『バス釣り初心者入門』目次へ (全15ページ)
この第2章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。
各フィールド(釣り場)別に釣れるポイントや釣り方・特徴・攻略方法などをお伝えします。
このページでは「野池」について解説していきます。
野池とは
野池とは、農業用の水を貯めるために作られた小さな池のことです。
現在は日本各地の至る所にブラックバスが生息していますが、野池は「これから初めてバス釣りを始めたい!」という方におすすめの場所です。
特徴
photo by 三人日 CC 表示-継承 3.0
▲千葉県 雄蛇が池
前述した通り、バス釣りができる場所は「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類あります。
野池は「管理釣り場」という人工的なフィールド(釣り場)を除けば、最も初心者向けのフィールドになります。
野池が初心者向けである理由は小規模な釣り場であり魚が居る場所が一目見て分かるからです。
野池の周囲は狭いので、野池の中にいる魚の生息密度が濃く、岸のどこからルアーを投げても比較的簡単に釣る事ができます。
河川や湖沼の場合はフィールド(釣り場)があまりにも大きいため、初心者の方は魚がどこにいるかわからず、ポイントを絞るのはなかなか大変かと思います。
また、野池は割といたるところに存在するフィールドで、手軽に時間のない方でも訪れることができるのが魅力。遠くの釣り場に足を運べない方にもってこいの釣り場です。
野池の選び方
野池の選び方ですが、フィールド(釣り場)には、ブラックバスが入っている野池と全く入っていない野池の2つのフィールドが存在します。
これを見分けるには、バスアングラー(ブラックバスを釣る人)が釣りをしているかしていないかで判別します。
普段からルアーマン(ルアーを使って釣りをしている人)がそのフィールドを訪れていれば、確実にブラックバスが入っているフィールドと言えます。
反対に釣り人をあまり見かけない様であれば、いない可能性が高いので別のフィールドを探しましょう。
釣りには、コイなどを釣るための「投げ釣り」やフナ狙いの「ウキ釣り」などもありまして、そのような対象魚を狙っている釣り人しかいないようであれば、ブラックバスは「ほぼ居ない」と断定できます。
野池の釣り方の基本
野池は、小さなものから数百メートル以上も周囲のある大きなものまで様々です。
野池での釣り方の基本は、ランガンスタイルと言って「投げては移動を繰り返すスタイル」が有効です。ルアーを沈めてみて、反応がなければすぐに移動をして、効率よく魚の居るポイントを探っていきます。
ちなみに、ランガンスタイルはほぼ野池のみで行います。広大な湖や河川などはランガンスタイルでは、せいぜい500mくらいの距離しか回れないと思います。そのくらいの移動範囲ですと、野池よりも断然広い湖や河川でブラックバスのポイントを絞るのは難しくなり、多くの釣り人はなかなか釣れないと思います。初心者ならなおさらです。
この章(第2章)の後のページで解説しますが通常湖や河川ではランガンスタイルではなくボートを使うのです。
また、野池の多くは、水深が1メートル前後と比較的浅い所が多いです。
活性が高ければ※水面にルアーが落ちた瞬間にブラックバスが食いついてくることもあります。ちなみに、水面にルアーが落ちが瞬間に魚が食いつてくることを「トップウォーターゲーム」と呼びます。
このトップウォーターゲームは、夏場などのバスフィッシングの醍醐味とも言え、迫力満点です。様々なルアーで誘い、ブラックバスが水面で食いついてくる瞬間を楽しんでみてください!
野池でブラックバスの居るポイント
野池には様々なタイプがあります。
「農業用のため池」の他「河川から枝分かれしたフィールド」や「公園の敷地内にある池」「貯水池」など多くのフィールドが存在します。
ブラックバスという魚は物陰に潜んで、近くを通る小魚などのエサを待ち構えていますので、基本的にはこのような野池の周囲にある葦や水草の際、木陰などといった障害物周りを丹念に狙っていきます。
また、沈んでいる船や立木・杭・パイプ・桟橋など目に見えるものがあれば、その周囲にはブラックバスがいる可能性が高いです。
「逆に目に見えない障害物」というのも存在し、沈んでいる水草や池の中に放たれた自転車やタイヤ・大きな岩といった沈下物も恰好のストラクチャー(障害物)になり得ます。
底を取りながらラインを巻いている時(野池の底でルアーを動かしている時)に引っかかるようであれば、そこには地形の変化とともに何かが沈んでいる可能性が高いので1度巻くのを止め、アタリがないか確認してからルアーを回収するようにしましょう。
上記の画像は、ストラクチャー(障害物)周りにルアーを投げている画像です。上記の画像で言えば、足元なんかにルアーを落としてもバスが付いている(ブラックバスがいる)可能性が高いです。 水面で目視できる障害物を狙っても良いですし、見えない瓦礫や岩などは格好のブラックバスの住みかとなり得ます。 木陰や水草が目視できない場合は、ライン(釣り糸)を回収しながらボトム(野池の底の形状)を確認しつつ、このような障害物が水中に設置されていないかを手探りで探りながらバスの居所を掴む釣りになります。
釣れる野池紹介
実は、野池の場所は秘境性が高く、雑誌などにもあまり一般的には公開されていないのです。
なぜかと言うと、フィールドが狭く、あまり多くの釣り人がビュンビュンとルアーを投げてしまうとスレてしまい(ブラックバスがルアーに慣れてしまい)、釣れなくなってしまうからです。
そのため、現地の人も隠したがります。
私が知っているブラックバスが釣れる野池は、有名というわけではありませんが、以下になります。こちらを参考に、是非実際に足を運んでみてくださいませ。
▼筆者が教える釣れる野池!
都道府県 | 野池名 |
埼玉県 | 柴山沼・ビン沼・仙女ヶ池・丸掘・高須賀池・弁天沼・昭和池・弦代公園・宝泉寺池・油井ヶ島沼 |
千葉県 | 雄蛇が池・印旛沼・手賀沼・房総野池郡 |
茨城県 | 上野沼・砂沼・つくば野池郡 |
次のページでは「河川」について解説を行います。河川は野池よりも釣ることが難しい中級者向けのフィールドですが、河川ならではブラックバス釣りの楽しみ方をすることができるのです。
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はじめに
第1章 基礎
第2章 釣り場
第3章 道具
第4章 コツ
著者:お魚店長
バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから