クラシックコンサートのマナーと服装 【鑑賞方法③】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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ここまで「クラシックコンサートの選び方」「より楽しむための4つの事前準備」についてお伝えしてきましたが、このページではクラシックコンサートの会場でのマナーについて解説します。

マナーと言ってもそれほど難しいものではありません。肩の力をスッと抜いてお読みください。

 

マナー一覧

 

マナー ポイント
服装 特に決まりはない。目立つような服や音が立つようなナイロン素材は避ける。女性ならワンピース。男性ならスーツが無難。
曲が終わるまでは極力我慢する。
寝てもよいか 寝てもよいがいびきには注意。
物音を立てない ・ビニール袋は極力避ける
・携帯はバイブレーションも注意
・パンフレットはバックか椅子の下にしまう
拍手 周りが拍手をし始めたら自分も拍手をし始め、周りの拍手がまばらになり始めたら自分も拍手をやめる。周りに合わせるのが無難。
遅刻した場合 入り口のドアの前にいる係の人に遅刻した旨を伝え、曲と曲の間にササっと入る。
トイレに行きたくなったら トイレに行くことは可能だが、できるだけ曲の間に入退出する。

 

服装

 

服装は特に規定のものはないのですが、変に目立ってしまうような服装や「ガサガサ」と音を立ててしまうナイロン製のものなどは避けたほうが無難でしょう。

不安ならば、女性はワンピース、男性はスーツやジャケットを着用すればよいのではないでしょうか。

また、そこまできちんとした服装でなくとも、国内で開かれるコンサートでは、ニットなどのカジュアルめの服装でも浮くことは全くないので大丈夫です。

一方、海外のクラシックコンサートでは、ロングドレスなど本格的な服装で行く方が多いようです。そのため、海外のコンサートに行かれる場合は、カジュアルな服装は避けた方がよいでしょう。

 

▼国内のコンサートならば下記のようなカジュアルな格好でも全く問題なし!

 

 

咳/居眠り

 

コンサートの最中に、どうしても喉がイガイガするということもあるかもしれません。

しかし、咳を我慢できそうな時には、その曲が終わるまで我慢するようにしましょう。もちろん、生理現象として突発的に出てしまう場合は仕方ありません。

ちなみに、クラシックコンサートの会場では、曲と曲の間では、それまで咳を我慢していた方や、次の曲の前にのどの調子を整えたいという方が一斉に咳をし始めます。

少々奇妙な光景である気がするかもしれませんが、これもコンサート中に他の人の鑑賞の妨げにならないための配慮なのです。

また、演奏中に寝てしまうのも問題ないですが「いびきをかく」などは迷惑になるのでそこだけは注意です。

 

物音

 

クラシックコンサートの演奏中に物音を立てるのは禁物です。

先ほどご紹介した咳もその一つです。例えば音を立てるようなビニール袋に何かを入れて持ち込むのも極力避ける方がよいでしょう。

また、ケータイに関しても、マナーモードにしていても、バイブレーションの音が迷惑になる可能性があります。極力電源を切るようにしましょう。

クラシックコンサートでは、多くの人が音を立てないように気を遣っています。音を立ててしまうと、雰囲気を壊してしまいかねません。そのため、音を立てないよう細心の注意を払いましょう。

 

音に注意するもののその他の例
・会場の入口で配布されるパンフレット等(椅子の下に入れる、バックにしまう)
・腕時計のアラーム
・音が鳴るようなキーホルダー

 

拍手

 

クラシックコンサートでは演奏が終わる毎に拍手をします。

拍手のタイミングは、周りが拍手をし始めたら自分も拍手をし始める、周りの拍手がまばらになり始めたら自分も拍手をやめる、といったように周りに合わせるのが無難です。

よく真っ先に拍手を始めようとしたり、最後まで長々と拍手をしたりしている方がいるのですが、浮いてしまうので、避けたほうが良いでしょう。

また、全演奏が終わった後の拍手中に「ブラボー!」と叫ぶ文化が地域に関係なくあるのですが、マストではありません。

実際、叫ぶ人はせいぜい数人です。

 

遅刻/トイレ

 

クラシックコンサートには時間に余裕をもって到着することが望ましいのですが、不測の事態で遅刻してしまうこともあるかもしれません。

そのような場合は、入り口のドアの前にいる係の人にその旨を伝え、曲と曲の間にササっと入るようにしましょう。

また、途中でトイレに行くことも可能ですが、できるだけ曲の間に入退出するのがマナーです。

 

ご紹介したマナーをきちんと守りつつ、クラシックコンサートを楽しんでください。

次のページでは終演後の楽しみ方についてお伝えします。事前に知っておけばよりクラシックコンサートが楽しめることでしょう。

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テキサスホールデムポーカーとは

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムポーカーとは

 

「テキサスホールデムポーカー(テキサスホールデム)」はカジノなどで行わていれるトランプゲームの一つです。

※「テキサスホールデムポーカー」=「テキサスホールデム」

 

プレイヤー全員が共通で使える「コミュニティーカード(下図参照)」5枚とそれぞれのプレイヤーに配られた「手札」2枚の計7枚を使って、より強いカードの組み合わせを作った人が勝利するゲームです。

(詳しいルールは次のページで解説します)

 

▼コミュニティーカードと手札

※他プレイヤーの手札は見えません

 

テキサスホールデムポーカーはカジノなどで行われるので「ギャンブル」というイメージがありますが、運任せだけのゲームではありません。

「投資」の要素が詰まった魅力的なゲームなのです。

 

テキサスオールデムポーカーは「ポーカー」の一種です。みなさんは「ポーカー」と聞いてどのようなゲームを思い浮かべるでしょうか。

おそらく、5枚の手札を使って役を作る「ドローポーカー」をイメージする方がほとんどだと思います。

 

ドローポーカー
日本で最も一般的なポーカーのルール。最初に5枚の手札がプレイヤーに配られる。カードの交換などをして強いカードの組み合わせを作ったプレイヤーが勝利となるゲーム。

 

この一般的なドローポーカーもきちんとチップを賭けて遊べば駆け引きの面白さを味わうことができますが、家庭内や友人間でドローポーカーをプレイする際に「チップを賭けていた」という話はあまり耳にしません。

 

本来ポーカーは「投資」のゲームです。

その為「チップを賭けないポーカー」というのは本来の魅力を大きく損なった全くの別物であるといっても過言ではないでしょう。

 

そのような遊び方ではポーカーの魅力を理解できるはずもなく、ポーカーが「数あるトランプゲームのひとつ」として頭の片隅に追いやられてしまうのも無理はありません。

 

競技人口が最も多いポーカー

 

ドローポーカーを含め、ポーカーにはとても数え切れないほどのバリエーションが存在しています。

その中でも最も多くの人に愛好されているポーカーテキサスホールデム(Texas Hold’em)(テキサスホールデムポーカー)です。

テキサスホールデムはその名のとおりアメリカ合衆国のテキサス州において考案されましたが、その後またたく間に世界中に伝播し、今では各地でさまざまな大会が開催されるに至っています。

 

 

あらゆるポーカーのイベントの中で、最大のイベントである「ワールドシリーズオブポーカー(通称:WSOP)」には毎年多くのプレイヤーが殺到します。(競技種目はテキサスホールデムなどいくつか行われます)

2018年の大会では総勢7,874人がメインイベントに参加しました。

そのうち1,182人が入賞し、優勝者にはおよそ10億円の賞金が与えられます。

 

▼WSOPの様子


photo by Dutch Boyd

 

投資ゲームとしての魅力

▲photo by Miquel C.

 

世界的にこれほどの人気を誇るテキサスホールデムですが、日本での認知度はかなり低いです。

その一因は前述したように、チップを賭けないドローポーカーが一般的になっているが故に、チップを賭けて遊ぶ駆け引きの面白さが伝わっていないことにあるのは間違いないでしょう。

このWebonではテキサスホールデムの魅力をお伝えし、日本におけるポーカーの普及に貢献することを目的としています。

その為にはあらかじめポーカーに対する誤解と偏見を解いておかなければなりません。

 

先ほども述べましたが、まず声を大にして言っておきたいことは、

「ポーカーは投資のゲームである」

ということです。

 

テキサスホールデムでは、プレイヤー全員が共通で使える「コミュニティーカード」というものが存在します。

 

 

コミュニティーカードの5枚と、それぞれのプレイヤーに配られた手札2枚の計7枚を使って、より強いカードの組み合わせを作ったプレイヤーの勝利となります。

(詳しいルールは次のページで解説します)

 

コミュニティーカードの枚数は3枚からはじまり、4枚、最終的に5枚とターンごとに1枚ずつ公開されていきます。

テキサスホールデムではそのカードが公開されていくターンごとに

「ゲームを続けるか」

「ゲームを降りるのか」

「賭け金を上乗せするか」

決断をしなければならないルールになっています。

 

「投資」というのは「どこに資産を投じればよりお金が増えるのか」ということに対して戦略や思案をめぐらせるものです。

チップを賭けている以上、ポーカーの「チップを賭けるかどうか」という判断は、より大きな利益を追求するために行われるもので、この行動は投資のそれと何ら変わることはありません

実際アメリカの経営者にはポーカーの愛好家も多く、ヘッジファンドにおいて有用な人材を確保することを目的としたポーカーの大会が開催されるほどです。

 

ヘッジファンド
リスクを伴う投資手法も積極的に用いて顧客から預かった資産を増やすファンド。「ファンド」とは資金を複数の人や団体から募集して、それらをまとめて資産運用する基金のこと(投資信託も一種のファンド)。

ヘッジファンドは普通のファンドとは違い、富裕層に限って参加できたり、多額の資産を投じる事が条件となっている場合が多い。その為ヘッジファンドで実際に運用を行う人材には高い投資判断能力などが求められる。

 

勝つためには強い役を完成させることも大切ですが、ポーカーではそれ以上に、

大きな利益を得ることのできる機会をじっと窺う「忍耐力」

その利益を最大限に引き出す「洞察力」

自らの損失を最小限に抑える「リスク管理能力」

が重要となります。

 

このようにポーカーの多くの部分が投資と重なっており、ポーカーを「投資のゲーム」として見るとさらに面白くなると私は考えます。

 

 

ポーカーは決して運任せのゲームではありません。

運に恵まれた初心者が上級者に勝つこともありますが、長期的にみればより優れた技術をもったプレイヤーが勝つようにできています。

 

このWebonでは、テキサスホールデムに親しんでいる海外のプレイヤーたちと対等な勝負ができる戦力を培うことを目的に、必要最低限と思われる基本的な戦略をご紹介しています。

テキサスホールデムに興味を持たれた方は是非最後までご覧になっていただければと思います。

 

次のページから第1章。まずはテキサスホールデムポーカーのルールを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。誰でもわかるテキサスホールデムポーカー入門で投資力を鍛えましょう。

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当Webon『テキサスホールデム入門』が書籍になりました!是非お読みください!

