると2.5次元舞台の楽しみ方の幅が広がります!観劇後は必ず「観劇ノート」を書いている観劇マニアが解説します!

『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方 ~照明・映像・音響・裏方観劇を知る~』(全8ページ)はこちらから!

著者:零音(れおん)

小学生の時に劇団四季を見てから舞台の虜になっていく。現在はブロードウェイミュージカル・2.5次元ミュージカル・ストレートの舞台を観劇。観劇後は必ずキャスト・スタッフの方々に感想のお手紙を書くため、目を引いた所などは観劇ノートに書いている。裏方に注目し独学で勉強している。

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知れば知るほど面白い裏方観劇

 

表舞台に着目しつつも裏方がどの様な演出をしているかに着目する観劇方法を「裏方観劇」と言います。

このページでは裏方観劇で注目していただきたい「衣装・メイク・小道具」「舞台セット」についてご紹介します。どのような点に注目すべきかや、おすすめ作品などをご紹介します。

 

メイク・衣装・小道具

メイクの注目ポイント・おすすめ作品

 

メイクに関しては、やはりどれだけ原作のキャラクターにキャストを近づけられるか、似せることができているかに注目すると良いと思います。

また、女性のお客様ならば、メイクの方法も学べると思います。(エラを目立たなくする方法や目を大きく見せる方法など)舞台メイクで一見派手に思えますが、アイラインの引き方やベースメイクなど参考にできる部分は結構たくさんあります。

 

メイクが凄かった舞台はミュージカル「SHOW BY ROCK!!」です。登場人物が人間ではなく、獣人(=動物と人間が混ざった人物)であるため、メイクもヘアセット(ウィッグ)もかなり特殊でしたが、原作に忠実に再現されていました。

特にウィッグは各キャラクター毎で、外ハネが凄かったり、前髪がとんがっていたりと、かなり特徴がある上に、獣人ですので頭の上に耳が生えています。

これを公演期間中維持するのは大変だったと思いますが、しっかり維持されていました。

▼ミュージカル「SHOW BY ROCK!!」ダイジェスト映像

 

衣装の注目ポイント・おすすめ作品


2.5次元舞台の衣装の注目ポイントは「再現性」と「動きやすさ」です。

2.5次元舞台で「再現性」は必須の要素ですが、再現性にこだわりすぎては、役者にとって動きにくい衣装となる事が多々あります。

そのため、「再現性」と「動きやすさ」に注目すると、衣装スタッフの工夫や技術力の高さが見れます。「動きやすさ」については実際に動いている役者を見て、立ち回りや歩き方など不自然でないかなどで観察することができます。

 

舞台「クジラの子らは砂上に歌う」の衣装は実際に存在しない世界観での物語です。キャラクターが着用している服は、とてもシンプルで麻の布に簡易的に紐を通しただけのような衣装ですが、布の動きがとても綺麗だった印象があります。

この作品はアクションがあったり、ダンスが組み込まれていたりするのですが、キャストが動くのに合わせて、衣装がひらひらと動くのがとても美しく見えました。

原作の世界観にあった生地を選び、なおかつ動いた時に線が美しく見えるような工夫がされていたのではないかと思います。使用されている生地がどんなものかを見るのも、衣装を楽しむ要素の一つではないかと考えています。

▼舞台「クジラの子らは砂上に歌う」trailer

 

殺陣が激しい作品では、キャストの動きやすさと再現性を両立させなければならない上に、キャストからの意見も取り入れなければならないので、どの部分に工夫が施されているのかを見るのも楽しみの一つです。

舞台「刀剣乱舞」の鶴丸国永という登場人物の衣装にはチェーンのようなものが付いていますが、最初に衣装さんがつけていたチェーンでは重く、アクションの時に影響が出るというキャストの意見を取り入れ、出来るだけ原作に忠実なチェーンで且つ重たくないものを、探して付け直すという一手間が加えられています。

ちなみに、ごく稀に衣装展示がされることもあるので、全公演終了後に実際に見て楽しむということもできます。

 

小道具の注目ポイント・おすすめ作品


小道具は、衣装と同じく舞台上の世界観を表現する上でとても大事な要素の一つです。

再現性も問われますが「客席からは小さすぎて見えないようなところも丁寧に作られていること」も注目すべき点であると思います。

舞台「憂国のモリアーティ」という作品では、登場人物であるシャーロックホームズのトランクにヴィンテージ加工を加えて古く見せています。

このトランクの中には物語後半で、ストーリーを進める上で重要なアイテムが入るのですが、開けた時に見えた中身もヴィンテージ加工がされていました。

このような見えないようなところにも、趣向を凝らしている点は、面白いと感じるところであり注目するべきポイントだと思います。

ちなみに、舞台「刀剣乱舞」の小道具展示を見たことがあるのですが、とても精密に作られたものが多く、舞台のためだけに作られたのが勿体無いと感じる位に、とても感動したことを覚えています。

