忍者的「信じる」力で営業成功!

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忍者村と一般企業への就職で迷っていたという筆者・シータ氏。そんなシータ氏が送る忍者から学ぶコミニュケーション力シリーズ!日本の人気者、忍者が実は現代のビジネスマン、特に営業マンに使えるマインドや術を使っていた!?仕事を頑張るあなたも、忍者が好きなあなたも必読のWebonです!!

『忍者から学ぶ営業の極意』はこちらから!

はじめに

はじめに 〜私と忍者〜

第1章 忍者マインドで営業成功

逃げるが勝ち

信頼を生み出す

信じる力

第2章 忍術で営業成功

陽術と陰術

相術と五車の術

第3章 忍者を見習って営業成功!​

忍者流精神統一法

忍者流人脈術

著者:シータ

全国忍術大会出場歴有り。忍者好きながらも忍者の如く生きるため周囲には隠して生きる。だが、忍術や忍者に関することを知ってもらいたいという欲をおさえられず、ライターに扮している。普段は人の話を聴くことが多い。

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忍者的「信じる」力で営業成功!

 

忍者の「忍」という文字は「刀」と「心」とで作られている。

この意味には諸説ある。その中のいくつかを紹介する。

 

・心に一本の刀を当てて決断する精神性

忍術書「当流奪口忍之巻註」によれば、「忍」とは心に一本の刀を当てて決断する精神性を表しているという。

もちろん、心に刀を当てるときの<刀>とは、物体としての刀を表すのではない。

忍者はどんなことが起きても慌てたり動揺したりせず、冷静沈着に対処して任務を遂行しなければならない、という意味を表しているのである。

 

 

・生を忍ぶ(耐える)

さらに忍者は、死ぬほどつらいことや恥ずかしいことがあっても死を選ぶのでなく、生を選ぶことが大事とされていた。

忍者の「死ぬほどつらいことや恥ずかしいこと」とは、敵に捕らえられ、敵からの脅迫行為や任務失敗した者として名を世に広められることなどである。

生を忍ぶ(耐える)という意味も「忍」という字は表している。

 

・邪欲や怒りを刀で切断する

その他にも、忍者は我欲を出してはならず、仕えている主君のために、その任務を果たすことが最重要だと信じきっていた。

任務を果たすのに、我欲、怒りなど感情の高ぶりは邪魔になる。

邪欲や怒りが生じたとしても、刀でそれらを切断することで元の心に戻るという意味も「忍」に込められている。

 

このように「忍」という字の意味にも表されるように忍者は自己コントロールをとれるようにならなければ本当の忍者ではないとされていた。

自己コントロールし、余計な思考や邪念などは一切取り払い、また成功するか失敗するかどうかと迷わず、心身を一致させていれば自ずと任務は果たされるということなのだ。

時には、計略のために、虚実を混ぜ情報を引き出したい相手と会話をすることもあった。

その際に、動揺が外から見えたり感づかれるといけない。任務遂行の際に想定外のことが次々に身を襲ってきても「堪え忍ぶ」ことが大事だったのだ。

「任務遂行上で想定外のことがあっても動揺しない」という状態は、営業然り、その他にも何か事を成そうとするのであれば、身に付けたい状態であろう。

 

営業の「刀」は自社サービス

 

忍者でいうところの<刀>は、営業で言えば、「開発した商品やサービス」と言うことができる。

それらに対して絶対的な信を置くこと。

商談相手がどんなことを言ってきても動揺せず冷静に返すこと。相手に契約してもらうことが任務であれば、そのことだけを見据えておくこと。

そうした精神状態になりきったら、あとは自分の心に素直になるのだ。

営業をやり始めて間もない方は、正解の方法を知ろうとしたり、考えたりするかもしれない。

しかし、大事なのは自分の心身のあり方である。

心と体が不一致だと、思いを具現化させるのは難しい。自社サービスに不安ごとを抱えたままの状態では、その迷える気が伝わる。

最悪、不安ごとはあってもいいのだけれど、それが相手に見えないように、あるいは伝わらないように心身を理想状態に持っていくということである。

忍者は心身を理想状態に持っていくために印を結び様々な文言を唱える。また、気を操る「気合術」の修行をしている。

現代で言えば「コーチング」の手法のように自分の思考や感情、行動の癖を自己理解し、いい状態に修正をするようなものだ。

つまり準備を万全に行っておくのだ。

ただ、それらのテクニカルな事をやった上で忍者も大事にしていたのは「信じ切る」ことだったと私は考えている。

信じ切るために、忍者は修行を重ね、信じ切る状態にいつでもなれるようにしていたのだろう。

営業においては万全の準備を行っておき、「この商品をこの人は買う」と信じ切っていれば、「買わない」につながる要素をどんどん除こうという会話や行動になる。

その動きに不自然さが出たらば怪しまれ、商品購入にためらいを生じさせてしまう。そのためらいが生じないように、いかに自然に動けるかがカギだ。

 

物事がうまく行く時は、何も支障になることがないため、拍子ぬけするほど手触りがない。

手触りがないため、すぐには実感できないかもしれないが後からじわじわと修行の成果を感じることができるだろう。

ぜひ、みなさんも万全の準備をして、信じ切ってみて下さい。

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第1章 忍者マインドで営業成功

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相術と五車の術

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忍者的「信頼を生みだす」力で営業成功!

