投稿者: Webon2
クラシック音楽が好きな人の話
10/29(火)『本当は深いaikoの歌詞 ~コアなファンが語る3つのキーワード~』を公開しました!
10/29(火)『本当は深いaikoの歌詞 ~コアなファンが語る3つのキーワード~』を公開しました!
aikoの歌詞世界の魅力をファン歴20年の筆者が紹介します。
aikoに対して恋に恋する恋愛ソングばかりと感じているとすれば、それは誤解です。コアなファンにとってのaikoのキーワードである「哀愁」「渋み・エグみ」「普遍的な愛」に焦点を当てaikoの歌詞世界を解説します!
ぜひご覧ください!
▼『本当は深いaikoの歌詞 ~コアなファンが語る3つのキーワード~』(全8ページ)はこちらより!
10/23(水)『当事者が語るLGBTQ+と映画作品』を出版しました!
「好きなもの」にフォーカスした日本で唯一のWebメディア「Webon(ウェボン)」は10月23日(水)に『当事者が語るLGBTQ+と映画作品』を出版いたします。
是非、サイトWebonでも、電子書籍Webonブックスでも「好き」を存分いご堪能いただければと思います!引き続き、Webonをよろしくお願いいたします!!
・10/23(水)発売
価格:税込580円
Kindle Unlimited対応
販売サイトへ(Amazon)
10/18(金)「Webon」のロゴが新しくなりました!
「Webon」のロゴが新しくなりました!
▼新ロゴ
Webonは「Web×本」をコンセプトに著者様の好きなものを発信しているメディアです。Webonの頭文字「W」は本の形にシンボルマーク化されています。その本に挟まっているハートは、Webonが「好き」を発信し、「好き」に出会えることを表現しています。
ロゴのデザインを手掛けていただいたのは「をむすび」さん。
「2019年 宣伝会議 第11回販促企画コンペティション シルバー受賞」をはじめ、数多くの受賞歴があります!
素晴らしいロゴをデザインいただきまして、感謝です!!!
【をむすび】プロフィール
人と「しあわせ」をむすぶデザインデザインには目に見えない力があります。人とコト、人とモノ、そして人と人の想いをむすぶ力が。ありとあらゆる情報が絶え間なく押し寄せる今だからこそ、伝えたい「想いと」、出会うべき「本当」をむすぶデザインの力が必要なのだと、をむすびは考えます。「想い」と「本当」をひとつずつ丁寧にむすぶ事が、やがて世の中に大きなしあわせの輪を広げる。そう信じて、むすぶデザインを届けていきます。
[受賞歴]
2019年 宣伝会議 第11回販促企画コンペティション シルバー受賞
2008、2015年ADC(東京アートディレクターズクラブ)入選
2007、2008、2013、2014、2015年日本タイポグラフィ年鑑入選 他
2002年TDC(東京タイポディレクターズクラブ)入選
ご依頼は⇒公式サイト
2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方 ~照明・映像・音響・裏方観劇を知る~
はじめに
2.5次元舞台は映像・照明・音響などの「裏側」に注目するのがおすすめ!「アニメや漫画の世界」を表現するために2.5次元舞台には、最先端の技術が積極的に取り入れられています。知れば2.5次元舞台の楽しみ方の幅が広がることでしょう!
第1章 照明
「照明」は単にキャストを照らすだけのものではありません。「テニスのボール」「特殊能力」「火」など、工夫を凝らした使い方がされているのです。
第2章 映像技術
現実とはかけ離れた世界を舞台化するためには「映像技術」が欠かせません。舞台「刀剣乱舞」でキャスト全員が番傘を持って踊る場面では、番傘に役名を投影するなど高度な映像技術が用いられているのです。
第3章 音響効果
筆者は音響効果こそ2.5次元舞台を作り上げる上で最も難しい部分と考えています。例えば刀の効果音は刀の長さや種類によって音が変えられています。
2.5次元舞台の音響効果の楽しみ方① 【おすすめ作品 舞台「刀剣乱舞」】
音響効果の楽しみ方② 【効果音の作り方】
音響効果の楽しみ方③ 【ミュージカルと舞台の音楽の使われ方の違い】
第4章 裏方観劇
表舞台に着目しつつ、裏方がどの様な演出をしているかに着目する観劇方法を「裏方観劇」と言います。メイク・衣装・小道具・舞台セット・音響ブース、注目すれば2.5次元舞台の楽しみ方の幅が広がるでしょう!
