関ジャニ∞のおすすめアーティスト提供曲17選 【アルバム編】

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「関ジャニ∞の音楽はすごいのか…?」関ジャニ∞はアイドルでありながらプロのミュージシャンや音楽ファンが認めるロックバンドなのです。関ジャニ∞ファンのaya氏が音楽性の魅力を紹介♪

『ファンが語る!関ジャニ∞音楽入門 ~知ってほしい!音楽性の魅力~』はこちらから!

著者:aya

関ジャニ∞と音楽が大好きな20代フリーライター。橙eighter。関ジャニ∞のCD・ライブDVDは発売されるたび全形態揃え、音楽雑誌なども必ずチェックしています。関ジャニ∞の初の海外公演には台湾まで一人で足を運ぶ。

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このページでは関ジャニ∞の他アーティストからの提供曲について紹介します。

楽曲を提供してもらった経緯や、アーティストとメンバーのコメントをご紹介します。メンバーの思いや制作過程を知ると、さらに楽曲が味わい深いものになると考えております。

今回はアルバム収録曲についてのエピソードを中心に執筆しています。

シングルは一覧から省いておりますので、気になる方はアーティスト提供曲シングル編のページをご覧ください。

 

アルバムの提供曲の魅力について

 

私はシングルよりもアルバムの提供曲の方が、関ジャニ∞とアーティストの個性がより発揮されているように感じます。

シングル曲はドラマやCMなどに起用される場合は、少なからずタイアップのイメージに沿った楽曲になるよう制作されます。

アルバム曲はテレビでの披露回数は少なくなるものの、自由度が高くメンバーの好きな音楽を表現するきっかけや手段となっているのではないかと感じます。

メンバーがラジオや雑誌でアルバムの提供楽曲に対する思いを語ることも多々あります。そういったこだわりを知ることで、よりメンバーの音楽性や魅力を知ることが出来ます。

 

アーティスト提供楽曲一覧(アルバム曲から一部抜粋)

 

アルバム名 曲名 提供アーティスト名
2nd KJ2 ズッコケ大脱走 強情にGO! THEイナズマ戦隊
地元の王様 THEイナズマ戦隊
3rd PUZZLE 一秒 KISS 野村義男
パズル 斉藤和義
ゴリゴリ THEイナズマ戦隊
ギガマジメ我ファイト THEイナズマ戦隊
4th 8uppers Oriental Surfer ウルフルズ
アニマル・マジック クレイジーケンバンド
5th FIGHT モンじゃい・ビート 怒髪天
宇宙に行ったライオン 藍坊主
フリーダム理論 スキマスイッチ
輝ける舞台へ ケツメイシ
wander 九州男
6th JUKE BOX TAKOYAKI in my heart ヒャダイン
クラゲ キマグレン
青春ノスタルジー Skoop On Somebody
7th 関ジャニズム FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN RIP SLYME
三十路少年 ヒャダイン
ドヤ顔人生 TOKIO
高橋優
8th 関ジャニ∞の元気が出るCD!! 勝手に仕上がれ OKAMOTO’S
ナントカナルサ KANA-BOON
ふりむくわけにはいかないぜ サンボマスター
9th ジャム ニセ明(星野源)
DO NA I いしわたり淳治・蔦谷好位置
夢への帰り道 BEGIN
えげつない 岡崎体育
S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き ユニコーン
青春のすべて いきものがかり
ノスタルジア 蔦谷好位置

 

アルバム曲の提供エピソード

『パズル』提供アーティスト:斎藤和義

▲『パズル』収録アルバム「PUZZLE」 

 

『パズル』の楽曲提供は、斉藤和義さんの大ファンである錦戸くんの発案で実現しました。

メンバー曰く、楽曲の歌詞は当時の関ジャニ∞メンバーの当時の立場や状況に一番近い内容となっているのだとか。

錦戸くんと斎藤さんはお互いのライブ見に行ったり、プライベートでも食事やギターを買いに行ったりするほどの仲です。

 