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忍者的「信頼」で営業成功

 

「忍者のイメージと『信頼』という言葉は少しそぐわない」と思う方もいるかもしれない。影や闇、といったイメージがあるからだ。

しかし、忍者にとって「信頼」はとても重要だ。

忍者が任務を行うのは仕えている主君のためである。

主君と忍者の主従関係には信頼が不可欠だ。

主君と忍者は互いに優秀でなければ戦には勝てないと理解している。そのため、日常的に意見を交わし合うことで戦友としてのパートナーシップを高めていた。

 

疑い合う関係では物事が進まないのは今昔の人間であっても変わりはない。

使い捨てにする主君に仕えたいとは忍者も思わないし、賢い主君であるればあるほど、信頼のおける忍者を使わなければ戦に勝つことはままならないことを、重々承知していた。

また、忍者集団内でも中から裏切り者が出ないように信頼関係を日頃から作っておかなければならなかった。

さらに、味方忍者に紛れ込んだ敵のスパイ忍者を発見するためにも、味方同士の信頼関係が重要になる。

 

ただ、忍者が持っている秘密の情報を狙うものは多く、自分以上にやり手な忍者が身の回りに潜んでいる可能性は常にある。そのため、忍者は半信半疑の姿勢を常にとることにしている。

半信半疑の姿勢はとるものの、「疑」の方を相手から見られないように様々な工夫をしていた。

その工夫とは言葉遣い、態度、所作など、体の外に表れる事象全てを意識することだった。

 

そのようにして「疑」を持ちながらも味方ではない者に対してでさえ「信頼」を生み出すことができるところに忍者のすごさがある。

忍者が敵陣地に乗り込んで、情報を人から引き出すとき、相手に安心感を与え相手と自分の間に信頼を生まなければ、質の高い情報は手にいれられない。

 

 

そのため、忍者は相手の性格を読み取る術(相術)を身につけていた。

※具体的な術名については第2章で紹介。

 

また、庶民や敵に近づき怪しまれず情報を引き出すため、芸者などに変装をした。その変装した者の姿になりきるために、芸事をマスターし言葉使いも徹底していた。

時として、奇術(現代でいうマジックや手品)を見せ、庶民の注目を集め魅了した。これは教祖のような立場になることで、自分の言うことの信憑性を高めるのに役立ったり、庶民に紛れた敵の者を反応の違いなどから探り当てたりするのに効果的となる。

また、自分の言うことを信じさせ話題を広め、庶民の間や敵内にちょっとした混乱を生じさせもした。広める話題は“敵国の城主に関するデマ”“「敵方が侵入してきた」などのデマ”が多かったという。

その状況から浮き彫りになる重要な情報を集めるという方法をとった。

 

 

忍者はこのように多くのコミュニケーションの取り方を会得し、体現し、「信頼」を生み出して任務を遂行していた。

これらの行為を実践し成功させるためには、日々の勉学や鍛練が必要だ。

信頼を生み出すということは簡単なことではない。

 

営業でも「信頼」の鍛錬を

 

これは、営業でも同じだ。

営業相手にとっては商談の成立とは「貴重な資金を出すこと」なのだから、判断は慎重になるだろう。

販売内容の信憑性・効果…など、あらゆる検討をするだろう。「大事な情報漏洩につながらないか」ということも考えるだろう。

 

そういった懸念事項をクリアし、営業先からの信頼が得られなければ、商談は進展しないし、成立もしない。

さらに「パートナーとして継続的に付き合っていきたいか」という長期的な信頼を得ることができるかも問われている。

忍者の鍛練同様に、信頼を得るためにできることは事前に行っておくことを忘れてはならない。

 

例えば、営業に行く前に相手のことを知る。情報を集める。相手の求めているものは何かを研究する。営業中の相手からのメッセージを受けとるためのコミュニケーションについて学ぶ。などである。

また、営業本番で、自分の気持ちが乗らない場合であっても、信頼を生み出す技術を持っておくことで「できる営業マン」に近づくだろう。

必ずしも成功率100%ではないが、「努力すると得られる信頼」により成功率が上がるのも事実だ。

最近では、社外の社員と交流し、情報収集することで新しい販路を見つけたり開発へとつなげるというスタイルもある。

この関係も、相手が「自社にとって不利益にならない」という信頼を抱いていないと進展しない。

忍者にとっても、営業にとっても、「信頼」とは任務を果すために必要不可欠な要素なのである。

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皆様、はじめまして。

この度、「忍者が知ってる営業の極意(仮)」を書かせて頂くシータでござる・・・いや、シータだ。

私にとって忍者は「生き方のお手本」とも言える。

幼少期に「忍空」から忍者の自然との親和性を知り、「忍たま乱太郎」でファンタジー性のないリアルな忍者の姿を知った。

▼漫画「忍空」

筆者注※「忍空」では龍の力を借りて技を出すシーンがある。龍は東洋の考え方では「自然界の気の流れ」の象徴。忍者は自然界から気をもらい、力を高めるということを忍空から知った。