著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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スノーボード『道具の選び方』入門 ~滑り方で選ぶ!~

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダー。スノーボーダー歴約20年。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格保有。冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

このWebonでは滑り方別にスノーボードの「板」「ブーツ」「ビンディング」の選び方・おすすめを解説していきます!

滑り方によって選ぶべき道具の特徴はかなり変わってくるのでまずは自分がやってみたい滑り方を思い描いておきましょう!読めば必ずあなたにピッタリの道具に巡り合い、そしてスノーボードも上達するはずです!

 

スノーボードの道具の基礎的な事を知りたい方はまずはこちらからお読みください!(同著者の前著です)

 

第1章 滑り方6種類

スノーボードは、単に滑るだけでなくジャンプ台でジャンプしたり回転技をしたり、様々な楽しみ方があります。スノーボードの板は、自分が何をやりたいかを明確にしてから選ぶことが必須なのです。

ここでは基本的なスノーボードの滑り方ジャンル6種類を解説しています。

スノーボードの滑り方6種類を知る!

 

第2章 滑り方別・道具の選び方

滑り方でスノーボードの道具の選び方は変わります。ここからは滑り方別でおすすめの道具をご紹介していきます!

 

パーク編

ジャンプ台やBOX・レールが設置されたコースを「パーク」と呼びます。また、パークで滑る事も「パーク」と呼びます。

華麗な技を決めていく「パーク」におすすめの道具をご紹介します!

スノーボードのパーク向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパーク向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パーク向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

 

グランドトリック(グラトリ)編

ジャンプ台などを利用せずに回転技などを決める滑り方の事を「グラウンドトリック(グラトリ)」と呼びます。どこでもできるので初心者にも取り組みやすいでしょう。

ここでは「グラトリ」をやるのにおすすめな道具をご紹介します。

スノーボードのグラウンドトリック向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのグラウンドトリック向けブーツの選び方!おすすめ3選!

グラトリ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

 

カービングターン編

弧を描くように綺麗なターンを決める滑り方を「カービングターン(カービング)」と言います。カービングターンの気持ちよさは一度決めればその虜になる人も多いそうです。

ここでは「カービングターン」をやるのにおすすめな道具をご紹介します。

スノーボードのカービングターン向け板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのカービングターン向けブーツの選び方!おすすめ3選!

カービングターン向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

 

パウダー編

まだ誰も通っていない雪を「パウダースノー」と呼び、その上を滑る事を「パウダー」と呼びます。フカフカの雪を自分が初めて通る快感は病みつきになる事でしょう。

ここでは「パウダー」をやるのにおすすめな道具をご紹介します。

スノーボードのパウダー向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのパウダー向けブーツの選び方!おすすめ3選!

パウダー向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

 

ハーフパイプ編

photo by BC Living

半円状のコースを高速で滑りながら技を決めていく「ハーフパイプ」。全ての技術が詰まった可憐なハーフパイプではバランスの良い道具が求められます。

ここでは「ハーフパイプ」をやるのにおすすめな道具をご紹介します。

スノーボードのハーフパイプ向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのハーフパイプ向けブーツの選び方!おすすめ3選!

ハーフパイプ向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

 

オールラウンド編

「なんでもやりたい!」という人に向いているのがバランスのよい「オールラウンド」型のモデル。道具の中でもやはり人気は高いそうですが、商品が多くあるので逆にどれにしたらいいか迷ってしまう事も。

ここでは「オールラウンド」をやるのにおすすめな道具をご紹介します。

スノーボードのオールラウンドモデルの向けの板の選び方!おすすめ3選!

スノーボードのオールラウンド向けブーツの選び方!おすすめ3選!

オールラウンド向け「板」「ブーツ」「ビンディング」おすすめ3点セット

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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第3章ではオンラインゲームなどで海外のプレイヤーと対等に勝負ができるようテキサスホールデムの「戦略」について

ポジション】【プリフロップ】【コンティニュエーションベット】【フロップ以降】【プレイスタイル

のページに分けて解説しています。

このページではフロップ(3枚のコミュニティーカードが公開されている段階のターン)からポストフロップ(フロップ以降。つまり「ターン」「リバー」)で使える5つの戦術を紹介いたします。

 

 

1 セカンドバレル

 

前のページテキサスホールデムの戦略 【コンティニュエーションベット】でご紹介した「コンティニュエーションベット」に関連したテクニックに、「セカンドバレル」というものがあります。

 

コンティニュエーションベット
プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)でベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がフロップで公開された3枚のコミュニティーカードにヒットしていない(来てほしかったカードが来なかった)にもかかわらずベットすることです。コンティニュエーションベットにより他のプレイヤーに「ヒットしなかった」と思わせない事で相手をフォールド(降りる)させる戦術です。

具体的に説明すると、最初に配られた2枚の手札がA♡8♡だったとします。フラッシュを目指し、フロップ(3枚のコミュニティーカード公開)で♡の柄のカードが来ることを期待してプリフロップでレイズをしました。

しかし、フロップでコミュニティーカードに♡が一枚もありませんでした。この時に引き続き賭け金をベットして、あたかも強い手札になったかのように見せるのが「コンティニュエーションベット」です。詳しくは前ページで解説していますので参考にしていただければと思います。

 

「セカンドバレル」は、

「フロップでコンティニュエーションベットを打ったプレイヤーがターン(4枚目のコミュニティーカードが公開されるターン)でも連続してコンティニュエーションベットをおこなったときのベットのこと」

を意味します。

 

 

セカンドバレルでは、「ターン(公開された4枚目のコミュニティーカード)」がスケアカード(=他のプレイヤーのアウツ(役を作るカード)である可能性が高いカード)だったとき、継続して強さを主張することでポットの獲得を狙います。

要は、セカンドバレルは強気なアクションで相手をゲームから降ろさせるのが狙いです。

セカンドバレルに相手がコール(同じ金額を賭ける)してリバー(5枚目のコミュニティーカードが公開されるターン)まで進んだとき、さらにコンティニュエーションベットを打つことを「サードバレル」と呼びます。

3度にわたってブラフをおこなうには相応のリスクが伴いますので、相手のプレイスタイルやスタック(手持ちチップ)の大きさなどを充分に考慮した上で慎重に判断してください。

 

▼コンティニュエーションベットのベッティングラウンドごとの呼び方

ベッティングラウンド 名称
フロップ コンティニュエーションベット
ターン セカンドバレル
リバー サードバレル

 

2 インフォメーションベット

 

インフォメーションベットは、

「ベットして相手の反応を伺いハンドの強さを探る戦術」

です。

 

インフォメーションベットは、オリジナルレイザー(プリフロップで最初にレイズを行った人)のアクションから相手と自分のハンドの強さを推測することを目的とするものです。

 

 

インフォメーションベットは自分がプリフロップでベット(レイズ)をしておらず、且つプリフロップでレイズをしたプレイヤーがフロップでコンティニュエーションベットをしなかった場合にベットをする事です。

 

 

インフォメーションベットの額はポットの3分の1から半分程度が標準的な大きさであるとされています。(ポットが$1000なら、ベット額は$300~$500程度)

ただし、ベットする額によって相手のアクションから推測できるハンドの範囲も変わってきます。

 

たとえば、ポットの半分にあたる大きさのベットに対してコールされた場合と、ポットの3分の2にあたる大きさのベットに対してコールされた場合とでは、

後者の方がより大きな金額をベットしていることから相手は強いハンドを示唆するアクションであると読み取ることができます。

 

 

相手のハンドの強さを予測することで後のアクションによる損失を最小限に抑えられるだけでなく、場合によっては「フォールドエクイティ」を得られる可能性もあるため、コンティニュエーションベットと併せてぜひ覚えておきたいテクニックです。

 

フォールドエクイティ
フォールドエクイティとは「相手をフォールドさせることによって得られるエクイティ」のことを指します。「エクイティ」とは、勝負した時に返ってくると金額の見込みを意味します。つまりフォールドエクイティを得るという事は相手が得られた金額を得ている、という事になります。

 

3 フローティング

 

フローティングとは、

「ポジションがある状況(アクションの順番が遅くポジションの優位性がある状況)で他のプレイヤーがコールやチェックといった弱気なアクションをしたとき、ポットの獲得を狙ってベット(レイズ)をする行為」

を指します。

 

 

要するに、たとえ自分が強い手札ではなかったとしても、相手が弱気なアクションをしているということなので、自分が「強いカードを持っている」と思わせれば相手は降りる可能性があるということです。

そういう状況で、「レイズ(金額を上乗せして賭ける)」などの強気なアクションをすることで、相手をフォールドさせてポッドを獲得しようとすることを「フローティング」と呼ぶのです。 