▼ミュージカル『憂国のモリアーティ』 公演ダイジェスト映像

 

 

再現性を確認するならパンフレットがおすすめ

 

メイク・衣装・小道具は「再現性」を確認するのがおすすめです。

夢の世界だった場所を舞台の上で表現するために「再現性」には、惜しみない舞台技術が注がれており、その技術や工夫を感じることができるからです。

「再現性」を確認する上で、私がオススメしている楽しみ方は「公演のパンフレットを見ること」です。

大きいコンテンツ(「テニスの王子様」「刀剣乱舞」など)の舞台では、パンフレットをグッズとして販売している作品がほとんどです。

中にはネタバレになる内容が含まれているものもあるので、公演前には読まないという方や、公演終了後に欲しいと思ったら購入する方、色々いらっしゃるかと思いますので、パンフレットを見るタイミングはお好みで大丈夫です。

 

注目すべき点は、各メインキャストのキャラクター紹介のページです。ここではアップの写真や様々なアングルで撮影されている写真が使われているため、衣装の詳細な再現性やどんなメイクがされているのかがとても分かりやすい部分です。

また、小道具のラフ画や衣装のイメージ絵などが詳しく書かれているものもあります(「錆色のアーマ」など)。

 

【コラム】印象深いパンフレット

パンフレットは各公演でとても特色があり書いてあることもバラバラです。ただ、全てに共通しているのは、舞台の世界観や演出家・脚本家のコメント、キャラクターとキャスト紹介があることです。また、稽古場でのインタビューやキャストへのQ&Aなども記載されていることもあります。この稽古場でのインタビューや座談会などの記事から、舞台上での設定や一番力を入れている注目ポイント、裏話などの情報を得ることができます。特に印象的だったのは、舞台「錆色のアーマ」のパンフレットです。この公演のパンフレットでは各キャストが使用している小道具である武器のスケッチや設定資料が記載されていて、とても興味深かったです。小道具や大道具、衣装の設定資料はなかなか表に出ることがないので、どのような作り方がされているのか、どんな仕掛けがあるのかは、普通は知らないまま公演が終わってしまいますが、この時は舞台が始まる前に読んでいたので、小道具を細かいところまで観察することができ、とても楽しく観劇できました。

 

パンフレット以外でも、客席降り(=舞台を下りて客席で歌ったりする演出)がある舞台では、運良く通路側の座席であるとキャストとの距離が近くなる時があるので、この時に観察するのも良いと思います。

ただ、推しのキャストさんが近くに来るとドキドキしてしまって、見る余裕がないかもしれませんので、余裕のある方は是非見てみて下さい。

 

舞台セット

 

裏方観劇では「舞台セット」にも注目していただきたいです。

舞台セットは公演ごとに変わってきますが、セットは大きく分けて「動くセット」と「動かないセット」があります。

例えば「ミュージカルテニスの王子様」で「動くセット」は使われています。

試合中のネットがアンサンブル(=役がついていない人)やメインキャストによってセットが動かされています。

また、「弱虫ペダル」では、アンサンブルが可動式の台を動かして躍動感を演出しています。

ちなみに、舞台セットは重量がある上に、キャストが乗っている場合もあるので動かす際は注意が必要です。また、演出の一部なので少しのズレが大きなミスを引き起こす可能性もあり、アンサンブルはとても重要です。「動くセット」がある時は、アンサンブルの方に注目してみるのもおすすめです。

 

舞台セットに注目するなら「弱虫ペダル」がおすすめ

 

舞台セットに注目するなら舞台「弱虫ペダル」がおすすめです。

「弱虫ペダル」は、自転車競技を題材にした作品です。

試合中のコースや躍動感ある描写を立体的に舞台上で見せるのはとても骨が折れますし、なかなか難しいことです。

舞台セットはとても単純なのですが、キャストが立つ部分が少し斜めに作られたセットに駒がついていて、動かせる仕様になっています。

駒つきの舞台セットがあるおかげで傾斜のある坂道の勾配でのシーンを立体的に見せることが可能になり、効果的に見せることができています。

▼舞台『弱虫ペダル』箱根学園新世代、始動 公演ダイジェスト

 

また、舞台「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」では、ガンダムに乗り込んでの戦闘シーンで、キャストが乗り込むことができる縦型の可動式ボックスをガンダムに見立てて再現しており、なかなか新しい演出方法であると感じました。

今後、ロボットアニメや漫画を舞台化するにあたって、とても効果的な演出であり2.5次元舞台の可能性をより広げる画期的な方法であると思います。

▼舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』 発売告知PV

 