▼忍たま乱太郎

筆者注※「忍たま乱太郎」に登場する術や人の設定からはリアルな忍者の姿を知ることができる。元々農家などが必要に応じて忍業をしている姿や、ファンタジー性のない忍術が当作品では紹介されている。

 

幼少期~青年期にかけて、あらゆる武芸ができる忍者の姿に憧れ、独自に修行をしていた。

道端に落ちてる木やゴミを武器に見立ててトレーニングしたり、護身術のように「今、右手をこうつかまれたらどう逃げるか」といったシュミレーションをしたり、手を使わず一日過ごしたりした。

 

 

大学進学か忍者村(三重県の伊賀忍者博物館)に就職かで悩んだ時期もあった。

そんなある時、忍者の何が好きなのか改めて真剣に考えてみた。

出た答えは

〈表に出ることなく自身の任務(人生の使命)を全うすることに全力を注ぐ生き様〉

ここに惚れたのである。

 

 

最近、海外観光客をメインに忍者の人気が高まっているが、基本的に忍者は過去の存在として見られている。

忍者も忍術も現代には「必要はない」と思われがち。

しかし、私はそうは思っていない。

実は忍術は現代人にとって、とても重要な能力を備えていた。

それは「人」に関する術で、現代でいうところのコミュニケーション術だ。

忍者は、人の心理や性格などを正しく把握し、それを利用して情報を引き出したり、心理的操作をすることで任務を果たすことがある。

そのため、コミュニケーション能力にとても長けていたのだ。

 

私は、忍者が駆使するコミュニケーション術その術を使うための精神性は現代においても通じると思っている。むしろ現代では必須とすら思っている。

現代のような複雑な社会の人間関係では、緻密なコミュニケーションを駆使しながら物事を進めていく、思いを形にしていく必要がある。このような社会では忍者の術や精神性はとても参考になる。

 

この度、Webonで忍者について書かせていただく機会を頂いた。

皆さまに忍者の真の姿を伝えたいと考えた。

いつまでこのサイトで書き続けることができるか分からないが、忍者の如く姿を変え声を変えてでも「皆様にとって身近なこと」と「忍者との関係」を絡めながら伝えていく次第だ。

まず今回のWebonのテーマは、営業と忍者だ。

ビジネスを行う上で営業活動は基本的に必要になるが、成果を確実に出す方法に正解はない。

日々ビジネスマンは頭を悩ませているであろう。

忍者も、あらゆる情報を駆使して任務成功を果たさなければならず、日々頭を悩ませていた。

その忍者から学べることを紹介して、皆様の任務成功の一助となれば幸いである。

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10/7(月)関ジャニ好きが書いた『ファンが語る!関ジャニ∞音楽入門 』公開しました!

10/7(月)『ファンが語る!関ジャニ∞音楽入門 ~知ってほしい!音楽性の魅力~』が公開されました。関ジャニ∞のファンであるayaさんが作成した関ジャニ∞愛に溢れたコンテンツです。※注:本コンテンツは錦戸亮さんが脱退を発表する以前の2019年8月頃に作成されたものです。

「関ジャニ∞の音楽の実力って本当はどうなの…?」と思っている方もいるのではないでしょうか?

関ジャニ∞はアイドルでありながら、プロのミュージシャンや音楽ファンも認めるロックバンドなのです!関ジャニ∞を「音楽」という側面から見ると、ただのアイドルではないのが理解できるはず!

関ジャニ∞を聴いたことがない方にも、既に聴いた方にもおすすめのコンテンツです!

ぜひともご覧ください!

▼「ファンが語る!関ジャニ∞音楽入門」はこちらから!

 

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著者:aya

関ジャニ∞と音楽が大好きな20代フリーライター。橙eighter。関ジャニ∞のCD・ライブDVDは発売されるたび全形態揃え、音楽雑誌なども必ずチェックしています。関ジャニ∞の初の海外公演には台湾まで一人で足を運ぶ。

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90年代ジャニーズ入門 ~ファン歴25年が語る~


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はじめに

90年代ジャニーズの魅力をジャニーズファン歴25年で「なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?」の著者のシン氏が紐解いていきます。

90年代ジャニーズの魅力を伝えたい理由

第1章 歴史

90年代の音楽界やアイドル市場でジャニーズの人気を不動のものとした背景には80年代にデビューした「少年隊」「光GENJI」「男闘呼組」の存在と功績がありました。彼らを語らずして90年代のジャニーズを語ることはできません。

ジャニーズブームの歴史

第2章 ジャニーズブームを作った礎

この章ではジャニーズ人気の礎を築いた「少年隊」「光GENJI」について解説するとともに、それぞれのグループの初心者におすすめの名曲をご紹介します。

少年隊の功績
初心者におすすめ少年隊の名曲9選
光GENJIの功績
初心者におすすめ光GENJIの名曲12選
初心者におすすめ男闘呼組の名曲4選

第3章 90年代ジャニーズの軌跡と名曲

この章では90年代活躍したジャニーズグループ「SMAP」「TOKIO」「V6」「KinKi Kids」の軌跡とおすすめ楽曲をご紹介します。

SMAPの軌跡
SMAPの90年代のおすすめの名曲5選
TOKIOの軌跡
TOKIOの90年代のおすすめの名曲7選
V6の軌跡
V6の90年代のおすすめの名曲10選
KinKi Kidsの軌跡
KinKi Kidsの90年代のおすすめの名曲5選 ~『A album』編~

