ジャニーズファン歴25年で『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?』の著者であるシン氏が90年代ジャニーズという存在を紐解く!「少年隊」「光GENJI」が築いたジャニーズの礎とは?「SMAP」「V6」「TOKIO」「KinKi Kids」の軌跡とおすすめ楽曲をジャニーズと共に青春を過ごしてきた筆者視点で語る!
『90年代ジャニーズ入門~ファン歴25年が語る~』(全15ページ)はこちらから!
はじめに
第1章 歴史
第2章 ジャニーズブームを作った礎
第3章 90年代ジャニーズの軌跡と名曲
著者:シン アキコ
30代前半女性。ジャニーズファン歴25年。70年代、80年代、90年代の邦楽を愛している。著書『なぜ90年代J-POPはあんなにアツかったのか?: J-POP愛して25年の著者がヒット曲を徹底分析 (Webonブックス) 』。
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前ページではジャニーズブームの礎を築いた「少年隊」について解説をいたしましたが、このページではまずは聴いてほしい「少年隊」のおすすめの名曲を紹介します。
目次
初心者におすすめの少年隊の名曲9選
「仮面舞踏会」作詞:ちあき哲也 作曲:筒美京平
「仮面舞踏会」は昭和を代表するコレオグラファー(振付師)・西条満の代表作。
西条満といえば、フォーリーブス「ブルドッグ」のゴムベルトを用いたアクションなど、ジャニーズアイドルに斬新な振り付けを与えた天才振付師。
「仮面舞踏会」におけるダンスの特徴としてまず挙げられるのは、歌前のポージングから歌終わりのキメまで、世界観が完璧に統一されていること。
少年隊の3人がマスクを投げ捨てるシーンから、一音一音もれなくポーズをはめ込んでいる。
「これが昭和の日本なのか」と驚くほど複雑なことをやってのけている。
腰振りや、マイクスタンドを蹴り飛ばすアクション、目まぐるしく変わるフォーメーション、3人そろってのバック宙…たった1曲なのに、話題になった振りを挙げればキリがない。歌詞と曲とコレオ(振付)がこれ以上なくマッチした楽曲。
この楽曲を完璧にパフォーマンスしてみせた少年隊には「スゴイ」の一言しかない。
デビュー曲に懸ける情熱が伝わってくる。せひ目で見て楽しんでほしい。
「デカメロン伝説」作詞:秋元康 作曲:筒美京平
「デカメロン伝説」も目で見て楽しい1曲。
相当難しい振り付けをなんでもない顔でこなす姿にはもはや脱帽。
タイトルは中世イタリアの創作詩「デカメロン(十日物語)」に由来しており、歌詞のなかにもそれを示唆するワードがある。
少年隊の楽曲がもつエキゾチシズムを代表する1曲。
イントロの「ワカチコ(実際は「ワカチコン」)」というフレーズは、錦織の提案で吹き込まれたもの。
「君だけに」作詞:康珍化 作曲:筒美京平
甘い言葉を紡がせれば右に出る者はいない、康珍化作詞による極上のラブソング。
イントロ・アウトロで指を鳴らす振り付けが印象的だった。
バラードだからこそ魅せることのできる、しなやかで表情のあるダンス・歌声がみどころ。
ソロパートが多いため、3人の声を聞き分けるにはもってこいの楽曲。
舞台や後輩アイドルのコンサートではアップテンポにアレンジして歌われることもある。
「Let’s Fight」作詞:宮下智 作曲:宮下智
「Let’s Fight」はアルバム『PLAYZONE’89 Again』に収録。後輩アイドルにも歌い継がれ、ジャニーズファンにはおなじみ。
男らしさあふれるエネルギッシュな楽曲だが、作詞作曲は女性ソングライター宮下智がつとめている。
宮下はジャニーズへの楽曲提供が多く、2019年現在のデビュー組においてもっとも若手であるKing & Princeにも楽曲を提供するなど、幅広い世代に愛されている。
「まいったネ、今夜」作詞:宮下智 作曲:宮下智
「まいったネ、今夜」は「ザ・ベストテン」のスタジオを一瞬にしてシアターに変えた1曲。
指先まで表情をもつロマンチックで丁寧なダンスに注目してほしい。
「Let’s Fight」同様、宮下智による作品であり、少年隊の「まいったネ、今夜」や田原俊彦「チャールストンにはまだ早い」など宮下によるジャズテイストの人気ナンバーはジャニーズファンの間で人気が高い。
「PGF」作詞:及川眠子 作曲:井上ヨシマサ
「PGF」は20枚目のシングル「Oh!」のB面。
PGFとは「Positive Girl Friend」の頭文字をとったもの。
いわゆるジャニーズジュニア黄金期(95年~)に重なるリリースということもあり、当時のジャニーズジュニアたちにカバーされジャニーズ定番ソングになった。
「湾岸スキーヤー」作詞:秋元康・山下達郎・ODAYALANE 作曲:山下達郎・ODAYALANE
「湾岸スキーヤー」は山下達郎の楽曲をカバーしたシングル。
フジテレビ系列の長野オリンピック放送テーマソングであり、当時は耳にする機会も多かった。
「湾岸スキーヤー」については、なによりも有名なエピソードとしてミュージックステーションにおけるJ-FRIENDS(TOKIO、V6、KinKi Kidsによる阪神淡路大震災へのチャリティー活動を目的とした期間限定ユニット)との共演が挙げられる。
当時すでに人気アイドルだった3グループが少年隊のバックダンサーをつとめる姿はファンにとっては斬新なものであり、J-FRIENDSの一部メンバーにとっては懐かしさや憧れを胸に秘めた夢の共演。
ジャニーズファンの間では今も伝説として語り継がれている。
「情熱の一夜」作詞:松井五郎 作曲:馬飼野康二
活躍の中心をミュージカルに置いていた少年隊が、一般層にもその健在ぶりを見せつけた一曲。
パフォーマンス力の高さはそのままに、大人の魅力でファンを魅了した。
タイトルの通り、情熱的かつキャッチーなメロディが耳に楽しい。
作詞作曲はジャニーズおなじみのゴールデンコンビである松井五郎、馬飼野康二によるもの。
「君がいたころ」作詞:Platina 作曲:馬飼野康二
東山紀之主演ドラマ「お前の諭吉が泣いている」主題歌。
ちなみに前作「ロマンチックタイム」は自身の冠番組「少年隊夢」の主題歌に、98年の人気バラード「愛と沈黙」は堂本光一主演ドラマ「ハルモニア」の主題歌にと、当時の少年隊の曲は主題歌への起用が多かった。
以後5年半シングル発表はなく、続く2006年の「想 SOH」以降2019年までシングルリリースはない。次作が待たれる。
さてここまでは90年代ジャニーズの礎を築いた「少年隊」について解説してきましたが、次のページでは「光GENJI」について解説していきます。
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