裏方観劇の面白みを少しだけご紹介しましたが、恐らくキャストの皆さんが演じているのを見たくて劇場に足を運んでいる方がほとんどだと思います。そのためなかなか細かいところまで見るのは難しいと思います。

また、一気にいろいろなところを見るのは大変だと思いますが、一度は違う角度から観劇するのも良いのではないでしょうか。

さて、このページでは「メイク・衣装・小道具・舞台セット」の楽しみ方についてお伝えしてきました。

次のページでは「音響ブース」の楽しみ方についてお伝えします。

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2.5次元ミュージカル人気スポーツ作品 【テニスの王子様・弱虫ペダル】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

このページから第2章。第2章では人気の2.5次元ミュージカル(舞台)作品をジャンル別に紹介していきます。

このページでは2.5次元ミュージカルの定番となっているスポーツ作品の中から「ミュージカル『テニスの王子様』」「舞台『弱虫ペダル』」「舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』」を紹介します。

 

<第2章のページ>
スポーツ】(当ページ)
アイドル
擬人化
刀剣乱舞
男性向け

 

「スポーツもの」が人気の理由

 

いまや年間200本近い作品が上演されている2.5次元ミュージカル(舞台)。その中でも根強い人気を誇るのがスポーツ作品です。

スポーツを題材とした2.5次元ミュージカルは年間を通してコンスタントに上演されています。

 

スポーツものが人気であるのには2つの理由があると筆者は考えています。

 

スポーツものが人気の理由1つ目は、スポーツものというジャンル自体が漫画の題材として人気があり、舞台化に繋がっているということです。

少年漫画誌を見ると大抵1作品はスポーツものが連載されています。それだけ人気のあるジャンルであり、ヒット作も多数生まれています。

 

そして2つ目はスポーツと身体表現である演劇の相性が良いということです。

スポーツと演劇の共通点は「身体の動作によって行われる」ところにあります。

もちろん劇場のステージでスポーツの行われる広いグラウンドとまったく同じ動きをすることはできません。

しかし、役者の身体の動きや表現で、私たちの脳裏には試合風景や熱戦の様子が映し出されます。

この舞台上での表現が「私たちの想像力がかき立てられる」という演劇体験をするのに、スポーツものは適したジャンルの1つなのだと思います。

 

 

人気スポーツ作品

 

以下では2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の中でも定番といえる作品を紹介します。

 

▼ここで紹介する作品

作品名 上演期間 備考
ミュージカル『テニスの王子様『 2003年4月30日~ 2019年3rdシーズン上演中
舞台『弱虫ペダル』 2012年2月1日~ 2019年「新インターハイ篇」上演決定
舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』 2016年12月9日~ 2018年5月~6月エピソード5上演

 

ミュージカル『テニスの王子様』

【基本情報】

作品名 ミュージカル『テニスの王子様』
初演 2003年4月30日(東京芸術劇場)
主人公(越前リョーマ)のキャスト(初代) 柳浩太郎・Kimeru・遠藤雄弥
ストーリー 主人公が属する青春学園テニス部が全国大会優勝を目指す
チケット チケットぴあ
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト https://www.tennimu.com/
「男性俳優のみ」「スポーツ漫画原作」などのミュージカルはミュージカル『テニスの王子』が初めての事だったので手探り状態でスタートした。上演当初は観客動員数も少なかったが口コミなどで徐々に広がり人気ミュージカルへ。2018年には累計250万人を動員(参照:https://www.tennimu.com/news/d724)を記録した。

 

第1章で解説したとおり、2.5次元ミュージカルのはしりとなったのがミュージカル「テニスの王子様」、通称「テニミュ」です。

 

「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章) 「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章)

 

テニミュは2.5次元ミュージカルの中でもシリーズがとても長く続いている作品になります。

主人公・越前リョーマの所属する青春学園テニス部が、「数ある強豪校と戦いながら全国大会優勝を目指す」といういたってシンプルなストーリーです。

 

 

公演ではテニスの試合をするシーンがほとんどを占めています。

 

役者はラケットを握り、ネットを挟んでラリーをします。

ボールは照明の明かりで表現され、見ているうちにテニスの試合が繰り広げられる物語の世界へと引き込まれます。

 

▼ミュージカル「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

もちろんミュージカルなので歌やダンスも挿入されますが、相手を挑発したり、反撃をしたりという「試合展開の表現」として活きてきます。

それゆえに、試合が終わった後は勝利した喜びや負けた悔しさを舞台上のキャラクターと一緒に味わうことになるのです。

この観客が物語の中に引きこまれるような感覚こそが、テニミュの大きな魅力であり、ロングヒットの作品となった理由だと思います。

 

 