著者 シン アキコ

30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛しています。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』

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KinKi Kidsの90年代のおすすめの名曲5選 ~『A album』編~

Webon紹介目次著者

ジャニーズファン歴25年で『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?』の著者であるシン氏が90年代ジャニーズという存在を紐解く!「少年隊」「光GENJI」が築いたジャニーズの礎とは?「SMAP」「V6」「TOKIO」「KinKi Kids」の軌跡とおすすめ楽曲をジャニーズと共に青春を過ごしてきた筆者視点で語る!

『90年代ジャニーズ入門~ファン歴25年が語る~』(全15ページ)はこちらから!

著者:シン アキコ

30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛している。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』

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前ページでは90年代における「KinKi Kids」について解説をいたしました。このページでは90年代の「KinKi Kids」のおすすめの名曲を『A album』の中から厳選して紹介します。

 

名盤『A album』

 

『A album』は1997年7月にリリースされたKinKi Kidsのデビューアルバム。

先述のとおり、デビュー前のKinKi Kidsが歌ってきたオリジナル曲と本作のために書き下ろされた楽曲で構成される。

作家陣もジャニーズではおなじみのそうそうたるメンバー。

これらの楽曲がリリースされずにいたとは実に信じがたいことだ。

いずれも、シングル表題曲をとってもおかしくない名曲ばかりである。

そこへ、まったくの新曲である「硝子の少年」でデビューというのだから、当時の彼らへの期待値の高さや、ジャニー喜多川氏のプロデュース力の高さがうかがえる。

オリジナル曲もアルバム収録にあたりリテイクされており、まさにデビュー当時、18歳のふたりの歌声を味わうことができる。

驚くべきは、10代とは思えぬ色気のある声。

デュオの宿命だが、KinKi Kidsの楽曲にはソロパートも多い。

しかし、KinKiの歌唱で特筆すべきはユニゾンの美しさだ。

「KinKi Kids」というひとつの声を、彼らはデビューの時点ですでに手に入れていた。

出来るなら全曲レビューしたいほどの名盤なのだが、数曲ピックアップしてご紹介していく。

 

KinKi Kidsの90年代のおすすめの名曲5選(A album編)

「せつない恋に気づいて」作詞:MIZUE & HIDE 作曲:寺田一郎

 

「せつない恋に気づいて」はドラマのワンシーンを切り取ったような美しい歌詞がピアノの旋律に映えるスローバラード。イントロからギュッと心をつかまれる。

楽曲のキーワードは「雨」。

別れた人を今でも想う、忘れられない想いが歌詞に溢れている。

もとはアップテンポの曲で「ローコン(ローソンの懸賞による無料のコンサート)」のCMにも起用された。

さらにストリングスやブラスを加えたアレンジverが2014年にリリースされた14枚目のオリジナルアルバム『M album』に収録。コンサートでも久しぶりに披露しファンを喜ばせた。

 

「kissからはじまるミステリー」作詞:松本隆 作曲:山下達郎

 

「kissからはじまるミステリー」は堂本剛の人気を確固たるものにし、20年以上が経った今も支持され続ける大ヒットドラマ「金田一少年の事件簿」の主題歌。

作詞・作曲はデビュー曲「硝子の少年」と同じ松本隆、山下達郎の名コンビがつとめた。

ベースサウンドが印象的なスタイリッシュなイントロがコンサート会場に響き渡ると、ファンから大声援が沸き起こる。

デビュー20周年ツアーのオープニングも飾った、不動の人気を誇る名曲だ。

少々のマイナーチェンジはありつつも「君がほしい」のフレーズで指をさす振り付けも当時のまま歌われ、ファンは熱狂した。

いつも、いつまでも「KinKi Kidsらしさ」の原点はこの楽曲にあるのかもしれない。

 

「DISTANCE」作詞:山本英美 作曲:MARK DAVIS

 

「DISTANCE」はディスコサウンドや当時流行のユーロビートを思わせる、どこか懐かしさのあるサウンド。

クールな楽曲ながらファンの掛け合いもあり、KinKi Kidsにはめずらしい“アゲ曲”のひとつと言える。

彼らが17歳のころに楽曲は完成しており、光一主演によるフジテレビ系スペシャルドラマ「艶姿!ナニワの光三郎七変化」の主題歌にもなった。

 

当時の、若さあふれるギラギラとしたパフォーマンスは、新たなファンの心をつかむには充分すぎるほどに魅力的で、彼らの人気をまたひとつ押し上げた曲だ。

今でもごくまれにコンサートで披露され、ファンにとっては「待ってました」の名曲。

普段はおとなしめのKinKiファンも、このときばかりは大きく声を上げ、高く手を伸ばす。

KinKi Kidsも、そんなファンとの掛け合いを楽しんだり当時の振り付けを少々見せてくれたりと、今では柔和な表情を浮かべながらパフォーマンスする楽曲だ。

 

