忍者村と一般企業への就職で迷っていたという筆者・シータ氏。そんなシータ氏が送る忍者から学ぶコミニュケーション力シリーズ!日本の人気者、忍者が実は現代のビジネスマン、特に営業マンに使えるマインドや術を使っていた!?仕事を頑張るあなたも、忍者が好きなあなたも必読のWebonです!!
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はじめに
第1章 忍者マインドで営業成功
第2章 忍術で営業成功
第3章 忍者を見習って営業成功!
著者:シータ
全国忍術大会出場歴有り。忍者好きながらも忍者の如く生きるため周囲には隠して生きる。だが、忍術や忍者に関することを知ってもらいたいという欲をおさえられず、ライターに扮している。普段は人の話を聴くことが多い。
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忍者的「信じる」力で営業成功!
忍者の「忍」という文字は「刀」と「心」とで作られている。
この意味には諸説ある。その中のいくつかを紹介する。
・心に一本の刀を当てて決断する精神性
忍術書「当流奪口忍之巻註」によれば、「忍」とは心に一本の刀を当てて決断する精神性を表しているという。
もちろん、心に刀を当てるときの<刀>とは、物体としての刀を表すのではない。
忍者はどんなことが起きても慌てたり動揺したりせず、冷静沈着に対処して任務を遂行しなければならない、という意味を表しているのである。
・生を忍ぶ(耐える)
さらに忍者は、死ぬほどつらいことや恥ずかしいことがあっても死を選ぶのでなく、生を選ぶことが大事とされていた。
忍者の「死ぬほどつらいことや恥ずかしいこと」とは、敵に捕らえられ、敵からの脅迫行為や任務失敗した者として名を世に広められることなどである。
生を忍ぶ(耐える)という意味も「忍」という字は表している。
・邪欲や怒りを刀で切断する
その他にも、忍者は我欲を出してはならず、仕えている主君のために、その任務を果たすことが最重要だと信じきっていた。
任務を果たすのに、我欲、怒りなど感情の高ぶりは邪魔になる。
邪欲や怒りが生じたとしても、刀でそれらを切断することで元の心に戻るという意味も「忍」に込められている。
このように「忍」という字の意味にも表されるように忍者は自己コントロールをとれるようにならなければ本当の忍者ではないとされていた。
自己コントロールし、余計な思考や邪念などは一切取り払い、また成功するか失敗するかどうかと迷わず、心身を一致させていれば自ずと任務は果たされるということなのだ。
時には、計略のために、虚実を混ぜ情報を引き出したい相手と会話をすることもあった。
その際に、動揺が外から見えたり感づかれるといけない。任務遂行の際に想定外のことが次々に身を襲ってきても「堪え忍ぶ」ことが大事だったのだ。
「任務遂行上で想定外のことがあっても動揺しない」という状態は、営業然り、その他にも何か事を成そうとするのであれば、身に付けたい状態であろう。
営業の「刀」は自社サービス
忍者でいうところの<刀>は、営業で言えば、「開発した商品やサービス」と言うことができる。
それらに対して絶対的な信を置くこと。
商談相手がどんなことを言ってきても動揺せず冷静に返すこと。相手に契約してもらうことが任務であれば、そのことだけを見据えておくこと。
そうした精神状態になりきったら、あとは自分の心に素直になるのだ。
営業をやり始めて間もない方は、正解の方法を知ろうとしたり、考えたりするかもしれない。
しかし、大事なのは自分の心身のあり方である。
心と体が不一致だと、思いを具現化させるのは難しい。自社サービスに不安ごとを抱えたままの状態では、その迷える気が伝わる。
最悪、不安ごとはあってもいいのだけれど、それが相手に見えないように、あるいは伝わらないように心身を理想状態に持っていくということである。
忍者は心身を理想状態に持っていくために印を結び様々な文言を唱える。また、気を操る「気合術」の修行をしている。
現代で言えば「コーチング」の手法のように自分の思考や感情、行動の癖を自己理解し、いい状態に修正をするようなものだ。
つまり準備を万全に行っておくのだ。
ただ、それらのテクニカルな事をやった上で忍者も大事にしていたのは「信じ切る」ことだったと私は考えている。
信じ切るために、忍者は修行を重ね、信じ切る状態にいつでもなれるようにしていたのだろう。
営業においては万全の準備を行っておき、「この商品をこの人は買う」と信じ切っていれば、「買わない」につながる要素をどんどん除こうという会話や行動になる。
その動きに不自然さが出たらば怪しまれ、商品購入にためらいを生じさせてしまう。そのためらいが生じないように、いかに自然に動けるかがカギだ。
物事がうまく行く時は、何も支障になることがないため、拍子ぬけするほど手触りがない。
手触りがないため、すぐには実感できないかもしれないが後からじわじわと修行の成果を感じることができるだろう。
ぜひ、みなさんも万全の準備をして、信じ切ってみて下さい。
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