 

例えば、コンティニュエーションベットをおこなったプレイヤーAがセカンドバレル(=ターンでコンティニュエーションベットをすること)をせずに「ターン(4枚目の手札が公開される段階のターン)」でチェックをしている場合があるとします。

 

コンティニュエーションベット
プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)でベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札がフロップで公開された3枚のコミュニティーカードにヒットしていない(来てほしかったカードが来なかった)にもかかわらずベットすることです。コンティニュエーションベットにより他のプレイヤーに「ヒットしなかった」と思わせない事で相手をフォールド(降りる)させる戦術。詳しくは前ページで解説していますので参考にしていただければと思います。

 

こういう場合でポジションのある(アクションの順番が遅くポジションの優位性がある状況)プレイヤーがレイズ(つまり「インフォメーションベット」)を行うと、

プレイヤーAはコミュニティーカードにヒット(来てほしいカードが来ること)していない限り、「コール(同じ金額を賭ける)」することは簡単ではありません。※なぜ、簡単ではないかは下記で解説します。

そのため、インフォメーションベットは冷静にフォールドすることができる慎重なプレイヤーや、コンティニュエーションベットを多用するプレイヤーが相手だった場合は有効です。

 

ただし、マージナルハンド(現状では勝てそうにない微妙なハンド)でもレイズを躊躇しないマニアックなプレイヤーにはインフォメーションベットをしてもあっさりとレイズされてしまうので効果が期待できません。注意しましょう。

 

※プレイヤーAがコールするのが簡単でない理由

テキサスホールデムにおいて「チェック」はハンド(手札)の弱さを示す弱気なアクションであるとされます。

ハンドの強さを主張する強気なアクションであるセカンドバレルをせずにチェックをしたということは、無駄なベット(賭けること)を控えて「損失を最小限に抑える方針」に切り替えたことを示唆しています。

そのため、ハンドの強さを主張するプレイヤー(つまりインフォメーションベットをしたプレイヤー)のベットにコール(同額を賭ける)をするようなリスクの高いアクションをおこなうことは合理的ではないからです。

(ただし、コミュニティーカードにヒットしてハンド(手札)が強くなったことを悟られないように、敢えて弱気なアクション(この場合は「チェック」)をしている場合には、勝ったときの利益を最大化するために他のプレイヤーのベットに対して「コール」することが合理的なアクションとなります。)

 

4 プロテクションベット

 

プロテクションベットとは、

「現時点では勝っているが、他プレイヤーが強くなれば負けてしまう可能性が高いハンドを相手が持っていて、その相手にフォールドを促すベット」

をプロテクションベットといいます。

その名のとおりドローハンド(現状では強くないが、ターンやリバーの時に公開されるカードによって強くなる可能性がある手札)から自分のハンドを「プロテクト(守る)」することを目的におこなうベットです。

 

方法としては、相手のハンドを予測した上でポットオッズを計算し、オッズに合わなくなる大きさをベットします。要はベットの額を増やし、「勝負するには見合わない!」と相手に思わせるのです。

ポットオッズとは
ポットの大きさとそのポットを得るために必要な投資額の比率のことです。要するに「いくら払って、いくら返ってくるか」ということの比率。ポットオッズが大きいと積極的に勝負した方が得だが、小さいと強い役でなければ勝負しない方が良くなる(「オッズに合わない」となる)。

 

たとえば、自分の手札がQ♠T♢でフロップで公開されたカードがQ♡T♣4♢、ターンが7♡だったときに、相手が♡のスーティッド(同じ柄のカード)をもっていると仮定します。※T=10

 

 

相手は♡の柄が4つ揃っているフラッシュドロー(同じ柄が4枚揃っている状態。後一枚でフラッシュが完成する状態)なので、相手プレイヤーにはおよそ4:1のオッズ(勝率)があると推測できます。(4:1のオッズというのは、4回に1回は勝てるという状態を表します。)

※ここで言うオッズは「勝率」「役が完成する確率」の事です。以下で説明する「ポットオッズ」とは別のものになります。

オッズ(勝率)の求め方
トランプは全カードの枚数や、それぞれの柄の枚数が決まっているので、ターンの時点でフラッシュドロー(後一枚でフラッシュが完成する状態)だと最後のリバーでは1/4の確率でフラッシュが完成すると計算によって求める事ができます。

詳しいオッズの求め方については第2章で解説しております。一覧表で見れば、オッズも一目瞭然です。

 

勝率(オッズ)がポットオッズを上回っていると相手にプレイを続けさせる数学的根拠を与えてしまいます。第2章で解説しましたが「勝率>ポットオッズ」であれば勝負をした方が勝率に対してリターンが大きい事を示すからです。

そのため、自分のハンドをプロテクト(守る)するためには意図的にポットオッズを膨らませて相手をフォールドさせなければなりません。

 

仮にその時点のポット(全員の賭けた金額の合計)が$1,000だった場合、$550をベットすればポットは$1,550+$550は$2100になります。

ポットオッズは「ポット(ベットする額も含めたポット):ベット額」なので

2100:550=3.8:1

となります。

つまりポットオッズ(オッズ)は3.8倍という事になります。3.8回に1回勝てれば収支がプラスマイナスゼロになるという事なのでこのポットオッズの勝負に参加するには3.8回に1回以上勝てる勝率を持った手札で無ければなりません。

 

 

オッズ(ポットオッズ)が、3.8:1で、勝率が4:1です。3.8回に1回以上勝たなくてはならないオッズなのに手札の勝利する確率は4回に1回です。

要するに、勝率から考えるとこの勝負をすると収支がプラスマイナスでマイナスになってしまう状況を作れた訳です。

結果相手はフォールド(降りる)することになるのです。

このようにしてプロテクションベットでは相手にコールすることが数学的に正しくないポットオッズを与えることができます。

もちろん相手を含めた他プレイヤーのスタック(手持ちチップ)量やプレイスタイルによってはそれでも「コール(同額を賭ける)」をしてくることも考えられますので、状況を慎重に見極めた上で活用してください。

 

コールが正しくなる状況とは
相手のスタック(手持ちチップ)が少ないためポットコミット(冒頭で説明しているような、ポット(全員の賭けた金額の合計)に対してスタックが小さいため弱い手札でもコールがオッズに見合ってしまう状態のこと)している場合は、このような状況でも相手はコールが正しくなります。

また、同じように、アウツ(役を作るために必要なカードの残り枚数)やポットオッズなどの基本的な概念を理解していない初心者や、勝率の低いハンドでも強気なベットやレイズを繰り返すマニアックなプレイヤーを相手にしている場合もプロテクションベットの成功率は低くなります。

 

5 バリューベット

 

反対に、自分のハンドがナッツ(Nuts, =その状況における最高のハンド)であると確信できるとき、利益の最大化を目的におこなうベットを「バリューベット」(Value Bet)と呼びます。

相手がコールすることが正しくなる為の最も大きなベット額をしっかり見極めることで、ポットを獲得した際の利益を最大限まで膨らませることが可能となります。

※ギリギリまでポットオッズが小さくなりすぎないような額をベットし続ける。その結果相手の勝率が低い手札であってもポットオッズが大きいので勝率が低い手札でもフォールドせずにベットし続ける。例)ポットオッズ=10倍(10回に1回の勝利で±0)なら勝率が9倍(9回に1回勝てる)でも勝負に参加してくる。

 

要は、相手にこっちを強い手札だと思わせて降りられないようにしながら、ポットの額を吊り上げるためのベットがバリューベットです。

 

まとめ

 

【セカンドバレル】

・フロップでコンティニュエーションベットをおこなったプレイヤーがターンで続けて打ったコンティニュエーションベットを「セカンドバレル」、さらにリバーで打ったコンティニュエーションベットを「サードバレル」という。

 

【インフォメーションベット】

・オリジナルレイザーがフロップでコンティニュエーションベットをせず、自分がプリフロップでベット(レイズ)していないとき、オリジナルレイザーにアクションを強いて情報を引き出すためのベットを「インフォメーションベット」という。

・インフォメーションベットの標準額はポットの3分の1から半額程度だが、ベットの大きさによって特定できるハンドの範囲も異なる。

 

【フローティング】

・ポジションがある状況で他のプレイヤーがコールやチェックといった弱気なアクションをしたとき、ポットのスチールを狙ってベット(レイズ)をする行為を「フローティング」という。

 

【プロテクションベット】

・ドローハンドから自分のハンドをプロテクトするために大きめのベットをすることをプロテクションベットという。

 

【バリューベット】

・自分のハンドがナッツであるとき、相手がコールすることが正しくなるもっとも大きな額をベットして利益の最大化を図ることをバリューベットという。

 

 

以上、フロップ以降で利用できる5つの戦術でした。

次のページではテキサスホールデムのプレイスタイルを紹介すると共に戦略的にどのようなプレイスタイルが有効か解説していきます。

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著:國谷正明 価格:380円 Kindle Unlimitedで読み放題対応

目次著者
はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムの戦略③  【コンティニュエーションベット】

Webon紹介目次著者
ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

「テキサスホールデム入門 ~魅力的な投資ゲーム~」はこちらから!