「FRIENDS」作詞:森浩美 作曲:羽場仁志

 

「FRIENDS」はKinKi Kidsがダブル主演をつとめたドラマ「若葉のころ」の主題歌。

ストリングスを用いた美しいイントロも、ドラマの雰囲気にぴったりの曲。

アレンジャーには、ジャニーズとなじみの深い船山基紀も名を連ねている。

「若葉のころ」のエンディングバックに映る、バスケットボールや談笑をする素顔のKinKi Kidsの姿が印象的だった。

ドラマの内容がシリアスであっただけに「FRIENDS」の優しい歌唱と、彼らがこぼす笑顔、白いTシャツが似合うはじける若さに誰もが心ときめいたものだ。

彼らの印象が、この17歳ごろで止まっているという人も多い。

それほど10代後半のKinKi Kidsが残した功績や世間に与えた衝撃が大きかったということだろう。

 

「たよりにしてまっせ」作詞:吉田みなを・村雨まさを 作曲:服部良一

 

最後はあえてこの楽曲でしめたいと思う。

「たよりにしてまっせ」は、もとは1956年に笠置シヅ子によって歌われた曲を、ヒップホップ調にアレンジしたものである。

彼らがデュオとしてパフォーマンスするようになった当初から歌われてきた、まさに「KinKi Kids」のはじまりの曲といえる。

 

当初は歌もダンスもたどたどしく、緊張で目も泳ぎ、どこか自信なさげな硬い表情で歌い踊っていた。

それもそのはず、まだ中学生だったのだから。

まだ幼い彼らは、本格的にアイドルとして活動するべく東京へとやってきた。

押しも押されぬ人気でどんどんと前へ出てきたが、元は引っ込み思案な少年たちだ。

そんな彼らが経験を積み、自信を得るにつれ「たよりにしてまっせ」のパフォーマンスにも変化が出てくる。

ファンを楽しませる余裕、自分をアピールするテクニックを身に着けた彼らは、とてもデビュー前とは思えない存在感を放っていた。

2008年に行われた「キンキキッズ緊急全国ツアー KinKi youコンサート。」では、同曲を当時の振り付けのままに全力で歌うというファンサービスを見せてくれた。

「たよりにしてまっせ」と歩んだ歴史、関西からやってきたふたりの少年の歴史、すべてが今のKinKi Kidsを作っている。

 

以上、シンアキコ氏による「90年代ジャニーズ入門」でした。90年代ジャニーズがどのような存在かをお伝えしてきました。おすすめ楽曲を聴くことでさらに理解が深まると思いますので、実際に聴いてみてはいかがでしょうか。

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V6の90年代のおすすめの名曲10選

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著者:シン アキコ

30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛している。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』

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前ページでは90年代における「V6」について解説をいたしました。このページでは90年代の「V6」のおすすめの名曲を紹介します。

 

V6の90年代のおすすめの名曲10選

「愛なんだ」作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二

 

「愛なんだ」 は1997年1月にリリースされたV6の5枚目のシングル。オリコン週間1位で、1997年の年間50位。

「愛なんだ」 はV6の転機ともなった楽曲。

当時、玉置氏主演のドラマに井ノ原が出演しており、玉置氏自身から「曲作らせてよ」と話があったという。

歌詞は、ジャニーズの楽曲ではおなじみの松井五郎氏による。

押し付けないポジティブや優しさ…背中を押す、寄り添う歌詞は彼ならではのものと言える。

歌い出しは、坂本によるソロ歌唱。そのため、メンバー全員で坂本をカメラ前に押し出すのが定番である。

デビュー当初は、歌唱中に笑顔をみせることが少なかった森田だが「愛なんだ」の歌唱ではメンバーと楽しそうにふざけたり、笑う姿が見られるようになった。

 

「GENERATION GAP」作詞:藤井フミヤ 作曲:藤井尚之

 

「GENERATION GAP」 は1997年11月にリリースされたV6の8枚目のシングルで、オリコン週間1位。バラエティ番組「学校へ行こう!」のテーマソング。

藤井兄弟によるユニット「F-BLOOD」による作品。「学校へ行こう!」のテーマソングに起用された。

今でいう「ゆとり世代」「さとり世代」(当時、その言葉は存在しなかったが)を指すような、どこか活力のない若者への思いのようでもあり、逆に若者世代から見た「オトナ」への思いのようにもとれる歌詞である。

いずれにせよ「分かり合おう、手を取り合おう」という若者をターゲットにした番組の「学校へ行こう!」にぴったりの名曲だ。

楽曲最後には、V6とジャニーズジュニアで大きなハートマークのフォーメーションをとることもあった。

 

「翼になれ」作詞・作曲:奥居香

 