【コラム】錦戸くんと斎藤さんの出会い

錦戸くんは二十歳頃に斎藤さんのファンになりました。ライブに足を運んだり、ラジオで斎藤さんの曲を流したりと公式でファン発言をしていました。2008年には「斉藤和義 LIVE TOUR 2008 I LOVE ME~」のライブを見に行き、公演後の楽屋にて斎藤さんと初対面。その後、2人の共通の知り合いであるリリーフランキーさんと3人で飲みに行き交流を深めたそうです。錦戸くんは初めてプライベートで会ったにもかかわらず、酔ったふりをして「曲作ってください」とお願いしたのだとか(笑)この出会いが『パズル』の制作につながりました。

 

錦戸くんと斎藤さんは、2010827日放送のNHK「ザ少年倶楽部プレミアム」で共演し、『パズル』の制作について語っています。

斎藤さんは「ドラムのたっちょん(大倉くん)とベースのマルちゃん(丸山くん)を飲みに誘って、インタビューみたいなのを俺がして、関ジャニ∞ができてから今に至るまでとか、色々聞いたりして、それを詞にしたんですよ。亮ちゃん以外からはものすごいいい話聞けたんですよ。(MC:なんで錦戸くんから聴けなかったんですか?)まぁ、アホだからじゃないですか?(笑)」と冗談交じりでコメント。

また、メンバーと話した印象は「すごいちゃんとしてんだねっていうか、真面目なんだねっていうか、ジャニーズだからってことで、知らないって毛嫌いしちゃう人もいるだろうし(中略)それに対して悔しいからちゃんとしたい、楽器にしても、上手くないといけないみたいな話をした。なんちゅういい若者たちなんだみたいなね。プロ意識すごいんだなって思って。その横で一人(錦戸くん)は泥酔してました(笑)」と語っています。

出来上がった曲について、錦戸くんは「きっかけは僕やったんですけど、最初僕ひとりで歌うって言ってたんです…。なんでみんなで歌うねん。俺が大好きなせっちゃん(斎藤さんのニックネーム)一人で歌わせてくれよ。って言ったんですけど、

後々考えたら、やっぱりみんなで歌って、もっともっとおっきくしてった方が良いなと思いましたし、今皆で歌って良かったなと思います。本当、斎藤さんにも感謝です。(「パズル」Documentary Filmより)」と語っています。

 

『象』提供アーティスト:高橋優


▲『象』収録アルバム「関ジャニズム」

 

『象』はアルバム「関ジャニズム」のために書き下ろされました。高橋優くんにとって初めての提供曲です。

この曲は、メンバーの安田くんが優くんの大ファンであることがきっかけで実現しました。

安田くんは、当時優くんのライブに何度も通うほど大好きで、お願いしてみたところオファーを受けてくれたと語っています。

楽曲提供をきっかけに優くんは安田くんをはじめとしたメンバーとも仲を深め、現在は大倉くんと優くんでラジオ番組「オールナイトニッポンサタデースペシャル大倉くんと高橋くん」を放送しています。

『象』は優くんが大切にしてきた「動物シリーズ」の1曲です。

 

最初は、関ジャニ∞がまだやったことないような曲も書きたいと思っていたそうです。

ですが、関ジャニ∞がリリースしているCDDVDをほとんどチェックしたところ、すでに色々な音楽をやり尽くしているグループだと知り、あえて自分にとっての最高傑作を作ろうと思ったのだとか。

 

また、関ジャニ∞の音楽について「そこらのバンドだったら斬り倒されるぐらい強いです。(20178月号CATより抜粋)」と語っており、アーティストとしてお互いにリスペクトし合っている関係だということが分かります。

大倉くんは、「優くんが提供してくれた時に、こういう思いを込めて書きましたみたいな手紙を添えてくれた。優くんのその気持ちがすごく熱くてメンバーもすごい感動してて。その時演出もやらしてもらってたから、この曲をもっとバージョンアップできないかって思って演出した。(20161029日「ラジオ大倉くんと高橋くんより)」とコメントしています。

2014年のツアー「関ジャニズム」に行った優くんは『象』を聴いて、感動のあまり泣いてしまったのだとか。

 

 

高橋優くんの楽曲は、時に鋭い言葉を使いつつも、最終的には背中を押してくれるような熱い歌詞が魅力だと思います。関ジャニ∞の『象』の歌詞にもその魅力が表れています。

 

玉乗り上手なサーカスの象 本当は凶暴で暴れん坊

どうして簡単に蹴散らせるハズの 人間のロープに怯えてるの?