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テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

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テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

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テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

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第3章ではオンラインゲームなどで海外のプレイヤーと対等に勝負ができるようテキサスホールデムの「戦略」について

ポジション】【プリフロップ】【コンティニュエーションベット】【フロップ以降】【プレイスタイル

のページに分けて解説しています。

このページでは、テキサスホールデムの世界で既に常識となっているフロップ時に利用する【コンティニュエーションベット】という戦略を紹介していきます。

 

既に述べたように、テキサスホールデムのプレイヤー間はお互いの手札がわからないなど、持っている情報は異なります。

より多くの情報を読み取ることで数学的に正しいプレイが可能となり、己の情報を秘匿することで相手に選択肢を誤らせることが期待できます。

 

その場の状況から正確に情報を読み取ることができなければ、優れたポーカープレイヤーたりえないと言えるでしょう。

前ページテキサスホールデムの戦略 【プリフロップの判断】ではプリフロップにおける基本戦略についてお伝えしてまいりましたが、本ページでは、フロップにおいて有効なテクニック「コンティニュエーションベット」についてご説明していきます。

 

コンティニュエーションベット

 

フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階)において最も重要なテクニックのひとつに、「コンティニュエーションベット(Continuation Bet, 略称:C-bet)」があります。

 

フロップ
3枚のコミュニティカードが公開されてから、前のラウンドでフォールドしなかったプレイヤー全員がアクションを終えるまでのターン。

 

コンティニュエーションベットとは、プリフロップ(手札が2枚配られた段階のターン)でベット(レイズ)していたプレイヤーが、手札が公開されたコミュニティーカードにヒットしていない(来てほしかったカードが来なかった)にもかかわらずハンドの強さを主張するベットのことです。

 

コンティニュエーションベットの具体例と効果
最初に配られた2枚の手札が以下のようにA♡8♡だったとします。

フラッシュ(5枚同じ柄のカードを揃える役)を目指しフロップで♡の柄のカードが来ることを期待してプリフロップでレイズ(賭け金を上乗せして賭ける)をしたとします。

このような状況で、フロップで公開される3枚のコミュニティーカードに♡が一枚もなかった場合でも降りることなく引き続きベット(ゲームに参加)し、「あたかも強い手札になったかのように見せる戦術」を「コンティニュエーションベット」と言います。

コンティニュエーションベットはブラフ(はったり)の一種です。プリフロップの段階でベットやレイズをしているということは、他のプレイヤーに「強い手札を持っている」という認識を持たれていることでしょう。

そんな状況でコンティニュエーションベットをすれば、相手は「コミュニティカードと合わさって、さらに強い役になったのかな」と考えることでしょう。 そのため、他のプレイヤーがそこそこ強い手札であるにも関わらずフォールドさせることができたりするという戦略です。

 

コンティニュエーションベットはプリフロップでベット(レイズ)をしたプレイヤーがフロップでも継続的にベットをするものであるため、コンティニュエーションベットをおこなうにはそのプレイヤーがプリフロップの段階でベット(レイズ)をしている必要があります。

つまりプリフロップでベットした額に加えてフロップでもベットするので少なくない金額を投資する事になります。

それではコンティニュエーションベットをする場合フロップ以降ではそのくらいの金額を賭ければいいのでしょうか?

 

コンティニュエーションベットで賭ける額

 

コンティニュエーションベットの額はポットの半分から3分の2程度の額が標準的な大きさであるとされています。(ポットの額が$1000なら、$500~$750程度)

もしも標準的な額より少なめにベットした場合には、下記のようなメリットとデメリットがあります。

 

【メリット】

あえてプリフロップにおけるベット(レイズ)と同程度の額をベットすれば、他のプレイヤーにコールまたはレイズをされた場合でも大きな投資を行っていないので、損失を抑えることが期待できます。

【デメリット】

一方で、本来ならフォールドさせられていたはずのプレイヤーに「そんなに強い手札ではないのかも」などと思われて、コールするオッズを与えてしまう(オッズ=「いくら払っていくら返ってくるかの比率」。そのプレイヤーの賭ける額が少ないとオッズは上がる。つまり投資に対するリターンが高くなるので多くのプレイヤーがゲームに参加してくる事になる)可能性もあるため、状況に応じて慎重に使い分ける必要があります。

 

このように、コンティニュエーションベットでポットを獲得するのには決して小さくないリスクを伴いますが、コンティニュエーションベットを続けることでテーブルコントロール(=テーブルイメージを駆使して場を支配すること)が容易になり、結果的に大きなリターンを期待できるようになります。

テーブルコントロールは後述する「フォールドエクイティ」「フィアエクイティ」の獲得に直結する、非常に大切な要素です。

「フォールドエクイティ」と「フィアエクイティ」について解説する前に「コンティニュエーションベットを行うべきでない場合」について解説しておきます。

 

コンティニュエーションベットをしない方がいい時

 

以下の場合はコンティニュエーションベットを行うべきでないです。

① フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)で自分より先にレイズをしているプレイヤーがいるとき(理由:さらに多額のベットをしなくてはならない等)

 

② 多くのプレイヤーがポットに参加している場合(理由:多くのプレイヤーがショーダウン(最後の手札公開段階)まで行こうとしている等)

 

コンティニュエーションベットはブラフの一種であるため、他のプレイヤーにコールをされてショーダウン(最後の手札の公開段階)まで進んだときの勝率はかなり低くなることがこれらの理由です。

 

エクイティ

 

先程、「テキサスホールデムではテーブルコントロール(=テーブルイメージを駆使して場を支配すること)をうまくすることで、大きなリターンが期待できるようになる」とお伝えしました。

テーブルコントロールをする上で、『エクイティ』について知ることは大切です。

 

エクイティとは

その時点における勝率とポットの大きさを掛けることで求められる期待値

を指す用語です。

要は「勝負した場合に返ってくると思われる見込みの金額」のことです。

 

エクイティはその時点における勝率とポットの大きさの積によって求められます。ここで言う「勝率」とは「この手札なら統計的に見て何%で勝てるか」というものです。

 

式:勝率×ポットの大きさ=エクイティ

 

たとえば、プレイヤーAとBの一騎打ちで、それぞれの勝率が70%と30%で、ポットが$1,000だった場合。

プレイヤーAは$1,000×70%で$700のエクイティ

プレイヤーBは$1,000×30%で$300のエクイティ

があることがわかります。

 

 

また、エクイティには「フォールドエクイティ」と「フィアエクイティ」の2種類があります。

 

フォールドエクイティとフィアエクイティ

 

フォールドエクイティとは「相手をフォールドさせることによって得られるエクイティ」のことを指します。

たとえば、上記のようにプレイヤーAのエクイティ$700、プレイヤーBのエクイティ$300の時。(つまりBの手札がAの手札より劣っている場合)

ハンド(手札)の強さで劣っているプレイヤーBがプレイヤーAに対して「Bは強い手札を持っているかもしれない・・・」と思わせてフォールドさせたならば、プレイヤーBは$700のフォールドエクイティを得ることができます。

 

 

また、積極的に「レイズ(前のプレイヤーより上乗せして賭けること)」するなどのアグレッシヴなプレイによって積み上げたイメージで相手に恐怖を与えることにより、相手が本来「コール(前のプレイヤーと同額を賭けること)」や「レイズ」をすべき状況でフォールドしてしまうなどして、得られたエクイティを「フィアエクイティ」と呼びます。

 

 

テーブルコントロールの重要性

 

さて、コンティニュエーションベットとエクイティについて理解したところで最後にテーブルコントロールの重要性を「ポット(全員の賭けた金額の合計)を獲得する方法」という観点から見ていきましょう。

 

ポットを獲得するためには、下記の2通りの方法があります。

① ショーダウン(最後の手札公開の段階)で他のプレイヤーに勝利する

② 他のプレイヤーを全員フォールドさせる

 

前者①でポットを獲得するためには他のプレイヤーよりも強い役を完成させなければならず、その確率は決して高いとはいえません。

一方、後者②の方法ならたとえ最弱のハンド(役)でもベッティングアクション(コール・フォールド・レイズなどのアクション)で他のプレイヤーを圧倒することができれば(フォールドさせる事ができれば)ポットの獲得が可能であるため、前者と比べてその機会は格段に多いといえます。

つまり、テーブルコントロールをすることはポットを獲得する機会を格段に増やしてくれるといえるのです。

 

 

テーブルイメージを作り上げることはエクイティを得るために必要不可欠であり、先ほど解説したコンティニュエーションベットはテーブルコントロールを維持する上で有効な手段なひとつです。

アグレッシヴなプレイスタイルで知られるポーカープレイヤー、ガス・ハンセン氏は「テーブルコントロールを維持するためには75~80%の頻度でコンティニュエーションベットをおこなう必要がある」と語っています。

 

▼ガス・ハンセン氏の著書

 

まとめ

 

・プリフロップでベット(レイズ)したプレイヤーが、コミュニティーカードがヒットしていないにもかかわらずフロップでも継続的にベットをすることを「コンティニュエーションベット」という。

・コンティニュエーションベットの標準額はポットの半分から3分の2程度。

・およそ75~80%の頻度でコンティニュエーションベットをおこなうことでテーブルコントロールを維持することができる。

・ポットを獲得するためには、

①ショーダウンで他のプレイヤーに勝利する

②他のプレイヤーを全員フォールドさせる

という2通りの方法がある。

・相手をフォールドさせて得たエクイティを「フォールドエクイティ」と言う。

・アグレッシヴなテーブルイメージで相手を恐怖させて得たエクイティを「フィアエクイティ」と言う。

 

以上、フロップで使えるテキサスホールデムの戦略「コンティニュエーションベット」の解説でした。

次のページではフロップ以降で使える5つの戦略を解説していきます。

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

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第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

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第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

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第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

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第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしています。

このページでは【アクション】について詳しく解説していきます。全くルールが分からない方でもこのページを読めばテキサスホールデムの【アクション】を理解する事ができます。

 

テキサスホールデムで、自分の順番が回ってきた時に取れる行動(アクション)は大きく分けて

1「降りる」(その回のゲームから抜ける)

2「賭ける」(チップを場に出す。ハイリスクハイリターン)

3「賭ける金額を上乗せする」(他の人より多くチップを場に出す。2よりハイリスクハイリターン)