「翼になれ」 は1998年7月にリリースされたV6の10枚目のシングルで、オリコン週間3位。

プリンセスプリンセス奥居香の作詞、作曲によるポップな楽曲。

イントロや間奏には少々ハードな音も用いられ、彼らの見せ場であるダンスやアクロバットを引き立てる。

当時まさに快進撃をみせていた「V6」というグループを表現したかのような歌詞が印象的。

ぼく達は全員違う夢を見て わりとジタバタしてるんだ
そりゃメチャクチャ恐いけど 戦ってんだ
見た目より案外はりきってるんだ
実は密かに燃えてんだ
胸の奥で育ててた野望のカケラ 翼になれ

引用:V6「翼になれ」作詞:奥居香

この曲のサビでは腰に仕込んだ布を広げるという見せ場があるのだが、なかなかうまく広がらないことがあり、ミュージックステーションでは爆笑NGシーンとして取り上げられることもあった。

 

「Over」作詞:20th Century 作曲:菊池一仁

 

「over」 は1998年11月にリリースされたV6の11枚目のシングルで、オリコン週間1位を獲得した。

カミセン主演ドラマ「PU-PU-PU-」の主題歌として起用。

シングルとして初めて、作詞をトニセンがつとめている。

作曲者である菊池一仁は、TRFやEvery Little Thing、浜崎あゆみなど90年代後半から00年代初頭にかけてヒット曲を多く手掛けており、V6へも複数楽曲を提供している。

「over」は、Aメロ~Bメロと少しずつ力強さが増し、悩みが晴れていくようなサビが印象的。聴く人を、優しく前向きな気持ちにさせてくれるバラードである。

大サビでは、主旋律を歌うトニセンと、カミセンのコーラスが交わる。

誰もが真似できる、手を使ったサビの振り付けもトニセンの案によるもの。

 

「Believe Your Smile」作詞:菊池一仁・六ツ見純代 作曲:菊池一仁

 

「Believe Your Smile」 は1999年3月にリリースされたV6の12枚目のシングル。オリコン週間1位で1999年の年間55位。

当時ジャニーズジュニアであった嵐・二宮和也、元関ジャニ∞・渋谷すばるがダブル主演をつとめたドラマ「あぶない放課後」の主題歌に起用された楽曲。

「これぞジャニーズ!これぞV6!」というとにかくポップな曲で、後輩アイドルにも歌い継がれている。

ダンス、アクロバットの見せ場も多く、ジャニーズファン独特の「PPPH」という合いの手も打ちやすい。

イントロで大歓声があがる、不動の人気曲だ。

 

「太陽のあたる場所」作詞:BANANA ICE 作曲:BANANA ICE・笹本安詞

 

「太陽のあたる場所」 は1999年7月にリリースされたV6の14枚目のシングル。オリコン週間3位で1999年の年間66位。

カミセン主演「新・俺たちの旅Ver.1999」の主題歌。

Aメロは坂本によるラップ、Bメロは井ノ原ソロからユニゾンへ、サビはメンバー全員によるユニゾンという形をとっている。

後半には転調し、カミセンによる若さあふれるラップパートを経て、大サビではラップとサビが交差するドラマチックな構成を展開する。

これまでのV6にも、他のジャニーズアイドルにもなかった新しいタイプの楽曲。

97年頃を期にジャニーズには、時代の変化もあってか、ラップやヒップホップテイストを取り入れた楽曲が増えている。

「太陽のあたる場所」は99年リリースだが「ジャニーズはこういう曲も歌う」という先駆けとなった曲といえる。

 

「逃亡者-FUGITIVE-」作詞:中山加奈子 作曲:星野靖彦

 

「逃亡者-FUGITIVE-」は1996年8月にリリースされた1stアルバム『SINCE 1995 〜 FOREVER』の記念すべき1曲目を飾った曲。

作詞にはプリンセスプリンセスの中山加奈子、作曲・編曲にはテクノミュージシャンでありV6の楽曲ではおなじみの星野靖彦が名を連ねる。

一言でいえば「とにかくカッコイイ」曲だ。

愛する女性をあらゆる苦難から守る男らしさを描いたストーリーだが、女性作詞家ならではの、ほどよくキザな言葉がしっくりとくる。

厚みのあるロックサウンドは、V6の持ち味であるダンスにも映え、起承転結のある分かりやすいサビはジャニーズファンの好きなポイントを突いている。

V6ファン以外にも必ず受ける曲だ。

 

「Can do! Can go!」作詞:山田ひろし 作曲:川上明彦

 

「Can do! Can go!」は1998年2月にリリースされたV6の2ndミニアルバムの『SUPER HEROES』の1曲目の曲。

バラードを思わせる静かなメロディから、一気に最高潮までテンションをあげていくイントロも聴きどころの名曲。

歌詞は、青春時代特有のモヤモヤうだうだするくすぶった心を歌っており、非常に共感できる内容だ。

最終的にはポジティブへと引き上げてくれるところがV6の楽曲ならではといえる。

ジャニーズジュニアの冠番組・主演映画のテーマソングであり、ミュージックステーションをはじめとした音楽番組でもジャニーズジュニアが歌唱する機会が多かったため「V6の曲である」という認識は世間もそうだが、ジャニーズファン内、とくにジャニーズジュニアファン内では認識が低かったと思われる。

アルバム曲ということも影響していたと思うが、当時は「ジャニーズジュニア」という単語がメディアに乗るたびに同曲がBGMに用いられるほどだったので、ジュニアのオリジナル曲かのような扱いだった。