裏方観劇の楽しみ方① 【メイク・衣装・小道具・舞台セット】
裏方観劇の楽しみ方② 【音響ブース】
著者:零音(れおん)
小学生の時に劇団四季を見てから舞台の虜になっていく。現在はブロードウェイミュージカル・2.5次元ミュージカル・ストレートの舞台を観劇。観劇後は必ずキャスト・スタッフの方々に感想のお手紙を書くため、目を引いた所などは観劇ノートに書いている。裏方に注目し独学で勉強している。
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2.5次元舞台の裏方観劇の楽しみ方② 【音響ブース】
2.5次元舞台は映像・照明・音響などの「裏側」に注目するのがおすすめ!刀の効果音は刀の長さや種類によって音が変えられていたり、裏側に秘められた技術や工夫に目を向けると2.5次元舞台の楽しみ方の幅が広がります!観劇後は必ず「観劇ノート」を書いている観劇マニアが解説します!
『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方 ~照明・映像・音響・裏方観劇を知る~』(全8ページ)はこちらから!
はじめに
第1章 照明
第2章 映像技術
第3章 音響効果
2.5次元舞台の音響効果の楽しみ方① 【おすすめ作品 舞台「刀剣乱舞」】
音響効果の楽しみ方③ 【ミュージカルと舞台の音楽の使われ方の違い】
第4章 裏方観劇
著者:零音(れおん)
小学生の時に劇団四季を見てから舞台の虜になっていく。現在はブロードウェイミュージカル・2.5次元ミュージカル・ストレートの舞台を観劇。観劇後は必ずキャスト・スタッフの方々に感想のお手紙を書くため、目を引いた所などは観劇ノートに書いている。裏方に注目し独学で勉強している。
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『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方』目次へ (全8ページ)
チケットが手に入った時、一番気になるのは座席の位置ですよね。
後ろの席だと「オペラグラスが無いと見えない」「細かい演出が見えない」などのデメリットがあります。
ただ、後部座席では「音響ブース」を見て楽しむことができるのです。
後部座席の楽しみ方「音響ブース」
私が後列の座席の時に一番楽しみにしているのは、座席後方に設置されている「音響ブース」です。
舞台が見渡せる場所に音響ブースがある理由は、音響効果のスタッフさんが舞台に合わせてその場で効果音をつけているからです。
あまりしげしげと眺めるのは憚られるのですが、ブースをよく見るとパソコンや様々な機材が並んでいます。
その中にキーボードのような機材があるのですが、これを使って効果音を操作しています。
各キーに音が設定されており、タイミングを見てキーを押します。
ここで難しいのは、動きが早くなった場面での音入れです。
特に集団での殺陣の場面は刀がぶつかる音や抜刀の音、小道具があれば小道具の音も同時に入れなければならないので、キー操作が複雑になります。
しかも、いちいちキーボードを見ながら操作したのでは間に合わないので、ブラインドタッチをする必要があります。
さらに、舞台上でアクシデントがあったり、アドリブが入ったとしても音がなければ不自然になる為、対応力も必要となります。
とても繊細なお仕事です。
こんな凄いお仕事をする方々が、座席の後ろから作品を支えているのです。観劇中に効果音が聞こえたら是非、座席の後ろの方を思い出してください。
また一つ楽しみが増えること間違いなしです。
「音響ブース」に注目するなら舞台「刀剣乱舞」がおすすめ
もし、皆さんが舞台「刀剣乱舞」を観劇に行くとしたら、音響ブースのキーボードを見てみてください。