4「賭けずに順番を回す」(様子を見る)

の4種類があります。

 

これらの行動は「アクション」や「ベッティングアクション」と呼ばれ、具体的には

「フォールド」「チェック」「コール」「ベット」「レイズ」「オールイン」

の6つがあります。

このページでは、それぞれのアクションの解説とアクションの持つ意味合いについて詳しくご説明していきます。

読めば自分が取るべきアクションを判断するのに役立つでしょう。

 

ベッティングアクション一覧

 

ベッティングアクション(アクション)の名称と意味、そしてそのアクションの持つ意味を示します。専門用語などはさらに下で解説しますのでここでは名称とその意味だけでも理解しておきましょう。

 

アクション名 行動 意味
フォールド(fold) ゲームを降りること。 弱気なアクション
チェック(Check) 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと。 弱気なアクション
コール(Call) 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること。 弱気なアクション
ベット(Bet) ベッティングラウンドで最初にチップを賭けること。 強気なアクション
レイズ(Raise) 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること。 強気なアクション※「ベット」との違いは先に賭けたプレイヤーがいるかいないか。
オールイン(All-in) 持っているチップを全額ベットすること。 最も強気なアクション

 

1 フォールド

 

フォールドは自分の手札では勝つことができないと判断して、勝負から降りることを意味します。

つまりフォールドを選択した場合、そのゲームを途中抜けする事になります。

 

プリフロップ(手札が2枚配られて、まだコミュニティーカードが公開されていない状態)で「フォールド」する場合、ブラインド(強制的にチップを払う役割。つまりスモールブラインドかビッグブラインド)でなければチップを失わずに勝負から降りることができます。

 

 

ですが、すでに前のターンでチップを投資している場合(例えばプリフロップでベットし(賭け)て、フロップでフォールドする場合)、既に投資したチップは手元に戻ってくることはありません。

 

 

勝つことが難しいと判断したときや、数学的にプレイするのが正しくないと判断できるときには、速やかにフォールドすることで損失を最小限に抑えることができます。

 

ゲームに勝つか負けるかの判断基準を、数学的に算出する方法があります。第2章で詳しく解説しております。(現在第1章) ゲームに勝つか負けるかの判断基準を、数学的に算出する方法があります。第2章で詳しく解説しております。(現在第1章)
【編集部コラム】フォールドしない方がいい場合
基本的にはフォールドしない方がいい場合が、2つあります。

1つ目は「自分がビッグブラインドの時にコールで回ってきた時」です。

自分がビッグブラインドだった場合は、コールする際にチップを払う必要がありません。なぜなら既にブラインド(強制ベット)でチップを支払っているからです。そのため言ってしまえばタダで「コール」することができるのでフォールドして損失を抑えようとする意味が無いのです。(実際はこの場合は「コール」ではなく「チェック(賭けずに次のプレイヤーに順番を回すこと)」と言います)※チェックについてはすぐ下で解説します。

2つ目は「2ターン目以降で全員がチェックで自分まで回ってきた時」です。

※1ターン目は「チェック」ができません。なぜなら「チェック」は「誰もベットしなかった場合に取れるアクション」だからです。1ターン目ではスモールブラインドとビッグブラインドがチップを必ず支払うので「誰もベットしない」事はありません。

こちらも、追加でチップを払う必要がないので、フォールドする意味が無くチェックして様子見をするのがよいと言えるでしょう。

以上の場合は、チップを払わずに次のコミュニティーカードを見ることができるので、フォールドはしない方がよいと言えるでしょう。

 

2 チェック

 

チェックは「ベットせずに次のプレイヤーに順番をまわす」アクションです。ベットしているプレイヤーがテーブルにいないときに取ることのできるアクションとなっています。

 

チェックをすることができるのは下記の状況です。

「フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)以降で他のプレイヤーが誰もベットしていない時」

 

「プレイヤーがビッグブラインドのときプリフロップ(コミュニティーカードが公開されておらず2枚の手札が配られている段階のターン)においてビッグブラインドまでコールでまわってきたとき」

 

 

以上の時に「チェック」をすることができます。

 

チップを上乗せしない=ハンドの弱さを示すアクション として受け取られるため、

「あと1枚でフラッシュやストレートが完成する手札を持っていて、少ない投資で次のコミュニティカードを見たい場合」や

 

「強いハンドをわざと弱そうにプレイする行為」

 

以外でチェックすることは基本的に推奨されません。

 

3 コール

 

コールは「前のプレイヤーと同額のチップを賭ける」アクションです。

 

 

コールも先ほどの「チェック」と同様に弱さを示すアクションです。

 

コールの使い所としては、チェックの項目で示した例の

「あと1枚でフラッシュやストレートが完成する手札を持っていて、少ない投資で次のコミュニティカードを見たい場合」や

 

「強いハンドをわざと弱そうにプレイする行為」

 

の他、「負けたときの損失を小さく抑えたい場合」や

※レイズ・・・他のプレイヤーよりも大きな額を賭ける

 

「はじめにベットしたプレイヤーにリレイズさせる機会を奪うとき(ポジションがある場合)」

※リレイズ・・・レイズよりもさらに大きな額を賭ける事。ベット(最初に賭ける事)やレイズしたプレイヤーにコールで1周回ってきたらそのプレイヤーはレイズできず、次のターンへ以降する(次のコミュニティーカードが公開される)。

 

などが挙げられます。

 

4 ベット

 

ベットはベッティングラウンド(「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」のターンの総称)において「初めてチップを賭ける」アクションを指します。

消極的なアクションである「チェック」や「コール」と異なり、ベットは自分が勝っていると思うときに利益を最大化することを目的に、ポット(全員の賭けた金額の合計。勝つと獲得できる)を大きく膨らませるべくおこないます。

 

 

初心者の方は知らなくて大丈夫ですが、「フィックスリミットホールデム」というルールの場合ではベットの上限額が固定されていますが、「ポットリミット」および「ノーリミットホールデム」といったベットの上限額が定められてないルールではベットする額が戦略上非常に大きな意味合いをもちます。

 

フィックスリミットホールデム、ポットリミット、ノーリミットなどゲームの種類について詳しくは同章(第1章)の後のページで! フィックスリミットホールデム、ポットリミット、ノーリミットなどゲームの種類について詳しくは同章(第1章)の後のページで!

 

5 レイズ

 

レイズは他のプレイヤーが既にベットしているとき「相手の賭けた金額を上回る金額を賭ける」アクションです。

先ほど紹介した「ベット」と似ているアクションですが、それまでそのターン中に誰も賭けていなくて賭ける金額を増やしたい場合は「ベット」。

既に誰かが賭けている場合に賭ける金額を上乗せする場合は「レイズ 」となります。

 

▼ベット

▼レイズ

 

レイズ額(上乗せする額)の微妙な違いはゲームの結果を大きく左右します。

たとえば、

あえて「小さなレイズ」では相手のコールもしくは相手にもレイズを促すことで、ポット(全員の賭けた金額の合計。勝つと獲得できる)を獲得したときの利益の最大化を図ることができます。

 

また、逆に「大きなレイズ」では、相手にコール(同額を賭ける)させるポットオッズ(勝利確率のようなもの。詳しくは第2章で解説)を与えずフォールド(降りる)させることができます。

つまり大きなレイズはあと1枚で「フラッシュ」や「ストレート」と言った強い役が完成する可能性があるプレイヤーと勝負せずとも勝利することを期待できるのです。

ポットオッズについては第2章で解説しています!(現在第1章) ポットオッズについては第2章で解説しています!(現在第1章)

 

原則として「ベット」または「レイズ」は、自分がポット(全員の賭けた金額の合計。勝つと獲得できる)を獲得することを前提におこなわれるアクションです。

自分の勝利を確信できないときには状況に応じて「コール」「チェック」「フォールド」を使いわけて、損失を最小限に抑えるよう努めてください。

 

6 オールイン

 

オールインは「持っているチップを全額ベットする」アクションを指します。

あまりにもチップを賭けすぎてしまい、弱い手札でも勝負した方がよい状態などの場合を除いて、手持ちのチップにある程度の大きさがある状態でのオールインは非常に強気なアクションとなります。

そのためプリフロップ(2枚の手札が配られた段階のターン)でオールインをしてその場のチップを手に入れることができることは珍しくありません。

 

 

勝負に負けた場合にはすべてのスタック(=手持ちのチップ)を失いますが、オールインする時点でポット(それまでに賭けられた金額の合計)の大きさがスタック(手持ちのチップ)と同額以上の場合、勝利すれば手持ちの金額を倍以上にすることも可能です。

 

 

ちなみに、前のプレイヤーがオールインした場合。

原則的には前のプレイヤーと同額かそれ以上のチップを賭けなければなりませんので、前のプレイヤーがオールインした金額よりも大きいスタック(手持ちチップ)を持っていれば、

「コール」(前のプレイヤーのオールインと同額)か、

「オールイン」(自分の全スタック)か、

「フォールド」(降りる)か、

という3通りの選択肢があります。

ただ、オールインした金額よりも小さいスタック(手持ちチップ)しかないときには「コール」はできません。なぜなら前のプレイヤーと同額のチップを賭ける事ができないためです。

そのため

その少ないスタックを「オールイン」するか、

もしくは「フォールド」するか、

しかありません。

 

 

サイドポット

 

スタック(手持ちチップ)の金額の大きさが異なる複数のプレイヤーがオールインした場合には「サイドポット」というものが発生します。

 

たとえば、スタックが$5,000のプレイヤーAと$2,500のプレイヤーBがともにオールインして、スタックが$10,000のプレイヤーCがコールしたとします。

 

 

その場合、それぞれから$2,500を集めた計$7,500のメインポットと、

残りのチップを集めた計$5,000のサイドポットに分けられます。

 

 