心まで躾けられた悲しみの記憶 本当は君に出来ないことなんてないのに

引用:関ジャニ∞『象』作詞・作曲 高橋優

 

『象』は高橋優くんの魅力もたっぷり詰まった楽曲となっています。

また、セルフカバーバージョンはあえて関ジャニ∞バージョンとあまり変えず、歌の違いを楽しんでもらえるよう制作されたのだとか。

2種類の『象』を聴き比べてみると、それぞれの良さを感じられておすすめです!

 

『ドヤ顔人生』提供アーティスト:TOKIO・長瀬智也


▲『ドヤ顔人生』収録アルバム「関ジャニズム」

 

『ドヤ顔人生』は、事務所の先輩であるTOKIOの長瀬くんが提供した楽曲です。

メロディや楽器の使い方はTOKIOっぽいのですが、歌詞は関ジャニ∞らしさが詰まっています。

長瀬くんから見た関ジャニ∞を知れるのでTOKIOファンの方にも聴いていただきたい曲です。

曲を作った長瀬くんはテレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」(2016年6月19日放送回)にて以下のように語っていました。

「関ジャニっていろんな曲歌ってるけれども、俺からしてみたら関西のガサツな男たちだし、センチメンタルな曲歌っても俺的にはうれしくなかったから、もうドヤ顔人生でいいだろお前たちみたいな(感じで作った)」

「すばるの声はパンクで、すごくいい個性があるなと思っていたからその声がずーっとあの曲を作るときに鳴ってたんだよね。そういう想いもあったかな。」

また、楽曲のキーとなるすばるくんのレコーディング時には、長瀬くんが立ち会ってくれたのだとか。

すばるくんは「ハーモニカを始めたばっかりで、レコーディングでハーモニカを吹くのも初めてやった。めちゃめちゃ緊張して、しかも先輩おるしブルブル震えながらやったら、いいんじゃないって言ってくださったから、嬉しかった。」とコメントしています。

『ドヤ顔人生』は長瀬くんのコメント通り、すばるくんの声が引き立った曲となっている気がします。

また、長瀬くんのTOKYO FMのラジオ番組「Nagase the Standard」では、「時計の針はどうでもいいから 明日を探そう…」という歌詞が凄く好きと語っていました。

この歌詞は発明家の「本当にいいものを作りたかったら、部屋に時計を置くな」という名言から着想を得て書いたのだそうです。

TOKIOの楽曲が好きな方は『ドヤ顔人生』おすすめです。

 

『勝手に仕上がれ』提供アーティスト:OKAMOTO’S


▲『勝手に仕上がれ』収録アルバム「関ジャニ∞の元気が出るCD!」

 

『勝手に仕上がれ』の楽曲提供は、丸山くんの発案により実現しました。

2015年にミュージックステーションで共演した際、丸山くんがOKAMOTO’Sのパフォーマンスに魅力を感じ、初めて自分から楽曲提供の発注をさせてもらったそうです。

また、OKAMOTO’Sのみなさんも共演後に「関ジャニ∞の皆さんの演奏に痺れたぜ」とコメントしています。

▼instagramでのコメント

 

ちなみにOKAMOTO’Sも『青い天国』をリリースした2013年ごろから、関ジャニ∞に楽曲提供してみたいと思っていたそうです。

丸山くんだけでなく横山くんも「OKAMOTO’Sは、ミュージックステーションに一緒に出演して、カッコええなって思ってたんです。それから「Dance With You」をずっと聴いていて。今回、僕らに作ってくれた曲もOKAMOTO’S色がとても強くて、OKAMOTO’Sや!カッコいいな、と思いました(笑)(「Songs」201512月号)」とコメントしており、メンバーも思い入れがある曲となっています。

丸山くんは、発注する際、あえて難しいベースの奏法を入れて欲しいとハマくんにお願いしたそうです。

「いつもと違う弾き方を、ハマ・オカモトさんにプレイの中にいれていただいてレクチャーを受けながら、実際に僕もベースとして演奏させてもらいました。なので、ベーシストとしても進化を求める1枚になったと思います。(元気が出るCD!!特設ページより)」

その時の様子についてハマくんがtweetしています。

 