有名な音響さんのヨシモトシンヤさんが担当だとしたら、キーボードに可愛いプクプクシールが貼ってあります。
薄ミュ見に来た、れお坊ちゃんがくれた。ありがとう、使うよ。#内川蓮生 #プチプチシール pic.twitter.com/TuJ2ddZTm1
— ヨシモトシンヤ (@s_sound) May 5, 2017
これはブラインドタッチでも、どこに何の音のキーかが指先でわかるように貼ってあるそうで、指先の感覚で覚えてゆくそうです。
ご本人曰く「プクプクしたシールは可愛いものの方が多くて、自然と可愛いキーボードになるけど別に可愛いもの好きでは無い」そうです。
とても可愛いキーボードになっているので、お時間あればのぞいて見てください。
ヨシモトシンヤさんは、他にも数多くの作品に関わっており、うたのプリンスさまプロジェクトや舞台「GOZEN」などの担当をされています。
音響ブースのキーボードに特徴がある方なので、この方のブースを覗くのはおすすめです。
ちなみに、ヨシモトシンヤさんはSNSでは、劇場で機材設置をされている時や解体作業の時も画像付きでツイート更新されますので、とても参考になります。公演中にお手紙やプレゼントを受け取る頻度も高く、舞台ファンの間ではよく知られた人です。
これまで紹介してきた方々以外で注目していただきたいのは、撮影スタッフさんです。ライブビューイングやDVD収録の時、ゲネプロの時にカメラやビデオで撮影されている方々です。注目すべき点は、時に地方公演から舞台写真がグッズとして販売される時があるのですが、商品として出される写真がとてもクオリティが高く、しっかりとキャラクターにフォーカスした写し方になっているため、毎回感動します。DVD撮影やライブビューイングでも、一番見せたいところやファンが見たいところをしっかり写していただけるので、時に素晴らしいコマ割り(場面の写し方)だと思うこともあります。ファン心理をとてもよく知っている方々だと思います。
ここまで座席後方から舞台を支えているスタッフについて、ご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
これまであまり注目しなかった部分だとは思うのですが、注目するとても面白い部分だと思います。
舞台には沢山の「縁の下の力持ち」がいらっしゃいます。
2.5次元舞台の裏側に注目して観劇すると、これまでとは違った2.5次元舞台の楽しみ方ができるかと思います。
『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方』目次へ (全8ページ)
はじめに
第1章 照明
第2章 映像技術
第3章 音響効果
2.5次元舞台の音響効果の楽しみ方① 【おすすめ作品 舞台「刀剣乱舞」】
音響効果の楽しみ方③ 【ミュージカルと舞台の音楽の使われ方の違い】
第4章 裏方観劇
著者:シン アキコ
30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛している。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』。
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2.5次元舞台の裏方観劇の楽しみ方① 【メイク・衣装・小道具・舞台セット】
2.5次元舞台は映像・照明・音響などの「裏側」に注目するのがおすすめ!刀の効果音は刀の長さや種類によって音が変えられていたり、裏側に秘められた技術や工夫に目を向けると2.5次元舞台の楽しみ方の幅が広がります!観劇後は必ず「観劇ノート」を書いている観劇マニアが解説します!
『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方 ~照明・映像・音響・裏方観劇を知る~』(全8ページ)はこちらから!