V6の楽曲がジャニーズジュニアにカバーされやすいというのは、楽曲がキャッチーであることや当時活動しているグループのなかではV6がもっとも「王道ジャニーズ」(歌って踊り、アクロバットができる)であった証拠かもしれない。

ジャニーズとして、アイドルとして活動していくなかで、V6の曲を練習し披露する機会をもつことは、ジュニアにとって得るものが多かったのだろうと推測する。

実際、ジュニアのオーディションの課題曲としてもV6の楽曲が使われることが多かったという。

 

「GOAL」作詞:小林和子 作曲:Eddy Blues

 

「GOAL」は1997年8月にリリースされたV6の2ndアルバム『NATURE RHYTHM』に収録された曲。

そして「トニセン」こと「20th Century」の楽曲である。

さすが、当時から安定した歌唱を聴かせてくれる。生音と電子音が絶妙に絡まった、いわゆるテケテケとしたサウンドも90年代のV6らしい。

グループでは年長組の3人による楽曲であるため、歌詞の内容も大人っぽさ、男らしさを感じさせる。

Eddy Bluesは「本気がいっぱい」の作曲も手掛けているが、実はミュージシャンであり名プロデューサーの織田哲郎氏のこと。さすが、キャッチーなサビを生み出す天才である。

 

「大丈夫」作詞:Coming Century 作曲:星野靖彦

 

「大丈夫」は1996年2月にリリースされたV6の2枚目のシングル「MADE IN JAPAN」のB面に収録された、年少組3人(森田・三宅・岡田)の楽曲。

まだ10代のメンバーによる、若く瑞々しい歌詞が印象的である。聴いていると不思議と勇気が湧いてくるのだ。

「大丈夫」は、長いイントロも聴きどころ。3人それぞれに見せ場を持たせ、テレビでパフォーマンスする(見せる)ことを前提として作られているようにも感じる。

振り付けも「真似できないことはない」絶妙なセンをついていて、「複雑な振りやアクロバットを魅せるV6」とうまく差別化をはかったポップな路線が当時の3人に合っている。

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TOKIOの90年代のおすすめの名曲7選

Webon紹介目次著者

ジャニーズファン歴25年で『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?』の著者であるシン氏が90年代ジャニーズという存在を紐解く!「少年隊」「光GENJI」が築いたジャニーズの礎とは?「SMAP」「V6」「TOKIO」「KinKi Kids」の軌跡とおすすめ楽曲をジャニーズと共に青春を過ごしてきた筆者視点で語る!

『90年代ジャニーズ入門~ファン歴25年が語る~』(全15ページ)はこちらから!

著者:シン アキコ

30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛している。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』

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前ページでは90年代における「TOKIO」について解説をいたしましたが、このページでは90年代の「TOKIO」のおすすめの名曲を紹介します。

 

TOKIOの90年代のおすすめの名曲7選

「LOVE YOU ONLY」作詞:工藤哲雄 作曲:都志見隆

 

「LOVE YOU ONLY」は1994年9月リリースのTOKIOのデビュー曲。アニメ「ツヨシしっかりしなさい」のオープニングで、オリコン週間3位。

 

徐々に疾走感を増すようなイントロが印象的。

キーボードの音づくりもこだわっている。

制作は、初期のTOKIOを支えた工藤哲雄と、80年代から活躍している名作曲家・都志見隆によるもの。

都志見はジャニーズアイドルへの楽曲提供は少ないが、光GENJI、TOKIOへは複数の楽曲を提供しており、いずれも人気曲となっている。

 

アニソンへの歌詞提供が多い工藤らしい、分かりやすくキャッチーな歌詞に、山口・城島・長瀬の甘い声が非常にマッチしている。

「ジャニーズのデビュー曲」に相応しく、ピュアでまっすぐな魅力をもつ楽曲。

歌詞がファンへの愛ともとることができる内容であり、TOKIOの歴史を語る上では欠かせない存在の楽曲だ。

コードはさほどメジャーではないが、これほどストレートでハッピーなラブソングは他にはない。

アイドルのデビュー曲の最高傑作だと思う。

 

「うわさのキッス」作詞:工藤哲雄 作曲:都志見隆

 

「うわさのキッス」は1995年4月にリリースされたTOKIOの3枚目のシングル。アニメ「キテレツ大百科」のエンディングであり、オリコン週間2位。

同じく工藤氏、都志見氏による作品。

長瀬・山口のツインボーカルに加え、サビでは松岡による「イエイイエイ」という掛け合いが入る。

ここでカメラに抜かれる松岡の逆立てた髪にバンダナ、丸いサングラスなどが印象的で、その奇抜な格好が当時話題になった。

城島・国分によるコーラスワークも良く、TOKIOというグループの形が出来上がってきた時期の楽曲ともいえる。

どこか昭和歌謡の懐かしさを感じさせる、聴けば必ずクセになる曲。

 

「フラれて元気」作詞:和気優 作曲:神郡健

 