丸山くんとハマくんの努力とベース愛が伝わってきます。

完成した作品について丸山くんは「僕がOKAMOTO’Sさんにこういう感じとお願いした曲で、仕上がり最高!聴きどころとしては、OKAMOTO’Sさんと僕のダブルベース。そしてすばるくんのハープもすごくいいです(「オリ☆スタ」20151116号)」と、大好きなバンドに作ってもらえてとても嬉しそう。

レコーディングはすばるくん、丸山くん、OKAMOTO’Sのメンバーでほぼ一発撮りしたと語られています。

その後他のメンバーもあえてあまり取り直さず、ライブ感のある音源に仕上げたそうです。

すばるくんは「レコーディング、めちゃくちゃ楽しかったんですよ。スタジオに入ってOKAMOTO’Sの皆さんに挨拶して、何分後かにはブースに入って、せーので一発録りですぐOK。みんなで一緒に音を出すって、すごく楽しい。そしてそこにマルが居たことが、さらに良かった(「音楽と人」20162月号)」とコメントしています。

ハマくんと丸山くんはこのあたりから交流を深め、プライベートでもベースについて語り合う仲になり「関ジャム」や雑誌の対談でも共演しています。

『勝手に仕上がれ』はセリフのような歌詞をメンバーで歌い継ぐ構成となっており最高にかっこいい楽曲です。

ライブで盛り上がる定番曲なのでロック好きの方にはぜひ聴いて欲しいです。

 

『ナントカナルサ』提供アーティスト:KANA-BOON


▲『ナントカナルサ』収録アルバム「関ジャニ∞の元気が出るCD!」

 

『ナントカナルサ』はKANA-BOONさんのギターボーカル谷口鮪さんが作詞作曲を手掛けた楽曲です。

メンバーみんな口をそろえて「キャッチ―」とコメントしている通り、繰り返しの歌詞やメロディーが印象的で、KANA-BOONさんの個性が色濃く出た楽曲となっています。

KANA-BOONさんは楽曲提供後に「関ジャム」で共演しており、提供曲の『ナントカナルサ』と、KANA-BOONさんの『なんでもねだり』のセッションを披露しました。

村上くんの「いい曲だから自分らでやったらいいのに」というコメントに対し、制作した鮪さんは「それはでもちょっとミスったかもしれへんな(笑)」と答えており、お気に入りの楽曲となっているようです。

 

提供曲にはいくつか候補があり、その中からメンバーで話し合って1曲を選んだそうです。

安田くんは「どの曲もすごくいい曲だと思ったんですけど、KANA-BOONさんからは、いろんなアレンジの曲があがってきたんです。その中でもちょっとポップで、心が躍るようなメロディラインがあって、ダンスが得意じゃないような人たちでも一緒にリズムを刻めるような曲がいいですって話をしたら、この”ナントカナルサ”があがってきたんです。いろいろと考えてくださったのをすごく実感しましたね。(「Cut」201512月号)」とコメントしています。

また、すばるくん最後の関ジャムでも鮪さんからコメントを寄せています。

 

 

『ナントカナルサ』はアルバムの中でもひときわ明るくポップな楽曲となっていて「元気が出るCD!!」のコンセプトにぴったりな楽曲となっています。

 

『今』提供アーティスト:akira nise(星野源)


▲『今』収録アルバム「ジャム」

 

『今』は謎のアーティスト「ニセ明」さん(星野源さん)が作詞作曲、菅野よう子さんが編曲を手掛けた楽曲です。

27時間テレビのテーマソングに採用され、アルバム曲にも関わらず2017年には歌番組でたくさん披露されました。

 

星野源さんは一度「関ジャム」に出演し『夢の外へ』をセッションしています。

楽曲制作についての詳細は明かされていませんが、デモ音源はニセ明さんの弾き語りだったそうです。

すばるくんはリリース当時「今の関ジャニ∞に必要な曲って感じがする」と語っています。

 

また、ダンスの振付は安田くん発案により、振付稼業air:manさんが手掛けています。

『今』については、2017625日放送の「関ジャム」にて、ダンスの振付を制作する全行程が明らかになっています。

普段は見られない打ち合わせ風景や、振り付けのサンプルビデオ、振り入れまで放送された神回でした。

振付を依頼する際、関ジャニ∞サイドからは3つのポイントを伝えたそうです。

 