はじめに
第1章 照明
第2章 映像技術
第3章 音響効果
2.5次元舞台の音響効果の楽しみ方① 【おすすめ作品 舞台「刀剣乱舞」】
音響効果の楽しみ方③ 【ミュージカルと舞台の音楽の使われ方の違い】
第4章 裏方観劇
著者:零音(れおん)
小学生の時に劇団四季を見てから舞台の虜になっていく。現在はブロードウェイミュージカル・2.5次元ミュージカル・ストレートの舞台を観劇。観劇後は必ずキャスト・スタッフの方々に感想のお手紙を書くため、目を引いた所などは観劇ノートに書いている。裏方に注目し独学で勉強している。
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『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方』目次へ (全8ページ)
知れば知るほど面白い裏方観劇
表舞台に着目しつつも裏方がどの様な演出をしているかに着目する観劇方法を「裏方観劇」と言います。
このページでは裏方観劇で注目していただきたい「衣装・メイク・小道具」「舞台セット」についてご紹介します。どのような点に注目すべきかや、おすすめ作品などをご紹介します。
メイク・衣装・小道具
メイクの注目ポイント・おすすめ作品
メイクに関しては、やはりどれだけ原作のキャラクターにキャストを近づけられるか、似せることができているかに注目すると良いと思います。
また、女性のお客様ならば、メイクの方法も学べると思います。(エラを目立たなくする方法や目を大きく見せる方法など)舞台メイクで一見派手に思えますが、アイラインの引き方やベースメイクなど参考にできる部分は結構たくさんあります。
メイクが凄かった舞台はミュージカル「SHOW BY ROCK!!」です。登場人物が人間ではなく、獣人(=動物と人間が混ざった人物)であるため、メイクもヘアセット(ウィッグ)もかなり特殊でしたが、原作に忠実に再現されていました。
特にウィッグは各キャラクター毎で、外ハネが凄かったり、前髪がとんがっていたりと、かなり特徴がある上に、獣人ですので頭の上に耳が生えています。
これを公演期間中維持するのは大変だったと思いますが、しっかり維持されていました。
▼ミュージカル「SHOW BY ROCK!!」ダイジェスト映像
衣装の注目ポイント・おすすめ作品
2.5次元舞台の衣装の注目ポイントは「再現性」と「動きやすさ」です。
2.5次元舞台で「再現性」は必須の要素ですが、再現性にこだわりすぎては、役者にとって動きにくい衣装となる事が多々あります。
そのため、「再現性」と「動きやすさ」に注目すると、衣装スタッフの工夫や技術力の高さが見れます。「動きやすさ」については実際に動いている役者を見て、立ち回りや歩き方など不自然でないかなどで観察することができます。
舞台「クジラの子らは砂上に歌う」の衣装は実際に存在しない世界観での物語です。キャラクターが着用している服は、とてもシンプルで麻の布に簡易的に紐を通しただけのような衣装ですが、布の動きがとても綺麗だった印象があります。
この作品はアクションがあったり、ダンスが組み込まれていたりするのですが、キャストが動くのに合わせて、衣装がひらひらと動くのがとても美しく見えました。
原作の世界観にあった生地を選び、なおかつ動いた時に線が美しく見えるような工夫がされていたのではないかと思います。使用されている生地がどんなものかを見るのも、衣装を楽しむ要素の一つではないかと考えています。
▼舞台「クジラの子らは砂上に歌う」trailer
殺陣が激しい作品では、キャストの動きやすさと再現性を両立させなければならない上に、キャストからの意見も取り入れなければならないので、どの部分に工夫が施されているのかを見るのも楽しみの一つです。
舞台「刀剣乱舞」の鶴丸国永という登場人物の衣装にはチェーンのようなものが付いていますが、最初に衣装さんがつけていたチェーンでは重く、アクションの時に影響が出るというキャストの意見を取り入れ、出来るだけ原作に忠実なチェーンで且つ重たくないものを、探して付け直すという一手間が加えられています。
ちなみに、ごく稀に衣装展示がされることもあるので、全公演終了後に実際に見て楽しむということもできます。
小道具の注目ポイント・おすすめ作品
小道具は、衣装と同じく舞台上の世界観を表現する上でとても大事な要素の一つです。
再現性も問われますが「客席からは小さすぎて見えないようなところも丁寧に作られていること」も注目すべき点であると思います。
舞台「憂国のモリアーティ」という作品では、登場人物であるシャーロックホームズのトランクにヴィンテージ加工を加えて古く見せています。
このトランクの中には物語後半で、ストーリーを進める上で重要なアイテムが入るのですが、開けた時に見えた中身もヴィンテージ加工がされていました。