メインポットは全員に獲得権がありますが、自分のチップを投入していないプレイヤーBにサイドポットの獲得権はありません。

つまり、プレイヤーAとCが勝利した場合にはメインポット($7,500)とサイドポット($5,000)を合わせた$12,500を獲得しますが、プレイヤーBが勝利してもメインポットの$7,500しか獲得できず、サイドポットの$5,000はプレイヤーAとCに半分ずつ分配されます。

 

まとめ

 

以上がテキサスホールデムのアクション(ベッティングアクション)の解説とそのアクションの持つ意味でした。

おさらいとして上記に解説したアクションの意味や特徴、そしてポイントを以下に記してこのページを終わりといたします。

 

アクション名 行動 備考
フォールド(fold) ゲームを降りること。 弱気なアクション
チェック(Check) 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと。 弱気なアクション
コール(Call) 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること。 弱気なアクション
ベット(Bet) ベッティングラウンドで最初にチップを賭けること。 強気なアクション
レイズ(Raise) 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること。 強気なアクション※「ベット」との違いは先に賭けたプレイヤーがいるかいないか。
オールイン(All-in) 持っているチップを全額ベットすること。 最も強気なアクション

 

・オールイン>レイズ=ベット>コール>チェック>フォールドの順で強気なアクションと見なされる。

・スタックの大きさが異なる複数人のプレイヤーがオールインすると「サイドポット」が発生する。

 

次のページではテキサスホールデムのプレイヤーのポジションの名称と役割について初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

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はじめに

テキサスホールデムとは

第1章 テキサスホールデムのルール

テキサスホールデムのルール 【ゲームの流れ】

テキサスホールデムのルール② 【アクション】

テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

テキサスホールデムの役(ハンド)一覧

テキサスホールデム3つのベットルールとゲーム形式

第2章 テキサスホールデムの確率

テキサスホールデムの確率 【オッズ・アウツ】

テキサスホールデムの確率 【スターティングハンド】

第3章 テキサスホールデムの戦略

テキサスホールデムの戦略① 【ポジションの重要性】

テキサスホールデムの戦略② 【プリフロップ時の判断】

テキサスホールデムの戦略③ 【コンティニュエーションベット】

テキサスホールデムの戦略④ 【フロップ以降の5の戦術】

テキサスホールデムの戦略⑤ 【プレイスタイル】

第4章 練習問題集

テキサスホールデムが強くなる練習問題① 【ハンド・アクション・ポット編】

テキサスホールデムが強くなる練習問題② 【アウツ・オッズ・プロテクションベット編】

第5章 実際にプレイしてみよう

テキサスホールデムポーカーおすすめアプリ3選

テキサスホールデムのおすすめ本と道具

番外編 専門用語集

テキサスホールデム専門用語集

著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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テキサスホールデムのルール③ 【ポジション】

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ポーカーの一種、「テキサスホールデム」は海外では多くの大会が開かれる大人気ゲーム。そんなテキサスホールデムをルール・確率・戦略…と初心者の方でも簡単に理解できるよう解説します。読めば海外プレイヤーとも対等に渡り合えるようになる!?

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第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしています。

このページでは【ポジション】について詳しく解説していきます。全くルールが分からない方でもこのページを読めばテキサスホールデムの【ポジション】を理解する事ができます。

 

ポジションとは

 

テキサスホールデムは6~10人程度の人数でプレイするのが一般的です。

それぞれのプレイヤーには、「ポジション」が割り当てられ、ポジションごとの役割があります。

ただ、実際ポジションの役割は全員にあるわけではありませんので覚えるのは簡単です。役割の無いポジションについては名称すら覚える必要はありません(覚えなくてもプレイに支障はない)が覚えておくと後々便利なので「なんとなく知って」おくといいでしょう。

 

▼ポジションが与えられている様子

 

例えばポジションに課された役割で言えば、

『「スモールブラインド(SB)」「ビッグブラインド(BB)」の役割になったプレイヤーは手札が配られる前に、強制的にチップを徴収される』

というものがあります。

ポジションは固定ではなく、1ゲーム終了するごとに、ひとつずつ左にずれていきます。

ポジションによって、ゲームの中で有利不利があったりします。

それではまずはポジションにはどのようなものがあるのか、「ポジションの種類」について解説していきます。

 

ポジションの種類

▼ポジション名一覧とアクションを起こす順番

ポジション名 アクションを起こす順番
① スモールブラインド(SB) 1
② ビッグブラインド(BB) 2
③ アンダーザガン(UTG) 3
④ 呼び名なし 4
⑤ 呼び名なし 5
⑥ 呼び名なし 6
⑦ ハイジャック(HJ) 7
⑧ カットオフ(CO) 8
⑨ ボタン(BTN) 9

 

上記は9人でテキサスホールデムをプレイするときのアクション順をまとめたもので、

①②③をアーリーポジション(Early Position)、

④⑤⑥をミドルポジション(Middle Position)、

⑦⑧⑨をレイトポジション(Late Position)と呼びます。

 

ひとつ注意していただきたいのが、フロップ(3枚のコミュニティーカードが公開された段階のターン)以降のラウンドでは上の表どおりの順番でアクションを決定していきますが、プリフロップ(2枚の手札が配られた段階のターン)ではビッグブラインド(BB)とスモールブラインド(SB)のふたりは強制ベットをするため、アンダーザガン(UTG)のプレイヤーが実質的に最初のアクションをおこなうことになります。(下の表の灰色網掛け部分がプリフロップの順番になります)

 

ポジション名 フロップ以降の順番 プリフロップ時の順番
① スモールブラインド(SB) 1 8
② ビッグブラインド(BB) 2 9
③ アンダーザガン(UTG) 3 1
④ 呼び名なし 4 2
⑤ 呼び名なし 5 3
⑥ 呼び名なし 6 4
⑦ ハイジャック(HJ) 7 5
⑧ カットオフ(CO) 8 6
⑨ ボタン(BTN) 9 7

 

ポジションの決め方

 

続いてこれらのポジションの「決め方」を説明していきます。

ポジションは『ディーラーボタン』を基準に決定していきます。

『ディーラーボタン』というのは単なる目印の為に置かれるものですが、そのディーラーボタンを置いたポジションに座るプレイヤーは上の表で挙げた⑨「ボタン」の役割のプレイヤーと決まります。

 

▼ディーラーボタンの例(ディーラーボタンだとわかればどんなものでも可)

 

さて、その『ディーラーボタン』の置く位置はどのように決めるのでしょうか。

決め方はいくつかありますが、ポピュラーなのはディーラー(もしくはディーラー役のプレイヤー)がプレイヤー全員にカードを表向きに配っていき、「数字が一番大きいカードのプレイヤーの席が最初のディーラーボタンの場所」というものです。

数字が同じ大きさだった場合はマークの強さで決定します。スペード♠、ハート♥、ダイヤ♦、クラブ♣の順に強くなります。

 

▼ディーラーボタンの場所を決める様子

 

ディーラーボタンの場所が決まったらそこに座っているプレイヤーが『ボタン』のポジションとなります。

そしてボタンの左隣が『スモールブラインド(SB)』その左隣が『ビッグブラインド(BB)』その左隣が『アンダーザガン』となります。

 

 

ボタンの右隣が『カットオフ』その右隣が『ハイジャック』となります。それ以外のプレイヤーにポジション名はありません。

 

 

このようにしてポジションは決定します。

 

ポジションの役割

 

さて、各ポジションの決まり方はお分かりいただけたと思いますがそれぞれにはどのような役割があるのでしょうか。

実はそこまでポジションに課された「行うべきこと」というのは多くありません。あくまでもプレイする上で分かりやすく、円滑にゲームが運ばれるためのもの、という認識で初心者の方は大丈夫でしょう。

 

以下に9人でプレイした場合のポジション名と役割を一覧で示しましたのでこれだけ覚えておいていただければと思います。

 

▼ポジションの役割一覧

ポジション名 仕事
① スモールブラインド(SB) プリフロップでブラインド(強制ベット)を最初にする
② ビッグブラインド(BB) プリフロップでスモールブラインド(SB)の2倍のブラインド(強制ベット)をする
③ アンダーザガン(UTG) プリフロップで事実上最初にアクションを起こす
④ 呼び名なし 特になし
⑤ 呼び名なし 特になし
⑥ 呼び名なし 特になし
⑦ ハイジャック(HJ) 特になし
⑧ カットオフ(CO) 特になし
⑨ ボタン(BTN) 基本的に最後にアクションを起こす有利なポジション
(①②)③アーリーポジション 序盤にアクションを起こす(比較的不利)
④~⑥ミドルポジション 中盤にアクションを起こす
⑦~⑨レイトポジション 終盤にアクションを起こす(比較的有利)

※①②のSBとBBは「アーリーポジション」と言わない場合もあります。

 

以上、テキサスホールデムにおけるポジションの解説と役割でした。ゲームを正しく理解するためにも勝利に近づくためにもここまでは頭に入れておくといいでしょう。

次のページではテキサスホールデムの役(ハンドとも言います)を解説していきます。ゲームの流れを覚えたら必ず役は覚えなくてはならないので早めに覚えておきましょう。

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第1章では

ゲームの流れ】【アクション】【ポジション】【】【ゲーム形式

のページに分けてテキサスホールデムのルールを初心者の方にも分かりやすく解説をしています。

このページでは【ゲーム形式】について詳しく解説していきます。全くルールが分からない方でもこのページを読めばテキサスホールデムの【ゲーム形式】を理解する事ができます。

 

前のページ「テキサスホールデムポーカーのルール」でテキサスホールデムの基本的なルールとゲームの流れについてお伝えしてまいりました。

しかし一口に「テキサスホールデム」といってもさらに様々なゲームに分類することができます。もちろん基本的なルールは同じですが、特に「賭け方」や「参加形式」が異なる場合があります。