①サビの歌詞を手の動きで表現
②コンサートでお客さんも一緒にできる振り付け
③マネする時、簡単すぎず 難しすぎない

 

楽曲の「未来を超える今」の部分には安田くん考案の「越える」という手話が採用されています。

安田くんとair:manさんと話しつつ構想を練っていたところ、前に歩く振り付けがいいという共通の認識があったそうです。

振り付けイメージについてair:manさんは、

「ジャニーズがやるクレイジーキャッツみたいなイメージ。コミカルということではなく、シーン的に前に進むみたいなものがあると素敵になるだろうなと思います。」とコメントしています。

メンバーはただ用意された振りを覚えるだけでなく、魅せ方を考慮しつつ意見を出し合い、最終的な振りを決定していました。

そしてその後、たったの一時間で振り入れを終え、2日後にはMV撮影が行われました。

▼振付完成スケジュール

330 振付の打ち合わせ
413 air:manさんからサンプルVTRを撮影
417 関ジャニ∞振り付けレッスン
419 撮影本番

 

歌詞は夢を追いかけ旅立つ仲間を応援するという世界観になっています。

 

いつまでも 此処に居たいけれども 旅立つ夢を 見てしまったことを

貴方に祈りを捧げるよ さよなら またいつか 会うまで

夢を見たから 胸の中から 手を伸ばし君の肩を叩くから

いつか目の前 たどり着けたら くだらないことで笑い合えるかな

未来を作る 今 今 今

引用:関ジャニ∞『今』作詞・作曲 akira nise

 

色々なとらえ方がありますが、すばるくんやメンバーも何かしら感じることがあったのかもしれません。

 

『DO NA I』提供アーティスト:いしわたり淳治・蔦谷好位置

▲『DO NA I 』収録アルバム「ジャム」

 

『DO NA I』は音楽プロデューサーいしわたり淳治さんが作詞を、蔦谷好位置さんが作曲を手掛けた楽曲です。

この楽曲は、制作の全行程が「関ジャム」(2017年6月25日放送回)にて特集されました。

提供のきっかけは、アルバム「ジャム」の制作会議で、楽曲発注したいアーティストさんの中に蔦谷さんの名前が挙がったことでした。

関ジャニ∞サイドからは「ある程度テンポ感のあるダンス曲」というリクエストをしたそうです。

番組内で放送された制作の工程を一部ご紹介します。

 

【2017317日】蔦谷さんから、2種類のデモが届く。

①仮タイトル『夢の続き』のイメージは「US仕様のダンスポップ」「Cold Water (feat. Justin Bieber & MØ) 」のようなサウンド。

②仮タイトル『funky nasty』のイメージはジェシー・Jの『bang bang』や、映画「SING」の『Faith』みたいなサウンド。

関ジャニ∞サイドは、ライブで実現しやすく、ダンスがより映えそうな『funky nasty』の方で進めたいとリクエストしたそうです。

 

【44日】蔦谷さんから『funky nasty』のフルサイズデモが届く。

この日、メンバーと蔦谷さんで一緒にデモを試聴します。

蔦谷さんは曲について、「ブルーノマーズとかちょっと古めの曲やってるじゃないですか。古いんだけど新しく感じるサウンドにしたくて、ダンスも80’sを感じるセクシーな感じが出たらいいかなと。」とコメントしています。

その後、蔦谷さんがいしわたりさんに作詞をオファーしOKをもらいます。

 

【45日】蔦谷さんからいしわたりさんに、歌詞の内容についてリクエストのメールを送る。

内容を一部抜粋してご紹介します。

・歌詞のテーマとしては、「次の主役は誰だ?俺たちの出番だ」「楽しませるのは俺たち」「主役は君と俺たちだ」というイメージの曲にしたい。
・サビの頭のフレーズに印象に残るパンチラインが欲しい。
・サビの最後(完成版でDO NA Iと歌っている部分)を全員で歌えるようにしたい。

 