このような見えないようなところにも、趣向を凝らしている点は、面白いと感じるところであり注目するべきポイントだと思います。
ちなみに、舞台「刀剣乱舞」の小道具展示を見たことがあるのですが、とても精密に作られたものが多く、舞台のためだけに作られたのが勿体無いと感じる位に、とても感動したことを覚えています。
▼ミュージカル『憂国のモリアーティ』 公演ダイジェスト映像
再現性を確認するならパンフレットがおすすめ
メイク・衣装・小道具は「再現性」を確認するのがおすすめです。
夢の世界だった場所を舞台の上で表現するために「再現性」には、惜しみない舞台技術が注がれており、その技術や工夫を感じることができるからです。
「再現性」を確認する上で、私がオススメしている楽しみ方は「公演のパンフレットを見ること」です。
大きいコンテンツ(「テニスの王子様」「刀剣乱舞」など)の舞台では、パンフレットをグッズとして販売している作品がほとんどです。
中にはネタバレになる内容が含まれているものもあるので、公演前には読まないという方や、公演終了後に欲しいと思ったら購入する方、色々いらっしゃるかと思いますので、パンフレットを見るタイミングはお好みで大丈夫です。
注目すべき点は、各メインキャストのキャラクター紹介のページです。ここではアップの写真や様々なアングルで撮影されている写真が使われているため、衣装の詳細な再現性やどんなメイクがされているのかがとても分かりやすい部分です。
また、小道具のラフ画や衣装のイメージ絵などが詳しく書かれているものもあります(「錆色のアーマ」など)。
パンフレットは各公演でとても特色があり書いてあることもバラバラです。ただ、全てに共通しているのは、舞台の世界観や演出家・脚本家のコメント、キャラクターとキャスト紹介があることです。また、稽古場でのインタビューやキャストへのQ&Aなども記載されていることもあります。この稽古場でのインタビューや座談会などの記事から、舞台上での設定や一番力を入れている注目ポイント、裏話などの情報を得ることができます。特に印象的だったのは、舞台「錆色のアーマ」のパンフレットです。この公演のパンフレットでは各キャストが使用している小道具である武器のスケッチや設定資料が記載されていて、とても興味深かったです。小道具や大道具、衣装の設定資料はなかなか表に出ることがないので、どのような作り方がされているのか、どんな仕掛けがあるのかは、普通は知らないまま公演が終わってしまいますが、この時は舞台が始まる前に読んでいたので、小道具を細かいところまで観察することができ、とても楽しく観劇できました。
パンフレット以外でも、客席降り(=舞台を下りて客席で歌ったりする演出)がある舞台では、運良く通路側の座席であるとキャストとの距離が近くなる時があるので、この時に観察するのも良いと思います。
ただ、推しのキャストさんが近くに来るとドキドキしてしまって、見る余裕がないかもしれませんので、余裕のある方は是非見てみて下さい。
舞台セット
裏方観劇では「舞台セット」にも注目していただきたいです。
舞台セットは公演ごとに変わってきますが、セットは大きく分けて「動くセット」と「動かないセット」があります。
例えば「ミュージカルテニスの王子様」で「動くセット」は使われています。
試合中のネットがアンサンブル(=役がついていない人)やメインキャストによってセットが動かされています。
また、「弱虫ペダル」では、アンサンブルが可動式の台を動かして躍動感を演出しています。
ちなみに、舞台セットは重量がある上に、キャストが乗っている場合もあるので動かす際は注意が必要です。また、演出の一部なので少しのズレが大きなミスを引き起こす可能性もあり、アンサンブルはとても重要です。「動くセット」がある時は、アンサンブルの方に注目してみるのもおすすめです。
舞台セットに注目するなら「弱虫ペダル」がおすすめ
舞台セットに注目するなら舞台「弱虫ペダル」がおすすめです。
「弱虫ペダル」は、自転車競技を題材にした作品です。
試合中のコースや躍動感ある描写を立体的に舞台上で見せるのはとても骨が折れますし、なかなか難しいことです。
舞台セットはとても単純なのですが、キャストが立つ部分が少し斜めに作られたセットに駒がついていて、動かせる仕様になっています。
駒つきの舞台セットがあるおかげで傾斜のある坂道の勾配でのシーンを立体的に見せることが可能になり、効果的に見せることができています。
▼舞台『弱虫ペダル』箱根学園新世代、始動 公演ダイジェスト
また、舞台「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」では、ガンダムに乗り込んでの戦闘シーンで、キャストが乗り込むことができる縦型の可動式ボックスをガンダムに見立てて再現しており、なかなか新しい演出方法であると感じました。