「フラれて元気」は1997年2月にリリースされたTOKIOの11枚目のシングル。オリコン週間5位で、1997年の年間86位。

松岡主演ドラマ「サイコメトラーEIJI」の主題歌として、ドラマとともにヒットした。

楽曲が流れるエンディングバックでは、サスペンスの要素を含むドラマの雰囲気とは異なり、メインキャスト三名(松岡、V6井ノ原、元ジャニーズジュニア小原)が踊るシーンもあった。

シングルをリリースした97年には、長瀬がメインボーカルをつとめ、メンバーに一部ソロパートがある形が定着していた。

同曲は、シングルとしては初めて松岡のソロ歌唱がある。

男くささ、情けなさ、若さと勢いのある歌詞がTOKIOによく似合う。

 

「Love & Peace」作詞:岡部真理子 作曲:樋口了一

 

「Love & Peace」は1998年5月にリリースされたTOKIOの14枚目のシングルで、オリコン週間9位。

こちらも松岡主演ドラマ「LOVE&PEACE」の主題歌。

同ドラマには当時ジャニーズジュニアだった生田斗真も出演している。コメディ要素を含んだドラマにマッチした、ポップな楽曲。

歌詞にはロックンロールのテイストを少々感じさせる。

アレンジャーとして、ミュージシャンであり名プロデューサーの佐久間正英も名を連ねていることにも注目したい。

豊富な音づかいと、色気の出てきた長瀬の歌唱、メンバーとのユニゾンなど、バンドらしい形が出来上がってきたころの楽曲と言える。

ジャケット写真でスーツを着用しているのも印象的だった。

メンバーそれぞれのメディア露出も増え、この頃にはリリースする曲が次々とヒットを記録した。

 

「君を想うとき」作詞:渡辺なつみ 作曲:渡辺未来

 

女性による作詞・作曲らしい、ロマンチックで優しい歌詞が良い。

これまでシングルではポップな楽曲を中心にリリースしてきたTOKIOとしては初のラブバラードである。

そのぶん、両A面「Oh!Heaven」(こちらも松岡主演ドラマ「天国に一番近い男」主題歌)では、ジャジーなテイストで新境地を開拓しながらも存分にハジけている。

ラブバラードとしては、長瀬自身は97年にソロプロジェクト「Tomoya with 3T」として「Eternal Flame」をリリースしている。

長瀬は時期によって歌唱方法を変えており、2019年現在ではバラードにさえ力強さを感じさせる歌唱方法で歌う。

この「君を想うとき」あるいは「Eternal Flame」には、繊細で甘くささやくような歌唱が残っており、当時の長瀬が持っていた程よい色気と透明感を感じさせる声がたまらない。

 

「何度も夢の中でくり返すラブ・ソング」作詞・作曲・編曲:忌野清志郎

 

「何度も夢の中でくり返すラブ・ソング」は1999年6月にリリースされたTOKIOの16枚目のシングルで、オリコン週間7位。

冠番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画をきっかけに誕生した、あの忌野清志郎とタッグを組んだ名作。

当時まだ中学生だった筆者にとって、忌野清志郎の奇抜な存在感と不思議な説得力は圧倒的なものだった。

「この人からこんなにも優しい歌詞と曲が生まれるのか」と、筆者を忌野ワールドへと導いてくれた個人的な思い入れの強い楽曲である。

 

まるで君はラブ・ソング
たったひとつの愛のメロディー
傷ついたちっぽけな僕に いつでも勇気をくれるよ

引用:TOKIO「何度も夢の中でくり返すラブ・ソング 」作詞:忌野清志郎

 

街のざわめきや溢れるほどの情報に、人々が踊らされたり、君が迷いそうなことがあっても大丈夫、僕がいるよという内容の歌詞なのだが、とにかく世界観が優しい。そして、まっすぐで純粋だ。

 

「愛の嵐」作詞・作曲:布袋寅泰

 

「愛の嵐」は1999年11月にリリースされたTOKIOの18枚目のシングルで、オリコン週間10位。

布袋寅泰による、これまでのTOKIOになかった正統派ロック。

松岡主演ドラマ「サイコメトラーEIJI2」の主題歌として起用された。

こちらも個人的な想い出で申し訳ないのだが、筆者が初めてTOKIOを観たライブの1曲目が「愛の嵐」であり、その衝撃を未だ忘れることができない。

ジャニーズのステージらしく、特効と同時に登場した長瀬を見て、その抜群のスタイルと整った顔立ちにとにかく驚いた。

※特効=「特殊効果」の略。炎や花火、レーザーやスモークなどステージ演出のための効果。特効はジャニーズのステージでは必ずと言っていいほど取り入れられています。この「愛の嵐」のときは爆発音と白煙を使っており、それは「音玉」などと呼ばれるようです。

 

当時、友人とバンドを組みベースを担当していた筆者は山口の演奏を見つめていたし、ドラマーだった友人は松岡のプレイに見入っていた。

国分は笑顔とサービス精神をいつも忘れず、寡黙にギターをかき鳴らす城島はやけにカッコよく見えたものだ。

ライブ自体も、デビューから5年ほどとは思えない完成度だった。

バラエティ、音楽いずれにも長けたTOKIOならではのパフォーマンスであったといえる。

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