【419日】歌詞が入った仮歌を関ジャニ∞が試聴。

その際に、いしわたりさんから関ジャニ∞に手紙が送られました。

『作詞をする際は一番言葉が乗りにくいメロディーから書き始めるのですが、今回はさびの最後の部分がそれなので、(中略)少し考えて「Tonight どない?」でいくことにしました。(中略)楽しく、ガヤガヤと、主役と撮り合いながら歌うメンバーの姿を想像して書きました。この歌詞、どない?」』

 

【427日~29日】関ジャニ∞のボーカルレコーディング。

蔦谷さんのリクエストを100%叶えつつ、関ジャニ∞らしさのある素敵な歌詞になっています。

蔦谷さんから、「マチガイの恋でも素敵やん……?」という歌詞はすばるくんに歌って欲しいと要望。

 

【512日】関ジャニ∞の歌入り音源を受け取った蔦谷さんが、さらにアレンジを加える。

楽曲への「お化粧」と言われる、SEを足して楽曲の雰囲気を作っていく作業です。

 

・1番サビ頭にキランとしたSEをサビ前に追加し、スポットの色が変わった雰囲気に。
・2番サビ頭にスモークが上がっているようなSEを、また2番からクラップのSEを追加。
・3番はピアノ音を刻むようにノリを変え、推進力を増す。
(作業内容の一部を抜粋)

 

また、蔦谷さんから見た関ジャニ∞のボーカルについても語られました。「グループとして最大の武器だと思ったのが、一人一人の声のキャラ立ちがいいなって。全員「彼の声だ」ってすぐ分かるんですよね。それがすごくいいなと思って。ハーモニーとかも上手だし、声の混じりも良い。「混ざり」が良くて「立ち」が良いってあんまりないんですよね。」

 

また、作詞されたいしわたりさんは、関ジャニ∞について、

「生でも煮ても焼いてもおいしい素材の、一番新鮮なヤツをもらうっていう感じだと思うんですけど、そういう素材を手に入れたら料理するの楽しいじゃないですか。(「CUT」20178月号)」とコメント。

数々の音楽を作り上げてきたプロデューサーさんの技術と音楽への愛が詰まった楽曲となっています。

 

『青春のすべて』提供アーティスト:いきものがかり水野良樹・本間昭光

▲『青春のすべて』収録アルバム「ジャム」

 

『青春のすべて』はいきものがかりのギタリスト水野良樹さんが作詞・作曲を、音楽プロデューサーの本間昭光さんが編曲を手掛けた楽曲です。

水野さんと本間さんはいきものがかりの楽曲制作で常に音楽を作っており、信頼のおけるタッグです。

実はこの楽曲、普通とは違う方法で作られました。

 

楽曲制作においては、通常は曲ができてから映像という順番で制作されるのが一般的です。ただ『青春のすべて』はMVの歌唱シーンが無い部分を先に撮影し、その映像に合わせて楽曲が制作されたそうです。

関ジャニ∞からのオファーは「四季を感じるバラード曲」とのことで、映像も春夏秋冬それぞれの季節の中撮影されています。

水野さんは映像に対して「笑ってたんですよ。お互い同士で話したりしていて、そこらへんが一緒に戦ってきた仲間なんだよ、みたいなところが見えた気がしたんですね(「関ジャム」2017625日)」とコメント。

 

映像を見て「青春」というキーワードを思いつき、楽曲を完成させたのだとか。

自然の美しさが際立つ映像、切ない歌詞、壮大で曲がすべてリンクした感動的な楽曲となっています。

歌詞はファンの間で、関ジャニ∞とすばるくんの状況に重ね合わせてしまうという声もあり、思わず涙しそうになります。

 

『えげつない』提供アーティスト:岡崎体育

▲『えげつない』収録アルバム「ジャム」

 

『えげつない』は関ジャムに何度かゲスト出演していた岡崎体育さんからの提供楽曲です。

メンバーの丸山くんとは、同郷(京都出身)ということもあり、カラオケに行くなどプライベートでの交流もあるのだそう。

 

 

岡崎体育さんは関ジャニ∞のライブを見に行った感想を自身のコラムで語っています。

「「えげつない」は、メンバー同士がフリースタイルラップでディスり合う曲。(中略)この曲をライブで観て、ただの馴れ合いのイチャイチャに終わってない、もっとレベルの高いところで面白くなっていると感動しました。(中略)言葉のチョイスとか会話の精度の高さとかが絶妙。だから見ていて面白いし、めっちゃ魅力的に感じる。」(岡崎体育の連載。ananNEWS「体育ですけど、オンガクです」より)