今後、ロボットアニメや漫画を舞台化するにあたって、とても効果的な演出であり2.5次元舞台の可能性をより広げる画期的な方法であると思います。
▼舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』 発売告知PV
裏方観劇の面白みを少しだけご紹介しましたが、恐らくキャストの皆さんが演じているのを見たくて劇場に足を運んでいる方がほとんどだと思います。そのためなかなか細かいところまで見るのは難しいと思います。
また、一気にいろいろなところを見るのは大変だと思いますが、一度は違う角度から観劇するのも良いのではないでしょうか。
さて、このページでは「メイク・衣装・小道具・舞台セット」の楽しみ方についてお伝えしてきました。
次のページでは「音響ブース」の楽しみ方についてお伝えします。
『2.5次元舞台の「裏側」の楽しみ方』目次へ (全8ページ)
はじめに
第1章 照明
第2章 映像技術
第3章 音響効果
2.5次元舞台の音響効果の楽しみ方① 【おすすめ作品 舞台「刀剣乱舞」】
音響効果の楽しみ方③ 【ミュージカルと舞台の音楽の使われ方の違い】
第4章 裏方観劇
著者:シン アキコ
30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛している。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』。
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忍者の「相手を読む術と動かす術」で営業成功!
忍者村と一般企業への就職で迷っていたという筆者・シータ氏。そんなシータ氏が送る忍者から学ぶコミニュケーション力シリーズ!日本の人気者、忍者が実は現代のビジネスマン、特に営業マンに使えるマインドや術を使っていた!?仕事を頑張るあなたも、忍者が好きなあなたも必読のWebonです!!
『忍者から学ぶ営業の極意』はこちらから!
はじめに
第1章 忍者マインドで営業成功
第2章 忍術で営業成功
第3章 忍者を見習って営業成功!
著者:シータ
全国忍術大会出場歴有り。忍者好きながらも忍者の如く生きるため周囲には隠して生きる。だが、忍術や忍者に関することを知ってもらいたいという欲をおさえられず、ライターに扮している。普段は人の話を聴くことが多い。
お問い合わせはこちらから
『忍者から学ぶ営業の極意』目次へ (全8ページ)
相術で営業成功!
忍者は、家屋や城に忍び込む術を身に着けているが、最も重要な忍び込み先がある。
それは、人の心の中である。
人の心の中に忍び込み、その人が秘匿していることを聴きだす。そのようにして人の心を自由に操って意のままにするのである。
そのためには相手の内面を察知し、的確に捉えなければならない。
忍術のひとつに相術というものがある。
これは相手のことを読む術である。
まず、顔相や体格から人柄や性格を推定する。続いて、言葉や所作から出自や身分を割り出す。
これらは先代からの教えや書物に書かれている各地の方言や、相の分類などの知識を日ごろから学んでおくことで、読み取れるようになる。相の分類とは、手相や心理学などである。
これらの相術により、相手と距離を縮め、仲を深める(あくまでフリ)きっかけにする。人は自分のことを理解してくれる相手に対して親近感を抱く。
営業においても、相手のニーズをつかみ取るには、相手がどのような文化の中に居るのかを知る方がよい。生活の中に需要はあるからだ。
心相を読め
商談を進めるのに相手との距離を縮めることが大事なのは言うまでもない。
顔などの外に表れている相を読み取った次は「心相」である。
三大忍術伝書と呼ばれる正忍記には「是は人を賢くして、己はうつけとなる理をいへり。仮初にも出すまじきは、おのれは利口と申伝へるなり」と書かれている。
これは、「人をもちあげて自分はうつけ者(愚か者)となりなさい」ということ。
そして、相手に理のある事を言わせて、感心すれば相手はいい気分になり自慢話を始める。
その時に相手が秘密にしていることの兆しが見つかる。
その兆しを逃さずにたたみかけて質問していけば相手は弱くなる。そして重要な情報が出てくる。
これは感情を利用し、口車に乗せて相手を操るという「五車の術」のひとつである。その中でも上記のような「喜び」を利用している術を「喜車の術」という。
このように相手の感情を利用するためには、相手の性格や感受性の偏りを読み取らなければならない。この性格や感受性の偏りを「心相」という。
心相を的確につかむには、己の心相にも偏りがあることを自覚し把握しておかなければならない。
自分の性格を知り、相手の性格を知ることで相手の心の中に侵入できるのである。
五車の術で営業成功!