このページでは、そんな「テキサスホールデムの賭け方(ベッティング)のルールとゲームの参加形式」について解説します。

 

賭け方のルール・ゲーム参加形式一覧

 

まずはテキサスホールデムの3種類の賭け方(ベッティング)ルールと、2つのゲームの参加形式を見てみましょう。

 

▼賭け方ルールの種類

ゲーム名(カジノでの表示) ルールの概要
フィックスリミット(Limit HLDM) ベットする(最初に賭ける)金額が決められている。
ノーリミット(NL HOLDM) ベットとレイズ(相手を上回る金額を賭ける)の金額に制限がない。
ポットリミット(PL HLDM) ポット(全員が賭けたチップ)にある金額が賭けられる金額の最大。その金額以内なら好きな額をベット、レイズできる。
ベットやレイズといった「ベッティングアクション」一覧
アクション名 行動
フォールド ゲームを降りること
コール 前のプレイヤーと同額のチップを賭けること
ベット 最初にチップを賭けること。
レイズ 相手の賭けた金額を上回る金額を賭けること
オールイン 持っているチップを全額賭けること
チェック 賭けずに次のプレイヤーに順番をまわすこと

 

▼ゲームの参加形式

ゲーム名 賭け方
トーナメント すべてのプレイヤーが同じ額のチップを持っている状態でスタートし、最後までチップを保有しているプレイヤーが勝利というルール。
キャッシュゲーム(リングゲーム) いつでも好きな時に参加したりやめたりすることができる。テーブルのレートに従って、お金と本人の意志がある限りずっとゲームを続けることができる。

 

以下では、それぞれの賭け方(ベッティング)ルールやゲーム参加形式について詳しく解説していきます。

 

賭け方ルールの種類

 

賭け方ルールには「フィックスリミット」「ノーリミット」「ポットリミット」の3種類のルールがあります。以下ではそれぞれについて詳しく解説します。

 

1 フィックスリミット

 

フィックスリミットは、簡単に言えば「ベットする金額が決められているゲーム」です。ちなみにフィックスリミットで行うテキサスホールデムポーカーは「フィックスリミットホールデム」とも呼ばれます。

 

ベット
テキサスホールデムポーカーで賭ける際、「最初に賭ける事」を『ベット』と言う。ちなみに次の順番の人がベットされた金額と同じ金額を賭ける場合は『コール』となる。

 

テキサスホールデムでは「ブラインド」と呼ばれる強制ベットが課されます。

これは前のページ「テキサスホールデムポーカーのルール」で述べたような、手札カードが配られる前に発生するスモールブラインド(SB)やビッグブラインド(BB)が支払う強制ベッドの事です。

 

 

このフィックスリミットルールの場合はベッティングラウンド(コミュニティーカードが公開されてアクションを行うラウンド)ごとに、ブラインドの額を基準にベットおよびレイズ(=相手のベット額を上回るチップをベットするアクション)の大きさが固定されています。

(具体的にはさらに下で説明します。)

 

ベッティングラウンド
テキサスホールデムは「コミュニティーカード」という全員が共通で利用できるカードが順次公開されていく。コミュニティーカードが公開されていく度にプレイヤーはそれぞれ賭けたり降りたりして心理戦を行う。この賭けたり降りたりするターンの事を『ベッティングラウンド』と呼ぶ。

▼ベッティングラウンド(アクションを決めている時)の様子

 

加えて、ベットとレイズの回数にも上限が設けられています。その上限回数(「キャップ」と呼ばれます)に達するとそのベッティングラウンドでのレイズはできなくなってしまいます。

また、「プリフロップ」および「フロップ」、「ターン」および「リバー」といったベッティングラウンドの前半と後半ではベットの方法が変わってくるのですが、分かりやすく説明をするためにここから具体的な例を用いて解説していきます。

 

ベッティングラウンドの種類
ベッティングラウンドには4種類がある。

①プリフロップ ・・・2枚のカードが配られてアクションをする。

②フロップ ・・・3枚のカードが公開されてアクションをする。

③ターン ・・・4枚目のカードが公開されてアクションをする。

④リバー ・・・5枚目のカードが公開されてアクションをする。

の計4種類。

 

具体的な説明

 

今まで説明してきたことを具体的に解説していきます。

たとえばブラインド(スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)にかかる強制ベット)が

スモールブラインド(SB):$0.5

ビッグブラインド(BB):$1

だった場合で説明いたします。

 

 

プリフロップ・フロップの時

プリフロップ・・・手札が配られてからアクションが終わるまで

フロップ・・・コミュニティーカード3枚が公開されてからアクションが終わるまで

 

「プリフロップ」および「フロップ」で、レイズ(相手を上回る金額を賭ける)するとします。

今回の例ではビックブラインド(BB)のブラインド(強制ベット)が$1なので、基本のベット額は$1になります。

※ちなみに、ビッグブラインドと同額のベット(今回であれば$1)は『スモールベット』と言います。

 

今回の例で「レイズ」をしたら基本ベット額の$1に同額の$1(スモールベット)を上乗せした計$2を賭ける事になります

その後「レイズ」に対してさらに「レイズ」をした場合(「リレイズ」と呼びます)では既に上乗せされている$2のレイズに$1(スモールベット)を上乗せした計$3を賭ける事になります。

その後「リレイズ」に対してさらに「レイズ」をした場合(「リリレイズ」と呼びます)では既に上乗せされている$3のリレイズに$1(スモールベット)を上乗せした計$4をベットします。

 

▼リリレイズまでの様子

 

ビックブラインドが$2だった場合は、レイズした場合は$4、リレイズの場合は$6という感じで増えていきます。

 

ターン・リバーの時

ターン・・・コミュニティーカード4枚目が公開されてからアクションが終わるまで

リバー・・・コミュニティーカード5枚目が公開されてからアクションが終わるまで

 

ターンおよびリバーでレイズする場合はビックブラインド(BB)が支払ったブラインド(強制ベット)の2倍の額ずつのベットになります。

つまり、今回の例の場合ビックブラインド(BB)のブラインドが$1なので「ベット(最初に賭ける事)」は$2になります。

「レイズ」をしたら同額の$2を基本の$2に加え計$4を賭けなければなりません。「リレイズ」ではそこに+$2で計$6を、「リリレイズ」ではそこに+$2で計$8をベットする事になります。

 

▼ベットとレイズの様子

 

ベットおよびレイズの額が固定されているフィックスリミットは「この手札にチップを賭ける価値はあるのか?」という数学的な分析がしやすいのが特徴のルールです。

このルールで数学的な分析をするとリスクを無駄に取る事が無くなり、「1つのハンド(1回のゲームのこと)で多額の損失を被ることがない」というメリットがあります。

 

 

ハンド
テキサスホールデムでは「ハンド」という言葉に複数の意味があります。「配られる2枚手札」「5枚のカードで作られる役」「1回のゲーム(手札が配られる~ショーダウンまで)」などです。当Webonのページではそれぞれに注釈をつけているので都度確認していただければと思います。

 

 

ちなみにカジノなどでフィックスリミットルールが適用されているテーブルは『$15-$30 Limit HLDM』のように表示してあります。

 

2 ノーリミット

 

ノーリミットは「ベットやレイズの大きさに制限がない。いきなり全額賭けることも可能」なゲームです。

 

先ほど紹介したベットおよびレイズの大きさが固定されている「フィックスリミット」に対し、このノーリミットではベットおよびレイズの大きさに一切の制限がありません。

 

 

そのためスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)のブラインド(強制ベット)の額にかかわらず、ゲームの序盤に手持ちのすべてのチップをポットに投入することも可能です。

 

 

このようにノーリミットでは1つのゲームで手持ちのチップ(手持ちのチップを「スタック」とも言います)を失うリスクがあります。

一方で、賭け額に制限がないため1つのゲームでスタックが倍増するチャンスもあります。

つまりノーリミットは大きなスリルとリターンを期待できるのです。

このノーリミットルールはテキサスホールデムの中でも最も人気が高く、後述する「トーナメント」というゲーム形式はほとんどが「ノーリミット」のルールでプレイされています。

 

 

ちなみにカジノなどでノーリミットルールが適用されているテーブルは『$15-$30 NL HOLDM』のように表示してあります。

 

3 ポットリミット

 

ポットリミットは「ポット(全員が賭けた金額の合計)の額に応じて賭けられる金額が決まる」ルールです。

 

ポットリミットは今まで紹介してきた『「フィックスリミット」と「ノーリミット」の中間』ともいうべきルールです。

ベットする額(最初にプレイヤーが賭ける金額)はその時点でのポットの合計金額になります。

また、レイズ(前のプレイヤーより上乗せした金額を賭ける)する場合は「コール(前のプレイヤーが賭けた額と同額を賭ける事)に必要な額」と「ポット(みんなが賭けた金額の合計)の大きさ」を足した総額が上限となります。

 

例えばスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)のブラインド(強制ベット)が$10・$20のゲームを想定します。

 

「ブラインド」などの基本ルールは前のページで解説! 「ブラインド」などの基本ルールは前のページで解説!