本作は2018年現在3rdシーズンが上演中です。

原作の最終回までのストーリーを1stシーズン、2rdシーズンと繰り返しており、現在3周目にあたります。そのため配信やDVDで視聴する際は各シーズンの1作目から見るのがおすすめです。(3rdシーズンの場合は「青学VS不動峰」)

 

「シーズン」について

原作の1話から最終話までの原作のストーリーを1stシーズンで一通りやり、2ndシーズンで同じく1話から最終話までを、3rdシーズンでまた1話から最終話までを…という形で上演しています。

(正確には1話からすべての話の内容をなぞっているわけではありません。シーズンごとでも多少違いはあります。また、シーズンごとに役を演じる俳優は入れ替わります。) 

 

ミュージカル『テニスの王子様』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD
DMM.com ・月額レンタル。月ごとに決まった数のDVD/CDをレンタルすることができる。月980円で4枚、月に1880円で8枚、月2480円の借り放題プランがある。
ダウンロード/ストリーミング
GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。
U-NEXT
・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

※2.5次元ミュージカルで人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

舞台『弱虫ペダル』

【基本情報】

作品名 舞台『弱虫ペダル』
初演 2012年2月1日(天王洲 銀河劇場)
主人公(小野田坂道)のキャスト(初代) 村井良大
ストーリー 千葉県立総北高等学校の新入生・小野田坂道が自転車競技部で仲間と共にインターハイ優勝を目指す。
チケット ローソンチケット
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://www.marv.jp/special/pedal/index.html
自転車競技部の物語を自転車のハンドルだけを用いて表現している。原作「弱虫ペダル」は累計1700万部を超えるヒット、そして舞台化だけでなくテレビアニメ・テレビドラマ化もしている。

 

「弱虫ペダル」は週刊少年チャンピオンで連載中の自転車競技をテーマにした漫画です。

この作品の舞台化にあたって舞台上でどう自転車競技が表現されるのか、原作ファンであれば気になったことでしょう。

 

その答えとして、本作では自転車競技のレースを役者は「自転車のハンドルとその場での足踏み」によって表現します。

映像による演出もなく、肉体1つで激しくスピード感のあるレースを舞台の上に作り上げました。

 

▼舞台「弱虫ペダル」のダイジェスト映像

 

ハンドルだけを握りしめる姿は当初、困惑とともに迎えられました。しかし、この舞台を見に行った人は口々に「自転車が見える」と言います。

もちろん、目の前にいるのはハンドルを握りしめただけの役者です。

しかし、動きや台詞が重なり合って観客の頭の中には「はっきりと風を切る自転車に乗る彼らの姿」が浮かび上がります。

 

 

この想像力をかきたてるような演出は、原作を観客の目にビジュアルとして再現するところを超えて、原作と同じだけの感動や情景を観客の心に再現することに成功しました。

原作の連載も続く本作は、現在も舞台シリーズが続いています。

私たち観客の想像力を喚起させる舞台「弱虫ペダル」の世界を是非体験してみてください。

 

舞台『弱虫ペダル』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』

【基本情報】

作品名 舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』
初演 2016年12月9日(シアター1010)
主人公(桜井奈々)のキャスト(初代) 桃瀬美咲
ストーリー 架空のスポーツ「ストライド」に青春をかける男子高校生と、それに憧れた女子高校生の物語。
チケット チケットぴあ
動画配信サービス dアニメストア
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://trifle-stage.com/pos_s/
通称「プリステ」。原作では桜井奈々が主人公だが舞台では八神陸(俳優:伊崎龍次郎)・藤原尊(俳優:蒼木陣)のトリプル主人公で作られている。原作はゲーム・アニメ・ドラマCDなどになっている。

 

「弱虫ペダル」がハンドル1つで自転車競技を表現したのとは対極にあるのがこの舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」です。

 

本作は「ストライド」と呼ばれる架空のスポーツをテーマにしたゲームの舞台化作品です。

ストライドは「障害物や高低差のあるコースをリレー形式で走り抜けるスポーツ」です。

 

▼舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」PV映像

 

舞台版ではパルクールの指導者も参加し、指導を受けたキャストが実際に客席の通路やステージを走り回ることでストライドを表現します。

 

パルクール

障害物のあるコースを道具を使うことなく進み、目的地を目指すスポーツや動作鍛錬。跳ぶ・走る・登る事で進んでいく。

▼パルクールの様子

by Benjamin Hollis Some rights reserved

 

本作に登場するストライドは架空のスポーツであるにも関わらず、舞台作品となったことで「スポーツをやっている姿を目の前で観戦できる」という新たな体験をファンに与えました。

現実に「ない」ものも劇場という空間でなら「ある」ように見せてくれるという、2.5次元らしい作品です。

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

以上、2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の紹介でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルの人気アイドル作品を紹介します。

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