営業において重要な場面は、「交渉」であろう。
交渉の場に相手を乗らせるには、基本的に自分が相手よりも優位に立っていなければならない。しかし、優位で無い場合も多々あろう。
そんな時に用いるのが五車の術になる。力や立場で不利な者が、精神的優位に立って交渉する為の術なのである。
五車の術は、先ほどの人間の「喜」以外に、「怒」「哀」「楽」「恐」の5つの感情を利用する。
・喜車の術・・・相手をおだて心理的な隙を作る。
・怒車の術・・・相手を怒らせ冷静さを失わせる。
・哀車の術・・・相手の同情を誘う。
※急患のふり、道に迷ったふり、乞食のふりをするなど
・楽車の術・・・相手を羨ましがらせて戦意を無くさせる。物を買い与えて買収する。
※敵が敵の君主を裏切りたくなるほど、報酬をもらっているところを見せつけたり話術で信じこませるなど
・恐車の術・・・相手の恐怖心をあおったり、驚かせたりして戦意を無くさせる。
読み取った相手の心相に合わせて使い分け、相手の本心や情報を引き出す。
まず相手の本当のニーズをつかむ。そして自社の商品やサービスを使うことが、相手にとって「快」「楽」「不快からの回避」「不安解消」につながるよう話をすすめれば、きっと商談は成立するであろう。まさに五車の術のように。
忍者は古来から日本に存在する「交渉人」でもあるのだ。
『忍者から学ぶ営業の極意』目次へ (全8ページ)
忍者の「陽術と陰術」で営業成功!
忍者村と一般企業への就職で迷っていたという筆者・シータ氏。そんなシータ氏が送る忍者から学ぶコミニュケーション力シリーズ!日本の人気者、忍者が実は現代のビジネスマン、特に営業マンに使えるマインドや術を使っていた!?仕事を頑張るあなたも、忍者が好きなあなたも必読のWebonです!!
『忍者から学ぶ営業の極意』はこちらから!
はじめに
第1章 忍者マインドで営業成功
第2章 忍術で営業成功
第3章 忍者を見習って営業成功!
著者:シータ
全国忍術大会出場歴有り。忍者好きながらも忍者の如く生きるため周囲には隠して生きる。だが、忍術や忍者に関することを知ってもらいたいという欲をおさえられず、ライターに扮している。普段は人の話を聴くことが多い。
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『忍者から学ぶ営業の極意』目次へ (全8ページ)
忍者にとって忍術とは、重要な情報を集める任務を果たすために必要なものだ。その忍術には大きく分けて“陽術”と“陰術”があり、情報収集はこれら2種類の忍術を使い分けて行われる。
▼陽術と陰術
陽術 | 陰術 |
人前に出て情報収集 | 人目につかず情報収集 |
陽術
白昼堂々と敵や人の集まるところに紛れこみ情報収集を行う忍者を「陽忍」と呼ぶ。陽忍が主に使う術を「陽術」という。
陽術は人の中に自然に紛れ込み、かつ忍者とばれないで情報収集をする術である。
つまり陽術における肝は、任務完遂まで「忍者とばれない」ことである。
忍者とばれたら、すべてがお終いになる。
会話一つからも怪しまれないように、日々全国の言葉を学んだり、習慣を知るための人脈を広げたりしている。
そして、陽術を身につけるための鍛錬を日々積み重ねている。
陽術の術名としては、「虚無僧」「出家」「山伏」「商人」などに扮する「変装術」、敵地の武家屋敷に味方の女忍者をあらかじめ潜入させておく「くノ一の術」などがある。
ちなみにくノ一の術では女中という形で雇われたり、屋敷の前で「お腹が痛い」などと急患のふりをして助けてもらったりして潜入する。
自分が紛れ込むだけでなく、敵地の人間を味方にして利用する術や、敵の忍者を迎え入れて情報を引き出す術もある。
危険だが「弛弓術(しきゅうじゅつ)」というあえて敵方に捕らえられる術もある。
さらに捕らえられ敵将から二重スパイになるよう勧められたとき、承諾して敵側に寝返る。
しかし、それは偽りの寝返りであり、情報を集めておいて、時が来たらまた元の味方に戻るのである。
つまり陽術と言うのは、その身をさらすことで「相手にとって有益/無害な存在である」というメッセージを伝える技法であり、またそう信じ込ませるための環境づくりだ。
これは、まさしく営業活動そのものと言える。
陽術で営業成功!