メンバーもライブDVDのメイキングで「えげつないがピークやな」と語っており、最高潮にテンションが上がる楽曲となっています。

また、TBSラジオ「岡崎体育のしがち!」に丸山くんが出演した際、楽曲制作のエピソードを語っていました。

岡崎体育さんは、関ジャニ∞の一番好きな楽曲にヒャダインさんから提供された『三十路少年』を挙げており、

「楽曲提供の話をいただいたとき、関ジャニ∞のアルバムを聴きこんで、この曲が一番、僕が作ろうと思っていた曲に近かったんです。(「岡崎体育のしがち!」2017625日より)」とコメントしています。

丸山くんは、楽曲提供について「岡崎体育、関ジャニ∞のこと好きなんや!関ジャニ∞をこの曲で売ろうとしてるな!って。関ジャニ∞を知らなくてもこういうやつなんやってことが分かるし、メンバーの関係性もわかる。」と絶賛。

また岡崎体育さんも関ジャニ∞の音楽性について、「舐めててすみませんでした」と語っています。

正直言って、当初はミュージシャンとしての関ジャニ∞のこと舐めてました。やらされている感じなのかなと思ったらとんでもない。熱意を持ってみなさん取り組まれていますし、実際の演奏力もすごい。(中略)作詞作曲もメンバーみなさんやっているというところもすごい。もはや、アイドルが作ったというレベルの話じゃないんですよね。そういうクオリティを知ると、「ああ、舐めててすみませんでした」って思います。(岡崎体育の連載。ananNEWS「体育ですけど、オンガクです」より)

 

岡崎体育さんは、「新規の人とかもいると思うので、その人にやさしい曲を書こうって意思を持って書いた」とのことです。

また、インターネットでメンバーのエピソードを検索し、ひたすらリストアップしていって作っていったそうで、1か月近くかかったのだとか。

入門編としてぴったりの楽曲ですし、ラップバトルからの展開が一番面白いので、ぜひフルで聴いてみてください!

 

『夢への帰り道』提供アーティスト:BEGIN

▲『夢への帰り道』収録アルバム「ジャム」

 

BEGINさんは『夢への帰り道』提供前、2016320日放送の関ジャムにゲストで出演しています。

共演する前から安田くん、錦戸くん、大倉くんはBEGINさんの楽曲をよく聞いていたようです。(錦戸くんや安田くんは『島人ぬ宝』、大倉君くんは『防波堤で見た景色』をラジオで流していたことがあります。)

また、2007年に開催されたライブツアー「関ジャニ∞ えっ!ホンマ!?ビックリ!!TOUR 2007」の沖縄公演」では『島人ぬ宝』のカバーが演奏されました。

 

BEGINさんは『夢への帰り道』について、「ファンの方がいらっしゃって、関ジャニ∞のメンバーがいて、歌を共有して初めて完成すると思ってるのでメロディーも皆で歌える形にしましたので…(「関ジャム」201772日より)」とコメントしています。

色々な思いを持ったファンとの一体感を大切に作られたのだそうです。

サビの「あぁ君は孤独をピアノに変えて あぁ僕は不安をギターにしよう」という歌詞がとても印象的で、まさにコンセプト通りの楽曲です。

BEGINの上地さんは、完成した楽曲について「それぞれの個性が生きていて最後に結集するのが印象的。」とコメントしています。

 

このページではアーティストからの提供曲の中でも特におすすめの曲を厳選してご紹介しました。

今回ご紹介しきれなかった楽曲の中にも素晴らしい楽曲はたくさん存在します。

関ジャニ∞が気になる方はもちろん、音楽好きの方はぜひチェックしてみてくださいね!

『関ジャニ∞音楽入門』目次へ  (全23ページ)

 

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著者:aya

関ジャニ∞と音楽が大好きな20代フリーライター。橙eighter。関ジャニ∞のCD・ライブDVDは発売されるたび全形態揃え、音楽雑誌なども必ずチェックしています。関ジャニ∞の初の海外公演には台湾まで一人で足を運ぶ。

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