 

このゲームで最初にアクションを起こすプレイヤー、つまりビッグブラインド(BB)の左隣(「アンダーザガン(UTG)」と呼ばれるポジション)のプレイヤーがベットする場合を考えます。

その時点でのポットの総額である$30(スモールブラインド+ビッグブラインドの強制ベット($10+$20))がベット(最初に賭ける金額)の上限額となります。

 

 

例えばこの状況下で最初のプレイヤーアンダーザガンが$20をベットしたとします。

すると次のプレイヤーが「レイズ(前のプレイヤーの賭け金に上乗せして賭ける事)」する場合の上限はポットの合計$50($10+$20+$20)に「コール(前のプレイヤーと同額を賭ける事)」の金額($20)を加えた$70が上限となります。

 

 

ベットおよびレイズの上限額を瞬時に算出するにはある程度の経験が必要となるため、初心者には不向きなルールであるといえるでしょう。

 

 

ちなみにカジノなどでポットリミットルールが適用されているテーブルは『$15-$30 PL HLDM』のように表示してあります。

 

ゲームの形式

 

さて、ここまではテキサスホールデムポーカーの3つのベッティングルールをご紹介してきました。ここからはテキサスホールデムポーカーで採用されているゲームの参加形式を紹介します。

 

トーナメント

 

トーナメントは、「それぞれのプレイヤーが同額のチップを持って参加し、1位のプレイヤー以外がチップがゼロになるまで終わらないサバイバルゲーム」です。

 

 

全てのプレイヤーが同じ大きさの手持ちのチップ(手持ちのチップの事を「スタック」とも言います)を持った状態でスタートします。

最後まで「スタック(手持ちのチップ)」を保持していたプレイヤーを1位、1対1の勝負(ヘッズアップ,Heads Up)まで残っていたプレイヤーを2位として順位を決定していくゲーム方式です。

原則的には手持ちのチップが底をついた時点でそのプレイヤーは失格となります。

 

しかし、

スタック(手持ちのチップ)が小さくなったときに規定の金額を支払って規定量のチップを追加する行為(リバイ,Rebuy)、

または

スタック(手持ちのチップ)の大きさにかかわらず規定量のチップを追加購入する行為(アドオン, Add-on)の規定

を設けているトーナメントもあります。

 

 

トーナメントは同じ金額を持ってスタートしますが、イベントの規模や各プレイヤーの予算などはそのときどきによって変わりますので、特に明確な基準となる金額はありません。

これは大会などでよく見られるゲーム形式です。

 

キャッシュゲーム(Cash Game)

 

トーナメントとは違い、「お金がある限り半永久的に続けられるゲーム」です。

 

主にカジノでプレイされるゲーム方式で、自由に入退席することができますが、着席する際にはそのテーブルで定められているビッグブラインドと同額のチップを支払うことが一般的です。

ちなみにこの時に支払ったチップはポット(勝利したプレイヤーがもらうチップの合計)の中に入ります。

「リングゲーム(Ring Game)」と呼ばれることもあります。

 

 

このように同じテキサスホールデムでも、ルールやゲーム形式によってその戦略は大きく異なります。

次の章(第2章)以降では、テキサスホールデムをプレイするにあたって身につけておきたい基礎知識や基本的な戦略について説明していますが、いずれもノーリミット・トーナメントに焦点を絞ったものであることをここで明言しておきます。

 

以上、第1章でした。次のページから第2章です。第2章ではテキサスホールデムの戦略を学ぶ前に最低限知っておくといい「確率」の知識を解説します。次のページでは「オッズ」について解説していきます。

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著者:國谷正明

テキサスホールデムのプレイ歴約4年。海外プレイヤーとのオンライン対戦を中心に洋書の教則本を読んで勉強。投資の要素が魅力の高度な知的ゲームであるテキサスホールデムの面白さを多くの人に伝えたいという思いがある。facebook(國谷)

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クラシックコンサートの楽しみ方④ 【コンサートホールの歴史】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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前のページの最後では「『コンサートホール』に注目すれば、よりコンサートが楽しめる」とお伝えしました。

このページでは「コンサートホール」の歴史をお伝えします。コンサートホールへの理解を深めれば、さらにクラシックコンサートの楽しみ方が広がることでしょう。

 

コンサートホールの誕生


photo by Jorge Franganillo
▲コンサートホールの例:ベルリン・フィルハーモニー

 

19世紀以前のヨーロッパではクラシック音楽というのはもともと王侯貴族が楽しむためのものでした。したがって、クラシック音楽は当時、一般市民にとってはあまり馴染みがない存在だったのです。

▼18世紀頃のヨーロッパの貴族

 

しかし、19世紀(1801年~1900年)を境にクラシック音楽というのは次第に「民衆もターゲットに含んだ娯楽」としての性格を見せ始めます。

そして、クラシック音楽がポピュラーになり始めたこの時代「一般市民でもお金さえ払えば、気軽に音楽を楽しむことのできる場所」として、コンサートホールが誕生するようになったのです。

クラシックが市民の間でも広まった理由
民衆の間でクラシック音楽がポピュラーになった要因は「産業革命」にあります。

蒸気機関の開発などの技術革新により、それまでの封建的な社会構造(簡単に言えば生まれによって貴賤が決まる極端な縦社会)が資本主義社会へと移行し、貴族に代わって市民が台頭するようになっていきました。

そして、それまではクラシック音楽は難解で市民には理解しずらいものでしたが「ホモフォニー」という、市民にもわかりやすく楽しめる表現形式が台頭してきたこと、この2点がクラシックがポピュラーになった理由と言えるでしょう。

 

19世紀に誕生したコンサートホールの例として下記のようなものがございます。

1880~1900年頃に誕生したコンサートホールの例

ベルリン・フィルハーモニー (1882)<ドイツ>
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス (1884)<ドイツ>
ウィーン楽友協会大ホール (1870)<オーストリア>
アムステルダムのコンセルトヘボウ (1888)<オランダ>
ボストンのシンフォニーホール (1900)<アメリカ>


 

アメリカのボストンにもホールが誕生していた事などからヨーロッパだけではなく、アメリカ大陸にもクラシック音楽の熱狂が伝わっていたということがわかります。

 

20世紀にはいるとコンサートホールにも少し変化が見られるようになります。具体的には聴衆が楽しむためだけではなく、コンサートを開く主催者も運営がしやすいような工夫が施されるようになったのです。

それまでのコンサートホールは、シューボックス型でした

シューボックス型は客席の場所によって音響的に良い悪いの差異が非常に大きいため、良い席というのは限られていました。そのため、空席が一定数できていたのです。

しかし、20世紀になるとヴィンヤード型という新しいタイプのコンサートホールが作られるようになり、音響的な問題が改善されました。

その結果、主催者側の収益アップにもつながったのです。

 

「シューボックス型」「ヴィンヤード型」
シューボックス型は直方体の形をしているホールで、ヴィンヤード型は席が段々畑のような形で配置されているホールとなっております。

▼シューボックス型の例(ウィーン楽友協会大ホール)


photo by Anna & Michal

▼ヴィンヤード型(ベルリン・フィルハーモニー)


photo by keriluamox Some rights reserved

 

サロンコンサート

 

ここまでコンサートホールが誕生するまでの歴史を見てきましたが、クラシック音楽の歴史をたどると、クラシック音楽のコンサートが開かれていたのは壮大なコンサートホールにおいてのみではないのです。

 


▲貴族の家にて、サロンでピアノを弾くショパン(当時19歳)の絵

 

ショパン(1810-1849)やリスト(1811-1886)が活躍していた時代というのはサロンコンサートというのも頻繁に開かれていました。

ショパン・リストが活躍していた時代
当時は、貴族が才能ある音楽家のパトロンになっていた時代。貴族たちは、音楽家たちを自分の家のサロンに招いて才能を競い合わせていたといいます。ちなみに、「ピアノの魔術師」と称されるリストに対して、ショパンは「ピアノの詩人」として両者が対比されていたことは有名な話。この話は『クラシック音楽初心者入門』のWebonで詳しく紹介。

 

サロンというのはもともとフランス語で「部屋」や「空間」を意味する言葉です。

この言葉の意味から分かるように、サロンコンサートというのはコンサートホールで開かれるような大規模なコンサートとは違います。

サロンコンサートはコンサートホールよりもはるかに狭い部屋で行われ、コンサートホールで得られるような特別な音響効果もありませんでした。

その分、サロンコンサートはコンサートホールよりも場所代が安く、よりチケット代を安く抑えることができました。そのため、一般民衆にとっても当時のクラシック音楽界のスターの演奏をお手頃に目近で聴くことのできる格好の場所だったのです。

 

そして、サロンコンサートで有名なクラシックの音楽家といえばショパン、リスト、パガニーニらが挙げられるでしょう。

▼フレデリック・ショパン

▼フランツ・リスト

▼ニコロ・パガニーニ

 

彼らは演奏家としての実力はもちろん、一種のビジネスセンスにも非常に長けていました。

そのビジネスセンスを生かし、チケットを安く抑える代わりに、より多くの聴衆を獲得することができたのです。

当然収益も相当なものでした。彼らはこのサロンコンサートを通してミュージシャンとしてのファン層を広げることに成功したのです。

最近になって、サロンコンサートの存在意義が見直され始めているようなので、クラシック音楽を楽しみたいという方はサロンコンサートも視野に入れてみるとよいのかもしれません。

 

コンサートホールの歴史の変遷一覧

年代 出来事
1830年頃 ショパン(当時19歳)が王侯貴族の家のサロンでピアノを弾く。▼その時の様子

1800年中頃 王侯貴族が楽しむための音楽だったクラシックが、一般市民にも広まる
1882年 ドイツにベルリン・フィルハーモニー誕生(ドイツ)
1884年 ドイツにケヴァントハウス誕生
1900年 アメリカのボストンに「シンフォニーホール」誕生
1960年以降 ヴィンヤード型のコンサートホールがドイツ各地に作られる。

 

コンサートホールの歴史を知ると、コンサートホールもより楽しめるかと思います。

さて、この章ではクラシックコンサートの楽しみ方について解説してまいりましたが、次の第2章からはクラシックコンサートの種類についてお伝えします。種類を知ってお気に入りのコンサートを見つけてみてくださいませ。

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モータースポーツ観戦初心者入門2 ~有名レース編~

著者:河村大志
関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。お問い合わせはこちらから
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