忍者と違って現代で身分を隠すことは怪しさ満点の行為でしかなく、営業では、会社名や肩書、部署名などを公にさらして活動する。
ただ、身分をさらしているのは「欲しい情報を手にいれるため」でもある。現代的計略と言える。
営業活動において取引先にしたい会社のイベントや、合同展示イベントなどに参加したり、可能であれば他社と共同で事業展開を行ったり、といったことも広い意味での「営業活動としての陽術」である。
陽術の中に「略本術」といわれる術がある。
略本とは「基本的なことは省略する」こと。つまり略本術とは忍者の基本的な技術・知識として心得ておくべきものなのである。七カ条あるので紹介しよう。
1、敵方の陣地の様子、物頭・奉行・近習・使番などの氏名・住居などをよく調べて、覚えておくこと。
2、敵方にそむいて浪人となった者、出入りの商人、職人、猿楽などに近づき、敵状を調べておくこと。
3、自分の生まれを偽るために、他国の風俗・方言・地勢に関してよく知っておくこと。
4、さまざまな国の城主の偽印・筆跡・花押をならっておくこと。
5、仮妻・仮子をともなって行くこと。
6、味方との連絡方法や合図をよく決めておくこと。敵の合言葉・合印を知りおくこと。
7、胴衣・肩衣などを多数ほど色染めにして持ち歩くこと。
略本術で多く書かれていることは「相手のことをよくよく調べ上げなければならない」ということである。
そして、相手の立場に立ちきれるかが、成功失敗の岐点になるということだろう。
相手の立場に立つには相手の文化や置かれている状況、相手の性格や認識傾向など相手のことを事細かく把握することが必要なのである。
陰術とは
さて、次は陰術である。
人目を避けて塀や壁を超えて忍び込み、ひそかに情報を得る忍者を「陰忍」と呼び、陰忍が使う術を「陰術」という。
陽術に対して陰術は、姿を隠して敵の陣地・屋敷・城郭に忍び込む術であり、一般的な忍者のイメージとしては定着しているであろう。
こちらは、現代においては違法侵入罪で問われてしまう類の技である。
防犯と犯罪の技術が表裏一体であり、あとは使い方次第ということと同じで、その時世によって善悪が変わる。
陰術の伝えでは、敵陣地に忍び込みやすく情報を得やすいタイミングの心得があり、それを「忍び入りの好機」という。
・祝言当日の夜、もしくは翌夜。
・病後の夜。
・遊興の夜。
・隣家に事件があった日の翌夜。
・死者がでて近親者が悲しみにくれた日と、それから二、三日の夜。
・雨風の強い夜。
・騒動のあった日の夜。
このような時を指す。
これらのタイミングが営業にどう活かせるか?
「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺の意味に近いものがある。
世間の動きを捉えることで、ある商品が売れたり、ある事業が必要になるタイミングが発生するので、そのタイミングを逃さないように構えておくことが大切ということ。
世間に動きがないように見えているだけで本来この世は常に変化しているので、動きがないように感じる・思える時はその要因を探るのだ。
このように忍者の陰術を使うタイミングから営業マンは学べることがあるのである。是非、忍者に負けないくらいのグッドタイミングで営業をかけてもらえればと思う。
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